はてなキーワード: 口説くとは
そうだよ?
男にとっての恋愛を女に当てはめるなと言っているだけなので、可愛ければ告白、ブスならセクハラというのは女にとっては真理。
告白は脈があるのを確かめてからだの信頼関係を築いてから口説けだの、いや脈がありか無しか確かめたところで脈が無かったらそこで終わりになるだけですし、どんなに人間として信頼関係を築いたところでそれは恋愛とは別物ですよね?
『職場の上司・同僚からの脈なし告白は女性にとってはセクハラよりも迷惑です!
会社や職場で好きでもない男性に告白されて困っているという女性会社員は想像以上に多いです。男は「告白は女性に対する心のレイプ」と自覚するべきです。』
女はブスなだけで話しかけられて迷惑とまでは思わず、ブスでもイケメンでも口説くなら手順を踏めと考える。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20220614193055
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恋愛強者と恋愛弱者の間の埋まらない理解の壁は、ブコメなどを見れば分かる。
なぜ壁が生まれるのか考えたが、恋愛強者の中には人生で一度も恋愛弱者と関わったことがない人たちが少なからずいるんじゃないかと思っている。
恋愛弱者の少ないコミュニティとして俺が思い浮かぶのは、高偏差値のエリート校だ。俺は地方の荒れた公立中学を出て、そこから地元最難関の進学校に入ったので両方の状況がよく分かる。
進学校の生徒はみんな自信に満ちていて、キラキラしていて、卑屈な感じの人はほとんどいなかった。
容姿的な意味ではたとえ優れていなくても、自己肯定感の強さが自然と表情や言動に表れ、それが魅力となって表れているような人が男女共に多かった。たとえオタクであってもだ。
みんなコミュニケーション能力が高く、大人になれば高収入の職に付く人も多く、そういう点も含め恋愛弱者のほとんどいないコミュニティだったように思う。
知的障碍ボーダーのような人、中学卒業後にすぐ妊娠した人、容姿が原因で徹底的に虐められてた人、その中には絵に描いたような非モテの人というのも確かにいた。
誰かが誰かに告白して、それが噂で広まり告白した人がみんなに虐められるといった事件もあった。本当の恋愛弱者はあの荒れた公立中学の中にいたように思う。
俺はそういうのを見てきたので、異性を口説くとハラスメント扱いされるというのもある程度分かるのだが、そういうのを見てきていない人には、それが信じられないのかもしれない。
思うに都内で生まれて私立小学校に入り、そのままエリート街道を突き進んだような人は、人生で一度も本当の恋愛弱者と関わったことがないんじゃないか。
あのキラキラした進学校のような場所でずっと生きてきた人には、告白した人が虐められるような状況というのは想像できないんじゃないか。
https://anond.hatelabo.jp/20220614193055
この話題、喪女の私はどちらかというと男性側の意見に共感する事が多い(男性にアプローチしたらセクハラ扱いされて気持ち悪がられたという経験には事欠かないから)。
異性を口説くとハラスメント扱いされると言う意見に対し、そんな事はないだろうと決め付けてくるのは容姿とコミュニケーション力に恵まれた強者の説教でしかないだろうと思うし本当に苛つく。
告白は脈があるのを確かめてからだの信頼関係を築いてから口説けだの、いや脈がありか無しか確かめたところで脈が無かったらそこで終わりになるだけですし、どんなに人間として信頼関係を築いたところでそれは恋愛とは別物ですよね?って思う。現実は恋愛シミュレーションゲームと違って、努力してもパラメータは上がらないし正しい(と思われる)選択肢を選び続けてもそれで好感度が上がる訳じゃないでしょ。第一印象の時点である程度ストライクに入っているかどうか、それをクリアしてないと何をやっても無駄なのが現実でしょう?だから私は女だけど、こういうのは男側に共感しちゃうんだよね。ただでさえ相手は振られて傷付いてるのに、そこまで酷い事を言わなくてもいいじゃんっていう。
『まずは相手の女性社員の気持ちをしっかりと考えて察して、脈を作って脈ありの状態に持って行ければいいわけです。』って言うけどさあ、『脈を作って』とか、あまりにも簡単に言い過ぎなんだよ。出来ない奴人は何をやっても出来ないでしょ?それを認識すらしていないなんてどんだけ自己責任論なんだよ。
告白とまで行かなくとも、ブスだとマジで話し掛けるだけで迷惑がられるよ。こっちもバカじゃないんだから相手が引いてるのがちゃんと分かるよ。だから辛いんだよ。
それに脈ありかどうかの基準なんて著しく人によるでしょ?そこまでガチガチに規律してたらまともな人ほど尻込みし、空気を読まない勘違い男ほど積極的にアプローチしてくる事になるのでは?
https://white-reisai.com/?p=29507
『職場の上司・同僚からの脈なし告白は女性にとってはセクハラよりも迷惑です!
会社や職場で好きでもない男性に告白されて困っているという女性会社員は想像以上に多いです。男は「告白は女性に対する心のレイプ」と自覚するべきです。』
こういうのとか、いやいくら何でも大袈裟やろ…と思ってしまう。上司はともかく同僚からの告白でもハラスメント!?単に好みじゃないから断るだけじゃ駄目なの?って思ってしまう。同僚という対等な関係ですら脈なし告白が駄目なら、そのうち学生同士でもアウトになりそう。やっぱり恋愛は平民には無理ゲーでは?
でもそういう男性側の意見は、恋愛が無理ゲーで苦しむのは男だけの問題であるかのように語っているのでそっちにもやっぱり完全な共感は出来ない。
だって少なくとも容姿における性淘汰圧は、女性に対するそれの方が圧倒的に強いじゃん。男は一重瞼でも許されるのに対して女は二重じゃなきゃ認められないし、それに加えて奥目人中中顔面口ゴボ骨ストとどんどん女の外見侮辱用語が発明されて際限がないぞ?自称弱者男性だって平均以上の容姿の若い子可愛い子に集中してるじゃん。恋愛が無理ゲーなのは女にとってもだよ。
それにしてもどうしてこうもフェミニストにヘテロの喪女は少ないのだろうか。常に女性側が告白「される」側だという前提で進んでいるのは、フェミニストも自称弱者男性も何故か同じなんだよね…。意中の男性に相手にされない女性、勇気を出して告白しても迷惑がられたり笑われたりして苦しむ女性の存在を一切想定していないのはどうしてなんだろう。
twitterで声を上げてるフェミニストの人達って既婚や彼氏持ちかレズビアンか、恋愛や結婚を「しようと思えば出来るけれど意図的にしない」という強者女性ばっかりじゃん?シスヘテロだけど男にモテない、全く相手にされないという女性もtwitter上には多少はいるけれど、そういう女性達って殆どがフェミニズムとは距離を置いてるんだよな本当に不思議。
「意中の男性にアプローチしたらキモがられた」ような経験が皆無の強者女性ばかりが女性を代弁する状況、女性の権利問題が妊娠出産子育てあるいはガラスの天井という名のエリート女性特有の問題ばかり語られる状況が本当に地獄だなーと思う
つーか、全く面識がなかったとかそのレベルならば問題外としても
殆ど話した事はない職場の同僚とか数回飲み会で会ったとかの、「顔と名前は知っている」知り合いレベルなら
告白されてとりあえず付き合うってのも普通に有り得ると思うんだが本当に一切有り得ないのか?
直接話した事はなくとも何となく見てれば仕事ぶりとか人柄って分かるものだしさー
そこで好感持ってれば付き合ってもおかしくないと思うんだけど
「脈ありかどうか探ってから口説く」って、あまりにもガチガチに縛り過ぎて婚活パーティやマッチングアプリ等以外での恋愛や結婚は一切無理になるしかないでしょ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20220614193055
「tienoti 告白や口説くの1工程前に、脈アリか探る、が無いんだと思う。確認するのに結構時間や手間かかると思うが、端折るからじゃない。」
端折るも何も、
脈ありかどうか探る→脈がありませんでした→口説くのやめます→終わり
…となるだけじゃないの?
現実に出会える人間の数って無制約に増やせる訳じゃないし(学校や職場や友達の紹介、趣味のサークルなんかでは限界があるだろう)
現実での出会いを諦めてマッチングアプリや結婚相談所のように条件で激しく足切りされる手段を選ぶしかないとしたらそれはそれでナイトメアモードの無理ゲーになる
大体、基本的に人間が好む異性のタイプってどの人もそんなに変わらないから、10人探って脈無しだったら100人探っても脈無しなんじゃないの?と思う
『告白や口説くの1工程前に、脈アリか探る』というのが何か有用なアドバイスだと思っているとしたらあまりにも勘違いが過ぎないか
付き合う前に口説こうとする → セクハラ、ストーカー扱いされる
まず人間としての信頼を蓄積しようよ
徹底して礼儀のある態度で、搾取をせず、相手の大事しているものを大事にすれば、じわじわと蓄積されていくから、必ず。
告白するがハラスメントになるのは、不気味だからで、なぜ不気味になるかといえば「唐突だから」だよ。
相手が何故自分に告白したかが理解できればそれはハラスメントにはならない。断りやすい空気(断ったら気まずくなる懸念がない)があれば、ハラスメントにはならない。
どうしてそこまで考えられないの。全部「意味不明な思考の相手のせい」という思考停止になるの。
男女関係なくだよこれは。
付き合う前に口説くのだって、性的ニュアンスがそこになければ口説きとは捉えられないんだよ。
女性が同性と友達として仲良くなるときに、きれいだねとか言う?言わないよ
・してもらったら、してあげる。聞いてもらったら聞いてあげる。(搾取をせず)
・相手の興味に寄り添う(最近見て面白かった本とか映画とか、食べて美味しかったお店の情報交換とかね。そこですかさず今度行こうよ!は同性同士でもウワ距離感ないな、ってなるんだよ、恋愛関係ないんだよ)
これ「条件を満たしている人と結婚したいです」という意味ではなくて、
「条件を満たしている人であれば足切りライン突破だから私を口説く権利を与えます、さあ私を楽しませなさいスマートにエスコートしなさい」という意味だからみんな気をつけてな。
そんなの当たり前やろ。会うまでに足切りできるのがメリットなんやから。
男側だって「普通の人で良い」と思ってるし、なんならアプリの男女比的に多少自分の思う普通でなくても仕方ないとしたりするが、その足切りを経てようやく口説こうと思うわけだ。
これは「弾丸(マッチングするかもしれない異性)は大量にある」「だから数うちゃ当たる」という、婚活にありがちな勘違いによる。
この勘違いは根深く、大量にあるんだから好きなように選べると思うに至り、その結果とし異性に対してやたら上から目線になりがちだったりする。
アプリはまあそれでいいんじゃねえの。男女お互いの需要がそういう形でマッチするんだから。
しかし相談所でそんなことをやっていたら、婚活の地を這うであろう。
「足切りラインを突破したなら、交際・結婚をなるべく前向きに考えてみよう。相手の良いところを見るようにしよう」
「そもそも自分とマッチする(足切りラインをお互いに突破できる)異性は貴重であり、粗雑に扱うことは許されない」
と自分の意識を変えられた者だけが成婚退会という勝利を掴むのである。
余談として、「知人の紹介」が今でも最強なのは、
という2点による。
結論としては、婚活とかしてるどフリーな人間のくせにいつの間にか染みついてしまった謎の上から目線をなんとかしないと男女ともにきついぜ! てこった。
地域系のチャットルーム作ってあまり人も集めずに細々とやってる
たまにいるのが片っ端から女にメンションする男
ノートに簡単なプロフィール書くようにしてるけど、そこにメッセージ書いて口説くやつもいた
何度もやり取りして気になった相手と会いたくなるのもわかるが、入ってきてすぐ片っ端から声かけて引っかかったやつと会おうとするやつって
直接会えたとしても顔が悪いからってそのまま帰ってまた別な女に声かけるのね
これは他の部屋で見た例で、さすがに自分のところでは2回目は強制退会。
ネットのやり取りで付き合いたくなるのもわかるけど、顔も見ないで口説くなら顔がどうあれ付き合う覚悟で口説けよとこの管理人は思ってる
https://togetter.com/li/1840933
これが犯罪だのなんだの議論になってたけど、まぁとにかく描かれてるのは未成年者略取だから犯罪!でも犯罪だって描いていいのが表現の自由!
自分が14歳の時にネットで知り合ったおねーさんに、とにかく童貞捨てさせてくれお願いしまわっていた時受け入れてくれた25歳の人。
1度きりしか会ってくれなかったが、いろいろな作法や所作、ホテルの中の飲み物は高いのでコンビニで買っていけとか教えてくれた。
同じく14歳の時に、ネットで知り合った35歳の専業主婦。12歳の娘がいると言っていた。
1回セックスしたらやたら次いつ会えるのか、しなくてもいいから会いたいと迫ってきたので逃げた。
15歳の時に知り合った22歳のおねーさん。本当に好きで恋していたが、相手にとって俺は生バイブでしか無かったらしく、付き合ってはくれず家に呼びつけられて、セックスするだけで飽きたら捨てられた。
17歳の時に知り合った22歳のおねーさん。まさに「飼われてる」と言った感じで、服とか買ってくれてご飯もつくってくれて、おねーさんの家に泊まって学校に行くこともあった。遊びに行くときは制服で来いって言ってくるのでそういう趣味だったんだろう。
18歳の時に知り合った31歳。合コン的なもので知り合ったけど、終電無くなって帰れないからホテル泊まるけど来る?って誘われてついて行ったら喰われた。
これ全部俺が被害児童になっちゃうんだよね?やっぱおかしくない?俺はめちゃくちゃ求めてたし、性の自己決定権だよな。未熟な未成年者を騙してとかいうけど、別にそれこそが口説く口説かれるじゃないの?成人しててもしてなくても同じ。レイプじゃない限り納得いかないわ。
女教師が男子生徒に手出してつかまって、うらやまけしからん!みたいなコメントつくとそれもよく炎上するけど、実際羨ましいよ。自分のあの頃思い出すとたまらない。
まずおれがどれだけ巨乳好きか話す。
正確には、とある巨乳に「〜くらい巨乳が好きなんだね」と言われた話をまずは話す。
この年頃の男というのは、某マッチングアプリのいいね欄(自身がいいねを送った相手を遡って見れるという欄)を男友達の内輪で見せ合い、各々のタイプに対して不躾るという時間がある。
そこでいつも友人には「巨乳なら他はなーんも関係ないじゃん」と言われるのだ。だから巨乳好きという自覚があった。
個人的にはドキドキしたらいいねを送ると決めているが、友人からすると分かりやすく巨乳にドキドキしているのが分かるそうだ。
そんな価値基準で某マッチングアプリをわさくさしているおれは、ある夜、パッツンパッツンの胸1枚だけをトップ画像に設定した巨乳とどうにか会う事になった。
あれよやれよと一晩を過ごしたのだが、その巨乳の女の子からは事を終えた後にいろんな事を聞いた。
昔エッチなお店で働いていた事。
そのお店ではSNSのアカウントを作り、秘部が見えそうで見えない写真を毎日アップし、集客に繋げるというルールがあったこと。
あまりにも立派な巨乳だったため、そのアカウントが鬼バズってしまい、その店舗への問い合わせが殺到したため、店舗の判断によりアカウントの運用を一時的に停止したこと。
見直した結果、課金制で写真を公開して、更に課金したものにはDMを公開し、更に更に課金したものにのみ店舗名を明かす。これにより店舗の問い合わせを激減させたのだという。
巨乳を眺望したいという気持ちがどれくらいあるのか、常に心に問い続け、それを金額に換算したとき、それを高いと思うか、安いと思うか。
そこで、巨乳様を見れるならこんな金安いもんだと、その意思決定を財布の紐が擦り切れるまで続け切った、巨乳に対するリスペクトが極まった躯体のみが、彼女の巨乳にたどり着けたのだ。
この10分にも満たない話を聞いて、「そんな課金するバカがいるんだ〜」と思った。と同時に、「なんでこんな話をおれにするんだ?」とも思った。
恐らくは、「あなたの隣にいるのはそんなステキな女の子なのよ?わかる?大事にして?」というアピールか?
そう思って少し勝った気分になっていた。
「とまぁ、あたし洗練された巨乳好きと会ってきたけど、あんたその人たちの中の誰よりも巨乳好きだと思う」
と言われた。
なぜだ?
おれは過剰に吸わない。過剰に触らない。適度な距離感で胸に向き合っている。胸だけを見て会話をしない。
なぜが頭を駆け巡り、気づいたときには「え、なんでそう思った?」と聞いていた。
恐らく、女性が過去の話、特に性にまつわる話を男性にするということは、とても勇気がいることなのだと思う。
しかしそんな勇気を振り絞ってでも、「あなた巨乳好き過ぎますよ?」と伝えたかったのだろうか?
補足すると、
この女性は、フォロワーが外国人も含めてX0万人いたらしい。言い換えるとすれば、最低で10万人いたとしても、ランダムに集めた9万9999人の巨乳好きより、おれのほうが巨乳が好きだと言うことだ。
これでおれがどれだけ巨乳が好きか分かってもらえただろうか?
さて、
この一件により、ここ数年マッチングアプリでおれが足踏みしている理由が、敢えて明らかにしてこなかった確固たる理由が、明らかになってしまったからだ。
不細工でもなくカッコよくもない俺は、
【27,28歳で結婚に焦りを感じ、多少男のランクを落としてでも良いから付き合い始めておきたいという考えを持つ美人】
とデートする機会が増えてきた。
おそらく、経歴的な要因が強いのだと思う。先週見た結婚相談所のドキュメンターを見たりすると、書面上はウケが良いのだろう。
一方のおれだが、高校の時初めて出来た彼女のことをどう思うか?と彼女と同じ中学校に通っていた男友達に聞いたら「話した事ないけどあだ名はイノシシだった」と聞いた経験がある。
こんなおれからすると、ここ2年におけるデートはどれもこれも、目玉が飛び出るような美人ばかりだ。
しかし、全てこちらに裁量が委ねられたケースでは、その全て次の駒を進めるということはしなかった。
今までは「まだ良い人いると思うんだよなぁ」と思って連絡を取ってこなかった。
しかし今回の一件で、おれにおける「良い人」が「巨乳」だということがハッキリしてしまった。
顔は側からみればわかるものの、巨乳はあからさまに分かる例は非常に少ない。
この出来事により、おれの恋人ができるまでの道のりが、何倍にも伸びてしまったように感じた。
前置きは長くなったが、こんなおれが巨乳じゃなくても付き合えるようになった話、いわゆる本題に入る。
マッチングアプリのいいね欄を見せ合う友達がいるという話をしたが、そいつは金曜日の夜にエッチに成功した次の日のお昼、必ず喫茶店におれを誘う。
そしてそこで、如何に昨日抱いた女が良かったかを気持ち良さそうに話してくれる。
おれはその答えが「Gカップ」以上だった時だけ食い入って話を聞く。
それ以外だと違うことを考えながら、適当に相槌を打ち、今やり取りしている人の中で巨乳そうな人がいないかを聞くことに徹する。
千鳥のクセが凄いネタグランプリで、既知のネタに、急に芸能人がコラボしてくるときがあるだろう?
俺も然り、みんなあの時間は急に冷めて携帯を弄ると思うが、おれが巨乳じゃない女の子との夜の話を聞く雰囲気はあんな感じに近い。
男友達は華奢な女の子が好きだから、おれの琴線に触れる猥談はめったにない。
しかしその日はなんというか、疲れていたこと、昼に二郎系ラーメンを食べて精がついていたこと、自慰をしていなかったこと、色々重なって性欲が爆発してしまった。
おれは夕方から予定があることを思い出したという、あからさまな嘘を立て、男友達と解散した。
そして隈なく風俗を探した。
前述の通り、おれは風俗にお金を出す事を勿体ないと思っていたこともあり、自分のお金で風俗に行ったことはなく、その男友達に奢ってもらったことしかなかった。
(男友達はどうしても1人で風俗に行きたくないとき、おれにお金出すから行こうと懇願してくる)
そのとき奢ってもらったやっすい風俗を覚えていたので軽く小走りでお店に入った。
のれんを潜った瞬間にそう頼み込んでいた。
このときに対応してくれた黒服がもしもお笑い好きならば、脳裏には寿司屋に入った途端「まぐろ!」と叫ぶ銀シャリのネタを思い出していただろう。
これっぽっちでこの理想が?衝撃とともにタイマーの音を聞いた。
「一度人を殺すと、今後の人生において、人を殺すという選択肢が入ると思うから」
と回答していた。
この回答を思い出しながらおれは、また同じ系列の別店舗に駆け込んでいた。
おれは「この値段でこの巨乳を拝めるなんて」ということに既に感動を覚えてしまっていた。
10,000円札を見た時、常に巨乳という選択肢が入ってしまった。
要を済ませたおれは、数時間後、まだムラついていた。
その日は本当にいきりたっていたように思える。
昼の子がFカップだったなぁと思いつつ、その系列店のパネルを見ていると、なんとHカップの女の子が出勤していた。カルチャーショックだった。
マッチングアプリで胸が大きいかどうかを判別するためにかけた時間、会ってご飯を食べる時間、口説く時間、ホテルに案内する時間、服を脱がせる時間。ここまでして巨乳じゃないことなんかざらにある。それがこんなに簡単に、、、そう思っていた。
そして30分後おれの恋愛観に変化が起きていた。
過剰な期待からの落差というものは、時として人を諦めさせる力がある。
おれの中のHカップとは異なる乳がそこにはあった。
スターウォーズのジャージャービンクスが俯いているような、酷く垂れた胸だった。肌質を見ると、恐らく20代前半なのにも関わらずなのだ。
おれは全く興奮しなかった。ジェダイのように落ち着きはらっていた。
おれは垂れた胸を生で初めて見た。
それと同時に
巨乳にも色々種類があることを知った。
垂れている事、張っている事、離れている事。
それが1日の出来事だったからなのか、価値観は一気に塗り替えられた。
胸には種類があり過ぎて、巨乳の定義の中にも自身が興奮できないものがあるということ。
いづれとかじゃなく、元々垂れている人もいるということ。
おれはなんと愚かな事をしていたのだろうか。そう思った。
胸には、敷いては巨乳には種類があり過ぎるのに、それが可視化されていない状況から、理想の巨乳にたどり着くことの困難さ。
たどり着いたとしても、いづれその理想は崩れてしまうことの儚さ。
そして風俗という、胸が可視化された状態で出会える場所、そしてその場所には若さが流動していること。
おれは、見つける事自体がとても困難にも関わらず、見つけたとしても永続化できないものを、追い求め、彼女という1つしか空いていない席に座らせようとしていた。
これはポケモンで言うと、数日後に色が元に戻る色違いのポケモンを必死に探し、一つしか持っていないマスターボールで捕まえるようなものだ。
巨乳を彼女の要件に加えるというのは、結局のところこういうものなのだろう。
大学時代にガリガリの女の子と付き合い、骨がぶつかり合うようなSEXを悩み別れ、次に付き合った子がHカップだったため、以来8年間おれの巨乳に対する尊敬と執着はやまなかった。
MUSTというよりWANTくらいになって良かった。
先週のことだ。
知り合ったのは3年ほど前。
趣味で通っていたライブハウスでわたしたちは出会い、半年ほどの彼からの猛烈なアプローチにわたしが半ば折れるような形で交際を始めた。
現在もう20代も半ばのわたし自身が中学生の頃に不登校を経験してからずっと心療内科にかかっていることもあって、人を信じるということに対するハードルが上がっていた。そして自分に恋愛なんて向いていないと思っていて今まで避けてきていたし、ましてや趣味で知り合った人を異性として見るなんて以ての外だと思っていた。
それでも半年もわたしがまともに相手をしなかったのに熱心にアプローチを続けてきたこと、忙しいはずなのに時間や労力を割いてでもわたしのような存在に費やしてくれたことを考えたら、この人のことは信じたいと思うようになった。
気がついたら2日に1回は会うようになっていたし、結婚を前提に同棲をしたいと頻繁に迫られるようになった。育った環境から結婚というものにあまりいいイメージがないだけに、「それは将来的に実現させられるといいね」と流していたけれど。
別れの原因になったのは他でもないモラハラだった。
彼はわたしより4歳年上で、どこか自分に自信がない様子を醸す人だった。
そのため自分以外の人間を必要以上に見下し、必死に優位に立つことでプライドを保っていたのだと思う。そのため共通の知人のことはもちろん、自分の思い通りにならなかった際はわたしのことをも必要以上にこき下ろしてきた。わたしが軽度の自閉症スペクトラムであることを説明した際に「幸せにしたい」と言ったのなんて真っ赤な嘘だったんじゃないかと思うぐらい、障害者蔑視とみられる発言も多かった。
自分の思い通りにいかないようならすぐに日本語が通じない、理解能力がないと言われる。確かにわたしはIQに偏りがあるし定型発達の人たちと比較すると頭の回転が早くはないと思う。しかし自慢ではないが論理力だけは平均値を大幅に上回っているし、幼少期から友達が少なかったこともあって活字が友達だと言っても過言ではない。それでも、彼が書いた文章がどんなに読みにくくて分かりにくい表現をしていても思っていることが伝わらないのはわたしの理解能力がないだけだという見解をされる日々が続いていた。そんなこと人生で一度も言われたことのない言葉であっただけに、それをどんどん気にするようになった。
そして隙があれば重箱の隅をつつくような感じで粗捜しされ、自分が取った行動であろうがわたしを責める。直接話していても、LINEでも、乾いた笑いが何度出たことかわからない。彼は必死に自分を正当化し、わたしに責任転嫁をすることでしか自分自身を認められなかった人なのだろうとすら思うまでである。ちなみに、この逆の行動をわたしが取ると激怒するのは言うまでもない。
おかげでどこかへ行こうと言っても心の底から楽しめなくなったし、気がついたら彼と一緒にいる時に大量の蕁麻疹が出るようになっていた。
しかしながら二度としないと言った約束は何度も何度も同じ形で繰り返された。それもすべて、わたしが知ったら傷つくような形で。三度目の正直、仏の顔も三度まで、と伝えてももちろん4度目があった。何なら2度目以降は持病の喘息の発作を引き起こすようになっていた。
そこまで約束をするほどに嫌がっていたことは、わたしが知らないと思って複数の女の子(しかもそのうちひとりは共通の知人である)にSNSで口説くことだった。この人にとっての「好き」の気持ちは、こんなにも薄っぺらくて誰にでも言えるものなんだ。そう思うと嫉妬なんていう気持ちは一切なくて、気がついたらバカバカしくなったことも正直数え切れない。どんどん自分への自信を喪失していったし、自分が彼を満足させられるような相手ではないからだろうと完全な自己嫌悪に陥った。今になって改めて思えば、カサンドラ症候群の気があったようにも感じる。
口説かれていた相手の女の子(先述の共通の知り合い)が彼の言動を嫌がっていた様子を含め証拠のスクショをもらい、それを突きつけても言い訳しか返ってこない。そして挙句の果てには「お前の言い方が悪い」「日本語の理解能力がない」「お前が嫉妬してくれないから遊び半分でやった」と感情的に何度も繰り返される。それでも彼にとっては冷静さを保っているつもりだったようで「感情的になって声を荒らげられるのは苦手だ」と何度伝えても続いた。
思えば揉めごとが起きる度に気がついたらなぜかわたしが泣いていたし、気がついたらなぜか彼に諭されていた。冷静に考えるとわけがわからない。時に彼の言葉はナイフのようで、身体的な危害を加えられないDVか何かのようだと感じた。
最終的にわたしが別れを告げた先週までは、前回揉めたことが共通の知り合いへの浮気だったというのもありまさに関係を修復している段階であった。
さすがに100%、とは言い切れなかったが、少しずつでも着実に前に進めていると思っていた。でもそう思っていたのは自分だけで、彼に一方的に期待をしていただけだったことに気がついた。
自分自身が心療内科に通っていることもあり精神疾患について勉強する機会も多々あったために彼はきっと自己愛性人格障害なのだから仕方ないと妥協していたが、それでも我慢の限界は来ていた。
前回喧嘩をした時に関係を戻したい、どうしても他の相手ではだめだと言って許しを乞うた人が関係を修復している真っ最中に同じことを繰り返せるのか、どんな理由があっても行動として出ている以上は簡単に欲に負けてしまえる程度の約束と相手だったということが示されたようなものである。幸せにしたい、大切にするという言葉は何だったのだろうか。
それでいて感情的に逆上される。喘息の発作が出るほどのトラウマがあってもう会いたくないとまで言っても、なぜかわたしの意見はわがままとして捉えられ1日でも早く話がしたいと執拗に責められる。挙句の果てには過去の自分の行動を恩を着せるかのように言われた。取った行動が約束を守っていない以上どこにも説得力なんてないし、何ならすべてが思い出話でしかないというのに。
そしてわたしは、別れを切り出した。
もう会いたいと思えない旨とさようならを告げ、LINEもTwitterもブロックした。
趣味がきっかけで知り合ったこともあり、共通の知人が多かったために特に親しい人たちやわたしたちの関係を知っている人たちにはすべて事情を説明し、わたしについて何か聞かれても何も答えないようにしてほしいと連絡して回った。
それでも彼はTwitterで捨て垢を作って執拗に連絡を続けてきた。それも何度も。
中にはリベンジポルノを仄めかすような脅しの文章もあった。晒されても困るような写真は幸い撮っていないが、プライバシーの侵害や脅迫という概念が抜け落ちている人なんだなと思った。まあそうでもなければモラハラなんて日常的に起こらないわけだが。
あまりにも何度も何度もブロックしても連絡が来るため、「何度も二度と会いたくないと伝えているし、これ以上関わるなら然るべき措置を取ります」と返した。ここで一段落ついた。
と思ったのが、間違いだった。
唯一フレンドになっていたソシャゲの公開チャットに、その返信が送られてきていた。頭が真っ白になった。時間を置くとは言っていてもこの期に及んでまだ執拗に会って話がしたいという文章にも、ソシャゲの公開チャットなんて不特定多数が閲覧できるのにそんなことが書かれていたことにも、理解にしばらくの時間を費やしたことは言うまでもない。
その後、案の定共通の知人のもとには彼がわたしについて聞く内容の連絡が次々と来ていた。事情は知っているからもう諦めるべきだとアドバイスする人、返信を送らない人。ありがたいことに、わたしはその人たちに守られた。
そのうちのひとりが事情を知らない前提で話を聞き出したところ、「どうしても会って話をして、何とかして説得したい。それで直接話をしても駄目なら諦める」と返信が来たそうだ。何度ももう会いたくないと伝えているはずなのに。
理解能力がない、日本語が通じないなどと散々罵っていた相手であるわたしの書いた文章を理解できていないのは他でもない彼だった。わたしは自分が書いた文章がアラビア語やタイ語などの専門的な知識がないと読めない言語や何かだったのか確認したが、デフォルトの日本語を使っていた。
彼と会わなくなって1週間。
日々の悩みだった蕁麻疹が出なくなった。
そして、自分自身が無意識に心身をすり減らしながらも生きることを自分なりに、必死に頑張っていたと気がついた。
彼はというと共通の知人いわくSNSで失恋ソングの歌詞や病んでいることを匂わせる投稿を連日しているようだが、わたしの知ったこっちゃない。
別れても寂しくない恋が存在するんだと思った。
既に前を向けている。
そして、少しでもわたしと同じ境遇に立っている人が、少しでもいなくなってほしいという気持ちがいちばんに強くなった。
きっと、モラハラを受けていた時よりもちょっとだけ強くなれたんだと思う。
この件で連日眠れない夜を過ごしたり、物理的な胸の痛みを感じたり、拒食気味になってきたりもしているので、そろそろ警察へ相談に行くか悩んでいる。しかし幸いにもこちらの住所(実家暮らしで友達を容易に呼べる環境ではないことにこれほど安堵したことはない)や自宅の電話番号、仕事先といったものは知られていないために、警察へ相談するのも次に何かしらのアクションが起きてからでないとさすがに彼の今後の人生に影響が出てしまうのではないかと思う。さすがにわたしのせいで彼の将来が暗いものとなっても、わたしには責任が取れるものではない。それに何より、別に人生をめちゃくちゃにしてやろうとは思わない。気力がもうない。
それほどまでに、もう関わりたくないのだ。