というような言論を聞くたびに、この人たちは問題を勘違いしているのか、あるいは偽善者なんだと思う。
そもそも論として、日本と何ら関係のないA国とB国がいがみ合っている中、日本がA国支援を表明したからB国から敵視され渦中に自ら進んで行ったわけじゃないからね。ヤクザが跋扈し、世紀末状態になった所を支援するって言ったら、ヤクザから「何しとるんじゃ」って因縁付けられただけだから。
イジメによる自殺とか、なんで周りは助けてやらなかったのかとか言う人いるじゃん。あれと同じだよ。積極的に関われば自分もただでは済まないけれど、じゃあその人を見て見ぬふりをするのかと。結局、日本の立場と言うのはそういう傍観者であって、助けるか助けないかを決めなければならないわけ。総理は助けることを決断したけれど、もちろん異論があってもいい。なにせ国民が死ぬかも知れないのだから、臆病もまた1つの結論。けど、殊護憲派と呼ばれる人たちには是非総理の決断に賛同してほしい。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。(中略)われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 - 日本国憲法前文(抜粋)
だから総理を批判したいならば「我々は中東の人々などどうでもいいから死にたくない」と主張すれば理解が得られたかもしれない。だけど、総理が目立ちたいがために、あるいは好戦的なために、という理由を付けて批判するのは、自分たちは安全であればいいという心理に糊塗した欺瞞でしかないと思うわけよ。