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はてなキーワード: 何度でもとは

2023-08-31

anond:20230830212224

嫁はバカでグズでノロマだった。救いようのないレベルで。

なにをさせても要領が悪く、同じ間違いを何度でもした。

論理思考力や記憶力が無いに等しく、何か頼み事をするにしても3センテンスを超える指示や条件分岐のある指示はタブーだった。

俺も(もしこいつが職場の部下だったらパワハラしていただろう)と確信した。

会社にいたら許せなくても嫁なら許せるんやな

仕事キナイ女は男にカラダ提供してペットになるしかないな

2023-08-30

anond:20230830203626

自分の嫁は結婚前、職場でひどいパワハラに遭っていて病みかけていた。

毎日バカ、グズ、ノロマとひどい言われようだったらしい。

彼女に深く同情した俺は本当に病んでしまったらやばいと思って、勢いで

「そんな会社とっとと辞めちまえ、俺と結婚しよう」

と言ってしまった。

 

結婚して一緒に暮らすようになってわかった。

嫁はバカでグズでノロマだった。救いようのないレベルで。

なにをさせても要領が悪く、同じ間違いを何度でもした。

論理思考力や記憶力が無いに等しく、何か頼み事をするにしても3センテンスを超える指示や条件分岐のある指示はタブーだった。

俺も(もしこいつが職場の部下だったらパワハラしていただろう)と確信した。

と同時に、(ここまで頭が悪くて要領が悪いと、世の中生きづらかったろう)と同情を深めた。

 

惚れて一緒になった嫁なので徹頭徹尾やさしくしている。

ていうか、こんな可哀想な人を幸せにできる夫は世界中で俺だけだ、こいつには俺じゃなきゃだめだと思ってる。

anond:20230830124816

高齢化が進むと、だんだん、同じ話しの繰り返ししかできなくなってくるやん?

新しいことをやる意欲も薄れ、体力も減り、記憶力も低下する。

そうなると、昔取った杵柄じゃないけど、昔から思ってることをアウトプットするぐらいしかできなくなる。

幸いなことに、お互い記憶力が低下しているから、同じ話題の繰り返しで、何度でも盛り上がられる。

コミュニティに老化を感じたら、新しい場を求めて移動したほうが楽しいよ。

2023-08-29

anond:20230829110703

創作するとき、今まで生きてきた中で触れた様々な要素が素材として使われる。

それは当たり前のことだ。

言い換えれば二次創作する権利は認められているってこと。

権利が有る者と無い者がいるんじゃなくて、二次創作する権利作品を独占する権利が衝突しているというのが法的構造なんだよ。

で、じゃあどこまでアリでどこからはナシなのかは程度問題だ。

個別裁判する以外の方法では明瞭な線は決まらないので当事者裁判を起こすまでは何も決まらない。


民法根本理念ひとつとして「保護する価値があるもの保護する」というものがある。

そして日本では懲罰的賠償を認めていない。 (損失を埋める以上の賠償を求めることは出来ない。)

まり二次創作によって損 (金銭的な損失以外も含む) したという事実証明できないと権利者が訴えても何も得られんのだ。

非営利ファン活動作品の作者がどんな損をしたと言えるだろう?


二次創作する権利はある。 何度でも主張するよ、二次創作する権利はある。

しかし、それによって著作者権利を損なってはならない。

著作者権利を損なわない範囲になってるかどうかの判断は、まあ自分でやらないとしゃーないなってこと。

2023-08-21

anond:20230821072447

寿司ペロ少年がペロペロしたのは、あの1回だけだったのか?

という疑問が残る。

仲間うちで何度もぺろぺろしまくっていて、そのうちの1回をたまたま動画投稿したに過ぎないのでは?

みんなそう思っている。


花菱会会長も言ってる。

「一度、シュークリームを投げた奴は、何度でも投げよる」

2023-08-17

東京-大阪飛行機圧勝

価格

飛行機は2ヶ月ほど前の格安チケットなら10,000〜12,000円ぐらいで買える

一方で新幹線は13,000円ぐらい

伊丹羽田新大阪東京の違いはあるけれど

飛行機は高い」なんてことはなく、価格はそんなに変わらない

時間

飛行機フライト時間は1時間15分

まぁ実際には早くなったり遅くなったりする

新幹線は2時間30分

これも空港へのアクセス問題や早めに空港に着いておかないとダメとかがあるけど

実際には飛行機の方が30分〜1時間ぐらい早く着けるイメージ

災害対応

大きく違うのがコレ

飛行機欠航リスクがあるけれど伊丹羽田間はかなり頑張って飛ばしてくれる

加えて今回のように台風とかで欠航リスクが大きいときは他の便に振り替えが可能

これはJAL/ANAの変更不可格安チケットでも同様に対処してくれる

しか対象間内なら何度でも変更できるので台風の経路や欠航状況を見ながらスマホアプリ自由に便を変更できる

もちろん手数料無しで変更可能、払い戻しも手数料無し

新幹線も同様なのだが、そもそも新幹線は直前に取ろうが2ヶ月前に取ろうが大して値段が変わらない

なのでとりあえず飛行機を抑えておいて、欠航するけど新幹線は動きそうというのが見えてきたら新幹線を取れば良い

新幹線運休可能性がある場合キャンセル手数料がかからない

なのでヤバくなってきたら両方取ってどちらかをキャンセルしても手数料はかからない

キャンセル迷惑と思うかも知れないが、EXICハンターは改札前で直前まで画面更新して空きを狙っているので大丈夫

また、そうでなくても新幹線場合はEXICだと3ヶ月先まで変更猶予があるのでそれまでに出張で行けば良い

通路に人が居ない

当たり前だが飛行機座席が取れれば座って行ける

通路に人が溢れないし席を勝手に取られてたり指定席まで辿り着けないってこともない

時間閉じ込められるリスクが少ない

飛行機は飛んでしまえばどうにか降ろしてはくれる

もちろん引き返したり違う空港に降ろされたり違う空港軟禁されたりはするけれど

新幹線災害とかが無くても遅延すると1〜2時間は平気で車内に閉じ込められる

特に京都新大阪間は行列になっているときがあるので

新大阪に向かっている新幹線が遅延してるとき問答無用京都で降りて新快速に乗ることをオススメする

飛行機伊丹羽田間とかは羽田が混雑してたらそもそも伊丹から飛ばしてくれないし

伊丹の門限が近くなると割と優先して飛ばしてくれる(ような気がしている)

2023-08-13

anond:20230813013341

恋愛って前提としてやんわり否定され続けてもめげない根性何度でもチャレンジする心が必要だよな

2023-08-12

[]8月11日

ご飯

朝:コーンフレーク。昼:ナポリタン。夜:豆腐えのきベーコンにんじんオクラ玉ねぎの鍋。たまごやき。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

アーキタイプ・アーカディア

・はじめに

ケムコウォーターフェニックスコンビが送る文明崩壊した世界で何故か稼働し続けるVRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」を巡る、熱く燃える熱血ノベルゲーム

中人物達が遊ぶ「アーキタイプ・アーカディア」はゲームの設定が作り込まれていて、それを遊ぶ様がまず楽しい

そしてそんなゲームを遊ぶ日常がいつの間にか世界の命運を巡る壮大な物語に広がるんだけど、あくま個人の良いところもあれば悪いところもある生き様の格好良さで魅せる展開が多めの沸るシナリオ面白かった。

主人公のルスト、その妹クリスティンの二人っきりの旅から始まる物語が数多くの人を巻き込んでいきどんどん話が広がっていくのも群衆劇っぽくて好み。

インキャラ、サブキャラわず、どのキャラ重要役割があるを序盤から繰り返しやってくれるので、回想シーンやサブキャラの掘り下げが繰り返されるパートもダレずに楽しめた。

・「アーキタイプ・アーカディア」が面白そう

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」内の出来事物語の大半を占めているが、このゲームがよく考えられている。

ゲームログインすると、今までの人生で印象に残っている記憶カードが4枚入ったアルバムもらえる。

アルバムからカードを取り出して呪文を唱えると、その記憶媒体としたアバター召喚されるので、アバター同士で戦うPvP

アバターは人それぞれで、ごっこ遊び記憶から剣や銃や石といった直接攻撃系もいれば、愛し愛されの記憶から回復系、単純な乗り物の移動系、辛い出来事を耐え忍んだ防御系、複雑な事情能力からも伝わる状態異常系などなど、記憶出来事ゲームっぽさとが融合している。

他にも色々とルールはあるのだけど、記憶と共に戦うから戦闘を通じて対戦相手過去理解していくストーリーと密着したシステムになっている。

そのため、ゲームの中のバトルがそのままキャラクタの掘り下げになっていて、バトル描写が退屈しない。

お歌で戦うアバターから元アイドルなのかな? 縄のアバターで縛る子はSM好きか? など敵の記憶を予想しながら楽しく遊べた。

全員分の掘り下げがあるわけじゃないのが残念なところだが、主人公が持つ4枚の記憶カードについてはじっくりたっぷりストーリーが楽しめる。

他人記憶カード交換することもできて、そうするとその能力だけでなく記憶のものも受け取ることになるので、主人公だけでなく他のキャラクタ達の掘り下げも多い。

物語が進むと色々なシステムによってそれだけじゃない手段でも記憶カードの中の記憶を辿るストーリーが楽しめる。

・翔太が可愛すぎる

そんなカードのやり取りで記憶の一端が描かれるメインキャラの中でも一際惹かれたのが翔太。

見た目と表向きの態度は可愛い思いやりのある女の子記憶カードでは回復を使える優しい子なんだけど、VRMMORPGのキャラメイクシステムを使って女性を演じている22歳の青年男性

ネットゲーム用語でいう「姫プレイ」のような遊び方をしており、取り巻きを作り閉じた人間関係の中で悪循環を回している中々に攻めた設定だ。

他人依存し自立できない幼さがある癖に、すぐ調子に乗り増長する愚かさが愛らしい。

であることがバレるのを怖がっているが、性自認女性というわけではなく、あくま他人から都合よく愛されたいがために異性装している打算あるキャラ

とまあ嫌な視点ばかり書いてきたが、そんな人間の愚かさをある意味肯定的に、ある意味否定的に描く、人間人間であるだけで尊いそんな弱くて愚かだけど強くて可愛いキャラだった。

主人公やその他の男性キャラとそういう雰囲気になる展開こそないものの、22歳男性が自立できずに大人の男の人に依存して甘えた態度を取るのはエッチだった。

攻略対象として専用ルートも用意されており、男性キャラながらゲーム内の見た目が女性なのでヒロイン的なポジションとも言える。

なお「ぷぷぷー騙されてやんのー。残念! 男でしたー。おじさん男相手エロいことしようと思ってたのウケるんですけどー」な二次創作Pixiv投稿されていると予想したが一切されておらず涙した。

大人リゲルさんをはじめとしたサブキャラ達も良き

記憶カードの掘り下げこそないものの、他のサブキャラ達も魅力がいっぱい。

特に防衛隊隊長リゲルさんは出番こそ控え目ながら、相手カメラ撮影すると閉じ込める状態異常系のアバターと、竣敏な動きで攻撃する猫の攻撃アバターと、バイクの移動系アバターの三種類を同時に使いこなす屈指の強キャラだ。

アバターの同時併用は二つでも高等技術扱いなので三つでかつそれぞれの役割が被っていないのは強キャラの風格があった。

防衛隊なので物語の都合上どうしても負けシーンは多いが、彼ほどの実力者が負けることに毎回きちんと理由があるし、それが主人公の乗り越えるべき大きな壁になるので、主人公師匠キャラっぽさもあるリゲルさんは美味しいキャラだった。

他にも映画大好きなキャンディさん、翔太の取り巻きながら男を魅せる集落代表最後最後で良いところを持っていく奇妙な倫理観ローズ、肉体を使った「癒し」が得意なカーラのお母さんなどが印象的なキャラだった。

インキャラだけでなく彼らサブキャラたちの想いも乗った熱い展開が幾つもあるので、サブキャラ書き込み上長に感じず楽しめた。

・メインキャラとの思想ぶつかり合いバトルが面白

先に翔太という例外と魅力的なサブキャラ達の感想を書いてしまったが、この作品のメインは記憶カードをぶつけ合って戦う思想の殴り合いだ。

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」のシステムを利用した作戦や工夫のシーンも沢山ある。

この作戦を立てるシーンは楽しく、実際に何か3Dキャラを動かしたりステータスが変動する要素は一つも無いのに、このゲームを実際に攻略しているような気分になるのが面白い。

しかし、毎回色々、本当に色々あって、最終的には主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだ記憶カードと、章毎のメインキャラ達の思想のぶつかり合いが主題となる。

最強を目指して奪い取った様々な記憶カードに成り切り演じるリア、自身の犯した罪の意識から自死の願望が強いオリーブ恋人再起不能になったこから世界を憎むアレグロなど、様々な理由の「楽しい」以外の感情記憶対峙する。

これらを主人公ルイスはどのように破るのか、どの章でもここが見どころになってくる。

この思想バトル通じて得た仲間たちの輪がどんどん広がっていくのも良かった。

特にアレグロは表紙に映っているだけあって超重要キャラ対立が一度や二度じゃないのが、物語に深みが生まれていた。

主人公と表裏の関係にあるエピソードなんかもあり、名実共にもう1人の主人公だった。

彼らのエピソードはどれも単純な否定で終わらず、考え続けていくことで、作中でも後々には意見が変わることもあるのが、単純じゃ無さが伝わる難しい話だった。

良い/悪い、正義/悪のように一言で分類できないグラデーションのある多様な意見のぶつかり合いは読み応えがあった。

ゲーム楽しい

自己言及型のメタミステリのような物言いになるが、このゲーム主題を要約するとこれに尽きる「ゲーム楽しい」だ。

主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだゲーム記憶

これが物語最初から最後まで一貫して強く肯定される。

ゲーム楽しいシンプルな主張だが、多種多様な様々な状況においてもこの主張は繰り返される。

「悲しい時ほど遊ぶ」作中で何度も引用されるクリスティンの台詞

どのような意図なのかを細かに解体する必要もなく、遊んでいるプレイヤー自身もまたゲーム楽しいから遊んでいるのだから、この主張には納得しかない。

そんなメタ的な構造の話では終わらず、作中ではきちんと噛み砕いて説明してくれ、ゲームは殺し合いと違って次があること、次があるからこそ工夫をしたくなること、工夫するから技術進歩すること、終わったら勝っても負けても楽しいこと、誰かと時間を共有することの楽しさなどなど、ゲームの魅力をこれでもかと手を変え品を変えアピールしてくれる。

間違っても何度でもやり直せるように取り返しのつかないことだけはしない、そして自分相手も許す、ゲーム肯定することがいつの間にか人間肯定することになっているテーマ性の広がりが最高に決まっていた。

・さいごに

主人公の妹クリスティンが興したギルドで使われていた仲間の中だけで通じる内輪ネタ「ラスモス・ゾティーラ・トゥーラッカ」の意味オーラスオーラスで明らかになるんだけど、これこそが正にゲームだった。

ゲーム遊ぶことを肯定するどころか、ゲーム的でないもの否定するような強いメッセージ性のある強烈な作品でありつつも、そのような良い意味脱力する展開で、緊張がすごく解けてスタッフロールに迎えた。

ゲーム楽しい、そんな当たり前の感情を丁寧に解体して色々な部位で楽しませてれた。

僕もテキスト主体アドベンチャーゲームを一人で遊ぶのではなく、ステータスゲーム技術が求められる人と人との交流がある類のゲームを遊びたくなった。

円安

そろそろ日銀が介入するので、介入したらドル買い。

その後、放置してまた円安報道が出たらドル売り。

何度でもやれる。

2023-08-06

人生失敗した

アラサーにして人生失敗した

失敗は10代のうちに全部終わらせといてくれよ

日本人からからじゃやり直しが効かんねん

自殺するしかない?

それともワンちゃんタイムマシン開発まで待機する?

それともBMI技術が発展して各々が理想人生何度でも生きられるようになるまで待機?

2023-07-29

何度でも問いたい。なぜパプティマス・シロッコだけ「シロッコ」なのか?

アムロ・レイアムロ

シャア・アズナブルシャア

カミーユ・ビダンカミーユ

etc

のなかでどうして唯一

パプティマス・シロッコシロッコ

なのか?

どうして?

とか書いているけど、まあなんとなくわかる。

法則的には

シロッコ・〇〇とするべきなんだけど

どうしてもシロッコには

パプティマス・シロッコ

という組み合わせしか出てこなかったんだろう。

ただそれだけのことだと思う。

法則的にはパプティマスという呼び名にするべきなんだけど

でも本来的にはシロッコと呼ばせるべきキャラからそうはできない。

せめてもの埋め合わせとして登場キャラの一人にだけはパプティマス様と呼ばせんたんだろう。

と思っています

2023-07-25

anond:20230725003420

かに養ってもらうためや世間体のために子どもを作りたい、または虐待意思を持って子どもを作りたい、

子育て自分を育て直したいとかメンヘラポエム吐いてる人は、

どう考えても毒親確定(子ども権利幸せを最優先する能力やつもりがない)なので、流石に止めるけど、

それ以外で子どもを作りたいという人に対して特に何も思うことは無い

健康経済力不安があるなら、公費ベビーシッターヘルパーなどのサービスを利用したり、

生活保護を受けることを検討すればいいだけ

公的支援制度社会的サポートは、子育てを支えるために設けられているし、

低所得家庭に限れば学費無料か大幅減額がある

 

でも、胸に刻んでほしいのは、先進国貧乏に耐えられないのは子じゃなくて親だということ

何度でも繰り返すが先進国において貧乏子どもは困窮しない。生活保護も各種支援もあるので

年収が少ないから困窮するのではなく親がメンヘラ無責任から困窮する

そして、貧乏に耐えられない>< この生活に耐えられない>< とか年がら年中やってんのは子どもじゃなくて"親"

(自分時間がないー、自分のものが買えないーetc)

2023-07-22

君生き感想宮崎監督、『名作』をありがとう!~

自分宮崎駿監督に対する身勝手な期待とか甘えを供養するために書く。今作品は期待半分、不安半分という気持ちだった。宣伝なしということだったし、宮崎駿監督作品を事前情報一切なしで視聴できる機会というのはおそらく最初最後であろうと思ったので、早バレ等も避けるために数日SNS断ちして初日に見に行った。ただ映画館に向かう足取りの中で最後感じていたのは恐怖感だった。子供のころにもののけ姫を見たときの衝撃を再び与えられて、おっさんになった今再度、人生観を揺るがされるかもしれないと―。

さて、いざ蓋を開けてみると、途中まではリアル物なのかファンタジーのどっちなの?というドキドキや不安感。方向性が確定したとき期待感MAXとなったが、それ以上膨らむことはなくしぼんでいった―。

総論

美術アニメーションの美しさは申し分ないが、ストーリー感情移入できない半端な作りと言ったところで、結局、いつもの宮崎監督後期作品という他ない。今、振り返ってみると監督キャリアハイとしての作品千と千尋の神隠しあたりになるのだろうが、その千と千尋も後半から、この半端さの片鱗がある。例えば終盤、千尋は豚の中に両親がいないことを見抜くが劇中にその説明はない。しかしながら説明不足ではあっても、千尋とハクとの心のふれあいみたいなものが十二分に描かれているから、感情的に押しきれている。手を離すシーンとか思い出しただけで泣けるわ。

しかしながら、君生きはストーリーっぽいもの感情の揺らぎみたいな表現はあるものの、説得力というか、それ自体根拠がはっきりと提示されないから、大抵の観客は感情移入できずに戸惑いを覚えると思う。例えば劇中で主人公自傷行為や継母の拒絶が描かれるが、その感情の根っこが分からないので観客は困る。自傷もっと構ってもらいたかったのかな?とか拒絶はやっぱり連れ子がうざかったのかな?とか想像はできるけど見てる側はそれを確定させる要素がないから、多分こうだろうとか理由を補完して見ていくしかない。つまり作品に気を遣う状態になるわけで、それは相当きつい。忖度要求されるが、圧倒的な感情の「分からせ」がない(※)。監督が一人で突っ走ってる。観客は置いてけぼり。かつて宮崎監督は、見終わったあとに2階から出てくる感覚になるような映画がいいとか言っていたような気がするが(ソース探したが見つからず)、君生きは観客が一生懸命2階への階段必死に探すものの見つけられないまま塔の中で迷子になり、最後パヤオけが悠然と2階から出てくるという感じだろうか(画・浜岡賢次想像してもらいたい)。

あとはヒロイン?3人は多すぎる。実母に継母に婆さんでしょ?詰め込み過ぎて破綻する典型。正直、継母は全部削除して、序盤で実母エピソード増やして、実母を探しに塔に行く形にして、最後、実母ときれいに別れてで多少は形になったろうにね。もっとシナリオ段階で練ればいいのに…もったいない

もう一つ、主人公が大叔父と話した後に、急にインコに囚われてるシーンになるが謎過ぎる。壁につながれた手が映ってからの下にパンしたときに、実母でも継母でもなくお前かーいってなったのが一番面白かったかもわからない。宮崎監督過去インディジョーンズの潜水艦移動を批判していたが( https://ei-gataro.hatenablog.jp/entry/20131030/p1 )、それと似たり寄ったりだろう。いくら異世界?だからといってワープしすぎである

※ 宮崎監督とも対談したことのある養老孟司は「バカの壁」において強制了解という語をつかった(p.41)。例えば数学においては前提と論理を共有しているのであれば同じ結論に達せざるを得ない。ある定理証明を正しく説明されたのであれば、その正しさを了解せざるを得ない。そういった強制力を強制了解と呼んだ。そうした強制力は感情においても成立する。例えば電車子供が騒いでるのをぼけっと放置している父親がいたとして、普通はそれを理解できないが、もし父親が「実は母親病院で亡くなって帰る所で、これからどうしていこうかと悩んでいたところなんです」と説明されれば、事情理解できるだろう。事情が分かれば感情了解できる。それは物語を受容する過程でも同じことが言えると思う。

なお、この流れで養老他人気持ち理解できることを重視すると同時に、「個性」信奉を批判する。そんなに個性大事かと。存分に「個性」を発揮している人は病院にいるという。白い壁に毎日、大便で名前を書く患者がいるらしい。芸術的にみればすごいかもわからないが、現実的には大変迷惑でたまらないだろうとのこと。奇しくも本作においては継母の美しい顔が鳥糞まみれになる描写があるのでそういう個性的なスカトロジー芸術理解を示す人はいるかもしれない。

自分映画

こうした一見てんでバラバラに見えるような物語の断片も、もしかしたら宮崎監督だけには分かるのかもしれない。スピルバーグだか有名監督が誰にも分らない映画つくるのはホームムービー撮ってるのと同じだ的なことを言っていた気がするが、もしかしたら本当に宮崎監督ホームムービーを撮ってしまったのかもしれない。自分けがわかる映画作品を作れるとしたら、映画監督としては最高の贅沢だろう。自分用の映画私小説と言われたらなるほどという気もする。今回、宣伝がなかったという点でも符号する。これはもはや天才にだけ許された所業なのかもしれない(現実に実行可能という意味で)。

ナウシカだったと思うが、興行的に大失敗とはならなかったこから次の作品を作るチケットを手に入れたみたいな監督インタビューがあった気がする。ジブリブランド確立するまではコケたら次はない状態であったろうから興行面は大変重視されたことだろう。つまり天才大衆に合わせてくれていたわけであるしかブランド確立された今となっては、大衆を気にすることなく好きな作品を作れるというわけであるジブリ体制を維持できなかった点には目をつむるとして)。だから今もしかしたら「天才が本当にやりたかたこと」を我々は目にしているのかもしれない。

過去パヤオ感性としてはもっとアニメーション表現に全振りしたかったのだろうが、それじゃあ興行的に成立しないから、ストーリーもしっかりさせていたというのが過去の名作への向き合い方だったのだろうか。我々、一般大衆天才現実的妥協のお陰で、(大衆的には)名作となる過去珠玉を見せてもらえていたということなのだろうか。凡人が天才ちょっと付き合ってもらったという感じ。天才ちょっと退屈していたのかもしれない。大衆は今の退屈を嘆くのではなく、昔、天才に付き合ってもらっていたということを感謝すべきなのかもしれない。

この作品のそういった諸々の分からなさに対してなんとか理解しようとする感想や、なんとか説明しようとする解説記事などが上がっているのを見かけるが、なんとも物悲しい。めっちゃ面白作品を骨までしゃぶりつくしたい!という渇望からまれてくる文章はいい。例えばもののけ姫においては「『もののけ姫』を描く、語る 」というムック本があったのだが、それには一ファンから文筆家まで様々な人々の作品に対するとてつもない熱量で溢れている。でも味のしない作品をなんとかして食えるようにしたいという動機から解説を書いたり、それに群がることの虚しさよ。宮崎監督から面白いはずなんてことはない。権威主義的だし、もうそれは諦めて次に行こうよ。これを知っていれば、本当は面白いんだよって本気で思っている人もいるかも知れない。でもそういう解説必要とすればするほど、その面白さが作品内で素直に伝わってないことの裏返しである野球大谷いくらいからって彼の(打者としての)ファールや三振をありがたがったりしないでしょ?今回の打席は残念だったねでいいじゃんね。(もちろん宮崎監督場合、次があるかは分らんが)

「問い」として捉える

さて、作品表題に立ち返ってみると、これは疑問形である作品としては名作とはとても言い難い。しかし聴衆に対する問いであると捉えたらどうであろうか。物語がてんで成立していないのに問いかけを見出すことができるのか?うーん正直、自分には無理。味がしないんだから問われたとも感じない。

しかし確かに思ったことがある。それは、大叔父のようなお爺さんに期待するんじゃなくて、自分が見たい作品があるのなら、他にそれを提供してくれる別の人を見つけるか、もしくは自分で作るべきだということ。初めから品質保証なんてものはなかった。自分勝手に期待して、勝手失望しているだけのことである

すでに名作はあるのに、なぜおかわりを望むのか

最後に話がそれるが、しかしながらなぜ我々大衆は次々と名作を望むのであろうか。新作を批判すると「じゃあ、過去の名作繰り返し見とけや!」って言われるかもしれない。そう言われるとちょっと答えに窮する。何度も見ればストーリーも覚え、感動も薄れてくる。やっぱり初見の衝撃に叶うものはないということだろうか。それを再び味わいたくて次の名作を追い求めているのかもしれない。キリがないし、わがままだなって思われるかもしれないが、正直人としての性としか言いようがなくないか?そこを内省しだしたら仙人になるしかない気がする。

あとは現実がつらいからね。時には金払ってちょっといい気分になりたい!ぐらい許してほしい。こっちは作者の高尚な構想にがんばってついていく苦行やマラソンじゃなくて、自動で楽しませてくれるジェットコースターに乗りたいの!

で、初見という点で最近思っていることは「私の体験」を大事にすることが重要なんじゃないかと思っている。ゲームでもなんでもあまりレビューを見ずに体験するように心がけている。あらかじめレビューを見て他の人が面白い!星4以上!と言っている作品なら、安定して面白いかもしれないが、半分ネタバレのようなものではないか

若い人にはタイパを優先しすぎて自己の視聴体験プレイ体験を損なっていないかと問いたい。面白さの保険料として自身体験・感動を売っていないか?と。おじさんおばさんは子供のころに自分図書館で本を表紙で選んで借りた体験とか、ネットもない時代ゲーム屋で「クソゲーかも知れんがままよ!」と覚悟してゲーム買った記憶とかを思い出してほしい。そういう多少、損するかもと思ってもクソ作品を引く勇気をもって、一対一で作品と向き合う、ぶつかってみるということを時々でもした方がいい気がする。だから、今回、作品に対しては残念だったが後悔はない。純度100%の自分感想を持てた。展覧会的な感じでいろんなアニメーションを見せてもらったという感触では数千円も損したという気もしない。今後もどんどん色んな作品に触れていきたいと思っている。例えばポノックの次作品ちょっと子供向けだろうけど、子供と一緒に見に行こうかなと思ってる。

各論

ゲド戦記を思い出した

視聴しながら、ぼんやり宮崎監督ゲド戦記作るとしたらこんな感じだろうなと思った。影との戦いでゲドは船で移動するし、ところどころの魔法感や大叔父大賢者になったゲドのイメージだなと感じた。大叔父のイケオジ度は過去最高かも分らんので一見価値はあると思う。

東映アニメ長靴をはいた猫』を思い出した

インコ大王を追いかける時に螺旋階段を落とされるシーンがあったが、長靴をはいた猫での魔王主人公たちとの大立ち回りを彷彿させた。この作品監督宮崎ではないが、そのクライマックス部分は大塚康生との二人で原画担当した箇所であり、とにかく面白い( https://www.ghibli.jp/shuppan/old/pickup/nagagutsu/ )。1969年作品なので絵のきれいさはどうしても現代作品には見劣りするがアニメーション面白さは今でも通用する。未見の人はぜひ見て欲しい。君生きよりよっぽど面白いと思う。で、君生きでは大王ラスボスっぽくでてくるが大した戦いもなく終わってしまうのであっけない。長靴をはいた猫でのアクションを思い出しただけに、「あ、これだけなのか・・・」という虚しさが半端なかった。念入りに階段落とさせたり、序盤で主人公の着替え丁寧に描写するぐらいならもっと面白カット増やした方が良かったろうにって思っちゃう

音楽

使いまわし多いし、特に盛り上がる曲もなし。3日で作りましたと言われても信じるレベル久石譲も「これぐらいの作品ならこれでいいや」って感じだったと思う。絶対名曲ストック持ってるだろうと思うが、映像側がそれを引き出せなかったというのは至極残念に思う。米津曲も悪くはないけど、作為ちょっと鼻についたかな。いつも何度でもみたいな作品とのマッチ感は正直ない。と言っても作品の味がしないのでどうしようもない気もする。そういう意味では米津もかわいそう。

2023-07-21

anond:20230721142115

個人的Dr.STONEトリリオンゲームはその枠。

アイシはそうでもないんだけどね。

  

「働かないふたり」みたいな特別イベントが起きない日常系何度でも読めるな。

2023-07-13

自殺する方が悪い。なぜなら…

なぜなら、

これ以上自殺者を増やしたくないから。

オレらが悪かった・責め過ぎた、なんて謝る気はまったくない。

だって自殺して責めるのを止めたなら、逃げるために自殺する人が増えるだろ。

キミはそんなに傷ついてたんだね・気付かないでゴメンね、とも言えない。

だって自殺をキッカケに誰かが態度を変えて反省したり悔やんだり同情するようになったら、復讐のために自殺する人が増えるだろうが。

自死を誘ってんじゃねーよ。

自殺者を甘やかすことが本当の悪だ。

から何度でも言うぞ、『自殺する方が悪い』。」

自殺が増えるだろ論法

複数人がこの恐ろしい論理発明したのを観測した。

おそらく詭弁法の一種だと思うんだが、今まで例がなかったと思う。

2023-07-09

何度でも言うが『うどん病人の食い物』って言った件でおれは山下達郎を許してないからな。

2023-07-07

anond:20230707145323

かに養ってもらうためや世間体のために子どもを作りたい、または虐待意思を持って子どもを作りたい、

子育て自分を育て直したいとかメンヘラポエム吐いてる人は、

どう考えても毒親確定(子ども権利幸せを最優先する能力やつもりがない)なので、流石に止めるけど、

それ以外で子どもを作りたいという人に対して特に何も思うことは無い

健康経済力不安があるなら、公費ベビーシッターヘルパーなどのサービスを利用したり、

生活保護を受けることを検討すればいいだけ

公的支援制度社会的サポートは、子育てを支えるために設けられているし、

低所得家庭に限れば学費無料か大幅減額がある

 

でも、胸に刻んでほしいのは、先進国貧乏に耐えられないのは子じゃなくて親だということ

何度でも繰り返すが先進国において貧乏子どもは困窮しない。生活保護も各種支援もあるので

年収が少ないから困窮するのではなく親がメンヘラ無責任から困窮する

そして、貧乏に耐えられない>< この生活に耐えられない>< とか年がら年中やってんのは子どもじゃなくて"親"

(自分時間がないー、自分のものが買えないーetc)

2023-07-05

anond:20230705172045

そのとき読みたいのなら何度でも買えばいいじゃん

漫画単行本なんて一冊数百円、別に高価なものじゃない

anond:20230705111352

それをちゃんと聴いてあげる増田はえらいし常人だと思う

ワイは直球で『前も聞いた』とか、『○○って話でしょ』って言っちゃう

 

失礼だろって言われて『確かに』と思ったので言わないように気をつけてるが、

ぼんやりしてると言っちゃう

 

何度でも言いたい』と前置きをしてくれると、『そうか何度でも聞くか』って気分になるんだけどな

2023-07-03

何度でも書くが←キモい

ブコメは単体で完結させろ。連続性を持たせるな。

2023-07-02

今のオタクアイマスU149みたいな「非現実的バケモノ達の圧倒的強さの観覧」しか受け入れらないのだろうか

人並みに悩むアイドルアニメが受け入れられない時代になった。

等身大人間を描いたアイドルアニメは「この程度で悩んでんじゃね―よ」「脚本都合の鬱とかいらねーんだよ」と言われてしまう。

もはやアニメアイドルにウジウジと普通の悩み方をするのなんて許されないんだ。

成長、それも絶対的肯定するしかない成長の糧とする悩みしか視聴者求めない

愚かで人間臭いから悩むのではなく、無限に成長する可能性を秘めた怪物から、どこまでも高みを目指しそれ故に自分の至らなさと何度でも向き合う、その過程の悩みだけがある。

鬼滅の刃の炭治郎が口にした「強くなるほどに自分の弱さがよく分かる」という号泣

今やアイドルアニメで許される弱さはそれだけだ。

普通人間がするような躓き方は許されない。

強者強者故に壁に当たり、強者であるが故に素早く乗り越えまた強くなる。

その強さだけを見ている。

努力する姿を見せるのがアイドルであるとその昔誰かが言っていたが、その努力レベルが凡人と同じでは許されない。

無限努力してなお更なる強さを求める姿をオタクアイドルアニメに求めているんだ。

バケモノじゃなければ存在価値はない。

人生が本当に2周目の超常的存在や、常人なら人生を3周しても得られない精神性を持った小学生のような、絶対的で圧倒的で完璧で究極の存在でなければ「アニメアイドル」たり得ないわけである

恐ろしいものだな。

どっかのアニメで「神アイドル」という言葉があり、それが本当に天上の世界に挑む存在になっていたが、まさにそのレベルじゃなければアイドルアニメアイドルじゃないんだよ。

等身大人間を描く場所としてもはやアイドルアニメは相応しくない。

からWUGは失敗に終わった。

まり、この現象は10年以上前から既に始まっているってことだ。

オタクの考える「アイドル」の姿はいつの間にかそういったモノになり、それが一過性ブームで終わらず定着したってことだな。

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