はてなキーワード: 永眠とは
https://www.pixiv.net/artworks/97652638
ともかく、今回の話は凄かった
杉浦氏が「34話、うまく描けた気がする」「自分は34話みたいなお話が描きたいんだな」と言うのも良く分かる
「ロボットの考えてた事を吐き出せてスッキリしたけど、もう自分の中に何にもないな…そろそろインプットしないとな〜」となるのも良く分かる
これを描いてしまうと、この先に何を表現すればいいのかが見えなくなってくるだろうな、と
とりあえず、私は私が感じたことを書いていくことにする
【ネタバレ要素】
ちょびっツ、ブルーピリオド、物語シリーズ、ライ麦畑で捕まえて、異世界迷宮の最深部を目指そう、風の谷のナウシカ、余は弁明ス
【4コマ目】
「真剣に聞かないでどうするの」
最後のコマのセリフを聞いてから読むと、この時の気持ちが、もう伝わってくるようで
【5コマ目】
個人的に好きな所
【6コマ目】
ここは難しいところ
家族でやるのが正しいのか、アップデートという名の支援を受けるべきであったのか
答えはない
【7コマ目】
今回のメイン
表情も含めて、本当に苦しい
「ひとつ残らずいなくなればいいのにって思う」
自分が何も生み出せないことを“気持ち悪い”と思い、自分自身の事を“不自然”であると感じる
誰しも、同じような気持ちになったことがあるからこそ、このセリフは響く
ある種の特性・特徴を持ち、自分がその特性をネガティブに感じている時、“いなくなればいいのに”と感じるよなあ、と思った
ひとにすがたを 見せられぬ
「早く人間になりたい!!」
【8コマ目】
「私はずっとロボットを 町から追い出したいと 思っていました」
「追い出すということは その先で壊されることも あります」
後のコマを見てもわかるんですが、これもこれで本心なんですよね
久永先輩の誠実さ(フェアさ)はこういう形なんですよ
厳しく辛い道である
もう一つ言うなら、今回は一人の人間が持ち得る色々な思想・考え・立場をそれぞれの登場人物に振り分けているところが読み応えのある所だな、と
【9コマ目】
「みんなのことが好きで ホイホイ入っちゃったところがあって…」
「ロボットを追い出すって どういうことか 考えてなかったんです」
「あの子たち みんないい子で やさしくて 頑張り屋なんです」
“自分(自分たち)と違う相手を排除することについて、深く考えてこなかった”という自覚
この種の「良い子で優しくて頑張り屋で、純粋なんです」というセリフが刺さる
ここが、この話の本質だ
頑張っていない人より、頑張っている人の方が好きだ
意地悪な人より、優しい人が好きだ
醜い人より、美しい人が好きだ
自分の事を理解してくれない人より、理解してくれる人の方が好きだ
自分を憎む人より、愛してくれる人の方が好きだ
至極当たり前の人だ
自分に害をなす人を、自分にとって“良いこと”がない相手をどうして大切にできるのだろうか
それをなしに、我々は我々を規定できない
その町には 誰もいなかったの
お家もあるし
窓から明かりも見える
でも 道には誰もいない
窓から中をのぞいてみた
ヒトがいた でもアレといっしょだった
ほかの家もみた
やっぱりアレといっしょだった
この町も ほかの町とおんなじだった
みんなはもう外には出てこない
この町には誰もいない
「最初は 好き好き言っててもさ」
これとか、これとか、これとか、これとか、これとかで考えていたことと近いな、と感じる
自然だとどうして良いんですか
「裸も」
「幸せになれなくとも、なりたいもんになれりゃいいんだし」
【14~15コマ目】
「死ぬほど頑張って 恋人も友達も 出来ない人は どうするんですか?」
「一生孤独に 生きて行かないと いけないんですか」
「… 振り向いて もらえなくても 努力は無駄に ならないはずです」
「頑張って 頑張って 頑張っても 誰ひとり 振り向いて 貰えない人に」
「それでも『成長できてよかったね』って言うんですか?」
「言います…」
「人でなし!」
ここはコミカルに描いているように見えて、凄く鋭い
皆がその理想に殉じられるわけではないということに通ずるものがある
そうはいっても腹は減るし、金は欲しい。人を憎むことも上昇を望むこともある。すべて人の業である
もとより、私は、こはれる。私は、たゞ、探してゐるだけ。汝、なぜ、探すか。探さずにゐられるほど、偉くないからだよ。面倒くさいと云つて飯も食はずに永眠するほど偉くないです。
私は探す。そして、ともかく、つくるのだ。自分の精いつぱいの物を。然し、必ず、こはれるものを。然し、私だけは、私の力ではこはし得ないギリ/\の物を。それより外に仕方がない。
それが世のジュンプウ良俗に反するカドによつて裁かれるなら、私はジュンプウ良俗に裁かれることを意としない。私が、私自身に裁かれさへしなければ。たぶん、「人間」も私を裁くことはないだらう。
――坂口安吾「余は弁明ス」
【16コマ目】
「文明が発達して それをしなくても済む人が 沢山増えました」
「お腹を満たす事以外に リソースを割く事が できるようになった代わりに その過程で 無くなった仕事や大切な物が 沢山あったと思います」
「ロボットが居る事で 私たちは 必死に苦労しなくても 心を満たせるようになる」
「満たせない事で 苦しまなくて 済むようになる」
「代わりに失うものも たくさんあるでしょう」
「でも私は そうするべきだと 思います」
「心が満たされた あとの社会」
「その向こう側に 行けると 信じているからです」
「ロボットと 一緒ならね」
ここがどうしてもこのエントリを書きたくなった所だ
以前に語ったように、人間は「自分でできることの増加」ではなく、「自分の周り(環境)」を変えることを志向して進化してきた
究極的には、全てが自動で行われる「システム」となるかもしれない
その向こう側に行けるのだろうか
「信じているからです」と言いきる、その横顔が眩しい
機械も含めて、全ての存在(生命も含めて)に対する信頼が見える
「…………どの真実をだね?」
「あの時代 どれほどの憎悪と絶望が 世界を満たしていたかを 想像したことがあるかな?」
「有毒の大気 凶暴な太陽光 枯渇した大地 次々と生まれる新しい病気 おびただしい死」
「ありとあらゆる宗教 ありとあらゆる正義 ありとあらゆる利害」
「とるべき道はいくつもなかったのだよ」
私はあなたの期待に応えるためにこの世に生きているわけじゃない。
そしてあなたも、私の期待に応えるためにこの世にいるわけじゃない。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。
天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。
「ロボットが 初めて 二足歩行した時 感動したと 思うんだよね」
「? そうですね」
「で 次は段差を どう乗り越えるか 観たくなるでしょ?」
「私 ブロックになりたいの」
全然文脈が違うが、「ライ麦畑で捕まえて」を思い出す言い回しだ
「ともかく僕は子供たちがみんなこの大きなライ麦畑の中で何かゲームをしているところを思い浮かべるんだ」
「何千という子供たちがいてね、辺りには誰もいないんだ」
「大人は誰一人いないんだよ。その僕以外はね」
「そして僕はすごく急な崖の端に立っているんだ」
「僕がしなきゃならないことは、子供たちが崖から落ちそうになると捕まえてやることなんだ」
「子供ってのは走っている時には前を見たりしないから、僕がどこからか出て行って捕まえてやらなきゃならないんだ」
「一日中僕はそれだけをしてる」
「僕はライ麦畑の捕らえ人になりたいんだ」
――J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
【18コマ目】
「私の意見は 変わりませんが 皆さんの意見も 変えられませんでした」
「今回の件は保留ということにします」
地味に好きポイント
やはりフェア
「そうだ 『勇さんを壊すべき』と 結論が出たら当然 壊さなければいけない」
「『壊すべきでない』と 結論が出たら 勇さんの内面を 否定することになる」
「どちらにしても 勇さんは救われない」
「どうすれば…」
やはり誠実だ
そして、ここのテーゼ・アンチテーゼが次のコマからアウフヘーベンの布石となる
「あなたが誰かを 傷つけても」
「人やロボットを 殺しちゃっても」
「自分を 殺しちゃっても」
「私は そのとき 一緒にいたいの」
「殺していいって言ってます?」
「久永先輩 いいんですか? こんなの」
「いいわけ ないでしょ」
「でも その 良くないことで 勇さんは救われたの」
これがジンテーゼとなる
否定も肯定も、自分が認めがたいことも含めて、それ自体を受け止めてくれる他者
これが正に尊厳であり愚行権であり、ハーム・リダクション的でもあり、アクセプタンスである
ただあるがままを受け止めて貰い、その衝動も含めて「(肯定でも否定でもなく)存在を承認」してもらうこと
「正しくあれ正しくあれと教えられっ、教えられた通りに正しく生きて正しく生きてっ、最期には正しいまま死んでしまってっ! やっとそれに気づきました! 正しくあれなんてそんな言葉、教えた人の都合でしかありません! ええっ、薄々とわかっていました! 正しい人ほど不幸になるってことくらい!!」
「だから、わたくしは思うのです。ええ、いまこそ、正直に申します。
ずっとずっとわたくしは――間違いを犯したかった」
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。
一日一日を生き、
この時をつねに喜びをもって受け入れ、
困難は平穏への道として受け入れさせてください。
これまでの私の考え方を捨て、
イエス・キリストがされたように、
この罪深い世界をそのままに受け入れさせてください。
あなたのご計画にこの身を委ねれば、あなたが全てを正しくされることを信じています。
天鵞絨の海にも 仕方のないことしか無かったら
あたしはどう致しましょう
【27-27コマ目】
「みんなが」
「勇さんが 要らないって 言うまで 無くしたりしない」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないわ」
もう、なんというか
ズルいと思う、このセリフは
これをやられたらもう何も言えない
急に寒くなってきた。そろそろ冬眠の季節だと思うので、全生物の同志に向けてメッセージを送りたい。
君たちは変温動物だから、気温が約10℃以下になると自然と活動が停止し仮死状態になる。
だから別段準備は不要だが、一つ気をつけるのは「早めの行動」。寒くなって体がこわばり出したら早めに巣穴にもぐること。まだまだ遊んでいたいと外にいたら、巣穴にたどりつく前に凍ってしまうぞ。特に今年手足が出たばかりの若いカエルは遊びたい時期だろうが、先輩カエルの指示に従うのが無難だ。
鳥は冬眠しない。ただ世界に一種だけ、冬眠する鳥がいる。プアーウィルヨタカだ。鳥である君は、自分がプアーウィルヨタカかどうかだけチェックすればいい。そうでなければ冬眠はしないので、自由にすごしていい。ただし君が渡り鳥なら、天気の良い日に移動しておこう。
ちなみにコウモリの君は冬眠するから気をつけよう。君は鳥類ではなく哺乳類なのだから。
昆虫の越冬は様々だ。ただ君がすでに成虫になっているなら、気温が下がると休眠状態になるから、樹木の皮の陰や、木の葉の中に隠れて冬を越えよう。
もし君がアゲハの幼虫なら、この冬はチャンスだ。サナギになれば、冬も越せるし蝶にもなれる。春デビューを目指すことをおすすめする。
魚類も様々ではあるが、鯉やフナなどは水温が下がると冬眠状態になる。観光客がエサを投げてきても、気を遣って無理に食べなくていい。ちゃんと人間の親が「鯉さんも冬眠するのよ」と教えるだろう。エサの争奪戦は春になってから楽しもう。
君たちは恒温動物だから、気温が下がっても活動は停止しない。だから基本的には冬眠しないのだが、ここでは冬眠する種に向けてアドバイスしよう。
君がシマリスなら、エサを確保してこう。冬眠するといっても、君たちは途中で起きてエサを食べるタイプだ。貯蔵庫をつくりエサを貯めておこう。そうそう、忘れがちだがトイレも作っておくように。ないと大変なことになる。
巣穴にこもってもなかなか寝付けないなら、自分の種を疑うこと。例えばエゾリスは冬眠しないが、エゾシマリスは冬眠する。見分け方は背中のしま模様。誰かにチェックしてもらおう。自分の背中は自分では見れないものだから。
ツキノワグマやヒグマなど冬眠するタイプのクマは、たくさん食べておくこと。普段ダイエットしてるクマも、今は食べて脂肪を蓄えよう。その代わり、途中で起きて食事はしないで済む。トイレも不要だ。
また妊娠していて不安なクマがいたら、冬眠中に出産できることを伝えておきたい。授乳もできる。春になったら家族が増えていて夫クマも喜ぶだろう。
人間は冬眠しないが、それでも冬はやってくる。帰宅をしたら手洗いうがい。体を温める食べ物と、ぬるめの風呂にゆっくり浸かり、健康に留意して欲しい。
特に新型のウイルスが流行ってるようなので、サンミツとやらを避け、マスクを付けよう。いやはや人類も大変だなと心中を察する。
また人間にはコールドスリープという手段もあるようだが、まだ発展途上の技術なので利用しないのが無難だろう。冬眠したと思ったら永眠していた、なんてことになりかねない。
冬支度というものは楽しいものだ。冬眠するものも、しないものも、冬を乗り越え、春を待とう。全生物に、春は必ず来るのだから。
ではそろそろ私も冬眠することにしよう。私は甲羅に閉じこもり、水底で葉の布団をかぶって眠るのが好きだ。今回で100回目の冬眠だが、冬眠はいつも心地よいものだ。
2021年7月6日、ニコ生有名女生主のはいぱーまほが、おなじくニコ生の未成年生主ユキに「暴露配信」から
2021年7月13日、自殺ツイートからそれが狂言であることが暴露され、OD配信してしまうまでのお話を書き残したい。
ミスiD2020 セミファイナリスト、シングルマザーの配信者と言われる。旦那とは契約結婚で同居はしていない。
すでに6回も自殺未遂をしている。
愛人の配信配信者の家に包丁をもって凸したために銃刀法違反で前科がつく
去年のネット超会議の出演も決まっていたが前日にリスカ配信をして出演中止となる
今年aiueo700とコラボをした
ニコ生で配信を行っている18歳(2021年時点)の女性生主。
半年でギフト(投げ銭)20万、コメント7万もの大手生主となった。
ウシジマくんに出てくるようなサイコパスという報告もある
ニコ生から10年近く配信をしているベテラン女性生主、メンヘラ及びオカルト系生主。
後述する配信で有名になる。
ふわっちの配信者、元々ニコ生の配信者だったようだが、配信サイトふわっちに移行。
ちなみにふわっちとはニコ生を永BANになった迷惑系配信者や乞食系配信者を多く抱えるサイトである。
2021年7月6日未明、はいぱーまほがユキに対して誹謗中傷をする暴露配信行う。内容は以下のようなもの
などの発言を行った。
また藍上にたいして、
それに対してユキはツイッター上で
はいぱーまほがキツネとのLINEを提示し、ユキとキツネが同棲した時期があるのではないかと疑惑が持ち上がる。
・その後性行為配信をさせられた(動画が今もYoutubeやニコニコにある)ちなみに藍上はその時未成年である
今も長文LINEが届いて手が震えていると言う事だった。
これを受けて5chでは「きつね」とは何者なのか?という話に関心が移る。
またはいぱーまほが以前にOD自殺未遂配信などをしたかことから、その入手先がきつねではないかなどの憶測が流れる。
また、はいぱーまほに向精神薬を横流しした事がある元生主しゅきとのLINEのオプチャの内容が暴露される。
しゅがはいぱーまほにとって削除して欲しい動画を持っているようで、場合によっては公開するという内容だった。
以後、ラインオプチャでユキを煽っていたはいぱーまほは急に書き込みをしなくなる。
そして7月12日以下の自殺したという内容のツイートがはいぱーまほのツイッターアカウンからされる
https://twitter.com/rnaho104/status/1414373313917296640
はいぱーまほさんの友人ですまほさんの家族から連絡がありまほさんは永眠致しました死因は飛び降り自殺です遺書には亡くなったらリスナーに伝えてほしいと記載されていたので代理で報告致します今まで応援してくれたリスナーの皆様ありがとうございましたアカウントは1ヶ月以内にこちらで削除致します
これを受けてオプチャ及び5chのYoutube板は大きな祭りとなる。
もう既に6回自殺未遂をしていることから、「またか」「フェニックスかよw」という狂言を疑う声や、「木村花の二の舞か」などとネットの住民を避難する声や、訴訟したユキを避難する声もあった中急展開を迎える。
ふわっちの配信者「みゅーつー@AGA治療」が実家に凸配信を始める。その結果
との事だったので5ch、ラインオプチャなどでは嘘確定の雰囲気となった直後、
といった所で一応の決着を見た。以下はエピローグ的な顛末となる。
翌日コレコレが配信でこの件を伝えた事で配信界には広く知られるようになる。
ユキは元気である事を伝えるために一度配信するが、その後は配信、ツイート、ラインオプチャなどはしてないため、動向は不明。
はいぱーまほについては情報はないが、入院が本当なら入院したままなのだろう。
あっきーなしゃまという生主も今回とか関係あるのか、急にニコニコアカウントを削除、引退状態となる。
その中には中学生の女生主もいた事から様々な憶測が流れているが、結局きつねが沈黙を貫いているので、風化しはじめている。
今回の件でこんなウシジマくんの登場人物みたいな人物が配信界の裏にいるのが明らかになったのと、どうせ風化して忘れられ、多くの未成年女性配信者が被害者になるのを止めることはできないのだろうな。
とも思った。
勤めていた会社の正社員を辞め、業務委託契約に切替える形で独立をした。生活レベルは上がりも下りもしていないが、クソみたいなミーティングの呪縛と残業から解放されてストレスは格段に減ったように感じている。思っていたより会社の商品が好きで、仕事が好きでコツコツと2年ほど仕事をして合格点を稼いできたが先日ちょっとミスをした。笑っちゃうほど今まで積み重ねたものが全部崩れ落ちた。
自分の仕事に責任持ってやってきたのでそのミスに対して反省もあるけれど「業務委託として必要とされてる自分」がただの幻想だったことに気付いてしまった。
あなたとはもう夫婦としてやっていけないから明日から友達に戻りましょうって離婚届突きつけられてバツイチになってるのに、まだなんかちょっと家族かもなんて勘違いしているくらいの幻想だったらしい。
「業務委託として必要とされてる自分」は「都合の良い業務委託のコマ」でしかなくて、例えば明日からもう仕事しませんと言ったところで困るのはほんの数日、もしかしたら数時間、すぐ別のコマを用意するだけなんだと気付いたわけだ。
自分の自己評価の高さが恥ずかしくて布団があったらもう永眠したい。
自分にできる業務をアレコレ頑張るし、自分の持つ知識を還元して少しでも役に立ちたいと思っていたけれどそんなの必要なかったんだなぁ、正社員じゃなくなった時点で。お値段以上の仕事をしようなんて、自己満足でしかない。値段相応の仕事で十分。誰にも求められていなかったんだよ。
ベランダから侵入してきた蝿がなかなか出ていかないまま2日経った。とにかく鬱陶しいので外へ追い出すか叩き潰すかしたかったのだがどうやっても捕まらなかった。
あまりにも出ていかないので夫が「こいつはもう俺達の家族なんだよ。ぶぶりんと名付けよう。」と言い始めた。ぶぶりんはベルゼブブからとったらしい。蝿ごときになぜそんな愛らしい名前をつけるのか。
娘6歳にも「蠅に名前つけるのどう思う?」とふってみたが「家族だからじゃなあい?」と順応していて、私だけがぶぶりんを受け入れられてなかった。
それが昼のことだったのだが夕方とうとう目の前を蝿がぶんぶん横切るのに耐えきれなくなった私は夫の自動車運転教本を丸めてぶぶりんを追いかけまくった。
ぶぶりんは弱っているからちょっと反応が鈍くて空中で何回か触れることができるのだが私の動体視力がクソすぎるせいで何度も途中で見失いなかなかとどめを刺せない。しかも静止したぶぶりんに狙いを定めサッと腕を振り上げたときに家具の角に小指をぶつけて皮が剥がれてしまった。
いったん諦めて夕飯の支度に戻ったとき、リモワしてた夫が台所に来て、冷蔵庫の表面でぶぶりんが休憩していることを教えてくれた。「ぶぶりんはママが料理を作ってるところを手を擦り合わせて観察してるよ。」
私は油断ぶっこいてるぶぶりんめがけて一閃、丸めた車の教本を振った。ぶぶりんが一瞬視界から消えたのでまた失敗したか…と思ったが足元をよく見てみると震えるぶぶりんがそこに落ちていた。もう一度強く教本で叩き潰し、教本ごとゴミ箱に捨てた。慈悲は無い。短い間だったけど、私達家族だったね。何度も触れ合って何度もすれ違って。ぶぶりん、5時16分永眠の瞬間だった。
インターネットは何でも調べられる便利な場所だと、検索しても中々ヒットしない項目がある。
自殺の方法である。自殺の方法について調べると真っ先に相談センターがヒットし、他の項目は出て来ない。
一過性の自殺衝動は、気持ちが落ち着いて頭が冷静になれば自然と無くなる物だから、まず自殺を思い留まらせようとする事はきっと正しい。
ただ、常日頃から自殺という選択を考えている人にとって、「とりあえず一旦自殺を思い留まらせればいい」程度の気遣いは何の優しさにもならない。
殺人は犯罪であり違法な行いであるが、自殺に関しては自殺した人間を処罰する法律は無い。自殺は法律の上では違法性の無い全ての人間に許された選択である。
自殺の話題になると「今から死ぬのに何でわざわざ苦しくない方法を選ぼうとするんだ、どうせ死ぬなら関係ないだろう」と言う人が必ず現れる。もしかしたら現れないかもしれないが。
考えてみてほしい。世の中には自分の力だけではどうしても自然に睡眠できないので睡眠導入剤の力を借りたり、お酒を飲んでから寝る人だって居る。死ぬ事は睡眠と似ている。だから死ぬ事を永眠と言うのだろう。
眠るように逝きたいのであれば、可能な限り苦痛とは無縁でありたい。今の状況から解き放たれ楽になるために死にたいのに、何故酷い苦痛を味わってから死ななければならないのだろう。
ここからが本題であるが、苦痛の無い死に方とはどのような物か。自分は自殺に関してはド素人も良い所なのでさっぱり分からないが、素人なりに考えてみた。
麻酔である。モルヒネなどで感覚を酔わせて、苦痛を無くしてしまう。その時に命を絶てば苦痛なくあの世に旅立てるのではないだろうか。
ちなみに麻酔はあまり大量に使用とするとそれだけで命に関わり、場合によっては死んでしまう事もあるらしい。麻酔の影響で死んでしまった人は恐らく訳も分からないまま死んでしまったのだろうか。
まあ実際のところ医療関係者でもないと麻酔の入手なんて出来ないだろうし、それも個人で使おうとすれば違法行為になるだろう。法律を犯すのは良くないと思う。
ならこういう方法はどうだろう。睡眠導入剤を沢山飲み、その後お酒を沢山飲む。薬とお酒は飲み合わせが悪いとかでとても体に悪いらしく、実際一緒に飲んでしまったあたり死んでしまった人も多いと聞いた事がある。
これも実際に試した事は無いのでよく分からないけれど、少なくとも素面で死ぬよりは楽そうな気がする。お酒で酩酊状態になるのだから、痛覚は大分薄れているだろうし寝ている間に死ねるかもしれない。
ただし、もし万が一死ねなかった場合…薬の過剰摂取による酷い副作用によって酷い苦痛と一生物の後遺症に悩まされるらしい。もしそうなってしまった時の事を考えたら、恐ろしくて自殺も出来ないかもしれない。
やはり人間は自然に生き、自然に病気になり、自然と死ぬのが最も自然なのだろうか。そうかもしれない。そうでないかもしれない。人類がこれから先更なる発展を迎えるなら、苦痛なく自裁出来る手段は発明されるべきだと思う。
鼓膜が5億回破れるほど爆音のアラームで目玉を宇宙にぶっ飛ばしながら起床するも、世界の始まりの日にインダス川の如く飲み続けた酒が細胞の端々まで残りまくっており百度寝する。
3500万個のプレゼントを秒で貰ったような餓鬼共の爆音大爆笑で65535時間ぶりに目が覚めると既に昼前で輪廻転生するほど後悔する。
一生寝転がったまま中国大陸のようにデカいスマホを開き、第一宇宙速度でタイムラインを遡る。
この世全ての称賛と神々の寵愛を一身に受けたクソおちゃっぴぃな猫にいいねを56億回つけたところで腹と背中が対消滅しそうに引き合うほどの空腹を第六感で検知する。
ベッドからマッハで抜け出してゲリラ豪雨をトイレへブチ撒けた矢先に銀河創世期以来洗濯物を溜めていたことに気がつき、マリアナ海溝どころではない深さからぶっこ抜いて片っ端から分子レベルで螺旋回転させる。
絶対零度冷蔵庫から野菜ジュース(無果汁)を取り出してゴジラ並みの肺活量で無限に飲み干す。
その辺(M78星雲)あたりに転がっていた棒状の小麦粉焼成物を胃袋にテレポーテーションし、卓上型電脳機神を超導して三千世界の彼方でオンエアされたアニメをドライアイで眼が粉末になるまで見る。
汚布どもの禊が終焉を迎えたところでドチャクソ大瀑布が降りに降りまくりちらかしており魔神が目覚めそうになるも、灼熱地獄を顕現させH2Oを根絶することで0.01mmだけ耐える。
生まれる前から読み進めていた記録媒体を魂を燃やしながら紐解いてみるも、量子力学的観点から全く中身が観測できない。
3×無量大数ページ読み進めたところでゼウス並みの英断を下し、その日人類が思い出すまで休憩をとる。
デーモンコア並みの不注意で意識を爆散させていたことに気がつくと世界が終わったような灼熱の空模様が馬鹿みたいに迫ってくる。
全地球生物の英知を結集させた結果、生命のスープを2000t飲み干し最強に落ち着く。
1ミクロンの染みもないミルクパズルのような一日が爆速で過ぎていくことを血肉が干からびるほど嘆きながらも無線電脳遊戯をミッションスタートさせこの世の全てを手に入れたお嬢様王になりたくる。
夜の帳が世界の裏側まで降りたのをアカシックレコードからも確認し、飽和文明の前線基地にカチこむ。
太陽どころではない質量を獲得することで禁じられた果実の3000倍の背徳感を味わう。
全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を生まれる前に消し去った時並みの幸福を感じた刹那秒後、五臓六腑がコロニー落としに陥る。
ほぼ炭化するほど灼熱の風呂に末代まで浸かるが、剤がビッグバン以前レベルに皆無であることを遍く細胞が思い出し、ToDoとして大脳新皮質にエクスカリバーで不可逆的に刻み込む。
量子論的に入れ子構造を取りうる可能性世界に形而上の不安を鬼感じながらも永眠する。