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2024-01-04

[]2023年後半に読んだ本

7月

読書11冊、ただし一部拾い読み)

山室信一キメラ 満州国肖像 増補版」★★

鈴木貞美満洲国 交錯するナショナリズム」★

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第8巻 上」

渡邊大門宇喜多秀家と豊臣政権

福田千鶴「江の生涯 徳川将軍家台所役割

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第8巻 下」

諏訪勝則黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

坂野徳隆「風刺漫画で読み解く 日本統治下の台湾

地球の歩き方 E03 イスタンブールトルコの大地 2019-2020 【分冊】 1 イスタンブールとその近郊」

「A20 地球の歩き方 スペイン 2024~2025 (地球の歩き方A ヨーロッパ) 」

宮下遼物語 イスタンブール歴史-「世界帝都」の1600年』★★★

漫画

田中圭一うつヌケ」

ヤマザキマリとり・みきプリニウス12

美術

今月はなし。旅行の準備で忙しかった。

先月たくさん行ったしこれでOK

満州国については通史でしか知らなかったので、こうして改めて本で読み返すと得るものが多い。

8月

読書(14冊)

小笠原弘幸「オスマン帝国 繁栄衰亡の600年史」★★★

釘貫亨『日本語の発音はどう変わってきたか 「てふてふ」からちょうちょう」へ、音声史の旅』

今井宏平「トルコ現代史 オスマン帝国崩壊からエルドアン時代まで」★★

Jam「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」

維羽裕介、北國ばらっど、宮本深礼、吉上 亮「岸辺露伴は叫ばない」 

北國ばらっど、宮本深礼、吉上 亮「岸辺露伴は戯れない」

Jam「続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編」

田澤 耕「物語 カタルーニャ歴史 増補版-知られざる地中海帝国の興亡」★

今井むつみ秋田喜美「言語本質: ことばはどう生まれ進化たか

安藤 寿康 『能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ』

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第9巻 上」

杉本智俊「【図説】旧約聖書考古学

杉本智俊「【図説】新約聖書考古学

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第9巻 下」

美術

「デイヴィッド・ホックニー展」

イスタンブールバルセロナ旅行

旅先の歴史についての本や、旅先でも読めるくらいの軽さの本を読んでいる。岸部露伴地中海を飛び越える飛行機の中で楽しんだ。

言語学の本を少し含んでいる。

なお、イスタンブールドルマバフチェ宮殿には美術館が併設されており、そこにも行ったのだが流し見だった。今回の旅行テーマ絵画ではなく建築だったからだし、軍事博物館のイェニチェリの演奏を聞きたかたからだ。

9月

読書17冊+α)

長谷川修一「聖書考古学 遺跡が語る史実

福田 千鶴御家騒動大名家を揺るがした権力闘争

北國ばらっど「岸辺露伴は倒れない 短編小説集」

エマヘップバーン「心の容量が増えるメンタルの取扱説明書

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫10巻 上」

柞刈湯葉人間たちの話」★★

柴田勝家アメリカンブッダ

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第10巻 下」★★★

柴田勝家走馬灯セトリは考えておいて」

下村智恵理「AN-BALANCE:日本非科学紀行 第S4話 露出狂時代

柞刈湯葉「まず牛を球とします。」

飯村周平『HSP心理学: 科学的根拠から理解する「繊細さ」と「生きづらさ」』

きい著、ゆうきゆう監修「しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方」。

堀晃 他「Genesis されど星は流れる元日SFアンソロジー

小川楽喜「標本作家」★

ブアレム・サンサル「2084 世界の終わり」

小川一水 他「Genesis 時間飼ってみた 創元日SFアンソロジー

人間六度スター・シェイカー」

漫画

荒木飛呂彦岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

美術

トルコ共和国建国100周年記念 山田寅次郎展 茶人、トルコ日本をつなぐ」

柞刈湯葉柴田勝家も一度読んでから「しばらくは読まなくていいかな」と思ってしばらくしてから読みだした。柞刈湯葉表題作普段クールというか知的アイディアを軽やかに扱う感じではなく、意外な側面に驚かされた。柴田勝家Vtuber文化と死後のアーカイブ肯定的表現していたのが大変面白い

ブアレム・サンサルはもう何年も前にWIERD誌が紹介していたので読書メモに載せていたので読んだ。数歩遅れて読むことなどよくあることだ。僕は最先端を追うことにそこまで興味がない。

10

読書11冊)

十三不塔「ヴィンダウス・エンジン

フレドリック・ブラウンフレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ

塩崎ツトム「ダイダロス

柴田勝家「ヒト夜の永い夢」

フランチェスコ・ヴァルソ (著), フランチェスカ・T・バルビニ (編集)「ギリシャSF傑作選 ノヴァヘラス」

オラフ・ステープルドンスターメイカー」★★

宮澤伊織 他「Genesis この光が落ちないように」

高水裕一「時間は逆戻りするのか 宇宙から量子まで、可能性のすべて」

奥本大三郎ランボーはなぜ詩を棄てたのか」★

フレドリック・ブラウンフレドリック・ブラウンSF短編全集2 すべての善きベムが」

トーマス・S・マラニー「チャイニーズタイプライター 漢字技術近代史」★★

SFが多くを占めた。面白いが徐々に飽きてくる。新人賞作品は読んでいるそのとき面白いんだけど、新しい思考の枠組みや発想に触れて、それが後まで自分に影響を与え続ける作品ってのは少ないのかも。

逆に星新一の源流の一つ、フレドリック・ブラウンなんかは、古びたアイディアと今でも色褪せないアイディアの両方がある。

タイプライター歴史面白く感じられた。あとは、純文学が少し恋しい。

他に読みたいのは歴史の本かなあ。それか、第二次世界大戦舞台とした小説か。「火垂るの墓」とか「野火」とかいい加減に読まないとと思っている。

美術

「第75回正倉院展」於・奈良国立博物館

11

読書(9冊)

池田利夫訳・注「堤中納言物語 (笠間文庫―原文&現代語訳シリーズ) 」

フレドリック・ブラウンフレドリック・ブラウンSF短編全集3 最後火星人

成美堂出版編集部いちばんわかりやす家事のきほん大事典」

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集10巻「能・狂言説経節曾根崎心中女殺油地獄菅原伝授手習鑑/義経千本桜仮名手本忠臣蔵」★

フレドリック・ブラウンフレドリック・ブラウンSF短編全集4 最初タイムマシン

森万佑子「韓国併合-大韓帝国の成立から崩壊まで」★★

紀田順一郎日本語大博物館悪魔文字と闘った人々」★★★

木村光彦「日本統治下の朝鮮 - 統計実証研究は何を語るか」☆

エリック・H・クライン「B.C. 1177 古代グローバル文明崩壊」☆

美術

特別展やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」。

永遠の都ローマ展」。

冊数が少ないのは池澤夏樹日本文学全集がぶ厚かったためだ。

日本語の活字についてや、日本植民地政策について読み始めたのは、先月の中国語タイプライターの本に、日本製の中国語タイプライターについての記述があったためだ。

12

読書(14冊)

ジョン・ウィルズ「1688年 バロック世界史像」

伊高浩昭 「チェ・ゲバラ 旅、キューバ革命ボリビア

後藤謙次10代に語る平成史」

麻田雅文シベリア出兵 近代日本の忘れられた七年戦争

楊海英「日本陸軍とモンゴル 興安軍学校の知られざる戦い」☆

塚本康浩「ダチョウはアホだが役に立つ」

重松伸司「海のアルメニア商人 アジア離散交易歴史

小倉孝保中世ラテン語辞書を編む 100年かけてやる仕事」★★

澤宮優、平野恵理子「イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑」☆

カムラクニオ「こじらせ美術館」★

宗美玄(ソン・ミヒョン)「女医が教える 本当に気持ちのいいセックス」★★★

泉健太郎「ウンチ化石学入門」

土屋健「こっそり楽しむうんこ化石世界

木村泰司「人騒がせな名画たち」

美術

なし

読んだのは全体的に近現代史が多い。

第二次世界大戦についての本は通史を何度か読んだが、テーマごとに読むとまた面白い歴史技術史とか思想史とか文学史とかの別の軸で見直さないと立体的に見えてこない。とはいえ、少しは立体的に見えたとしても、知らないことが無数にあり、出来事すべてを頭の中に残しておくのは難しい。歴史は誰と誰が知り合いかとか、活躍した時代以降にどう生きたかがわかってくると更に面白くなるんだろうが、あいくそこまで行っていない。

ダチョウの本は父親に薦められた。

12月は当たりが多く、上位3冊を選ぶのに悩んだ。ほぼすべてがオススメ

来年から方針を変えて、すべての本を★1つから5つまでの段階で評価してもいいかもしれない。

まとめ

一年を通してみると、「昆虫記」のウェイトが大きく、それから第二次世界大戦の本を多く読んでいる。それに並んで平安時代江戸時代などを扱った新書が多い。外国歴史の本は少ないが、旅先のイスタンブールバルセロナ歴史を扱った本が印象深い。

SF新人賞を数年分まとめて追いかけるのが習慣なのだが、もう少し純文学を読みたい。学生岩波新潮古典ばかり読んでいたのにどうしてだろう。

人権関係で読みたい本が多数ある。とはいえ、悲しい気持ちになるので元気のある時にしか読めないし、いつ元気になるかは予測ができない。

詩集は少ない。「智恵子抄」くらい。

ここ最近美術展に行っていないなと思いきや、振り返るとほぼ毎週行っている月があったので、まとめてみるのは大事だ。秋以降は少なかったが、これは理由がわかっている。

以上。

面倒なので来年も書くかはわからない。


2022年に読んだ本

[読書]2023年前半に読んだ本

[]2023年前半に読んだ本

1月

読書12冊+α)

アラン・デケイロスサル大西洋を渡った 奇跡的な航海が生んだ進化史」

ラッタウト・ラープチャルーンサップ観光」★

下村智恵理「AN-BALANCE:日本非科学紀行」第S1話 スメルズ・ライク・イーヴル

下村智恵理「AN-BALANCE:日本非科学紀行」第S2ステアウェイ・トゥ・ワンダーランド

ルイジ・ピランデッロピランデッロ戯曲集I 役割ごっこ/作者を探す六人の登場人物

アゴタ・クリストフ悪童日記」★★

アゴタ・クリストフふたり証拠

アゴタ・クリストフ「第三の嘘」

下村智恵理「AN-BALANCE:日本非科学紀行」第S3話 シー・キャント・エクスプレイ

アゴタ・クリストフ「昨日」

マイケル・カニンガムめぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人

日経アーキテクチュア編「危ないデザイン 建設設計運用に仕える知見を事故に学ぶ

繁田信一「殴り合う貴族たち」★★★

池澤夏樹「ワカタケル」

M・R・オコナー絶滅できない動物たち 自然科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

美術館博物館

諏訪敦「眼窩裏の火事

府中市美術館常設展

特別展「毒」

映画

「すずめの戸締り」

その他

ボドゲ(クイックショット、マーダーミステリー・想いは満天の星に、ワードウルフ

金沢ハイキング

イチゴ狩り

友人のブログで見かけた本や、別の友人から紹介された本や、旅先の十和田市図書館で見かけた本を読んだ。アゴタ・クリストフは再読。昔は低く評価してしまったが、再読して正解。引越し先にも持っていきたい。

2月

読書(13冊)

ビー・ウィルソンキッチン歴史 料理道具が変えた人類食文化

ティーヴン・J・ダブナー 、スティーヴン・D・レヴィット「ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探検する 増補改訂版」★

千葉雅也「デッドライン

千葉雅也「オーバーヒート

山下いくとEVANGELION ANIMA 1」

山下いくとEVANGELION ANIMA 2」

山下いくとEVANGELION ANIMA 3」

山下いくとEVANGELION ANIMA 4」

山下いくとEVANGELION ANIMA 5」

繁田信一「平安朝の事件簿 王朝びとの殺人強盗汚職」★★★

天野 忠幸『三好一族戦国最初の「天下人」』

倉本一宏「平安京の下級官人」★★

美術館博物館

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才

MOA美術館 名品展 国宝紅白梅図屏風」』

特集陳列 人間国宝中野孝一 蒔絵展」

活字 近代日本を支えた小さな巨人たち」於・横浜市歴史博物館

その他

イチゴ狩り

特に平安時代思い入れがあるわけではないが、何となく読んでいる。

千葉雅也はゲイコミュニティの様子が描写されていて面白い。ただ、作者がどちらかと言えばインテリ寄りなので、わかりやすく書いてくれているだけってのもあるだろう。

EVANGELION ANIMA」は新劇場版に流れた設定があるだろうかと思って読んだ。とはいえ、シン・エヴァンゲリオンでいろいろな感情成仏したため、考察を深めるにはいたらず。

3月

読書10冊)

高村光太郎智恵子抄」★

川田伸一郎「モグラ博士モグラの話」

ジャスティン・O・シュミット『蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ』

尾脇秀和「壱人両名 江戸日本の知られざる二重身分」★★★

尾脇秀和「氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか」★★

ロブ・ダン「家は生態系 あなた20万種の生き物と暮らしている」

鈴木由美「中先代の乱-北条時行鎌倉幕府再興の夢」

ジャン=アンリファーブル著、奥本大三郎訳「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 上」

関幸彦「刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機」。

ジャン=アンリファーブル著、奥本大三郎訳「完訳 ファーブル昆虫記 第1巻 下」

映画

「シン・仮面ライダー

平安時代だけでなく。南北朝江戸時代について読んでいる。

かつて友人に「最近はあまり文学が読めなくて困る」と愚痴ると、「おっさんになると政治経済歴史生物学の本を読むことが増える」という返答が戻ってきた。

まり感情を揺さぶられたくないと感じてしまっているのか、歳月がある程度風化させたものに関心が向かうのだろうか。

現に「ファーブル昆虫記」を読み始めた。最近は何が読みたいのかがわからなくなってくると、やたらと巻数のある本を読むことが多い。昨年も「旧約聖書」を通読したし、その前は「聊斎志異」「三国志」「西遊記」、その前は「ラーマーヤナ」や「ガラン版千夜一夜物語」を読んでいる。

4月

読書11冊+α)

中村彰彦脱藩大名戊辰戦争 上総請西藩主林忠崇の生涯」

下村智恵理「AN-BALANCE:日本非科学紀行」第3話 魔の山を走れ

ジャン=アンリファーブル奥本大三郎訳「ファーブル昆虫記 第2巻 上」

梅津和夫「DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見日本人の起源まで」★

ジャン=アンリファーブル奥本大三郎訳「ファーブル昆虫記 第2巻 下」

遠藤秀紀ニワトリ 愛を独り占めにした鳥」★★

日経サイエンス2023年5月号」

ジャン=アンリファーブル奥本大三郎訳「ファーブル昆虫記 第3巻 上」

嘉数次人「天文学者たちの江戸時代 暦・宇宙観の大転換」

ジャン=アンリファーブル奥本大三郎訳「ファーブル昆虫記 第3巻 下」

フレデリッククレインス「ウィリアムアダム家康に愛された男・三浦按針」

高野秀行清水克行「世界辺境ハードボイルド室町時代」★★★

美術

ルーヴル美術館展 愛を描く」展

映画

ウィリーズ・ワンダーランド

高野秀行は定期的に読みたくなる。

5月

読書12冊)

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第4巻上」

スージー・ホッグ「5歳の子どもにできそうでできないアート 現代美術コンテンポラリーアート100の読み解き」★★

スージー・ホッジ「世界をゆるがしたアート クールベからバンクシーまで、タブーを打ち破った挑戦者たち」★★★

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第4巻 下」

田中康弘「ニッポンの肉食 マタギから食肉処理施設まで」★

田向健一「生き物と向き合う仕事」☆

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第5巻 上」

渡邊大門流罪日本史」☆

笠谷和比古武士道精神史」

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第5巻 下」

堀越啓『西洋美術は「彫刻」抜きには語れない 教養としての彫刻見方

グレイソン・ペリー「みんなの現代アート 大衆に媚を売る方法、あるいはアートアートであるために」☆

漫画

映画大好きポンポさん」 *pixivで。

ルーブル展で見かけた美術書が無性に読みたくなる。

また、先月の鶏に続いて、食肉にまつわる本を読んだ。屠畜の現場についての本も読みたくなったのだが、関心がほかのテーマに移ってしまった。「昆虫記」を読んでいると、当時のヨーロッパの屠畜について書かれているのも興味深い。

6月

読書10冊)

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第6巻 上」

新渡戸稲造山本博文現代語訳 武士道

関幸彦「英雄伝説日本史」★

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第6巻 下」

安廷苑「細川ガラシャ キリシタン史料から見た生涯」

渡邊大門清須会議 秀吉下取りスイッチはいつ入ったのか?」

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第7巻 上」

武澤秀一『伊勢神宮の謎を解く アマテラス天皇の「発明」』★★

池上俊一動物裁判 西欧中世正義コスモス」★★★

ジャン=アンリファーブル「完訳 ファーブル昆虫記 第7巻 下」

美術

マティス展」

「ABSTRACTION 抽象絵画覚醒と展開 セザンヌフォーヴィスムキュビスムから現代へ」

特別展古代メキシコ

ガウディサグラダ・ファミリア

読書を休んだ日が多い割にはまあまあのペース。昆虫記は8月の中頃に読み終わるだろうが、旅行にまでに間に合うかはわからない。間に合わなくても構わない。

当時はそう書いていたのだが、なんだかんだで間に合っている。

こうしてみると美術展には毎週行っていることになる。旅行先で絵画ばかり見るのにはもう飽きたと口にしているものの、そうでもないのかもしれない。それとも、歴史神話知識で「読解」できてしま西洋古典絵画に飽きているのか? だから博物館歴史遺物により惹かれるのか。

【続き】

[読書]2023年後半に読んだ本

2023-05-09

[]プリンストン高等研究所物語

プリンストン高等研究所物語を読んだ。

1946年ごろのプリンストン高等研究所天才実在だの知性の限界だのの話をする日常物語。主な主人公フォン・ノイマン、クルト・ゲーデルアインシュタインの三人。

肝心なのは実在人物が登場するが、これは物語であってドキュメンタリーではないこと。

彼らの会話内容や経歴には元ネタがあるにせよ、要するに著者の妄想である

メイン主人公フォン・ノイマンプリンストン高等研究所数学教授アカデミアでは知らない人はいない超天才最近計算機開発にご執心。フォン・ノイマンちゃん天気予報をやってみたい!

クルト・ゲーデル不完全性定理を発表した当代随一の論理学者、にして奇人最近教授になりたくてしょうがない。

世界アイドル アルバート・アインシュタインさんは、ここでは時代に取り残された古典物理学者。つまり金看板ですよ金看板

あとはオッペンハイマーとかワイルとか、なんか色々出てきて、不確定性原理とかヒルベルトプログラムとか知性とか認知とかの話をしながら和やかに穏やかに日々が流れる

クルト・ゲーデル教授に昇進し、フォン・ノイマン計算機開発が採択され、アインシュタイン主人公格なのに影が薄いまま物語は幕を閉じる。

気晴らしにはちょうど良いが内容が適当っぽくて人には勧めにくい。

図書館には娘を連れて行ったわけだが、本当に久しぶりだ。紙の娯楽本を読むのも久々だ。

年のせいか読書ヂカラが衰えてきたな、なんて思うこともあるのだが、この本はすいすい読めた。

どうもやはり紙の本は、Kindleとは違う。読んでいるときの脳のモードとか没入感が違う。

なんでだろうね。

2021-12-09

[] 1:1(1on1)についてThe Missing READMEで知ったこ

The Missing README読んでる.

1:1(One-on-ones, 1on1)は通常週一もしくは2週に1回行われる, 上司と部下の1対1の面談.

部下の進捗確認を行ってはいけない.

### 1:1でやるといいこと

1. アジェンダを用意する.

2. アジェンダは事前に共有し, 1:1の前後更新する.

3. 部下のアジェンダマネージャアジェンダより優先される.

### 1:1で話すといいこと

以下4つ.

1. *Big Picture*

- 会社方向性組織運営, 今後の想定されるそれらの変化

2. *Feedback*

- チームがよりよくなる方法

- 現在最も関心のある技術テーマ

- できるようになりたいこと

- 個人現在最大の課題

- 会社現在最大の課題

- チームやメンバーが遭遇している障害

3. *Career*

- キャリア展望についての質問アドバイス

- 習得するとよい技術

- 長期的なゴールと現在

4. *Personal*

- 相手に知っておいてほしい個人的なこと

### 1:1でやるべきではないこと

1. **進捗☆確認**

2. 雑談に終始すること

### その他

上司以外との1:1もいいよね.

2017-08-14

[]イン ザ・ミソスープ

李小牧っぽい青年イメージしながら読んだ。

20年前の小説ってことは、ちょうど私がJKだった頃じゃねえか。

バラバラにされちゃうのかー、やだなー。

2016-04-25

[] 電子書籍に慣れない理由を考えた

結論から書くと

  1. 何冊入ってるかパッと見わからない
  2. どれぐらい読んだかわからない
  3. まったく変化しない読書体験
  4. 本棚の肥やしにならない

何冊入っているかパッと見わからない

気軽に買ってしまうので積ん読が増える。

しかし端末の重厚さが変化しないので罪悪感すら感じない。

読まなきゃ…でも面倒 となって読まない率が増える…

買って満足という気持ちも発生してヤバイ

どれぐらい読んだかわからない

しおりを挟んでいる場合視覚にも訴える。また、このぐらいの厚さまで読んだという感覚がある。

電子書籍場合物理感覚がないので自分が読んだ量を覚えていない。

このため先の見えないマラソンをしている気分になる。

まったく変化しない読書体験

これは良い面悪い面がある。良い面は劣化しない、安定して読める、自分の好きなフォントにして読める。

悪い面でいうと新鮮さが足りなくなる、ということだ。

それぞれの本ごとの環境が違うことで脳の切り替えができている気分になる。

青空の下と落ち着いたカフェでは頼みたい飲み物は違うはずだ。

本棚の肥やしにならない

読書好きにとっては表紙や帯がたまらなく好きだろう…。

本棚を見た瞬間にアレを次読もうとか、あの隣にはあの本を新しく入れたい…など。

本には本棚を飾るという素敵な役割がある。

ある意味盆栽のように本棚を育てている気持ちになる、というのはおおげさだろうか。

まとめ

私は電子書籍アンチではない。ホント良いとは思っているが…慣れないんだ…。

2013-07-21

[]芥川龍之介羅生門

*いろいろな経緯を経て羅生門感想文を800次でまとまることになった。せっかく書いたんだから公開しようと思って。

この小説は「下人」の我欲良心の間で揺れ動く心を、豊か語彙の写実的な情景描写で描いています。この小説テーマは、人間犯罪を起こす心理です。

「下人」は、数日前に解雇されて収入も帰る家もなくなり、餓死しそうになっています餓死しないためには、盗人になるしかありませんが、彼は道徳を破る勇気がありませんでした。そして彼は、生活のために死体から髪の毛を抜く「老婆」に出会い、一旦は死体あさりをする「老婆」を、正義の心から憎みますしかし、「老婆」を捕まえると徐々に彼は彼女を見下すようになり、最終的に彼女言い訳を聞いて、「盗人にならなければ餓死してしまう」という現実を受け止め、盗人となることを決心し、彼女着物を奪いました。

初め盗人になる勇気がなかった下人が、最後はなぜ引剥ぎをしたのでしょうか。その原因は、彼が老婆の主張の矛盾に気づいたからです。下人への言い訳の中で、初め老婆は髪を抜いた死体生前犯罪を非難します。しかし同時に、自分のし死体あさりを「餓死しないために必要行為」だとして正当化します。この矛盾の原因は「自分の生存のためなら犯罪も仕方ない」という身勝手な考え方です。下人は老婆の言い訳の主張の矛盾気づき彼女の考え方に従えば自分犯罪正当化できると考えたのです。結局下人は、死体から髪を抜いていた老婆を軽蔑していたのに、自分も同じ立場になってしまいました。この下人も、いつかは老婆と同じように犯罪の対象になるでしょう。筆者はこのことを、下人が夜の闇に消え、行方不明になるという表現で、さら犯罪が繰り返されることを暗示しています

2009-11-07

[]昆虫世界のサバイバル

http://d.hatena.ne.jp/asin/4023303860

図書館で借りてきたけどけっこーオモロかった。

ストーリーは140cmぐらいの少年少女が謎の光で急に2cmになって・・・という

いかにもなサバイバルだけどフルカラークモやアリジゴクあたりと戦うシーンは迫力あるなー、って素直に思った。

ちなみに一緒に「日本人の知らない日本語」も借りてきたけど

いかにも日本人が書いたエッセイ学習漫画だなぁ、

ほとんど白黒だけどそもそも背景の大半は教室だもんなぁ、と日本漫画なとこに妙な感じがした。

(「サバイバル」シリーズ韓国漫画シリーズ

2009-08-19

[]渡辺仙州編訳 三国志

児童書なのに終わりが

晋が呉を滅ぼしたあとに司馬炎陳寿正史三国志」を作成させるまで

まで書いてあってびっくり。

小学生のうちに子供三國志ヲタクにさせたい親御さんにお勧め

訳者30才でまとめあげたのか…すげー

2009-05-12

[]本がどんどん読める本

。。。なんだかなぁ。。。

図書分類では「019」と読書本扱いだけど

コードが「C0034」と経営本扱い、ってのがどうもねぇ。。。

もっとデリケートに本を扱ってほしいなぁ。。。

2009-05-10

[]多読

多読」術かと思ったら多「読術」だった。

いろんな読み方しよう、ってこと。

2009-04-05

[]ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング

結構気に入ってネット上で検索したのにまともなレビュー少ないのなんでじゃー・・・

みたいなのはネット上で言わないと意味ないなー。

http://anond.hatelabo.jp/20090405144048

2009-03-23

[]予想どおりに不合理

AIGの賞与が高い理由は

お金が沢山貰えると幸せ

なのではなく

「周りの人間自分より多く貰ってると嫉妬する」

から、らしい。

2009-03-12

[]世界は感情で動く

えーと、まずこれ原タイトル

「Trappole Mentali」

という全然違うもので意訳として副題にある

「脳のトラップ」

が本来のタイトルだと思っていいみたいです。

イラストもブックデザイン日本人なんで多分日本オリジナル表紙で

本来続編として書かれたかどうかは不明です。

「はじめに」には前作?の話が全く触れてませんし。

今回はなぜか翻訳者の後書きが省略されてたりしてますし。

続編っぽい日本タイトルに騙されるのが

「脳のトラップ」でした、ってオチ?

騙されないぜ?

2009-02-27

[]さあ、才能に目覚めよう

才能」と書いて「じぶん」ってダサ…

はともかく内容は

だいたい34個ある性格長所(才能)の表現のうち

誰でも5つぐらい比較的優位なの持ってるから

それを活用しよう、ってな内容。

34をも少し綺麗に整理してほしい。

(例えば対外的長所だけで整理するとか)。

それ以外は別に批判する気はないなー。

2009-02-19

[]ねこ少女量子論

一番ビックリしたのは200ページで500円ってところ。

量子論だけに話のオチがあやふや。

2009-02-14

[]21世紀国富論

株を買う

株主権限で新商品開発予算

株価や売上に回すよう仕向ける

上がった株価を売る

開発予算のない会社は傾く。

2008-12-31

[]新約聖書 訳と註(田川建三)

p129。

マルコという人物は、もともと存在していた「同一の福音」なるものを紙の上にインクで記しただけの筆写機械ではない。生きていた一人の人間まこと個性のある著者である。そしてこの福音書はこのマルコという著者が書いたすぐれて個性的な著作なのである。他方、他の三人の福音書の著者はそれぞれマルコ福音書に満足しなかった。あるいはむしろとても賛成できなかったからこそ、その改訂版を、改訂というよりもしばしば正反対のことを書きつのる大幅な改竄版を作って発行したのである。

…こんなはっきり書いて大丈夫なのかな…

2008-11-24

[]1の力を10倍にするアライアンス仕事

いまいち。本の質を語る以前に得るべき部分がほとんどなかった、って意味で。

こういう時図書館利用でホント良かった、

ってのが一番の収穫みたいな。

2008-11-08

[]分析力を武器とする企業

174ページ。

第一部では分析力を武器にするとはどういうことかについて、実例を交えながら論じてきた。

続く第二部では、分析力を生かして競争に立ち向かうにはどうすればいいかを考えていく。

こういうことは前書きに書いてよ。

2008-11-02

[]全体最適の問題解決入門(2)

2、ってのは2巻じゃなくて2つめのレビュー

…って何がすごいって

カバー裏まで工夫してるのに

そのことをカバーの隅にちょろっとしか示さない」

という事実

世の中には売る努力の1/5しか書く努力しないという

経済ブタ野郎(?)がいる一方

こういう地味な努力する人もいるんだなー、って感心しちゃって。

[]全体最適の問題解決入門

注釈が面白い。

例えば18ページの「広辞苑」の注釈に

広辞苑って、本当にすごい。言葉意味を調べるだけで、知っていると思っていることでも多くの発見がある。故きを温ねて新しきを知る。まさに温故知新だ。

と「そもそも注釈じゃねーw」って突っ込み入れた。

ただ作者はマジで広辞苑が好きで

37ページで自分で造った言葉「相自時妙」の注釈で

いつか広辞苑に載らないかなぁーと思っている。

って(笑)

他に98ページの「調和によるマネジメント」の注釈が…

と、あまりネタバレしても何ですから

一度本屋で覗いてみて。

作者気にいった。今度一緒に飲みにいこう。

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