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はてなキーワード: 手作りとは

2022-08-08

anond:20220808212626

季節にもよるけど、料理詳しい人ほど食中毒を警戒するから言わないと思う

相手アレルギーも把握してないし。

彼女ができたら手作りのお弁当持ってー、みたいな気楽な考えでいるかもしれないけど。

実行するのはかなり大変だよ。あんまり仲良くなってないうちから相手だけに負担がかかることをノーテンキに要求するのよくないよ。

会社手作りチョコブラウニーを配られて困っている

職場女性が「家で作ってきたんですよー!」と言って手作りチョコブラウニーを配ってきた。

本人が配ってきたで断ることもできず、受け取ってしまった。

一応ビニールに個包装されいて、冷えていたので冷蔵庫で保管していたものを思われる。

ただ、今のコロナ禍で、手作りスイーツ会社に持ってきて配るって、ちょっと怖い。

でも美味しそうなんで食べちゃった。

もしこれで全員コロナになったらどうしよう。

2022-08-07

リモートワークになってからどんどん痩せていく

30代女性身長162cm。体重48.5kg。

BMIでいうと間もなく低体重の域に入る。

 

コロナ入ってから完全リモートワークになり、仕事での外出は2週に1度程度。

客先へ打ち合わせに出たり、半日から1日の撮影などに同行したりするのがたまにある程度。

それ以外の仕事時間は、ほとんど自分の家の中で過ごしている。

 

もともとコロナに入る1年ほど前から年1〜2kg減ぐらいのダイエットを目指して、

一過性痩せる」よりも「目指したい体重キープできる生活」を心がけていたので

その生活をずっと続けているのだけど、目標体重に達しても痩せ続けている。

私としては51kgぐらいでずっととまっいててほしいのだけど、どこまで痩せていくのだろう。

 

リモートワークになってから、とにかくストレス食いがなくなった。

 

自分は客先で打ち合わせをしたり電車に長時間乗っているなど、

精神的な疲労におうじて高カロリーものが食べたくなる体質らしく、

まずリモートになってから1年ぐらいかけて、菓子パン中毒チョコレート中毒がなくなっていった。

昔は菓子パンを1日2個以上食べないと気が済まなかったけれど、今は2日に1個とか、小さいお菓子をちょこちょこ食べるとかで平気。

菓子を買ったら一瞬で消していたけれど、今は1袋で数日は持つ。これはすごく良かったなと思う。

 

で、ずっと家にいるとウツになるかもだし運動不足にもなるので、

それまで週3程度で通っていたジム通いをコロナの影響を気にして避けていたのもあって

毎日6〜8kmウォーキング実施。(片道をゆっくり走って往復時にゆっくり歩いて帰る感じ)

 

今は平日は毎日こんな感じ。

 

朝ご飯を食べないと血圧が異様に低くなる体質なので(最低50とかになる)朝ご飯手作りのチョップドサラダ玄米をモリモリ食べ、

そのデザートに何かしらの甘味コーヒー摂取して(朝ご飯の食べる量がいちばんすごい)、仕事を行い、昼ごはんを軽く食べて、仕事して、

昼ごはんが完全消化された夕方頃にウォーキングに出て、帰ってきたときお腹の空き具合によってご飯を食べたり食べなかったり。

 

昼は忙しいときカップラーメンとかだけど、そうでないときはつくったご飯を食べたりする。

夜も上記と同じ感じ。前は「もう少し痩せたい」が先行してたから食べないことが多かったけど、

最近は「このままでいい」ので食べる頻度が増えた。

とは言え、食べ過ぎるとかはあんまりなく、

遅くなったときコンビニの袋おでんとか低カロリーで済ませたりする。

仕事の合間に疲れたり休憩したくなったらアイスとかチョコとかも食べる。

あと、生理前後菓子パン3個ぐらい食べたりする。(これはもうしょうがない。生理中は油と糖がないとカラダもココロも持たん)

 

朝に卵とか鮭とかたんぱく質ぶっこんだいちおう栄養バランス考えたサラダを食べているので「それでいけるっしょ」と昼や夜は適当になりがち。

とは言えリモートがゆえに自炊の頻度は低くはなく、栄養が極端に偏ってるとかはないはず。

自分のつくるもの野菜も肉も魚もバランス良く入りがちだ。

1日の摂取カロリーはたぶん2000キロカロリー超えてると思うんだけど、

なんかずっと痩せ続けている。

 

ああ、あと「電車に間に合わない」とか「人の気配が気になる」とかで我慢することが減ったか

ひどい便秘が解消され、便通がよくなったのも痩せた理由ひとつかもしれない。

今年の健康診断では体重が1kg減なのに対し腹囲が去年より7cmほど減っていて職員さんに訝しがられた。

これは便の影響なのかもしれない。

 

悪い病気が見つかっているとかでもなく、コレステロールの数値も改善されてるからいいんだけど、

でも、これ以上痩せるちょっと困るなと最近悩んでいる。筋肉量がないのでカラダが貧相に見えてしまう。おっぱいもこじんまりしてくるし。

週末はふつうラーメン食べたりしてるんだけどな。

痩せる生活自分ベースになってしまったので、まあムリしてるわけでもないしこんな感じの生活を続けようと思っているけど、 

キープするっていうのは本当に難しいんだなって思う今日このごろだ。

 

あんまり「痩せて困っている」とかを人には言いづらかったりもするのでここに書いた。

 

そして、もしここに子育てなどが加わったら絶対にこの状態にはならないだろうし、

リモートワークがなくなったらこの悩みも消滅して太っていくのだろう。

痩せて困るなんて本当にちんけな悩みなので(まだ標準体重の域だし)このままな感じで生きていきたいな。

2022-07-29

anond:20220729183818

お菓子作り好きだけど

潔癖症手作りお菓子気持ち悪いって人もいるから基本持っていかないよ

事前に言わないとダメだよ

2022-07-28

anond:20220728081325

IT系リモート仕事に追われていると同じような状態になるから分かる気もする。

手作り系は食べてもらえない時の精神ダメージがあると思うから機能食品有用性・効率性で釣った方が良いのでは。完全食とか。

「このパン一個で1日に必要栄養素の1/3が取れる」とかそういうので。

配偶者ごはんを食べない

配偶者職業エンジニアマネージャー業務もやっている。

前は出社してたかオフィスグリコとかコンビニとかスタバとかで買ったものを食べるか、同僚にラーメンとか誘われて食べてたらしい。

リモートになって、最初こそ買ってきたごはんとか作り置きとか食べてたけど、ここ数ヶ月本当に食べなくなった。

朝起きてすぐミーティング、そのあともミーティング、合間合間に自分仕事、お昼前後時間ミーティング夕方までミーティングみたいなスケジュールになったからなのか、夕食まで何も食べずにカフェオレだけで過ごしてるとかがザラにある。たぶんガムを食べてるからっていうのもあると思う。

平日は外にも出たがらない。めんどくさいらしい。

流石に心配で色々机に置いていってるけど本当に食べない。しんどい

手作りおにぎり→1番勝率いい。6割くらいの確率で食べてる。

菓子パン→これも5割くらい。でもあんまりこれに頼りたくない。

プロテインバー系、ベースブレッドコンプ→食べない

栄養ゼリー→食べない、冷蔵庫の同じ位置に置いてあるチルアウトレッドブルは飲むがそれは手に取らない

冷凍パスタ→週に1回くらい成功する

・作り置き→勝率1割、わたし情緒が死んでるとまじで泣きたくなる

私自身は医療系の仕事してるのでこういう生活してる人の末路がどんなか想像できて、何回もあなたの体が心配と伝えるがなにも状況がかわらない。

誰か知恵を貸してください。

2022-07-22

こんな国葬はイヤだ

2022-07-17

凄腕スナイパーに一発で仕留められたんじゃなくて

  

犯人手作り銃だし、鍛えてるといっても現役じゃないし

一発目は失敗だったし

SPちゃんとしてたら死ななかったよね。

2022-07-11

anond:20220711180741

小学生の作文感を出したいなら自作はやや難しい言葉手作りの方がいいな。

2022-07-10

冷静に考えたら、手作りの銃で元首相を演説中に射殺するって、映像で見たから信じられるけど、普通は信じがたいことだよな。

小説映画だとリアリティがなくて没になるストーリーだよ。普通は失敗する。

安倍の「彼は、できない理由を考えるのではなく」のあとが気になりすぎる件

手作りの銃でも殺れるのではないか、やってみようじゃないか。この精神で私の喉元に銃弾を撃ち込んだのです!」とかかねえ。お前らの考えた続きをトラバブコメしてクレメンス

2022-07-09

奇跡は起こるよ 必ず

①文春のせいで急遽奈良

②急遽の訪問のため警備体制がザル

SPが歩いて近づいてくるく山上に気づかない

武器手作りライフル

⑤2発目が鎖骨に反射して心臓

安倍以外の犠牲者ゼロ

anond:20220709171725

皮が厚いってことは手作り?  薄力粉強力粉を1:1で合わせて、水はつながる最低限(最初はぼろぼろになるけど混ぜてるうちにまとまる)にするとうまいのできると思うよ!

統一教会

安倍先生が今後も政治家として活動される上で、統一教会やそのフロント組織連携し、このようなイベントに協力、賛助することは決して得策ではありません

https://www.stopreikan.com/kogi_moshiire/shiryo_20210917.htm

命を失ったんだ。この人らの助言は正しかった。

山上容疑者は母の宗教団体分派団体所属していたようですが、母が所属する団体を恨んで対立が生まれたようです。母が所属していた団体安倍元首相ともつながりが濃いとされる団体で、それを理由安倍首相を敵視するようになった可能性があります

特定団体に恨みがあり、安倍元首相と団体がつながっていると思い込んで犯行に及んだ』『そのせいで家族バラバラになった』などと犯行動機説明しているようです

https://bunshun.jp/articles/-/55801?page=3

なぜ直接宗教団体攻撃しないのか理解に苦しむ。

文鮮明先生が亡くなられた後、その妻・鶴子さんが教義を変えて“自分メシアだ”と教祖否定することを言い出した。そんな鶴子さんを担ぎあげる本部教会おかしいと抗議しているのです

現在統一教会では“七男派”が支持を集めつつありますしかし、統一教会不動産の大部分は宗教法人名義のため、結果的に、未亡人率いる“主流派”が不動産を握っている。衝突は、この遺産争いという面があります

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/03210559/?all=1&page=2

安倍さん、残念な宗教団体から金を引っ張って顔を貸してやり、そこには残念な内輪揉めがあって、それにより引き裂かれた残念な親子がいて、人殺しをやっちゃう残念な息子が作った残念な手作り銃で射殺された。

そんなところかね。全てが不毛だよ。

警察無能すぎて元首相が手作り銃で殺されました

輸入できないかスタグフレーションです

電気が足らないか国民節電させます

国力低下してんだなぁて話ばっかね今年は

2022-07-08

めちゃくちゃ原始的手作り銃ぽいな

https://twitter.com/Benzman_TAKE2/status/1545271184832737280

こんなんであの距離から致命傷与えられたって奇跡に近いだろ

安倍ちゃんの行いを神が許さなかったか

とっておきのときに使う道具は手作りで。

丁寧な暮らし

2022-07-07

(追記)まんじゅう要求BBA死す

大学の時、留学カナダ行ったんだけど

出発前にホームステイ先のホストマザーにお世話になります〜楽しみにしてます〜ってメールしたら

「Bring Manju」

だけ返ってきた

明らかにハズレじゃん…こんなやつまともなはずがない…ホームステイ先変えたい…と思いながら、カナダシンボルのメープルっぽいからともみじ饅頭普通饅頭を買って出発した

行きの飛行機は出発前からかなり遅延していて着くのが予定より3時間くらい遅れたんだけど、ホストマザーは怒ったり不機嫌になったりせずに優しく出迎えてくれた

疲れてるだろうと軽くごはんを食べさせて綺麗なベッドで寝かせてくれた

次の日はわざわざ学校への道のりを確認しについてきてくれてバスの乗り方とかおすすめパン屋を教えてくれたりした

留学中、友達ができてるかとか学校で困ってることはないかとか確認してくれたり色々と気にかけてくれて、月が変わるごとに手作りハンバーガーパーティーを開いたりしてくれた

最初の月は緊張してあんまり喋れなかったんだけどパンから作ってるハンバーガーがあまりにも美味しくて

I am happy!!!とクソ英語で叫んだ時のホストマザーの溶けそうに優しい表情が今でも忘れられない

帰国する直前は自分の好物ばかり作ってくれた

帰る前に感謝気持ちを伝えプレゼントを渡したらYou are sweetと泣いて抱きしめてくれた

その時に「実は、最初メールが怖すぎてここに来るのが憂鬱だった」と伝えると、「ああ〜。日本人は真面目だから断っても絶対お土産持ってくるんだけど、それについて何にするか悩ませるのもかわいそうだなと思って。まんじゅうならそんなに高くないしどこでも売ってるんでしょ?あれ美味しかった、ありがとう」と言われた

ホストマザーはどこまでも優しかった

そんなホストマザーが亡くなったことを息子さんから聞いて知った

カナダ留学は間違いなく自分青春

それはホームシックになった時支えてくれたりいつもいつも愛を与えてくれたホストマザーの優しさなくしてあり得なかった

しばらく引きずるだろうけど、本当に出会えてよかった

まんじゅう要求BBA永遠なり

(追記)

BBAと書いたことに対して疑問抱いてる人がいるみたいなので

社会人なって金も貯まったしまんじゅう片手にカナダいくで〜からコロナからのこれでメンタルやられてるので

ちょっとふざけないと書けなかったけど書きたかったのよ 不快にさせてたならすまんな

ともかく、会いたい人には会える時に会おう

あとコメント欄で見たことないくらい長いレスバ開催されてて草生える 腹持ちいいしバナナの方がいいんとちゃう

2022-07-04

仕事で同僚を乗せて車で一時間くらいの自社工場飲食店コンビニ宅配社食もない僻地)まで運転したら、お礼に〜ってお昼用に手作り稲荷寿司巻き寿司卵焼きのお弁当をその場で食べざるを得ない状況で出されて断ると角が立つ相手から断れず、お茶で流し込んでなんとかしたけど体内に他人手作りが入ったのが精神的にダメージでかすぎて夕飯も喉を通らず寝付けず…

夏だから衛生的にっていうのもあるけどそもそも他人手作りが無理

個人経営飲食店も避けてるレベル他人手作り生理的に無理

というか個人経営中華料理屋で頼んだ五目そばにGが混入してるのに気付かずに口に入れたのがキッカケだから個人経営中華料理屋が手作り無理の原因になってる

全国チェーンの飲食店ならある程度店内オペレーションも決まってそうだから(流石に一切外食しない生活は無理だし)なんとか平気だけど中華料理は今でも無理

職場手作りとか配る人って何考えてんだろな?!それで食中毒とか起こす可能性考えないのかな?!

2022-07-01

エロマンガを描いて生きている 2/3


長編作品DLsite投稿した次の日だった。

サイトを眺めたところ、新着のおススメ欄に自分のやつがあった。クリックしてみると……「ランキング 24時間1位」とあった。「ファッ!?」という声が出た。無意識だった。あんな声が人間から出るのだなと素朴に感じた。

pixiv活躍している絵師です」と自分のことを紹介してくれる人がいた。嬉しかった。コメントを読んでいると、こんなに多くの人が気持ちよくなってくれたんだと思って涙が出た。自分がやったことは無駄ではなかったんだ、これでよかったんだ、と心臓の奥からじんわりとした感情が湧き出した。

マックフライヤーに真新しいオイルを入れた時の、あの澄んだ小麦色の油面脳裏に浮かんだ。生卵をそこに割って落として、ポーチドエッグを作って食べるのが当時の朝マッククルーの楽しみだった(追記 お湯に落とすのが本来ポーチドエッグです。当時の呼び方尊重しました)。

朝五時くらいの周囲がまだ暗い中、夜マックから朝マックに切り替わるまさにその時、みんなでワイワイと集まって創作料理をやっていた。自分が作るのはポーチドエッグ相場が決まっていた。皆、おいしいと言ってくれた。そんな記憶が、あのランキング1位の画面を観た時に脳裏をよぎった。

デビュー作品投稿した年だけで1000万以上も稼いだ。図に乗った自分は、また同じ系統作品を作り始めた。再び三ヶ月程度は労しただろうか。前作と同程度の執筆期間だ。

いよいよその時だ。満を持して販売開始ボタンを押した。はっきりいって二番煎じだった。濃さについては前作よりも強いつもりだ。

売れ行きは……前回とほとんどいっしょだった。24時間ランキングは1位だったし、1週間ランキングでも、1ヵ月ランキングでも一番になった。コンテンツ需要があると確信した瞬間だった。

次作はこれとは違う作品を作ってみようと思い立った。妹凌辱ものではなくて、もっと社会的健全とされるエロ分野に挑戦してみようと思った。多くの大家のページを巡っていったところ、クリムゾン先生のページに辿り着いた。販売作品ひとつずつ見ていったところ、「この人すげー安定してるな」と感嘆したのを覚えている。それでいて創作ペースも早い。

自分場合はこうはいかない。下書きの段階では絵も字も死ぬほど汚いし、ペンタブを握ってもそんなに変わらない。初稿は売り物にならないレベルで、第二稿、第三稿と繰り返すたびにちょっとずつ売れる絵になっていき、販売開始をクリックする頃には第7稿とかになっている。

クリムゾン先生の安定感は素晴らしいとは思ったけど、自分には到底真似できないことも理解した。でも、これでいいのだ。自分場合は遅筆で、年に投稿できる作品は少ないけど、その代わり、とびっきり質のいいやつを出してやろう。それで読者に喜んでもらえばいい。

それから、いろんな経験をした。

DLsiteFANZAから個別に連絡があって、「今度、このようなキャンペーンで~~」といった内容で、いわゆる商談というやつだ。あとは出版社からも連絡があった。オリジナル作品をウチで出してみないか? という提案が。乗り気ではなかったが、編集者がいい人だったので1冊だけ紙の本を出した。

社会のことをもっと勉強しておけばよかった。会社員の人って、みんなけっこうシャキンとしていて、キビキビとしていて、マナーレベルが高かったりするだろう。絵描きというのは社会経験がない人が多いので、そのあたりはルーズだ。

例えば、FANZAとかで滅茶苦茶に売れている大御所の人で、態度が凄まじく横柄な人がいる。出版社の人や、イラストレーターや、もっというと初対面の人が誰だかわかっていなくても、自分が神であるかのような傲慢な態度で望む。20代はもちろん、30代、40代の人でさえそういう行動を取る人はいる。お金があれば何をしてもいいんだ、という心が透けて見えるようで気分が悪い。

自営業にとっては自然なことだ。自分が作った世界勝負して、それでお金を稼いでいるのだから会社員みたいに礼儀マナーを身に着ける必要はない。傲慢だろうと誠実だろうと、ご飯を食べていけるならそれでいい。他者への態度は、その人が自分責任で決めることだ。



かくいう自分も失敗をした。

二作目を売りに出してから少し時間が経っていた。通帳をみると、一作目の投稿から数えて約二千万円が入金されていた。このお金で何かしてみようと思ったところ、秋葉原にあるメイドカフェで豪遊してみようと思い立った。

専門学生だった頃に、友人と2回ばかり行った経験があるのだが、そこにはいい年をしたおっさん連中がいた。メイドさん達をわが物のように扱い、ほかのお客のところに行かせないようにしていた。彼らというのは基本的に、ものすごくうるさくて、ありえないほど近い距離メイドさんに接する。心理的にも物理的にも。ああいうのは苦手だ。

対照的に、ものかに食事を嗜んでいるおじさんや若い人もいたが、少数派だった――年齢は関係ない。大人びた人というのは、大抵は子どもの頃から大人だったりする。

結局、学生だった当時は、メイドさんとロクに喋ることはできず、40分ほど滞在して割高なオムライスを食べて帰った。世知辛い思い出だ。

ある秋の日、自分は一人でその店を訪れた。当時と変わらない佇まいだった。木目調のカウンターに色とりどりの置物が飾ってある。メニューもおしゃれだ。簡素だけど、手作り感が満載の。

あの時と一緒だった。おっさん連中が三人ほどいて、お気に入りメイドさんドリンクを飲ませていた。

観察してみると、カラオケサービスを頼む際にメイドAさんの胸を人差し指タッチしたり、フロアに立っているメイドBさんの隙を探して肩を揉んだりしていた。

40を過ぎた大人が、若いの子に対してお金と引き換えにセクハラをする場――学生などお呼びではない。それが当時のメイドカフェに対する認識だった。

でも今は違う。今の自分は専門学生ではなく、pixiv発のいっぱしのプロ絵描きなのだ

入店してすぐ、メイドさんこちらに気が付いた。

「お帰りなさいませ(はぁと)。ご主人様」

紋切り型の楽しげな挨拶を受けて、カウンター椅子腰かけた。今のはメイドCさんとする。ちょっとしゃがんで、上目遣いでこちらを見上げている。猫耳を付けていた。リボン付きの首輪も。

「初めてですか?」

はい。初めてです」

こちらがメニューです~(以下、お店のシステム説明)」

了解しました。1時間で帰る予定です」

「ご注文は何にいたしましょう? ご主人様」

オムライスください」

かしこまりました。オムライスの種類がこちらになります

「『くまたんはんばーぐ☆オムライス』にします。ドリンクは『ふりふりしゃかしゃか♥オレンジじゅーちゅ』で。何分くらいで来ますか」

「お飲み物はすぐに。オムライスはお時間かかります

了解です」

オレンジジュースはすぐに来た。メイドの人がふりふりしゃかしゃかすると、魔法がかかって味が変わるらしい。「今回はいいです」と断って、その場でグラスの半分まで飲んでみた。普通にうまい。前回は、お金がなかったのでウーロン茶を頼んだはずだ。

オムライスはあと20分お待ちください。私はあちらのご主人様の方にいますので、何かあったら呼んでくださいね

「そうですか。では待っている間にシャンパンを飲みます。これをください」

メニューの一番右上にあるシャンパンを指さした。ドンペリ白だった。当時、ドンペリが何なのかわかっていなかった。とりあえず高い酒ということは知っていたが。メニューには55,000円とあった。

メイドCさんは、「えっ!?」という声にならない声を上げて、おじさん方の接客をしているメイドAさんとBさんのところに駆けていった。

一時的キッチンの中に引っ込んでの作戦会議の後に、メイドBさんとCさんが自分のところにドンペリを――おそるおそる持ってきた。今思えばけっこう揺れていたかもしれない。Aさんは接客に戻っている。

ドンペリの瓶について、ずんぐりとした形状だったのを覚えている。天井LEDに照らされた酒瓶は、生まれたてナイフのような恥じらいを帯びていた。鈍い色の光沢が煌めいてる。生涯で初めてのドンペリだ。

こちらでよろしいですか」

OKです」

「ご主人様。ご自分でお開けになりますか――?」

「開け方がわかりません」

「そうなんですか。実は私達も開けたことがなくて」

「何……だと……?」(ブリーチ

Aさんの前にいるおじさん3人がこちらを睨んでいる。メイドAさんなら開け方がわかりそうなものだが、色々と事情があったのかもしれない。

やけくそだった。なんかもう適当ねじねじとしたやつを外して、ボトルの蓋を解体していった。コルクだけになったところで携帯電話をパカッと開いて、ようつべドンペリの開け方を調べた。どうやら、ねじねじとしたやつは残しておくものらしい。

ようつべの画面に映ったバーテンが、コルクの栓を捩じりながら開けていくのを見て成功確信を得た。自分も真似してやってみよう。メイド2人が手元をまじまじと眺めている。

何十秒かそこらだったと思うが、ずっとコルクを捩じり続けていた――ポォンッ!! という音を立てて、コルク天井に突き刺さった。すごい音だった。直後、メイドBさんの方にコルクが落っこちるのを観た。

冷たい、と感じた。見れば膝にドンペリが零れているではないかテーブルの上はさらにヒドイことになっている。

やってしまった、ドンペリの瓶を揺さぶり過ぎたのだ。炭酸がこんなに強いなんて。当時の自分は知らなかった。ドンペリの四分の一くらいが零れたのを見て、さっきのおじさん達がゲラゲラと笑っていた。メイドAさんがこっちに向かってきて、BさんとCさんを悲しそうな目で見た後で、

申し訳ありませんご主人様!」

謝罪したのを覚えている。

「いいですよ。みんなでゆっくり飲みましょう」としか言いようがなかった。零れたものしょうがないのだ。これが現実なのだハム太郎)。

メイドさんとしばらく話をした。あれは楽しかった。初めての体験というのが大きい。以下に抜粋してみよう、うろ覚えだ。BさんとCさんとの会話がメインで、Aさんは傍で見ていてたまにしゃべる感じだった。半ば酔っていたので、お見苦しい発言がいくつもある。

「改めて、Cといいます。どちらから来られたんですか?」

千葉の端っこからきました」(比企谷くんの近所に住んでます

「へー! わたし千葉に住んでるんです」

もしかして家が隣かもね」(なんてね!)

「かもしれませんねー」

「このお店、やって長いんですか。この木目調のカウンターとか。古さがいい感じです」(i'm lovin' it!)

「えっと、たしか五年目ですね。前ここバーだったんです」

へぇバーですか。どおりで。照明を消したらバーになりそうですね。ところで姉さん、失礼ですが年はおいくつですか」(24とみた)

「えー、いくつに見えますか?」

「22」

「ブー、違います

「うーん、25?」

「違います!」

「27?」

「ブー、ぜんぜん違います

「参った。正解を教えてよ」

「正解は……17才です!」

「あー、そっちかー」

意味わかるんですか? おにいさ……ご主人様」

「わかるよ。有名な声優さんのやつ。で、ぶっちゃけ本当は年いくつ? 自分は26。見た目はおにいさんじゃないけどね」(おにいさんってあなたもしかして夜の店で働いてた?)

「こないだ19になりました」

若いね。ところでなんだけど。なんかさ、たばこ匂いがするよ?」(この子まじでヤニ臭いんですけど……)

「そんな匂いしません! 未成年ですから

煙草は吸わないけど、ドンペリは飲むんだ」(やりますね!)

「ご主人様だから特別ですよ。内緒にしてくださいね

(ここで一瞬、AさんとBさんが神妙な顔つきに。Bさんが話してくる)

「ご主人様って、アニメ好きな人ですか~?」

「うん。アニメ好きです。毎季いろいろ見てます!」(うえぃ、酔いが回ってきた)

「え。アニメ好きなんですね。今のだったらどんなのおススメですか? 観てみたい」

「うーん。すぐにはちょっと。頭の回転が追い付かない。Bさんは、どんな感じのがお好み?」(装甲騎兵ボトムズとか? あまり答えたくないな。恥ずかしいし)

「笑えるやつがいいです」

「どんなアニメだって笑えるじゃん」(話題よ逸れてくれ)

「泣けるのが好きかな~。わたしにもおススメ教えてくださいよ」

「うん、ちょっと考えるね」(こんちきしょうめ!)

「あー、ご主人様かわいい。頭ひねってる」

「焦らずに。ちょっと待ちなって」(お答えしますよ!)

(当時のアニメ視聴リスト。○が思い出せた)

あかねさす少女 ○

・うちのメイドがウザすぎる!

アニマエール! ○

・俺が好きなのは妹だけど妹じゃない ○

寄宿学校のジュリエット

ジョジョの奇妙な冒険黄金の風

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない ○

やがて君になる ○

ゾンビランドサガ

アニマエール一見やんちゃなようで、友情がしっかりしていて面白いんで見ることにしましたよ。やがて君になるも捨てがたいですねェ」(戸愚呂弟)

アニマエール見てないです。どのへんが面白いんですか」

「緩くて、緩くて、緩いところかな。1話を見たらわかる。それだけでいい」(語彙貧困

「ご主人様、すごいですね」

「恐縮です。Bさんのおススメはある?」(もっと褒めてもいいんですよ)

「色づく世界明日から、てゆうのが感動できます。泣きますよ~」

「素晴らしい作品を見てるんだね」(そんなの知らない!)

「ご主人様、見る目あるんですね」

「どういたしまして」(ヘヘッ!)

絶対みてくださいね

(※翌年、全話視聴してガン泣きした)

「ところで。そちらのお姉さんはベテランさんですか?」(Aさん!Aさん!)

はい……まあ。そうですね。オープンからいるんで」

「へー。オープンから!! それはそれは!! 大事役割を任されてるんですねェ。今日開店時間からずっといるんですねェ」

「そういう意味じゃありません」

「ごめんなさいwww」

(※このあたりから記憶がない。ドンペリ白をほとんど飲み干していた)

「ご主人様ってなんか。自分をお持ちのお顔ですね。アニメだけではなくてー、ほかにもいろいろ趣味が多そうな気がします」

はいイラスト描くの好きですよ」(わかってますね!)

「そーなんですね。渋のアカウント持ってます?」

「持ってますとも」

「見せてくださいよー」

「また今度ね。もっと別の、楽しい話題に移りませう」(絶対みせないでをかう……)

「ご主人様の見たいです。次は絶対見せてくださいね

「その時が来たら見せますよ! ところで、自分さっき、どの漫画キャラの真似してたかわかりました?」

アニメ版の戸愚呂弟かなって思いました」

あんたもなかなかやるねェ」(ヘ、ヘッ!)

「ご主人様は、イラスト以外にもモノマネお上手なんですね」

「戸愚呂が一番好きなんです」(へへッ!)

わたし、戸愚呂兄のモノマネが得意なんですよ。今からやってみますね!」

割愛

しばらく喋っているうちにドンペリ(3/4)をほぼ1人で飲み切り(メイドAさんとCさんが2杯ずつ飲んだ)、美味しいオムライスを食べた後、現金でお会計を済ませると、のんびり歩いて秋葉原駅まで行った。

おじさん連中には、キッチンから出てきた料理担当とおぼしきメイドさん対応していた。あの時のおじさん達のことは今でも覚えている。自分カウンターを立って会計をする時も、物笑いにするような目つきでこちらを眺めていた。

それで、実家への帰り道の途中、酩酊した状態自転車に乗っていたものから、見事に転んでコンクリート水路蓋に頭を打ちつけた――転んだ自分の目の前に、青い空が映っていた。千葉県某所の空に、みたいなタイトルが頭をよぎった。当時は若かった。今の自分飲酒運転など絶対にしない。

しかし。真の失敗は飲み方の汚さにあった。あの時以降も、グラスに注いだ高い酒をペースを考えずにグイグイと飲みまくった。どう考えても見た目が悪い。高い酒を飲むやつが偉いだろうと心の奥底で考えていた。その時点で、あのおじさん達と同じ穴の狢というわけだ。

今はそういう飲み方をすることはなくなった。世の中には優しいおじさんもいて、ある時だった。別のメイドカフェで、ピンクドンペリを直飲みでイッキして騒いでいたところ、隣にいたおじさんが言ったのだ。

「君の飲み方は汚い。もっと周りのことを考えて吞みなさい」

はっとした。そのとおりだった。自分調子に乗っていたのだ。「ごめんなさい」と謝ったら、「俺もね、あなたくらいの時にお酒で失敗してね……」といろいろ話してくれた。

お金を稼げたから、それだけで偉いなんてことはない。人間の偉さがあるのだとしたら結局、人柄とか、人格とか、行動とかで見られるんだと思う。まだ30手前だけどわかる。人生の明らかな事実だ。



次で最後です

https://anond.hatelabo.jp/20220701210746

2022-06-23

手作り弁当って不衛生だよな

朝の残りどころか夕飯の残りだったりするのに常温で持ち歩くしな。

水筒麦茶とかやめろよ。

スポーツドリンクより菌が繁殖やすいんだぞ。

金髪の見た目がアレな弁当より、衛生的じゃない日本弁当はどうかしてると思うぞ。

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