はてなキーワード: 大東亜戦争とは
たとえば
1945年8月15日できっぱり「戦前的な価値観」は消滅したかと言えば
そんなことはなく、教育勅語と軍人勅諭を叩き込まれた復員軍人が
武道の道場やら朱子学を教える私塾などを運営する人は大量にいた
京都の公家にはその後も平安時代と変わらん感覚の人間が大勢いた
わかるかなあ?
1989年1月8日でいきなり世の中ぜんぶリセットされたわけじゃないんだよ
平成10年ごろまでは職場の精神的空気は「昭和の価値観」そのまんまで
そこから昭和の気風というものがおおむね類推できる(全部ではないが)
「終戦時に小学生だった世代より俺らの方が戦前戦中を知ってる」
とか偉そうにドヤ顔するけど
そういうのは大抵、大東亜戦争の意義がどうのとか大本営の真意はどうのとか
大局の話ばっかりで、軍隊内のイジメや上下関係の軋轢、銃後の食糧難
慰問袋を作ってた人たちの日常、勤労動員させられてた人たちの日常
そこでの苦楽(単にひもじかったとか疲労したとか、物資が不足して
とかの細かい実感的デテールはすっぽり抜け落ちてる
終戦時に小学生なら少なくとも親兄弟や就職後の数年歳上の世代から
書物によらない直接に耳で聞いた知識としてその辺がたっぷり身に染みてる
平成元年に18歳でも
私が大学生に入りたての頃、勧誘に乗って極右サークルに入ってしまった悲しい過去がある。
表面上は教師志望の学生が児童と交流するためのサークルを装っていたが、その実態は児童に極右思想を植え付けるという恐ろしいサークルであった。
サークルと繋がりのある児童クラブや養護施設(OBが関わっていることが多い)に訪れては、天皇の偉大さをひたすら説いていた。
「天皇のおかげで日本の平和は保たれている」「日本が世界から羨まれるのは天皇のおかげだ」といった天皇万能説を延々と説き、大東亜戦争はアジア解放の嚆矢となったのだから日本人は偉いなんていう始末だった。
もちろん彼らは今でも天皇を現人神、もしくはそれに近い存在だと考えていて、明治政府の権威付けのために天皇が担がれて、国家神道なるものができたなんてことは毛頭信じていない。
そもそも神道なんてものは、多神教的でシャーマニズムやアニミズム的なものを含んだ比較的おおらかな宗教であったはずだが、政治的理由で天皇のような一介の神主が絶対的権威を持つ一神教に改悪されてしまった。
それをさも昔から信じられていたかのように喧伝する奴輩には今でも腹が立つ。
サークルのOBの中には天皇機関説を激しく非難する奴もいて正直言って頭おかしいと思った。
当時の私があまりにも愚かだったために、やむなく2年ほどそのサークルにいたのだが、このサークルのせいで私の大学生活の6割は無駄になったと言っていいくらいひどいところだった。
どこの大学も規則上、政治的団体に関わりのあるサークルは創設してはならないのだがこのサークルだけは黙認されていたようだ。全くもって恐ろしい大学である。
憲法9条がなければ自衛隊の気分で国民が銃殺される世の中になる
第2次世界大戦・太平洋戦争/大東亜戦争末期の沖縄戦、久米島には鹿山正曹長率いる日本海軍通信隊・守備隊が駐屯していたが、わずか34人という少人数であった。これに対して久米島の人口は約1万人。
1945年6月23日の組織的戦闘終了後、6月26日に久米島にも米軍が上陸するが、久米島守備隊は島民が米軍に協力したら自分達はひとたまりもないと恐れ疑心暗鬼に陥りスパイ狩りを始めた。
6月27日には米軍の降伏勧告を持ってきた安里正二郎氏を射殺。これを皮切りに久米島守備隊はスパイと疑った人物の殺害を繰り返し、女子供問わず一家皆殺しにしたこともあった。8月15日のポツダム宣言受諾以降も虐殺は続き、直接の殺害だけで26人は死亡した。
久米島守備隊は9月7日に投降し屋嘉収容所に送られた。鹿山曹長は収容所で久米島島民からリンチを受けたようだが、住民虐殺は日本人(朝鮮人を含む)内輪の事件として罪を問われることはなく、本土へ帰還した。
事件表面化
1972年に虐殺事件が明るみになると鹿山氏は進んでマスコミの取材を受けた。
「処刑は住民ではなく部隊を守る行動であったとして正当な業務行為であった」
「少しも弁明はしません。私は日本軍人として、最高指揮官として、当時の処置に間違いがあったとは、ぜんぜん思っていないからです。それが現在になって、法的に、人道的に悪いといわれても、それは時代の流れとして仕方がない。いまは、戦争も罪悪視する平和時代だから、あれも犯罪と思われるかもしらんが、ワシは悪いことをしたと考えていないから、良心の呵責もない。ワシは日本軍人としての誇りを持っていますよ。」
みんな正直に認めようぜ
学校は一時的に休みになって、町中に集まるのにはゾクゾクする背徳感がある
仕事はリモートワークになってイヤな会社に行かないで済む言い訳ができた
それでいて、マスクとトイレットペーパーと一部の食品が不足するだけで
(スーパーではカップ麺とかではなく生鮮食品ならぜんぜん余ってる)
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たぶん「戦時中」ってまさにこういう感じだったんだよ
今度の想定ゴールは「コロナ全快の暁には晴れてオリンピック開催」
それまでは「日本人は一致団結でこの危機を乗り越えよう」と盛り上がるだろう
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だから、今の状態が楽しくて仕方ない人たちは瀬戸際を引き延ばすだろう
家近良樹『歴史を知る楽しみ』(ちくまプリマー新書、2018年12月)
石川松太郎監修・小泉吉永編集『女大学資料集成〈別巻〉』(大空社、2006年)
伊藤セツ『山川菊栄研究――過去を読み未来を拓く』(ドメス出版、2018年12月)
今井幹夫『富岡製糸場と絹産業遺産群』(ベストセラーズ、2014年)
岩田真美・桐原健真編『カミとホトケの幕末維新』(法蔵館、2018年11月)
大塚英志『日本がバカだから戦争に負けた 角川書店と教養の運命』(星海社新書、2017年)
小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで』(角川学芸出版、2016年)
金澤裕之『幕府海軍の興亡 幕末期における日本の海軍建設』(慶応義塾大学出版会、2017年)
上條宏之『絹ひとすじの青春――『富岡日記』にみる日本の近代』(NHK出版、1978年)
神谷大介『幕末の海軍――明治維新への航跡』(吉川弘文館、2018年1月)
神谷大介『幕末期軍事技術の基盤形成――砲術・海軍・地域』(岩田書院、2013年)
佐々大河『ふしぎの国のバード』1~3巻(ハルタコミックス、2015~16年)
サビーネ・フリューシュトュック他編『日本人の「男らしさ」――サムライからオタクまで 「男性性」の変遷を追う』(明石書店、2013年)
篠田信一『殴り合う貴族たち――平安朝裏源氏物語』(柏書房、2005年)
中公新書編集部編『日本史の論点――邪馬台国から象徴天皇制まで』(中公新書、2018年8月)
内藤一成『三条実美 維新政権の「有徳の為政者」』(中公新書、2019年2月)
中野節子『女はいつからやさしくなくなったか』(平凡社新書、2014年)
長山靖生『帝国化する日本――明治の教育スキャンダル』(ちくま新書、2018年9月)
本郷和人『戦いの日本史 武士の時代を読み直す』(角川学芸出版、2012年)
松浦だるま『累』全14巻(イブニングコミックス、2013~18年)
宮地正人『日本史リブレット人68 土方歳三と榎本武揚 幕臣たちの戊辰・函館戦争』(山川出版社、2018年8月)
森正人・鈴木元編『文学史の古今和歌集』(和泉書院、2007年)
山川菊栄記念会・労働者運動資料室編『イヌとからすとうずらとペンと 山川菊栄・山川均写真集』(同時代社、2016年)
山本ルンルン『サーカスの娘オルガ』第3巻(完)(ハルタコミックス、2019年)
吉田麻子『知の共鳴 平田篤胤をめぐる書物の社会史』(ぺりかん社、2012年)
和田裕弘『織田信忠――天下人の嫡男』(中公新書、2019年8月)
渡部周子『〈少女〉像の誕生――近代日本における「少女」規範の形成』(新泉社、2007年)
渡邊大門『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実』(PHP新書、2019年9月)
渡辺尚志『江戸・明治 百姓たちの山争い裁判』(草思社、2017年)
★再読★
鬼頭宏『日本の歴史19 文明としての江戸システム』(講談社、2002年)
ニコライ著・中村健之介訳『ニコライの見た幕末日本』(講談社学術文庫、1979年)
中屋敷均『ウイルスは生きている』(講談社現代新書、2016年)
家近良樹『歴史を知る楽しみ』(ちくまプリマー新書、2018年12月)
石川松太郎監修・小泉吉永編集『女大学資料集成〈別巻〉』(大空社、2006年)
伊藤セツ『山川菊栄研究――過去を読み未来を拓く』(ドメス出版、2018年12月)
今井幹夫『富岡製糸場と絹産業遺産群』(ベストセラーズ、2014年)
岩田真美・桐原健真編『カミとホトケの幕末維新』(法蔵館、2018年11月)
大塚英志『日本がバカだから戦争に負けた 角川書店と教養の運命』(星海社新書、2017年)
小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで』(角川学芸出版、2016年)
金澤裕之『幕府海軍の興亡 幕末期における日本の海軍建設』(慶応義塾大学出版会、2017年)
上條宏之『絹ひとすじの青春――『富岡日記』にみる日本の近代』(NHK出版、1978年)
神谷大介『幕末の海軍――明治維新への航跡』(吉川弘文館、2018年1月)
神谷大介『幕末期軍事技術の基盤形成――砲術・海軍・地域』(岩田書院、2013年)
佐々大河『ふしぎの国のバード』1~3巻(ハルタコミックス、2015~16年)
サビーネ・フリューシュトュック他編『日本人の「男らしさ」――サムライからオタクまで 「男性性」の変遷を追う』(明石書店、2013年)
篠田信一『殴り合う貴族たち――平安朝裏源氏物語』(柏書房、2005年)
中公新書編集部編『日本史の論点――邪馬台国から象徴天皇制まで』(中公新書、2018年8月)
内藤一成『三条実美 維新政権の「有徳の為政者」』(中公新書、2019年2月)
中野節子『女はいつからやさしくなくなったか』(平凡社新書、2014年)
長山靖生『帝国化する日本――明治の教育スキャンダル』(ちくま新書、2018年9月)
本郷和人『戦いの日本史 武士の時代を読み直す』(角川学芸出版、2012年)
松浦だるま『累』全14巻(イブニングコミックス、2013~18年)
宮地正人『日本史リブレット人68 土方歳三と榎本武揚 幕臣たちの戊辰・函館戦争』(山川出版社、2018年8月)
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山川菊栄記念会・労働者運動資料室編『イヌとからすとうずらとペンと 山川菊栄・山川均写真集』(同時代社、2016年)
山本ルンルン『サーカスの娘オルガ』第3巻(完)(ハルタコミックス、2019年)
吉田麻子『知の共鳴 平田篤胤をめぐる書物の社会史』(ぺりかん社、2012年)
和田裕弘『織田信忠――天下人の嫡男』(中公新書、2019年8月)
渡部周子『〈少女〉像の誕生――近代日本における「少女」規範の形成』(新泉社、2007年)
渡邊大門『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実』(PHP新書、2019年9月)
渡辺尚志『江戸・明治 百姓たちの山争い裁判』(草思社、2017年)
★再読★
鬼頭宏『日本の歴史19 文明としての江戸システム』(講談社、2002年)
ニコライ著・中村健之介訳『ニコライの見た幕末日本』(講談社学術文庫、1979年)
中屋敷均『ウイルスは生きている』(講談社現代新書、2016年)
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 71 | 13958 | 196.6 | 58 |
01 | 43 | 4778 | 111.1 | 52 |
02 | 19 | 2376 | 125.1 | 114 |
03 | 6 | 4380 | 730.0 | 169.5 |
04 | 1 | 690 | 690.0 | 690 |
05 | 4 | 794 | 198.5 | 187.5 |
06 | 13 | 2964 | 228.0 | 36 |
07 | 56 | 3031 | 54.1 | 38 |
08 | 76 | 6511 | 85.7 | 44.5 |
09 | 115 | 6882 | 59.8 | 36 |
10 | 249 | 16617 | 66.7 | 50 |
11 | 207 | 22988 | 111.1 | 50 |
12 | 234 | 19163 | 81.9 | 40.5 |
13 | 166 | 12718 | 76.6 | 39 |
14 | 140 | 12975 | 92.7 | 57.5 |
15 | 166 | 12976 | 78.2 | 57.5 |
16 | 147 | 11496 | 78.2 | 48 |
17 | 177 | 23768 | 134.3 | 56 |
18 | 154 | 7642 | 49.6 | 28 |
19 | 115 | 11192 | 97.3 | 41 |
20 | 138 | 7638 | 55.3 | 31 |
21 | 122 | 9695 | 79.5 | 36 |
22 | 100 | 19161 | 191.6 | 45.5 |
23 | 107 | 13592 | 127.0 | 40 |
1日 | 2626 | 247985 | 94.4 | 44.5 |
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■姉が英一郎さんになりそう /20191218145005(43), ■「文章が下手ですみません」にいらっとする /20191217223706(28), ■私の両親は私の教育を間違えてたな。テストで悪い点取ると玩具やプラ /20191218063118(14), ■承認欲求ってなんだ /20191218000526(12), ■みんなどういう設定で働いてる? /20191218120711(11), ■乙女ゲーマーの感覚が乖離しすぎてるよな /20191218140156(9), ■anond:20191218125502 /20191218125745(9), ■弟が怖い /20191217213146(8), ■こういうこと書くとセカンドレイプなんだろうけど /20191218232513(8), ■💡1泊2日分の荷物をコンパクトにするコツ /20191218185907(8), ■頭悪いヤリマンのなれのはて /20191217192702(8), ■一生でこんなにかわいいって言われたのはじめて。 /20191218032959(7), ■anond:20191218152401 /20191218152733(7), ■「女に不慣れな男」の穏当な呼び方なんか無いかな? /20191218115007(6), ■おばちゃんにステキなクリスマスソング教えて! /20191217155445(6), ■公園の隅でしゃがんでアリを食っている姉を見た /20191217223154(6), ■おじいちゃんはいつから「わし」になるのか /20191217225904(6), ■私は「無能な働き者」であることを認めたい /20191218124822(6), ■俺は格差社会から抜け出したぞ /20191218115107(5), ■anond:20191218145923 /20191218150114(5), ■オタク実は金使ってない問題 /20191203152751(5), ■大東亜戦争で、大日本帝国軍が負けた本当の理由って何だ。 /20191218171319(5), ■全国転勤の人ってどうやって結婚してるんですか /20191217225720(5), ■存在しないブコメにスターする業者? /20191218214237(5), ■俺は差別をしていなかったらしい /20191217092609(5)
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日本では左派と言えば平和を望み、多様性を訴え、自由の獲得へ邁進する政治的主張を持っている人々というのが共通認識だ。
これらの人々は多くの場合、日本国憲法9条の堅持を中心とした反戦主義とほぼ同義となっており、軍拡政策へ対して異を唱えることが右派と比較すると圧倒的大多数だと言える。
しかしながら日本の主流左派とほぼ同じ主張を持ちながらも「だからこそ軍拡が必要だ」と訴えている人々が居る。
左派であれ右派であれ「そんな連中見たことがない」「もしかして暴力革命主義者のことか?」のどちらかの印象を持つ人が大半だろう。
しかしそうではない。左派軍拡主義者たちからすると暴力革命などもってのほかで、彼らは日本が戦争へ至らないために軍拡が必要だと主張しているのだ。
左派軍拡主義者たちの主張の中で他主義者たちが興味を示しそうな顕著な主張は「憲法改悪の反対」だろう。
彼らは旧民主党系、共産党系、社会党系などのいわゆる野党連合と同調しつつも「憲法改正の反対」ではなく「憲法改悪の反対」を主張しているのだ。
そうつまり「左派軍拡主義者は憲法改正に反対していない」という主流左派たちからすると驚愕するかも知れない主張を胸に秘めているのだ。
そんな連中は何処にいるのか?と疑問に思うだろうから答えよう。
運輸業界と聞いて「運輸業界の人々が左派軍拡主義を訴えるのは仕方ない」というリアクションを直ぐさま取った人は平均値よりも日本の歴史へ詳しいと言えるだろう。
惜しくも察することが出来なかった人々へ端的に説明するのであれば「日本は戦国時代から第二次世界大戦までにかけて、発生させた戦乱はほぼすべて『物資不足への危惧』を理由に起きている」のだ。
戦国時代は恒常的な飢饉により食糧を中心とした物資の奪い合いが発端。
明治維新・日露戦争・第一次世界大戦参戦はロシアの南下政策が発端(ロシア側も不凍港など運輸を理由に戦乱を起こしている)。
大東亜戦争・太平洋戦争も物資輸送網の確保が戦乱を起こした理由である。
物資の運輸を司る運輸業界がこういった点へ敏感に反応するのは無理もない。
特に海運業界は第二次世界大戦中の海上輸送網の戦略的対応および、その戦後処理に対して日本政府のやり方へ対して不信感を募らせた。
その記憶は現在でも継承されており「海上輸送網の軽視は日本という島国の立地条件から考えて間違いなく国難に繋がる」と信じて止まない。
それらはソマリア沖での海賊対策やホルムズ海峡での多国連携護衛作戦、有事の際には日本沿岸で就航している民間フェリーが自衛官を輸送する協定を政府と結ぶなどから、海運業界は海上輸送網を防衛するための軍拡を許容している。
逆を言えば他国を侵略するための軍拡は許容しないことが「憲法改悪の反対」という主張へ繋がっているのだ。
さて、これを知った主流左派の人々はどう思うのだろうか。
中には絶対的な非暴力主義とも思える主張をする人も居る。要は「軍拡こそが戦争へ繋がり、もし日本が戦乱へ巻き込まれれば降伏すると良い」という類の主張だ。
これは尊敬に値する素晴らしい考え方であり、国際法が尊ばれる現代国際社会では降伏した者へ更なる追撃を加えようものならば間違いなく戦争犯罪という判定になる。非常に納得行く理論だ。
しかし「日本の運輸業界が問題視しているのは降伏する以前の部分」であることに絶対的な非暴力主義者の多くは気付いていない傾向にある。
何故ならば日本は島国であり弱点は輸送網にあるからだ。それは歴史が証明しており、日本が戦乱に巻き込まれることは輸送網に攻撃を受けるということに他ならないのだ。最小限の攻撃で大打撃を与えられるなら指揮官はそれを選択するだろう。
つまり、輸送網への攻撃ということは即ち船舶や航空機が攻撃に晒されるということであり、非暴力主義者たちは沈みゆく船舶や航空機を見てから降伏すると言うのだろうか?
平和のために死んでいく船乗りやパイロットはそれはもう英雄扱いだろう。私達に降伏するという選択肢を取らせてくれた船乗りやパイロットには最大限の敬意を払わなければならず、永久にその勇姿を語り継がねばなるまい。
そう、戦争は悪であることを現代に伝えてくれている神風特別攻撃隊のように扱わなければならない。
……船乗りやパイロット当人からすると何とも馬鹿馬鹿しい主張だ。他人の平和のため、非暴力主義の正しさのために犠牲になれと言うわけだ。
船乗りやパイロットは死にたくはない。しかしながら日本が戦乱に巻き込まれるということは間違いなく攻撃目標は船乗りやパイロットである自分たちである。
船乗りやパイロットは日本で最も戦乱に近い民間人であり、ならばどういう結論に至るのか?と言えば輸送網を守るための軍拡なのだ。
一種の藁人形論法とも言える極端な例の絶対的な非暴力主義者をたとえに出したが、左派主流派の平和主張には運輸業界に属する船乗りやパイロットが犠牲となってしまう平和主義になりがちだということへ冷静に考えると気付くことがある。
左派軍拡主義が日本という立地条件において絶対的に正しいのかはわからない。あらゆる主義主張は正しい面と間違っている面、それら両面が同時に存在してしまうのは常にあることであり絶対的に正しいとは言えないだろう。
このエントリは左派軍拡主義という日本へ居ないことになっている主義主張へ目を向けてもらい、あなた達の主義主張へ役立てて頂くために公開した。