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2023-08-18

anond:20230817202136

アニメアイコンにしといて二次創作周りの著作権知識ゼロで〜すって中学生までにしとけ。

何が絵柄違うしぃ〜だバーカ。

表現上の」本質的特徴な。

創作性のない部分が似ていたとしてもそれは著作権法で保護される範囲じゃない。

よくあるポーズの絵を真似た人すべてから使用料徴収できたりはしないんだよ。

半可通なのはお前だろバーカ。その表現過去に見当たらないと主張できるか?

別に完全に新規じゃなくでもいいが、ある程度、既存著作物距離が離れてないと

創作的だ」とは言えない。手塚治虫アニメ関係者全員が金を払うような事態

表現多様性が求めるところじゃないからだ。

本件の絵が著作権保護されうるかは、結構難しいと思う。侵害してないと言い張れるし、

してるとも言えそう。

当たり前だけど、絵柄が違おうが自分デザインしたエロ水着を着せようがウ●娘のサイレン●ス●カと表記しようが、ウマ娘だと認識されるならばそれは普通に二次創作として扱われるし、

公式ガイドラインを逸脱してりゃあ著作権侵害として訴えられうる。

たぶんこれは真面目にオタクやってりゃ感覚として理解できると思うんだけど、

よく誤解されているが、それらが当然著作権侵害だと思ってるなら、誤りだ。

判決では、著作権法上、著作物定義が「思想又は感情創作的表現したもの11であることに触れ、「具体的な漫画を離れ、右登場人物のいわゆるキャラクターをもって著作物ということはできない。」としました。

例えば、「ONE PIECEルフィ」という言葉を聞いた我々は、麦わら帽子とか、赤チョッキとか、手足がびろーんとしている様子とか、「海賊王におれはなるっ!」とかを思い浮かべるわけですが、これらはあくま抽象的な概念であって、具体的な表現ではありません。

「具体的な表現」というのは、尾田栄一郎先生が描いた漫画コマにあらわれているルフィの絵柄であり、アニメスタッフが描いた一コマにあらわれているルフィの絵柄であるわけです。そして、著作権法は、抽象的な概念ではなく、具体的な絵柄を著作物として保護しているわけです。

著作権侵害している」という言葉の厳密な意味

上記のように、抽象的なキャラクター著作物として保護されません。しかし、個々の具体的な表現は、著作物として保護されています

まり、誰かが無断でキャラクターの絵を販売した場合キャラクターについての著作権を持っている人(作者・出版社等)は、「具体的な著作物マネされている」ということを主張する必要があります

例えば、キャラクター出所漫画作品であれば、「第○巻の×頁の△コマ目のキャラクターの絵」ということになります12

作品を無断転載された同人作家は何ができるか:BL同人誌事件(知財高裁令和2年10月6日)評釈|知的財産・IT・人工知能・ベンチャービジネスの法律相談なら【STORIA法律事務所】

漫画において一定名称容貌役割等の特徴を有するものとして反復して描かれている登場人物のいわゆるキャラクターは、著作物に当たらない。

https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/776/054776_hanrei.pdf

2023-07-11

汚れた達郎

ファンと名乗れるほどではないが、達郎(山下達郎)の音楽が好きだ。

メロディセンスレトロリッチアレンジハイレベル演奏

上質なAORの供給源として、代表的アルバム数枚やベスト盤ライブ盤などを楽しんでよく聴いていた。

自分の中ではネッド・ドヒニーニック・デカロとかと同じ枠に入れていたと思う。

 

私にとってリスニング分析であり考察であり、つまり研究だ。

吹き込まれた声と音のひとつひとつを拾い上げ、そのことば・その音がそこにある意味を問い、音と音との相乗効果を探る探求だ。

紀元前遺跡に向かい合う考古学者のように、感覚を研ぎ澄ませ、精神を集中して、真摯に・謙虚サウンドと向き合う。

そこには、アーチストの送り出した音とそれを受け止める自分の耳、という対等な関係しかない。とても純粋対話だ。

 

ところが、そこに招かれざる夾雑物が混じり込んでしまった。ジャニーズ論争である

はっきり言って、創作関係ない部分のバックグラウンド音楽との対話において邪魔な要素でしかない。

むろん、ある種のアーチストにとって生き様思想信条はその創作性と切り離せない。その人が過去に起こした薬物事件や暴力事件すら作品重要な一要素だったりする。

だが今回の達郎の騒ぎは違うよね。

達郎の音楽と向き合うのには完全に必要ない、まったく邪魔情報しかない。知りとうなかった。

きっとそういう方々には私の音楽不要でしょう。

こんな風に言われてしまうと、リスナーは達郎の音楽聴くたびに、暗黙に達郎のスタンス同意したとみなされてしまう。

むろん、そんなことは気にせずに勝手に聴けばよいのだが、もう心を空にしてというわけにはいかない。

どうしたって、あの見苦しい保身にまみれた長広舌が思い起こされてしまう。達郎の音楽聴くという行為は、もはや純粋対話ではなくなってしまったのだ。

 

私のCDラックには10枚ほどの達郎のアルバムが並んでいるが、あのコメントを境にその価値はだいぶん変わってしまった。

もろちん中古価格の話ではなく、自分の中での価値である純粋に楽しめなくなったぶんだけ、価値が目減りしてしまった。

そういう「含み損」を、達郎は一回のコメントで全国にばら撒いたんだと思う。

2023-06-08

anond:20230608123218

そう、「一切確認・選別せず延々垂れ流しで公開」が現実的に出来る問題になるからこそ、

著作権における創作性という半ばジャーゴンに近い決まり文句が身近なものとして扱えるようになったと思うんだよねえ。

anond:20230608122423

そうだよ

それでもそこに創作性があれば著作権が発生するよ

anond:20230608120910

横だがちゃんと考えてないしリンク先すら読んでねえじゃん!!!!!

自律的自動的AIが作ったものには著作権がないが、

創作者の創造性が関わるなら著作権が発生するってのが現在一般的解釈だろ?

AI創作プロセスに関与していたとしても、人間AIを“道具”として使っている場合には、人間思想または感情による創作的な表現ということで著作権が発生すると考えられています

政府報告書などでは「著作権が発生するのは、人間による創作的な寄与がある場合」と書かれているんですね。つまり、この場合人間創作的な寄与が行われているか問題になります

と、リンク先でも言われているじゃん!

  

そもそもカメラで撮った写真著作権が認められたり、

海外の事例だが猿が自撮りした写真なんかも写真家に著作権が発生しているわけじゃん。

何らかの基準イラストを選ぶという行為創作性があると見做されるという解釈もあるし、

君がAI生成物を何の検証もせず延々アップし続けているでもない限り著作権は発生すると思うんだが、

どういう理路で著作権を認めるのが難しいと思うの?

2023-05-23

AI絵の備忘録スープストック

いまさらすぎるけどいまさらいまさらスープストック雑記事が上がってきたのでなんか考えたこととか書き残そうかと思う。

増田は絵もAIもたしなんでおりませんので。



絵描き世間ではパトロンサイトからAI作品排除されて大勝利を唱和しているかと思う。

増田は、うーむ、(デジタル)手書き絵描きの溜飲は下がったけど勝てていない、遅滞成功ぐらいかなと予想する。

今回、(デジタル)手書き絵描き側に阿ったような内容になったのは、ひとえに(デジタル)手書き絵描きお気持ち駆動する厄介な人間であることと、既存顧客であったから。

絵描きお気持ち駆動することは今更言うまでもないが、トレパクや、絵はグレーセーフでグッズはぶったたくとかガイドライン二次創作のありかた、検索避け、学級会などなど、感情と(日本法律有罪無罪わず)私刑が先行する人類全体が持つ宿痾をとくに煮詰めたような人種が横行する界隈だ。

そんな(デジタル)手書き絵描き自分感情を害するAIを敵視するのは当然で、もちろんお気持ちクレームを多発する。した。

ハッキリ言って商売相手的にはクズの部類に入るが、それでも掴んだ、囲んだ顧客というのは大事だ。未だにみんなTwitterをしていることからもそれはわかるだろう。

からギャーギャーうるさいもの大事な金ヅルな猿たち側に寄り添ったものの、本音AI作品を取り扱いたかったと思う。


プラットフォーマーから見て(デジタル)手書き絵描きの反応はある意味予想通りだったが、それでも絵描きたちが容認する可能性もあっただろう。なぜならいわゆるAI絵師絵描き進化リー(木構造でもないし相互移行できるけど)に(今しばらくは)連なるものからだ。AI部分的にも全体的にも絵描きツールになりえる可能性があるのは明白だろうし、AI絵の今後の発展は確実で不可逆であることもただの一般人でも感じるところだ。絵描きはいつかは向き合わなければならない問題。だからプラットフォーマーは即座に禁止せずしばらく様子見した。しかし結果、総体としての絵描き感情お気持ちだけの反対に落胆し、禁止に舵を切った形だ。もちろん審査の負荷や創作性などの表向き(かつ多少なりの事実)の理由もお出ししながら。

プラットフォーム分散させるのは管理が面倒だし人の分散もよくない。が、こうなったからにはpixivエイシスは今後、AI作品を扱える別のサービスを開始するだろう。AIによる創作は確実に伸びていく分野だからだ。できれば既存サービス組み込みたかったが、それこそ先行者の悲しみ・デメリット顧客属性が厄介に固まったばかりにそれはあきらめるしかなかった。

そして、そんなやっかい既存顧客が居ない今後のfanboxやskebのような後発の類似サービスほとんどがAI作品を許容する形でスタートするだろうし、AI禁止を謳う類似の後発サービスが現れたとしてもfanboxやskebなみには成長できないだろう。

AI禁止+AI専門 VS AI許可 のどちらが中期的に勝つかまではわからないが…。


あくまで今回の足並みをそろえたような方針は旧世代の、乗り換えや手札にできず取り残された、しかし金ヅルの老人たち。そんな(デジタル)手書き絵描きの無聊を晴らすためのものだった。日本で老人のための政策を打った場合の若年層の反応を想像してもらいたい。…その政策勝利なのだろうか。勝利なのだろう。老人には。


改めて書くが、今回の(デジタル)手書き絵描きの大勝利は彼らに理があったからではなく、ただただあらゆるサービス顧客を定着させることが大儀であり、かつデジタル空間では物理空間よりは比較サービスの分割がしやすいからだった。

理ではなく金銭的な損得をもって鳴き声がうるさいが金を生むガチョウと今後プラチナを生む可能性があるアヒルの子を同じ柵に入れることをやめただけ。

経営者業態進化リーの進み具合・将来性などを勘案すれば、うるさい声を無視して進むべきと予測した道に突き進む場合もある。スープストック場合はその例だったのだろう。お気持ちギャオンと騒ぐ先細っていく独身女性の声に揺るがず、データ検証から出た客のライフスタイルの変化や世代をまたいだブランドイメージ、立地・戦略的に別サービスに分離できない(切り捨てるなら独身女性側だろうが)飲食という理由などなどをもって離乳食無料を決定したのだろうし、その反応にたいしての声明リリースをおこなったのだろう。

そして結局(デジタル)手書き絵描き独身女性も哀れな人間であることは変わらない。

(デジタル)手書き絵描きが今、良い気分ならばそれでもいいだろう。将来結構な数の(デジタル)手書き絵描きAI流れるのも笑わない。(デジタル)手書き絵描きでなくてもAI絵師でも気質別に変わらないしね。AI絵師が優れてるとも思わず絵描き全体がやっかい人種だと思っているので。次の技術で同じお気持ちの絶叫が響くのも確実さね。

そう、増田は今回の騒動絵描きがどういう人種であるかということを再確認させてもらった。程度しか得るものがなかった。

あるいは広がりゆくAIという腐海にあらがい風の谷という猫の額で生きる旧人類(新人類)の悲劇を観賞している気分にもなれるかもしれない。どっちかっつーと手作り宗教の土鬼か。

とにかく、さてはて次はどんなものお気持ち私刑していくか楽しみにしてますよ。ガンバッテ。

2023-05-17

創作者は「創作しないクリエイター」によって潰される

生成AI現在社会システム考慮していない技術なのでいろいろと議論すべき点はある。

あるんだが…こと創作活動に関しては気がかりな点などほぼないと思える。

というのも知られている通り生成AIは平均点を出す天才であり、雑に仕事を投げてもありふれたクオリティ仕事しかしないからだ。

生成AI創作的な絵を描こうと思ったら「こういう効果をここで使って、ここではこういう風にして…」と異常に細かい注文をしなくてはならず、要は扱う側が創作性を注入するという工程必須なのである

逆に言えば創作活動の最も本質的工程は相変わらず人間がやる必要があり、人間から創作活動を奪ったりはしていないと言えるのである

とはいえ創作性の注入されていない絵をもって絵師として活動する、「創作しないクリエイター」が大量に現れたのは事実である

翻って、今議論が白熱しているイラスト界隈はこれまでどういう文化を築いてきたか

イラスト界隈を語る上で外せないのは、圧倒的な著作権軽視の風潮がその土壌にあるということである

これは大衆文化はどこでもそうなるのでイラストだけ極端に治安が悪いということでもないのだが、とにかく著作権を何とも思っていない。

二次創作者だけでなく消費者一次創作者までもが(少なくとも表向きは)著作権を軽視していることが重要で、そういう土壌の中では己の創作性クリエイターとしてのアイデンティティと向き合う必要性がかなり低い。

だって他人の作り出したキャラクター関係性を借用して焼き直すだけで周囲から認められるのだから

こうしてイラスト界隈には絵は描けるが創作という観点ではほぼ何もしてない、「創作しないクリエイター」があふれる事態になっていた。

さて、こういう背景で成立している界隈にAI絵師が現れてしまった。

創作しないなりに絵が描けることに特権意識を持っていた絵師連中はアレルギーを起こし、あの手この手理屈をこねまわして反AI活動をやりはじめた。

ところが、トップ層のクリエイターたちはAI推進を肯定したり、利用法模索する動きを見せる。

AI絵師は当然彼らにも反発する。なぜ推進するんだ。創作の場が奪われてもいいのか。クリエイター文化を失っていいのか。

なぜ推進するかと言えば、最初に述べた通りで、AIを使おうがその創作的本質利用者が握っているかである

トップ層は己の創作性と向き合ってきたから、創作AIに実のところ大した関係がないことをよくわかっている。

しか二次創作文化ぬくぬくと育ってきた絵師は違う。創作と向き合っていないので、上っ面の表現にこそ創作上の価値があると勘違いしている。

からAIが現れるとすべてが失われたような気分になる。実際は創作と呼べるような活動ほとんどしていないために、初めから何もなかっただけである

まり、もともとが「創作しないクリエイター」によって荒らされていた界隈に、またドカッと創作しないクリエイターが流れ込んできたにすぎないのだ。

なのにもともといた方の創作しないクリエイターこと反AI絵師は、AIを叩きつぶし、AIを推進したトップ絵師たちをも叩き潰さんとする勢いである。

創作者たちは「創作しないクリエイター」によって潰されるのだ。

2023-05-10

anond:20230510060943

AIイラストの件って絵師がめちゃくちゃ雑にAIを叩くからむやみに反感買うんだよ

二次創作と同じじゃん」とか無限に突っ込まれるのはそういうところで、努力してて創作性があって原作者とwinwinの関係になってるクリエイターもいれば、トレス絵師や明らかなガイドライン違反者もいる

そういう無法者を指して「二次創作クズばっかり」みたいに言われても二次創作の光の面をよく知ってるお前にはピンとこないように、AIイラストの闇の面だけにフォーカスしてAIイラスト全体をバッシングしても的外れしかならない

的外れ批判があったら当然反発は来る。これは無法のAI絵師をどう思うかとは関係がない

2023-05-01

anond:20230501150958

地図だって脳内マップ創作性あるけど正確な地図の方が優れてるだろ

著作物性があるから偉い、みたいな発想が間違ってんねん

プログラム著作権についての判例を読んでみたが、標準的規約に従ってメンテナンスやすコードにすればするほど

思想又は感情創作的表現したもの

から離れて、単なるアルゴリズム表現したものになるっぽい。

お前らも、お前ら自身しか理解できないような、独自思想表現したプログラムを書いた方がいいんじゃないのか。

https://www.ip-bengoshi.com/archives/3308

プログラム著作物性があるというためには,指令の表現自体,その指令の表現組合せ,その表現順序からなるプログラムの全体に選択の幅があり,かつ,それがありふれた表現ではなく,作成者個性,すなわち,表現上の創作性が表れていることを要するといわなければならない。

2023-03-22

anond:20230322104745

パクリするとアウトの可能性が高いと思われるで。

拾ってくる先は公知の単語だとしても、素材の選択や並べ方によって創作性が認められると「編集著作物」という扱いになる。

 

編集著作物に関する判例はあまり多くないけど、「ファンタジー世界のネーミング辞典集」について編集著作物か否かが問われた裁判がある。

幻想ネーミング辞典事件http://ootsuka.livedoor.biz/archives/52427513.html

本件では、「収録語の取捨選択を行い、構成等を適宜修正しつつ自ら構築したカテゴリー別に配列してネーミング辞典として完成させた」という点に創作性が認められているので

パクリするとこれに近い考え方で訴えられて負ける可能性が高いと思われる。

2023-01-12

anond:20230111191156

AIイラストにやや否定的立場なんだけど、なぜ否定的なんだろうなと考えてたので便乗。

自分は稀に趣味絵を描くが基本的には消費者、かつAI機械学習の分野を過去ちょっと齧った程度で、多分に想像や自問自答を含む。

結論としては "自分たちの領域AIが入ってきて声を荒げているだけ" という説を自分では否定できなかった。自分たちの領域が侵されたらそりゃ声を上げるし上げて何も悪いことはないとも思うけど。

とはいえAIイラストが嫌い、イラストAI利用者が嫌い、イラストAIが嫌いはそれぞれ微妙に異なる背景がありそうなので、試しに分けて書いてみる。

(前提として以下は「絵を描かない人間AIイラストSNS等にあげることを、なぜ絵描きが叩くか」、という観点から見ている。もう一つの大きな要素である商用利用(仕事を奪う事)への批判については含まれていない。(そんなの既存イラストレーターがAI使うようになるだけやろと思っているので。))

これは多分、絵を描く行為と「AI生成したもの自体イラストと呼ぶこと」の相性が悪いから。

だいたいの絵描き模倣から始まるが、人間コピー機みたいに精密ではないか模倣過程個性が生まれ入り込む余地がある。

絵なんてRGB値で表せる色の点の集まり二次元的に並んでるだけでしょ?と思うかもしれないがそのじつ配置やサイズ比、コントラスト(明暗比)や色相変化だとか、一つの平面内にいくつもの関係性が詰め込まれていてその組み合わせにこそ絵描きのこだわりがあったりする…らしい。

一見して似てない(パクリに見えない)からOK」だけでなく「自分なりに再構成たかどうか」とか「製作者の意図があるか」という模倣過程における主体性重要なんだろうね多分。

(余談だが現代CGイラストレーターはブラシやテクスチャストックフォト等の共有リソースを当然のものとして受け入れているから、似ているのが悪いとか楽をするのが悪いという風潮はあまりない。イラストAI自体ツールの一つとして導入する流れも既にある。)

その視点でいえば現時点のAI文脈における「学習」は「AI利用者意思」が介在しない模倣であり、機械的抽象化は「創造性のうわべをコピーし盗む行為」であり、

そんなAIツールから出力されたま生のモノをイラストと呼ぶと絵描きはキレる、という論理めいたものが見えてくる。

生成に使った呪文それ自体には創作性があるかもしれないがそれは呪文創造であってイラスト創造ではないぞと。

どんなに多数の学習データ希釈されモデル内で分解・抽象化されていようと、そのブラックボックスが最終的に出力しているもの性質的に既存作品意思も悪意も無いままコラージュしたものしかないぞ、という考え方。

(だから多分、現時点でもAIを作るところから自分でやれば十分に「絵を描いた」ことになるからAIが出力した絵をそのまま出してもそういう作品として受け入れられるんじゃないかなとも思う。絵を描くとは絵を描くことではないのか?)

(質的問題)

ということで、絵を描く人間にとってイラストAIから出てきたAIイラストイラストには見えないとする。

そんなものを1人が手書きでせっせと投稿するならともかく、大量生産して流されたら嫌がらせ荒らししかない。AIイラストならそれが現実的コストで実現可能であるから、その量を原因として否定される。

お前のAIイラストスパムなんだよ、という考え方。

(もっとも、これを表立って言うと「お前のへたくそな絵こそ俺にとってはスパムなんだよ」という不毛なバトルが始まりかねないので多くの人はこれを言えないだろう。インターネットナワバリバトルするな。)

(量的問題)

感情的理由でいえば、AIイラストイラストとして流しているからだろう。先の理由により、絵描きにとってAIイラストイラストは別ジャンルだ。

サッカーしてる所にラグビールールで突っ込んでくる人、嫌だし迷惑でしょ。しかも通常の人間ではありえない速度で大量に。

使ってもいいけどよそでやれ、という考え方。

(ジャンル問題)

多少論理的な理由があるとしたら、小説と絵の性質の違いに由来するのかもしれない。

小説時系列創作だが絵は時間的に静的な平面の創作だ。一言創作物と言っても共通点は少ない。

時系列を持ったチャンクの膨大なつながりからなる小説と、実世界解像度でもせいぜい数十センチ四方の平面からなるイラストではイラストの方が「ぱっと見の印象が似てる作品」は生まれやすい&判別やすい。

この特性上小AI過去作品盗作と呼べるほどのものは滅多に出さないが、イラストAIは割とあっさり出す印象がある。特徴的な絵柄やキャラクターがそのまま出てしまったりね。

またimage to image等の悪用やすAI存在や、AI以前からトレパクや転載で荒れがちな環境も既にあった。

盗作と呼べるレベルのものが見つかったときイラストAIというブラックボックスから出てきたかパクリじゃありません!機械のやったことです!なんていうのは被害者からすれば理不尽だし、お行儀の悪いAIとその利用者がいればなおさらだろう。

技術的に問題があったり悪用可能もの公共の場で使うな/公開するな、という考え方。

(技術問題)

好き/嫌いどちらのスタンスの人もいる。当然だが。

イラストAIはが好き、あるいは積極利用する動きはある。「AIイラストを嫌う理由」で書いたように、ツールの一つとしてイラストAIを取り入れようとしている人はプロ/アマともに見かける。

法的に問題もないなら便利なツールとして使おう、という考え方。

これは体感だが、実際のところ絵描きの間でもこのスタンスの方が優勢だ。「自分の絵にイラストAIツールとして利用すること」にまで否定的な人は少ない。(だから元増田の "AIに対して怒っているのではなく、自分たちのアイデンティティを奪おうとするから騒いでいる。" という指摘はよくわかる。例外的に「嫌われるAI」は明らかによくないデータを使ってるAIとか、絵師の絵を下書きに別の絵を生成しますとかに悪用されたAIぐらいだ。)

そもそも一部の絵描きが嫌おうがイラストAIの利用が止むわけもないので今後よほど大きな事件でもない限り画像生成AIの利用拡大と画像処理ソフトへの統合既定路線だ。嫌うことに意味はない。Adobe画像生成AIの利用に前向きだからこの流れはもう止められないぞ。

あれ?なんでこの増田書いてるんだっけ…



まあぶっちゃけ今ある感情的技術的な問題放置されたままイラストAIが飽きられ、問題の大半が勝手に解消されるっていうが一番あり得えそうなオチなのかね。

寝よ。

2022-12-23

anond:20221221224739

哀れだと思う。立派な創作だ!とは言えないんじゃないかな。型は違えど、ノリと痛さはオリ松といったものに限りなく近い。

創作性がゼロだとは言わんが、側から見て結構薄いコンテンツであることは否めないと思う。あとあの界隈の人たちは厨ニ病再発者の自覚を持ってほしい。

2022-12-02

男にも女性ネイルのような創作性のある万人に見せびらかせるアイテムがほしい

以前Twitterで「女性にとってのネイル男性にとってのガンプラや!」みたいなのがバズってたけど、

ガンプラは素組ならともかく色々凝ろうとするとそれなりの大きさがあるので負荷が高すぎる

ネイルは作る面積当たりの人間の負荷がガンプラよりも低いと思うんだよね

あとガンプラ見せびらかしても喜ぶのはガノタくらいで、おそらく男の半分は興味持ってくれないし、女性は1割も興味持ってくれない

なんかいいのないもの

2022-10-23

anond:20221023230951

コピーでもしない限り人間が作ったものは同じものにはならないが

AIが作ったものは同じになることもあるし教師データ多様性がなければ創作性は失われる

教師人間である限り創作性AIに負ける日は来ないと思うぞ

2022-10-21

裁判の話を出すと裁判せずに創作性のあるなしを判定してるお前は何様だって話になって終わっちうから禁止でおなしゃす

駄弁りたいだけなんで法的に実際どう判断されうるかはどうでもいいんしゃす

anond:20221021062345

創作性があるかどうかって、パクリかどうかにも繋がる話でネット喧嘩レベルから裁判レベルまで争いの歴史があって創作性否定された例もいくらでもある

「外からからいから本人が言い張れば批判できない」という風にはならないだろう

anond:20221021061402

「生成するための文言の工夫に創作性があるか」っていう要素って外部からからないわけだから

他人がそれを判定して批判することはできなくなるけど大丈夫

anond:20221021060025

AIが出してきた画像自分作品だというためには生成するための文言の工夫などに創作性が無いと駄目

ありふれた方法で「こんなんでました」とやってもそれはただ偶然できたデータ

2022-10-19

anond:20221019174646

真面目に線引きしようとした時にどこから創作性があるってみなすつもりなのかが見えてこないからなあ

2022-09-02

anond:20220901184406

前段+目次でお腹いっぱいになった野郎だがこんな長文いらんやろ。

単に「すでにおまえらの大好きなクリスタフィルタにもAI彩色ついてるやろが」っていえばいいんちゃうかな。

AIツールに過ぎないことなんてとっくに知っている。

 

その上で、絵師はvPixi騒動とおなじ「悪意を許容するSNSおよびユーザー」の存在に怯えているだけってのを知ってくれ。

あとそいつらを取り締まれない著作権法もな。

この元増田絵師が「技術を」恐れていると思い込んでいるので完全にすれ違ってる。

 

絵師たちは(呪文によって言葉でなんとかお付き合いできそうな)ミッドジャーニーと(img2imgモードがあって複製容易だがインストールが複雑で無知には使いづらい)ステーブルディフュージョンにはモノ申してないけど、

mimic(ツイッターアカウントだけで利用でき、学習数が最低15枚と少ないのでmimicと公式規約無視する勇気さえあれば公式絵でもつっこめた)にはアレルギー反応でてるわけ。

 

mimicの規約は「自分のを素材につかってくれ」とお願いしており、さらに後付けで「目視パトロールもするかもね」くらいにかいてある。

けど申込ユーザー数が処理待ち出るほど並んでるのに、本当に目視チェックで侵害シャットアウトできるとおもうか?

AI描画ソフトって時点で素材画像自作できる人より他人絵使いたい人のほうが使用動機が強いにきまってるやろ。

それに加えて、著作権侵害裁判になったときにも(二次創作創作性ありという判決がすでに出ている日本では)デッドコピーコピペ物以外の侵害では依拠証明という悪魔の証明必要。そこにAI善意第三者として余計に悪魔を強めてしまう。もはややりたい放題ができるわけ。

 

まりツイッターアカウントをつくってピカチュウ絵15枚(ピチューなどアレンジは除く)いれたらあたらしいどこにもないピカチュウができるよな?それはAIつかってオレが書きましたって名乗れるんだね?著作権法30条の4をみても合法みたいに書いてある。となれば、子供なら、あるいはコンピューター教育に熱心で夏休み課題に困っている親なら、絶対「やる」よね。

 

ま、mimicくらい参入障壁が低ければ、そして著作権法30条の4を詳しく知らず全部合法おもいこむやつがおおければ、悪意(無知も含む)の著作権侵害したいしたいマン調子づかせるだけってのは事実だろうね。

 

ちなみにミッドジャーニー・ステーブルディフュージョンにも「深海誠風の」などと個人を素材に指定する呪文や、img2imgで他人の素材使うことは著作権的に禁呪にしたほうがよくね?ってユーザー自己規制が広まりつつあるぞ。

ご参考までに。

2022-08-29

anond:20220829235035

今回のAI燃えてるのって、AI創作性を奪われるというより、AIというツールを利用してその辺の一般人自分の絵を悪用することに対する批判がメインじゃない?

AIのもの存在ではなく、悪意を持ってAIを利用する人間に対しての対策が全く講じられてない状態で公開されたことにキレてる。

実際日本イラストレーター達も海外イラストAI面白がって使ってたし。

2022-04-26

anond:20220426184440

合法なのは東方だけ。ニトロほか明確に禁じてるところもある

本当に無限ループ常識範疇の話が理解出来ない増田ってマジで限られてるぞ

A. 非営利的な二次創作活動におけるガイドライン

 

1.創作性があること

2.直接販売であること

3.販売数量の総累計数が200個以内であること

4.売上予定額が小規模(10万円以下)であること

5.その他、絶対的禁止事項に該当しないこと

 

2.直接販売であること:

お客様が配布行為の直接の主体となる場合。すなわち、イベント等での対面販売、もしくは通信販売であっても自身HP等、小規模な案内のもと、自ら受注を確認し、配布物を梱包し、発送の手続きを行うようなもの直接販売とみなします。委託販売オークション等、第三者仲介し、または不特定多数に向けることを目的とし、継続的かつ反復的に販売を行う行為は、認められません。

なお、上記例は例示的記載であり、たとえば内容や対象等が特殊範囲内において、特定可能性が高い対象に対して、結果的にその活動が小規模となりうると推測しうる範囲での行為であれば表面上委託販売であっても、直接販売判断しうるような場合もございます

著作権者著作者に無断で二次創作を行うことは、著作権法で認められている翻案権同一性保持権侵害に該当し、最悪の場合は罪に問われる可能性があります

 

ただし、実際に捜査機関が訴追を行うためには、被害者である著作者著作権者から告訴必要となります

そのため、「違法二次創作物の電子販売などを大々的に行って、お金を稼いでいた」などの悪質なケースでなければ、訴追を受ける現実的可能性は低いといえるでしょう。

二次創作パロディ法律違反著作権法違反となる行為弁護士解説

https://funabashi.vbest.jp/columns/general_civil/g_others/4434/

2022-04-01

anond:20220401175642

ただ単に赤信号渡ってるヤツがいるだけだぞ。趣味でやるのにはだいぶリスキー。ニトロほか明確に禁じてるところもある

 

電子書籍  → 販売(物理的な部数制限もないので利益出し放題)
同人誌(紙) → (実際は販売だが建前上は) 配布

  

A. 非営利的な二次創作活動におけるガイドライン

 

1.創作性があること

2.直接販売であること

3.販売数量の総累計数が200個以内であること

4.売上予定額が小規模(10万円以下)であること

5.その他、絶対的禁止事項に該当しないこと

 

2.直接販売であること:

お客様が配布行為の直接の主体となる場合。すなわち、イベント等での対面販売、もしくは通信販売であっても自身HP等、小規模な案内のもと、自ら受注を確認し、配布物を梱包し、発送の手続きを行うようなもの直接販売とみなします。委託販売オークション等、第三者仲介し、または不特定多数に向けることを目的とし、継続的かつ反復的に販売を行う行為は、認められません。

なお、上記例は例示的記載であり、たとえば内容や対象等が特殊範囲内において、特定可能性が高い対象に対して、結果的にその活動が小規模となりうると推測しうる範囲での行為であれば表面上委託販売であっても、直接販売判断しうるような場合もございます

 

それこそアホみたいな売り上げ出せるなら赤信号を渡るリスク取る価値もあるんだろうけどな

 

個人的には儲け云々よりも電子書籍許可されない限り、紙メインが続くってのがしんどい

まぁコミケの参加人数考えたら企業お仕事してる気にはなれるのでしょうけどね

2022-03-12

anond:20220312125958

講義』はソシュール1907年から1911年にかけて行った3回の講義の内容をバイイとセシュエがまとめたものであるが、この2人は3回のいずれの講義にも出席していない[13]。2人は授業に出席できなかったことを悔やみ、ソシュール講義を一つの本にまとめて形に残すことにした[14]。しかし、ソシュール講義は整然と言語学を論じるものではなかったため、2人は出席した学生から集めた講義ノートをそのまま本として刊行するのは不適切と考え、ソシュールが以前に書いた草稿などとまとめて大きな編集を施し、出版することにした[15]。

ソシュール一般言語学講義が終わるたびに、準備した走り書きを破り捨てており、これを参考にすることはできなかった。バイイとセシュエが参照したソシュールの草稿は、1894年前後のものを中心にしており、そのうち主要なものは3つある。「形態論」と題された講義の序論と思われるノート、上述の一般言語学についての本の草稿、ホイットニーに向けた追悼論文である[16]。2人はこれらを断片的に利用しつつ[17]、比較バランスの取れていた第3回講義を元にして、1916年一般言語学講義刊行した[18]。

ソシュール講義ノートをそのままには刊行しないというバイイとセシュエの方針には、同じソシュール弟子であったルガールが反対していた[19]。『講義』の刊行から3年経った1919年一般言語学講義にはソシュール講義が持っていた魅力が欠けており、講義ノートをそのまま刊行してソシュール思想を忠実に伝えたほうがよかったのではないか、と述べている[20]。

wikipedia一般言語学講義」より引用

一般論には同意だけど、「一般言語学講義」については創作性どうなんだろう、わからん

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