はてなキーワード: 明日とは
飛行機事故ペット問題で「人命よりペットを優先する奴はアホ、基地外」みたいな声が相当大きくなってて、実際それは正しくはあるんだけども、いざ自分が当事者になった時の事を考えるとあまり声高に叫ばない方がいいんじゃないと自分は思ってる。
1/2の飛行機事故では旅客機側の人員は全員生存、貨物室および客室に残された貨物および動物は全滅、という結果にたまたまなった訳だけども「脱出時には何も持たないでください」というアナウンスにもかかわらず、リュックを持って出た人/小さめのポシェットやハンドバッグを持って出た人/動転したのか何なのか書籍とペットボトルを持って出てしまった人など様々な人がいたようだ。
元CAの漫画家さんによればそれらの持ち出しは全てアウトで、ポシェットやウエストポーチやカバンはもちろんズボンの尻ポケットなどに入れるのもNG、腹部に巻く/隠すのもNG、持って出られるのは背中や尻など脱出用の滑り台と摩擦の起きない部分のポケットにしまわれた小物だけ(これも多く入れていると出すように言われる)だそうだ。
しかしいくら命には替えられないとはいえ、身分証や保険証を入れた財布、スマホ、家の鍵などは最低限持ち出したいという人が大半だろう。自分のせいでスロープが破損するリスクが生じるとして、じゃあそれを燃え盛る飛行機に全て置いて逃げるのが正しい、『他の人も同じようにしてくれるかどうかわからない、』わかっていてそれをできる人がどれほどいるだろう。
強いこだわりの特性を持つ人が機内にいて、無理に手放させたら大パニックを起こしてしまう物を持っていたとしたら。重い持病を抱えていて、毎日の服用が必須な常備薬をカバンに入れている人がいたとしたら。替えも取り返しもつかない貴重な何かを持っている人がいたとしたら。想像をすればキリがない。
1/1の能登半島地震では道路がそこかしこで寸断されて交通網が壊滅状態となり、被災者の支援には自治体や自衛隊、国から依頼を受けて支援物資を運びにきた企業、救急や消防などの支援および救護の妨げになるので、不要不急の移動は控えるべきと言われている。実際にこれもその通りで大渋滞が起きているという。ボランティア精神を履き違えた頭お花畑どもは死ぬべきだと血気盛んなネット世論は大騒ぎしている。
しかし現実には能登に住む家族や親族のために物資を満載して車を走らせた個人が数多くいただろう。「あなたの車が能登に住む他の皆さんに支援物資を行き渡らなくさせ、助かる命を助からなくさせているのですよ」と誰かに言われたらその通りなのだろう。それでも彼らは承知で大事な人のもとへ向かったはずだ。生きている自分の家族を1秒でも早く飢えや寒さや不自由から救いたくて、その他の被災者の生命を削る選択をしたはずだ。
本当に人命が大事なら、能登にいる被災家族のことは自治体にまかせ、数日の不自由は耐えてもらうのが能登の被災者全体にとって正しいはずだ。じゃあ今苦しんでいる家族を前に何もせず家で耐えているのが正しい、『他の人も同じようにしてくれるかどうかわからない、』わかっていてそれをできる人がどれほどいるだろう。
震災や事故に限らなくてもそういうことが世の中にたくさんある。
人命が大事と言われていても、他人の人命より自分の何かをこっそりと優先してしまうずるさや愚かさがおそらく全ての人間にある。無論私にもある。私は物をどこにしまったかすぐに忘れてしまうので、遠出の時はウエストポーチを身につけている。中に保険証もマイナンバーカードも家の鍵も財布もスマホも全部入っていて、そのポーチを全部捨てろと言われたら自分が誰かも証明できなくなる。だから「最低限財布とスマホと鍵を持って脱出するにはどうしたらいいか」を必死でググっていた。夏場そうなったらどうしたらいいか途方に暮れていた。
そういう自分の愚かさを前に「命が一番大事に決まっているだろう」と他人を指差して非難する勇気は持てない。いつか自分もそうやって他人に指を差される日が来ると思うから。
ペットの命も助けて欲しかったという人、最低限の荷物だけは持って出るのを許して欲しいという人、老親を助けない訳にいかなかったという人、その全員に自分と同じエゴを見て「明日は我が身だ」と思っている。
個人的には、過去に戻れたとしても、よっぽどの強い意志が無い限り、過去は変えられないと感じている。
なぜなら、過去を変えなければ、その過去は自分の知っている過去なのだから、自分は未来を知っているという優越感を持つことができるからだ。
人々が未知である未来に右往左往している最中に、「これは結局、○○になるんだけどね」とほくそ笑むことができるわけだ。
また、明日自分に起きるだろうトラブルにも慌てることは無くなる。
それらも既に経験したものであり、未来には解決しているのを知っているわけだから、トラブルに慌てることも無くなるわけだ。
これは本当に素晴らしいことだった。毎日が安心感に満ちていた。未経験のトラブルという苦痛が訪れないことの幸せ。
そういったある種の安心感を捨てて、別な道を踏み出す、別な未来を掴み取るというのは心理的に極めて難しいと思う。
なので、たいていの人間は、過去に戻ったとしても、その優越感や安心感を捨てることができず、過去を変えることができないと確信している。
少なくとも私には無理だったのだ。
・良良良ー・良ー良良だった
思ってたけどこんなに可愛らしいお顔立ちかつ
「存在」するとは、ね…
・年齢マ?22か23かと思ってた
・本当に生身の人がSpotifyで聞いた歌歌ってる〜!
ってビビった
・途中、「もっと元気にー!」みたいになったとこ、
嫌いに…ならないでッ…!
ファンの感じになった
「音楽」って完成するんだ」って驚いた
・「これを生の声で歌ってるのを聞けたら
成仏する…」と思っていた曲4〜5曲
(スーパーボール・グレープフルーツムーン・オセロ・シンデレラとか)を全て歌って頂き最の高だった
何度も何度も聞いた好きな曲を「ライブ」で
「わからせて」頂いた
おらず「思ってたのと…違う、な…」って
出てきて「おっ仲間」ってなった
・学生さんの頃作った曲?の
と思って聞いてたけど秒で屈した
もうあの歌ウマが直撃したら抗えねえ…
・twomoonは録音室?のオーディオが
・クソにわかファンなのでイントロで「この曲だ!」ができず「この曲は〜(しばらく聞いて)あっこれtwomoonに入ってたやつや!」になった 使う脳がカラオケの歌詞うろ覚えの時に思い出しながら歌う時と同じ脳の部分が働いてる感じした
歌聞くときも歌う時も「音楽の記憶を思い出す」時って同じ脳の部分が動くんやな…って新たな発見をした
・「バンドマンはモテる」を理屈ではなく心で分からせて頂いた これはモテる
(写真は撮らん心の目に焼き付けるわ~心の目とか無いやろ〜おまいとは絶交や〜のくだり)
・開演前のBGMで目茶苦茶好き曲流れたので
リズムに乗って体揺らすのやってみたいけど
恥ずかしい///」ってなったけど前に
体揺らしニキネキがいたから乗れた
・中国語?韓国語?喋ってる人多すぎて日本語喋ってる人より多いぞ
・上に立て続いてチェックイン街ロビーでハングル?ラジオ垂れ流しおじさんいたり国際離婚?したいのに相手に逃げられてる話ネキがいたり「もしかして…この辺…治安あんまり良くない…?」ってなった
・おっバーガーキングやん!地元にないなら行ったろ!と思ったらバーガーぬるいしパイは温かくないしションモリした
特に冷めたパイは外食マズランキングの2位を更新した 1位はあの階段の傾斜がヤバい中華屋
チェーン店のパイは色々なものを熱とパリパリ皮でごまかしてナンボなのに冷めたらもう…もう…
ティルスープ頼んで食べきれず
なにより牛背骨×3個の凄みがスゴい
1.5メートルにつき1人の間隔でいる
バター滲み出とるのよき
・昼でもなんか怖い
中国フェスやってる傍ら移民反対デッカ声演説の選挙カー走ってて思想のぶつかり合い発生してて
その場にいるだけで緊張した
なった
・名古屋、都会と聞いてたが予想以上に目茶苦茶都会でビビった 車社会で駅前だけ栄えてて少し離れるとションモリでなく広範囲で都会だった
車無くても生きていけそう
あと夜も朝もどこかしらでアマプロ問わず小規模ライブがやってて都会だった 都会は…文化が…あるな…!
・電源周波数違うの忘れてて
・行く先々で駿河屋寄ってるから全国駿河屋巡りしてんの?ってなる 実家のような安心感
予定を詰め込み…過ぎた…ネ…
ちなみに、訂正部分あるかわからんけど見込みで書き始めたw(なんもなかったら次の行で終わる)
こちらの筆者は独身で風俗に通い始めて8年くらい、週2くらいで通っている(ガチ恋時期は週4~5。嬢がドタって3ぐらいに落ち着くが)
エッチじゃないが体のラインが見えるコスチューム(オプションでコスプレあり、無し)
受付ありのホテル紹介(店舗前待ち合わせ、ホテルで待機)、電話(ネット)受付でホテルか自宅にデリ
店が過剰サービス許してる、嬢が勝手にやってる(店はやらんで欲しい、暗黙の了解)
など、ここをカテゴライズするのは非常に困難
リピータに渡し続ける人ほとんどおらんやろから、新規開拓しまくりか、フリーだけならありえるのかも。店によっては
筆者は貰わない派になった
週1で通うぐらいの常習者かつ、なんか色々配慮足らない人なら見ないってこともあるのかなぁ
そのうえ行くと、こっちも予算の都合あるし、変なタイミングで連絡したくないから、予約入って無さそうな時間の確認とか、ブログの更新とか、当欠有無とか、お気にと仲いい嬢の待機状況とか
色々見ること多い。朝昼晩で見る。
シティヘブンのとこで、書いたのがすごく個人的なお気に傾向に影響されていると気が付いた
人気嬢とかなると、姫予約しかなかったり、店予約しかなかったりそりゃまあ色々だわ
そういうの面倒なので、人気嬢以外を掘り当ててる
早漏か遅漏か?
まったく別の観点だなぁ。性欲すごい
60だとアッというまなので、75~90。
抜きエス、オナクラとかだとオプション付けない回とかも多い。(頻度や暇なときに行くでカバー)
1回2万弱。
筆者のように、アホみたいに通ってなくても、生活切り詰めて、週1、隔週、月1などで定期的に通ってる客もそこそこいると聞く。
(木曜日の初回枠の人とか。たまに来てないとこっちが心配になる。1枠目のことなんていうんだっけ? 鍵開けじゃないしな)
>昨日夫の携帯のアラームが鳴っていたから、止めたら、シティヘブンのメルマガの通知が表示されていた。
携帯の目覚ましなり他のアラームが鳴っていた。(アンドロイドなら全画面になるやつ多い)
止めたら下の画面が見えて、通知が目立つのでメール通知が見えたと解釈すればおかしなことはない
>メセカ
週一でわんさか? ひと月で4枚、2か月で8枚……わんさかか?
3か月分で12枚……この辺からわんさか感あるが、12枚財布に入れとくか?
所持品の使い道間違ってるのかも。あるいはショックで過大評価してしまったとか。
確かにTポイントカードが3枚出てきたらTポイントカードがわんさかあったわwwwってなるかも
>おそらく週1くらい
これを絡めると、財布とかではなく、家の夫専用引き出しや小物入れなどに日付込みで10枚以上入ってたのか
「SNSで春風亭昇太師匠が結構な言われよう」って何だと思ってX(旧:Twitter)で検索したら
芸人かぶれの奴が高座の批判の後に匿名だと流石にアレだからとか言って
本名顔出しするという凡百のネット民ではありえない行動に出て話題になったみたいだな
一之輔SNSもやってるし耳聡いしなー
また空っぽな明日だ なにかにもなれずに 驚異的な変化を求めている 空っぽだけど
日本男平均寿命81 あと51年 あと誕生日ケーキ51回 ハッピニューイアー51回
おれは熱と変化を愛している
すごい消極的に生きている でももうそこはあきらめている なんとなく生きている
消す これからの人生足すのではなく消していく いままではプラスに 今度は引いていく
まあ死ぬときになにか写真を残してもいいけど 韓国ASMの動画が消えてた いつも何度でも まあいいか
機会損失 損切 これも人生 なにかを得るにはなにかを捨てないとだめだ おまえは何かをいままでたくさん得てきただろう
だか同時に気づかないだけでなにかを捨てないといけない 公務員年齢制限 全職種すべての国の生活水上生活 青春 甘酸っぱい
だるま みつい 逆になんとなくがダメな理由 逆にご主人以外はダメなの クソムシガ 雨触手シナプス動画
キャリアの後悔を分析 80歳になればキャリアはどうでもよくなる 人間は忘れる生き物
夢は忘れる 正しく生きたい キャバラウンジに恋できるのは才能 やることリストつくるかどっちでもいいけど
なんかどうでもよくなってきた すべて もうないよ もう書くことないよ
近場の避難所でボランティアしてるんだが、担当地域に芸能人が来て予定されてた1日のスケジュールが全部おじゃんになった。会えたら喜ぶ人はいるだろうが、それはそれとして本当に来るのは今じゃないというのだけは伝えたい。名前はさすがに書かない。
場所によって状況は違うだろうけど、今はまだ救助中+安否確認中でそもそも外部の一般人がウロウロしてると邪魔。
渋滞に影響ない場所だから大丈夫!とか言われても、そういう場所にはもう物資が届いてるから今来ても邪魔なだけだし、かき集めてきたみたいな微妙な数の日用品とか食料とか、それを仕分けして分配するの誰だと思う?手間とか考えてないのか?って思う。
そういう微妙な支援にどれくらい時間と人手がとられるかと言うと、芸能人の謎の支援物資手搬入(いらんものばっか)とか謎の炊き出し(全員に行き届かない)をサポートするだけでボランティア10人以上とられて、パニックにならないように警察も動くことになった。
まだ外では救助者探してるんだが??
ドヤ顔で来た芸能人じゃなくて、こっちは着の身着のまま出てきた老人のサポートとかしたいわけ。じゃあサポートせずに放っておけって言うやつもいるだろうけど、地域イベントの炊き出しのプロみたいなおばちゃんたちと違って、なんのノウハウもないまま大量お料理してるやつらを放っておくのは無理なわけ。食中毒でも起こしたら助からない人が出るのよ。
あと娯楽がないから、芸能人来た!でハイになる人とかもいるし、逆に「帰れ!」ってキレて暴れる人もいて、そういうのを見張る必要もある。
とにかく今はまだ、家ぶっ壊れたりして極限状態の人とかに刺激を与えるのはやめて欲しいのよ。喜んで欲しいとかはもっと落ちついてから頼むわ。
どこの避難所ももう、今すぐ芸能人に支援物資届けてもらわなきゃ明日食うものがないとかでもない。頼むから今は来ないで、ボランティアの仕事を増やさないで。被災者を刺激しないで。
企業でーす!って顔して来るならもう顔隠してトイレ掃除とかしてくれよ、炊き出しとかそういう目立つやつじゃなくてさ。
本当に今じゃない。
また卵焼きのことはだし巻き卵と呼びましょう。
卵を焼いています。
そんな声が大きくなり、今回の法案可決となりました。
もし卵焼きを「目玉焼き」と呼んでしまった場合は、生卵ジョッキ飲みの刑が科せられます。
また、だし巻き卵を「卵焼き」と呼んでしまった場合は、きれいなだし巻き卵を作る特訓コース(1週間泊まり込み、要5万円)を受けてもらいます。
明日女子大生と会うんだけど、飯食うところとか全然知らないんだよね
相手に聞いてみたら任せるって言われちゃってさ
任せるって言われても知らんのよな
弱者中年女性で生きづらいけど、いつの時代に生まれてても自分は生きづらかったろうなと思う
最初のうちはドラマとかで見た「リンがあれば肥料になりますよ!」「ペニシリンって抗生物質があるんですよ!」「建築には釘使うといいですよ」とか現代知識で無双しようとするけど、その作り方は?と言われれば答えられない
せめて測量でもできたら役に立ちそうだけど、三角関数は覚えてるけど微分は最初のとこだけ、積分は知らない
途方に暮れてたまたま出会ったちょっと面倒見のいいおばさんにどうやって生きていこうと相談して
「ちょっとトウが立ってるけど女郎屋なら雇ってくれると思うけどねぇ」と言われて内心比較的若く見えるのかしらと喜んでたら
「あそこは50すぎでも働いてるのもいるし」と言われてしょんぼりする自分が目に見える
言葉もうまく通じないんで外国(ペルシャとか)生まれですって適当に言ったらお坊さんが大勢駆けつけてきて教えてくれと言うんですいません一般人なので知らないですって言って帰ってもらい
最終的に肩身狭くしながらどこにでもいる謎の河原者として生きてそう
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リアルな転移もの読みたいって人もいたので、その後の末路を思いつくところまで書いてみた
ロビンソン・クルーソーにはならなかったよ…
江戸時代にタイムスリップして早々、どうやって生きていくかが最大の悩みになった。
女郎屋なら雇ってくれるという話だけど、この時代の性風俗といえば本番つまり射精。
年齢的に妊娠する可能性は低いけど、いつ病気をもらうかわからないロシアンルーレットの毎日になる。
想像するだけでげんなりする。
今日は無事だったけど明日はわからない不安が毎日続いたら、いずれ死にたくなりそうだ。
実際に女郎さんはうつにかかる人(気病みと言うようだ)や自殺を試みる人が多く、女郎屋の井戸には何人もの身投げがあったらしい。
私は死ねるだろうか。
生活保護もないこの時代、女郎もいやで他にできる仕事もなければ生きてはいけない。
寒さに凍え、病気にかかったり凍傷を負って不具のまま死を待つよりは、ひと思いに自決したほうが楽のように思える。
でも深くて暗い井戸を覗き込むと、怖くてとても身投げなどできる気がしない。
度合いで言えば樫の木のような太い枝で首をくくったほうが楽だろうけど、これまたかなりの勇気がいる。
結局みんな思いきれず、死にたい気持ちを抱えたまま女郎を続けていくことになるんだろう。
これまでは「楽に死ねないかな」だったのが「どの死に方が一番苦しくないか」になった。
リスクで言えば本番のほうが高いけど、物珍しさで案外人気になるんじゃ?
口でだってやりたくないけど、他にどうしても職がなかったらこれでいくか……。
おばさんが心配そうに顔を覗き込む。
「うちのこと手伝ってくれるんならいてくれてもいいけど」
「ぜひ、お願いします」
これは嬉しかった。
家に住める。このおばさんなら嫌な仕事は断ったり交渉もできそうだ。
おばさんは家をぐるりと見回して、「じゃあ……」と言った。
子守は一番簡単な仕事のようで、十そこらの女の子でもやっている。
どうやら無能そうな私でもできそうな仕事を考えてくれたようだ。
情けなくもあるけど、赤ちゃんは大好き。
喜んで抱こうとすると、背中側におぶされた。
おばさんはそう言って帯をぐるぐると巻きつけた。
え……赤ちゃんと遊べるんじゃないの……。
「じゃあアタシらは野良仕事に行ってくるんで、日暮れまでよろしくね」
唖然とする私をよそにそう言うと鋤やクワを持って行ってしまった。
この時代は、赤ちゃんに情操教育が必要だとか誰も思ってないんだなぁ。
それどころか大の大人が野良仕事もせず子供にかまけてると、さぼりだとか楽してると思われるらしい。
あのおばさんだって、産まれたばかりのかわいい我が子のそばについててやりたいだろうに。
まあ、仕方ない。
せめて役に立ちたくて、おじさんがやりかけで放置されてるわらじを編んでみる。
編み方自体は単純だ。
両足にわらを固定して巻いていくだけ。
1からやれと言われたらまだできないけど、すでにある程度できているものをかさ増しするならできる。
なかなか面白い。けど、腰が!腰が痛い!
おろしたいけど帯はかなり固く巻かれてるし、一回ほどいたら自分じゃ巻けない。
みんなが帰ってきたとき帯がなくなってるとほっぽいて遊んでたんじゃないかと思われそう。
気のせいかもしれないけどここの人たち話が通じないというか、気持ちがわかってもらえないというか、
何を言っても全部甘え、人間失格って言われそうな雰囲気あるんだよなぁ…。
なんとか楽な体勢を探していると、生暖かい感覚が背中に広がった。
赤ちゃんがおもらしをしたようだ。
あー……やるよねえ。
家を出て井戸のある村の中央に向かうと、ところどころで泣きっぱなしの赤ちゃんを背負ったまま座り込んでいる女の子がいる。
かわいそうに小さな身体に帯を何重にもまきつけられて、自分では外せないようだ。
女の子の目は年齢に見合わぬ苦労がにじみ出ていた。
こういうのって、よくないと思うんだよな。
だから帯でぎゅうぎゅうにしないで、赤ちゃんや自分の体をこまめに洗えるようにしましょうと言いたい。
けど、幼い子守娘が赤ちゃんをずっと見ておけるのかとすごまれたら何も言えない。
そもそもこんな小さい子に赤ちゃんの命を預けるべきじゃないんだよね……。
豊かになって子供が働かなくて済む社会にする、くらいしか思いつかないもの。
ため息を付きながら井戸で帯をほどくと、むせ返るような悪臭が漂った。
気づかなかったがウンチもしていたようだ。
しかも、カピカピ具合を見るにおばさんたちが家を出る前にしたみたい。
替えていきなよ、親ならさあ……。
桶に水をザブザブ入れ、赤ちゃんのお尻を洗うと汚物が浮き上がってくる。
気持ち悪いなあ。
子供を持ったことのない弱者中年女性はこの程度で目をそらしたくなる。
何度も水をかえてようやくきれいになったが、かえのおしめがないので裸の赤ちゃんを抱えて急いで家に戻る。
さらしを巻いて囲炉裏のそばで体を温めるけれど、赤ちゃんは泣き止まない。
おなかでもすいてるんだろうか。
赤ちゃん大好きだと思ってたけど、かわいくて興味深いたからもの、というよりも片付けなくてはいけない存在に思えてくる。
なんでも山を一つ越えなくてはならないらしい。
わらじはすり切れるし足場は悪いしで足に傷ができてしまい
「すいません、私この靴だと歩けないです……」
おばさんの肩をそっとつついた。
見ればどの人の足も傷だらけだ
「どこの殿様の姫さんじゃろうねえ。辛抱がたらんよ」
まあしょうがない。
やっぱ女郎しかないのかなぁと死にたくなるが、出ていけとは言われず子守をしてるだけで家に置いてもらえた。
意外と人情が残ってるんだろうか。
それからしばらくは子守で暮らすゴクツブシだったが、あるとき仙台の大店の下働きを募集してるとかで口利きがあり、そちらに紹介してもらえることになった。
勘定計算は苦手だし計算間違いもしょっちゅうだが、接客が丁寧だとかで評判が良かったらしく、普通に暮らしていけるようになった。
ときどき、現代知識があればもう少し楽に暮らせるんじゃないかと思うことがある。
大通りで瞽女さんや芸人がやかましい歌やたいして面白くもない芸を披露しているのを見ると、自分だったらもっといい歌や面白いネタも知ってるのにと思う。
思うだけでやらないのだが。
ケアレスミスだらけの無能だけど謙虚で真面目な前垂れというキャラが壊れるのが怖いのだ。
そもそも芸って人を引き込むぐらいの思い切りや自信が必要で、社会が怖すぎる私にはその一歩が踏み出せない。