はてなキーワード: 対称性とは
それって「『絶対確実なもの』から論理を積み重ねていく」ことで「科学リテラシーが権威主義的側面を持っている」ことを否定しようとしているってことでOK?
・本当に「絶対確実なもの」は「絶対に確実なもの」としていいのか?
ウイルスの分子量は数百万~数千万で、その大きさは細菌より遥かに小さいというのは、現代では一般によく知られている。
しかし、それが明らかになったのはX線結晶解析や電子顕微鏡の登場を待たねばならなかった。
ここで疑問なのは、権威主義的に無批判にウイルスの大きさを「絶対確実なもの」としていないかということだ。
正直、増田が「ウイルスは同一のサブユニットから構成されるために対称性の観点からその形状は正十二面体か正二十面体であり、X線結晶解析や電子顕微鏡によってその大きさを 確認した」なんて到底思えないんだわ。
ウイルスの大きさは当時の科学者によって批判され論考された末に定まったものなのだろうが、権威主義的でないならばその批判のプロセスをなぞって再検証する必要がある。
その批判に使われた考えや技術も当然再批判する必要があり、帰納的に疑うべきものの数が増え続けるために、権威主義的側面によって仮説検証コストを下げることは必須であり合理的。
感覚派じゃないニュータイプなんていないだろ。あいつら感覚が全てだよ。
アムロは1年戦争後、閑職に追いやられて仕事らしい仕事といえば
連邦政府から送り込まれたコールガールと寝ることぐらいだったろ?
そこから脱出してカラバ入りしたあと、なし崩しでロンド・ベルという非正規コース。
どちらにしろブライトがいることとアムロの管理者能力は関係がない。
むしろブライトがいることでアムロは管理者能力を磨く理由がなくっているのでは。
作戦会議に出て発言してるのはMS部隊のリーダーだからなんだろうけれど管理職というわけではないと思う。
MS部隊の管理職はケーラがロンド・ベルを守ろうとしているときに下がれ射撃の邪魔だとか指示を戦闘ブリッジで出してた人だと思う。
実際のところ戦闘シーンではアムロは猪突猛進、ひとりで突出して部隊単位での行動なんて全くしてない。
これは余談だけど、アムロに対してシャアは常に組織のリーダーとして動いているんだよな。
推しは白い髪のミステリアス系少年キャラでここではN.K.としておく
厳密にいうと髪は真っ白ではなくてそれも良い
もともと作品自体はあまり知らなくて、ネットでふと見た推しを最初は気持ち悪いと思っていたけどそのうち興味が湧いて
気がついたときには推しのためだけに作品の履修を心に決めていた
ネタバレをいろいろ見てしまっていたことは悔やんだけどそれでもなお新鮮な驚きがあった
主人公くんが異様な状況で驚き慌てているところに優しく現れる推し
推しの謎の好意を受ける主人公君に場所代わってほしいと思ったのは一度や二度ではない
しかし主人公君と推しの関係性や美しい対称性を考えているうちにそこは主人公君の場所なんだと納得して代わってほしいとは思わなくなった
ネタバレ見て知っていたが推しの本性はアレだから二人の蜜月は長くなかった
推しはある目的のために一人でこっそり入った謎の部屋であの世界の真実を知ってしまっていたのだ
手が固定された磔になって腹に神話の槍を刺されてる白い体の衝撃
他人の手で殺されることを選択するに至る覚悟は最初戸惑ったがそのうち深く納得した
グッズの出し方が露骨だったのはまだいい
許しがたいのはシリーズ5作目(リメイクなどは抜きで数えている。3作目といった方がいいか?)なにあれ
「希望は残っているよ、どんな時にもね」推しはそんなこと言わない
他のキャラもいろいろおかしかったからとても正史とは認めたくない
常人には理解できないことばかり言ってて主人公君を好きな理由もよくわからないナギちゃんを
白い髪白い肌に白い半袖シャツで
シンジくんの少年らしい声と心地よくオーバーラップする人外っぽい喋り方のナギちゃんを
ついでに
例のセリフはi love youとi like youのどちらが良いかで揉めてたけど私はどちらも同じくらい間違い派
全ての勉強をニューラルネットに絡めてやった人、って感じのする意見なんだよな。最近の若い人はそういう人すごく多いけど。
アテンションがどうとか言ってるけど、そもそもモデルのパラメータを画像座標と図形形状の直積に取れば位置の情報は当然入る。単にそれだけの話なのに、わざわざ「アテンション」とか言ってしまうところが、ニューラルネット、もっと言えば並進対称性をあからさまに入れた畳み込み演算が暗黙の前提になりすぎているといえる。
GANがどうと言ってる人も同一人物だろうなと思うけど、そもそも単なる教師あり学習とhuman in the loopのアクティブラーニングは全然話が違うだろう。
>ちゃんとエコーチェンバー現象を確認するなら、元々の思想が同じような人達を2グループに分けて、全く同じ考えを信じてる人ばかりの場で聞いた時と、考えがバラバラの人がいる場で聞いた場合とで、信じる人の割合が変わるか観測しないといけないだろ。そんなことしてるわけ?
していない。
それは社会科学全般に付きまとう問題である。普通の科学というのは、同条件の培地を作って、あるいはマウスを使い捨てにして、お前の言う通りの比較をするわけだが、同条件の社会を作ったり使い捨てにしたりする訳にいかないので、社会科学においてそういう実験は基本的にできない。
しかし、近似的なことはしている。例えば社会心理学の実験のようなことだ。実験ボランティアに集まってもらって、一人以外が全員サクラで、他の人が意見にめちゃくちゃ賛同した場合と、いろんな意見があった場合で、対象の一人の意見が極端になるかどうか、件数を調べる……みたいなことはやっている。はずである。
まあそれは厳密には対称性の実験にはならなくて、だから極端な理系脳の人は文系科学を嫌うんだけどね。
ただそうしないと研究できない領域があって、しかも成果が実際にでるから、しかたない。
これを批判したいなら、止めはしないが、ハードな批判になるだろう。エコーチェンバー分析ではなくて、社会科学全部を批判しなければならなくなるからだ。
>問題は本人に土壌があるかどうか
全くその通り。
しかし社会全体には必ず土壌のある人と無い人がおり、そうである以上、環境がそろえばその影響が全体には必ず出る。
繰り返すが、これはあくまでも傾向の話であって、絶対にそうなるとかいう話じゃない。
あと傾向は実際に観察されている。
私ははてなブックマークを数年間使っていたが、途中から使い方を変えた。
以前は気になった話題にコメントを付け、同意できるようなトップコメにスターを付け、自分の考えから納得できる記事をブックマークをしていた。
ただ、それが途中から虚しくなった。
どれだけ政治的な判断によって考えを深めようとしても、無意味だった。
大抵のことは対称性のあるものであるが、たいていの政治的な話題は単なる罵倒か、あるいは「一歩引いて見ている俺はお前らより賢い」というようなコメントが一番スターを付けている。
もちろんたまに、鋭い視点から穿ったような芸術的な一矢を認めることもあるのだけれど。
特に嫌いなのが(エッセイなどではない記事での)「この文章はわかりやすい/整理されている/論理的だ」「この文章はわかりにくい/乱雑である/非論理的だ」の類いのコメントだ。
なぜなら、このコメントが付けられる殆ど全ての原因は、その文章の中身が同意できるかできないかだけだからだ。
同じ記事の中で「わかりやすい」「わかりにくい」にも双方スターがついているのを見ると、乾いた笑いが出てくる。
スターは中身のない称賛だ。
その価値を本来捧げるべき相手に仮託した肯定行為となっている。
だから私は最近、自分ではコメントをせず、スターを賛成できないコメントに付けることにしている。
それが沢山の人の目に止まればいいと思っている。
公理から初めて論述によって命題を示すという手法は現代数学の基本
ユークリッド幾何学では厳密な論証を学ぶことができる
もしユークリッド幾何学を学ばなければ抽象代数学などが理解できなくなることは明らか
微分積分などだけを教えていると群論やガロア理論などが理解できなくなってしまう
ガロア理論では作図が主に扱われるからユークリッド幾何学応用になっている
ユークリッド幾何学はまず中初等教育において論述を教える題材として適している
代数などはただの計算であって厳密ではないがユークリッド幾何学は公理から始めて曖昧さなく命題を示す
これは現代数学の基本であって群論やガロア理論を学ぶ際に必要な能力
代数では多項式とは?集合とは?などが厳密に説明されていないがユークリッド幾何学には曖昧さは無い
ユークリッド幾何学が扱う題材は図形であって初等教育にも馴染みやすい
現代数学を厳密に展開するには公理的集合論まで遡らねばならないが
このような条件を満たす単元は他には無い
群論やガロア理論などの抽象代数学はユークリッド幾何学の考えを継承している
これらが確立されたのは18世紀であり微分積分などはそれよりも大分昔の理論だから厳密性がない
ユークリッド幾何学は現代数学のモデルであるから論述を教えることができる
群論やガロア理論は対称性を扱う数学で対称性とは回転や相似変換などの一般化だから
やはりユークリッド幾何学を学ぶことは群論やガロア理論を学ぶことに役立つ
特に群論では、群の正規群(特異点を持たない群)による商で対称性を分類する
この割り算にはユークリッドの互除法のアルゴリズムを用いることができるからユークリッド幾何学の応用になっている
群論の一部であるリー群ではユークリッド空間の回転である直交群を扱うからこれもユークリッド幾何学が直接役に立つ
ユークリッド幾何学では公理系から始めて命題を証明するがこれは現代数学の基本
群論やガロア理論もこのスタイルを継承していてユークリッド幾何学を学ばないと抽象代数学が理解できない
ガロア理論はユークリッド幾何学と同様に、対称性の公理から作図可能性を論ずる
これはいくつかの公理から始めて可能な手順の組み合わせを厳密に論述することで様々な図形を作図していく
ヒルベルトが提唱した円積問題などもこの応用であって、現代数学において極めて重要
ユークリッド幾何学は公理から始めて論述のみによって命題を証明する
これは現代数学の基本であってガロアの理論やヒルベルトの理論などがその手法を受け継いでいる
ユークリッド幾何学をやらないと抽象代数学などを理解できなくなってしまう
ttps://note.com/r_l/n/n2520be6381f1
桑山千雪がラジオ企画でつくった雑貨はオークションで高値がついたのに、名前を伏せてオークションに出したら1円のまま落札されなかった話。
これと二次創作者がオリジナル絵を描いたら見向きもされない問題を重ねてるけど、全然レイヤーの違う話だよね。
桑山千雪がやったことはフォロワー0の状態でオリ絵をうpして見向きもされなかったみたいな話で、抱えてるフォロワーに絵を展開できる二次創作者は立場が違う。
それをわかりみあるーみたいに言うのってどうなん。
桑山千雪がアイドルをやめて雑貨屋を始めたら見向きもされなかった、という話でしょ、二次創作者がオリ絵評価されないあるあると対称性のある話にするなら。
あとこの二次創作者、オリ絵が評価されないことにぶつくさ言ってるけど、そこに足りないのはオリ絵のファンを増やすための戦略でしょ。
二次創作やる上でも評価されるためには絵がうまいとか塗りがうまいとか、4コマ的なオチのあるミニ漫画が描けるとか、キャラ同士のエモいやりとりが描けるとか、何らか評価されうる要素が必要で。
その評価されてる表現を、二次創作絵師としての得ている知名度を利用しながらオリ絵でもやり続けることで、自身の表現のファンを増やしていく、そういう努力が必要なだけだと思う。
そういった論理的な話はまったくせずに桑山千雪のシナリオと自分を安易に重ねてお気持ちきゅんきゅーんみたいなのは見るに堪えない。
桑山千雪を出汁に酔いすぎなのでは?
Amazonのレビューなどに書くと過去のレビューから身バレする可能性があるのと、わざわざ別アカウントを作ってまで批評するほどのものではないと思ったので、こちらに書きます。
初めに断っておきますが、本稿は別に加藤文元先生の人格や業績などを否定しているわけではありません。また、IUT理論やその研究者に対する批判でもありません。「IUT理論が間違っている」とか「望月論文の査読体制に問題がある」などと言う話と本稿は全く無関係です。単純にこの本に対する感想でしかありません。
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加藤文元先生の「宇宙と宇宙をつなぐ数学 - IUT理論の衝撃」を読みました。結論から言って、読む価値の無い本でした。その理由は、
「ほとんど内容がない」
本書は、RIMS(京都大学数理解析研究所)の望月新一教授が発表した数学の理論である、IUT理論(宇宙際タイヒミューラー理論)の一般向けの解説書です。
1~3章では、数学の研究活動一般の説明や、著者と望月教授の交流の話をし、それを踏まえて、IUT理論が画期的であること、またそれ故に多くの数学者には容易には受け入れられないことなどを説明しています。
4~7章では、IUT理論の基本理念(だと著者が考えているアイデア)を説明しています。技術的な詳細には立ち入らず、アイデアを象徴する用語やフレーズを多用し、それに対する概念的な説明や喩えを与えています。
まず、数学科の学部3年生以上の予備知識がある人は、8章だけ読めばいいです。1~7章を読んで得られるものはありません。これはつまり「本書の大部分は、IUT理論と本質的に関係ない」ということです。これについては後述します。
1~3章は、論文が受理されるまでの流れなどの一般向けに興味深そうな内容もありましたが、本質的には「言い訳」をしているだけです。
などの言い訳が繰り返し述べられているだけであり、前述の論文発表の流れなどもその補足のために書かれているに過ぎません。こういうことは、数学者コミュニティの中でIUT理論に懐疑的な人達に説明すればいい話であって、一般人に長々と説明するような内容ではないと思います。もっとも、著者が一般大衆も含めほとんどの人がIUT理論に懐疑的であると認識して本書を書いたのなら話は別ですが。
4~7章は、「足し算と掛け算の『正則構造』を分離する」とか「複数の『舞台』の間で対称性通信を行う」などの抽象的なフレーズが繰り返し出てくるだけで、それ自体の内容は実質的に説明されていません。
のように、そこに出てくる「用語」にごく初等的な喩えを与えているだけであり、それが理論の中で具体的にどう用いられるのかは全く分かりません(これに関して何が問題なのかは後述します)。そもそも、本書を手に取るような人、特に1~3章の背景に共感できるような人は、ここに書いてあるようなことは既に理解しているのではないでしょうか。特に6~7章などは、多くのページを費やしているわりに、数学書に換算して1~2ページ程度の内容しか無く(誇張ではなく)、極めて退屈でした。
8章はIUT理論の解説ですが、前章までに述べたことを形式的につなぎ合わせただけで、実質的な内容はありません。つまり、既に述べたことを並べて再掲して「こういう順番で議論が進みます」と言っているだけであり、ほとんど新しい情報は出て来ません。この章で新しく出てくる、あるいはより詳しく解説される部分にしても、
複数の数学の舞台で対称性通信をすることで、「N logΘ ≦ log(q) + c」という不等式が示されます。Θやqの意味は分からなくてもいいです。
今まで述べたことは局所的な話です。局所的な結果を束ねて大域的な結果にする必要があります。しかし、これ以上は技術的になるので説明できません。
のような調子で話が進みます。いくら専門書ではないとはいえ、これが許されるなら何書いてもいいってことにならないでしょうか。力学の解説書で「F = maという式が成り立ちます。Fやmなどの意味は分からなくていいです」と言っているようなものだと思います。
本書の最大の問題点は、「本書の大部分がIUT理論と本質的に関係ない」ということです(少なくとも、私にはそうとしか思えません)。もちろん、どちらも「数学である」という程度の意味では関係がありますが、それだけなのです。これがどういうことか、少し説明します。
たとえば、日本には「類体論」の一般向けの解説書がたくさんあります。そして、そのほとんどの本には、たとえば
奇素数pに対して、√pは三角関数の特殊値の和で表される。(たとえば、√5 = cos(2π/5) - cos(4π/5) - cos(6π/5) + cos(8π/5)、√7 = sin(2π/7) + sin(4π/7) - sin(6π/7) + sin(8π/7) - sin(10π/7) - sin(12π/7))
4で割って1あまる素数pは、p = x^2 + y^2の形に表される。(たとえば、5 = 1^2 + 2^2、13 = 2^2 + 3^2)
のような例が載っていると思います。なぜこういう例を載せるかと言えば、それが類体論の典型的で重要な例だからです。もちろん、これらはごく特殊な例に過ぎず、類体論の一般論を説明し尽くしているわけではありません。また、類体論の一般的な定理の証明に伴う困難は、これらの例とはほとんど関係ありません。そういう意味では、これらの例は類体論の理論的な本質を示しているわけではありません。しかし、これらの例を通じて「類体論が論ずる典型的な現象」は説明できるわけです。
もう一つ、より初等的な例を出しましょう。理系なら誰でも知っている微分積分です。何回でも微分可能な実関数fをとります。そして、fが仮に以下のような無限級数に展開できたとします。
f(x) = a_0 + a_1 x + a_2 x^2 + ... (a_n ∈ ℝ)
このとき、両辺を微分して比較すれば、各係数a_nは決まります。「a_n = (d^n f/dx^n (0))/n!」です。右辺の級数を項別に微分したり積分したりしていい場合、これはかなり豊かな理論を生みます。たとえば、等比級数の和の公式から
1/(1 + x^2) = 1 - x^2 + x^4 - x^6 + ... (|x| < 1)
arctan(x) = x - x^3/3 + x^5/5 - x^7/7 + ...
π/4 = 1 -1/3 + 1/5 - 1/7 + ...
のような非自明な等式を得ることができます。これは実際に正しい式です。また、たとえば
dy/dx - Ay = B (A, B ∈ ℝ、A≠0)
のような微分方程式も「y(x) = a_0 + a_1 x + a_2 x^2 + ...」のように展開できて項別に微分していいとすれば、
よって、
a_0 = -B/A + C (Cは任意の定数)とおけば、
- a_n = C A^n/n! (n ≧ 1)
「e^x = Σx^n/n!」なので、これを満たすのは「y = -B/A + Ce^(Ax)」と分かります。
上の計算を正当化する過程で最も困難な箇所は、このような級数が収束するかどうか、または項別に微分や積分ができるかどうかを論ずるところです。当然、これを数学科向けに説明するならば、そこが最も本質的な箇所になります。しかし、そのような厳密な議論とは独立に「微分積分が論ずる典型的な現象」を説明することはできるわけです。
一般向けの数学の本に期待されることは、この「典型的な現象」を示すことだと思います。ところが、本書では「IUT理論が論ずる典型的な現象」が数学的に意味のある形では全く示されていません。その代わり、「足し算と掛け算を分離する」とか「宇宙間の対称性通信を行う」などの抽象的なフレーズと、それに対するたとえ話が羅列されているだけです。本書にも群論などの解説は出て来ますが、これは単に上のフレーズに出てくる単語の注釈でしかなく、「実際にIUT理論の中でこういう例を考える」という解説ではありません。これは、上の類体論の例で言えば、二次体も円分体も登場せず、「剰余とは、たとえば13 = 4 * 3 + 1の1のことです」とか「素因数分解ができるとは、たとえば60 = 2^2 * 3 * 5のように書けるということです」のような本質的に関係のない解説しかないようなものです。
もちろん、「本書はそういう方針で書く」ということは本文中で繰り返し述べられていますから、そこを批判するのはお門違いなのかも知れません。しかし、それを考慮しても本書はあまりにも内容が薄いです。上に述べたように、誇張でも何でもなく、数学的に意味のある内容は数学書に換算して数ページ程度しか書かれていません。一般向けの数学の本でも、たとえば高木貞治の「近世数学史談」などは平易な言葉で書かれつつも非常に内容が豊富です。そういう内容を期待しているなら、本書を読む意味はありません。
繰り返し述べるように本書には数学的に意味のある内容はほとんどありません。だから、極端なことを言えば「1 + 1 = 2」や「1 + 2 = 3」のような自明な式を「宇宙と宇宙をつなぐ」「正則構造を変形する」みたいに言い換えたとしても、本書と形式的に同じものが書けてしまうでしょう。いやもっと言えば、そのような言い換えの裏にあるものが数学的に正しい命題・意味のある命題である必要すらありません。本書は少なくとも著者以外にはそういうものと区別が付きません。
ここまでネガティブなことを書いておいて、何食わぬ顔でTwitterで加藤先生のツイートを拝見したり、東工大や京大に出向いたりするのは、人としての信義に反する気がするので、前向きなことも書いておきます。
まず、私は加藤先生のファンなので、本書の続編が出たら買って読むと思います。まあ、ご本人はこんな記事は読んでいないでしょうが、私の考えが人づてに伝わることはあるかも知れませんから、「続編が出るならこんなことを書いてほしい」ということを書きます。
まず、上にも書いたような「IUT理論が論ずる典型的な現象」を数学的に意味のある形で書いていただきたいです。類体論で言う、二次体や円分体における素イデアル分解などに相当するものです。
そして、IUT理論と既存の数学との繋がりを明確にしていただきたいです。これは論理的な側面と直感的な側面の両方を意味します。
論理的な側面は単純です。つまり、IUT理論に用いられる既存の重要な定理、およびIUT理論から導かれる重要な定理を、正式なステートメントで証明抜きで紹介していただきたいです。これはたとえば、Weil予想からRamanujan予想が従うとか、谷山-志村予想からFermatの最終定理が従うとか、そういう類のものです。
直感的な側面は、既存の数学からのアナロジーの部分をより専門的に解説していただきたいです。たとえば、楕円曲線のTate加群が1次のホモロジー群のl進類似であるとか、Galois理論が位相空間における被覆空間の理論の類似になっているとか、そういう類のものです。
以上です。
加藤文元先生、望月新一先生、およびIUT理論の研究・普及に努めていらっしゃるすべての方々の益々のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げます。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 74 | 10343 | 139.8 | 58 |
01 | 56 | 7888 | 140.9 | 63 |
02 | 28 | 8757 | 312.8 | 128.5 |
03 | 12 | 2017 | 168.1 | 73.5 |
04 | 17 | 6652 | 391.3 | 108 |
05 | 31 | 2023 | 65.3 | 53 |
06 | 107 | 5551 | 51.9 | 35 |
07 | 133 | 8038 | 60.4 | 43 |
08 | 217 | 16179 | 74.6 | 40 |
09 | 262 | 19286 | 73.6 | 40 |
10 | 165 | 11870 | 71.9 | 41 |
11 | 205 | 15306 | 74.7 | 45 |
12 | 169 | 14887 | 88.1 | 37 |
13 | 162 | 10327 | 63.7 | 47 |
14 | 170 | 15852 | 93.2 | 49.5 |
15 | 104 | 8099 | 77.9 | 41 |
16 | 122 | 11513 | 94.4 | 40 |
17 | 130 | 14916 | 114.7 | 47 |
18 | 153 | 14507 | 94.8 | 38 |
19 | 154 | 13285 | 86.3 | 41 |
20 | 95 | 6543 | 68.9 | 34 |
21 | 137 | 9875 | 72.1 | 32 |
22 | 102 | 9436 | 92.5 | 39.5 |
23 | 116 | 15134 | 130.5 | 34 |
1日 | 2921 | 258284 | 88.4 | 42 |
サンタクララ(6), カビノマスク(22), 廃油(4), 伊藤忠商事(3), 9兆円(3), population(3), コーポレーション(3), 全戸(4), deaths(4), LA(8), 上納(4), fl(4), 抗体(39), 致死率(23), 10万円(58), 密(24), キット(15), 給付(30), 困窮(14), ロ(12), 配布(30), 受け取る(21), 10万(31), テレワーク(23), 布(24), 陽性(21), 医療崩壊(14), 一律(18), 自粛(68), マスク(137), 感染(120), 貧乏人(20), 緊急事態(19), コロナ(212), ウイルス(36), 検査(55), 感染者(38), 平等(24)
■『はらわたが煮えくり返る』の最上級 /20200421225420(23), ■「10万円を使って、困っている人を助けよう」という論調について(+追 /20200422044222(15), ■NHKの『ダーウィンが来た!』という動物番組の問題点を指摘する /20200421222352(14), ■10万円の給付で何買うん? /20200422151201(12), ■もっともな理由つけて10万円を巻き上げる場所が次々と増えるだろう /20200422081619(12), ■見ずして死ねない日本の伝統建築10選 /20200421170303(11), ■ドラッグストア兼調剤兼務薬剤師。もう限界。 /20200422014249(11), ■貧乏で支援できなかった /20200421211908(10), ■好きだった漫画家が漫画家辞めてた(辞めてない) /20200421165733(9), ■せっかく家にいるのになんもしないダンナ /20200422171906(7), ■猫に仕事をさせればいいだろ /20200422121929(6), ■はてブって、記事の本文をきちんと読まないでコメする人多いよね。 /20200422125550(6), (タイトル不明) /20200422125726(6), ■はてなにいるリベラルの人集まれ〜〜!!質問があるよ〜〜!! /20200422100440(6), ■ /20200422134304(6), ■女配信者に投げ銭をして狂わせてしまった /20200421231019(6), ■anond:20200422093459 /20200422094650(6), ■ /20200422110853(5), ■ロックダウンとか自粛とかなんて要らない /20200422125946(5), ■糞真面目な両親から生まれた糞真面目な子供 /20200422025411(5), ■多分GWは社畜の移動が大発生してみんなの努力は水の泡になる /20200421190017(5), ■あるイラストレーターを探している /20200422025120(5), ■ /20200422075648(5), ■緊急事態宣言を延長してはならない /20200422081200(5), ■おばあちゃんが死にそう 【追記】亡くなりました /20200422012009(5), ■anond:20200422083430 /20200422084202(5), ■パリティ対称性のくずれ /20200422084528(5)
最近やっとわかったんたが、認知症や発達障害・精神病にある人物が死亡事故や殺人事件を引き起こしたとき、そういうのに対して死刑を望む奴にはASD持ち(アスペルガー症候群も含む)が多いようだ。
アスペルガー症候群は匙加減や情状という概念の処理が苦手なので、2人殺せば死刑という相場観を堅守したがるようなのだ。
また、京アニ事件でも散見したが「36人殺したのだから1死刑で、のこり35人は親族から順に連帯責任を取らせるべきだ」という趣旨のツイートもあった。
対称性や数の釣り合いに拘るのはまさにアスペルガー症候群だ。俺は深く頷いた。
そいつも掘り返すとアスペルガー症候群丸出しのツイートが多かった。
アスペルガー症候群にも頭の良いタイプは居るので例外はあるだろうが、頭の悪い部類になると物事を複雑に、かつ何通りものパターンを想定することは苦手だから、
条文に書かれてることが全てになるのだ。
これは間違いない。