はてなキーワード: 公立とは
5年前の開成の進路追跡
東大169、国公立医(東大京大除く)43、京大11、一橋5、東工11、慶應医5、海外大1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで245名。上位61%ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
北大非医7、東北非医3、東京外大2、東京医科歯科歯1、慶應経法理工薬22、早稲田政経法理工32、私立医(慶應除く。慈恵順天日医等含む)14
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで326名。上位82%ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帯広畜産1、筑波非医4、千葉非医8、電通大1、東京海洋2、東京農工2、横国3、信州非医 1、首都大1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで372名。上位93%ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
千葉工大1、青学1、杏林大1、中央6、日大2、法政2、明治3人
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここまで388名 上位97%ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中高6年間、週に1時間も勉強しない生活を続けたせいで、仕舞いにはそこらへんにある東大0人エセ進学校生レベルの学力になる
当然、東大も早慶も全く歯が立たず全落ちする(ほとんどの全ての現役生が出願しないため想像の域を出ないが、MARCH受けても全滅した可能性が高い)
心を入れ替えて勉強するべきなのに「いや、俺いうて御三家やし……」で梅雨時までソシャゲやYouTubeに大半の時間を費やし、ちょこちょことしか勉強しない。
それでも「まあ浪人してるんだから東大滑り込めるだろ」と危機感ゼロ
しかし、基礎がボロボロなのにもかかわらず、御三家のプライドゆえに過去問演習ばかりを繰り返す。
→冬。
相変わらず過去問演習ばかり。
毎日机に向かう習慣はさすがに身につくが、模試の結果が全くついてこない。
センター過去問も7割台と現役時とあまり変わらぬ出来にとどまる。
それでもセンター試験本番で、なぜか過去問や模試の結果を大幅に上回る自己最高点を都合良く叩き出す(86%とか)。
しかし、過去問演習の手応えなどから「東大二次で合格点を取るのは無理だ」と悟り、前期の出願大学を一橋や東工大や京大などに落とすことを決意。
まんまと京大や一工や国公立医などの東大に次ぐ何度のところに合格。
こいつらはおかしい。
姓も名も変な名前なので、ずっと悪目立ちして、いじめられてきました。
この春から採用関係の部署へ異動しました。(マイナビとかのページ更新やってます)
やはり、キラキラネームをはじめ、変わった苗字は落とされるのですね。
本人に罪はないのに……
こういう経験、変な名前で生まれてきた方は、身に覚えがあるのでは?
同じ点数の2人が並んだら、そりゃあ、変な名前の方を落としますよね……
首都圏在住の小学校低学年の子どもを持つ親の悩みのひとつに「中学受験をさせるか、させないか」というのがあります。首都圏で中学受験をするのは6万人超で5人に1人、つまり20%くらいが中学受験をすると言われています。
この文章は、私が「中学受験をさせるか、させないか」について相談されたときに、どのように考えるべきなのかという判断材料をお渡しするために書いています。なるべく客観的なデータに基いて記述をするために、偏差値といった数値的なデータを中心に取り上げることが多くなります。いわゆる学歴主義のように感じられる部分があるかと思いますが、そのような意図はまったくないということは強調させてください。私自身も中学受験を経験し、偏差値だけでは表現しきれない私学教育の魅力や中高一貫教育のメリットというのを肌で感じています。判断材料として主観的な記述を減らす都合で、このような記載になっているとご理解ください。
中学受験をさせると決めたら、一般的には新4年生の春休みから進学塾に通わせることになります。通塾費で200〜300万かかり、私立中学に無事に進学したとしても公立以上の費用がかかります。3年間の学習時間は2,000時間以上になるとも言われ、親はそのサポートに追われることになります。中学受験は、並大抵のものではありません。金銭的にも時間的にも親の「覚悟」が必要になります。特に金銭面での負担は大きく、私学中学に通う家庭の世帯年収は約800万円以上がほとんどだというのも事実です。
「小学校の頃から塾通いなんてかわいそうだ、うちは『普通』でいい」
そう考える家庭も多いでしょう。中学受験をするには、多額の費用と労力がかかります。「そんなのは『普通』ではない」そう考える気持ちは分かります。分かるのですが、ちょっと待ってほしいのです。中学受験をしなかった「普通」はどういうものなのか、それを理解した上での結論でしょうか。中学受験をしないと決めたら、地域の公立中学校に進学します。そこで3年間を過ごし、ほぼ全員が高校受験をします(高校進学率98.8%)。ですから、実のところ「中学受験をさせるか、させないか」という問題は「中学受験をさせるか、高校受験をさせるか」という問題になります。
もし、中学受験ではなく高校受験を選択し、平均的な学力の高校、つまり高校受験の偏差値50前後に進学したとします。進学先はどうなるのでしょうか。たとえば、都立S高校では、6割くらいが大学へ進学、3割が短大・専門学校へ進学をしています。大学進学先も、いわゆる大東亜帝国に入学できれば成功の部類で、GMARCHは学年トップ数人だけが入学できる存在です。口コミ掲示板を見ると、数年前に上智に合格をした先輩が伝説的な存在として語られているのが分かります。
難関大学と呼ばれるGMARCHを狙える高校に進学したいのであれば、都立高校では高校偏差値65以上の進学指導特別推進校や進学指導特別推進校が選択肢になります。早慶以上を目指すのであれば、高校偏差値70以上の進学指導重点校です。地元の中学から、進学指導重点校や進学指導特別推進校、進学指導推進校を目指すことを想像してみましょう。地域によって差がありますが、東京都区内の公立中学校の生徒数は、学年あたり100〜150人くらいの規模であることが多いようです。ですから、偏差値65以上(上位6.68%)の学校に進学できるのは、学年で10名くらいになります。都立高校への進学には内申点も大きく影響してきますから、主要教科だけではなく副教科も含めて学年でトップクラスになる必要があります。これって「普通」でしょうか?
一方で中学受験の「普通」はどのようなものでしょうか。中学受験生の平均的学力の中学、つまり偏差値50前後(日能研)の中学校に進学したときの、大学進学の実績を見てみましょう。たとえば、T中学であれば、ほぼ全員が大学に進学し、そのボリュームゾーンもGMARCHになります。S中学のように大学付属ながら、内部進学の資格を保持したまま難関大学にチャレンジできる学校もあります。中学受験をする層というのは全体の20%で、経済的余裕があり教育熱心な家庭になります。そこでの平均となりますので、全体から見たら上位の学力になります。
もちろん、中学受験をしたからといって、ただちに学力が上がったり、しないという選択で学力が下がるというわけではありません。あくまでもデータからみると、こうなっているということを示しています。生存バイアスだという指摘もあるかもしれませんが、中学受験から離脱する割合が高いというわけではありません。
ここまで、データが示す「普通」がどれくらいなのかを示してきました。ご家庭で暗黙的に考えている「普通」とのギャップはあったでしょうか。「中学受験をさせるか、させないか」という問題は「中学受験をさせるか、高校受験をさせるか」という問題であり、親としての子どもにどのくらいの学歴や学力、教育を期待しているかという問題になります。子どもの能力と比べて過大な期待を抱くと、良好な親子関係への障害となってしまいます。かといって、過少な期待をもって「縛りプレイ」をさせるというのも違うと私は考えます。子どもの能力に対して親としてどのような環境を提供できるのか、この文章がご家庭で考えるきっかけになれば幸いです。
よくある話だが、地元の底辺公立中学で自分は優秀だと勘違いし、自分は優秀である、そうでなくてはならないという願望が無視出来ないほど肥大化すると、それ以降の人生が悲惨なものになる。
昔からネットで自分のことをちょっと書くとお前はこういうタイプだろとレスをつけられることがしばしばあったが、あんまり気にしないままおっさんになるまで生きてきてみると、彼らは何を言っていたのかよく分からないなと振り返って思うようになった。
俺に「自分は優秀でなくてはならないという願望」があったのかどうか、今あるのかどうかは今でもよく分からない。でも俺は単に学問とか学術的なものに関わることが好きで、紆余曲折もあったけどそういう仕事をして色々新しいことを勉強したり面白いテーマに繋げようとして全く上手く行かなかったりちょっと上手く行ったりしながら生きてきて、当時より少しは賢くなったとは思うし当時全く知らなかった知識も無数に増えた。なんなら最近ようやく色々な知識や経験が繋がってきて新しいことを生み出せる実感が少しずつ湧いてきたくらいだ。それを優秀と言うのかどうかはよく分からないし、若い人でもっとずっと凄いことをやってる人は腐るほどいる。
でも別にそれはあんまり関係なくて、俺が進歩して昔の俺よりはマシになったということが全てなんだよな。それを「願望の肥大化」と言うのだろうか?
だいたい俺は間違ってもアホと言われるような境遇じゃないぞ。
中学での成績ではほぼ主要五科目オール5で通してたし内申の自己最高は43だ。もちろん母校の中ではトップクラス。高校入学後こそ落ちこぼれたがな。
それでも日本人全員を母数とすれば上から数えた方が早いだろう。
上には上がいるというが、下にも下がいるものだからな。俺がアホということになったら俺が中学の頃のクラスメイトの大半なさしずめ知的障害ってことになっちまうな?
それどころか世の中の人間の大半は公立の小中出てるはずだが公立の生徒の構成なんてどこも大差ないこと考えれば俺をアホとするならそのうち90%以上がアホ未満ってことになるな。つまり世の中の人間の大半は知障や。
こういう創作(しかも再投稿)好き好んでブクマしといてなぁ〜にが不安になるだよ
増田だと1000overしてるのは「面白いとは思うけどそこまで面白いか?」というのはよく分かるのでそんなに変な感情でもないと思う。https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210616203403
ジジイ云々よりも妻子持ちというところがキツい
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210619063749
女子大生だけどジジイに告白された(怒) (anond:20210619063749)
辛かった。母ちゃんはもちろん父ちゃんは一体何をしていたのか。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210619214056
弟から性被害を受けていた子供の記録(anond:20210619214056)
多分子供生んでも保育園は可哀想だの学校は公立だの私立だのマックは毒だのお母さんの手作りがどうこう何だかんだとケチつけられるだろうから子供いないことが問題ではないと発想を転換させてみては。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210619143545
選択子なしは罪ですか(anond:20210619143545)
何がトラウマなのかよくわからないのでどうしてふりかけご飯が嫌なのか書いて欲しい。味が嫌なのか、ふりかけを食べすぎて嫌なのか、母ちゃんの態度が嫌だったのか。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20201104105017
母ちゃんについて書く (anond:20210619131632)
当時は養ってもらっている立場上増田みたいに殴ったりできずに黙って耐えるだけだったけど
公立なのに運動部が強豪揃いで普段の体育もそういう奴らに合わせたレベルのメニューが組まれてたから
死ぬほど走らされて疲労困憊のまま帰宅することが多かったんだけど、ある日帰ってから荷物を下ろす暇もなく近々旅行に行きたいんだけどどう思うと計画を一方的にまくし立てられて意見を求められ
その話はもう少し後にしてほしいって言ったら瞬時にキレられて顔に向かって雑誌を投げられた
「今は疲れて頭が回らないから荷物を下ろして着替えをしてお茶を飲むなりなんなりして少し休んでこっちがちゃんと話を聞く体勢を整えてからにしてほしい」って意味で言ったのに
普段から精神が不安定でメンヘラ気味の母親に「お前と話すのは疲れるからお前なんかと金輪際会話したくない」という拒絶の意図に曲解されてしまった
あと今でも母親は相手の状況を考えずにべらべら話しかけてくることがあって
それについて細心の注意を払いつつどういうつもりでやってるのか尋ねてみたら
「もう歳だし思いついたらすぐ言わないと忘れちゃうから」だって
壊れかけた古いPCからデータを急いで外付けHDDに移すような感覚なんだろう
増田が帰るまで頭の中で考えるんじゃなくて嫁には揉め事の事実関係を紙にまとめるとかLINEにメモるとか何かしてもらって
そしたら増田が寝て一晩置いたあとでも嫁も話を再開させやすいだろうしそうやって焦りと不安を少しでも軽減させるのと
増田も上手いこと嫁に「お前と話すのが嫌なんじゃなくて、今は疲れているから誰が相手でも会話できない状況なんだ」っていうのを穏便に伝えられるといいんだが
https://twitter.com/pannacottaso_v2/status/1400456570534653970
公立の合格点の話、女が良い学校行って金稼いで一体何をしたいの?とシンプルに思ってしまう。
せいぜいブランドバッグ買って高級化粧品塗りたくって海外旅行に行って、自分より劣るオスを見下して生きるだけの人生でしょ?しょーもな。
田舎の公立の小学、中学、高校を卒業し地方の旧帝大の工学部に進学した。
平凡な研究成果で修士で大学院を修了し研究開発職として業界大手のメーカーに就職した。
現在、20代後半、年収500万円台、金融資産は主に米国株のおかげで1000万近くある。結婚を考えている彼女がいる。彼女は医療系の国家資格保持者で最悪自分が働けなくなってもギリ暮らしていける。
今の人生ってそんな悪くないはずなんだけど、薄いガラスの上にいるような、ちょっとしたキッカケで破滅するような、そんな不安定な感覚に脅かされている。なんというか、自分が60歳までまともに人生を勤め上げられる気がしない。自分の能力やキャリアへの不安なのか、今勤めている会社の将来性への不安なのか、日本という国の行く末への不安なのか。いずれにせよ、客観的にはまだまだ全然ダメじゃないのに、もうダメだという感覚が頭の思考を支配してしまっている。
どうすれば良いのか。もっと今やっている仕事を頑張って皆に認められるように努力するべきなのか、何か別の事を頑張るのか、それとも頑張るのを辞めてあるがままで生きていける道を探すべきなのか。
そんな事を考えてたせいなのか、特に外出をしたわけでもないのに発熱をしてしまった。コロナでないことを祈りながら明日は有給を取る旨を上司に伝えた。
日々のつらさに耐えかねたのび太は、出木杉くんに相談を持ちかけた。出木杉くんはその協力要請をこころよく承諾し、のび太にこう助言した。
*
剛田武くんは少し乱暴な子として職員室のあいだでも有名であった。しかし、公立小学校には様々な問題を抱えたクラスや複雑な家庭事情を持った生徒が数多く在籍しているため、教員たちは剛田武くんの言動にいちいち構っている暇はなかった。
いじめ慣れしている剛田武くんはひとの目に付かない暴力や強奪がうまく、クラスで大きな問題になることはこれまで一度もなかった。それは彼のいじめっ子としてのセンスのよさであり、また「剛田武は少し乱暴な生徒」というレッテルによって彼の乱暴性を個性として許されてきたところがあった。
のび太くんの声なき声を出木杉くんが拾い上げたのは、彼の中にある揺るぎない正義感に加えて、政治的な意味で次第に声が大きくなっていく剛田武くんに対して個人的に嫌気が差し始めていたからだった。のび太くんはそのことも承知の上で、助かるならなんでもいいという気持ちであった。
「でも、どうすればジャイアンに勝てるんだろうか」と弱気になるのび太に対して、出木杉くんはエリートらしい得意げな笑みを浮かべながら、もうひとつ踏み込んだ助言をした。
「ジャイアンに勝ちたければ学校を動かすしかない。学校を動かしたければ、世論を動かすのが有効だ。そして世論を動かしたければ、メディアを動かすんだ」
*
出木杉くんはあくまでもクラスの内戦に過ぎないこの紛争を、"学校ごと"に格上げさせる方針を示した。
まず出木杉くんは友人である朝日くんに情報提供を行った。朝日くんは学校新聞の編集長で、学校新聞の編集室の中でもっとも発言力を持っていた。
出木杉くんはこれまでの剛田武くんによる悪行をまとめた資料(以下、デキスギ資料と呼ぶ)を朝日くんに手渡した。朝日くんはデキスギ資料に目を通しながら、出木杉くんに対してこう言った。
「確かに剛田武くんの行いは非人道的かもしれない。だけど、これくらいのことはどこのクラスにもよくあることだよ。それに、大きな声では言えないけど剛田武くんを敵に回すことは我々にとっても得策じゃない。我々学校新聞が報道することに意義を感じないね」
出木杉くんはその反応が返ってくることをわかっていたかのようにうんうんと頷く。
「確かに。朝日くんの言う通りだ。5年2組のちょっとした暴力なんて、学校にしてみれば裏庭で起きている猫の諍いみたいなものだろうね」
「じゃあどうして持ちかけたのさ、出木杉くんらしくないぜ?」
出木杉くんはその言葉には応えず、にっこりと爽やかに微笑みながら席を立った。
「とにかく、これからも連絡はするよ。記事にしたくなったらいつでも言ってくれ」
*
のび太くんはこれまで殴られた回数や奪われたおもちゃの数を数えて、デキスギ資料をより具体的な数字で補強していた。それはもちろん出木杉くんの指示であったが、出木杉くんはそんな数字よりももっとセンセーションなものの必要性を感じていた。
出木杉くんはデキスギ資料の改訂版を何度か朝日くんに送っていたが、この日はたった一文だけを載せて送った。
「来週の朝礼で、野比のび太氏が剛田武氏に宣戦布告をします。」
毎週月曜に体育館で行われる朝礼では、校長先生のあいさつと各委員会からの報告が行われる。出木杉くんはのび太の所属する美化委員からの報告時間を巧みにハッキングすることで、のび太に宣戦布告を告げる機会を与える作戦に出た。
校長先生の定型的なあいさつが終わり、学級委員会から順に今月の報告が行われる。美化委員会の順番は最後であることは出木杉くんにとって都合がよかった。続いては美化委員会からのお知らせです、という進行役の声を合図にして、のび太くんが全校生徒の前に立った。
のび太は美化委員として、校舎前の花壇が何者かに破壊されていたことを報告した。本来であれば報告はここで終わりだが、のび太は続ける。5年2組の剛田武くんが教室の備品を勝手に持ち出したり、箒とちりとりを剣と盾に見立てて遊び、すぐに掃除用具を壊してしまうことを報告した。そして、剣のように振りかざされた箒によって、自分の肩や腹に青あざができていることを、お気に入りの黄色いカットソーをめくって見せた。体育館内がざわつく。
のび太の手足は緊張で震えていた。声も震えていた。しかし、出木杉くんにとってはそれも計算済みであった。全校生徒はのび太の震えを見て、緊張ではなく剛田武くんへの恐怖心を連想するはずだと確信していた。のび太の震えは、今まさに剛田武くんから殴られてきたかのようなリアリティを持たせていた。また、のび太の弱々しい外見が同情を引き寄せることも計算に入れていた。
教員たちが異常事態に気づき、近くにいた教員がのび太の近くまで駆け寄ってくる。だらだらと演説している時間的な余裕がないことを察したのび太は、演説の最後に剛田武くんを象徴する3つの行為「モノを奪う行為」「モノを壊す行為」「人に暴力をふるう行為」をまとめてこう呼ぶのだと強く訴えた。
「これはジャイアニズムだ」
*
朝礼は中断され、それぞれのクラスがぞろぞろと体育館を出て教室に戻っていく。その道中、全員が校舎前を通る。つまり、破壊された花壇を見るのだ。そして全員のこころの中で先程の言葉がリフレインされる。
「ジャイアニズム」
実際に花壇を破壊したのは出木杉くんであった。しかしあの朝礼が終わったあとに全校生徒が目撃する象徴的なものを壊すことによって、それが剛田武くんによる破壊行為であるかのように印象づけられる。それに、一見は百聞にしかずという言葉があるように、報告を耳で聞くよりも実際に破壊されたものを見てもらうほうが印象に残ると考えたからだ。
次の日には、学校新聞がのび太の演説をトップ記事として伝えた。ジャイアニズムというキャッチーな見出しもさることながら、これまで出木杉くんがデキスギ資料として学校新聞に送っていた剛田武くんの悪行が記事内容に厚みを持たせていた。のび太の演説と破壊された花壇は全校生徒が知っている。それ以外の皆がまだ知らない情報が載っていることにニュース性はある。新聞が貼られた廊下の前で、あれもこれもジャイアニズムだったんだと誰もが語り出した。メディアが動いたことで学校の話題は剛田武くんの悪行に一気に傾くのをのび太は感じた。
「ジャイアニズム」という言葉はあっという間に一人歩きをし出した。具体的な事実であろうがなかろうが濫用され、よくある単なるケンカではなく、ジャイアンという特別な力による暴力であると印象付けることに成功した。
剛田武くんは怒りに震え、一度教室でのび太の胸ぐらを掴んだことはあったが、周りの目が明らかに自分を悪者として見ていることに居心地の悪さを感じ、それ以降はのび太を無視するようになった。クラスだけでなく学校中から悪のレッテルを貼られた剛田武くんが廊下をとぼとぼ歩いていると、教頭先生が「剛田くん。放課後、校長室に来なさい」と声をかけた。しょんぼりしながら小さな声で返事をする剛田武くんの背中はこれまでにないくらい小さく見えた。
のび太はその様子を遠くから眺めていた。気が付くとのび太の隣には出木杉が立っていて、ふたりで剛田武くんの背中を眺めていた。
最初にのび太に助言したときのように、出木杉くんはエリートらしい笑みを浮かべながら言った。
「でも間違った情報もあった。ぼくがジャイアンや妹の悪口を言ったがばかりに殴られたこともジャイアニズムとして処理されてしまったし、それに、花壇を破壊したのは出木杉くんだろう?」
「花壇を壊したのがジャイアンだなんて一言も言ってないよ。君の読み上げた原稿にも書いてないし、学校新聞にも書いてない。みんなが勝手に誤解したんだ。でもまあ、実際に剛田武くんが花壇を踏みつけたり蹴り飛ばしたり姿を見たことがあったんだ。後日誰かがきれいに整えたので、ぼくは破壊されたときの様子を忠実に再現した。つまり演出したんだ」
「危なっかしいね」
「そうさ。情報の誘導の仕方次第では、世論はどちらにも傾く可能性があったんだよ」
「でもきみは上手に情報を操作することで、クライアントであるぼくを勝利に導いた」
「ジャイアンに勝つにはそれしかないんだよ。ジャイアンが実際の暴力を行なってくるのであれば、きみは虚構の拳を振るわなくちゃならない」
「虚像の拳か。情報は武器になる、っていうのはこういうことなんだね」
感心するのび太の顔を見ながら、出木杉くんは微笑んでこう言った。
「いいかい、のび太くん。情報を武器に仕立て上げる何者かが、その背後には常にいるんだよ。仕掛ける必要のなかった戦争、次世代通信規格の主導権争い、あるいは新型コロナウイルスのワクチン接種まで、情報を武器に扇動する者がいることを、もっと意識しなければならない」
<おしまい>
※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。のび太やジャイアンといったキャラクターたちは実在しますが、記事中のような人格ではありません。ジャイアンお誕生日おめでとう。