はてなキーワード: タレントとは
・楽しい楽しくない以前に
・某ラジオで面白い、ニコラス・ケイジ知らなくても面白いって聞いたけどやっぱりニコラス・ケイジ出演作について知ってる方が1000倍楽しめる映画だった
知らなくてもクソつまらん!とはならないけど面白さの比重はかなりニコラス・ケイジネタに振ってた
過去出演作見たことある人は「これみた!」ってなってかなり楽しいト思う
・クルードさんちのあたらしい冒険とニコラス・ケイジ顔クッションは知ってたからそこはなんとかわかった 顔クッションを戻す時の丁寧な手付きに愛を感じた
テレビのバラエティ番組を見ていると、比較的若手のタレントがこのフレーズをよく使っているのを見る。
おそらく自分を起用してくれたスタッフへの感謝として述べているのだろう。
うまく言い表せないが、このフレーズを聞くたびに芸能界・芸能人に対する憧憬が無くなっていくことも事実だ。
日本の芸能界はタレントの数が多すぎて、テレビに出られるのは少なく、需要と供給が合っていないという話だったら知っている。
そのようなテレビの「裏側」を暴露されても、視聴者の一人としてどのようなリアクションを取ればいいのかわからない。
この1カ月弱、たびたび話題になってるジャニー喜多川の事件、ジャニオタたちがどう考えているのか聞きたいんだよな。
twitterだと、その昔告発した人々へのセカンドレイプはもちろん、BBCのドキュメンタリーに出ていた人たちに対してさえセカンドレイプが飛び交っていて、正直ジャニオタちょっと相当頭おかしいんじゃないのか、と思ってしまう。例のドキュメンタリーに出演していた元ジュニア?たちのほとんどはジャニー喜多川を悪く言ったりはしてなかったのに、だ。
まぁそれ(チ〇ポくわえられてもジャニーさんは尊敬しているような子ばかりなこと、そしてそういう子たちに対してさえセカンドレイプするジャニオタ)が、部外者からは更に「集団としての異様さ」に映るわけだが…。
増田的にはジャニーズのタレントに興味がなく(胸板のペラさがどうにも受け付けない。たぶんジャニー喜多川と私は男の趣味が違う)、嵐の名前と顔が一致するかもちょっと怪しい程度の私だが、「推しがジジイの慰み者になっていたかもしれない」という状況は、改善されるべきゆゆしき問題だと考えているのだと思っていたのだ。ところがtwitterはセカンドレイプの嵐。
この理由は何なのかを、たまに出没して謎のジャニオタの生態をさらしているジャニオタ増田たちに、ぜひ考察を聞きたいのだよな。
いくつか考えた仮説としては
このぐらいあるんだけど、近いものありますかね?もしくはどれも全然的外れだろうか。何しろ嵐が全部同定できないぐらい、ジャニーズ分からんので自信がないわ。全体的に利己心なんだろうなとは思っているんだけどさ。まぁ利己心がセカンドレイプという攻撃に変化してる状況があるなら、邪悪だな~~と思って。
ChatGPTの出現と更なるAIの進化が予想される社会で生きていく若者(18歳未満)って、進路選択の幅がなくね?
今までだったら、色々な進路の選択肢がある中から「この仕事は向いてなさそう」、「この仕事は待遇が悪い」とか色々な要素を考慮して、勉強したり資格取ったりして職に就いてたわけだけどさ。
これから先に「実家が一生仕事しなくても生きていけるくらい資産がある」とかじゃない限り、進路の選択肢が「情報科学を専攻して学位とスキルを取得し、巨大テック企業のエンジニアになるか、起業して会社を巨大テック企業に売却して一生分の金を手に入れる」しか無い気がする。それ以外の仕事は全部ソフトウェアとそれに制御された機械が賄う。その利益は全てテック企業に配分される。租税回避地の手数料は潤うかもしれないが、国の税収にはならないため再配分もされない。
タレントやYouTuber、芸人になるって選択肢もあるのかもしれないけど、全員がその選択肢を取れるわけでは無い。
生きていくだけなら生活保護などもあるしこれから先ベーシックインカムなども整備されるかもしれないが、やはり生きるなら尊厳を持って生きたいと思うのが普通だろうし。
情報科学を専攻し、エンジニアになるかスタートアップ売却で一攫千金かって言う「唯一の生存ルート」を巡って壮絶な勉強サバイバルを繰り広げ、落ちこぼれた者の一部はタレントやYouTuberとして成功し、それ以外の大多数は生活保護やベーシックインカムで米ともやしと卵で空腹を凌ぎながら成功者を羨む生活をするってことだよな?しかも世界レベルで。
これってマジで李氏朝鮮時代の「大多数の庶民が道端で寝そべりながら貧しい生活を送り、一部の王族や特権階級が庶民の嫉妬や憎しみを浴びながらも豊かな生活を送る」って世界だよな。
誰がこんな世界にした。
スマップを皮切りにバタバタとジャニーズのタレントがバタバタと解散して辞めていったけど、不思議だったのはジャニー喜多川も死にかけのジジィだし、このまま残っても良いんじゃなかったんじゃなかったの
って思ってたんだけど、多分あれ喜多川のジジィが嫌なんじゃなくてジャニーズのファンの女が嫌なんだったんだね。
ジャニー喜多川の後継者が同じくらい酷い奴でそれが怖かったから とか考えたけど今のジャニーズ見てるとそういう人間は見えない。
ジャニーズのファンの女性は「大好き!」「愛してる!」とタレントに言いながらジャニー喜多川に性的搾取されている男のアイドル達を見て見ぬふりをしていた。
若いタレントはジャニー喜多川にヤられてないからそういう女性ファンの負の面を知らないでいるからジャニーズを続けられるんだろうな。
日本には「恐妻家」という言葉があるから「Wife guy」という言葉はいらない、というブコメが多すぎる。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20230408174628
元記事の「妻を利用して自分自身の評価を上げようとしている男性」「女性化する前のりゅうちぇるへの毀誉褒貶」という部分を少しも読み取れてない。
グラドルや女芸人として商売してきた女性タレントが、売り物が無くなってから育児ネタを売り物にし始めるのに似たようなものが、
愛妻家アピールやイクメンアピールすることでSNSでの存在感をキープしようとする男性タレントにもある、それに近いものが「Wife guy」。
彼氏マテリアルとしてジャニーズ的な人気を博していたジャスティンビーバーが既婚者になってしまい、
愛妻キャラに「キャラ変」して地位をキープする、そういう評判資本主義への揶揄だよ。
悪妻ネタはソクラテスや宮迫博之が男ウケのためにやっていた。「Wife guy」のキラキラ感は女ウケ狙い(=男にクッッッッッッッッッソ嫌われる)だから違う。
妻関係ないけど、子供を利用して女性フォロワー集めている「てぃ先生」とかのほうが絶対に種類が近い。
ChatGPTは言葉を理解していないから人間にかなわない説が本当に馬鹿げていることをしみじみ実感するよ。
人間も他人の言葉を聞いていないし、聞かない読まないんだから当然理解していないし、多分ChatGPTのほうが要約上手いよ。
作曲家・イラストレーターのGYARI氏が立ち上げたVOMS Project1期生で登録者数70万人、ホロライブの桐生ココと並んでバイリンガルVtuberの先駆けとして海外オタクに圧倒的人気を誇った天野ピカミィが引退した。
VOMS Projectは
・活動で使用するイラスト素材等はGYARI氏から無償で提供される。
・タレントがYoutube上で行った配信、動画等は無償でGYARI氏が利用できる。
・タレントのグッズ化権はGYARI氏が所有する。
いわゆる企業勢ではなく共通の絵師を持つ個人勢という扱いとされている。
・イベント等を行うことが出来ない。
・3D化できない。
等々。
個人でできなくもないが結局、そこに労力ばっかりかかってしまう。
中途半端にブランドの傘下にいるだけに、逆に人を入れづらかった部分もあっただろうし、
規模が大きくなってきてセミ個人勢の限界が来ちゃった感じなんだろうな。
ジャニーズファンって徹底的に性的消費の対象としてしかタレントを見てないんだろうな。
オタクが萌え絵に文句言われたら「絵でしょ?」「空想と現実の区別がついてないw」とか言い放つ精神性をリアルの人間に向けてるの。
被害者が何も語らずに頑張っているんなら、それを応援してあげるしかないじゃん
もし推しのジャニタレが今回の件で声を上げたら一緒になって声を上げるよ
彼らがジャニーズ事務所と裁判するからクラファンで支援してくださいって言うなら支援もする
でも彼らはそうはしないで頑張ってる
私たちが声を上げることが彼らにとって一体何のメリットがあるの?
彼らにとって何かいいことがあるの?
そのことに声を上げないのはおかしいって言うけど
テレビでは一切報じられず、ネットでは昔から被害者の告発やら実際裁判になったことやらあれこれ出てくるアレさぁ。
こないだとうとう海外メディアでドキュメンタリーまで撮られたアレさぁ。
自分の個人的な感覚でいうと、めちゃくちゃ気持ち悪いしおぞましいし何でこんな事が何十年も行われ続けていたんだと思ってる。
今テレビで見る所属タレントさんや元所属タレントさんについても多かれ少なかれそういう目で見てしまっている。
テレビで報道しなくてもファンの子たちは皆知ってるよね?事実であることも認識してるはずだよね?
ジャ〇ーズファンの女性友人なぞ居たりするけどさ、、彼女らは一向にその部分について自ら語ろうとしないのよ。
普通に大丈夫なの?腹立たないの?とか聞いても、何なら告発している元所属タレントの売名行為だの、元々素行が悪かった子だから聞く耳持たんだの言う子も居たのよ。
なんで?性加害よ?
君ら自分の推しがケツどうされようが舐め回されてようが平気なの?なんで?
男の性加害ってそんなにどうでもいいことなの?
川崎市選挙管理委員会は、任期満了に伴う川崎市長選挙(10月10日告示、24日投開票予定)と川崎市議会議員幸区補欠選挙(10月15日告示、24日投開票予定)の投票を呼び掛ける啓発ポスターのメインキャラクターに、女優の莉子(りこ)さん=写真=の起用を発表した。
「一票(俵)には重みがある」−。七月十日投票の参院選の投票率向上につなげるため栃木県選挙管理委員会は、とちぎ未来大使を務めるお笑いコンビのU字工事を起用した啓発動画とポスターを作った。
「神戸の未来に意思表示を」。告示に先立って公開された同市長選のPR動画で、同市須磨区出身のタレント山之内すずさん(20)が、軽快なリズムに合わせて投票を呼び掛ける。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202110/0014770653.shtml
22日公示、7月10日投開票の参院選に向け、県選挙管理委員会は、今夏のリオデジャネイロ五輪に体操日本代表として出場する横浜市出身の白井健三選手(日体大)を起用した啓発ポスターを作製した。
https://www.kanaloco.jp/news/government/electiondata/entry-77234.html
静岡市長選挙・静岡県議会議員選挙(4月9日投開票)の広報イメージキャラクターに選ばれたのは、なんと、Vチューバー。静岡県のご当地VTuber「木乃華(このはな)サクヤ」です。
今回の件はちょっと悪質だと思うけど、「LGBTをエープリルフールのネタにした」のが悪いというより、同性婚も法律上できず、カミングアウトにも困難が伴う状況の中で、「正式にお付き合いする」と宣言して一度は当事者にも勇気を与えたのに、「嘘でした」というのが辛いなと。https://t.co/rfZODFhnkj— レロ/中村香住🏳️🌈@『消費と労働の文化社会学』発売中 (@rero70) April 2, 2023
初めは問題点と言われていることすら理解できなかったが、調べているうちクィアベイティング行為が問題であると言われていることがわかった。
クィアベイティングについても軽く調べたが、言い切ってしまえばお気持ち棒だろう。配慮が欲しいという気持ち自体は理解はできるが。
元々はドラマのシャーロックなどが発らしいが、視聴者が勝手に期待して勝手に失望しただけとしか読めなかった。
ある面では、百合営業強めのアイドルが異性婚した時の一部ファンと変わらない。(彼らにしたって叶わなかった本気の失恋に傷ついているとも言える。)
失望したからといって燃やす必要も棒で叩く必要も無い。ただ離れれば良いだけだ。近づかなかれば敵でも味方でもない。(それこそが多様性だと信じている。)
今回の場合のマイノリティに属する人たちのゴールは世論や法律に権利を認めさせることだと認識しているが、
何故マイノリティなのに敵ばかり作ろうとするのか理解できない。
「マジョリティの権利を侵害するわけじゃないんだから」と言いつつ既存コンテンツや概念を燃やす。
「放っておいてほしい」と言う割には既存コンテンツを放っておかない。
数で負けているはずなのに意外と余裕があるんだな、という感想しか出てこない。
問題があると思ったらただメールに問題点を簡潔に説明して事務所なり運営、プラットフォーマーに送ればいいし、それをSNSで拡散する必要もない。
問題だと認めれば、まともな事務所なら対応するだろうし、場合によっては世論に対する味方になり得る。対応しないなら無視してもう近づかないことだ。
燃やす方はもう相手を曲げる成功体験として、簡易な方法として炎上を意図して起こしている。分断を生むだけだ。
盛り上がっているところに火をつけて叩くのでは無く、後ろからこっそり教えてあげてほしい。
マジョリティになぜマイノリティ側が配慮しないといけないのか、という人もあろうが、少なくとも隅々まで火と棒で均していくよりは平和で近道だ。
現実問題として、マジョリティや既得権益層がその地位をただ明け渡すことは決してない。そして力関係や数で負けている方がそのまま逆転する方法もない。
ただし、相手の権益に配慮し害さないとした上で、そこまで引き上げることに協力を求めるなら、その手を握ってくれる人がいるはずだ。
それを「した手に出ないといけない現状こそ許し難い。」と言うなら、やはり「手段を選んでいられる余裕があるんですね。」と返すほかない。
個人的には百合営業やその逆(BL営業で合っている?)はオタクを数の上での味方にするために利用できないかと思うが、(おそらく誰しもがまず思いつくはず)
それは真の理解では無いからまずそれを叩き直すのが先というのがコミュニティの総意なのか?また世界の隅々まで理解が及んでいないと現状を変えられないのか?
当事者でないグループに真に理解させるのは無理だろうし、世界の隅々までである必要は無いのでは?
日本のマイノリティコミュニティの主張は、「とりあえず法改正に賛成だけしといてくれればあとは放っておいてくれていいよ」というスタンスだと認識していたんだが、
欧米ムーブメントに乗っかって、余計なタスクを増やしてはいないか?
既存の法律によって権利を得られず隠れている方々の苦しみを想像できようはずも無いが、かといって炎上のターゲットやそのファンが傷付いて良い理由にはならない。
炎上を当然のこととしてはいけない。この感覚が分からない人は嫌いだな。
こう言うけどクィアベイティング批判行為自体がカムアウトを強いたことがあるそうじゃない。燃やされた方は何かを代償に鎮火を迫られている。
最近、乃木坂46の方が暗くなった場所で足を踏み外し大怪我されたり先日もK-POPの方が火を吹く装置のスイッチに躓いたようで火傷を負った映像を見た。
これ以外にも色々ある。だが、最近映像が出回ったりするせいか見る機会が増えているようにも思う。
個人的に昔、分野は違うがステージなどに多少関わったことがある【意識の高い素人】の発言として聞いてほしいが、
そもそも「火」や「照明」の機材には危険なので近づいてはならないし、暗い場所を進むときはリハーサルを重ね対策をとるものだ。
怖い人が多い印象はそういう部分もあると思う。
例えばジャニーズ事務所(色々言われていることは別として批判されるべきだが)あれは中学生前後でステージに立たせ、裏方スタッフや先輩の怒号を浴び、ハーネス装置なども自分たちでつけていく。おそらく小さな怪我を見たこともあるだろう。そうして舞台の危険性を知っていく。
これはあの事務所だから、ではなく長年小さな規模から大きな規模まで特殊効果を使う機会が多い状況で、必然的に身についてきたものなのだろう。
勿論そういうジャニーズタレントでさえ怪我をすることもあるのが舞台だ。前述した人たちが怪我をしたのも本人の危機感以外になにか理由があると思うので一概には言えないが……
大規模会場の多人数アイドルのライブの在り方として歌い踊る以外の場所を歩くこと自体、間違いが起きていると感じている。(少人数ならスタッフが帯同しすぐに助けられるのだが)
最近の人気アイドルたちが「練習生を経てデビューする」点も不安を感じている。パフォーマンス重視で危機感が根底に無いのではないか。
しかし大人は驕りが出る。すでに売れているメンバーに怒ってくれる人も少なくなってるかもしれない。
韓国のアイドルによく見るのが、ファンサービスなどで明らかに歩くことを推奨されない部分を歩いていることだ。
韓国人だからだろで終わらないでほしい。今や韓国人だけで構成されているアイドルグループは稀で日本人がとても多い。
今一度注意をすべきだ。海外アイドルグループが日本に来てドーム公演などをするとき、本当に危機感を持てているのだろうか。(韓国のドーム規模は日本のものよりかなり小さい)
外国人だと保険も降りないし事務所も大変だと思うし、死亡事故が起きられたら全員悲しいし困るんだから、しっかりやってほしいのだ…。
BAND-MAIDが米国を中心に海外で非常に人気が高いということは聞いたことがあるだろう。
だが、実際にMVを見てみると少し違和感を感じるはずだ。メンバーの多くは期待していたほどメイド風でもないし、楽曲はさほどポップでもKawaiiでもない。かといってギャップで驚かせるほどの音の凶悪さもない。普通にJ-POPの影響も感じられるクールなハードロックである。あまりハードでない曲も多い。
ましてや2023年2月にリリースされた「Memorable」はシンプルなバラードで米国のシンガーソングライターが歌ってそうな曲調だ。
しかしYouTubeでは、この曲を聴いて屈強な米国の男たちが涙を流している。いったいどういうことか。
BAND-MAIDは10年の歴史の中で様々な文脈がつきすぎて初見のリスナーにはわかりづらくなっている。本稿ではそのあたりを読み解いていきたいと思う。
BAND-MAIDの面白さは、計算された部分からどうしてもはみ出してしまうほころびにある。計算高くプロデュースされたバンドのように思われがちだが、じつは誤算の歴史であり、その誤算を受け入れ逆に強みにしてきたバンドなのだ。
そもそもBAND-MAIDの始まりは小鳩ミクプロジェクトだった。秋葉原の有名メイド喫茶出身でアイドル活動もやっていた小鳩ミクがアイドルグループ解散をきっかけに、違う方向性の音楽をやりたいと今の事務所に売り込みに来た。それならば過去の経験を活かしてメイド+バンドのコンセプトで行こうとすぐに決まった。
二人目のメンバーはニコニコ動画で見つけてスカウトした。そこから人脈をたどりメンバーを増やしてバンドとなった。つまりメイド文化の経験があるのはじつのところ小鳩ひとりなのだ。
そして最初のほころびはすぐに来る。
演奏力のしっかりしたメンバーを集めてしまったがゆえに、出音が本格的なロックとなってしまい、そうなるとアイドル出身の小鳩の声と合わないのだ。
こういう場合、普通に考えたら楽曲をポップな方向に軌道修正するはずだが小鳩の決断は違った。このロックテイストの曲に似合うメインボーカルを入れることにしたのだ。
ツインボーカルとは言うものの小鳩はコーラス中心になる。自分がメインのプロジェクトだったはずが脇役にまわる。当時は楽器も弾けなかったのでバンド内での居場所もあやしくなりかねない。
メインボーカルを入れた5人体制で制作されたファーストアルバム「MAID IN JAPAN」は、今思うと一番コンセプトにぶれがない作品となった。
全員が可愛いメイド服を着たビジュアル。最近の曲に通じる片鱗はあるものの、今よりもポップで聴きやすい青春パンク風やロック調J-POPの楽曲が多いアルバムだ。
ただそのコンセプトもすぐにぶれていく。小鳩以外のメンバーはやはりメイド服があまり好きではなかった。
またしても誤算である。さほどこだわりのないギターのKANAMI以外はいかにもなメイド服を着るのをやめた。
そしてまたこの時期は楽曲の方向性もJ-POP風だったり、ポップロックだったり、よりハードで過激なロックに振ってみたり、迷走していた。
事務所的にはそろそろ潮時かと解散させることも考えていたらしい。
そんな頃に意図せず大ブレイクしたのが初期の代表曲「スリル」だ。
これまで以上にヘヴィなサウンドにクールでわかりやすいボーカルラインが乗ったハードロックである。ファーストシングルのカップリング曲という位置づけだったが、このMVが翌年海外のWebラジオで紹介されて一気に火が付いた。
そしてこの曲がその後の方向性を決定づけた。
BAND-MAIDの特徴のひとつはそのライブ本数の多さである。ツアーに出ると毎日か一日おきでほとんど休みなくライブをおこなっている。「スリル」がブレイクした翌年の2016年は国内19箇所ツアー、8カ国のワールドツアー、その他国内外の単発のイベントに参加している。
Wikipediaにあるライブ日程はツアーのみで単発のイベントは書かれていないが、それでも今どきのバンドとしては異常な数である。こうしてライブを重ねることでライブバンドとしての実力を着実につけていった。
そしてまた、メンバーの創作能力も向上し、この頃から小鳩ミク作詞KANAMI作曲の作品が増えていく。
ここへきてBAND-MAIDは外部の作家の力を借りず自分たちだけで勝負する本物のバンドになっていった。
楽曲を聴いているだけではわかりづらいBAND-MAIDの特徴がもうひとつある。小鳩がメイド喫茶やアイドル文化からバンドに持ち込んだのは可愛らしい服装だけではなかった。
それがショーアップされたステージである。曲間のMCはエンターテイナー小鳩の本領発揮だ。
萌え萌えきゅん的なある意味痛いコールアンドレスポンスやトークは、最初は苦笑いの観客でさえ巻き込んでファンにしてしまう。メイド服を拒否したメンバーもこのあたりは寛容で観客との距離の近さを楽しんでいるようだ。
こういった通常のロックバンドにはない、とことん楽しませるファンサービスが海外ツアーでファンの心をわしづかみにした。
https://youtu.be/iqhgc963Ga0?t=368
テレビ出演や雑誌のインタビューなども無口なミュージシャン気質のメンバーに代わり、小鳩が担当しバンドのスポークスマンとしてサービス精神いっぱいにしゃべっている。
観客を惹き付けるタレントであるとともにマネージャーやプロデューサーのような立ち回りもこなす。そんな彼女のことをある海外リアクターはスイスアーミーナイフのようだと表現した。
しかし、そんな各地で大盛況のライブツアーも世界的な疫病で突然打ち切られる。予定していた初の武道館公演も中止になった。
前述のようにBAND-MAIDのライブは単なる演奏会ではない。ショーアップされたファンとの交流イベントとしての意味を持つ。
ある海外ファンは「BAND-MAIDは曲をリリースするのではない、体験をリリースするのだ」と言っていた。
そんなバンドにとってライブができないことは大きな打撃となった。
まさにこれからというタイミングで、バンドは2年以上立ち止まることを強いられた。
そしてついに2022年、待望のライブツアーが再開されることになった。
8月に国内ツアー、10月に全米ツアー。だが世界中からライブイベントが消えた後である。ライブを楽しむ文化自体が失われたかもしれないし、当時ファンだった人たちがバンドに興味を持たなくなっているおそれもあった。
しかし、ふたを開けてみれば見事にソールドアウトだった。ツアーバスで各地の会場に訪れると、そこには2年前と変わらない熱量のファンがバンドを待っていた。
この忘れがたい経験をもとにツアー中にメロディを書き、日本に戻るとすぐ、ファンに向けた感謝の気持ちをつづった歌詞を乗せ曲として完成させた。
それが「Memorable」だ。
歌詞に込めた思いと、決して平坦ではない道をメイド服姿の小鳩ミクが歩くMVの意味を世界中のBAND-MAIDファンは完全に理解して心を打たれるのだ。