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はてなキーワード: 責任とは

2024-06-26

TextSS、FlexibleRenamer、縮小専用…

さすがにこの辺りの古代フリーソフト会社業務用途として使い続けているのはどうかと思うんだけど

新しいソフトを探して導入して上司に話を通した上でマニュアルを書き換えられるまでの余力がある人がおらず

誰かが言い出して全責任を背負ってくれないなぁとみんな思いつつ誰も責任を背負いたくないので何も言わない

今日も我が社は平和です

夫に思ってた結婚生活と違うって言われた

一人暮らしとき家賃8万円出して微妙キッチンしかなかったけど、

既婚の今は家賃15万円の2LDK家賃折半で住んでて、自分負担は下がったのに

キッチン設備が本当に良くなったし風呂も広くなった。

二人で暮らしているおかげで、ありがたいことだ。

夫は会社員として働いてくれていて、不倫借金や薬物などもしていないようだし、

殴られることもないし、暴言も吐かれないし、強制性交もないし避妊もしてくれる。

まともな人だ。婚活において貴重な「普通男性」ってやつだ。

一人暮らし時代と比べると男性と同居しているほうが犯罪者に狙われにくいだろうという安心感もある。

結婚して同居し始めてから1年くらいになる。

新婚の時期に私が昇進してしまった。責任が重くなったし業務内容も重かった。

生活に変化があったところに重なるように職場でも大きな変化があってきつかった。

昇進前はできる方だったのが、昇進後はその肩書にしては仕事ができない方になってしまった。

期待外れな点を指摘されることが増えた。成果を求められてプレッシャーだった。

残業も増えた。夫のほうが先に帰っている日のほうが多い。

夫は妻が料理を作って夫の帰りを待っているという結婚生活イメージをしていたようだ。

土曜日に、夫から、思っていた結婚生活と違うと言われた。

私が帰宅すると夫はいつもしらけた様子でいる。

私が支度した料理をしらけた様子で食べて、交際時よりも言葉少なく機嫌が悪い様子でいる。

機嫌の悪さを察して、夫に優しく質問をしたり、不満を言わせてあげようとする気力が私にはまったく残っていない。

先送りにして横になってしまう。横になっても睡魔は来ないままだったりする。

仕事は頑張ると増える。能力が低いままだと期待外れな部分を指摘され続けるので辛く、

頑張って能力を伸ばそうとすると仕事自体が増える。残業が減ることはない。

降格されたいのか。夫の機嫌のために。

それもなんだか、なんで私が、降格されて給料が下がらなければいけないのかとも思う。

せっかく評価されているのに。仕事はきついが、少しずつ適応していく。

源泉徴収票を見て、私もこんなに稼げるようになったんだと実感して嬉しい気持ちを覚えたりもする。

職場が敵だ、というふうに単純に考えることはできない。

昇進はありがたい話だ。タイミングがちょうど同居開始と重なったのがきつかった。

職場と家と、どっちで疲弊しているのか。

一人暮らしとき夜ご飯適当に済ますことが多くて楽だった。

同居だと適当にできなくて負担が増えている感じがする。キッチン設備は快適になって、家電も良くなったから、

環境は大きく改善されているはずなのに。

金銭的、住環境的には、本当によくなった。でも元々、貧しさに困ってもいなかった。

何が欲しかったのだろう。プレッシャーの無さか。プレッシャーがなくて時間的にゆとりのある感じが欲しい。

何か負担の原因を減らさないと、現状維持してると精神が折れるような気がする。

特定の圧倒的に最悪なもの一つだけが原因というより、少しずつの負担に囲まれている感じがする。

SnowMan佐久間大介が出てる動画を、通勤時間YouTubeで見たり、眠れないときにベッドの中でスマホで見たりする。

からアイドルの良さはよくわからなかった。娯楽としては漫画とか、長編小説とかが好きだった。

なんか今は物語が読めない。今デスノート読んだら読解できないと思う。

佐久間くんは動画に出演しているときプロとしてテンションが高く元気でいてくれる。

元気な姿みせてくれてありがとうと思う。なんの解決にもならないけど、佐久間くんが仕事してくれていて、

笑顔業」というか「元気業」というか。それをやってくれていて。それにかろうじて生かされているような感じがする。

私が必要としてるものをくれる感じがする人が佐久間くんしかいない。

anond:20240626105525

  • 高レートは実務において有能だよ(っていう箔が付くから学生さんはうちのサービスもっと使ってね)
  • うちで好成績を取ったやつが実務で役立つかは知らんけど(うちの判定が間違ってて御社に損害を与えても責任は取りません)

悪いエンジニア無責任さを濃縮した感がすごい

これの薫陶を受けて育ったひとたちが実務で残念なことになるのはそらそうよ

anond:20240626124854

そう言う思考になら無いのがこの話の異常さなんだよな。

デフォルトが安く、条件によって上がる、と言う方式にするべきなんだよ。つまり請求する側が高い授業料を強いる理由の立証責任を追うべき。

デフォルトで高くして助成金が拡充されるから問題ないって言う奴多いけど、

金がないと、大学関係者の皆様に恭しく書類を提出し面接を受けて認可を得ると軽減される、が、それをミスると道が閉ざされ、関係者恣意的判断をされると道が閉ざされるのが同じなわけないだろ。

anond:20240626130546

万が一事件になったとき責任取りたくないだろ。

悪いのは競プロじゃなくて採用プロセス

anond:20240625191650

これはですね、採用プロセス問題があるんすわ。アルゴリズム80点、設計10点、人格0点みたいなのを入社させてしまった御社責任です。

もともと競プロがそんなにメジャーじゃなかった頃(は、コーディングインタビューで60点取れるようなら設計テストなんかも大体60点くらいは期待できるでしょ、という期待を持てたんだけど、今はアルゴリズムだけ合格点で他はゴミみたいなのが本当に増えたんだ。

そろそろ採用プロセスを見直そう。欲しいのは、言われなくても壊れたCIの原因を究明して短期的な手当と長期的な改善をしてくれるような奴であって、ブリリアントジャーク気取りの指示待ちマンなんかじゃないはずだ。

ブリリアントジャーク気取り: 書いてくるコードがクソなのにレビューの指摘を拒否する。レビューにかかる時間無駄に長くなるぞ。

指示待ちマン: 競プロ勢は大きなソフトウェア構造を把握する能力を育てないので、自律的仕事をすることができないのだ。自分のチームに来ちゃったら、永遠にマイクロマネジメントすることになるぞ。

弊社(メガベンチャー)ではこういうふうにしてる。

こうなったのも歴史的経緯があり、10年くらい前に競プロ勢の人事考課有意に悪いのが発覚したんだよね。競プロ勢の方が仕事ができない、っというのは直感に反するので喧々諤々したんだけど、採用プロセスをハックされているということがわかったので採用プロセスを見直すことにしたんだ。

他の会社でもこういう動きが盛んだという話は聞いているので、競プロ出身の困った子に悩まされる時代はそろそろ終わるんじゃないかな。

自分経験あるんだから判断すればいいことをこれどうするんですか?どう進めますか?ってずっと聞いてくるやつうざすぎる

わかんなくて聞いてるっていうより自分はこうしたいというルートのがあるのに判断はしたくない、責任負いたくないか判断は俺にさせたいっていうのが漏れ出てる 聞いてくるから回答してるのに不満げだし

こうしたいですって言われたらどうぞって言うからやってくれや

戦争で敵兵を殺すのが楽しかった」の気持ちはわかる

小学校の頃の球技大会、俺はシュートを決めた。

準決勝進出を決める決定打。

俺はクラスメートから拍手で迎えられ、相手クラスは止められなかった奴をなじりまくって教師にそういうのはシップじゃないからやめろと怒られていた。

運動はできる方じゃなくて、今考えるとあれはアシストしてくれた運動部が優秀だったおかげだろうし、外してたらボッコボコにされてたのは俺の方だったんだと思う。

あの日ぐらいだ。

俺がクラスヒーローみたいになれたの。

戦争で人を殺したのをいい思い出と語る人も同じなんだと思う。

人生において人から褒められた決定的瞬間がそれぐらいなんだ。

負かした相手の悔しそうな顔なんてクラスの誰も気にしてなかった。

撃ち殺した相手人生についてもきっと同じように、無関係のことになるんだろう。

そもそも戦争兵隊ルールを決める権利はない。

政府の高官や上官同士が「殺し合いをしろ」と互いに命令したなら、それは単にフェアな殺し合いだ。

末端の兵士殺人責任はない。

サッカーバスケをするのと同じだ。

負けたら死ぬし、負かした相手は殺してしまうという違いはあるが、それは自分たちと違う所で決まったルールだ。

戦争で敵を殺したい」と語る人は、それで褒められたいんだと思う。

仲間から「よくやった!」「守ってくれてありがとう!」「勝利に近づいた!」って。

から彼らは交差点で大量殺人なんてしない。

それをしても褒められないから。

でもカルトの手先になってテロはするかも知れない。

それで褒めてもらえるから

自尊心を満たす機会に恵まれいるかどうかの話なんだよ。

俺にはわかるってばよ。

俺も、認めてもらえるならなんだってやれてしまうんじゃないかって思う瞬間がある。

自分自分を認めきれないんだ。

誰かの「凄い」がないと、生きてもいいとさえ思えなくなるときがあるんだ。

戦争シンプルからさ。

戦場に行ってたくさん殺したら英雄だ。

ネズミ講がカモを沢山釣ったら世間倫理観は置いといてエリート扱いされるようなシンプルさがある。

シンプルルールの中で、シンプルヒーローになりてえ。

そういう気持ち、分かるよ。

anond:20240626103846

なんの話…?

この件では誰がなんの責任取れって話なの???

トイレ作るのは男性だけ?なわけなくない???

社会がなんとかするっていう話は性別関わらず社会に参画してる人たちがなんとかするってことで

男性けがなんとかするわけじゃないじゃん。

万博とかオリンピックとか

低い予算でとりあえず開催を決定して、あとから予算を増やすって手口が横行してるじゃん。

予算オーバーしたら、すぐ開催中して損切りして開催決定した政治家責任をとらせるってルールにしないとずっと一部の業界の集金システムになるよ。

anond:20240626103302

女性たちは意見を述べただけ。それに反応して行動したのは男性であって、その責任男性が取るべき。」理論キター

’オラが村のヒーロー’暇空’ 都知事選立候補に沸き立つはてな村民に草

前回の立花孝志の4万票を超えるのでは?

とか言っちゃってる人もいて草


普通生活をしてれば「暇空?誰それ」だし

調子に載せたお前らにも責任はあるゾ

2024-06-25

anond:20240625221329

あれは良くないよね。これが理解できないんやろなぁ。どこに投票しても責めるのはいけない

日本国憲法 第15条 4項 すべて選挙における投票秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。

 

でもまぁなんで腐敗政治許すの?ってことなんじゃないの?(だからと言って許されるものではないが)

うちの母ちゃんと友人はTVイメージとか写真イメージ投票するからフツーに自民党に入れてますけどね

 

親族は付き合いがある政治家の政党

 

ワイは自民党じゃなきゃどこでも良い派

割と人としてどうなの?みたいなこと最近してるみたいだが、出てきたばかりの頃にHNK党にも入れたことも1度あるで

マジで自民党じゃなきゃどこでもいいからな

文章を読んで答えよ

この増田は、何の繋がりのない二つの文章を並べた上で「カワンゴは責任をとる覚悟でもってTweetされたのでしょうか? 」というタイトルを付けました。

この増田がなぜここまで狂ってしまったのか、その人生を推測しなさい(5点)

anond:20240625174349

パンクしてでも走れば助かったかもしれない」って言われて責任は発生しないの?

Hey、ChatGPT!東京都民都知事選後もメンツを保つ方法を教えて!

東京都民都知事選後もメンツを保つ方法については、いくつかのアプローチがあります。以下にいくつかの方法を挙げてみます

 

1. 選挙結果尊重する

選挙民主的プロセスの一環であり、その結果を尊重することが重要です。都知事選の結果に対して冷静かつ公正な態度を保つことが、他の市民から尊敬を得る一つの方法です。

 

2. 都知事政策に対する建設的な批判

新しい都知事政策に対して、感情的にならず、建設的な意見批判提供することが大切です。具体的な問題点を指摘し、改善提案を行うことで、社会的な信用を高めることができます

 

3. 市民としての責任を果たす

市民としての責任を果たすことも重要です。例えば、地域活動積極的に参加したり、社会貢献活動を行ったりすることで、コミュニティ内での信頼と尊敬を築くことができます

 

4. 情報を正確に把握し共有する

選挙後も正確な情報収集し、それを周囲の人々と共有することが重要です。フェイクニュース誤情報を広めないように注意し、信頼性の高い情報から情報を得るように心がけましょう。

 

5. 他者意見尊重する

異なる意見視点を持つ他者尊重する姿勢も大切です。議論の際には、相手意見に耳を傾け、対話を通じて理解を深める努力をすることで、より良いコミュニケーション相互理解が得られます

 

6. 持続的な関心と関与

選挙後も政治に対する関心を持ち続け、都政の動向や政策について学び続けることが重要です。政治に対する持続的な関心と関与は、市民としての成熟責任感を示すものです。

 

これらのアプローチ実践することで、東京都民としてのメンツを保ちながら、社会に貢献し、他の市民からの信頼と尊敬を得ることができるでしょう。

 

初手で詰んでしまった

残念ながら東京都民メンツを保つ方法はないようだ

anond:20240625173846

責任所在が違う

パンクなら仕方ないという空気ができるので、賠償請求が成立しない

無理矢理走って死んだ場合、「別の救急車を待てば助かったかもしれない」という可能性が残るので、賠償責任が成立してしま

anond:20240625173345

これマジ?ニューウズービックは責任取るべきだろ・・・

先ほど、八丈島地震が発生しました。

これはNEWSPICKS報道による犯罪者グループとの関係の変化によるものです。

脅迫中の事案について報道をするというのはこう言うことです。

NEWSPICKSは今後起こる同様の事象について責任をとる覚悟でもって報道されたのでしょうか?

anond:20240625171040

救急車に不備がある状態で走って事故ったり揺れで病状悪化したらそんな状態で走ろうと判断した現場責任にされてしまうので…

anond:20240625160039

批判精神があることについては『それはそう』で異論はないんだけど、

 

お上が言うことだから・・・(SHIKATA GA NAI)がない代わりに、

貴族主義がまかり通る下記の世界どっちがいい?みたいな地獄の二択はしたくないなぁ・・・

フルタイムで働いてるのに老後の不安がある状況っていかんよなぁ』って言うと、

ChatGPTちゃんは、平然とスーパー飲食店介護運送業や一次産業MBAをはじめとした専門教育を受けろと言うし、

 

『どんな傲慢な人でも、どら焼き屋、スペアリブ屋、タコス屋をするのに、料理に対する情熱や美味しいレシピよりも、MBAが大切とは答えません。

たとえそれが現実的成功手段であってもです。』

と伝えると、

職業ビジネス成功において、経営マーケティングの専門知識重要な要素となることは確かですが、それがすべてではありません。料理情熱技術お客様に対するサービス精神なども同様に重要です。
 
個々の人には異なる夢や目標があり、異なる道を選ぶことができますどら焼き屋、スペアリブ屋、タコス屋を営むことがその人にとって意義のある選択であり、社会的に貢献することも十分にありえます

・・・って答える

 

『ChatGPTが考える、スーパー店員の100倍以上の年収を受け取るべき能力責任とは何ですか?』と尋ねると、

高給取りの人々が受け取る報酬の差は、さまざまな要素によって影響を受けます。以下に挙げるいくつかの要素は、高給取りとされる人々の能力責任、および市場価値関係している可能性があります。
 
・専門知識スキルの獲得: 高給取りの人々は、高度な専門知識スキルを持っていることが多いです。例えば、医師弁護士長期間教育トレーニングを受け、高度な専門知識を持っています。
・責任の大きさ: 高給取りのポジションには、通常、高い責任が伴います経営者や高位の役員などは、企業組織意思決定戦略責任を持ち、重要意思決定を行います。
・結果に対する影響力: 高給取りの人々は、自身仕事意思決定組織社会全体に与える影響が大きいことがあります。例えば、成功した起業家は新しいビジネスを生み出し、雇用を創出することで経済に貢献します。
・市場価値: 報酬市場における需要供給バランスによって決まります需要の高い職種業界では、人材供給が限られているため、報酬水準が高くなることがあります

・・・って答える

 

一般的アメリカにおいてアメリカ大統領領よりも責任が重大な職はないがスーパー店員の数千倍の報酬はもらってない。アメリカ大統領の年収は年間40万ドル

数百倍から数千倍の報酬正当化されるべき責任など存在しないと思うけど?』って伝えると、

報酬の上限をどこに引くべきかは、社会的議論倫理的観点によって異なる結論が導かれる可能性があります報酬の適正さや公正さについては、さまざまな要素が考慮されるべきです。

・・・って答える 

 

アメリカンドリームが生きているとしているのは、民主党寄りのメディア経済誌が多いようです。

既に社員の数百倍から数千倍の大企業CEO報酬を2.5倍にするとか言ってるシンクタンクの人はコメント欄でめちゃくちゃ叩かれていました。

私も何言ってんだこいつ?と思いました。』って伝えると、

ご指摘のように、アメリカンドリームや経済の不平等に関する議論は様々な視点意見存在します。メディアシンクタンク立場政治的な傾向によっても、報道記事の内容が異なることはあります経済誌や民主党寄りのメディアは、一般的経済的な不平等格差是正に関心を持ち、アメリカンドリームを実現するための政策社会の変革を提唱することがあります

・・・ってかましてくる

まぁこれはもっともらしいAIの嘘の範疇だとしても、とにかく何を聞いても教育努力解決出来るってChatGPTは答えるんだ

 

なんや知らんけどグリーンカードやるわとかそう言う話ならくれるものはありがたく貰うけどね

バチバチ戦いたくないけど、バチバチ戦ってるの見たくはあるし、ハリウッド映画アメコミのおかげで漠然アメリカは好き

日本テレビ原作改変は脚本家だけで決めたことじゃないのに…」

セクシー田中さん

調査報告書

公表版)

本件原作者の本件脚本家に対する評価が厳しくなった際には、A氏(プロデューサー)は C氏(小学館)に対し、プロット脚本はコアメンバー意見を基に本件脚本家執筆しているのであって、本件脚本家だけの意見ではないことを繰り返し説明していた。

A 氏(プロデューサー)は、折に触れプロット脚本は本件脚本家だけの意見ではないことを繰り返し説明していたにもかかわらず、本メール文章から本件原作者が本件脚本家に怒っていると感じた。

既述のとおり、ドラマ化にあたっての改変は本件脚本家けが行ったわけではなく、コアメンバー全員で行ってきたものであり、かつ、最終責任プロデューサーにある。

アニメ響け! ユーフォニアムシリーズ感想(ネタバレあり)

正しさで殴りつけてくる麗奈めっちゃムカついてたので、(滝にフラれるとかして)コイツ1回ボコボコに心折られねーかなと思ってたら、自らの手で久美子をソリ落ちさせて死ぬほど凹むという、まさにそんな展開が飛んできたので麗奈を赦す気になれたの良かった(結論)。

 

色んな意味話題になったシリーズ第3期12話で久美子と滝は以下の会話をかわす。

久「先生にとって“理想の人”ってどういう人ですか」

滝「そうですね。正しい人でしょうか。本当の意味での正しさは、皆に平等ですから

滝「黄前さんは、どんな大人になりたいですか」

久「私は…。私も、そんな人になりたいです」

以下、アニメ響け! ユーフォニアムシリーズ感想を、物語提示した“正しさ”に沿って述べる。

 

正しさの暴力

正しさを他人押し付けとき、そこには暴力性が宿る。久美子と麗奈はむしろそれを行使してきた側で、実力が上だからという理由で3年生の中世古香織をソリから追い落としたことや、家庭の事情全国大会前に引退しようとしていた田中あすかを強引に引っ張り出したことは、まさにその典型だ。その時、久美子たちはまだ1年生で、責任を負わない立場から好き勝手やって良かったし、正しさで相手ねじ伏せることは快感を伴うので、作劇上それらはむしろ肯定的に扱われていた。ゆえに正しさの中に潜む暴力性はこれまで適切に隠蔽されていたのだが、3期になってブーメランとして返ってきたことで、その問題点が一気に噴出した。そして久美子と麗奈では反応が違った。

久美子は下級生を指導する過程で黄前相談所という二つ名を得るほど面倒見が良く、そして部長になったこともあって精神的に成熟し、融和的なスタンスを取るようになった。一方の麗奈はなんら変わることなく正しさの信奉者であった。ふたりとも「北宇治は実力至上主義」というイズムを共有していたし、強豪校から転校生である黒江真由が「(ソリを奪うことになるからオーディション辞退しようか?」と何度も何度も何度も本当にしつこく何度言ってきても久美子は「上手い人が吹くべき」というスタンスを一度も崩さなかった。

ただ、全国大会金賞を目指すべくオーディション大会ごとにしたことで緊張がずっと続いたことや、大幅に変わった編成への疑問、そして精神的支柱である久美子が本当にソリから陥落するに至って部の混乱はピークに達する。これに関しては仲の良い者の間でも意見が別れており、たとえば強豪校出身川島緑輝が「実力は同じなのだし、それだったら部が落ち着く方が」と久美子を支持する一方で、高校から吹奏楽を始めた加藤葉月は「それだとオーディションが成り立たない」という意見だった。葉月は本当に素人からスタートしており、3年生になってようやく大会メンバーに選ばれた。しかしだからオーディション肯定しているわけではなく、落ちていたとしてもおそらく同じことを言っただろう。彼女言葉は真っ直ぐで、積み重ねてきた努力に支えられていることは明白だった。一方の緑輝も、強豪校でやってきた経験から、おそらくは部の空気合奏に与える影響を理解しており、だから部がまとまることを重視していたのだと思われる。つまりどちらも「正しい」。しかしそうやって意見が分かれ、「正しさ」が衝突しあう只中で、久美子と麗奈袂を分かつ

久美子は、部の混乱を収めるには顧問の滝が編成の変更やオーディション結果に対する意図説明することでみんなが納得することだとしてその道を模索するが、しか麗奈は「そこに疑問を抱くと全てが崩れる。指導者の方針に従うのは大前提」と否定さらにはソリ落ちした直後の久美子に「自分努力不足を棚に上げて思い通りにならないってそんな言い訳文句が大半」という正論を浴びせ、「部長失格」の烙印を押す。

このシーンに対する感想を言わせてもらえれば、「安全地帯から正論ぶってんじゃねえよ麗奈ァアッッッ!」である。心底ムカついたね。

高坂麗奈サラブレッドトランペッターである。父がプロの奏者で、家に防音スタジオを作れる程度には裕福で、幼い頃から音楽指導も受けてきた。彼女学生離れした実力者で、当然のように大会メンバーはおろかソリストに選ばれる。環境けが彼女をそうしたとはもちろん言わない。それに見合うだけの努力をしてきたのだろう。だから彼女が「自分努力不足を棚に上げて指導者に楯突くなんて!」と言うのは“正しい”。目標全国大会金賞に設定したのは部員たちだし、それに向けて合奏を作り上げるという意味で滝の指導力に疑う余地はないのだから、従うのは当然。麗奈が言うことは常に“正しい”。そして久美子も視聴者も、その麗奈の“正しさ”に一度は与したはずである。“正しさ”でもって中世古香織を追い落とし、田中あすか大会に引きずり出し、劇的に描かれたそれらのシーンに感動してきたのだから。そこに潜む暴力性に気づこうともせず。だからいざその暴力性が自らに向けられたとき慌てふためくのは滑稽な話であるしか感情は偽れない。“正しさ”で殴りつけてくる麗奈はやっぱりムカつくのだ。そのムカつくという感情ベースにあることは認めつつ、その上で言いたい。正しさは万能薬じゃない、と。

麗奈の正しさは(構造的に)滝の影響を強く受けている。北宇治吹奏楽顧問の滝昇は若手ながら実力のある音楽指導者で、部員たちに「全国を目指す」か「楽しく過ごす部にする」かを選ばせた人物である。生徒の自主性を重んじると言えば聞こえはいいが、自分たちで選んだからには妥協を許さないという暴力性がそこにはある。確かに滝の指導力は本物で、北宇治はメキメキと実力をつけ、就任1年目にして全国大会進出するほどの成長を見せた。しかし実力が上がれば目標が上がる。目標が上がれば部員たちにより負荷が掛かる。そうして発生したのが関西大会直前に発生した部の混乱であり、滝にはそれを鎮める力もその気もなかった。それは合宿中のやり取りに現れている。

橋「上級生は耳にタコかもしれないけど、音を――」

滝「楽しむ、と書いて音楽、ですね」

橋「本当に分かってる?」

滝「(虚を突かれたような顔をした後)分かっていますよ」

場面としては関西大会直前の合宿で、部のピリピリした空気を感じ取った橋本(滝の音大時代からの友人で、北宇治の外部指導者)がジョークで和ませた後、軽く訓示しようとした時のことである橋本に言わせれば、音を楽しむことが音楽だと本当に分かっていれば、こんな空気放置しておくはずがない、といったところだろう。滝の、合奏を作り上げるという意味での実力は確かなのだろうが、その指導力が及ぶのは正しさが通用するところまでであり、それで解決できない問題にぶち当たったときは無力である。そして滝自身解決する気がない。ただの外部指導者に過ぎない橋本が一瞬にして感じ取った「ピリピリした空気」を滝はただの一度も解消しようとしなかったのだから。滝には解決する能力がなく、その気もない。滝に無理なのだからミニ滝にすぎない麗奈にはもっと無理である

そんな部のピリピリした空気を解消したのは久美子だった。思っていることを素直に打ち明け、解決したのだった。

「1年生も3年生も同じ土俵で競ってひとつ目標に向かえる宇治が好き」 「その北宇治で全国金を取りたい。でも届かなかった」 「何かを変える必要があって、だから大会ごとのオーディション形式にした」 「間違っていたとは思わないけど、でも戸惑わせたことも事実すみませんでした」と部長として謝ったあと、「納得できない人もいると思う。でも私は北宇治で全国金を取りたい」そう訴えた。「1年間みんなを見ていて思いました。こんなに練習してるのに上手くならないはずない。こんなに真剣に向き合ってるのに響かないはずない。北宇治なら出来る。私たちなら出来るはず」と。

この久美子の真剣な訴えが部員たちの心に響き、部は急速にひとつにまとまった。

さて、久美子は部長失格だっただろうか。その答えは言うまでもなく明らかで、失格なのは正しさを押し付けることしかできない顧問ドラムメジャーであろう。

このあと、久美子と麗奈は仲直りをするのだが、ハッキリ言って納得できるものでは到底なかった。久美子はあっさりと赦していたが、一視聴者としては、「ああ、麗奈を赦すことは絶対にできないな」と思った。物語としては、このあと黒江からソリを奪還し、全国大会金賞を取って大団円を迎えるだろうが、それはそれとして高坂麗奈というキャラクタを心底嫌いになったことだけは動かせないだろう、という結論に至り、そしてそうなるはずであった。

のだが、物語は急展開を迎える。

 

正々堂々と胸を張る、ということ

ここから原作改変としてすでに話題になっている、ユーフォニアムのソリ奏者を決める公開オーディションについて、私が受けた衝撃を述べる。ちなみに原作未読である

まず黒江真由というキャラについて。

久美子にとって憧れである田中あすかを思わせる銀のユーフォニアムを携えた強豪校から転校生で、実力は高い。つまり久美子を脅かすポジションを与えられたキャラなのだろう、ということはすぐに分かった。実際その通りの役回りで、「(私のせいで大会に出られなくなる人がでるからオーディション辞退しようか?」 「(ソリを奪うことになるからオーディション辞退しようか?」と本当にしつこいぐらい繰り返し久美子に訊ねるうっとうしいキャラでもあった。それはさておき実力は本物で、いち早く警戒感を露わにした麗奈は、当初「久美子の方が上手い」と言っていたのに、途中から「久美子の方が好き」とトーンダウン。さらにソリの練習に久美子を付き合わせて「私は全国も久美子と吹くつもりでいるから」と激励している。しか関西大会でソリの座から久美子は陥落する。その際、麗奈は「やっぱり…」という表情を見せるため、滝の求める音を出せるという点で、黒江は明らかに上だったと思われる。

ただこの段階でのソリ落ちは明らかにそういう流れであったし、物語的には全国大会でソリ奪還して金賞の方が盛り上がるため衝撃は全くなかった。物語がそのラインに乗ったことで、そうなることはもはや確定的に明らかだとさえ思った。

次にユーフォニアムソリオーディションについて。

関西大会は滝の一存で決まったが、全国大会は甲乙つけがたいとの判断で、部員投票による公開オーディションをすることが決まった。2年前、当時1年生だった麗奈と3年の中世古が競い合ったアレのリフレインであるしかし当時と違ったのは、奏者を幔幕で隠し、音だけで判断してもらうということ。奏者は視聴者にも隠されており、これには第四の壁みを感じた。つまり視聴者であるあなたたちも、音だけで判断してくださいね、という制作者たちの声が聞こえたのである

からじっくりと、真剣に聴いた。

音楽素養は0で、細かいことなんて何も分からないが、確かにつの音は違った。

1番目の奏者は音が小さく、2番目の奏者は大きく聞こえた。自分部員なら2番目に投票しようと思った。

投票シーンに移り、2番目の奏者には緑輝、塚本、奏の手が上がる。やはり2番目が久美子だったんだと確信した。同時に勝利確信した。しかし同票であるという。

滝「奇数のはずですが…」

麗「私が、まだです」

滝「そうでしたか。決まりましたか

ここで2年前のトランペットソリオーディションの回想が入る。「裏切らない?」 「もしも裏切ったら、殺していい」のやつである。そして――

麗「……1番です」

??????????????

???????????????????????????

え、ちょ、待って。2番が久美子やろ、1番????????????

滝「分かりました。では1番の方は、前へ」

黒江の脚が前に出て、麗奈の顔がくしゃりと歪む。久美子が目を伏せる。

マジかよなんだこれふざけんなよ。

客席からざわめきが広がり、部員たちの困惑した表情が映される。

また正しさの暴力かよ! 誰が得するんだよ、この展開!

困惑と怒りの感情でないまぜになったが、まっさきに動いた久美子の言葉に背筋が伸びた。

久「これが! 今の北宇治ベストメンバーです! ここにいる全員で決めた、言い逃れのできない最強メンバーです! これで全国へ行きましょう。そして、一致団結して! 必ず金を! 全国大会金賞を、取りましょう!」

3年間やってきたことがある意味で潰えた直後にこれを言える久美子は本当に立派だと思ったが、脱力した。訳が分からないと思った。

呆然としたまま画面を見続ける。

場面は進んで行き、久美子が麗奈を探している。しかし先に帰ったという。大吉山で待ってるというラインの画面が映され、登りきった先にいた麗奈背中で泣いていた。

それを見た瞬間、(上から申し訳ないが)「赦せる」と思った。麗奈は分かってて久美子に引導を渡したんだと理解し、麗奈に対する怒りが氷解した。

正しさは暴力性を孕む。しかしその正しさが自らに向かうときのみフェアネスになる。日本語に直すなら公正さだが、ここは敢えて“正々堂々”という言葉を使いたい。

麗奈黒江を選んだんじゃない。久美子より音楽を取ったんでもない。久美子との約束を果たしたのだ。

2年前。中世古香織をソリから追い落としたとき、そうけしかけたのは久美子だった。麗奈は「裏切らない?」と聞き、「もしも裏切ったら、殺していい」と久美子は答えた。ここで彼女が言いたかったのは、「自分音楽に正直であれ」ということだったろう。そういうセリフがあるわけじゃない。しかし含意は明らかなように思われる。迷いを振り切った麗奈は実力を発揮し、ソリの座につく。

麗奈はその時の同じように、正々堂々と、胸を張った。

たとえそれが自らの心臓に刃を突き立てるほど辛いことであっても。

久美子は音大に行かない。公式大会でソリを吹くチャンスは最後だろう。海外音大留学する麗奈からすれば、肩を並べて吹ける最後のチャンスでもある。

でもそれを分かった上で、どちらが久美子でどちらが黒江か分かった上で、久美子を切って捨て、そのかわりに約束を、果たしたのだ。

久美子は言った。「私は、それが何よりうれしい。それを誇らしいと思う自分に胸を張りたい」

もし仮に、麗奈が久美子との約束ではなく、久美子を選んでいたら。麗奈はもちろんのこと、久美子も胸を張れなかったはずだ。最後全国大会で一緒にソリを吹けたかもしれない。高校時代のいい思い出として残せたかもしれない。しかしあのときかわした約束裏切り、その時の自分たちを殺すことになる。だから“正しさ”に傷つくことが分かっていても、麗奈は己を曲げなかったし、久美子はそんな麗奈を誇りに思うと胸を張ったのだ。

原作改変で賛否両論の展開であるが、私にとってはアニメ響け! ユーフォニアム』が描いてきた物語の結末として、これ以上のものはないし、これ以外のものもないように思われる。私は私の感想が正しいとは思っていない。久美子と麗奈がソリを務める全国大会が見たかったし、今もまだ見たい。久美子がソリを吹けないなんて嘘だろう、とまだ思っている。だから原作改変に怒っている人たちを否定する気には一切なれない。それもまたひとつのあり方だと思う。でもだからこそ、正々堂々と胸を張る道を選んだ久美子と麗奈を、いち視聴者として誇りに思う。

 

余談。滝は「どちらも充分ソリが務まると考えています」と言って部員投票に委ねたが、ある意味で嘘だろうと思う。というのは久美子と黒江の音に明確な違いがあったからだ。どちらが上か下は分からない。でも違いがあった。久美子の音は大きく、黒江は小さかった。麗奈が選んだ今なら分かる。久美子のユーフォニアムは主張が強かった、ということなのだろう。あくまユーフォニアムは影だ。スポットライトがあたるべきはトランペットであって、黒江ユーフォニアムは影に徹することでペットを際立たせる演奏だった(黒江楽譜には「支える!」という書き込みが何度も現れる)。合奏で求められるのは、つまり滝が求める音を出せたのは黒江だった。

ではなぜ滝はソリオーディションを開いたのか。責任を投げたとは思わない。頑張ってきた久美子にチャンスを上げたとも思わない。本人が述べているように、久美子が部員からの信頼篤き部長であるがゆえに、部がまとまるにはそれが最善と考えたのだろう。

「私は、今の北宇治を高められるところまで高めたと、自負しています」。つまり本当に、久美子と黒江で大きな差はないのだ。どちらで臨んでも、金に届きうる。そのために必要なのはしろ部のまとまり。そういうことなんだろうと思う。

 

余談その2。12話の放送直後、シナリオライター原作改変を主導したのは自分だと告白していた。

https://x.com/oitan125/status/1804807383018795391

賛否両論になるのは間違いなかったから、その責任を一手に引き受ける、とそういうことだろう。アニメの中で、麗奈がやったのと同じ立ち回りである。これが正しい結末だと、原作を改変してまでそれを押し付けた。しかし同時にそれに納得のいかない視聴者からボコボコにされることを引き受けた。正々堂々と、胸を張ったのだ。いち視聴者として、制作スタッフ決断とそれを支持した原作者を誇りに思いたい。

 

余談その3。いろいろ台無しになるけど、それでも久美子がソリを吹く劇場版、待ってます

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