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はてなキーワード: ビデオオンデマンドとは

2022-08-24

実際ビデオオンデマンドサービス入ってみても普段ゲームしたりtwitch見たりで

たまにニノ国同時実況とかやる時でないとほぼ見なかったから止めちゃったな

2022-05-15

ゆっくり茶番劇商標登録に関する考察

ゆっくり茶番劇』が、上海アリス幻樂団でもアンノウンXでもない第三者によって、商標登録がされてしまhttps://togetter.com/li/1887094

本件、企業知財部員増田考察してみた。4年ぐらい前には商標実務も担当していたけど法令上の有資格者じゃないので

現実に遭遇した具体的な事件・事案に関してはちゃん弁護士弁理士相談してね。

栗原先生あたりが何か書かないかな:同業の方からツッコミはむしろ大歓迎)

 

ゆっくり茶番劇」という商標権の範囲名称

商標権は、同一の表記だけではなく類似範囲にも効力が及ぶ。

どこまで類似判断されるかはケースバイケースだが、例えば「ゆっく~り茶番劇」のようにちょっとズラしただけで

実質的に「見た目・読み方・意味」が同じになるものについては類似判断されうる。

 

一方で、商標法上は「単に商品の産地、販売地、品質等又は役務提供場所、質等のみを表示する商標」は登録対象となっていない。

商標法第3条第1項第3号)

ゆっくり」という単語自体一般的ものであり、動画性質を示す単語とも捉えられるので、

今回の出願ではやはり「ゆっくり茶番劇」という合成語になっている事で商標登録が認められたと増田は考える。

それであれば、「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」などの他の言葉との結合語は、今回の商標登録排除できる権利範囲には含まれないと思われる。

 

ゆっくり茶番劇」という商標権の対象となるサービス

今回の商標出願がカバーする役務サービス範囲は、下記の通り。

商標登録された名称は何でもかんでも権利主張できる訳じゃなく、今回は下記の一覧に該当するサービス名称として

ゆっくり茶番劇」という商標使用すると、「この商標使用した」と法的にみなされることになる。

電子出版物提供図書及び記録の供覧,図書の貸与,移動図書館における図書の供覧及び貸与,オンラインによる電子出版物提供ダウンロードできないものに限る。),図書の貸出し,書籍制作オンライン提供される電子書籍及び電子定期刊行物制作コンピュータを利用して行う書籍制作映画演芸演劇又は音楽演奏興行企画又は運営インターネットを利用して行う映像提供映画の上映・制作又は配給,オンラインによる映像提供ダウンロードできないものに限る。),ビデオオンデマンドによるダウンロード不可能映画の配給,インターネットを利用して行う音楽提供演芸の上演,演劇演出又は上演,音楽演奏放送番組制作教育文化・娯楽・スポーツビデオ制作映画放送番組広告のものを除く。),興行企画運営又は開催(映画演芸演劇音楽演奏興行及びスポーツ競馬競輪競艇小型自動車競走の興行に関するものを除く。),娯楽施設提供映画演芸演劇音楽又は教育研修のための施設提供

しかし、上記にあるような「インターネットを利用して行う映像提供」は、例えばプラットフォーム名称個別提供されるサービス名称等を想定していると思われ、

そもそも投稿された動画タイトルのものが「サービス」の名称とみなされるかどうかは争いがありそう。

個人的にはサービスというよりデジタルコンテンツ商品としての性質が強いんじゃないの?と思う。

 そして彼らの言うコンサルティング業務みたいなのは指定されている役務に入っていないと思われる)

 

商標権のつぶし方

商標権の無効審判請求

 その商標登録されるものでなかったことを、商標実務に則って特許庁説明して登録無効判断してもらう手続

 その際の証拠は当たり前ながら審判請求する人が用意する必要があるし、

 証拠の選定、出し方、主張の仕方に独特な実務ノウハウが要る。正直素人では無理。

(また、匿名手続きできず、個人法人実名申し立て必要あり)

②不使用取消審判

 その商標登録後3年以上不使用だった場合、その事実を以て登録の取消を申し立てることが可能

 (この場合商標権者側が使用していた証拠等を提出して対抗する)

 

商標の異議申立期間後に出願の事実を公開したのは不誠実ではないのか?」

 商標が出願されると公開公報が、登録されると登録公報が発行される。

 これらは特許庁無料DBや商用DBに当たらないと調査できないものだが、

 公報として公開されていることで商標登録存在が周知されたものと法的にみなされるので

「その商標が出願/登録されていることは知らなかったので、自分は悪くない。」という言い訳通用しない

(=たとえ一般人であっても調べなかった方に過失があるという理論

 

所感

そもそも二次コンテンツであるもの商標登録するか普通?と個人的には思うが

正当な手続方法で成立した権利ではあることは変わらないので、潰したい方はぜひ専門家と頑張ってほしい。

(そういう意味では、今なんか特許庁裁判所に提出するとかい署名活動やってるけど全然無意味だし本当に迷惑から止めて。)

↑(追記:ごめんね、ここは適切な表現じゃなかったから書き換えさせて。

  あと現段階では無関係第三者意見特許庁登録を再検討することは制度上ないので、電凸公式Twitterへの爆撃もマジでやめてあげて・・・

  特許庁は定められた基準に則って仕事をしただけだし、業務が止まると困る人が山のようにいるんだ・・・

 

ただ、少なくとも一部の人が過剰にイメージしているようにゆっくりコンテンツ全体に影響が及ぶ訳ではないし、

動画タイトルに「ゆっくり茶番劇」とつけることまで権利が及ぶかも争いの余地があるんじゃないかと考える。

知的財産権の話は難しい話が多く、出てくる度に吹き上がるが、少しでも正確な理解をして欲しいと思いまとめた。

 

追記

 リアルタイム検索ウォッチしていたけど、『特許庁に問い合わせろ(特許庁は出願人でも代理人でもない無関係の人の意見なんか聞かない)』とか

 『何か言われても先使用権がある(商標の先使用要件は、ゆっくり茶番劇が「自分商標であることが「周知」されてる必要があるから無理)』とか、

 どこかで聞きかじったんだろうなっていう素人ツイートがすごく拡散されてて頭痛くなってくる・・・

 増田非エンジニア職だけど、これがはてブに居るエンジニアの人たちが普段見てる景色か。

2021-07-17

anond:20210717234730

俺はそれしか見れなかった

割と本気でサンテレビビデオオンデマンド配信してほしいんだけどなぁ

多分サンテレビ映像棚にマスターがあるはずなんだわ

2019-07-07

読書感想文NETFLIX コンテンツ帝国の野望 GAFAを超える最強IT企業

最高に面白かった。

前半の、野心と人間味に溢れて起業したマークランドルフ大企業中間管理職ドロップアウロ組がオンラインDVDレンタルサービスとしてのネットフリックスをなんとか立ち上げるものの、最初エンジェル投資家気取ってた共同創業者アルゴリズム冷酷超人リード・ヘイスティングスに追い出されるのは、「オッ!シリコンバレーやってるNE!」って感じ。

そこは退屈だったけれど、中盤でライバルブロックバスターが出てきてからが最高におもろい。

っていうか、ブロックバスターオンライン奮戦っぷりにどんどん感情移入してしまうのだ。

ブロックバスターは、当時全米最高の店舗型のレンタルビデオショップなんだけど、MBA上がりの若い連中が店舗派や官僚的な組織と戦いオンライン化へ向けて戦う様が本当に良い。

例えるのであれば、関が原の石田三成、『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリー横山三国諸葛孔明みたいな感じ。

最初ネットフリックスのパチもんサイトから始まるもの、打倒ネットフリックス目指して改良に改良を重ねていく。

この戦いが本当に読んでてすっげー面白いのだ。

そのクライマックスが、後半戦の山場で出てくるブロックバスターオンラインの「トータルアクセス」というサービスローンチ

これは、店舗展開をしているブロックバスターの強みを活かし、返却も受け取りも店舗を使える上にそのまま店舗で次のレンタルが一本無料という、

まさに最近流行りの「OMO」(オンラインマージオフライン。まあO2Oの焼き直しですね)っててやつ。

もちろん、最近デジタルうんたらマンはきっと「そんなん当たり前じゃんプギャー」みたいな知ったかをするかもしれんけど、

これは2006年の話であり、それまでブロックバスター店舗インターネット網に繋がれたシステムはなく、衛星通信網をベースにしていた。

任天堂サテラビュー衛星通信スーパーファミコンコンテンツダウンロードする超豪華システム衛星打ち上げるのにすげー金かかっているのに全然売れなかった)かよって感じ。

まあ、2006年ってそんなに昔じゃないけれども。米国店舗展開していたら糞インフラ事情回線スピードはお察しでしょ。

そんな背景の中で店舗と連動するサービス作るって、地獄であり、その地獄を走り抜けて、イノベーションサービスを作り上げたことに、俺は感動したのだ。

で、これでブロックバスターオンラインは大逆転!

市場新規加入者はほぼ全取りの上に、ネットフリックスの会員から離脱者が相次ぎ、崩壊寸前!

アルゴリズム冷酷超人リード・ヘイスティングスもついに降伏言葉を口にし始め、これでついに勝つる!

オンラインDVDレンタルサービス、そして、その先にあるビデオオンデマンド王者ブロックバスターのもとにくるのか!

と思わせて………。

大変悲しいことがおきて、ブロックバスターオンラインは大失速。

このシーンは、読んでてまじで、

銀河英雄伝説』でいうところのバーミリオン星域会戦ヤンラインハルトを倒す一歩手前で停戦になるやつ)、

横山三国志でいうところの葫蘆谷の戦い(司馬仲達を谷に閉じ込めて爆殺しようとしたら雨降っちゃうやつ)を彷彿とさせ、

読んでいるこっちが思わず涙してしまう。

ぜひ、本作で読んでいただきたい名シーンである

なんつーか、まあ本邦でも最近流行りの○○payに見られるような、ITとかWebとかそういうの知らないんだろうなーって感じのプロ経営者様は、米国にもいるんすねって話。

んで、まあブロックバスターオンラインの中心人物たちは失意のうちにブロックバスターを去っていくんだけども、これもまた涙無しには読めず。

横山三国志でいうところの剣閣で剣を折る姜維というか、負けて捕まり縄目をおびて晒し者になる石田三成みたいな感じ。

終盤は、見事生き残り王者になったネットフリックスであるが、アルゴリズム冷酷超人しかいない彼らにも陰りが見られ……みたいな感じで終わり。

ぶっちゃけ、作者は、ネットフリックスいやアルゴリズム冷酷超人リード・ヘイスティングスのこと大嫌いだろうと感じさせれくれるところが節々にあり、最高に面白かった。

もともとロイター経済ジャーナリスト処女作なのだけれど、徹底的に「人」に着目しているのが大変良い、

見せかけの経歴ではなく、徹底的に出自人間関係を洗っており、大変おもろい。

この手のシリコンバレーテック企業本にありがちな当事者たちの大本営発表成功者談を鵜呑みにせず、第三者や反対した人々の意見まで丁寧に拾っている。

それこそ、リード・ヘイスティングスに関しては家系図を書くレベル調査をしているし、主要人物は一緒に働いた上司評価から家庭環境までこと細かに出てくるのだ。

おかげで、どの人物も単なる固有名詞を超えて、性格生き様までリアル描写されており、それがまた読んでいて楽しい

本当に、ブロックバスターオンライン視点ドラマ化とかしたら、日本では絶対ウケると思う。

中盤は本当に山崎豊子小説ばりの面白さで、ほんとあと一歩で、ブロックバスターオンラインは、オンラインオフライン王者として君臨していたのではないか

まあ、歴史は常に紙一重ですね。

2015-06-13

記録メディアについて一年前の記事を再掲する

一年前の私自身はフィルムカメラを所有したことはなくデジカメ一本だったが、大学時代研究室では毎日のようにフィルム現像をしたりしていたので、興味深く拝見した。

フィルム写真の様々な要因が絡んだ衰退っぷりが、大筋では光記録メディアCDDVDBD)が現在たどっている軌跡とかぶり時代の趨勢はいえ、光記録メディアもいずれ同じように衰退していくのであろうと感じた(コダック富士フィルムのようなフィルム写真メーカは光記録メディアメーカでもあった)。

記録メディアというと、テープ磁気ディスクフロッピーディスク)、光ディスクCDDVDBD)、光磁気ディスクMDMO)、HDDFLASHメモリなどがあげられる。

現在ではHDDFLASHメモリが圧倒的で、そのほかはニッチ市場を残し衰退しているか衰退しつつある。

光記録メディアは、1980年代に普及を始めたCDを皮切りに、音楽映像のみならずあらゆるデジタルデータの保存場所としてそれなりの地位を得ていた。

それに加え、CD-RDVD-Rの登場で、録音・録画の受け皿としてテープメディアを置き換えていった。

そして満を持して登場したBlu-ray DiscBD)であったが、CDDVDのように成功しているとは言い難い。

DVD-Rも全世界で年間十億枚単位で売れているものの減少率は20%を超え、BD-Rに至っては普及しているのは日本だけという状態であり、書き込み型の光記録メディアは近い将来ほとんど見かけなくなるであろう。

このように急速にしぼみつつある光記録メディア市場象徴する出来事としては、業界団体である日本記録メディア工業2013年3月末に解散したことである

建前上は「目的が達成された」ための解散であるが、実際は光記録メディア関連企業が主な会員を占めていたため、光記録メディア市場縮小で業界団体を維持できなくなったというのが実情であろう。

このような光記録メディアの衰退を招いた原因は多々あるが、私が主因と考えているのは以下の4つ。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

通信環境の向上によるビデオオンデマンドクラウドの普及

デジタル放送の普及とコピーガード

それぞれ背景を見ていく。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

4つの主因としたが、実際はこれが主因と言ってよく、他はすべて副因にすぎない。

記録メディアあくまでもデータコンテンツの箱に過ぎず、はっきり言って何でもよい。

極論すれば使用要件が許せばデータを刻んだ粘土板でもいい。

記録メディア要件としては、データを書き換えるか否か、読み書きの頻度と速度、容量、可搬性、保存性などである

データを書き換えるか否かでROMRAMのように別れ、読み書きの頻度と速度、可搬性、容量、長期保存するかによってテープメディアFLASHメモリメモリサーバSDカードのように使い分けることになる。

光記録メディアは書き換えるか否かを選べ、読み書きの頻度と速度、可搬性のいずれも真ん中に位置し、量産効果によって100円程度に値下がりするなど使い勝手はよかったと思う。

しかし、裏を返せばそれは中途半端でもあり、読み書きの頻度と速度に勝るHDD、可搬性に勝るFLASHメモリの大容量化低価格化によってあっさり取り替えられうる脆い優位性でしかなかった。

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

通信環境の向上によるVoDクラウドの普及

世間を騒がせたソニー東芝によるBDHD-DVDの規格争いはBDの勝利に終わった。

BDは確かに優れた技術であるが、規格争いによって年単位で開発が遅れたうえ、優位性を競うあまり成熟技術が山ほど投入され、それらを十分に検証することもなく市場に投入された。

たとえば記録層の上に被せる保護層と、保護層を保護するハードコート層をスピンコート形成する構造過去の記録メディアと大きく異なっており、販売して数年後に不織布ケースでの保管に適さないことが判明するなど大量生産する工業製品としての成熟度に欠けていた。

さらに、規格競争によって発展した映像圧縮技術進歩も災いした。

BDHD-DVDとも当初はDVDデジタル放送採用されているMPEG-2という映像圧縮技術を想定していた。

これは30万画素映像SD映像)であれば1GB24分程度、100~200万画素映像HDフルHD映像)であれば1GBで数分程度の映像が保存できる程度の圧縮率であり、普及が予想されたHD映像DVDでは数十分しか収められないからこそ、DVDよりも容量の大きい次世代光記録メディア必要だという理路であったはずだ。

しかし、BDHD-DVD陣営とも規格競争で優位に立とうとしてMPEG-4.AVCH.264)という新しい映像圧縮技術を盛り込んだ。

この映像圧縮技術計算が複雑でより高度なハードウェアソフトウェア必要とするものの、MPEG-2に比べ2倍以上の圧縮率を実現できる。

BDHD-DVDの両陣営とも、MPEG-4.AVCH.264)の採用圧縮率の低い美しい映像を実現できるとアピールしていたが、特に書き込み型のBD-Rでは数十GBの容量は明らかにオーバースペックとなっていた。

さらに、MPEG-4.AVCH.264)の採用によって、ハードウェアソフトウェアレベルでの対応と普及が急速に進み、安価に使用できるようになったうえ、圧縮率の向上は通信環境への負担を減らし、ネットワーク経由でのHDD録画再生ビデオオンデマンドのような競合を利する結果となった。

デジタル放送の普及とコピーガード

個人的な話になるが、私はDVD-Rを年間数百枚は購入しており、実家の親や親戚も韓流ドラマにはまりこれまた数百枚単位(ひょっとすると千枚以上)で購入していたと思う。

今はどうか?

今はBD-Rを使用しているが、実家の親のための子供のビデオを年間数枚程度、そのほかにスポーツアニメバラエティ10枚程度だと思う(数えたこともない)。

実家や親戚もBD-Rほとんど使っていないようだ。

それ以外はHDDに録画して見たら消すスタイルである

個人的にはもっと使いたいとも思うが、記録メディアに焼いてまで見たいとは思わなくなった。

年齢のせいもあるかと思うが、やはり大きな原因はコンテンツレベルの低下、そしてコピーガードであろう。

コピーガード特にてきめんであった。

アナログ時代ゲーム機などにも保存しどこでも見れるように工夫していたが、今はおいそれとはできない。

実際には、その機能もあるし使ってもいるが、いろいろ工夫することはなくただ使うだけとなった。

録画した機器とは別の機器再生できるかどうかもやってみなければわからない、前は出来たのにできなくなるなど使い続けるのに二の足を踏むようなことがたびたび起きた。

こうなると、仮に問題が解消されても、試すことすら面倒くさいのでもはや使う事はない。

正直、今使っている機器が壊れた後、光記録メディア機器を買いなおして使うか?といわれるとおそらく使わないだろうと答えるしかない。

年間数百枚単位で使っていた私ですらこれなのだから、一般の人はさらにその思いは強いのではないだろうか?

ではどうすればよかったか

いくつもの目論見違いが重なり業界自体が消滅の危機を迎えている。

一番の問題は、現在コンシューマ向けの消耗品の大部分と同じく光記録メディア設備産業で、ある程度規模がないと儲からない構造となっていたこと。

そのため、わずかな販売の減少であっという間に赤字に転落してしまう。

CDDVDの減少は想定されていたよりも急で、BDも規格争いで遅れ普及も低調だった。

赤字を避けるためにはそれなりに利益があった時期に撤退決断する以外になかったかと思うが、営利企業としてそれは不可能であったろう。

これ以降は後知恵になるので、当事者からすれば何もわかっていないとの誹りを受けるだろう。

敵は身内ではなく外にあり、普及しているというアドバンテージも劇的なスピードで進むHDDFLASHメモリ進化の前には風前の灯で、規格争いのような内輪もめしてる場合ではなかった。

今思えばソニー松下よりもHDDFLASHメモリも製造していた東芝のほうが状況を正しく認識していた。

しかし光記録メディア業界として、「フルハイビジョンの美しい映像」、「著作権業界配慮して完璧コピーガードを」なんていう身内の論理を優先し、「見たいときに見たいものボタン一つで(それなりの画像で)」を実現しようとしていた外の業界に対する危機感がなかったとしか言いようがない。

光記録メディアが生き残る可能性が多少でもあった選択としては、規格争いはせずHD-DVDMPEG-2のみ対応とし、コピーガードはやむを得なかったろうから、できる限り次世代規格の製品化を早め、2011年デジタル化までに互換性の向上とネットワークへの親和性を高めることに努めていくしかなかったのではないかと思う。

これはまさに当時の東芝の目指していたものではあったのだが、業界から東芝けが儲かると警戒されてしまった。

光記録メディアあくまコンテンツネットワークの一部にすぎないし、寿命先延ばしすることしかできなかっただろうが、それでも墜落を避けソフトランディングできたのではと夢想する。

2014-06-12

テレビ新聞がなくなったらどうなるのかというよくあるネタを考えていたけれど、あんまり変わらないような気がした

テレビがなくなった場合

ビデオオンデマンドに移行する

集客のためには口コミ重要になり今まで以上にステマが横行する

新聞がなくなった場合

Twitter承認欲求が強いヒマ人たちが記者の代わりに記事を作成する

最初のうちは問題ないが警察との連携が上手くいかなかったり、

より大きな承認を得ようとするアホのせいで嘘の事件でっち上げて信用が落ちる可能性

結局記事を信用できる機関必要となり、国営ニュースを配信する組織ができる

みたいなー

2014-03-05

先日のフィルム写真の衰退に関するブログ記事を読んで思ったこと

私自身はフィルムカメラを所有したことはなくデジカメ一本だったが、大学時代研究室では毎日のようにフィルム現像をしたりしていたので、興味深く拝見した。

フィルム写真の様々な要因が絡んだ衰退っぷりが、大筋では光記録メディアCDDVDBD)が現在たどっている軌跡とかぶり時代の趨勢はいえ、光記録メディアもいずれ同じように衰退していくのであろうと感じた(コダック富士フィルムのようなフィルム写真メーカは光記録メディアメーカでもあった)。

記録メディアというと、テープ磁気ディスクフロッピーディスク)、光ディスクCDDVDBD)、光磁気ディスクMDMO)、HDDFLASHメモリなどがあげられる。

現在ではHDDFLASHメモリが圧倒的で、そのほかはニッチ市場を残し衰退しているか衰退しつつある。

光記録メディアは、1980年代に普及を始めたCDを皮切りに、音楽映像のみならずあらゆるデジタルデータの保存場所としてそれなりの地位を得ていた。

それに加え、CD-RDVD-Rの登場で、録音・録画の受け皿としてテープメディアを置き換えていった。

そして満を持して登場したBlu-ray DiscBD)であったが、CDDVDのように成功しているとは言い難い。

DVD-Rも全世界で年間十億枚単位で売れているものの減少率は20%を超え、BD-Rに至っては普及しているのは日本だけという状態であり、書き込み型の光記録メディアは近い将来ほとんど見かけなくなるであろう。

このように急速にしぼみつつある光記録メディア市場象徴する出来事としては、業界団体である日本記録メディア工業2013年3月末に解散したことである

建前上は「目的が達成された」ための解散であるが、実際は光記録メディアの関連企業が主な会員を占めていたため、光記録メディア市場縮小で業界団体を維持できなくなったというのが実情であろう。

このような光記録メディアの衰退を招いた原因は多々あるが、私が主因と考えているのは以下の4つ。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

・通信環境の向上によるビデオオンデマンドクラウドの普及

デジタル放送の普及とコピーガード

それぞれ背景を見ていく。

HDDFLASHメモリの大容量化低価格

4つの主因としたが、実際はこれが主因と言ってよく、他はすべて副因にすぎない。

記録メディアはあくまでもデータコンテンツの箱に過ぎず、はっきり言って何でもよい。

極論すれば使用要件が許せばデータを刻んだ粘土板でもいい。

記録メディア要件としては、データを書き換えるか否か、読み書きの頻度と速度、容量、可搬性、保存性などである

データを書き換えるか否かでROMRAMのように別れ、読み書きの頻度と速度、可搬性、容量、長期保存するかによってテープメディアFLASHメモリメモリサーバSDカードのように使い分けることになる。

光記録メディアは書き換えるか否かを選べ、読み書きの頻度と速度、可搬性のいずれも真ん中に位置し、量産効果によって100円程度に値下がりするなど使い勝手はよかったと思う。

しかし、裏を返せばそれは中途半端でもあり、読み書きの頻度と速度に勝るHDD、可搬性に勝るFLASHメモリの大容量化低価格化によってあっさり取り替えられうる脆い優位性でしかなかった。

BDHD-DVDの規格争いとBDの勝利と映像圧縮技術進歩

・通信環境の向上によるVoDクラウドの普及

世間を騒がせたソニー東芝によるBDHD-DVDの規格争いはBDの勝利に終わった。

BDは確かに優れた技術であるが、規格争いによって年単位で開発が遅れたうえ、優位性を競うあまり成熟技術が山ほど投入され、それらを十分に検証することもなく市場に投入された。

たとえば記録層の上に被せる保護層と、保護層を保護するハードコート層をスピンコートで形成する構造過去の記録メディアと大きく異なっており、販売して数年後に不織布ケースでの保管に適さないことが判明するなど大量生産する工業製品としての成熟度に欠けていた。

さらに、規格競争によって発展した映像圧縮技術進歩も災いした。

BDHD-DVDとも当初はDVDデジタル放送採用されているMPEG-2という映像圧縮技術を想定していた。

これは30万画素映像SD映像)であれば1GB24分程度、100~200万画素映像HDフルHD映像)であれば1GBで数分程度の映像が保存できる程度の圧縮率であり、普及が予想されたHD映像DVDでは数十分しか収められないからこそ、DVDよりも容量の大きい次世代光記録メディア必要だという理路であったはずだ。

しかし、BDHD-DVD陣営とも規格競争で優位に立とうとしてMPEG-4.AVCH.264)という新しい映像圧縮技術を盛り込んだ。

この映像圧縮技術計算が複雑でより高度なハードウェアソフトウェア必要とするものの、MPEG-2に比べ2倍以上の圧縮率を実現できる。

BDHD-DVDの両陣営とも、MPEG-4.AVCH.264)の採用圧縮率の低い美しい映像を実現できるとアピールしていたが、特に書き込み型のBD-Rでは数十GBの容量は明らかにオーバースペックとなっていた。

さらに、MPEG-4.AVCH.264)の採用によって、ハードウェアソフトウェアレベルでの対応と普及が急速に進み、安価に使用できるようになったうえ、圧縮率の向上は通信環境への負担を減らし、ネットワーク経由でのHDD録画再生ビデオオンデマンドのような競合を利する結果となった。

デジタル放送の普及とコピーガード

個人的な話になるが、私はDVD-Rを年間数百枚は購入しており、実家の親や親戚も韓流ドラマにはまりこれまた数百枚単位(ひょっとすると千枚以上)で購入していたと思う。

今はどうか?

今はBD-Rを使用しているが、実家の親のための子供のビデオを年間数枚程度、そのほかにスポーツアニメバラエティ10枚程度だと思う(数えたこともない)。

実家や親戚もBD-Rほとんど使っていないようだ。

それ以外はHDDに録画して見たら消すスタイルである

個人的にはもっと使いたいとも思うが、記録メディアに焼いてまで見たいとは思わなくなった。

年齢のせいもあるかと思うが、やはり大きな原因はコンテンツレベルの低下、そしてコピーガードであろう。

コピーガード特にてきめんであった。

アナログ時代ゲーム機などにも保存しどこでも見れるように工夫していたが、今はおいそれとはできない。

実際には、その機能もあるし使ってもいるが、いろいろ工夫することはなくただ使うだけとなった。

録画した機器とは別の機器再生できるかどうかもやってみなければわからない、前は出来たのにできなくなるなど使い続けるのに二の足を踏むようなことがたびたび起きた。

こうなると、仮に問題が解消されても、試すことすら面倒くさいのでもはや使う事はない。

正直、今使っている機器が壊れた後、光記録メディア機器を買いなおして使うか?といわれるとおそらく使わないだろうと答えるしかない。

年間数百枚単位で使っていた私ですらこれなのだから、一般の人はさらにその思いは強いのではないだろうか?

ではどうすればよかったか

いくつもの目論見違いが重なり業界自体が消滅の危機を迎えている。

一番の問題は、現在コンシューマ向けの消耗品の大部分と同じく光記録メディア設備産業で、ある程度規模がないと儲からない構造となっていたこと。

そのため、わずかな販売の減少であっという間に赤字に転落してしまう。

CDDVDの減少は想定されていたよりも急で、BDも規格争いで遅れ普及も低調だった。

赤字を避けるためにはそれなりに利益があった時期に撤退を決断する以外になかったかと思うが、営利企業としてそれは不可能であったろう。

これ以降は後知恵になるので、当事者からすれば何もわかっていないとの誹りを受けるだろう。

敵は身内ではなく外にあり、普及しているというアドバンテージも劇的なスピードで進むHDDFLASHメモリ進化の前には風前の灯で、規格争いのような内輪もめしてる場合ではなかった。

今思えばソニー松下よりもHDDFLASHメモリも製造していた東芝のほうが状況を正しく認識していた。

しかし光記録メディア業界として、「フルハイビジョンの美しい映像」、「著作権業界配慮して完璧コピーガードを」なんていう身内の論理を優先し、「見たいときに見たいものボタン一つで(それなりの画像で)」を実現しようとしていた外の業界に対する危機感がなかったとしか言いようがない。

光記録メディアが生き残る可能性が多少でもあった選択としては、規格争いはせずHD-DVDMPEG-2のみ対応とし、コピーガードはやむを得なかったろうから、できる限り次世代規格の製品化を早め、2011年デジタル化までに互換性の向上とネットワークへの親和性を高めることに努めていくしかなかったのではないかと思う。

これはまさに当時の東芝の目指していたものではあったのだが、業界から東芝けが儲かると警戒されてしまった。

光記録メディアはあくまでコンテンツネットワークの一部にすぎないし、寿命先延ばしすることしかできなかっただろうが、それでも墜落を避けソフトランディングできたのではと夢想する。

 
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