はてなキーワード: 勝ち点とは
オレオレFCはホームでヴィッセル神戸に完封負けを喫し、5試合ぶりの黒星で4試合未勝利。首位・神戸との勝ち点差が12に開き、残り5試合でリーグ優勝の可能性が事実上厳しくなった。前半23分にMF藤崎がFW大迫勇也をPA内で倒し、一発退場。PKを決められ先制すると、同44分には武藤嘉紀に追加点を決められた。後半に逆転を狙って猛攻を仕掛けるも、実らなかった。次節は10月20日、ホームで川崎フロンターレと対戦する。
僅かな可能性を残していた逆転Vへの夢は、神戸の2枚看板の前に木っ端みじんに打ち砕かれた。試合後、不甲斐なさから悔し涙を流したFW森永、MF森下を主将の鈴木潤が肩を叩きながら慰める。しかし主将の目も涙を浮かべていた。
野河田彰信監督は「悔しいです。負けるべくして負けた試合や」と、完敗を認めた。試合通してプレスがハマらず、セカンドボールも拾えない。前半23分に藤崎が退場した事もあり、攻守に後手を踏む展開に終始した。指揮官は「おそらく今季、一番最悪。球際もそうやし、ほとんどで負けていたんじゃないかな」と分析した。
昨季は最終節まで残留を争い、主力の大量流出という厳しい状況で迎えた今季は若い力の台頭もあり、快進撃を見せた。しかし、横浜FM、鹿島以外の上位陣に勝ちきれない脆さも露呈した。神戸に敗れ勝ち点差が12に広がった。残り5試合でオレオレFCが全勝、神戸が1分4敗でない限り上回ることができなくなり、リーグ優勝の可能性は事実上、厳しくなった。
試合後のミーティング。打ちひしがれる選手たちに、野河田監督はあえて厳しい言葉を投げかけた。「力ないのに勘違いしとるからな。“くそゲームや”と言いましたよ。もちろんそれを作った原因は監督の僕にもありますが」。大一番で力を出し切れなかった選手たち。しかし、この経験を糧にする期間は残されている。
「悔しいです」とは鈴木潤。その上で「自分たちの1試合1試合しっかり戦っていくところは変わらない。まだタイトルの可能性はある。この悔しさを残り5試合と天皇杯にぶつけたいと思います」と4強まで勝ち残っている天皇杯、残り5試合のリーグ戦に目を向け、再出発を誓った。
オレオレFCは今日29にホームでヴィッセル神戸と対戦する。28日は本拠地ロイスタで完全非公開で練習した。4試合ぶりの勝利を目指すと同時に優勝戦線生き残りをかけた首位・神戸との一戦にMF鈴木潤は練習後「ロイブルファミリアの思いを背負って戦いたい」と、必勝を誓った。
昨年まで残留争いの常連。オフには主力の大量流出もあり開幕前は「断トツの最下位」「今季限りで降格」と評論家からボロクソに叩かれたクラブは現在5位と快進撃。しかし前節まで3試合連続ドローで首位・神戸との勝ち点差は9にまで拡大。勝てば、勝ち点差は6に縮まる一方、負ければ勝ち点差は12に広がり、事実上、優勝戦線から脱落する。まさに「6ポインターマッチ」と言える一戦だ。
先月30日の天皇杯準々決勝も同会場で対戦し、PK戦の末に勝利した。それでも「簡単な試合にはならない。集中して試合に入りたい」と鈴木潤は「こういう状況は前年までなかったので、良い経験をしている。重圧はないし、楽しみたい。勝利という形で感謝を伝えたいです」と続ける。既にチケットは完売。クラブの運命をかけた一戦に挑む。
オレオレFCは29日にホームでヴィッセル神戸と対戦する。今季は残り6試合。J1優勝争い生き残りへ、もう1試合も落とせない状況で、27日の練習前には野河田彰信監督や多良初徳会長、スタッフ、選手全員が集まり、青空ミーティングを行った。練習後、取材対応したMF鈴木潤は「今の現状を打開するためには勝つしかない」と意気込みを語った。
【写真】練習前に、多良初徳会長の話を真剣な表情で聞くオレオレFCイレブン(右端は野河田監督)
チームは8月26日に当時首位の横浜FM戦を4―1で快勝し、3位に浮上した。しかし続く敵地でのアルビレックス新潟戦では終盤に追いつかれ、1―1で引き分け。新国立競技場で行われた15日の浦和レッズ戦はスコアレスドロー、同23日の前節・大分トリニータ戦は先制しながら再び追いつかれ、1ー1のドローで3試合連続引き分けと停滞。首位・神戸との勝ち点差は9にまで拡大し、5位に下がった。
負けてはいない。しかし「何もしないままやると、去年までと同じになる」(鈴木潤)。昨年の同時期は19試合未勝利を記録し、残留争いに巻き込まれた。同じ二の舞は踏みたくない。悪い流れを断ち切ろうと、この日、全体練習前に青空ミーティング。多良会長、野河田監督が輪になって座り、約30分間、意見を交換した。
鈴木潤は「攻守両面で連携面のところを指摘された。あとはセットプレーのやり方だったり、時間帯による戦い方などを確認しました」と明かした。ここ3試合で2得点に終わっている攻撃陣、守備陣も勝負どころの時間帯で追いつかれているだけに、この日の練習では時間帯による戦い方、連携面などを再確認したようだ。
ミーティングには、多良会長も参加。チームには創設された09年から在籍し、10年間監督としてJ1昇格も残留争いも経験するなど勝負の厳しさを知っている。練習中は野河田監督と話し合う姿もあった。「客観的に見えているところがあった。メンタル面とかね。私の考えている事を選手、野河田監督らスタッフに伝えました」と話す。
PK戦の末に勝利した8月30日天皇杯以来の対戦。負ければ勝ち点差は12に広がり、事実上の優勝争い脱落となる一戦。多良会長も同戦を視察予定で「野河田監督のもとで、素晴らしい経験を選手達はしているからね。もうひと踏ん張り出来れば、もっと素晴らしいチームになると思いますよ」と期待する。
約1ヶ月ぶりのロイスタでの試合に鈴木潤は「簡単な試合にはならない。だけど自分達にも今まで苦しい中で積み重ねてきたものがある。それをロイブルファミリアの前で示したいです」。残り6試合。チーム一丸となって首位撃破を目指す。
オレオレFCは大分トリニータと1ー1で引き分け、3試合連続ドローに終わった。前半38分にFW森永の4試合ぶりとなる今季14得点目で先制したが、後半23分に同点に追いつかれた。終盤はセットプレーやカウンターで打開を試みるも、勝ち越せず。C大阪に勝利した首位・ヴィッセル神戸との勝ち点差は9に拡大した。
【写真】サポーターに挨拶し、肩を落としながら引き上げるオレオレFCイレブン
またしても勝てなかった。3試合ぶりの白星を目指したロイブル軍団は前半38分に右サイドを突破したMF森下のクロスにFW森永が頭で合わせて先制点を奪った。しかし後半は選手交代で流れを変えた大分に押し込まれ、同23分にセットプレーから追いつかれた。終盤はFWトーマス・ノレジーらを投入し、攻勢を強めたが、決定力を欠いた。
試合後、サポーターのブーイングを浴びたオレオレFCイレブン。森永は「先制したまでは良かったが、後半開始からの25分間が悪すぎた」と悔しさをにじませ、DF岩田も「ストレスの貯まる試合。チームの徹底事が出来てないから、こういう試合ばかり繰り返している」と厳しい言葉を口にした。
野河田彰信監督は試合後「最近、こんな感じの試合ばかりやな」と苦笑いしながら「今のベストの選手で戦ってるけど、視野が狭くて、それを出せていない。ノビノビやればええのにな」と積極性のないイレブンをもどかしそうに振り返った。
次節は30日、ホームで神戸と対戦。約1ヶ月ぶりのロイスタに指揮官は「選手たちはもがき苦しみながら打開しようとしてるんでね。あとはこっち(首脳陣)が動かすだけやから」と奮起に期待を寄せる。主将のMF鈴木潤は負ければ優勝争いから後退する神戸戦へ「どんな形でも良い。どんなスコアでも1点多く勝てれば良い」と、強い覚悟をにじませた。
オレオレFCは20日、オレフィールドで公開練習を行った。23日の大分トリニータ戦(レゾナ)へ向け、FW森永は3試合ぶりのゴールを誓った。
残り7節で現在4位のオレオレFCは現在2試合連続ドローと停滞。それでも首位・神戸との勝ち点差は7で、勝てば逆転優勝の望みが繋がる半面、敗れれば神戸がC大阪に勝利した場合、同2桁の10差となり、優勝戦線からは後退する。何としても勝ち点3が欲しい一戦に森永は「今、自分達がやれるのは一戦一戦、大一番という気持ちでやるというのは、ずっと思っています」と変わらぬ勝利への意欲をにじませた。
チーム最多13得点を挙げているストライカーも8月26日の横浜FM戦以来、ゴールから遠ざかる。特に前節・浦和戦はスコアレスドローに終わり「守備陣が頑張っていたのに僕ら攻撃陣が…」と悔しさを口にしただけに「この試合はチームにとっても大事な試合」と普段は謙虚な背番号9が語気を強めて言った。
大分は現在17位と残留争いを強いられているが、通算成績は1勝4分6敗と苦手にしている相手。森永は「守備が固いですし、カウンターも強烈なので、距離感が大事」と話す一方で「その中でゴールを決めて勝ちます」と宣言した。敵地で勝ち点3をもぎ取り、優勝争いに踏みとどまる。
○…DF大村は“代役”とは言わせない活躍を誓う。今節はDF一条が累積警告で出場停止。この日は3バックの右でプレーした。大卒1年目ながら、ここまで先発、控えとして27試合に出場し、チームの躍進に貢献している23歳は「調子は悪くない。何時もそうですけど、自分達の役割をこなすだけ」と頼もしい言葉が口にした。
残暑もようやくその勢いを失いつつある9月半ばの初秋、月曜未明のキックオフは普通だったら観戦するのを躊躇する時間帯だが、幸いにも日本は今日、3連休の最終日だ。
フランスで開幕したラグビーW杯は2週目、日本代表はラグビーの母国、イングランドと対戦する。
このイングランド、対戦成績でいうと、日本は勝てたことがない。
ただ「勝てたことがない」でいうと日本は南アフリカにもアイルランドにも勝ててなかったわけで、それがいつ「勝ったことがある」に変わるかはわからない。
実際、日本はすでに全ての国に警戒されるまで地位を上げてきており、強豪国といえど研究を重ね、策を練って当たるようになってきている。
国際的に認知されている日本の強みといえば、ボールを保持しての素早い展開であり、保持しての攻めは強豪国も手を焼くものだ。
なので、増田としては多くの人が予想する「キックをぶつけてくる」のではなく、イングランドは「保持して渡さない」という戦術を予測した。
まったく主流でない予測だが、保持された方が日本としては対応がないように思えたのだ。
果たしてイングランドはどういった戦術を取ってくるか、そして日本は。
イングランドはアルゼンチンとの初戦、戦慄のキックで全得点を叩き出したジョージ・フォードだけでなく、フロントローもベテランで固めてきた。
もし予想外のことがあっても、素早く修正してくるだろう。
対する日本も通常リザーブ出場が多いラスボス堀江をフッカースタメンに起用。
スタット・ド・ニースのピッチはマイクで拾っているはずの中継の声も聞こえづらいほどの大歓声。
観客もこの1戦が、過去の対戦成績やランキング通りの結果で簡単に予想できるものではないものになると期待しているのかもしれない。
不評を受けて今回から合唱だけでなく伴奏付きに選択できるようになった国歌斉唱は、双方が伴奏アリを選択し、聴き慣れた君が代とゴッド・セイブ・ザ・キングに続いて大一番はキックオフとなった。
イングランドのキックオフで始まった大一番は、開始直後にFBマシレワがインゴールでノックオン。
いきなり危機にさらされた日本は最初のスクラムを見事止め被トライを防いだが、その後イングランドにペナルティを獲得されPG。
その後もフォードのロングキックでエリアを取ってくるイングランド。
増田はイングランドの戦術としてホールドしてくるのもアリかと思ったが、気を衒わず利があるキックをぶつけるのが最善、ということなのだろう。
イングランドが蹴ってエリアを獲得してくるので、FBはキックを処理しなくてはならず、マシレワの今日の仕事は多いのだが、そのマシレワがキック処理後に不運にも右脚を負傷。
早々にレメキと交代となった。
交代カードをあまり早く切ると、その分消耗が早くなったり、戦術の替え場をコントロールできなくなったりするのだが、怪我ではしょうがない。
ただ、マシレワは蹴った後にハムストリングを痛めたように見えたので、次戦以降にどうなるのかが心配だ。
さて大方の予想通りキック主体に攻め入るイングランドに対して日本はというと、こちらは意外と言うか、蹴り返して応戦する。
この蹴り合いは、テリトリーではやや押されている場面があるものの、あまり決定的なゲインを許していない。
「ラスボス」堀江がコントロールするスクラムいまのところは互角に見える。
20分にはフォードのキックをチャージしてイングランド陣内に深く侵入、ペナルティを獲得して松田のキックでスコアを先行した。
その直後の24分、今度はミスを見逃さずキックで深く侵入したイングランドにトライを被るが、対する日本も再びキックを有効活用して深く侵入してPGをかえし、1点差まで詰め寄る。
日本代表は出来過ぎなくらい上手く戦っている。
ほぼ差のないまま後半に入ることができればこの大一番の勝利もうっすらと見えてくる。
なので、前半終了間際にゴールライン側まで大きく押し込まれたシーンはピンチだ。
日本は守りたいところだし、イングランドとすればトライで突き放して気勢を削ぎたい。
前半最後の攻防は41分まで粘った日本からPG獲得、イングランドがわずかだが確実なアドバンテージをもち帰り、4点差での折り返しとなった。
それにしてもイングランドが蹴るのは予想の範囲内だったが、日本がこれだけ蹴るとは、そして蹴り合いとなって僅差で前半を折り返すとは誰が想像したろう。
蹴り合いのゲームはハマれば消耗が少ない。
日本はスタミナを温存して後半に臨むことができる。
前半に予想外の戦術をとり、後半をどう戦うか注目された日本だが、50分を過ぎても流のボックスキックなど、キックで前進。
前半最後の1本を帳消しにする松田のPGで再び1点差まで詰め寄る。
前半よりキックを使う回数は多いくらいだ、大方の予測通りに蹴ってきたイングランドに対して、日本もこの試合では徹底的に蹴るつもりかもしれない。
ゴールライン手前までイングランドが押し込んでから、ジョー・マーラーの金髪モヒカン頭に当たったボールがコートニー・ローズの手元に入り、ノックオンかと日本の選手の脚が止まったなかでこれがトライ。
日本は堀江がスクラムで存在感を見せているが、イングランドのベテランは強運で思わぬアシスト引き寄せ、ラグビーの母国がこの試合初めて1トライ分以上の点差をつける。
ここでノックオンのセルフジャッジをして足を止めた一瞬は、日本にとってのちに響く大きな差となった。
日本代表選手の集中が少しだけ切れたのか、見えない流れがイングランドに渡ったのか、蹴り合いの後のボールを獲得できない日本に対して、ゴールではなくライン側を狙ってもイングランドの名手のキックが冴え渡る。
64分にはフォードのキックパスが長身フレディ・スチュワードにピンポイントで渡り、見るものを感嘆せしめるトライで安全圏の2トライ以上の差をつける。
67分で15点差はこちらに展開を持ってくることができれば追いつけない差ではない、しかしラグビーの母国の選手たちは抜け目なく、挑戦者にチャンスを与えない。
残り時間が減っていく中で、日本は狙うべき現実的なターゲットが逆転から、同点、7点差以内敗戦のボーナスポイントへとズルズルと下がっていく。
78分で自陣で相手ボールのスクラムになってしまえば、15点差から8点をとってボーナスポイントを狙うのももう無理だ。
苦い味のする最後のケーキは相手にボーナスポイントを渡さない被トライ3以下。
しかし、妥協しないイングランドはこれすらも許さず、81分に日本は4トライ目を献上してしまった。
キックに自信をもつイングランドに蹴り合いを挑み、前半を互角に戦った日本だが、勝ち点の上では完敗とも言える結果、どこで、どのように流れがイングランドに渡ったのだろうか?
試合のスタッツを見てみよう。
キャリーメートル数:イングランド 533m -324m 日本 に対して、
キックゲイン:イングランド 1177m - 938m 日本だからお互い蹴ったゲームだった
試合全体のテリトリーはイングランド 61%-39% 日本、ボール支配率はイングランド 66%-34% 日本。
大きく押し込まれていたことを示す数字だが、これらの数字がイングランドに傾いたのはおそらく後半だろう。
ラインアウトはイングランド 成功10/13 - 成功8/12 日本。
イングランドもミスはしていたものの、日本が失った4本を成功できていれば、ここを起点にもっと前進できたかもしれない。
スタッツで取られないところだが、ハイボールの競り合いも日本がクリーンにとれていたところがあまりなく、イングランドが局面で優勢だった印相。
ディティールではこの辺りでイングランドに流れが渡ったように思える。
ノックオンになればスクラムだが、ベテランを起用した日本のスクラムは抜群に安定しており、組み負けてPGを取られるという悪い展開にならなかった。
キックを多用した戦術選択は、このスクラムの自信と、滑る手元でボールを動かすことの不確実性が考慮されたのかもしれない。
戦術の選択についてたらればを言うのは本当におこがましいのだが、ハイボが入らない、ラインアウトが完全に支配できないという状況で、個人的には後半のもう少し早くにボールを保持して、イングランドが前進できる機会を減らすというオプションがあったらどうなっていただろう、という感想はもった。
ただ、試合後の選手のインタビューでは、プランというより、遂行の面での不備を振り返るものが多く、実際にもプランがそこまで破綻した場面はないように見えたので、増田の感想はあくまで素人考えの域をでないだろう。
「落ち込む時間もない。10分ぐらい落ち込んで、次の10日間でサモア戦に向けて準備したい。」
10日後に日本代表とまみえるサモアは23日に先立ってアルゼンチンとも対戦する。
この結果はどちらに転んでもプールDに大きな混沌をもたらしそうだ。
そしてその帰趨ともに、次戦の結果で日本がこの混沌に潜む魔物の犠牲者となるか、他国にとっての死神となるかが決まるだろう。
混戦を抜け出す勝利を掴むことはできるだろうか、日本 vs サモアは29日未明、日本時間4:00にキックオフだ。
みんな4年ぶりのW杯を楽しんでくれているだろうか。
見ているだけでエキサイティングなラグビーだが、このスポーツは試合後にすぐスタッツが発表され、これをもとに議論が交わされるという特徴があり、この統計を見ると、感覚で見ていた試合の姿が詳細に浮かび上がってくる。
各チームの開幕戦となった先週の試合から2試合をピックアップして、スタッツから試合を振り返ってみよう。
W杯の開幕戦は南アフリカと並ぶ最多3回の優勝を誇るニュージーランドと開催国フランスの対戦となった。
テストマッチで調子が上がらない上、キャプテンのFLサム・ケインを出場停止で欠くニュージーランドに対し、直近のテストマッチでオーストラリアを41-17で降し、好調を維持して自国開催W杯の初戦を迎えたフランス。
地の利を活かし優勝候補にも挙げられるフランスを、それでもオールブラックスが上回るのかとの注目が集まった。
アーロン・スミスがリードするハカ、カパ・オ・パンゴの後に始まった前半、マーク・テレアのトライで早々にリードしたニュージーランドだが、その後はトライを取れないまま、PGで刻むフランスとシーソーゲームを演じることとなる。
後半もテレアがトライを奪ったが、その後はフランスの猛攻にさらされる。
印象でいうと、フランスのデフェンスが冴え渡り、フィジカルでも押されたニュージーランドが攻めあぐねている感が強かった。
という数字は、押し込まれたニュージーランドが自陣からよく走ったということだ。
もともと切り返しからボールを動かしていくオールブラックスにとって、このスタッツは特別なものではないが、結果としてトライがついてきていない。
という数字を見ると、フランスがキックで陣地を押し込んだ上でタックルを決め、ニュージーランドの前進をよく防いだと言うことになるだろう。
自陣でのターンオーバー
に対し
敵陣でのターンオーバー
というのも、フランスほうがより押し込んだところから切り返せていたことを示している。
試合中、ずっと感じていたのが、ニュージーランドがラックで食い込めていないと言う印象で、この身体ひとつ分の前進ができるかできないかが、相手のディフェンスのしやすさに大きく影響する。
NO8、アーディー・サヴェアのチップキックなど、個々の引き出しの多さは随所に見られるのだが、フランスをパニックに陥れるような状況で技を繰り出せていたのかと言うと、そうではなかったように思う。
サム・ケインを欠いていたことが、地上戦で多少なり影響していたのかもしれない。
フィジカルのぶつかり合いで利が相手にあるなら、ハイボール後の混乱状況などで打開したいところだが、キャッチの役割を担うウィル・ジョーダンまた当たってなく、イエローカードで一時退出したあとも、あわや2枚目という場面があった。
結果、ニュージーランドにPGつけたリードを維持したまま、試合を決定づけるジャミネのトライでフランスが開幕戦を制した。
開幕戦を落としたとはいえ今日の試合でナミビアを71 - 3 で降したニュージーランドは、プールAを突破する公算が強いが、残り2試合で修正をかけ、決勝でフランスにリベンジとなるだろうか。
ウェールズ、オーストラリア、フィジー、ジョージアが同居し混戦の予想されるプールCでは、伝統国の一角、ウェールズと、台風の目と噂されるフィジーが対戦した。
今まで国内に大きなリーグがなかったため、個々の力は強かったものの、才能あふれる選手の寄せ集め感という感が強かったフィジーだが、2年前から国内の選手で結成した「フィジアン・ドゥルア」でスーパーラグビーに参戦。
スコッドにも多くの選手を送り込んで、外国で活躍する主力選手とミックスしたことにより、大人のチームへと変貌。
強化策は功を奏して「フライング・フィジアンズ」とも呼ばれる魔法のようなパスとランはそのまま、しっかりとラックでもファイトする安定感で、直近のテストマッチでは日本代表を圧倒した。
対するウェールズは、3度目のW杯で今大会を最後に国際レベルから引退を表明しているSO、ダン・ビガー、前大会に続きビガーとコンビを組むSHガレス・デービス、前大会トライ王のジョシュ・アダムズ、鋭いランとハイボ処理に抜群の安定感を見せるリアム・ウィリアムズといった歴戦のベテランを揃え、屈強なFWと共に赤い壁となってフィジーを迎え撃った。
試合は、ゲームの大半の時間をフィジーが攻め立てて、ウェールズが守って切り返す展開となる。
フィジーは前評判通り、ラックでしっかりボールを落ち着かせながらも、一度ラインを突破すれば魔法のようなランやオフロードに次々と湧き出てくるフォローでこれぞフィジーというトライを決める。
しかし、立て続けに2本トライを決めると、その後は赤い壁の向こうのゴールラインが遠くなる。
気がつくと、ほとんどボールを渡していないはずのウェールズにリードを広げられていた。
試合後のスタッツを見てみよう。
獲得したテリトリー
これらの数字を見ると、ゲームのほとんどでフィジーがボールをもって前進し、ウェールズは自陣に侵入してくる敵に3倍ものタックル数を強いられていたことになり、ウェールズがまるで防戦一方にみえる。
フィジーの6割ほどしか走る機会のなかったウェールズだが、走れば4割に迫る確率でフィジーにタックルを外させ、キックではフィジーの倍に迫る距離を前進したことになる。
後半に印象的だったのが、出入りの激しい展開のなか、ノータイムで蹴ったダン・ビガーのキックが50:22になり、その後のセットプレーできっちりトライをあげていた事で、これに限らず、ウェールズは機会こそ少ないものの、攻めに出れば、確実にトライして帰ってくる。
まさに一撃必殺。
対するフィジーは圧倒的に攻めているのにウェールズのタックルに次々と捕まってしまう。
こんな言い方は変だが「相手がウェールズじゃなかったら」という言葉が頭に浮かぶ。
成長を見せたフィジーを高く分厚い赤壁が跳ね返すという結果に。
荒れると見られたプールCでも、伝統国は甘くないと言うことだろう。
最後にスコアやスタッツとあまり関係ないが、プレーが止まる度いちいち文句を言うウェールズの大男たちに対し、レフェリーが「喋りすぎ」と注意を与えていたシーンがこの試合の増田のお気に入りだ。
ラグビーW杯公式サイトでは試合後のスタッツが公開されている。
気になった試合のスタッツを確認して分析して感想戦に興じるのも面白い。
https://www.rugbyworldcup.com/2023
ラグビーW杯は2週目となり、1週目に試合がなかったチームも登場、いよいよ勝ち点争いも本格的にスタートしている。
日曜未明にはいよいよ日本代表はイングランドと戦うこととなる。
チリを破って勝ち点5で暫定トップに立つ日本は、追う勝ち点4の強豪イングランドに、どのようなディティールで差を生みだすことができるだろうか。
オレオレFCは新国立競技場初開催で浦和レッズとスコアレスドローに終わり、優勝争いに一歩後退。浦和戦はこれで昨年から6試合未勝利となった。
【写真】浦和とスコアレスドローに終わり、ガックリ肩を落とすオレオレFCイレブン
新国立競技場初開催となった一戦は消化不良に終わった。優勝争い生き残りをかけた浦和との一戦で無得点に終わる痛恨のドロー。上位にプレッシャーを与える事すら出来ず、イレブンの足取りは重かった。
序盤から浦和にボールを支配され、何度もピンチが訪れた。しかし、夏場から守護神に定着したGK中原が立ちはだかり、22本のシュートをセーブ。後半27分にはFWリンセンと1対1になったが冷静にセーブした。中原は「これだけのお客さんが来てくれて、無様なプレーだけはしたくなかった」と話した。
一方、攻撃陣は受けに回る時間帯もありながら、耐えぬき、選手交代も行って、チャンスを待ったが、最後までゴールをこじ開けることは出来ず。守備陣が奮闘しただけに1点が遠かった。野河田彰信監督は中原ら守備陣の奮闘を評価しながらも「やっぱ(攻撃陣が)ゼロじゃ勝てんよな」とため息を漏らした。
MF鈴木潤主将も「ずっと負け続けている相手。これだけのお客さんが入ってくれて、浦和さんの声援に負けないくらいの声援を送ってくれたので、勝ちたいと思って試合に入った。中原ら守備陣が頑張ってたのに、攻撃の僕達が期待に応えられずに悔しいです」と唇を噛み締めた。
これでリーグ戦は2試合未勝利となった。明日の神戸の結果次第では首位との勝ち点差は更に遠のく。残りは7試合。次節はアウェイで大分トリニータと対戦する。試合後、サポーターの激励を受けた鈴木潤は「やっていることは悪くない。今日は守備陣に申し訳ない事をした。次は自分を含めて攻撃陣が点を取って勝てるようにしていきたい」と顔を上げた。
○…浦和も痛恨のドローに終わった。過去5試合負けなしのお得意様相手に22本のシュートを打ちながら無得点。逸機の山を積み上げ、スコルジャ監督は「明らかな決定機をこれだけたくさんつくった試合は他には記憶にありません」と悔しさをにじませた。試合後、サポーターからは激しいブーイングが浴びせられた。
12日のトルコ戦でA代表初ゴールを決めたMF伊藤敦樹は後半開始から試合終了まで出場。果敢にゴールへ向かった。「勝てなかったのは悔しい」としながらも「まだ優勝がなくなったわけではない」と前を向いた。
オレオレFCはリーグ戦第31節の15日午後7時から、新国立競技場で浦和レッズと対戦する。2週間ぶりのリーグ戦は今季3試合未勝利、昨年から5試合未勝利の難敵との対戦に鈴木潤主将は「同じ相手に何回も負けるわけにはいかない」と優勝争い生き残りをかけた大一番での勝利を目指す。
前節、新潟戦は引き分けに終わり、首位神戸との勝ち点差は10に広がった。ここまで10ゴール12アシストとチームを牽引する背番号10は先日の森保ジャパンには選出されなかったが「常に見ていると思って、試合には臨んでいる」。10日の練習試合では野河田彰信監督に志願して出場し、ゴールを決めた。「感覚は悪くなかった」と手応えを示す。
練習試合では「試したいポジションの選手を使えたし、その中でチャンスも作れた」と野河田監督。普段とは違う役割をこなした選手も多く、浦和戦で先発メンバーに変化があるかが注目される。
浦和には昨年からリーグ戦3連敗中。カップ戦も勝てば逆転でGS突破の大一番だった最終戦で1ー4と敗れた相手。鈴木潤は「同じ相手に何回も負けるわけにはいかない」と語気を強める。チケットは既に完売。問題を起こしながらも勝利を目指す赤い悪魔にロイブル軍団が立ち向かう。
9月9日に開催国フランスとニュージーランドの対戦で幕を開けた2023年ラグビーワールドカップ。
おはようございます、こんにちは、こんばんは、レビュー増田です。
いろいろなことが大きく変わった今回のW杯、変わった点なども含めて、試合をレビューしたいと思います。
日本が所属しているプールDには、もちろん世界で強豪とされるチームが所属しているものの、直近の戦績でランキング上位国が不調だったり、ティア2国の激しい追い上げなどで、突破チームどこになるかというのは予想が難しい。
そんな中で、突破の本命と目される2チーム、イングランドとアルゼンチンが今朝対戦し、不調に喘いでいたイングランドが9本のキックでアルゼンチンを沈めて初戦を飾った。
この戦いでは勝ったイングランドも負けたアルゼンチンも勝ち点のボーナスポイントを獲得することができず、強豪2国が他3国に対して最大のアドバンテージは得られない初戦となった。
日本としてはここでチリに勝った上で、4トライ以上取ることができれば、混戦が予測されるプールDに勝ち点5で頭ひとつ抜け出だしたスタートを切ることとなる。
計算上は、そういうことだし、もちろん、まずは取れる最大の結果を目指さなければギリギリの突破さえもおぼつかない、勝負ってそういうものだ。
対戦相手のチリは、情報が少なく、正直にいうと自分はどれほどのポテンシャルを秘めているかわからない。
ただ、W杯に出るチームに簡単な相手はいないし、プールDの最後の枠を争うプレーオフで、W杯常連のカナダと成長著しいアメリカに得失点で競り勝って出場の椅子を射止めたことは注目しないといけない。
2015年大会で、日本が南アフリカを破るなんて誰が想像した?
そして対する我らが日本はというと、コロナによる強化の遅れなどにより、4年前から戦力の上積みができているのかというと心許ないところがある。
完成度の荒さを象徴するのが「組んだ回数が強さに直結する」などと言われるスクラムで、直近のテストマッチをみると安定していない。
そのうえ、出場停止のラブスカフニと、コンディション不良の姫野というFWの看板2枚を欠いている。
勝ち点5が浮ついた話に聞こえるほど視界不良の船出という感じだ。
1ヶ月に及ぶ予選を突破するため、日本はアウェー開催のW杯初戦に、プレッシャーを跳ね除けて勝つだけでなく、少しでもチームの完成度を高め、可能であればうっすら見えるボーナスポイント獲得も視野に入れなくてはならない。
果たして日本は満足できる形で初戦を飾ることができるだろうか。
アカペラの国歌斉唱ののち、トゥルーズ現地時間13:00、チリのキックオフで試合が始まった。
コイントスで勝ったチームは勢いをつけるため、ボールを取るのが最近の主流だけど、日本は太陽の向きを考え光を背にできるエリアをとった。この選択はどうでるか?
キックオフはエリアを大きく前進できるので、有利になることが多い。
前後半の初めに交代と、点を取られた側がキックオフ権があるので、お互いが機会を最大に活かした場合、交互に有利な状況が巡ってくることになり、他方、一方が相手有利のフェイズを抑え込めればその回数分、勝利を引き寄せることができる。
チリの最初のキックオフ後の攻防を制することができなかった日本は6:00にトライを献上してしまった。
直後にその失点後のキックオフでヴァカタワのトライで切り返したが、この取って取られての螺旋はどこかで抜け出さないといけない。
均衡は興味深い、そしてチリにとって不幸な形で崩れた。
具智元の膝にタックルしたチリのPRマティアスがレイトタックルと見做されイエローカードで一時退出、さらに新ルール、8分の審査でレッドカードの適用もありうるバンカー審査となる。
その後、これも新ルール、松島の50:22タッチキックで日本が陣地を大きく前進、勝ち越しのトライを挙げると、勢いに乗る日本の攻撃にチリは再びバンカー審査つきのイエローカード。
展望のエントリでも紹介した50:22のタッチキックは、ハーフウェイラインより自陣側で蹴った上で相手22mを越えてワンバウンドで出た正当なキックは、蹴った側のラインアウトで再開されるというもので、大なチャンスメイクができる反面、長距離のキック力とそのレベルでの正確性が求められる難しい技術で、日本にはやや不利に働くと思ったが、まさかの大舞台で松島が蹴ってきた。
新ルールも絡め前半だけで3トライ、ボーナスポイント獲得した上での勝利にむけて視界が晴れてきた日本に対して、攻めやすい機会を2度逸失し、その上1人を欠いての相手キックオフで後半を迎えることとなったチリ。
日本はこの差をさらに大きくできるか、それともチリがまずい状況を跳ね返してくるのか。
時間経過とともに太陽は頂点近くにのぼり、選手の影が短くなる。
後半の太陽はどちらの敵でもなくなった。
キックオフから有利にスタートできる後半で、日本が今度はイエローカードで1人を欠いた上でトライを献上してチャンスを1つ逃すが、ここでまた新ルールが登場、今回からはプレースキックの時間が厳格化され、クロック時間内でショットもコンバージョンも蹴らなくてはいけない。
時間ギリギリに蹴ったチリのコンバージョンはそれ、不利を跳ね返しかけたチリは2点を上積みできる機会を最大限に生かすことができなかった。
キックオフからあっとう間にリーチのトライで取り返し、コンバージョンも取る日本、差はジリジリと開いていく。
自分が不安視していた日本のスクラムは安定しているし、直前までのテストマッチで以前よりはっきりと改善が見られていた日本のラインアウトも付け入るスキをチリに与えない。
かつて「60分までは戦える」と言われていた日本に対し、65分で彼らの脚は動いている。
日本に5本目のトライを献上すると、試合最終盤にも日本の新星、ワーナー・ディアンズにラインをこじ開けられた。
初戦に突きつけられた難しい課題に、新ルールや太陽の助けを借りて満点の回答を返し、日本は勝ち点5でプールDの暫定トップに踊りでた。
素晴らしいアタックで迫り来るチリを退けた日本、次週はプール突破の本命、イングランドと対戦する。
司令塔オーウェン・ファレルを欠き、さらにレッドカードでFLトム・カリーさえ出場できなくなったイングランドはこの情報だけを見れば不利のようだ。
しかし、朝のゲームを見たみんなはそうは思えないのかもしれない。
自分だってそうだ、まさかSOジョージ・フォードが3本ものドロップゴールを放ち、その脚からの得点だけで強豪アルゼンチンを試合から蹴り出してしまうとは!
日本は後ろに必殺の飛び道具がチラつくを白い壁を越えて、グループリーグ突破にさらに勝ち点を上積みできるだろうか。
プールD、第二戦は日本時間9月18日の4:00にキックオフだ。
オレオレFCが終盤に追いつかれ、貴重な勝ち点3を逃した。試合はオレオレFCが先に動かした。前半40分、MF村松のクロスがVARの結果、相手のハンドを取り、PKを獲得。これをMF鈴木潤が冷静に決めた。後半も開始直後にDF奈良田が攻め上がってミドルシュートを放つなど、積極的に攻撃を仕掛けたが、追加点が遠く、逆に後半41分に新潟FW小見に同点弾を決められた。
ゴールネットが揺れた瞬間、沸き立つ新潟サポーターを横目に、ロイブル軍団は立ち尽くすしかなかった。1ー0で迎えた後半41分、一瞬の隙を突かれ、新潟FW小見に押し込まれ、勝ち点3がさらわれていった。残留を争う新潟と手痛いドローに試合後、イレブンの足取りは重かった。
MF鈴木潤主将は「先制したまでは良かったけど、追加点を…。でも本当に強いチームは1ー0で守り切れるので、それが出来なかった事、自分達がまだまだ甘いチームだと言うことが分かった」と自戒を込めて、厳しい言葉を口にした。
神戸との天皇杯準々決勝で120分、さらにPK戦に及んだ激戦の爪痕は、やはり大きかった。中3日での敵地。負傷者も多く、先発を7人変えたが、「前半に関しては選手たちの動きは見るからに重かった」とは野河田彰信監督。前半から蒸し暑い環境下でなかなかボールを運べず攻守に選手が孤立する場面が目立った。
それでも先制点は奪った。前半40分、MF村松のクロスがVAR介入の結果、相手のハンドを誘い、PKを鈴木潤が決めた。後半は奈良田が積極的なシュートを打つなど、息を吹き替えしたかに思えたが、追加点を取れないでいると、終盤は足が止まり、相手の猛攻を受けた。
野河田監督は「今日はもう2点目を取れんかった事、あとはあそこまで来たんやから、逃げ切らないといけないやろ。その為に村山や大村、一条を投入したんやから」と2つの課題を指摘した。チームは負傷者の続出で苦しい台所事情は続くが「そんなん、みんなで乗り切るしかないやんか。なんとか選手は動かせるようにせなアカン」とチーム一丸を改めて強調した。
明日行われる2位神戸の結果次第ではあるが、首位の横浜FMは敗れ、名古屋、鹿島は引き分けた。望みはまだある。中断期間を挟み、次節は15日、新国立競技場で浦和レッズと対戦する。今季3試合未勝利の相手に鈴木潤は「ずっと悔しい思いをしている相手。なんとしても勝つ」と前を向いた。優勝戦線生き残りをかけた大一番に全員が前を向き、次こそ勝つ。
オレオレFCの野河田彰信監督が勝負の残り10試合へ意気込みを口にした。2日のアルビレックス新潟戦(デンカ)に向け、福井県内で非公開調整をしたロイブル軍団。練習後、指揮官は「もうこっからは内容やないから。ガムシャラにやるだけなんで、ウチは。1試合、1試合全力で戦うだけ」と強調した。
天皇杯準々決勝から中2日、新潟も同じ条件だが、本拠地というアドバンテージがある。野河田監督は「相手は残留争い、ウチは上を目指す戦いで一つも落とせないからな」。メンバーについては「(天皇杯は出場出来なかった)植村や藤崎あたりは。あとは怪我人も復帰してきてるんでね。出てないメンバーとか、ウチは色々なキャラが多いから、そういう選手を起用、ベンチ入りするとは思いますね」と、調子のいい選手を見極めながら、日替わりで起用する方針だ。
前節は首位・横浜FMに4ー1で勝利し、現在リーグ戦3位。30日の天皇杯準々決勝では2位ヴィッセル神戸をPK戦の末に下し、クラブ最高の4強入りを果たした。首位との勝ち点差は7。開幕前は降格間違いなしと評されたチームは台風の目となった。「ここまで勝つと思ってなかった。やっぱり選手に力があると思うし、みんな自信つけてという感じよ」。まだまだ伸びしろを感じる若きロイブル軍団が運命を左右する残り10試合を戦い抜く。
オレオレFCは1日、ナゴ大FW植田の2024シーズン加入を発表した。今季はJFA・Jリーグ特別指定選手として登録され、公式戦に出場できる。背番号は49。
愛知県名古屋市出身の植田は189cm84キロクの大型ストライカーでポストプレーと俊足を武器に今季は名古屋リーグで22得点と量産。オレオレFCには大学2年時から練習参加していた。
植田は「この度、来シーズンから加入することになりました、植田です。まず自分に関わってくださった全ての人には感謝の気持ちしかありません。そして、大学2年時から練習参加させて頂き、このクラブでプロキャリアをスタートできることを大変嬉しく思います。ロイブルファミリアの皆さまに多くのゴールをお見せできるように熱く、泥臭く闘います。応援よろしくお願いします」と、クラブを通じてコメントした。
オレオレFCが首位横浜F・マリノスに4ー1で快勝。前半10分に先制点を奪われたが、同41分にセットプレーからこの日復帰後初スタメンの村山が頭で合わせ、追いつくと、後半11分にFW森永のゴールで勝ち越し。23分、ロスタイムと追加点を挙げた。チームは村山に加え、大村、森下も復帰。0ー3で敗れた前節・京都戦のショックを引きずることなく、首位から大きな勝ち点3を積み上げた。
【写真】後半11分、勝ち越しゴールを決め、サポーターに向かってガッツポーズを見せる森永
首位相手にこれ以上ない快勝を収めた。先制されながらも、攻撃的サッカーを標榜する横浜FMのお株を奪う破壊力で4得点と圧勝。野河田彰信監督は「誰も予想しなかったんじゃないですかね?まあ我々としても点差は予想はしてなかったんですけど、ある程度、狙い通りに、あまりにも上手くいったというかね。まあ先制されても選手達は下向かなかったんでね。そこが前節とは違いますし、そういう姿勢が勝因やと思いますね」と興奮気味に振り返った。
1点を追う前半41分、セットプレーから体調不良から、この日復帰したDF村山がヘディングシュートを決めて同点とし、前半を折り返した。1―1の後半7分にFW森永が鈴木潤のパスを受けると、冷静に左隅に決めて勝ち越した。同17分には相手のパスをカットし、カウンターで最後は鈴木亮が決めると、ロスタイムには途中出場のFW浅田が鈴木潤のパスを冷静に決めた。
横浜市出身で”凱旋ゴール“となった森永は試合後「失点は想定内。今日は”打ち合いで負けるわけにはいかないぞ”とみんなで声を掛け合ったし、下を向かずに前を向けたと思います。前節、不甲斐ない負け方をして、真価が問われる試合で、首位相手に上手く行き過ぎた部分もありましたけど、勝てて良かったです」と首位を圧倒し、胸を張った。
暑い夏場の試合で、走力もさることながら「時間帯によってやり方を変えた」(野河田監督)戦略も勝利の原動力となった。ボールを支配されても、守備時は4ー1ー4ー1でブロックを固めるコンパクトな陣形を形成。時にはハイプレスとエリアプレスを交互しながら、相手の攻撃を封じた。後半途中からは5ー2ー2ー1にシフトし、守備ブロックを完全に固めながらの、カウンター攻撃が随所で効いた。
前節・京都戦で敗れ、この試合も負ければ、今季初の連敗となり優勝争いが厳しくなる中で首位相手に快勝し、踏みとどまった。更に体調不良で離脱していたMF森下、DF大村も復帰し、戦力は整いつつある。残りは9試合。30日の天皇杯・神戸戦を挟み、次節は2日にアウェイでアルビレックス新潟と対戦する。2アシストを決めたMF鈴木潤主将は「この試合を自信にしながらも、過信せずに戦いたい」と連勝を目指す。
オレオレFCは1-0で鹿島アントラーズを下し、今季5度目の連勝を飾った。0-0で迎えた前半34分、CKからDF伊藤が頭で合わせて決勝点。GK望月、DF村山ら主力に加え、星井理人ディフェンシブコーチが体調不良で離脱するアクシデントの中、GK中原らを中心に守りきり、ホーム3連戦の2試合目で連勝。4戦負けなし(2勝2分け)となった。
アクシデントにも負けず、”全員サッカー“で勝ち点3をつかみ取った。夏場加入のFW植村らが初先発するなど、スタメン7人を入れ替えた前半は鹿島にボールを支配される展開が続くも、”急造“守備陣が耐え抜くと、同34分、右CKをMFヤゴ・リカルドが蹴り込むと、ニアにいたDF伊藤が頭で合わせた。3試合ぶりの出場だが、スタメンは8試合ぶり。プロ初ゴールが決勝点になった背番号22は「(プロ初ゴールは)気持ち良い。今日はみんなで戦った結果だと思います」と胸を張った。
チームは出場停止のMF鈴木亮、故障離脱中のGK野村やMFジュシエ、田中、FWトーマス・ノレジーに続き、9日に入ってから体調不良者が続出。GK望月、DF村山、MF森下ら主力選手に加え、昨日には星井コーチも発熱による体調不良を訴えて離脱。下部組織から急遽4人がベンチ入りして戦う非常事態だった。
それでも野河田彰信監督は慌てていなかった。「このチームは”その選手頼み“の戦いはしてへんから。誰かがカバーして、勝てればええんやから」。決勝点の伊藤に加え、DF石田やMF藤崎に加え、3月31日柏レイソル戦以来のスタメン出場となったGK中原が好セーブを連発。後半26分にはFW鈴木優磨との1対1にも冷静に対処した。出場2試合連続無失点の守護神は「準備はいつもしている。(無失点は)僕だけじゃなく、みんながハードワークしてくれた結果です」と、チームメイトに感謝した。
終盤には2種登録のMF後藤や星野を投入するなど、危なげない試合運びでホーム3連戦の2試合目も連勝。4位浦和との勝ち点差を1に縮め、優勝争いを視界に捉える大きな白星を掴んだ。野河田監督も「アクシデントはあったけど、皆、各自がいい仕事をしていると思うんでね。やっぱり0点に抑えてるので、こういう結果になってると思いますね」と褒めちぎった。
次戦19日はホーム3連戦の最終戦で京都サンガFCを迎え撃つ。昨年10月の残留争い大一番では0ー1、3月の前回対戦では0-2と連敗。MF鈴木潤主将は「同じ相手に何回も負けるわけにはいかない。ロイブルファミリア、チームに携わる人達の全精力を注いで、必ず京都を倒したい」と語気を強めた。
●鹿島は痛恨の敗戦を喫した。ボールを支配する時間こそ長かったが、オレオレFCの急造守備陣からなかなか点が取れず、前半34分に失点。後半も反撃に出たが、エースFW鈴木優磨が徹底マークされ、得意のセットプレーなど要所を抑えられ、5試合ぶりの黒星を喫した。
前回1ー5と屈辱的な大敗を喫した相手に返り討ちされ、大分に勝利した名古屋との勝ち点差は9、首位・神戸、2位・横浜FMとの勝ち点差は11に開いた。試合後、岩政大樹監督は「勝ち点持って帰れず悔しく思う。上位との直接対決で勝ち点を落としたことが全て」と悔しさをにじませた。
オレオレFCに夏場加入したブラジル人MFヤゴ・リカルドが先発定着につながる「来日1号」を誓う。13日はホームで鹿島アントラーズと対戦する。12日はオレフィールドにて非公開練習で最終調整。6日の北海道コンサドーレ札幌戦で後半途中出場し、Jデビューを果たしたリカルドは次戦もベンチスタートが濃厚で「結果が大事になる試合」と言い聞かせるように話した。
夏場に加入したヤゴ・リカルドは6日の札幌戦で後半23分にデビュー。186cm92kgの強靭なフィジカルを生かした突破力を披露すると、後半34分には左足の強烈なシュートでボールを壊すなど、ド派手なデビュー戦を飾った。リカルドは「チームの戦術や、やり方にも慣れてきた」。食事面でも「納豆が美味しいです」と、初めての日本食にもフィットしようとしている。
リカルドのポジションは人材豊富で、実力はあっても結果を残さなければ出場機会を失う厳しい世界。「素晴らしい選手がたくさんいるので、結果を出さなければいけない。ゴールを挙げれば、乗って行けると思います」と意気込む。
前節の勝利で5位に浮上。首位・神戸との勝ち点差は「8」。チームにとっても踏ん張りどころとなる。相手は6位。4月の前回対戦では5ー1で圧勝した。リカルドは「大事な試合。必ず勝ち点3を取りたい」と、ホーム3連戦の2試合目となる一戦で連勝に導く決意だ。
○…野河田彰信監督はチームの底上げに手応えを示している。今夏は3選手が加入。既存選手と新戦力の融合を図り、新たな戦術やシステムを試しながらチームの進化を目指している。指揮官は「それぞれ特徴が違ってて面白い」と期待する。
前回、鹿島には5ー1で圧勝した。同監督は「当然、あの時のリベンジを果たしたいから、厳しい戦いにはなるよ」と強調。鹿島の特徴も分析した上で、「相当、圧かけてくるやろうから、球際もそうやけど、うちは冷静にボールを運びながら、相手の隙を突けるか。やり方は札幌の時と変わらんよ」と試合のポイントを語った。
オレオレFCはアウェイでFC東京と2ー2のドロー。リーグ戦4試合未勝利となった。試合後、野河田彰信監督は「(引き分けは)最低限。欲を言えば勝ちたかった。鈴木潤がああいう形で交代して、水曜日がダメダメな試合やったんで、それに比べたら、選手達はようやったと思いますよ」と振り返った。
FC東京対策として、全員がDF登録となる奇策で臨んだ。守備時はトーマス・ノレジーも中盤に下がって4ー5ー1の守備ブロックを形成。それがハマった前半は16分、連動したパスで相手を崩し、MF村松のゴールで先制した。だが同25分に同点に追いつかれると、34分にMF鈴木潤が相手DFとの競り合いで頭を打ち、脳震盪で交代するアクシデント。指揮官も「痛かった」と話したように、MF前田に交代し、ハマっていたシステムを変えざるを得なくなった。
後半は一転して東京ペースで、同16分に勝ち越し点を献上。選手交代をするも得点が生まれず、このまま試合終了と思われたロスタイム。FW森永がMFジュシエのクロスにボレーで合わせて、実に7試合ぶりの今季11得点目で追いつき、土壇場のチームを救った。森永は「練習でやってきた形が最後に出た」と胸を張った。
エースが負傷交代するアクシデントに遭いながら、勝ち点1を獲得した事には「ずっと“鈴木潤選手頼み”と言われてきて、実際、頼ってる部分もあったので、悔しい思いも正直ありました」と明かしつつ「勝てなかったのは力不足。次からホームでやれるので、勝ち点3が取れるように頑張ります」と前を向いた。
2週間の中断後、天皇杯・甲府戦(8月2日)を挟み、次節から本拠地で3連戦。チームは再開初戦となる8月6日の北海道コンサドーレ札幌戦で5試合ぶりの白星を目指す。
○…この試合から出場可能となった植村、藤崎、ヤゴ・リカルドはベンチ入りしなかった。野河田監督は試合後、負傷などではなく「戦術とかな。まだまだ出来てへんところもあるから」と説明。戦術面などで、まだ出場出来るレベルに達してないとの判断で見送った。
今後チームは26日から29日まで静岡県内でキャンプを張る予定。植村と藤崎は天皇杯に出場しているため、甲府戦は出られないが、8月6日の再開初戦については「途中からになりますけど、出そうとは思いますよ」と本拠地でのデビューを示唆した。
オレオレFCは22日、アウェイでFC東京戦(味スタ)に臨む。この日はオレフィールドで非公開練習。16日のセレッソ大阪戦で退場し、19日広島戦は出場停止だったMF村松は「勝ち点3を目指す」と4試合ぶりの白星へ意気込みを口にした。
16日のC大阪戦の後半18分に裏に抜け出したMF香川真司のユニフォームを引っ張り、一発退場。19日広島戦は出場停止だった。「止め方はもう少しあったと思います。あの時は裏に抜け出されて、心理的にパニックになってしまった。退場した事で、チームのプランを崩してしまったので、そこは申し訳ない」としながらも「自分はボールを奪って、前に運んで流れを作るのが持ち味。自分のスタイルは崩すつもりはない」と反省を生かす。
この試合から夏場に補強した選手の出場が可能となる。村松のポジションにはMF藤崎が加入し、ポジション争いは熾烈になった。野河田彰信監督は補強選手の起用は明言しなかったが、村松は「(藤崎は)自分にはないものを持っている。結果を出さないと次、出られるかは分からない。だからこそ東京戦は大事な試合。試合に出られるのなら、しっかり結果を出していきたいです」と決意を述べた。
オレオレFCは19日、ホームでサンフレッチェ広島とスコアレスドローに終わった。MF村松らが主力4人が出場停止の中、野河田彰信監督はGKに野村を入れるなど、メンバーのテコ入れを敢行した。だが終始、広島ペースで、終盤に反撃したが、シュート僅か6本、枠内0と低調で3試合未勝利となった。
【写真】スコアレスドローに終わり、ガックリ肩を落とす両イレブン
重苦しく、どんよりした雰囲気がスタジアムを包んだ。2試合連続の無得点で3試合未勝利。野河田監督は試合後「柏戦からずっとこんな感じやん。結局、獲る方がな。戦術も今日は変えて臨みましたけど、そこがどうにかならん事にはなぁ…」と、嘆いた。
前節のセレッソ大阪戦でMF村松が退場。FW森永、MF森下、DF奈良田も累積警告で出場停止の中、指揮官の言葉通り、現状打開へスタメンを入れ替えた。GKには野村が9試合ぶり、DF大村が5試合ぶり、FWトーマス・ノレジーが7試合ぶりに先発出場。システムもこれまでの3バックからDF岩田と一条がボランチに入る4ー2ー3ー1にし、長身のノレジーがキープしながらチャンスを作る戦術を敷いた。
だが、広島のハイプレスとショートカウンターに苦しみ、苛立ったノレジーは広島DFにたまらずファウルを犯し、警告を受ける悪循環。結局、ノレジーを前半だけで諦めた。それでも、広島ペースは後半も変わらず。シュート17本打たれ、枠内も10。野村の好セーブと広島の拙攻が無ければ、大量失点を喫してもおかしくなかった。野村は「みんな動きが重く、ギクシャクしているように見えた。それでも、助けるのが僕の仕事。久々の出場でしたし、守り切る事は出来たが、勝利を目指していたので…悔しいです」と歯切れは悪かった。
連戦とメンバー、システム変更の影響か攻守に選手が孤立し、意図が噛み合わない場面が目立った。ようやく反撃に転じたのも広島に疲労が見えた終盤から。だが試合通して放ったシュートは僅か6本。枠内はゼロと単発な攻撃に終始した。「(体が)動かなかったのが正直なところだった」とは主将のMF鈴木潤。後半15分、今季最短で退いた。これ自体は野河田監督との話し合いで事前に決められていた事だったが「試合の入りで勢いを持って来られてしまった。そこでまず負けたのが全て」と悔やんだ。
試合後、サポーターからブーイングが飛んだ。鈴木潤は「受け止めるしかないし、勝てなかったことは非常に悔しいです」と反省を口にした。これでリーグ戦3試合勝ち無し(2分1敗)。「これから先、上に行く為には連戦でも、今日出た僕達、選手がもう少し、戦術やインテンシティの部分で更に上回る事が必要になってくると思うので、もう1回引き締めてやっていきたい」と、誓った。
次節は22日、アウェイでFC東京と対戦する。この試合を最後にリーグ戦は2週間の中断に入る。野河田監督は「そら変わらずに、今まで通りやるよ。プラスもっと選手らが臨機応変にやらんと。こういうゲームをものにするためにも、もっとすり合わせして共通認識の精度を高めていかな」と奮起を促す。前回、劇的な逆転勝利をした相手に再び勝利し、いい形で中断期間を迎えたい。
広島は6試合ぶりの白星を逃した。終始、攻守に圧倒したが、GKに阻まれるなど、決定力を欠いた。スキッベ監督は「勝ち点3がほしかった」と悔やんだが「今日の内容は選手達にとって、自信になると思う。次こそ勝ちたい」と前を向いた。
オレオレFCは19日、ホームでサンフレッチェ広島と対戦する。18日はオレフィールドで非公開練習を行った。スタメンが濃厚なMF前田は「ホームなので、勝ち点3を必ず獲りたいです」と意気込みを口にした。
チームは前節・セレッソ大阪戦で0ー3と大敗した。今節はこの試合で退場したMF村松に続き、DF奈良田、MF森下、FW森永が累積警告で出場停止と主力4人を欠く状況。更に連戦とここ最近の停滞もあり、野河田彰信監督は「システムもメンバーも相当変わる」と入れ替えを示唆。前田も「前回負けてる相手ですし、3月の柏戦のように、もう一度自分達が悪い流れを変えたい」と意気込んだ。
オレオレFCはホームで柏レイソルと1ー1で引き分け。3連勝を逃した。前半はミスが生じ、40分に柏FW細谷真大に先制ゴールを決められた。後半、相手が退場者を出て、攻めに転じながら、無得点が続いたが後半ロスタイム、FKからDF岩田がヘディングで合わせて同点に追いつき、敗北から救った。
【写真】後半ロスタイム、岩田がヘディングで同点ゴールを決める。
負けなかった。しかし試合後、同点ゴールの岩田は「一番最低の試合。柏にも失礼な試合」。残留争いに巻き込まれている柏と痛恨のドローに終わった。イレブンの表情には悔しさと同時に不甲斐ない自分達への怒りが充満。その思いを代弁するように厳しい言葉が口を着いた。
前半は柏の気迫に圧された。相手のハイプレスに苦しみ、なかなか自分達のペースが握れない。ボールを奪われてはカウンターを許しながら、耐え凌いでいたが、前半40分に遂に決壊。左サイドを抜け出されると、柏FW細谷に決められた。前半はシュート僅か1本で、サポーターからは不満のブーイング。GK望月は「前半はここ最近で一番悪かった。(失点は)各々がセルフジャッジしてしまった。そこでマークが緩んだところを突かれた」と悔やんだ。
後半開始からFWトーマス・ノレジーを投入。システムを4ー2ー3ー1にし、好機を窺った。同35分には柏DF立田悠悟がFW浅田への危険なプレーで一発退場し、数的優位に立ちながらも、なかなかゴールを奪えないまま、時間だけが過ぎる。それでも、敗色濃厚だったロスタイム、FKからDF小野寺のクロスに岩田が頭で合わせて同点に追いついた。
プロ初ゴールが同点ゴールとなったが「正直、あまり覚えてないです」と岩田の表情は晴れず。野河田彰信監督も「一番、恐れていた事が起きたな。自分らで壊してしもうた試合やんか。失点もミスやったし、結局、自分勝手に判断されても困るし、舐め取った。その辺が今日は出たんちゃうか」と、おかんむりだった。
MF鈴木潤主将は「悔しいです。相手も残留、上昇を目指して戦っているので、慢心はなかったけど、結果的にそう思われても仕方がない。3月に控え選手が自分達の分まで頑張って勝ってくれたので、今度は僕達が結果で示したかった」と、前回、控え組だけで圧勝した相手に不甲斐ないプレーをした自分達への悔しさを口にした。
試合後、監督、選手と緊急ミーティングを開いたと言う。「負けなかったじゃなく、勝てなかった試合だと皆で共有し合った。まだまだ自分達は甘い。もう一度、見直して次に臨みたい」と糧にする事を誓った。12日の天皇杯3回戦(対ジュビロ磐田戦)を挟み、次節16日のアウェー・セレッソ大阪戦で仕切り直す。
○…柏は終盤の失点で勝利を逃した。前半から積極果敢に攻め、同40分に細谷が決めて先制したが、後半35分に立田が退場してからは防戦一方に。それでも耐え凌いでいたが、ロスタイムに失点し、9試合ぶりの白星を逃した。
前回3月31日の対戦で、控え組に0ー3と屈辱的な大敗を喫した相手へのリベンジはならず。井原正巳監督は「自分自身の采配を含めて、突き詰めていきたい。勝ち点1はポジティブに捉えるしかない」と話した。今季6点目を挙げた細谷は「いい時間帯に取れた」としながらも「終わらせ方は課題」と厳しい表情だった。
オレオレFCがアウェイでサガン鳥栖に逆転勝ちし、セレッソ大阪を抜いて4位に浮上した。開始早々先制されたが、前半11分、FW鈴木亮の左クロスに反応したMF村松がヘッドで決めて同点。同40分には再び鈴木亮がFKをゴール左上に決めて勝ち越した。鈴木亮の1G1Aの活躍で難敵・鳥栖を相手にJ1昇格後、初のシーズンダブルを達成。8連戦の最終戦を白星で締めた。
【写真】前半40分、FKを決めた鈴木亮を祝福するオレオレFCイレブン。
背番号14が攻守にピッチを駆け抜けた。開始5分で先制されたが前半11分、左サイドを駆け上がった鈴木亮は利き足とは違う左足でクロスを上げると、ファーサイドで待っていた村松が頭で流し込み、同点に追いつく。同40分には自らが仕掛けて得たFK。これを直接狙うと、右足で蹴ったシュートはゴール左上に吸い込まれた。今季5得点目が決勝点となった。
「(同点アシストは)ファーサイドで村松選手と目が合った。(決勝ゴールは)いい形で相手が見えたので、思い切って振り抜きました。アウェーで難しい試合でしたが、鳥栖という素晴らしい相手に勝ち点3を取れたのは大きい」と喜びに満ちた。
チームは28日のルヴァン浦和戦に敗れ、グループステージ敗退。ショックは大きかったが「ここで勝つか負けるかでは違う」(鈴木亮)と奮起して臨んだ一戦を逆転勝ち。8連戦の最終戦を白星で締め、ルヴァン敗退のショックを振り払った。野河田彰信監督は「難しい試合やった。最初の失点でどうなるか思うたけど、逆転してね。選手らが日々成長しているのを感じますね」と話し、イレブンのたくましさをたたえた。
次節は8日、ホームで柏レイソルと対戦する。前回3月31日は控え選手主体ながら3ー0で圧勝。その時、主将としてゴールを決めた鈴木亮は「あの時はたまたま上手く噛み合っただけ。厳しい相手であるのは変わらないので、しっかり勝てるように準備したい」と気を引き締めた。
ルヴァンカップグループステージ最終戦が28日に行われ、勝てば逆転突破のオレオレFCはアウェイで浦和レッズとの直接対決を1ー4で大敗し、湘南に勝利した川崎に抜かれ、B組4位で終了。20年以来、3年ぶりのグループステージ敗退が決まった。0-1の後半8分、DF奈良田のクロスにFW鈴木亮が頭で合わせて同点に追いつくも、そこから後半16分に痛恨の失点。その後も2失点して突き放された。
【写真】グループステージ敗退が決まり、ガックリ肩を落とすオレオレFCイレブン
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、歓喜に湧く浦和とは対象的に、ロイブルイレブンはガックリ肩を落としたまま、うなだれた。逆転突破がかかった首位・浦和との直接対決で今季ワーストとなる4失点での大敗を喫し、3年連続のグループステージ突破は叶わなかった。主将のMF鈴木潤は試合後「今日はベンチに入れなかった選手や応援に駆けつけてくれたサポーターのためにも勝ちたかった。(敗退に)力不足を感じますし、申し訳ないです」と、力なく話した。
2位突破の可能性は既になく、勝ち点9のオレオレFCは勝つしか逆転での首位突破はなかった浦和との大一番。しかし前半20分に右サイドを突破されて先制点を許し、劣勢に絶たされた。だが後半8分、左サイドを突破したDF奈良田のクロスに反応したFW鈴木亮がヘディングをゴール右隅に決め、同点に追いつき、逆転突破への機運は高まったかに思えた。
だが、後半16分、同20分に連続失点。それでもイレブンは諦めずに仕掛け、選手交代などで反撃に出るも、浦和の固い守備をこじ開けられず。逆に後半アディショナルタイムにも失点を許し、力尽きた。野河田彰信監督は「2失点目と3失点目の時間帯がな。追いついて、選手らも一騎加勢になってただけにもったいなかったよな。あれで前がかりになるしかなかったからな」と、敗因を挙げた。
奮起する理由があった。24日のリーグ湘南戦でDF大村が脳震盪、チーム最多10得点のFW森永が足に痙攣を起こし、この試合は欠場。更に「みんなが頑張って、(逆転突破の)可能性を残してくれた」(鈴木潤)。苦しみながらも、勝ち点を積み上げ、最終戦まで逆転突破の可能性を残してくれた控え選手、森永や大村のためにも勝ちたかった。
ルヴァンカップは道半ばで終わった。しかし、野河田監督は試合後、選手達を集めて「ここで気落ちしたらアカン。ここをどう次に繋げるかや」と奮起を促した。サポーターもチャントでイレブンを激励した。鈴木潤も「(浦和とは)まだ国立で試合がありますし、リーグ戦も天皇杯もある。ここで気落ちせず、チームとして成長していきたい」と前を向いた。次は7月1日、リーグ戦でのサガン鳥栖戦(駅スタ)。悔しさを糧にロイブル軍団が再び立ち上がる。
28日にルヴァン杯グループステージ最終戦が行われ、オレオレFCはアウェイで浦和レッズと対戦する。勝てばグループステージ逆転突破が決まる直接対決に向け、26日はオレフィールドで調整。14日に行われたリーグ戦で敗れた主力メンバーを主体に臨む可能性が濃厚。24日のリーグ湘南戦でハットトリックを決めたMF鈴木潤は「勝つだけです」と勝利だけを見据えた。
リーグ戦だった前回対戦は前半の失点を取り返せず、シュート僅か4本で敗れた。この日の練習では攻守の切り替えと、相手ゴールに迫る積極的な攻撃を確認。ボールを保持されて守備の時間が続くことも想定しつつも、野河田彰信監督からは「前に、早く。そこを常に考えな」と熱い言葉を繰り返した。
チームは24日のリーグ湘南戦で6ー0と圧勝。良いムードで挑む大一番に鈴木潤は「浦和は個人の能力は高い」と警戒しつつ「リーグ戦で悔しい負け方をしたので、それを取り返せるチャンスだと思います。チーム一丸で勝ちたいです」と、名誉挽回の一戦と位置付けている。勝てば逆転突破、引き分け以下なら敗退の天地をかけた一戦で勇敢に戦い、自力で奇跡を起こす。
既にB組は清水、川崎、湘南の敗退が決定。突破の可能性があるのは浦和とオレオレFCの2チームに絞られた。最終戦はこの2チームが直接対決。オレオレFCが勝利なら勝ち点12で並ぶが、対戦成績が優先されるカップ戦でオレオレFCは3月の対戦で引き分けているため、対戦成績で上回り、逆転で首位突破が決まる。浦和は2位の上位チームと勝ち点で下回るため、敗退が決定。既に自力2位での突破がないオレオレFCは引き分け、敗戦なら敗退が決まる。