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はてなキーワード: 必読書とは

2019-11-22

anond:20191122175055

勧善懲悪というより、無能みえる人は差別しても良いってお話かな。

維新の会のおときたくんも必読書だって言ってたし。

2019-11-15

みんなー、元気に思想してるー?😆

現代思想」の今月号は特集テーマがなんと!ネットのみんなが大好き「反出生主義」なんだってね❣

青土社 ||現代思想:現代思想2019年11月号 特集=反出生主義を考える

目次を見る限り、ベネターの著作を中心に解題する感じかな?彼の「生まれてこないほうが良かった」は界隈の必読書だし、ベネタ自身寄稿もあるみたいだからこれは読まなきゃ!

ぼくは工学部卒で思想はよくわかんないけど、「現代思想」は前の加速主義特集ときにも読んでインターネット思想界隈論壇についていく役に立てたよ😤

反出生主義もそれ自身としての興味深さとともに、現代分析哲学に関する諸問題(↑の目次にもあるけど「非同一性問題」はパーフィット問題提起が有名だね❢)も巻き込む一大トピックからインターネット思想バトルやりたいならこれはもうフォロー必須かも❓😨

今更気づいてる時点で普段思想書を読んでないのがバレバレ申し訳ないけど、そんなぼくみたいな人にもこれは是非手にとってもらいたい!と思ったので紹介させていただきました〰🙇

2019-05-03

はてなインテリではなかった……

今のはてブトップを見て驚愕した

https://togetter.com/li/1344039

こんなの大学1年生の必読書じゃん

なんでいまさらブクマが集まってるんだ?

まさか読んでないのか!?

1000人近くの君たちにびっくりだよ!

2019-04-10

anond:20190410123527

星新一日本人必読書にすべき

ケシゴムが入ってるだけの機械の話を繰り返し読むべき

2019-04-04

anond:20190404014710

ある程度幅があるとは言え「普通は」という言葉ケチ付ける人は自身無理解を疑うべきだとは思うね

普通は、というのは「定石」とイコール

常識しか

「界隈の必読書読んでりゃこういうケースに対応するのはこうすると考えるのは必然」ってこった

要はそういう言葉に引っかかりを覚える時点でお前遅れてんぞ、ということだ。

2019-03-19

シンプルオススメの本教えて(ただし自身立場から

増田でどこまで集まるかはわからないけど、オススメの本を募集したい。 

ただし、例えば伊坂幸太郎新刊面白い、みたいな話は別にいらないのです。どうせ読むから

あと80年代より前に出版された名著は古典定義することにして、ここでは除きます。 

 

俺がすげーすきなのは「その人が必読と考えている本」を人から聞き出すこと。

 

ネトウヨにはネトウヨバイブルがあるだろう。

フェミニストにはフェミニストのアツイ新刊があるがあるだろう。

ガノタにはガノタ必読書があるだろうし、ラノベ好きにはこれだけは読んどけってラノベがあるじゃない。

原発デマ普段から批判している人には批判根拠にしているネタ本があるはずで、安倍批判ツイートをしている人たちには自分のそういう活動の基礎になった読書体験ってものがあるに決まっているのです。

はてサだって最近○○って本が俺の正しさを補強してくれてよかった~~って本があるじゃない当然。

 

そういう本には、人の情熱をもりあげる力がある。

俺はどんな思想立場のものでも、そういう情熱の盛り上げるパワーをもった作品が読みたいのだ。

いつもは飲み屋カウンターとかで試みるのだが、たまにはネットでやってみようかなと。

さあ、よろしくお願いします。




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ブコメにて、まずはおめーのオススメを言えよ、とのお言葉いただきました。

っかー! やっぱーそーかー! っかー! しょうがねぇなー!

(本当は話したくて仕方ない)

 

 

『夢の上』(C・NOVELSファンタジア) 多崎 礼

https://www.amazon.co.jp/dp/4125011230/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_tikKCbD8G05YH

エンタメ小説乱読の俺からオススメ

多崎礼はとにかくいいファンタジーを書く。俺の中でC-NOVELの価値の半分はこの人が担っているのだが、とにかく筆が遅いお方でもあるので、知らない人があまりにも多い気がする。なにか気取った本、しかエンタメを進めたいときには、この作家オススメすることにしている。

この『夢の上』は中でも名作。めちゃくちゃ美しいし、涙が止まらないです。

 

 

人間らしさとはなにか?―人間ユニークさを明かす科学最前線マイケル・S. ガザニガ

https://www.amazon.co.jp/dp/4772695184/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_WokKCbWH9VXSC

文系科学オタの俺からオススメ

マイケル・S・ガザニガは、知る人ぞ知る有名人のはずだが、もっとまれても良いと思う。

特に人間とは? だとか、倫理とは? みたいなことを考えるには必読と言ってよい。

同じ作者の『脳の中の倫理』もオススメガザニガはこれらの書の功績によってアメリカ倫理委員会脳科学者として呼ばれたりしてるらしいぞ。

 

 

社会学の使い方』ジグムント・バウマン

https://www.amazon.co.jp/dp/4791769457/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_kskKCbCBC9K9F

社会学履修の俺からオススメ

20世紀から21世紀にかけて最高の社会学者だと信じる。もっと知られるべき。

とにかく著作が多く、また割とガチ専門書ばかりなので、うっかり手に取っても読みにくいところがある本が多いのだが、これは一応入門書位置づけのはずである

もしももっとガチめにいきたいなら『リキッドダニティ』あたり抑えておくと、いろいろ頭のなかで応用が効いてくる。

  

 

2/22歳追記

めちゃくちゃ沢山のオススメありがとうございます

途中まではスターつけたり返信したりしてたけど、もはや無理なんでここでお礼を言わせてください!

今日オススメを受けて注文した本がいくつか届く予定です!楽しい休日になるぜ!!

2018-06-09

anond:20180609184639

ナショナリズム研究は国や民族社会集団物語分析でもあるんで、ウヨサヨを遥か遠くから眺める学問だよ。興味あるならいくつか必読書をおススメするぜ。ありがたい事に今は難しい議論を噛み砕いた良書が一杯あって、いつでも学ぶ土壌は出来てると思う。

2018-01-03

ティーンズラブ」はまずいんじゃない?



じっくり見るのは初めてだったんだけど、年末に買ったという「ティーンズラブ」というジャンル漫画群を、友人宅で電子書籍で見た。

あんなの売っていいの?

まんま学校職場女性男性にやられてるセクハラと同じ状況。

あんなのがいつの間にか十代の少女必読書になってるようなので、まあひどい話だなと。

やれサディスティックイケメン兄弟に挟まれてどうだ、ヤクザ男にちょっかい出されて赤面だ、社会人男にからかわれちゃうアタシ(中学2年生)だ・・・

あなたも年上の男性からかわれて、暴力的扱われることに快感を感じましょう」

というメッセージを大部分の少女が受け取るよね。推奨してるよね。

男が描くエロ漫画は良いのか云々の件はもっと複雑な話を含むと思うけど、そんなことよりなによりも、本当に簡単な話で、あの状況って、「少女セクハラされるのを見てオナニーする少女たち」の構図だよ。

自分が小中学校の頃に繰り返し見たり、自分セクハラされてた状況を思い出して、正月からいきなり不愉快になりました。










(文:masudamaster)









https://anond.hatelabo.jp/20180102205440







女性向けレイプフィクション殲滅せねばならない理由 「ただしイケメンに限る」のなら、「ただし美女に限る」という話にもなる

http://masudamaster.hatenablog.jp/entry/2017/07/15/153249

はてなブックマーク - ブルゾンちえみの新ネタ「女のイヤはイヤじゃない」に反発する声も

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/2018/01/01/chiemi_a_23320835/













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2017-12-13

読まない勇気

必読書だとか崇められている書籍の傾向。

ほとんどの人にとっては、そのエッセンスだけで十分なのに、10倍くらい冗長希釈されているケースが多い。

読む前に、各所の評判等を確認の上、

本当にこのボリューム必要なのか?不要難解な内容なのではないか時間無駄のほうが多いのではないか?などと逡巡し、

ネットでまとめを探して読むだけに留めておいたほうが良いのではないか?などとも思うものの、

それでも、実際に読まないと、そんな意見も主張できないし、自分自身でもその判断が正しいかどうか確認できないため読む。

結局、想像通り、時間効率が極端に悪いだけで、まとめ等読むだけで十分、ということも多い。

世間書籍に対する評判や、私はこの本を読んだぞという自己肯定感、あるいは読了済の他人との会話、業界常識

そういうものに囚われず、読まない勇気もっと持ちたいと思う。

勉強に熱心であるほど、時間はいくらあっても足りないんだから

2017-01-08

福本伸行って絶対マルクス読んでるよね ※ブコメ返信

青木雄二もそうだったけど、カネにまつわる漫画を書く上での必読書になってるな。

*追記

形跡っていうかマルクスの本まで出してます

2015-11-04

http://anond.hatelabo.jp/20151104170825

痴漢日記 単行本 – 1994/3

山本 さむ (著)

http://www.amazon.co.jp/dp/4831492078

何ゆえにこれほど女の尻に魅せられ執着するのか…ふとしたきっかから痴漢にのめり込んでいく著者が、痴漢恍惚不安、触った女たちの不可思議な生態、痴漢仲間との爆笑交遊記、本格派痴漢の手口と実践などを赤裸々に綴る。

実際の痴漢が書いたこの本を読むと、痴漢者の心情も良くわかる。

痴漢話題に触れるとき必読書です。

2015-09-28

http://anond.hatelabo.jp/20150928091418

この増田に「技法といえるほどのものはない」というブクマがついていたので気になった。どの程度のものを以って技法と考えるべきなんだろう。

例えばストーリー構造分析と組み立てについては、McKee: "Story: Style, Structure, Substance, and the Principles of Screenwriting" あたりがカバーしてる内容は、脚本家だけじゃなく監督役者目指してる人もシーン分析クラス等で学ぶけど、そういうのは技法のうちに入らない? Voglerの"The Writer's Journey" は…技法というよりは基礎教養かもしれないけど、必読書っていう評は聞くし、実際役に立ってる(自分は書く方じゃないけど。脚本分析にね。)

もちろんこういうのは「この通り書いたらすごい脚本が書けます」ってレシピじゃなくて、「こう作ったら頑丈で壊れにくくなる」とか「必要もの不要ものかを判断する基準になる」みたいなノウハウの集積ではあるんだけど。だから全部その通りに書いても凡庸ものになることは多いけど、全く骨抜きのグダグダになる危険は減るわな。

実際の作品としては、むしろ破綻しそうになるくらいのギリギリバランスを攻める方が面白くて、それが制作上のいろいろな事情からバランスを崩して落っこちちゃうってことはよくあるんだけど。

2015-05-11

ゴールデンウィーク最後エロゲ史におけるクトゥルフ神話を語る

クトゥルフ神話に特化する形でエロゲの歴史をまとめたWebサイト存在するし、一般書籍で言えば『エロゲー文化研究概論』(宮本直毅, 2013)では一つのコラムとしてこれを取り扱っていたりする。

ただ、それらで話の主たる軸にクトゥルフ神話が用いられているか否か、という点での検討はされていても、クトゥルフ神話がそれぞれのエロゲにおいて一体どう扱われてきたのか、という点には触れられていなかったりする。

ゴールデンウィーク有意義に過ごすべく、エロゲ史においてクトゥルフ神話がどのように用いられてきたのかをちょっとまとめてみたので(そのためにちゃんと全部プレイしなおしました。実に有意義ゴールデンウィークだったと思う)、増田に垂れ流しておく。

1991年~93年

まずエロゲ史にクトゥルフ神話が登場する直前の状況から少し整理しよう。

1991年末、かの有名な「沙織事件」が発生する。ソフ倫設立される切掛として有名だけれど、同時にこれは内容に対する制約としても一時的に強い影響を及ぼした。

特に社長が逮捕されたフェアリーテールとしては一際慎重な態度にならざるを得ず、単純で直接的なエロというより、エロ以外の何らかの要素を前提とした上でエロ「も」取り入れる、というアプローチが取られることとなった。

そして『狂った果実』(フェアリーテール, 1992/5/1)が発売される。

エロより視覚的、精神的グロさを全面に押し出した傑作であり、エロゲにおける「ヤンデレ」(昨今のステレオタイプとは少し異なりサイコパス色が強いが)の開祖と言っていいものだろう。主人公精神的、社会的に追い詰め、最終的に狂気に陥れるそのシナリオ展開は多くのプレイヤーに衝撃を与え、同時にエロゲが「エロ以外の18禁的要素を主軸に据え、その過程にエロを取り込んだゲーム」としてもありうるのだ、ということを強烈に知らしめたものでもあった。

1994年

こうした中、フェアリーテールブランドを分ける形でフェアリーテールHARDCOVERを新設し、クトゥルフ神話要素を持つ世界最初エロゲであるネクロノミコン』(フェアリーテールHARDCOVER, 1994/6/24)がリリースされることになる。

物語は新聞記者である主人公が自分の先祖の秘密を探るべくインスマスへ向かい、そこで邪神復活の儀式に巻き込まれる、というもの。『インスマスの影』(H.P.Lovecraft, "The Shadow over Innsmouth", 1936)をそのまま使った内容となっている。

原作に足りない女っ気を確保するため、バーの店員や宿屋の女主人、娼館などが配されているけれど、モンスターホラーとしての側面が強く、狂気への言及は殆ど無い。

作品としては丁寧で、よくまとまっていて、つまらなくはない。ただし原作色が強いせいで原作既読者には先の展開がすべて分かってしまい、無難な内容という印象が拭いづらい。しか現実には当時のプレイヤーのほとんどは原作未読者であり、そういう点ではむしろクトゥルフ神話へ興味を持つ最初の一歩としてよく出来たアレンジだったのではないか、とも思う。

ともあれエロゲ史における最初の使われ方は、このようにモンスターホラーとしてであった。

1995年

ネクロノミコンから1年が経過し、95年に入ってから2つの作品が発売されることとなる。一つは『YES! HG』(姫屋ソフト, 1995/6/30)、そしてもう一つがかの有名な『黒の断章』(アボガドパワーズ, 1995/7/14)である

『YES! HG』はオムニバス形式となっており、その中の一編である『豪州怪奇紀行』がクトゥルフ神話要素を持つエロゲとなっている。

物語の内容は応募した覚えのないオーストラリア旅行の懸賞に当たり、彼女と一緒に参加したところ邪神の生贄にされかける、というもの

クトゥルフ神話の扱い方という点では、『ネクロノミコン』に輪をかけてモンスター色を強めたものであるディープワンやティンダロスの猟犬といった神話生物が登場するものの、一般人に化けられる、死ぬと水に溶ける、水をかけられると死ぬ、と原作設定とはかけ離れており、どちらかというとモンスター映画的な怪物を取り扱った物語であり、その怪物の名前クトゥルフから借用した、といった感もある。逆に言えば、クトゥルフ神話に関して一切知識がなくとも既存のモンスターホラーものとして理解ができる内容であり、『ネクロノミコン』では若干あったグロテスクさもない。そのためより取っ付き易い感があり、短編ながらよくまとまっていることからもっと一般ウケしていい作品と思うが……知名度は今回紹介する中ではおそらく最も低いと言えるだろう。

そして『YES! HG』に遅れること1ヶ月、自転車操業の零細新興メーカーから『黒の断章』が発売される。

あるマンションの一室で一家皆殺しの猟奇殺人事件が発生したことを端緒に、同マンションに入居していた探偵がこれを解決しようと首を突っ込み連続殺人事件に巻き込まれ、その謎を解く鍵を自分の失った記憶に見出していく、という内容である

前半は猟奇殺人事件を巡るミステリとして、そして後半に入るとラヴクラフト色が全面に現れたものとなる。下敷きにしているのは『死体蘇生ハーバートウェスト』(H.P.Lovecraft,"Herbert West-Reanimator", 1922)、そして『壁のなかの鼠』(H.P.Lovecraft,"The Rats in the Walls", 1924)である

クトゥルフ神話モノとして知らない奴はいないといえるほど有名な本作であるが、実のところモンスター要素はほとんど無い(そもそも『死体蘇生ハーバートウェスト』は邪神も神話生物も登場しない内容であるが)。しかし「黒人の神父」の熱弁の中でのさりげない「神々」という複数形、「呪い」への「ギアス」(C.A.Smith,"The Seven Geases",1934)というルビなど、作中の随所に仕込まれたこうした細かいネタは一切作中で説明されることはなく、それがわからなくて物語が理解できないようなことはないが、プレイヤーの知識へのくすぐりが実にうまい作品である

一方で、本作のシナリオの核はあくまで「家族愛である、という点への言及も必要だろう。原作へのオマージュを込めつつ独自要素を持ち込み、後日談めいた二次創作的なその内容は、単にその用語や設定を流用したものとは明らかに一線を画したクオリティを持っている(例えば不老不死にさせられた女性については、お腹にいる殺すことも生まれることもできない胎児を家族と呼びうるのか、といった辺りはSF的、倫理的に今なお考えさせられるものがある)。

ネクロノミコン』、『豪州怪奇紀行』とは異なり、本作はモンスターホラーとしてではなくクトゥルフ神話を扱った最初エロゲであると言え、また原作二次創作的側面を持たせた物語は(多少粗はあるものの)有名作の名に恥じない出来栄えである

1996年

一方で『黒の断章』においてもやはり、狂気の描写はほとんど無いに等しいものであった。

クトゥルフ神話における狂気とは、異端の知識を人間の脆弱な脳が処理しきれなくなり、破壊された状態であるクトゥルフTRPGにおけるSAN値の取り扱いもこれを示したものと言っていいだろう。

他方、92年の『狂った果実』を筆頭に狂気についてはエロゲにおいて断続的ながら取り扱われ続けていた。この時代で言えば『サークルメイト』(ボンびいボンボン!, 1994/5/13)、そしてエロゲ史上初のビジュアルノベルである『雫~しずく~』(Leaf, 1996/1/26)があげられるだろう(『for Eliseエリーゼのために~』(CRAFTWORK, 1996/12/6)もこの線では秀逸である)。

こうした作品において、狂気とはこれまであったものが破壊されるというより、境界線を踏み越えてしまった状態として扱われる。怪物の血を引いた「選ばれし者」ではない一般人である私たちも、一歩踏み出すことによって「向こう側」へと至りうるのだ、という見方でのこうした「狂気」を、ここでクトゥルフ神話における「狂気」へと接続した作品が登場することになる――『Esの方程式』(アボガドパワーズ, 1996/9/13)である

物語は蔭洲升という漁村で起きた陰惨な殺人事件の犯人が精神病院から退院したことを端緒として、その元担当医を勤めた探偵助手たる主人公が異常な自殺事件に巻き込まれていく、という物語である。『黒の断章』の続編ではあるが、前作とは独立した事件となっている。

前作同様、前半は東京での猟奇事件をめぐるミステリ、そして後半は蔭洲升が舞台となり、ラヴクラフト色が全面に押し出される。原作は『ネクロノミコン』と同じ『インスマスの影』である

これまでのクトゥルフ神話要素をもつエロゲにおいて、その猟奇殺人表現されたものや「向こう側」はグロテスクものであったし、これ以降もほとんどがそのように表現する。しかし、本作は死に至る状態/死体を「美しく」描く点で明確に異彩を放っている。

SAN値が下がる」のではなく「啓蒙が上がる」ことで見える世界が変わる(『Bloodborne』FROM SOFTWARE, 2015/3/26)ように、本作は私たちの「啓蒙を上げる」ことを目的とした作品めいた印象を受ける。もちろん四肢切断された「苦痛を伴わない」少女の視覚的な美しさであれば会田誠の『犬』があるし、特に『魍魎の匣』(京極夏彦, 1995/1/5)の影響が本作へ露骨にあることは否定しがたい。

しか踏切の赤信号アニメーション演出に始まる本作は、これをプレイすることで一歩「向こう側」へと足を踏み出しかねないことへの警告めいた不穏さを孕んだ見事なものであると私は思う。

のちの『沙耶の唄』(NitroPlus, 2003/12/26)も同様だが、美しい「向こう側」を描いた作品エロゲ史において稀なものである。ほとんど無意味登場人物など色々と欠点も多い作品ではあるが、加点法で見るなら間違いなく名作として語られる作品だろう。

1997年

さて、ここで少し時代におけるクトゥルフ神話の状況を整理しよう。

創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』は1974年12月13日発売、クトゥルフ神話モノのパロディとしての必読書と言っていいだろう『妖神グルメ』が1984年6月30日発売であるタイタス・クロウサーガはまだ日本語訳が出版されていないが、『アーカム計画』はすでに出ている。ということで、クトゥルフ神話に関する基礎教養としての文献はすでに大体揃っていたと言っていいだろう。

だが、それを調べるためのツールはどうだろうか。

1997年とはYahooが日本で検索エンジンサービスを開始した翌年であり、Googleはまだ会社すら存在しておらず、2chもWikiepdiaも影も形もない時代である(ちなみにWikipedia日本語版の「クトゥルフ神話」の記事最初に出来たのは2003年8月)。

現在のように玉石混交とはいえググれば腐るほど情報が出てくる時代とは程遠く、なるほど情報はあるところにはあるが、そこにたどり着くことは容易なことではなかった。

そうした状況下において『マジカディープ☆ワン』(Vanilla, 1997/4/18)が発売される。様々なクトゥルフ神話上の邪神や神話生物を美少女化した初のエロゲであり(クトゥルフ女体化については80年代に先例があるとの報告がある)、モンスターも狂気もホラーも完全にオミットし、その用語や設定に対するパロディ作となっている。

問題パロディである以上、クトゥルフ神話に関する広範な教養をプレイヤーが持っていることを前提しなければならない、という点である――正直、時代を考えると無謀としかいいようがない。文字通り10年早すぎた作品であるが、のちに『斬魔大聖デモンベイン』(NitroPlus, 2003/4/25)やラノベ這いよれ!ニャル子さん』が当たったことを考えれば、その先見性はもう少し評価されてしかるべきかもしれない。

一方で同年末、邪神の名前だけを借りた作品が発売される。ALICESOFTの『アリスの館4・5・6』に収録された『アトラク=ナクア』(ALICESOFT, 1997/12/18)である

シナリオライター自身が言う通り、本作の中身は一切原作とは関係がない。ゆえに本作をクトゥルフ神話要素を持つエロゲ史の上で語るべきではないが、名作として名高い本作がクトゥルフ神話における邪神の神の名前であることもよく知られたものであることからエロゲ史上にクトゥルフ神話に対する興味を惹起する効果はそれなりにあったのではないかと思っている。無関係とはいえよく出来た作品であり、返り血を浴びた黒髪美少女に対する審美眼を――「瞳」を多くのプレイヤーに植え付けた、という意味では、これもなかなかに罪深い作品と思う。

1998年

さて、3年前に発売された史上2番目のクトゥルフ神話を用いたエロゲを発売したメーカー「姫屋ソフト」について、ここで少しまとめよう。PC-98時代のエロゲに詳しい初老のオッサンでもなければまず知らないメーカーであるが、その有するブランド名「C's ware」といえばWindows95時代のエロゲに詳しい中年のオッサンなら反応することだろう。『DESIRE』そして『EVE burst error』とエロゲ史に残る名作を有し、たまにバグまみれで起動すらしない製品をリリースすることで有名な、そんな泣く子も黙る一大メーカーであった。

そのC's wareから、『アトラク=ナクア』の一カ月後に『DIVI-DEAD』(C's ware, 1998/1/23)がリリースされる。

物語は山奥の学園に転入することになった主人公が、学園内で麻薬のように蔓延する香、見え隠れする異常行為、学園創設者一族の陰惨な過去などに触れていくうち、自分がこの学園に転入させられた目的や持病の発作の原因などが明らかになっていく、というものである

この作品は、直接的にはクトゥルフ神話要素への言及が一切無い。シナリオファイルを無理やり抽出して全テキスト確認した私は自信を持って断言できる。本当に、ない。

しかしそこで描かれる物語の設定は、ラヴクラフト小説のファンならおそらく確実にニヤつけるものである。「古い穴の底から神を呼び出す」「この地の神と契約を交わし、その血を一族の中に入れた」、そして穴が開きすぎて周辺一帯の人間が狂死したこと。

こうした神と人との関係はまさしくクトゥルフ神話――もっと言えばラヴクラフト神話における典型的なそれである

また話の筋にはほとんど関係ないにもかかわらず、焼身自殺した建築家が書いた唯一の幻想小説「はての国」への執拗ですらある言及は、作中で関わった人間がほとんど惨たらしく死んでいるという状況も併せてラヴクラフト愛読者に魔術書めいた印象を与えている。

本作に人外は登場するが、クトゥルフ的なモンスターは登場しない。しか抑制的ながらも明白な狂気、グロテスク死体などはある意味で『ネクロノミコン』時代におけるクトゥルフ神話の扱い方に忠実と言っていいものであり、具体的に名前こそ触れないものの、その確かなオマージュを感じる内容は良作と呼ぶにふさわしいものであり、その意味では『アトラク=ナクア』の対と言っていいだろう(ちなみにのちの『果てしなく青い、この空の下で…。』(TOPCAT, 2000/06/30)も同様のアプローチを採った良作である)。

1999年

そしていよいよ世紀末電波系エロゲといえば必ず名前の上がる有名作『終の空』(ケロQ, 1999/8/27)が発売される。

ある学校で一人の不良学生が屋上から転落死した三日後、いじめられていた女生徒が同じ場所から飛び降り自殺、同じくいじめられていた男子生徒の妄想が周囲の学生を巻き込み拡散し、一週間後に同じ場所から集団で飛び降り自殺に至る、という事件を何人かの視点で繰り返し読ませる物語である

正体不明の少女の口から出るナイアルラトホテプという単語、「テケリ・リ」という声など、確かにクトゥルフ神話要素における単語は使われている。

……が、本作はむしろ終末論を用いて『雫~しずく~』を正統に発展させた延長上の作品として語られるべきであり、本作をクトゥルフ神話を軸にしたものというにはちょっと無理があると考えている。

というのも、本作のシナリオにおける終盤は統合失調症の患者を模したそれとなっており、またその視界はシュルレアリスム的な絵で表現される。シュルレアリストの一部が統合失調症の患者の描く絵に魅せられたことも併せて考えれば、そこで語られる内容は言葉遊びめいた意味が通るようで通っていない単語の連結であり、その一部にクトゥルフ神話用語が用いられた、というように私は思っている。

本作はよく出来た作品であり、衒学趣味の上で意味が通りそうで通っていない文を普通に会話が成立しているかのような羅列には思わずニヤリとさせられ、その「向こう側」の表現としては明らかに過去エロゲとは一線を画したものである。が、クトゥルフ神話の扱い方という点で言うのであれば、『アトラク=ナクア』と同じくらい関係性は無い、というのが妥当なところだろう。

まとめ

正直、1994年から99年というわずか5年ですでに結構な文章量になってマジかよと。ただこうして見ると、クトゥルフ神話は結構多様な使われ方をしてきた、というのが見て取れるかと思う。モンスターホラーとしての印象が一般には強いのではないかと思うけれど、狂気の表現形態であったり、物語構造としてのそれであったりといろいろ工夫がされている。

2000年以降については余白もないのでこの記事でこれ以上深く言及する気はないけれど、『朝の来ない夜に抱かれて -ETERNAL NIGHT-』(DreamSoft, 2002/06/28)、『斬魔大聖デモンベイン』(NitroPlus, 2003/04/25)、『終末少女幻想アリスマチック』(キャラメルBOX, 2006/10/27)というのが従来に無いひとつ特徴的な筋と思う。いずれもクトゥルフ神話と熱血という組み合わせであり、好き嫌いはあろうがモンスター設定資料集としてのクトゥルフ神話がこれで普及していくように思う。ちなみにこのあたりはDreamSoftがフェアリーテールブランドキャラメルBOXが姫屋ソフトブランドであることを考えると、少し面白いものがある。

なお、この記事については間違った内容が記載されている可能性が十分にある。発売年度は一応いくつか調べた上でおそらく正しいと思われるものを記載したけれど、これももし誤りがあれば申し訳ない。

さて、最後にここまで読んだ奇特な人のために、ぜひプレイ頂きたい史上最高のクトゥルフ神話エロゲを紹介したいと思う。『人工失楽園』という(文章はここで途切れている)

2014-10-29

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』は過大評価では?

必読書ってことになっているけど、とにかく冗長で時間無駄だと思った。同じことを何度も何度も繰り返し書いてるだけ。速読とか斜め読みするだけならいいかもしれないけど、隅々まで精読するような本じゃないと思う。どうしてみんなこの本をすすめるんだろう。よくわからんのん気にこの本をすすめてる書評ブロガーは信用しないことにしてる。

2013-09-17

http://anond.hatelabo.jp/20130915110852

概ね賛成。

オライリーとかの定番の分厚い必読書って、本当に理解すりゃ凄いんだろうけど、確かに読みにくいし、そこまで必要ない場合も多いような気がする…

書籍出版スピードじゃ技術的にキャッチアップ出来ないみたいなトラバが付いてたような気がするんだが、消えてるなぁ…

そういうレベル仕事をしている人も中にはいるだろうけど、オレには無縁の世界だなぁ…そういう人がいても気にしないで、自分レベルでやればいいと思う。カッコつけて分厚い本持ち歩いても、出来る事が広がらないんじゃ、間抜けだしね。昔の自分だけど。

2013-05-29

読書家として自負している人にランダウの「力学」を読み通した人はどのくらいいるのだろうか?

理系専門家では知らない人はいないくらいの必読書だが。

2013-05-12

anond:20130512143540

あれは特許制度というものをほぼ全く学校で習わない日本理系若者には必読書だよ。

 

特許制度舞台になった小説では、

Amazon.co.jp: 鷲の驕り (ノン・ポシェット): 服部 真澄: 本

ほらみんな知らないでしょ。こっちのほうがだいぶ新しいのだが口当たりは悪い。

島耕作マスターキートン、どれも特許浪漫がほんのちらりとしかでてこないんだ。

知的財産権浪漫だよ。と全力で言ってるんだよ。

それでさえロリコン小説しか読んでくれないんだろうからiPS細胞の守り手がでてこないわけだ。

2013-03-12

教授研究に専念。授業は教育専門の担当(新設)に任せれば?

大学の授業や教科書について考えていることがある。

以下、学部12年の理系を例として。

結論からいうと、教授などのポストについてはいないけれど分かりやすく説明ができる人に、授業をさせたり教科書を書いたりさせていいのではないかということ。

おおまかに教科書執筆するまでの流れとして、「名を成す→執筆依頼→出版」となっている思う。ここで教科書執筆という「教育」活動の前にはその分野で成果を上げるという「研究」活動が前提となっている(これは無論悪いことではないが。)

事実教科書ほとんどは偉い教授によって書かれている(気がする)

反対の例として受験業界を見てみれば、その分野を最前線で「研究」している人はごく少なくて、もっぱら「教育」をしている。業界自体の規模が大きいのも手伝い、それこそ理解しやすく程度も高い名著な参考書も数多く出版されている。

大学レベル古典的な名著をハナから読みこなせるに越したことはないが、いきなりそれは難しい。しかもそもそもどれが名著なのかという情報さえ、同級生物理オリンピックメダリストなどのスーパー同級生がいないとなかなか入ってこない。(この点において東大は恵まれている。)

これらをまとめて紹介するだけでも、理系一年生の必読書が書けると思うのだが。

いまのところ大学生に寄り添った出版社としては、マ〇マのような小ばかにしたようなレベルのところしか知らない。(そしてこれを必要とする層はまた話が違う気がする)

以上で結局何が言いたかたかって、「教育」機関としての大学、とりわけ型を学ぶ学部12年生の勉強に関しては、わざわざ「研究」を本業にする教授の手を煩わすまでもないんじゃないかということ。

それらの授業と教科書作成は専門の教員なり出版社がやれば、もっと学習効率の良い授業ないし教科書ができると思う。

雑務と授業に追われて研究が圧迫される教授の話を聞くたびに、もっと分業のやりようがあるのではないか妄想してしまう。

ある意味勉強体力のある「タフな」大学生のふるいとして機能しているわけだが、学部12年の基礎くらいはがっつり身につけてもらっても罰は当たるまい。

おわり。

2012-08-15

法学部生の必読書50

 法学部生が読むべきと思われる本を50冊選んでみました。

プラトン法律

アリストテレス政治学

キケロ『義務について』

トマス・アクィナス神学大全

マキャヴェッリディスコルシ』

ボダン『国家論』

スアレス法律についての、そして立法者たる神についての論究』

グロティウス『自由海論』

ホッブズ哲学者法学徒の対話』

スピノザ神学政治論』

ロック『統治二論』

ヴィーコ自伝

モンテスキュー『法の精神

ヒューム人間本性論』

ルソー社会契約論』

スミス法学講義

ベッカリーア『犯罪と刑罰』

バークフランス革命省察

ハミルトン他『ザ・フェデラリスト

カント人倫形而上学

ヘーゲル『法の哲学

ベンサム道徳立法の諸原理序説』

ミル『自由論』

トクヴィルアメリカデモクラシー

バジョット『イギリス憲政論』

イェーリング権利のための闘争』

モムゼンローマ国法』

ウェーバー『法社会学

カフカ『法の前』

モース『贈与論』

ケルゼン『純粋法学

シュミット憲法理論

ベンヤミン暴力批判論』

カントロヴィチ王の二つの身体

コジェーヴ『法の現象学

ハート『法の概念

ハイエク『法と立法と自由』

フーコー『監獄の誕生

ドゥルーズ記号と事件』

デリダ『法の力』

ルジャンドルドグマ人類学総説』

アガンベンホモ・サケル

ハーバーマス事実性と妥当性』

ルーマン社会の法』

ポーコック『徳・商業歴史

パトナム『事実価値二分法の崩壊

ロールズ『公正としての正義 再説』

ドゥオーキン『法の帝国

ヌスバウム感情と法』

レッシグ『CODE』

2010-11-22

ウェーバーは『暴力装置』と言ったか?」の馬鹿騒ぎに関するノート

答え: 直接は言ってないが、『暴力装置』という用語は端的にウェーバーの考え方を表している。

[注] 以下に出てくるページはマックス・ウェーバー著, 脇圭平訳「職業としての政治」(岩波文庫, 初版, 1980年) を使用。

まず、「暴力」という言葉について。ウェーバーはまず、近代国家とは、一定の領域内で「暴力(=Gewallt)」の合法的な独占に成功した組織だ、というところから出発する。ここでの暴力というのは、例えば侵略してきた人間を殴り殺したり、銃で威嚇して追い返したりするようなイメージ。こういう暴力を「他の連中は使っちゃダメだけど、オレの暴力は正当だからOK」と実質的に主張できた組織近代国家というわけ。この用語を「権力」と訳すのが適当だって言っている人を見かけるけど、こういう物理的な力が想定されていることを考えるとやっぱり「暴力」という用語が適当

ここでもう分かるように、ウェーバーは「暴力」という言葉を使う時、その善悪や合法性/非合法性を棚上げにしている——で、それは非常に真っ当なこと。だって考えてごらんよ、A国がB国を侵略した時、A国は「B国が実効支配している領土は本来は我が国の領土なのだから、この侵攻は『正当な』武力行使」と言うだろうけど、B国の方は「これはA国の不当な侵略に対する『正当な』武力行使」だと言うだろう。ウェーバー言葉で言えば、「高貴な究極の意図なら、彼らの攻撃する敵の方でも、主観的には完全な誠実さをもって、同じように主張している」(p85)ってわけ。結局、ある暴力が正当性かどうかなんてのは、それぞれの社会国家の内部で決定されるものなんだから、デマゴギー的な効果を狙いたいのでない限り、そういう正当性の問題に立ち入るのはあんまり意味がない。そして、そういう客観的・価値中立的な視座に立つ限りで、自衛隊の行使する物理的な力も「暴力」と表現せざるを得ないわけ

じゃあ、暴力装置』って何なのって話だけど、確かにウェーバー自身は「暴力装置」という言葉を使ってない。けど、ウェーバーはある一定の目的のために組織された物的・人的リソースの集合体を好んで「装置」(ないし「機械」)という比喩を使って表す。例えば、指導者の勢力を保つために官僚化された政党組織を「機械(マシーン)」ないし「装置」と呼ぶし(p55)、革命を実現するための人的リソース(=軍隊とかスパイとか)も「装置」と呼んでいる(p98)。だから、自衛隊も、日本国暴力を効率的に行使するために形成した集団である以上、立派な「暴力装置」ってわけ(同じ意味で、アメリカ海兵隊やらも「暴力装置」だし、人民解放軍も「暴力装置」)。その意味で、「自衛隊暴力で、国家暴力装置なんだ」って主張は控えめに言っても意味不明

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で、まあ、ここまでの議論は「職業としての政治」をまともに読んだことのある人なら誰でも分かっているはずのことで、あるいはウェーバーを読んだことなくても(別に「社会人必読書」というわけじゃないんだから、読んだことなくてもいいと思うよ)、このへんの記事とかを読みさえすれば誰でもすぐに理解できる話。それでも訳が分かってなくて色々とわめいている人がいるようだけど、狭いネット界隈で知識人ぶって、お山の大将やってる人の実際の知的レベルが透けて見えておもしろいよね

2010-01-20

続・id:JavaBlack氏って

http://anond.hatelabo.jp/20100119023114

しょぼい煽りだなあ。

煽りに見えるのかなあ。

優れたIT技術者だからといってなにか役に立つアプリを公開したいという欲があるとは限らない。

そりゃそうですが。

よくできたアプリを公開している人は、定義からして優れたプログラマなわけですが、何も公開しない人は、優れたプログラマかどうかはわからない。

優れたプログラマアプリを公開しているとは限らないですが、公開しない人が優れたプログラマであるとは限らない。

もちろん「優れたプログラマであるとは限らない」だけで、優れたプログラマではないと断定はできないですが、これだけの長期にわたってこれだけ大量のエントリを投下している割に、具体的な技術の話がさっぱりないのはかなり異様に見えます。

昔はコードを少し載せてた。

ちょっと見てみた。

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/archive/200503

2005年の分をタイトルだけさらってみたけど、コードが載ってるのは上記のStringの結合ネタぐらいのような……もちろんこういう記事はJavaプログラマにとっては(中級異常のプログラマには常識の範疇とはいえ)かなり役に立つ記事だと思うんですよ。でも、その後そういう記事は減少の一方じゃないですか?

このリストJavaやる人なら必須でしょ。このリストを作ってくれてるだけでブログレベルでは十分だと思う。

Javaオブジェクト指向参考書リスト2007年版)http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20070522/p1

普通ブログ記事として、この記事だけを見たら、悪くないエントリだと思う。

でも、逆に言うとどれも標準的な必読書。内容に関する言及もないので、それこそ本をまったく読まなくても、ネットで評判を調べるだけでこのリストは作れそうだ(JavaBlack氏がこれらの本を読んでないと言っているわけじゃない。邦訳ぐらいは読んでると思う)。

でもさ、普段あれだけ上から目線の偉そうなエントリを連投している割には、ご本人の技術力は、さっぱり具体的には見えてこない。

ブコメだと、(今回の地震の話はさておき)そこそこ好意的なコメントが付くようだけど、そのへんみんなどう思ってるのかな、と思ったわけですよ。

ちょうどシロクマ先生がこんなエントリあげてるけど、

全能感を維持するために「なにもしない」人達

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20100119/p1

JavaBlack氏は、自らの全能感を維持するために、コードを書いたり公開したりしないのかな、という気もちょっとする。

実力を晒さない限りは、馬鹿にされることもないからね。

ええと、ご本人がこれを見ることがあるとしたら、

プログラマならコードで語れ

と言いたいです。JavaBlack氏がまだ求職中なのかどうか知らないけど、もし私がうちの会社の人事権を持っていたとしても、悪いがこの人は採らない。

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