はてなキーワード: 中東とは
というような言論を聞くたびに、この人たちは問題を勘違いしているのか、あるいは偽善者なんだと思う。
そもそも論として、日本と何ら関係のないA国とB国がいがみ合っている中、日本がA国支援を表明したからB国から敵視され渦中に自ら進んで行ったわけじゃないからね。ヤクザが跋扈し、世紀末状態になった所を支援するって言ったら、ヤクザから「何しとるんじゃ」って因縁付けられただけだから。
イジメによる自殺とか、なんで周りは助けてやらなかったのかとか言う人いるじゃん。あれと同じだよ。積極的に関われば自分もただでは済まないけれど、じゃあその人を見て見ぬふりをするのかと。結局、日本の立場と言うのはそういう傍観者であって、助けるか助けないかを決めなければならないわけ。総理は助けることを決断したけれど、もちろん異論があってもいい。なにせ国民が死ぬかも知れないのだから、臆病もまた1つの結論。けど、殊護憲派と呼ばれる人たちには是非総理の決断に賛同してほしい。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。(中略)われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 - 日本国憲法前文(抜粋)
だから総理を批判したいならば「我々は中東の人々などどうでもいいから死にたくない」と主張すれば理解が得られたかもしれない。だけど、総理が目立ちたいがために、あるいは好戦的なために、という理由を付けて批判するのは、自分たちは安全であればいいという心理に糊塗した欺瞞でしかないと思うわけよ。
20億ドルの資産があるという話だが、20年前のオウムは確か10億円ぐらいの資産があったと言われていた。
橋本治がオウム真理教について書いた本に、バブル当時ならどこの骨とも分からないような人でも10億円ぐらい集められたのでは、と書いてあったのを思い出した。
2000年代ぐらいから、中東諸国は原油輸出だけでなく投機によって国家経営をする傾向が強まっていて、中東バブルなんて言われてた時もあったが、
そういえば、中東バブルはじけたなんて言われてた頃と、アルカイダと分裂して今のISISの原型に近づいた時期って重なってたりする。
日本人2人を誘拐したのも、何となくたまたま居たからってだけなんじゃないか。
身代金が欲しいならもちょっと粘ればいいのに、それをせず、大して重要でもなさそうな人物との人質交換を申し出たり
これも行き当たりばったりというか、隣国へのぱふぉーまんすにしても筋が悪いというか…
主張や行動のバランスが悪いというか、要望に論理性に欠けてるというか、それでいて主張は原理主義的で柔軟性が全くないようなところとか、
イスラム過激派がなぜ台頭したのかって中東の独裁政権がクソなのとそれに肩入れする欧米諸国がクソだからだろ。めちゃくちゃ繋がってるじゃん。
例えばもし普通の主婦とか学生とかが、ハワイとかグアムとか日本人がよく行く観光地で誘拐されたらそれでもクソコラ作ってる余裕あるの?
海外行く余裕がある主婦や学生なんて、クソコラ作ってる人間からしたら憎しみの対象なんだから
今回以上に袋叩きになるに決まってるじゃないか。
同レベルの引きこもりキモヲタとかだったら同情論も出るかもしれないがそもそもそいつらが誘拐される訳ないしな
著名なアニメ業界人とかなら海外行く人もいるだろうしあり得るかな
でなきゃ微妙な中小企業勤めで中東に飛ばされてたリーマンとかかな(大企業エリートなら嫉妬の対象にしかならんだろうからだめ)
あんたは自己責任論を一番最悪の形で拗らせている
「あんな危ないところウロチョロして日本人に迷惑かけて」と自己責任論者は言う
だけど現地で取材をする人間が居なくなれば何も真実は見えてこない
関係各国の公式発表はどれもプロパガンダを含む偏向報道だよ、「ヤツラは虐殺ばかりしている」「いや俺たちは虐殺なんてしていない」真偽不明な印象操作がひたすら繰り返されるだけになる
「遠い中東世界のことで日本人には関係ないのに余計なことをして」と自己責任論者は言う
だけどジャーナリズムの監視の目があるからこそ先進国権力者の自制が促され、この日本の一応の平和だって保たれているんだ
これらの草の根的運動が何百年も積み重なって今の報道があり国際社会の協調が保たれている
個人としては家族や恩人に迷惑と心配をかける非行かもしれない、彼らは自ら生贄にならざるを得ない生い立ちなんかを持っているのかもしれない
だけど、恩恵を受けている俺たちが軽々しく自己責任論で切り離して良い存在じゃないんだ
あんたもうすうす気付いているんだろ
散々自己責任論で吹き上がって認知不協和起してるだけなんじゃないのか?
「ジャーナリストなんて他人の不幸を見世物にしてるクズの所為で多くの日本人が迷惑を被った」
そんな風に言ってもらえれば無責任な自己責任論にいつまでもしがみ付いていられるんだから
助けることは叶わないかもしれないが、せめて心を痛めるぐらいの敬意を手向けられないのかと憤りを禁じえないよ
今回の人質になった人たちは、日本社会じゃアウトサイダー的立場だったから
なんやら冷淡な反応になってるんじゃないかなあ。
商社やインフラ整備系とか向こうで仕事している大手企業関係者が人質になったりしたら、
また違った反応になるんじゃないかなあ。
ここ数日間イスラム国人質事件に関する色んな情報を見てきたけど、韓国とイスラム国がグルになって事を起こしてるんじゃないかという気がしてならない。まず後藤。母親の発言から彼がどうも在日もしくは帰化であり、どうやら名前をいくつか使い分けているらしい点。これは通名ではないのか?あと西早稲田界隈の怪しい宗教やら団体の関係者である点。なぜか反日売国の連中が一斉にイスラム国を批判せずに安倍首相批判一辺倒でしかも吠えてる内容がまるで示し合わせたかのようにほぼ同じである点。殺害情報が流れる前からフライングでそれを呟いた民主党。後藤の安倍首相に圧力をかけろだのと何か焦りのような発言と、イマイチやる気のなさそうなイスラムテロリスト達。そこで資金がショートしている韓国が北朝鮮の拉致交渉に思い当たり、裏で糸を引いて人質事件を装って日本から金を引き出そうと画策したというストーリーも考えられる。安倍首相が中東訪問したタイミングで事を起こし、反日マスゴミを使って一気に安倍おろしも出来れば一石二鳥とかあいつらの考えそうな事。
賛否両論あるが、今回のISISのテロリズムに日本人は「勝手にしろよバーカ!」という強烈なメッセージを送ってしまった。
日本人はISISなんて辺鄙な田舎のヤンキーと同レベルの存在だと思っていると、クソコラの応酬を通して彼らは悟ったろう。
軍隊も持たない国の国民にナメられっぱなしじゃテロリストの存亡に関わる。
これで本当に何もしなかったらISIS=腰抜け集団って世界が認識してしまう。
さて、もしISISが東京を対象にテロをやるならば、どんなテロが日本社会に壊滅的な打撃を与えるだろうか?
それは完全に無垢、無過失な美少女を人質として東京の街からさらい、惨たらしく殺すことであろう。
都内の偏差値55前後の高校に通う、異性関係に派手でなく、真面目でかわいい女の子を10人ほど拉致して
女子高生コンクリ事件もかくやと言った、惨たらしい方法で一人ずつ犯して殺していく。
なんで自己責任て言っちゃいけないなんて論調になってるのかなーと思って。
なんでいきなり後藤が出てきているのかというと、後藤は中東まわりのガイド役およびその地域のジャーナリストとして動いていたみたい。
で、湯川も後藤のガイドでいろいろやっていた経緯があり、後藤が責任を感じてイスラム国に入国した模様。
常岡、中田はイスラム国に渡れなかったことで国に不満があるようだけど、これだけ見るとそのままイスラム国行ってたらこのふたりだけじゃなく北大生もつかまって余計身代金高くなってそうだよね。
で、後藤は湯川をガイドしてたこともあって責任感じて行ってたみたいだけど、これは微妙に連帯責任なのかな。個人的には自己責任な気がするけど。
大元の湯川もガイドの警告無視して危ない地域に行っちゃってるみたいだし、これは自己責任だよね。
(自己責任)
(連帯責任)
他になんかあるかな。
テロに屈するなも何も
そうやって無駄に中東の紛争に介入したせいで人質を取られるような事態になったんじゃんアホか
憲法9条が何とかしてくれるんじゃなくて
憲法を守っていればそもそもこんな事にはなってないんだよ
お前らがもし拉致されて助けてもらえなくても文句言うなよ
イスラム教的には、現代社会に合わせてコーランを何とかマイルドに解釈しようとしているほうが「牽強付会」なんだよね、たぶん。
もちろん、非ムスリムからすれば、どんどん牽強付会してマイルドになってくださいって感じなんだけど。
自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について - 中東・イスラーム学の風姿花伝
ジハードに関する中田考氏の立場は、イスラーム世界の中で、少なくともアラブ世界においては、さほど極端な意見ではなく、一つの有力な考え方であると見られます。ただし実際に実践することができる人はそれほど多くないとされる立場です。
イスラム国に助命嘆願をした国内イスラム法学者が叩かれてるらしい
http://anond.hatelabo.jp/20150122200634
有名中東研究者の人は「この件で政府批判するのはテロリストの味方しているのと同じ」と釘を刺し
NHK含め報道番組では解説者たちが「この件で国内が揺さぶられることはテロリストの思う壺」と話し、国民に一枚岩になることを要請する。
マスコミはただ単に政府の方針を伝えるだけではなくて「身代金を払うのはテロリストの味方になることだ。新たなテロの資金源になる」と解説し、それが普遍的で唯一正しいメッセージだと視聴者に植えこませようとしている。
英米は身代金を絶対に払わない、相手に絶対に譲歩しないという立場を表向きしているが、他の国では柔軟に対応し人質解放を目指す交渉をしている。
「イスラム国に絶対に譲歩しない」は唯一の解決方法ではないし、自由主義国家では国民がそれぞれ解決方法を提案できる。
イスラム国に揚げ足取られて殺害予告動画に使われた安倍総理の中東訪問について、もっと他にベターな選択肢はなかったのか、と疑問を発することもできるし、批判したっていい。批判したからといってテロや暴力を肯定し、イスラム国を支持することには絶対にならない。「反日」「売国」になると思う人がいれば、日本語が不自由か、それこそテロリストのイスラム国と同じ圧力で従わせる性質を持っているのだろう。太平洋戦争中の窮屈さもこんな感じだったんじゃないか。こんなもんだったと言うべきか。
あと、国内ネットでは「譲歩できない」と吹き上がってるけど現場では普通にあらゆるカードを想定して動くのが普通だよね。表に出す出さないは別だけど。
すべての物事には必ず難癖がつけられるというのがポリシーです。こんにちは。
さて、人質事件無事解決すると良いですね。
特に腹案もないのでそれについては何も言えませんが、リテラシーを見るに良い題材なので、具体的に書いてみたいと思います。
プロのデバッガーになると、症状を聞いただけでバグってるところのアタリが付けられるそうですが、
なんか変だな?と思うポイントというのも、実はアタリが付けられます。
身も蓋もないですが、素人がある一定の信頼を置くのはどこかというと、書き手の所属だったりします。
はい。聞こえそうな非難は百も承知ですが、確率的に「自称専門家」と「大学教授」なら正しいのは教授です。
(ただし、専門領域に限る。工学部教授が医学に口出す時は「自称専門家」扱いしましょう)
*今回の殺害予告・身代金要求では、日本の中東諸国への経済援助をもって十字軍の一部でありジハードの対象であると明確に主張し、行動に移している。これは従来からも潜在的にはそのようにみなされていたと考えられるが、今回のように日本の対中東経済支援のみを特定して問題視した事例は少なかった。
(中略)
そうであれば、従来から行われてきた経済支援そのものが、「イスラーム国」等のグローバル・ジハードのイデオロギーを護持する集団からは、「欧米の支配に与する」ものとみられており、潜在的にはジハードの対象となっていたのが、今回の首相歴訪というタイミングで政治的に提起されたと考えらえれる。
という記述を観た時に、リテラシー的にまずおさえておくべきことは、
普通は、この程度で「ふーん、そんなもんか、他のニュースではどう言ってるのかな」と思えば良いわけです。
が、自分の主義主張とは違うので難癖つけしたい時は、見るべきポイントが実は違います。
(まあ、リテラシーとして「変な偏向がかかってないかな?」と確認したいとき、でも良いわけですが)
*「集団的自衛権」とは無関係である。そもそも集団的自衛権と個別的自衛権の区別が議論されるのは日本だけである。
現在日本が行っており、今回の安倍首相の中東訪問で再確認された経済援助は、従来から行われてきた中東諸国の経済開発、安定化、テロ対策、難民支援への資金供与となんら変わりなく、もちろん集団的・個別的自衛権のいずれとも関係がなく、関係があると受け止められる報道は現地にも国際メディアにもない。今回の安倍首相の中東訪問によって日本側には従来からの対中東政策に変更はないし、変更がなされたとも現地で受け止められていない。
さて、さっきまで言ったとおり専門領域外については、自称専門家扱いするのがリテラシー的には良いわけです。
なので、2番の「従来の対中東政策に変更はないと現地で受け止められている」は正しそうでOKですが、
1番の「集団的自衛権と個別的自衛権の区別が議論されるのは日本だけ」というのは、ナンカ変だな?と思った方が良いわけです。
ブログ筆者は、(自称)池内恵さんであって、イスラム政治思想が専門なので、国際法の専門家では無いからです。
つまり、「素人が専門家の予測にケチをつけるのは難しい」と言うのが大前提な上でケチをつけるには、
イスラム政治思想研究を専門にやってる人よりも精度良く予測できると思うだけのナニかがなければいけないわけです。
(たまにそういうこともある。自分の専門領域で、相手よりも情報を多く入手できる立場にいる等)
もしくは、「素人が素人にケチを付ける」状態まで持って行くことが必要です。
同じ土俵でなら、技のかけようもある。
例えば「集団的自衛権は、個別的自衛権よりも適用範囲が曖昧な為、国際司法裁判所沙汰になることもある。当然日本以外でも区別されて議論されている」等。
(逆に言えば、なんか礼儀知らずの記者にその辺煩く突っ込まれて専門外なのにキレてんだろうな、という予測をした上で、塩をすり込むワケです)
あーなんか気に入らない、なにか反論したいと思った時、大抵の場合他の人が先にやってくれています。
これは「俺は素人だけど、なんとなく違う気がする」というレベルでOKです。自分の感性は大切にしましょう。
taro terahara @srgmtaro 2015-01-21 07:39:09
池内恵のこの意見は強弁。安倍晋三はイスラエルで、どうみても「従来からの政策」とは言えない「イスラム国に対抗する国々への支援」を名言してる訳だし、イスラム国からの声明にもそれははっきり示されている。従来通りの支援を継続することが理由ではなく敵対する立場の表明が理由じゃないの。
この人はどういう人かというと、http://srgmtaro.jimdo.com/profile-1/ にあるようにバーンスリー(インドの横笛)奏者で有名な人ですね。
なので、インド音楽とか、横笛の演奏技法については信頼して良いけど、今回のは専門外だなあ、と思うのがまず一歩目。
直接的にISと対峙するトルコやレバノンなどの国々にISと戦う兵力や施設を整えるためのお金を提供すると読むのが当然です。今までの政策を変更したというメッセージに受け取られても仕方ありません。
前衆議院議員の三谷英弘さんです。(残念ながら専門は知的財産権、個人情報等)
専門外だけど、流石に元議員さんなら変なことは言わない訓練を受けただろうと予測して、この発言を使いたい。
裏取り、と言うか、証拠集めですね。
なんか難癖をつけたい。既に反論書いてくれてる人がいる。使いたい。
今回は、元議員さんがヒントをくれてるので、外務省のページをググりましょう。
イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。
安倍総理大臣は「ISIL対抗の為に支援します、総額で2億ドル程度」と明確に言ってる。
次は、「従来の政策と違う」事を示したい。
が、探せども探せども出てこない。
両者は,ISILの脅威に一致して対応する必要があるとの認識を共有した。 岸田大臣からは,ISILの脅威に対抗する国際社会の連携が強化されている旨述べ,活発な広報活動への対抗,資金調達と人員流入の阻止,暴力的過激主義対策といった取組も重要である旨述べた。
米国と一致してって言っちゃってる。米国はISILには結構強気なのはご承知の通り。
(過激なオバマさんの2014年9月10日のスピーチはこちら→http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20140911c.html)
イラク政府を含む国際社会のISILに対する闘いを支持し、必要な協力は惜しまない考えであり、ISILが弱体化され壊滅されることにつながることを期待する旨述べました。
更に岸田大臣から、今般、イラク国内避難民への人道支援として、新たに約2,000万ドルの支援を国際機関を通じて行うことを決定し、他の周辺国支援と合わせ、総額約2,550万ドルのISIL対策支援を決定した旨述べ、イラクの安定と国家的統一に向け、支援を継続していく旨伝達しました。
やはりイラク政府に岸田文雄外務大臣が、ISILの壊滅を期待するし総額約2,550万ドルのISIL対策支援をするよ、と言ってる。
ダメか。
ISILの脅威に対抗するため,日本は,軍事的な貢献はできませんが,人道支援やテロ対策に積極的に取り組んでいきます。今般,日本は,新規に約2550万ドルの支援を行うことを決定しました。
事務方じゃなくて、政治屋側の補佐官も「軍事的な貢献はできませんが」とハッキリ口にしつつ、ISILの脅威に対抗するために金を出すと言ってる。
テロはいかなる理由によっても正当化できず,我が国は,このようなテロ行為を断固として非難し,イラク政府によるテロとの闘いを支持します。
((文中に『テロ組織である「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」が』と言及有り))
そもそもテロ組織から(自称)イスラーム国に転換したのが2014年6月下旬だもんなあ。
さて、そういうわけで、残念ながら難癖の付け所は「集団的自衛権」の部分のみになってしまいました。
こういう時には「イスラム文化に関連の深い人」が、「今までは2000万ドルなのに、今回は2億ドルと桁が違う」と一気に10倍にしたところが方針変更だ、と強弁してくれるのを待ちましょう。
閑話休題。
さて、結論としてははてな村の皆さんに最も嫌われそうな「誰が発言しているかで信頼性を担保する」という結論に落ち着きました。
その道の専門家が、その道の話をしている件に対してケチを付けたい時は、慎重にしたほうが良いよ、
意外にググれば裏取りも出来なくはないよ、というお話でした。
まあ、本当は専門家も複数の見解があるはずで「この専門家って本当に専門家として大丈夫かなあ」と素人は判断できないので
たぶんあいつら今の日本の首相がどのような考えの持ち主なのかとか知らないと思うぞ。
twitter上で安倍晋三ヘイトをライフワークとしている人たちが池内恵までターゲットにしていた。
ISの脅迫を利用して安倍叩きをするような見解を、池内がブログで批判したのがことの発端だった。
肝心の池内に対する攻撃方法はというと、旧世代中東研究者による池内攻撃文のコピペ。
あれを目にすると、研究対象に自身のアイデンティティをコミットしすぎてやばいことになってた旧い地域研究の深刻さが伝わってくるんだよなあ。
長年彼のツイートを直接関わりなくただ眺めて楽しませていただいている一人としては、彼のことをテレビで知ったりはてなで論じたりするのもどうにも不思議な気のするもので、そういった立場から彼のフィクションという言葉の使い方について一言二言一家言ある身として書いていきたいと思う。
我々は認知する機械でしかないことは近年科学が発達した結果として多くの人が理解するところだと思う。現実は物質、人間も物質。けれどそれだけでは人間社会は成り立っていない。そこには文化がある。文化は必ず物質であるわけではない。しかし多くの人がその文化になんの疑問を抱くこともなく物質と同じように自明で今ここに存在しているものとして認識している。この現実について、彼は疑問を抱いているのだと、長年彼を見ていた身としては思う。至極当然のことを彼は言っているだけだ。
彼の指している中東のフィクションとは、中東の文化と言い換えることができる。すなわちイスラム国においての宗教、彼はその文化に、もしかしたらこの日本の文化よりも上手く適応できるかもしれないという青い鳥症候群を我々に見せたのである。女を性奴隷にして人を殺す世界、彼は新天地を夢見ている。
どれほど頭がいい人間でもよくて大学教授、悪ければ非正規雇用の教員、使い捨てられるポスドクにしかなれない。儒教的な上下関係、年功序列、徹底されていない半端なメリトクラシー。曖昧かつ意味がないこのつまらない現実に彼はほとほと嫌気がさしている。そしてこのつまらない現実を、本当なら実体なんてないただの文化で、いつでもひっくりかえるような普遍性も何もあったものじゃないフィクションであると言い切って切り捨てたいのだろう。彼が彼自身を障害者であるとして自称するのは高度な皮肉であって、意味が無いものについて意味があると思っている大勢の人を馬鹿にしている。しかし同時に自分自身が社会に不適合を起こしていると客観視して自虐しているのである。
……結果として公安に追い回される日常という非日常を彼は手に入れた。それもまた今は自覚はなくとも彼にとっては好ましいことでしかないのだ。
2億ドルという巨額の身代金が実際に支払われると犯人側が考えているとは思えない。日本が中東諸国に経済支援した額をもって象徴的に掲げているだけだろう。
1.身代金を払うべきか
払うべきではない。
日本人一人あたり1億ドルと交換できるなんてことになったら、世界中で日本人狩りが始まる。
ただし、現状の日本政府はイスラム国に対する姿勢方針を決められていないように見える。
その方針がある程度定まるまでのつなぎとして、あくまでも一時的に身代金を払うのは「アリ」とも思える。
また、イスラム国と何らかの交渉窓口を持つ意味でも、「身代金を払う」メリットはある。
ただしそのメリットが、イスラム国に日本人を誘拐する動機を与えることより大きいとは思えない。
2.人命を軽視しているのは誰か
今回の件で、人命を軽視しているのは(イスラム国は当然として)人質となったご当人たちである。
イスラム国とされている周辺地域の治安が悪く、「危険である」ことは自明である。
人質となった彼らの行動には意義があるが、当然リスクも大きく、そのリスクを負うべきなのは誰か。
ただし上にも書いたとおり、「今回は払う」とした上で、「今後は払わない」ことを、
イスラム国と、そして日本国民に伝え、今後同様の事件が起きることを予防するのはアリだと思う。
また、早急にイスラム国に対するスタンスと具体的行動策を考え、決める。
その際に考慮すべきは、イスラム国が日本をテロの標的とする事に対し、「ハイリスク、ローリターン」となること。
イスラム国の目的(中東の国境線の全面的な見直し)と、当面の狙い(敵の足並みを乱す、勢力を広げる)は何なのかを考えること。
ここで最も重要な役割を果たすのは、イスラム国以外のイスラム諸国であると思われる。
4.日本人はどうすべきか
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。
現状の日本人は、イスラム国についての理解が乏しすぎるため、議論のレベルが低い。
まず何よりも相手(イスラム国)のことを知り、相手の目的、思想、行動指針、価値観を理解するべき。
なぜ相手がそのような行動を取るのか、その理由を理解せずに交渉などできるはずもない。
少なくとも「イスラム教」が敵なのではないことくらいは理解しておきたい。
また、表現の自由は守られるべきではあるが、そんなこととは関係なく、
のび太がジャイアンを侮辱すれば殴られるし、包丁を持った妻を怒らせてはいけないと言うのは
考えなくても分かると思う(例えとして適切ではない)。
そもそも「表現」とは何なのか、その表現の意図(何を伝えたい?)、表現する理由(なぜ伝えたい?)、
そして手段の適切さ(上手く伝わる?)を考えるべきと思う。
イスラム国のやっていることはおかしいよ、笑っちゃうよと言うことを、内輪ネタではなく、
他ならぬイスラム国の人たちに伝えるにはどうすればいいか、少なくともそこを押さえていない風刺は残念である。
5.イスラム国はどうすべきか
自らの目的を達成するために取る手段として、現状の方針が最適かどうか改めて検討して欲しい。
イスラム国の主張とその根拠は、とてもシンプルであると思われる。
そのシンプルな主張を是とするか否とするかは、各国の立場によって異なるであろうが、
少なくとも現状のやり方では敵を作り過ぎる。自ら困難な道を歩もうとしているようにも見える。
まずは、自らが正義であるとする根拠を全世界に向けて説明して欲しい。
どうしたいのか、どうして欲しいのか、どうして欲しくないのかを教えて欲しい。
これは喜ばしいと思うんだけど、さて少し考えてみよう。
・
何しろあちらには軍閥がまだ残っていて、政治が気にくわないと武力で政権交代なんて線も考えられる。
すんなりクーデターが成立すればいい方で、高い確率で内戦に突入する。
しかも、国境をまたいで複数国をまたぐ独立勢力も十分に発生しうる。というか今でもある。
産油施設の奪い合いは考えられる。
油田を抑えて外貨を獲得しないことには戦えないのだ。しかし、敵対勢力に奪取されるくらいなら破壊する、と言うのも自然な流れだと思う。
この期に及んでも原油価格は下落するかもしれない。売る側に余力がないから。
アメリカは、ひょっとすると再度の中東侵攻をするかもしれない。今度こそうまくやれると誰かが言って、まわりの者が止めなければ突撃するだろう。
ロシアは、国内不安をそらすために軍事行動を取るかも。現役世代はアフガン侵攻なんてもう忘れかけている。というかアフガン侵攻で従軍した兵士は軍を追われた者も多い。
このあたりで、需要が供給に対して著しく大きくなればその段階で原油を販売できる者は価格を上げるだろう。
そうしないとやっていけない。
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などといろいろと考えて見る。