はてなキーワード: 湿度とは
人の多い街にはできるだけ行きたくないが人に会うために仕方なく出かけた。
雨まで降って最悪な気分だったが用事を済ませた後はせっかくだから少し散歩して帰るかと適当にうろうろ歩いてたらなんとなく気分も良くなってきた。
それにしてもすれ違う人との距離が近すぎる。狭い道が多いので傘の先がすぐにぶつかりあうしやけに外国人観光客が多いのはなぜなのか。
いかにもしょうもなさそうな小さな店の前でアメリカ人だかヨーロッパだか背の高いやつらが行列を作っている。
日本人は誰も並んでない。きっとガイドブックかなにかを見てオススメされていたんだろうお前らそんな店にはなんの価値もないぞ。
もういいやさっさと帰ろうと思ったがコーヒーが飲みたくなったので駅前にあったコメダ珈琲に入った。
店内は満員だったが俺は1人で1人席だけ空いてたので先に案内してもらえた。
雨も降ってそれなりに気温も低かったが湿度がすごいので蒸し暑さがあったのでアイスコーヒーを頼んだ。
右斜め前の席に女が2人向かい合って座っていた。俺の席の角度からは奥の席に座る女の全体が見え、手前に座る女の横顔が少し見えていた。
奥の女は黒髪の長髪でそれ以外はこれといった特徴もない、田舎っぽさが残る素朴な雰囲気の20代くらいの女の子だった。
手前に座る女は茶髪のボブでもう少しオシャレな雰囲気だったが若作りしていて年の頃は恐らく40代くらいに見えた。
2人は友達という感じでもなく黒髪女子が主に話し続けている。興味を失ってしばらく自分の手を見たりしていたんだが、気がついたら彼女らのテーブルにカラフルな箱がいくつも並べられていた。
20個くらいのアクリルでできたような透明度のある四角い箱で、青赤緑黄色様々な色と明るさの違いなどがあった。
おもむろに黒髪女子が無色透明の箱を手にとってしばらく眺めた。
手前の女は「なんでもいいからイメージを言ってみて?」と促す。
黒髪女子はしばらく考えてから「完全な透明、というか、透明すぎてなにもない、なにもないということは全部あるっていうこと」
という平凡でありがちなイメージを口にする。手前の女は「ほ~」と小さめに感嘆の声を上げながらノートになにかメモしている。
青い箱を手にとって「都会、でも静かな、都会って人が多くて騒がしいけど、でも都会って実はすごく静かなんです。」
手前の女はまた「ほぉ~」と小さく感嘆の声を上げながらノートにメモを取る。
なるほど、この女はプロだな、と俺は思った。
黒髪女子のほうはこう、なにかカッコいい感じの事が言いたいという気持ちが出てしまっていてなんとかひねりのある回答を出したいんだが失敗してるという感じ。
途中で話が脱線いて黒髪女子の前カレの話とかもしだすんだが、手前の女はひたすら聞き役に徹している。
その後は好きな箱同士のペアを作ってみてと言われて「私、優柔不断だから時間かかっちゃいますよ~」「ああ大丈夫よ」みたいなこと言っていた。
その辺で俺は飽きてしまったしコーヒーも飲み終わったので席を立って店を出た。
「あらゆるものは実は透明で、脳や目を透してそれに色がついているだけで、見るものが誰もいなければ全て透明なのかもしれない、世界そのものが無色透明になっているのを想像した」
感覚、感情、思考は自分で起こしているのではなく勝手に起こっている
全ての自分の行動は、肉体においても精神においても脳の電気信号の指示により勝手に起こっている
では自分の全てを司っているニューロンの働きは誰が、或いは何が起こしているのか。私が起こしているのだろうか、神が起こしているのだろうか、3次元を超えた世界からの投影なのか?
脳細胞の電気信号や痛みや快感を感じる神経細胞への電気信号も、これらも全て勝手に起こっている
風が勝手に吹いているようなもので、太陽からの熱が、地表の湿度が、空気の流れを作っているのと同じ
こういうとポエムっぽいから伝わりにくいんだけど風になりたいどころか最初から風です
或いは火で土で水ですわ
時計好きのひとなら「ザ・シチズンの70万ぐらいするモデルを購入すると年差5秒だよ」と答えてくれるだろうが、それはど素人の考え方だ。
最高に精度の高いクォーツ時計を得るためすべきことは、「チープカシオを100本購入する」ことだ。
10万円で最高に精度が高いクォーツ時計ライフをゲットできるぜ。
時間を正確に合わせた状態で30日間放置する。30日後、月差を測定する。30日で10秒以上進んだり遅れたりしたものは使い物にならないからオークションかメルカリで売却する。100本のうち80本ぐらいを売却することになるだろう。
残った20本にはナンバリングをする。20本の時計について毎日記録をつけていく。記録にはかならず温度と湿度の情報を忘れずに。
クォーツ時計は温度によって精度がごく少しだけど変わってくるのだ、1本1本ごとにクセがあるので気がついたらそれを記録していく。1年ぐらい続けると1本ごとのクセがわかってくる。
記録したらその季節に合わせて精度の良いものを腕にはめて使っていこう。もちろん、腕にはめることで温度が変わるのでそれについての考慮も必要。その日の気温や腕にはめる時間を考えて20本の時計を使い分けると良い。
こうしてたかだか10万円で最高に精度の高いクォーツ時計を運用することができるのです。
いまのところとても楽しい。
元々部屋に花を飾ったり、草木に詳しいとかそういう人間ではなく、今もその辺は変わってない。
なのになぜ楽しいかというと「環境を管理する」ことが楽しいんだと思う。
育てているのは日本の環境だと露地で育てるのは無理な塊根植物で、一年中10℃以上の温度に保つ必要があるので部屋の中に50センチ四方の小さい温室を作った。
この箱の中に植物用のLEDライトとヒーター、加湿器、サーキュレーター、換気用のファンなんかを組み込んでいく。
これが楽しい。
寒波がその名の通り「ウェーブ」として襲い掛かってくるわけだ。
組み込んだ設備はスイッチボットで連携してスマホでリアルタイムに監視、設定した温度と湿度で自動で最適な環境になるよう調整を重ねる。
改善改善を繰り返して環境が安定してくると、植物が育つようになる。
工夫して作った無機質な箱と機械の中で、小さな植物がその頑張りに答えるようにちょびっと新芽をのぞかせるのはなんというか感動的なんだよな。
直接手を下してないのに造形物が自然と出来上がってゆく様を毎日眺める愉悦はあんまり例えようがない。
育ててると鉢にもこだわりたくなってくる。今度陶芸の体験教室に行って理想の鉢を作ろうかなとか思ってる。
土にもこだわりたい。赤玉土もホームセンターで適当に買ったやつを使っているけど玉が崩れやすくてあんまりよくない。
今度の植え替えでは超硬質のを試してみようと思ってる。
今年の冬で今育ててる植物の環境が整ったので、今度は全然違う植物を育てようと思ってる。
「ケホケホ」と空咳を繰り返していたのが気になって「風邪じゃないか?」と心配したが
本人は「乾燥してるから」と言って家の中では特にマスク等しなかった。
まあ確かに部屋の湿度計は30%前後だし頻繁に出るというよりは思い出した頃にケホケホしていたので
曰く、「会社にコロナ明けで出社している人がいるが、その人が激しく咳をするので気になる」というもの。
私はここでピンと来てしまった。じゃあお前の咳もそれじゃねえかと。
だが爆弾は一つではなかった。
曰く、「会社も『咳が落ち着くまで来ないでくれ』とその人に言っているのに無理やり来る」と。
会社が来ないでくれと言うほど激しい咳ならもう既にまき散らされているだろう。
その話を聞いた2、3日後の休日に旦那発熱、病院で抗原検査を行い2度目の新型コロナ感染となった。
出来る限り部屋の消毒やら何やらを行ったがやはり手遅れで
その日の夜には私の喉にも違和感が出始めた。
ああこれはとうとう来たぞと腹を括ったが、括った腹は足りなかった。
翌日、旦那はケロっとしていた。熱は37.6℃ほどあるもののそこまで辛くはなかったようで
私はというと、37.1℃、発熱時特有の頭痛がありながらもあまり酷くはならないだろうと
何故か高を括っていた。括るのが好きなようだ。
自分も食事を摂り、水分を摂り、寝る前にトイレに行っておこう。
重なる時は重なるのが人生なのか。
まあ寝入る前に分かって良かったとナプキンを着け今度こそ寝た。
夕方になって目が覚めるが、頭がびっくりするほど痛くて重い。
頭を枕から離すことが出来ないほど重く、全体に一定の鈍痛があった。
何だか息も苦しくて、太ももの前側と両腕に筋肉痛のような痛みがあり、腰もめちゃくちゃ痛かった。
心臓の動きがものすごく早く、普段が四分音符だとしたら今は十六分音符になっていると思うくらい早かった。
熱いのに寒気が止まらず、布団の中でガタガタと震えていた。
まるで地獄のようだった。実は隣にいるのは獄卒で、意識が飛ぶ度「カツカツ」と言って私を起こしているのではないか?と疑っていた。
獄卒ならぬ旦那に「辛い」とSOSを出し検温するとなんと38.5℃まで上がっていた。
旦那が検査してもらった病院に電話をかけようとするも辛すぎて話すこともできなかった為
代わりに電話を頼む。
今日は検査できない、明日の朝に電話をくれれば検査の予約ができるとのことだったのでそうしてもらった。
今日はどうすることもできないので家に解熱剤があるならそれを飲み、とにかく水分を摂って安静にしていてくれとのことだった。
ノー〇ンを飲み、ポカリをがぶ飲みし、倒れるように寝た。
翌日になりノー〇ンのお陰で37.7℃くらいまで下がり、喋ることもできた為病院に電話、
抗原検査をしてもらい新型コロナウイルスの陽性判定をもらった。
喉が痛くなる気配があったので喉の薬と頓服をもらい、市のコロナ支援についての説明を軽くしてもらい帰宅。
そのままお風呂に入りご飯を食べ、思い出したかのように流れ出す血を何とかしながら寝た。
筋肉痛のような痛みと頭の鈍痛はありつつも前日ほどの息苦しさはなく快適にはなったが
生理の出血で2、3時間に1回は起こされふらふらとナプキンを変えに行くという作業がありそれがしんどかった。
腰も痛ぇしよ。何も今来なくてもいいじゃねえかよ。
その後再び38.5℃を記録したが、この時は食事も摂れていた為薬と頓服を飲み
冷えピタは1時間もせず戦線離脱してしまうが、湯たんぽのお陰で震えることはなかった。
それからは熱が下がったり上がったりを繰り返していたが38℃を超えることはなくなり、
突然ブワっ!と汗をかき熱が下がり、筋肉痛が消え、悪寒が消え、また突然ブワっ!と汗をかき熱が下がり、腰痛が消え良くなっていくかと思いきや
とうとう喉が火を噴いた。
めちゃくちゃ痛い。飲み込みたくない。空気も通らないでほしい。そのくらい痛かった。
喉の薬飲んでるのに痛くなるんかいと思ったが厄介なウイルスだからしょうがないかと受け入れた。
でも痛い。眠れないくらい痛い。ポカリを飲むとちょっと和らぐが痛いもんは痛い。
トローチも意味を為さない。緩和もされない。痛ぇ痛ぇと思いながら、眠るというよりも意識が飛ぶのを待つしかなかった。
ここでも2、3時間に1回目が覚めた。
また喋れなくなり旦那とは筆談、喉の痛みにはぬるま湯が良いという情報を得て白湯を水筒に作ってもらい
喉を潤した。これがめちゃくちゃ良かった。痛みは消えないが楽にはなる。
白湯ガードがある内にご飯を食べ、白湯を流し喉をコーティングする。
寝室にも白湯を持って行き夜中に目が覚める度に白湯ガードを施した。
そして今日、完全に喉の痛みがなくなった。
長かった。5日程喉の痛みと共に暮らしていた。こんな共存望んでなかった。
今度は鼻水が出始めたが痛くも何ともないので別にどうってことはない。
まだ体力が完全に戻っておらず、掃除機をかけるだけで息が上がるが痛くないのでどうってことはない。
喉が痛くないだけでなんと幸せなことか、胸に刻んで生きていきたい。
因みに旦那は3日程で殆ど良くなっていた。前回は1週間程苦しんでいた為今回はどうだろうかと
ついでに何故かレンジが壊れて意味が分からなかった。何で今壊れるんだよ。
親に頼み修理に出してもらった。今は貸出レンジというものがあるんだね。助かってるよ。
その後24時間?72時間?調子が悪くならなければ普段の生活に戻って良いよと
市から渡された紙に書いてあったが、できる限り自宅待機していようと思う。
これに関しては在宅勤務でよかったと思う。
あと、熱が高いと舌に乗せただけでビオ〇ェルミン錠剤が溶けることを知った。
薬剤師さんに確認の上で亜鉛サプリとビタミン剤を摂っていたからか
味覚障害になることはなかった。喉は痛かったが味はちゃんと分かった。
新型コロナウイルスが流行り出してから外から帰ったらまず着ていた服にファブ〇ーズ後洗濯機へ、
手洗いうがい、即入浴、買ってきた物は全てアルコールシートで拭く、ファブ〇ーズする、拭けない物は
3日以上経ってから触るようにしていたが
どんなに対策していても咳一つで簡単に感染してしまうのだなと無常を感じた。
だからといってこの習慣はやめないが、「うつさない為の行動」は大事だなとも強く思った。
咳やくしゃみは風邪をひいてなくても出る生理現象なので全部が全部悪いわけではないが
マスクをした上で腕で覆うとか下を向くとかそういう心がけはしていこうと思った。
あと、体調悪いなら外に出ない。無理しない。できる限りね。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/tagomoris.hatenablog.com/entry/2023/01/10/093558
これ、割といい加減なことを言ってるブコメが多い
ここ数年ずっといろんな加湿器を買っては捨ててるので紹介する
記事でも紹介されているとおり、加熱式としてはダントツによく出来てる
他の加熱式は湯沸かし部分が複雑な形状になってるのでカルキが溜まると手入れがめちゃくちゃ面倒
象印はポットの湯沸かし方式なのでカルキは底に付着するけれど手入れは楽
その代わり全ての水を湯沸かししなければならないので立ち上がりに電気代がかかるが、一度お湯にしてしまえば魔法瓶なので冷めにくい
(他の方式はタンクから少しずつ水をお湯に変えてるので全てをお湯にする必要がないが、カルキが溜まりやすい)
自分はガス給湯なので、最初に60度ぐらいのお湯を入れることで立ち上がりの消費電力を抑えて運用している
加湿中は400W程度なのに加えて湿度が高ければ停止するので電気代はそこまでじゃない
ただ、問題は自動設定の湿度が高すぎるのか湿度がそこそこあるのに全然止まってくれない
なので常時使用するには電気代がやはりネックになるので寝室で寝るときに使うだけにしている
あと、400Wって、そもそも消費電力として高いよね
プラズマクラスターはとりあえず置いといてもかなり便利
この水受けを洗ったり加湿フィルターの交換とかがかなり面倒
あと、背面はホコリだらけになるので100円均一で売ってる不織布フィルターが必須
これの交換も結構面倒
見た目で白い水蒸気が噴出されるので「加湿されてる!」感が凄い
とか書いてあって「いや、抗菌タンクってなんだよ」というツッコミ待ちの製品とか
「次亜塩素酸を入れてください!」とか平気で書いてある
まぁ日本の水道水を使ってる限りはそこまで危険じゃ無いと思うけれど
1ヶ月に1回は洗浄しておきたいし、なるべく毎日給水したいところだと思う
使っていてカビたりヌルヌルしてたことはないんだけど、なんとなく不安で今は使ってない
羽がない扇風機として一世を風靡したダイソン扇風機に加湿機能が付いてる
UV除菌してるらしく衛生面もそれなりに安心なのとフィルターの手入れがめちゃくちゃ楽なのは流石、といったところ
ただ、値段がめちゃくちゃ高い
あと本体がデカいのでちょっと寝室に置く、という運用はできない
シャープと違ってホコリがほとんど溜まらないのは何故なんだろう
シャープの加湿空気清浄機を定期的にメンテナンスするのが一番良い
ただシャープも大型のになると値段が跳ね上がるので、その場合はダイソン買って良い
○ご飯
○調子
○ バディミッション BOND
・はじめに
亡き父に憧れヒーローを目指す警官のルークが、相棒となる怪盗のアーロンと出会い、色々な人との絆で本物になっていく熱くて激るADV。
乙女ゲームの祖コーエーのルビーパーティーとニンテンドーの共同開発。
事件捜査を通じて家族や人との絆の掛け替えの無さの気づいていく、特にユーザー層を特定しないシナリオだと僕は感じた。
主人公のルークは真っ直ぐで他人を疑わない性格で、ヒーローを目指して弛まぬ努力を続ける、とても良い子。
しかし、開幕から最後の最後までとにかく彼の心を抉る展開が続く。
物理的な肉体へのダメージだけでなく、親しい人の死と裏切りが何度も繰り返される。
ルークの心が折れてしまうんじゃないかと思う展開が延々と続く。
流石にココからはもう這い上がるだけでしょ、と思わせておいてまだ下がる、と思ってからまだ下がる、といった具合。
特に辛いのが、常にその前に再起できた理由を踏まえて心を折ってくる。
そのため、話が進むにつれてどんどんとルークが最初に持っていったものがこぼれ落ちていく。
最早何もかも失ってもなお、ルークは立ち上がり続ける。
コレがたまらなく熱かった。
凝った言い回しではないが、再起するときに毎回ビシッと格好いいセリフを言って立ち上がるのも素敵。
そんなルークも一人だと非常に弱くナヨっとしているところがある。
毎回毎回再起出来るのは、バディミッションのタイトル通り、バディとなるアーロンの存在がある。
アーロンは、優しいルークとは対照的な乱暴者で、職業もルークが警察官に対して、怪盗という犯罪者。
しかし彼も彼で熱いヒーローへの思いがあり、二人がバディとなり物語が進んでいく。
アーロンがルークを支える展開はもちろん、ルークがアーロンを支える展開も豊富にあり、物語が進めば進むほど二人が分かちがたい相棒になっていく様は熱くてたまらない。
本当に全てを失ってなおヒーロー目指し続けるルークと、それを支えながら自分もそれを目指していくアーロンのバディは、熱血で、燃えて、激る、熱い二人だった。
もう一組の主人公となる、オジさん忍者のモクマと、容姿端麗な詐欺師チェズレイのバディも面白い。
ルークとアーロンがとにかく熱くて火傷しそうなバディなのに対して、こちらはねっとりした展開で溺れてしまいそうなバディだった。
モクマもチェズレイも過去に縛られ続けており、その過去を乗り越えるために互いが互いを利用する奇妙な依存関係を結ぶ。
モクマは自身に相応しい死に場所を見つけるため、チェズレイはそんなモクマの本性が綺麗な自己犠牲ではなく、下衆で身勝手な行いであることを見抜くため、二人は協力しつつ、殺し合いつつ、友好を深めていく。
相棒と言いながらも空きあらば粘質な悪口の言い合いや、暴力の振り合いをしつつ、好きな気持ちも同時に共有しあう。
先のルークとアーロンは相棒を頼る気持ちを真っ直ぐ伝えるのに対して、この二人は婉曲的な表現や展開を好む上に、本音を晒そうとしない。
非常に言語化が難しく作品のあらすじをそのまま書き下すぐらいしか、二人の関係性を上手く説明できない。
そんなどこに着地するかわからない二人の関係が、偽物が本物になっていく全体のストーリーを踏まえながら少しづつ進行していく。
・偽物が本物になる
そんな4人がチームを組んで、巨大犯罪組織が起こす様々な事件に挑んでいく。
ボリュームたっぷりで、メインシナリオが19章、サブシナリオが無数に用意されている。
割合としては少な目だがコメディ色の強い回もありつつ、基本的にはシリアスに4人の主人公たちは事件を捜査する。
一言でまとめるのは良くないのだけど、全体を通じて、本物と偽物の対比が繰り返されていたように感じた。
本物は善きこと、偽物は悪いという単純な軸の話じゃなく、偽物かもしれないけど善きものを目指していけば本物に近づけるみたいな、苦難への向き合い方のエピソードが多かった。
特に4人の主人公の中でも一番目立っているルークに関しては、全てが偽物でありながら、ヒーローを目指すという原初の願いだけで最後の最後まで駆け抜けて、それが色々な人の気持ちを動かしていく展開がたまらなく熱くて面白かった。
・島の人たちの成長も面白い
ここまで4人の主人公たちについて書いてきたけど、それ以外のサブキャラたちも熱いキャラが多い。
ミカグラ島という島国が舞台なのだけど、この島の住人たちも熱い。
物語の当初はただのモブ、ただのシナリオの歯車的なあまり物語の無いキャラに思えるのだけど、サブキャラたちもメインストーリーを通じて何度も何度も登場してくれる。
僕としてはむしろ彼らの活躍こそ、楽しかったし見所だったと感じた。
成長して、最後には彼らとの絆が主人公たちを救う王道なシナリオも本当に激って燃えた。
数えきれないほどにたくさんキャラがいて、公式サイトで紹介されていないぐらいの立ち位置なのに大活躍するキャラが多い。
側近その2ぐらいの立ち位置で登場しながら最後の最後まで活躍するタンゾウ、
カラクリ技術の専門家で好きな女と駆け落ちした男に頭を下げて謝罪できる度量の広さを見せこの行為がかなり大きな契機になる重要人物のガコン、
不良の弟に対してヘタレでビビりな兄という立場ながら巨悪に立ち向かったりとあるピンチを救うことになる成長率No1のヤサオ、
所謂「マスゴミ」的な登場しながら徐々にジャーナリズムに目覚めていくネラーエ・トクダ、
ヒーローショーの司会のお姉さんで作中数少ない恋愛描写を担いつつ苦難な恋の道を歩むことになるココ・デ・オドレイ、
機械義肢整備のプロで双子の妹王美腕に重たい感情を向けられながらも男遊びをやめようとしない王美脚、
・さいごに
30時間ほどのゲームプレイで、事件捜査が主題の作品ながら、このボリュームの大半が4人の主人公の関係性と豊富なサブキャラたちとの交流に割かれていた。
何かのトリックを暴いたり、証言を集めたりすることに文章が割かれていないため、舞台であるミカグラ島で本当に暮らしていたかのような読後感あった。
ご飯やスイーツの描写が多いこともあってプレイしていてお腹が空くのも良き。
乙女ゲームの文脈から生まれたからこそなのか、美少女ゲーム(※ここでいう美少女ゲームは所謂「漫才パート」の繰り返しで構成されているそれを指している)やミステリゲームの文脈かた生まれたゲームばかりしている僕にはかなり新鮮だった。
街とか428をより広くして浅くした感じかも……?(ここ適当書いてる)
ゲーム本編はミカグラ島を巡るストーリーとしては完結しているものの、主人公4人がまた別の土地で事件捜査を行えばどれだけでも成立するタイプだと思うので、延々と続編が出続けてほしい。
どうも、ドラマCDで展開が続いているらしいのでそこも要チェックしたい。
熱くて手に汗握るたぎりが止まらない熱血さが、キャラクタの関係性に豊富な文量を差すことで実感を持って味わえる面白い作品だった。
結果としてはメッシがサッカー史上最高の選手ってのが確定するようなアルゼンチンの勝利でしたね。メッシ選手は大会MVPかつ得点ランキング2位、W杯史上最多出場です。いまだにペレガーとかマラガーとか言ってる人は無視して構いません。メッシが史上No.1です。開催前はやれ招致に纏わる汚職だとか(あのプラティニが逮捕)やれ労働者の人権軽視だとか色々と取り沙汰されてましたが、蓋を開けたら色々なレベルで史上最高クラスの大会であったことは間違いありません。そして、ここでは競技レベルでどうして面白い大会になったのか語ります。
端的にいうと、選手のコンディションが高くなる要因が幾多もあったからです。
今までのW杯はシーズン終了後にクタクタとなってオフに入るってタイミングでの開催だった訳ですが、今回は異例の秋開催で欧州はシーズン真っ只中です。そのおかげで選手たちのコンディションレベルは概ね高くなりました。一部「シーズン中だったから怪我人が続出した」とか意味不明なこと書く人もいますが無視して構いません。Jリーグは知りません。
W杯は基本的に6月から7月の北半球での開催なのでクソ暑く、後半になってくると足が止まる選手ばかりでした。またワールドカップは放映権の問題で真昼にキックオフとかもザラです。1994年の決勝のブラジル対イタリアは悲惨でしたね。最後はバッジョは倒れそうな披露でPKもまともに蹴れなくなりました。しかしカタールは11月開幕かつエアコンをガンガン掛けるという大盤振る舞いでピッチコンディションはむしろ動いていないと寒いぐらい。今回の決勝、アルゼンチンもフランスも最後まで攻め続けられた理由の一つ。
今までは21~23人しか帯同できず、また交代枠も3人だけでしたが、コロナのゴタゴタで知らんうちに欧米の交代枠が3回5枠に引き上げられてW杯にも引き継がれました。選手も26人呼べます。延長になれば更に1人枠が増えるし、また脳震盪を申告すれば更に交代可能です。これを最大限に利用した監督が日本の森保監督(本番で覚醒)で、劣勢になった後半にシステムを大幅に変更し、格上相手に逆転を2回もやりました。
今までのワールドカップは会場が変わると長距離の移動、最悪飛行機に乗らないといけず、中3日の試合間隔だとしても、そのうち1日は移動で終わってしまうとかもありました。本当は激しい消耗をした翌日ですから、たっぶり寝たあと、クーリングやマッサージをして回復しないといけないのに。そしてバスや飛行機って乗ると疲れるんですよね。今回のカタールW杯は短時間の移動で済みました。
サッカーは昔から欧州と南米が中心ですが、アジアやアフリカの競技レベルも上がりつつあり、これまて本戦では笑いものだったサウジアラビアは大会唯一でアルゼンチンに黒星をつけて、オーストラリアや韓国もGS通過。今回クソだったチームはカタールとウェールズぐらいでしたね。
ワールドカップでは昔から「欧州開催の大会では欧州が強い」「南米開催の大会では南米が強い」という傾向がありました。今回は中東だったのですが、全体的に南米の国がアルゼンチンとブラジル以外は大人しくて、サウジアラビアやモロッコはホームみたいなもんでしたね。この2国の躍進の理由だと思います。日本や韓国、オーストラリアもカタールの気候は知っていた選手多かったと思います。それがグループステージで拮抗した戦いが増えた理由になったと思います。
さて、ここで2026年のカナダ・メキシコ・米国開催について考えてみると、競技レベルが大幅に下がる要素が目白押しですね。
欧州での厳しいリーグを終えて疲労が蓄積したあとの参加です。次回も過密日程のプレミア中心のイングランド代表には期待しないほうがいいでしょう。
地球温暖化の影響でそろそろ気温40度が観測される地域も増えてきました。たまに「欧米の夏は湿度が低いから体感温度が~」とか語る阿呆がいますが、あっちは緯度が高いところは日差しが強いというかもはや痛いですし、そもそも米国(マイアミ)とかメキシコ辺りは普通に蒸し蒸ししてますよ。とてもサッカーみたいに消耗が激しいスポーツをやる気候とは思えません。
米国って時点で死ぬほど広くて会場間の移動は飛行機必須ですが、ましてカナダやメキシコも加わるので異なる国をまたぐんですよ。2014ブラジルも割と大変だったらしいですが、それすら超えて史上最も移動距離が増える大会と言えます。なお2018年のロシアはほとんどのスタジアムが西側にありましたね。
参加国が1.5倍ですよ。1.5倍。まあ普通に言うと「ワールドカップに出れるレベル」に達していない国が出てくる事になります。レベルが高いと言われてる欧州ですら今回ギリギリで通過してきたウェールズがあんなクソだったし、開催国特権で参加したカタールがあんな情けない感じだったし、少なくともグループステージでは見る価値のない捨て試合が急増する事は否めません。
上と同じ事を言ってるようで違う事を言ってます。つまりワールドカップの予選が大幅にヌルゲーになってしまうのです。もうぶっちゃけ日本は海外組呼ばずに国内組だけでも余裕で通過できます。これが何故悪いかというと、ワールドカップの予選という熾烈な競争の舞台こそ代表が成長できる一番の場なのです。欧州はイタリアが2大会連続で落ちたり、オランダみたいな強国ですら通過できないほどの厳しい予選です。南米は10国しか参加してないのにレベルが死ぬほど高いので、2002年はブラジルすらやばかったし、アルゼンチンも何度か予選落ちの危機があった(記憶)。