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2015-10-29

昭和高度成長期ゴミポイ捨てもひどかった。日本人が綺麗好き?

http://anond.hatelabo.jp/20151029080618

改善プロセスが宝なのであって、日本民族固有の性格だとかのたまう連中は気持ち悪いを通り越しているよね。

戦後工業製品、こと半導体だって日本製は「粗悪品」の代名詞だったのが、改善改善を重ねて「高性能で安い」代名詞に変わっっていったわけで。そして、今や「自己満無駄機能が多くて高い」。自己満押し売りをしているから、新幹線は今後も海外で売れないだろうな。核廃棄物日本国内に引き取る条件で売っている原発くらいだろ。

他国の人たちを笑っているうちに、どんどん追い抜かれていくよ。

2015-10-24

http://anond.hatelabo.jp/20151024140131

マンションだって所詮プロダクツから

返品ものの家だって、たまにはあるんじゃないの?

一般的工業製品よりは返品率はずっと低いだろうし

マンション場合は、少なくとも地盤とかは自分で調べられるだけマシかも。

あのマンション、近所に親戚が住んでるけど

地元からは「よくあんな値段で買うよね」ってひそひそされてたらしいよ。

川沿いの扇状地の上に工場が建ってたとこだから、色々心配なのにねーって

三井不動産だろうが何だろうが、結局家を作ってるのは下請け下請けの、地域無名建築会社で、それすなわち現場のドカタ。

まり中卒を始めとする低階層の連中ってわけだ。工業製品みたいに厳しい品質チェックや標準化がされているわけでもない。

カシャカシャのロックを聞きながら、低俗な話をしながら家を作ってる。

そういう連中に一生モノの家を作らせているんだよなぁ。

2015-08-07

世界の半分をお前にやろう。」勇者はそれを断った。

タイには自動車メーカーがない。

バンコクの街中に出て周りを見渡すと、

ニュートラムはあるし、高いビルも建っているし、

高級なブランドショップも沢山ある。

少し脇道に入れば、

確かに発展を置き去りにした平屋、

限られた流通の中で完結できる個人商店

路上でたむろするひとびと。

とは言え、

日本との経済格差

どうしてこうも大きく広がるのかがいまいちピンと来なかった。

自動車の開発には多大な労力がかかる。

設備必要だ。試行錯誤もいる。

日本1900年初頭に車を作りはじめ、

売り出し、その利益を以て研究開発に投資し、

新たな自動車を開発し、また売り出し、利益を出し、成長した。

上手く世の中の需要に合ったという事もあり、

日本自動車メーカー国内経済循環から利益をつかみ、

成長し、欧米諸国を性能面、売上面シェアとあらゆる面で抜き去った。

今では世界有数の自動車であることは周知の事実だと思う。

2015年

100年間で積み上げられた知見や設備信頼度は非常に強い。

タイには自動車メーカーが無い。

というか、世界の多くの国において、

自国世界に通用する自動車メーカーを有する国はほとんどない。

広義での利権に固められて、

参入する事が出来ないんだ。

ゼロから開発して、市場に売り出したとして、

そのコストは非常に高い。

しか品質は低いだろう。

他国輸入品と比べても、全く持って費用対効果太刀打ちできない。

日本には100年という期間があった。

少しずつ市場から利益を上げて、

それを研究開発に投資して、

少しずつ売上を増やし、少しずつ成長した。

買い手の成長と共に、メーカーが成長できた。

そしてメーカーの成長は買い手のニーズを更に押し上げたと言える。

貿易において、他国製品を取り入れることはたやすい。

国の収益という観点からすれば、

関税での収益も見込めるので、

自国経済成長と共に他国工業製品を取り込むことは有効だ。

このような事情から、発展途上の国々において、

他国製品に触れることで買い手のニーズは押し上げられてしまう。

弱小メーカーが成長する過程を踏めなくなってしまうのだ。

産業は置き去りとなり、民衆ニーズのみ成長してしまう。


これは自動車メーカーに限った事ではなくて、

あらゆる分野で同じような事が起こっている。

先に利権をつかんだ国は、

漫然と市場を獲得し、

これから成長を必要とする国々は、

その機会を得ることができない。

端的に言うと、

弱国は民衆から搾取する機会を奪われる。

すでに利権を手にした強国によって。

TPPEPAFTA等々。

強国は弱国に対して生殺与奪権を振りかざし、

微々たる妥協で締結を強行しようとする。

勇者は半分でも断った。

2015-06-27

TPPができるまでの80年をざっくりまとめた。

概要

関税かけまくってブロック経済を築き上げたせいで戦争をひきおこした反省から自由貿易万歳世界を作ろうとしたけどやっぱそれも色々無理があってみんな経済以外のことも包括した地域協定作るようになってまあTTPもその一貫だよ。

GATT成立前史

WWI終戦

アメリカ「ゾウさん(共和党政権になりました。でも保護貿易もっと好きです」

ヨーロッパ「こちとら世界大戦ボロボロなんじゃクソ米野郎殺すぞ」

1929年 大恐慌

アメリカ「うわあ、なんだか大変なことになったぞ」

ヨーロッパ世界「マジ死ぬ。なんとかしてくれ」

アメリカ「とりあえず、世界のことはほっといて国内産業保護するか。いでよ! スムート・ホーリー法!」

スムート・ホーリー歴史上類に見ないほどめっちゃ高い関税かけます

アメリカ「ハハハ! つよいぞーかっこいいぞー!!」

ヨーロッパ「つよい……報復でこっちも関税かけまくったる」

世界経済ますます悪化ブロック経済化が促進。そして、WWIIへ。

1947年 GATT採択

ヨーロッパ「……という悲劇があったので、これから関税とかなるべくかけるのナシにしよう」

アメリカ 「だよな。おれ昔からマジそれ考えて色々やってきてん。ってかみんなで最恵国待遇やればよくない?ピース

ヨーロッパ「(マジむかつくなこのジャリ……)じゃあ、これから自由貿易な。まず条約作ってそのあと機関的なもの設立しよう」

アメリカいいねいいね!……あ」

ヨーロッパ「どうした」

アメリカ「ごめーん。ママ議会)がダメっていうから機関のほうは無理だわ」

ヨーロッパ「おまえなーっいつもなーっ」

アメリカ「あと加盟するから、うちの農産物のこれとこれとこれを対象から除外してくれ」

ヨーロッパ「」

GATT成立後

1950's ディロン・ラウンド交渉

ヨーロッパ「と、とりあえずなんとかGATTができた。とりあえず関税率のひきさげとかこれからみんなで相談していきましょう」

60s ケネディ・ラウンド交渉

GATT工業製品関税を一律で大幅引き下げることに成功したぞい」

70s 東京ラウンド交渉

ヨーロッパ「えー、今回も関税引き下げますけど、関税だけ下げても他に姑息手段使って実質保護貿易じみたことしようとする(非関税障壁)馬鹿がおるので、そういうのもガンガン規制していきます

アメリカ 「ギクッ」

80s ウルグアイ・ラウンド交渉

GATT工業製品に比べてダンチにムズかった農業産品の関税も下げることにしました。

    あとまー、知的財産権とかサービス業輸出入とか、そういうのも大事だよねこグローバル化社会

90s ドーハ・ラウンド交渉

GATT途上国とか巻き込んでいろいろ欲張ろうとした結果、うまくいきませんでした」

95年 WTO設立

世界貿易機関「苦節半世紀、やっとオトナ(機関)になれました」

アメリカ「感動的だなあ」

ヨーロッパ「ほんっっっとーにな」

地域経済協定

92年 NAFTA設立

アメリカ「すっかり自由貿易世界常識なってアメリカさんは満足です。議会は相変わらずうるさいけど。なあ、ヨーロッパさん」

ヨーロッパ「うん、そおね」

アメリカ「ん? ところでそのEUってのなに?」

ヨーロッパ「あ、これはね……」

アメリカブロック経済圏じゃない? ずるくない? みんなでやろうって言ったじゃん! なにヨーロッパだけ内輪でそんな作ってるの!! GATT違反!!!

ヨーロッパ「ち、ちがうよ……そもそも違反じゃないよ。GATT24条で「地域内における関税その他の貿易障壁撤廃すれば地域経済協定OK」って規定されてんだよ……」

アメリカ「ずるい!!!じゃあおれらも作る!!!

メヒコ「わーいやろうやろう」

カナダ「……やだなあ……」

NAFTA爆誕


TPP登場

2000年以後

日本WTOは出来たけど、やっぱみんなでみんなで仲良く自由貿易やるのって限界があるよな。ドーハ・ラウンドはあんななっちゃったし、最近じゃEUさんが成功したおかげで各所で似たような枠組みが雨後の筍状態だし……のるしかないな、このビッグウェーブに!!」

ASEANをはじめとした地域・国々と独自自由貿易協定を結びまくる。

2006年 TPP生まれる。

シンガポールうちらもなんか作ろ。金融とか情報とか著作権とかその他もろもろナウいもん全部乗せでさ」

ニュージーランド「そっすね。名前は『環太平洋戦略的経済連携協定』がいいかな」

ブルネイ 「かっこいい」

チリ   「なんかバラバラな感じのメンツだけど気にしない方向で行こう」

2010年 アメリカ参入

アメリカNAFTAのおかげで南北アメリカ大陸は制覇したけど、やっぱこれから環太平洋地域だよな……でも一から作るの面倒だし……」

アメリカ「お、あそこにちょうどよさげな枠組みあるやんけ! GATT24条もクリアしてるし! おーい、入れてくれ」

TPP  「マジか……まあアメリカさんが入ってくれたら心強いっちゃけど……」

アメリカ「よーし環太平洋地域も取り込んでがんばるぞー」

その後

オバマ「がんばろう」

議会「がんばれない」

オバマ「がんばろう」

日本「がんばりたくない。せめてコメだけは見逃してくれ」

オバマ「がんばろう」

民主党「がんばれない」

オバマ「がんばろう」

共和党「普段は敵だけど、今回は強力してやるよ」

オバマ「なんとか許可もらったぞ。60日以内に条約とりつけなきゃ」

日本 「なんか思ってた以上にいろいろ辛い……」←イマココ

2015-06-13

記録メディアについて一年前の記事を再掲する

一年前の私自身はフィルムカメラを所有したことはなくデジカメ一本だったが、大学時代研究室では毎日のようにフィルム現像をしたりしていたので、興味深く拝見した。

フィルム写真の様々な要因が絡んだ衰退っぷりが、大筋では光記録メディアCDDVDBD)が現在たどっている軌跡とかぶり時代の趨勢はいえ、光記録メディアもいずれ同じように衰退していくのであろうと感じた(コダック富士フィルムのようなフィルム写真メーカは光記録メディアメーカでもあった)。

記録メディアというと、テープ磁気ディスクフロッピーディスク)、光ディスクCDDVDBD)、光磁気ディスクMDMO)、HDDFLASHメモリなどがあげられる。

現在ではHDDFLASHメモリが圧倒的で、そのほかはニッチ市場を残し衰退しているか衰退しつつある。

光記録メディアは、1980年代に普及を始めたCDを皮切りに、音楽映像のみならずあらゆるデジタルデータの保存場所としてそれなりの地位を得ていた。

それに加え、CD-RDVD-Rの登場で、録音・録画の受け皿としてテープメディアを置き換えていった。

そして満を持して登場したBlu-ray DiscBD)であったが、CDDVDのように成功しているとは言い難い。

DVD-Rも全世界で年間十億枚単位で売れているものの減少率は20%を超え、BD-Rに至っては普及しているのは日本だけという状態であり、書き込み型の光記録メディアは近い将来ほとんど見かけなくなるであろう。

このように急速にしぼみつつある光記録メディア市場象徴する出来事としては、業界団体である日本記録メディア工業2013年3月末に解散したことである

建前上は「目的が達成された」ための解散であるが、実際は光記録メディア関連企業が主な会員を占めていたため、光記録メディア市場縮小で業界団体を維持できなくなったというのが実情であろう。

このような光記録メディアの衰退を招いた原因は多々あるが、私が主因と考えているのは以下の4つ。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

通信環境の向上によるビデオオンデマンドクラウドの普及

デジタル放送の普及とコピーガード

それぞれ背景を見ていく。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

4つの主因としたが、実際はこれが主因と言ってよく、他はすべて副因にすぎない。

記録メディアあくまでもデータコンテンツの箱に過ぎず、はっきり言って何でもよい。

極論すれば使用要件が許せばデータを刻んだ粘土板でもいい。

記録メディア要件としては、データを書き換えるか否か、読み書きの頻度と速度、容量、可搬性、保存性などである

データを書き換えるか否かでROMRAMのように別れ、読み書きの頻度と速度、可搬性、容量、長期保存するかによってテープメディアFLASHメモリメモリサーバSDカードのように使い分けることになる。

光記録メディアは書き換えるか否かを選べ、読み書きの頻度と速度、可搬性のいずれも真ん中に位置し、量産効果によって100円程度に値下がりするなど使い勝手はよかったと思う。

しかし、裏を返せばそれは中途半端でもあり、読み書きの頻度と速度に勝るHDD、可搬性に勝るFLASHメモリの大容量化低価格化によってあっさり取り替えられうる脆い優位性でしかなかった。

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

通信環境の向上によるVoDクラウドの普及

世間を騒がせたソニー東芝によるBDHD-DVDの規格争いはBDの勝利に終わった。

BDは確かに優れた技術であるが、規格争いによって年単位で開発が遅れたうえ、優位性を競うあまり成熟技術が山ほど投入され、それらを十分に検証することもなく市場に投入された。

たとえば記録層の上に被せる保護層と、保護層を保護するハードコート層をスピンコート形成する構造過去の記録メディアと大きく異なっており、販売して数年後に不織布ケースでの保管に適さないことが判明するなど大量生産する工業製品としての成熟度に欠けていた。

さらに、規格競争によって発展した映像圧縮技術進歩も災いした。

BDHD-DVDとも当初はDVDデジタル放送採用されているMPEG-2という映像圧縮技術を想定していた。

これは30万画素映像SD映像)であれば1GB24分程度、100~200万画素映像HDフルHD映像)であれば1GBで数分程度の映像が保存できる程度の圧縮率であり、普及が予想されたHD映像DVDでは数十分しか収められないからこそ、DVDよりも容量の大きい次世代光記録メディア必要だという理路であったはずだ。

しかし、BDHD-DVD陣営とも規格競争で優位に立とうとしてMPEG-4.AVCH.264)という新しい映像圧縮技術を盛り込んだ。

この映像圧縮技術計算が複雑でより高度なハードウェアソフトウェア必要とするものの、MPEG-2に比べ2倍以上の圧縮率を実現できる。

BDHD-DVDの両陣営とも、MPEG-4.AVCH.264)の採用圧縮率の低い美しい映像を実現できるとアピールしていたが、特に書き込み型のBD-Rでは数十GBの容量は明らかにオーバースペックとなっていた。

さらに、MPEG-4.AVCH.264)の採用によって、ハードウェアソフトウェアレベルでの対応と普及が急速に進み、安価に使用できるようになったうえ、圧縮率の向上は通信環境への負担を減らし、ネットワーク経由でのHDD録画再生ビデオオンデマンドのような競合を利する結果となった。

デジタル放送の普及とコピーガード

個人的な話になるが、私はDVD-Rを年間数百枚は購入しており、実家の親や親戚も韓流ドラマにはまりこれまた数百枚単位(ひょっとすると千枚以上)で購入していたと思う。

今はどうか?

今はBD-Rを使用しているが、実家の親のための子供のビデオを年間数枚程度、そのほかにスポーツアニメバラエティ10枚程度だと思う(数えたこともない)。

実家や親戚もBD-Rほとんど使っていないようだ。

それ以外はHDDに録画して見たら消すスタイルである

個人的にはもっと使いたいとも思うが、記録メディアに焼いてまで見たいとは思わなくなった。

年齢のせいもあるかと思うが、やはり大きな原因はコンテンツレベルの低下、そしてコピーガードであろう。

コピーガード特にてきめんであった。

アナログ時代ゲーム機などにも保存しどこでも見れるように工夫していたが、今はおいそれとはできない。

実際には、その機能もあるし使ってもいるが、いろいろ工夫することはなくただ使うだけとなった。

録画した機器とは別の機器再生できるかどうかもやってみなければわからない、前は出来たのにできなくなるなど使い続けるのに二の足を踏むようなことがたびたび起きた。

こうなると、仮に問題が解消されても、試すことすら面倒くさいのでもはや使う事はない。

正直、今使っている機器が壊れた後、光記録メディア機器を買いなおして使うか?といわれるとおそらく使わないだろうと答えるしかない。

年間数百枚単位で使っていた私ですらこれなのだから、一般の人はさらにその思いは強いのではないだろうか?

ではどうすればよかったか

いくつもの目論見違いが重なり業界自体が消滅の危機を迎えている。

一番の問題は、現在コンシューマ向けの消耗品の大部分と同じく光記録メディア設備産業で、ある程度規模がないと儲からない構造となっていたこと。

そのため、わずかな販売の減少であっという間に赤字に転落してしまう。

CDDVDの減少は想定されていたよりも急で、BDも規格争いで遅れ普及も低調だった。

赤字を避けるためにはそれなりに利益があった時期に撤退決断する以外になかったかと思うが、営利企業としてそれは不可能であったろう。

これ以降は後知恵になるので、当事者からすれば何もわかっていないとの誹りを受けるだろう。

敵は身内ではなく外にあり、普及しているというアドバンテージも劇的なスピードで進むHDDFLASHメモリ進化の前には風前の灯で、規格争いのような内輪もめしてる場合ではなかった。

今思えばソニー松下よりもHDDFLASHメモリも製造していた東芝のほうが状況を正しく認識していた。

しかし光記録メディア業界として、「フルハイビジョンの美しい映像」、「著作権業界配慮して完璧コピーガードを」なんていう身内の論理を優先し、「見たいときに見たいものボタン一つで(それなりの画像で)」を実現しようとしていた外の業界に対する危機感がなかったとしか言いようがない。

光記録メディアが生き残る可能性が多少でもあった選択としては、規格争いはせずHD-DVDMPEG-2のみ対応とし、コピーガードはやむを得なかったろうから、できる限り次世代規格の製品化を早め、2011年デジタル化までに互換性の向上とネットワークへの親和性を高めることに努めていくしかなかったのではないかと思う。

これはまさに当時の東芝の目指していたものではあったのだが、業界から東芝けが儲かると警戒されてしまった。

光記録メディアあくまコンテンツネットワークの一部にすぎないし、寿命先延ばしすることしかできなかっただろうが、それでも墜落を避けソフトランディングできたのではと夢想する。

2015-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20150505192850

エアコンの室外機を励ますのも、チャリの前かごの暇潰しのお相手も尊いお仕事ですね。

ひっそりと働く工業製品達のためにもぜひ長生きしてあげてげてください。

2015-05-03

Apple Watchデバイスで、機械式腕時計は生き物

私の所持している機械式腕時計は2本で、メインの時計は誤差が日差+8秒でサブが+10秒。

実際のところ、この誤差はまだ許容範囲でこのレベル製品としては満足できるレベルだが、

現状一週間に一回は一分の誤差が出てしまう。

これがApple Watchだったらどうだ。

数秒単位ならともかく、一週間で一分ズレる製品なんて不良品以外の何物でもないだろう。

私が所持している時計に誤差があるからといって、全く不良品とは思ったことがない。

そこがApple Watch機械式腕時計の違いなんだと思う。

私はApple Watchを持っていないのでなんとも言えない。

あえて言えることがあるとすれば、ケースの作りがなかなか良いねというくらいだ。

話を戻そう。

機械式腕時計にはやはり誤差が生じる。

なぜか? それは地球重力部品の摩耗が原因で規則的に動かなくなるからだ。

時計重力にとても弱い。

ヒゲゼンマイと呼ばれる部品が弛んでしまうと精度が落ちるからで、

今でこそ合金化されていて一応は耐性があるが、昔の懐中時計の頃はそんな加工技術もなく、目に見えるほど弛んでしまう。

なので時計姿勢差というのは、ブランドごとの品質管理の上で重要な要素となっている。

高級時計ほど姿勢差のスペックは顕著に出てくるし、コスパの良い時計の"パフォーマンス"はこの姿勢差だったりする。

これはデジタルガジェットには無い項目だと思う。ぶつけた時にガラスの強度が凄いとかそういうのくらいじゃないのかな。


続きは機械式腕時計が生き物だと思う理由を書く。


機械式腕時計個体差が非常に大きい製品

全ての時計が、文字盤を上にして水平に置いた状態が「その時計完璧な状態」ではないことに注意してほしい。

上に書いた姿勢差だが、時計によっては置いた状態で姿勢差がだいぶ違ってくる。

そして、その時計にとっての完璧な状態なんて誰にも分からない。技術者でもそれは結果論からじゃないと導き出せない。

縦に保管した方がいいのか、裏向けにしておいた方がいいのか個体差があるため分からない。

一応工業製品から普通の置き方が一番良いとしかメーカーも言えないのだ。

これを腕に巻いているわけだから余計に誤差が生じる。

この姿勢差を克服しようと開発されたのがトゥールビヨンであり、例えば一部ブランドが心血を注いでいるジャイロ系の機構だったりする。

機械式腕時計はネジを巻かなければならない

機械式腕時計動力は香箱の中のゼンマイであって、それは一定時間でほどける。

なので手巻き式は文字通自分の手で巻かないといけないし、自動巻きの時計は普段遣いで中のローター(回転軸)が巻き上げることになる。

ここで注意したいのは、自動巻きであっても時計を持ってブンブン振り回したりするのは禁止な。

やると故障の原因になるからね。自然のチカラでローターを回してね。

自分複数所持しているので、両方自動巻きだが片方使うともう片方はゼンマイがかなり解けてしまう。

なので、自動巻きであるのにも関わらず、自分時計を手で巻くことが多い。

でも、それが良い。自分の手で時計を巻く事こそが機械式腕時計醍醐味だと言ってもいいくらいだ。

自分で巻いて面倒を見る。定刻になるとその作業をする。規則正しく習慣を持つ。好きな物の為に。

自分ぐらいの時計好きになると、時計のカチカチという音とリューズを巻いた時の音が聞きたいから、よく時計に耳を近づけて巻いて音を聞きます

やっぱり高い時計は巻き心地と音が良いです。 振動音も高振動モデルは聞くと胸が踊る。

あと、自動巻きのローターの原理も素晴らしいよ、実際買った時計もまだ二本目で

利便性を重視せざるを得ないから自動巻きだし、別に自動巻きと手巻きは共存できるしね。

これはムーブメント製造工程機械内の装飾の話になってくるので割愛する。


精度を保つ努力をする

機械式腕時計を持つと、精度を気にする用になるのは上に書いたとおりだけど、

もちろん普段遣いするわけだから絶対に悪くなるわけよ。

衝撃とか磁気とかね。

それをね、気にして使いつつ一年経って精度がどれくらい保持できているかとか調べるのが好きなのよ。

達成感がある。

俺の時計クロノグラフだけど、今4年目で+8秒なわけよ。だいぶ健闘してるよこれ。

去年までは7秒だったかちょっと落ちたけどそれでもクロノグラフ10秒未満だから満足してる。

こういうのも楽しみだと思ってる。

腕時計には専用の精度検定機があって、個人でも買えるけど専門店百貨店でやってくれるから持ち込んでみて。

普通プラス気味に調整されて出荷されるからマイナスだったら誤差かなり出てるなあという印象。


何が言いたいかって、デジタルガジェットは動いてるのがあたりまえだけど、機械式腕時計は動いてることそのものに良さがあるんだよね。

動いてるかどうかを面倒を見るなんて本当に生き物というか、そういうのを愛好しているような気がする。

今回は精度の話しかしてないけど、好きな人はケース、文字盤、中身のムーブメントに至るまでこだわりまくってるからね。

そういう話もまた別の機会にしてみたいね


余計なおせっかいだけど、ネット上でセイコー5ばかりプッシュされてるけどアレは精度悪いよ。

コスパ良いけどさ、いうてそこまで良くもないし。

機械式腕時計の入門の鉄板だけど、それを買うなら、機械式腕時計はまたの機会にしてそれこそ林檎時計電波ソーラー時計の方が良い。

じゃあ何がいいかって?話し長くなるよ?



http://anond.hatelabo.jp/20150502120434

2015-02-10

http://anond.hatelabo.jp/20150209232256

日本人特有なのかどうかは知らんが、手間暇かける事に価値を感じてしまうんだろうな。

たとえ出来上がるモノの品質殆ど差がなくても、時間をかけて人間の手や感覚を動員して作られたモノの方が尊く感じてしまう。

それどころか、機械化、自動化、手順化されたモノに味気なさを感じてしまう。

から工業製品ソフトウェア分野で高品質、低コスト資産化がどんどん苦手になっていくし、実際そうなっている。

しかしこういう性質というのは、人間のものを相手にしたサービス業には結構向いていたりするんだよね。

おそらく5年後の東京オリンピックでこのあたりが見直されるんじゃないかと思う。

日本は「モノ作りの国」ではなく、「おもてなしの国」だった、と。

2015-02-08

一歩踏み出してよかった

23ニートだった。

3ヶ月毎日みっちりプログラミング勉強した。

その後、いろいろ行動して、5ヶ月目には簡単なプログラミングバイトをはじめて、

1年後には正社員就職してた。(バイトしてたところとは違う。)

23歳の秋頃、自分一年後に就職してるなんて思わなかった。

  

プログラミングを始めるときにも、ずいぶん悩んだ。自分にできるのかとか、いろいろ。

でも、やるってきめて、がんばった。

からないときはふて寝して、起きて、わかるまでやった。

ネットで、どうせニートがとか、仕事選んでないでさっさと働けみたいなことをぼろくそに言われてもあきらめなかった。

あきらめなくてよかったと思う。社会に出てから、そんなこと言われたことは一回もないし、

逆に独学でよくここまでやったね、と褒めてくれる人ばかりだ。

なんでこれを書いてるかって言うと、自分プログラミング始めるときにそういう記事を読んで勇気が出たし、

当時の自分に読んでもらえれば勇気が出たと思うからだ。

今、当時の自分のように、自室にこもってネットぐらいしか外との関わりがないやつに伝えたい。

社会に出るまで、自分は何もできないと思ってたし、どうせ馬鹿にされると思ってた。

でも、そんなことはない。ネットとは違って、応援してくれる人がほとんどだ。

一歩外に出てみるといい。出てみると案外大丈夫だ。最初はすごく勇気がいるけれども。

30歳からプログラミング始めました、みたいにがんばってる人も2,3人出会ったし、

ネットにはそんなにそういう人の情報がないかもしれないけど、やってる人はやってる。

  

あきらめたらだめだ。

  

ただ、がんばれないやつは休めばいい。

鬱のやつはまず治すことを第一に考えた方がいい。

  

治ってから、またやればいいんだよ。

  

応援してる。君が社会に出てきて、どこかで会うことがあったら話を聞かせてくれ。

独学でプログラミング始めた、なんて言ってるやつがいれば、それが俺かもしれない。


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すこし具体的なことを書こうと思う。

プログラミングに限らず、何やっていいかわからないってやつは、

とりあえず英語数学だけは勉強してた方がいい。

で、やりたいことが決まった時点でそっちにシフトすればいい。

プログラミングやりたいってやつは、やればいい。ただ、あきらめたらだめだ。

自分で調べて、うんうんうなりながらやればいい。

自分で調べる力が大事だ。学習手段としては、codeacademyとか、ドットインストールとかを活用するのもいいんじゃないかな。

俺はRuby on Railsを、ひたすらやった。チュートリアルをやったり。わかるまで何回もやった。

今だったらiOSとか周りの勉強でもよかったかな、と思う。

あと、htmlcssは最低限読めたり修正できるぐらいにはなってるといい。

数学に関しては、特に仕事で直接使うとかいう訳じゃないし、できないとプログラミングできないってわけじゃない。

でも、やっててよかったな、とは思う。

プログラミング始める前は、ひたすら中学数学からやり直してた。

数学は得意でなかったけれど、今プログラミングはできてる。数学テストで0点とったことある俺でもできてるから大丈夫だ。

英語に関して言えば、これは絶対にやっといた方がいい。

英語ドキュメントが読めるだけで、情報の量、質、早さにすごく差をつけられる。

結果、成長もしやすくなる。

まぁ、とりあえず自分が始めたいところから始めればいいと思う。

英語勉強はどうしてもだめだから、その勉強時間プログラミングに当てるって勢いでやるのも全然ありだ。

心が折れないように、工夫してやることが大事だ。

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これを偶然目にした君に、自分バトンを渡したつもりだ。

君にも、一歩踏み出してよかった、って言ってほしい。

そして、次のやつにバトンを渡すのも良いと思う。逆境にいる君のバトンには、君が思っている以上の価値がある。

あきらめたらだめだ、できるまでやろう。ただし、嫌にならない程度に。

鬱のやつは、よく休め。そのうち勉強でもしてみるか、みたいな気分になったら少しずつ気ままにやればいいんだよ。

君には君の時間の流れってのがあるんだ。人間工場からでてくればいっちょ前になってる工業製品じゃないんだから

  

な、それからだ。

2014-12-13

紙パックジュースを飲んでてふと思う

充実野菜を飲んでてふと思った。

この紙パックジュース1つにも色んなアイディアが散りばめられているなあ、と。

まず紙の箱に飲み物を入れた事がすごい。

あと「ストローぐち」を思いついた人ってかなりすごくない?ストローを簡単に刺せるし、飲み物もこぼれない。

伸縮ストローを作った人は偉いよね。これって日本しか普及してないんだっけ?

オーストラリアに少しの間だけ居た事があったけど、その時買った紙パックジュースストローは折り曲げてくっつけてあって使いづらかった。

ストロー1つにも日本人の「どうでもいいところに情熱を注ぐ」っていう気質かいま見える。

毎日何の気なしに野菜ジュースを飲んでいるわけだけど、小さなアイディア集合体を手にしているんだなあ。

どの工業製品に関してもそう言えるけどね。

2014-10-28

http://anond.hatelabo.jp/20141028212308

から、さっさと工業製品なんか使うのは止めて、穴掘って暮らしてくれよ。ネットも禁止ね。

2014-07-22

労働のあり方について

最近海外ベンチャーとかがやってる無人の野菜工場家畜場を見てて思ったんだけど

現在人間が行っている労働って本当に必要かな?

例えば配達ドライバーなんかは、荷物の積み下ろしだけ売り手と買い手がやれば現状でも特に問題ないレベル

工業製品の製造なんか完全に機械に任せても特に問題ないよね?

食べ物はまだちょっと難しいかもしれないけど簡単な冷凍食品位なら現状でも作れるし、

レシピ通り切ったり混ぜたりできるロボットアームみたいなのあれば料理人不要になるかも。

燃料は?とか管理する人間は?とか言う人いるだろうけど、

そういう全自動化された中でチョット面倒くさい事してくれる人にはインセンティブを与えればいいだけの話だよ。

例えば皆に配られる食べ物よりちょっと美味しい物が食べられる権利とかさ。

燃料と土地地球規模で共有しろ

砂漠か空に次々世代太陽光パネルでも敷き詰めれば今世紀と来世紀位ならエネルギー問題カバーできるでしょ。

自分国内の事しかからないけど、少なくとも今の日本って仕事のための仕事作ってそれをこねくり回して少ない給料得て満足してるマゾヒストばっかりだよ。

いっその事そんないらない仕事全部自動化して、労働から開放されてみない?

2014-07-12

子供というもの

子供なんて、もう工業製品なんだなと思う。

2014-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20140506221425

原価って何?

例えば店で売ってる野菜の原価はお前はどう計算するの?

種の値段?肥料の値段?水の値段?

それらひっくるめて更に農家の人の手数料を加え、さら輸送に関する手数料、お前の元まで届く手数料が加えられてるわけだが?

お前はそれを原価いくらだとする?

工業製品か?石油からできてるものか?石油の原価はいくらだ?それからそのプラスチックのもの、一体いくら手数用が入ってる?





よっぽど高級な店で無駄付加価値がかかってるようなアホみたいな店ならともかく、

そんなことをごちゃごちゃ言うようなお前のいうところのお店なんてきちんと原価に見合った金額でしか無いわ。

アホか

2014-04-15

http://anond.hatelabo.jp/20140415114428

そういうのって、工業製品とかの分野でも、随分昔から進んでると思う。

2014-04-12

口上手と口下手の階級間闘争

資産家と労働者リア充と非リア、狩猟民族農耕民族……

人間社会存在する対立構造は、口上手による口下手からの一方的収奪と言い換えることができる。

人間人間能力が高いものが、富を独占するのだ。

そうではない人間からすると、なぜそんなことをするのか理解に苦しむのだが。

なぜ、人の上に立とうとするのか。力を誇示しようとするのか。

この野蛮なボスザルめ。

口上手な人間存在自体災害のようなもので、別の生物だと思うようになった。

コミュニケーションが下手な人間が言いたいのは、「ほっといてくれ」ということだ。

自分自身で対応できる範囲だけ対処していたい。

なのに、付け込むスキがあるとみれば、誰かが財産を分捕ろうとしてくる。

どんなに働いても、農産物を作っても、工業製品を作っても、勉強しても、口八丁で全て持っていかれる。

悲しくなる。この階級間闘争に勝ち目はない。

口上手を負かすには、口で負かすしかないのだから

最近、人を動かそうとする人間への恨みが溜まってならない。

2014-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20140329170153

単体モノを出せるようなレベル女優デビュー前に全身整形してから出してるから工業製品と同じ。

しかも本人希望じゃなくて事務所指示だから画一的美少女ができあがる。

2014-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20140324164403

日本経営者大企業エリート社員が本気で「日本社会システムは駄目だ」と思っているのなら、すでに海外に大量に出て行っているんじゃない?でも実際は違うよね。

まあ、工業製品技術者なんかは出て行っているけど。

日本電産の永守なんかは、10年来「法人税が高すぎ!今すぐ出て行ってもいいんだぞ!」って喚いてるけど、いつになったら出て行くんだよ)

技術者にとっては日本は本気で駄目な社会なんだろうなとは思うけど、そういう人たちが日本絶望する原因を作ってしまったのが、リターンばかりをとる日本経営者大企業エリート社員だったんじゃないの?

2014-03-05

先日のフィルム写真の衰退に関するブログ記事を読んで思ったこと

私自身はフィルムカメラを所有したことはなくデジカメ一本だったが、大学時代研究室では毎日のようにフィルム現像をしたりしていたので、興味深く拝見した。

フィルム写真の様々な要因が絡んだ衰退っぷりが、大筋では光記録メディアCDDVDBD)が現在たどっている軌跡とかぶり時代の趨勢はいえ、光記録メディアもいずれ同じように衰退していくのであろうと感じた(コダック富士フィルムのようなフィルム写真メーカは光記録メディアメーカでもあった)。

記録メディアというと、テープ磁気ディスクフロッピーディスク)、光ディスクCDDVDBD)、光磁気ディスクMDMO)、HDDFLASHメモリなどがあげられる。

現在ではHDDFLASHメモリが圧倒的で、そのほかはニッチ市場を残し衰退しているか衰退しつつある。

光記録メディアは、1980年代に普及を始めたCDを皮切りに、音楽映像のみならずあらゆるデジタルデータの保存場所としてそれなりの地位を得ていた。

それに加え、CD-RDVD-Rの登場で、録音・録画の受け皿としてテープメディアを置き換えていった。

そして満を持して登場したBlu-ray DiscBD)であったが、CDDVDのように成功しているとは言い難い。

DVD-Rも全世界で年間十億枚単位で売れているものの減少率は20%を超え、BD-Rに至っては普及しているのは日本だけという状態であり、書き込み型の光記録メディアは近い将来ほとんど見かけなくなるであろう。

このように急速にしぼみつつある光記録メディア市場象徴する出来事としては、業界団体である日本記録メディア工業2013年3月末に解散したことである

建前上は「目的が達成された」ための解散であるが、実際は光記録メディアの関連企業が主な会員を占めていたため、光記録メディア市場縮小で業界団体を維持できなくなったというのが実情であろう。

このような光記録メディアの衰退を招いた原因は多々あるが、私が主因と考えているのは以下の4つ。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

・通信環境の向上によるビデオオンデマンドクラウドの普及

デジタル放送の普及とコピーガード

それぞれ背景を見ていく。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

4つの主因としたが、実際はこれが主因と言ってよく、他はすべて副因にすぎない。

記録メディアはあくまでもデータコンテンツの箱に過ぎず、はっきり言って何でもよい。

極論すれば使用要件が許せばデータを刻んだ粘土板でもいい。

記録メディア要件としては、データを書き換えるか否か、読み書きの頻度と速度、容量、可搬性、保存性などである

データを書き換えるか否かでROMRAMのように別れ、読み書きの頻度と速度、可搬性、容量、長期保存するかによってテープメディアFLASHメモリメモリサーバSDカードのように使い分けることになる。

光記録メディアは書き換えるか否かを選べ、読み書きの頻度と速度、可搬性のいずれも真ん中に位置し、量産効果によって100円程度に値下がりするなど使い勝手はよかったと思う。

しかし、裏を返せばそれは中途半端でもあり、読み書きの頻度と速度に勝るHDD、可搬性に勝るFLASHメモリの大容量化低価格化によってあっさり取り替えられうる脆い優位性でしかなかった。

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

・通信環境の向上によるVoDクラウドの普及

世間を騒がせたソニー東芝によるBDHD-DVDの規格争いはBDの勝利に終わった。

BDは確かに優れた技術であるが、規格争いによって年単位で開発が遅れたうえ、優位性を競うあまり成熟技術が山ほど投入され、それらを十分に検証することもなく市場に投入された。

たとえば記録層の上に被せる保護層と、保護層を保護するハードコート層をスピンコートで形成する構造過去の記録メディアと大きく異なっており、販売して数年後に不織布ケースでの保管に適さないことが判明するなど大量生産する工業製品としての成熟度に欠けていた。

さらに、規格競争によって発展した映像圧縮技術進歩も災いした。

BDHD-DVDとも当初はDVDデジタル放送採用されているMPEG-2という映像圧縮技術を想定していた。

これは30万画素映像SD映像)であれば1GB24分程度、100~200万画素映像HDフルHD映像)であれば1GBで数分程度の映像が保存できる程度の圧縮率であり、普及が予想されたHD映像DVDでは数十分しか収められないからこそ、DVDよりも容量の大きい次世代光記録メディア必要だという理路であったはずだ。

しかし、BDHD-DVD陣営とも規格競争で優位に立とうとしてMPEG-4.AVCH.264)という新しい映像圧縮技術を盛り込んだ。

この映像圧縮技術計算が複雑でより高度なハードウェアソフトウェア必要とするものの、MPEG-2に比べ2倍以上の圧縮率を実現できる。

BDHD-DVDの両陣営とも、MPEG-4.AVCH.264)の採用圧縮率の低い美しい映像を実現できるとアピールしていたが、特に書き込み型のBD-Rでは数十GBの容量は明らかにオーバースペックとなっていた。

さらに、MPEG-4.AVCH.264)の採用によって、ハードウェアソフトウェアレベルでの対応と普及が急速に進み、安価に使用できるようになったうえ、圧縮率の向上は通信環境への負担を減らし、ネットワーク経由でのHDD録画再生ビデオオンデマンドのような競合を利する結果となった。

デジタル放送の普及とコピーガード

個人的な話になるが、私はDVD-Rを年間数百枚は購入しており、実家の親や親戚も韓流ドラマにはまりこれまた数百枚単位(ひょっとすると千枚以上)で購入していたと思う。

今はどうか?

今はBD-Rを使用しているが、実家の親のための子供のビデオを年間数枚程度、そのほかにスポーツアニメバラエティ10枚程度だと思う(数えたこともない)。

実家や親戚もBD-Rほとんど使っていないようだ。

それ以外はHDDに録画して見たら消すスタイルである

個人的にはもっと使いたいとも思うが、記録メディアに焼いてまで見たいとは思わなくなった。

年齢のせいもあるかと思うが、やはり大きな原因はコンテンツレベルの低下、そしてコピーガードであろう。

コピーガード特にてきめんであった。

アナログ時代ゲーム機などにも保存しどこでも見れるように工夫していたが、今はおいそれとはできない。

実際には、その機能もあるし使ってもいるが、いろいろ工夫することはなくただ使うだけとなった。

録画した機器とは別の機器再生できるかどうかもやってみなければわからない、前は出来たのにできなくなるなど使い続けるのに二の足を踏むようなことがたびたび起きた。

こうなると、仮に問題が解消されても、試すことすら面倒くさいのでもはや使う事はない。

正直、今使っている機器が壊れた後、光記録メディア機器を買いなおして使うか?といわれるとおそらく使わないだろうと答えるしかない。

年間数百枚単位で使っていた私ですらこれなのだから、一般の人はさらにその思いは強いのではないだろうか?

ではどうすればよかったか

いくつもの目論見違いが重なり業界自体が消滅の危機を迎えている。

一番の問題は、現在コンシューマ向けの消耗品の大部分と同じく光記録メディア設備産業で、ある程度規模がないと儲からない構造となっていたこと。

そのため、わずかな販売の減少であっという間に赤字に転落してしまう。

CDDVDの減少は想定されていたよりも急で、BDも規格争いで遅れ普及も低調だった。

赤字を避けるためにはそれなりに利益があった時期に撤退を決断する以外になかったかと思うが、営利企業としてそれは不可能であったろう。

これ以降は後知恵になるので、当事者からすれば何もわかっていないとの誹りを受けるだろう。

敵は身内ではなく外にあり、普及しているというアドバンテージも劇的なスピードで進むHDDFLASHメモリ進化の前には風前の灯で、規格争いのような内輪もめしてる場合ではなかった。

今思えばソニー松下よりもHDDFLASHメモリも製造していた東芝のほうが状況を正しく認識していた。

しかし光記録メディア業界として、「フルハイビジョンの美しい映像」、「著作権業界配慮して完璧コピーガードを」なんていう身内の論理を優先し、「見たいときに見たいものボタン一つで(それなりの画像で)」を実現しようとしていた外の業界に対する危機感がなかったとしか言いようがない。

光記録メディアが生き残る可能性が多少でもあった選択としては、規格争いはせずHD-DVDMPEG-2のみ対応とし、コピーガードはやむを得なかったろうから、できる限り次世代規格の製品化を早め、2011年デジタル化までに互換性の向上とネットワークへの親和性を高めることに努めていくしかなかったのではないかと思う。

これはまさに当時の東芝の目指していたものではあったのだが、業界から東芝けが儲かると警戒されてしまった。

光記録メディアはあくまでコンテンツネットワークの一部にすぎないし、寿命先延ばしすることしかできなかっただろうが、それでも墜落を避けソフトランディングできたのではと夢想する。

2013-12-28

http://anond.hatelabo.jp/20131228183013

なんだろ、この「おれのかんがえたりけいとぶんけい」は。。。

そもそも、政治とか経済活動の研究ってのも、実際に現実を見て、そこからモデルを作ったり当てはめたりしてケーススタディーしたりするもんじゃないのかね?

研究ってそのものが「モデル」を扱う話なんだと思うけど。

一方、化学製品でも工業製品でも、さらには医学なんかも、現実で使うものだよね。専門的なもの使用者は「理系」の人に限ったりもするよね。(それを使役してるのは文系だ!とか言い出すのかな?)

モデル」「現実」って、単に、「研究」「実践」の違いだけなんだけどもね。まあ、そのへんも区別つけるものでもないんだけど、本来。

2013-12-12

http://anond.hatelabo.jp/20131211233406

技術が高けりゃ自分ワガママが通る訳じゃないか

技術力が高い奴が言ってるのは、ワガママじゃなくて正論

技術力が低い奴が言ってるのは、大抵の場合自己都合。

 

みんなのワガママを平均的に通しましょうね。は ダメな作品が出来上がる。

優れた意見けが通るのは当然。それはワガママじゃない。

 

プロのものづくりにおいて、わきあいあいが通るわけ無いだろ。みんなの意見を取り入れるとしても、

技術力が高い奴が必要に主張するならそれは技術的な理由だろ。なんでそれがワガママになるんだ。

 

あと、お客さんに気遣いする技術職ってなんだ・・・? いつから技術職は営業職になったんだ? 技術職がお客さんに気を使ったらデスマーチになる可能性が上がるだろ。それはお客さんのためにならない。

お客さんに気を使う技術職は、事故を起こす技術職だろ。この業界 技術職がお客さんに気を使ったせいで起きた事故がどれだけある?

 

YESとNOをはっきり言う。妥協はしない。それが技術職。だからこそ お客さんが直接技術職に電話かけてくんな。 営業職にかならず電話してくれ。事故が起きる。俺達はお客さんに迷惑をかけないために、厳しいことでも平気で言う。曖昧に言うと 事故が起きるんだよ。

 

工業製品プログラム人間じゃないんだから うまいことやってくれってのは無い。 曖昧な返答はできないんだよ。

2013-10-09

http://anond.hatelabo.jp/20131009173832

じゃぁ、そのメコンデルタ国策として日本が買っちゃうとかダメなの?

発展途上国土地なんて日本円にすれば安いのでは?

そして、計画農業小麦とかを作ればいいんだよね。

経済支援をして、小麦を作ってもらえばいいと思う。

 

いかコメを輸入しないか?ではなくいかコメを作らせないか?という観点でもいいんだよね?

あとはTPPで禁輸にを求めている半導体工場などを作って、労働人口農業から工業シフトさせるとかでも、目的は達成されるよね。

要するに経済支援の名のもとに、土地を買収し、小麦工業製品に、労働人口を移動するように働きかければいいってことだよね

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