はてなキーワード: デリカシーとは
おそらく今日の体験を誰かに話すこともないだろうし、帰ってから妻にも事の詳細は話さないだろう。
そうすると、今日の出来事は一生自分の内だけに留めておくことになり、それはそれで何だか勿体ない?ような感覚があり、この場をお借りすることにした。
***
当方、年齢は34才。妻は2つ年上で、結婚10年目の子なし。セックスレス歴は5年目くらいになるだろうか。
毎晩一緒に晩酌するくらいには夫婦仲は良いのだが、異性としてのエロスはもう感じない。これは私が、というよりお互いにそうなのだろう。
ただ、子どもは欲しいという気持ちは双方にあり、年齢を考えると作るなら待ったなし、という状況だ。
妻は子宮内膜症という病気を患っており、2年前に一度手術をしている。
片方の卵管が詰まりやすくなっているため、妊娠するとしたらチャンスは2ヶ月に1回と当時の担当医に説明を受けている。
(排卵は基本的に毎月交互に行われるということを、この時初めて知った)
年齢による妊娠率低下に加え、チャンスは2ヶ月に一回という状況だ。
子作りという目的さえあれば一応セックスレスは解消できるとは思うが、
完全な自然妊娠に任せていては、何事も起こらず来年また1つ歳を重ねている姿が容易に想像できた。
後々になって検査をしたら実は不妊の原因は自分にあった、なんてオチは絶対に回避しなくてはならない。
尚、34年生きてきて自分の精子に何かしらの異常を感じたり、親・兄弟に遺伝的に心配するような出来事は一切ない。
そもそも、「あれ、量少なくね?」「なんか、水っぽくね?」などデリカシーのないことをいう彼女でも作らない限りは、
自分の精子を他人と比較する機会は訪れないため、基本的に自分の精子は自分基準で絶対的に正常なのだ。
男性側はそのことを念頭において、自分の精子と向き合う必要がある。
***
前置きはこれくらいにして、ここからは精子採取の詳細を語っていきたい。
病院に行ってやることはいたってシンプルだ。カップに射精して提出するだけ。
それだけの事と言えばそれだけなのだが、病院でオナニーというのはこれまでの人生で経験したことがないので、何となく朝からソワソワしていた。
入ったことはないが、繁華街にある個室ビデオ屋みたいな感じを想像して、内心ちょっとだけ楽しみな気持ちもあった。
クリニックに到着すると、受付には20代半ばくらいの若い女性スタッフが2人座っていた。
初診ということを伝えると、その場で今日の検査の流れについて簡単に説明を受けた。
検査はまずは診察からスタートした。40代前半くらいの男性医師が担当だった。
事前にWeb問診票に回答しているので、その場で回答内容をフムフムと読み進める。
問診内容には、自慰の頻度や勃起の状態、夫婦のセックス回数など、かなりプライベートな質問も多いのだが、
「夫婦関係はほとんどなし、と。なるほどね。」といった感じで、こなれた感じで読み進められていく。
一通り問診票を読み終わると、そこから男性不妊検査の説明が始まる。
2以降は保険外診療で、2が9,000円、3が11,000円、4が7,500円の全額自費負担だ。
ちなみに2以降もやる場合は混合診療となるため、1も全額自己負担となり4,000円となる。
合計すると3万ちょいだ。
一応事前に金額感は調べていて、精液検査は保険診療ができるとネットに書いてあり、
1,000〜2,000円程度を想像して来ていたので、突然3万円と言われて驚く。
ただ、色々と考えた結果、全てお願いする事にした。
理由としては、今回の検査目的は妊娠に向けて最短の選択肢を選ぶ事だからだ。
まずはライトなものから順番に試して行って、上手くいかなかったらより詳細の検査をして、
また、どうせ精子を採るなら一度に全部詳しく調べてもらった方が単に効率的だと思ったからだ。
4項目全ての検査をお願いする旨を伝えると、診察は終了した。
***
次は、いよいよ採精の説明だ。
看護室という小部屋に呼ばれ、中には20代後半くらいの女性スタッフが一人いた。
そこで、採精のやり方についてレクチャーを受ける。
・採精室に移動し、部屋に入ったら電気をつけて鍵を閉める
・まずは石鹸で手をよく洗い、その後、アルコール消毒をして手をよく乾かす
・プラスチック容器(プッチンプリンより一回りくらい小さい)の中に精液をすべて出す
注意点としてはこれくらいだったのだが、
直接的な言い回しを避けるような変な間があった。
「手を洗って消毒をしたら、よく手を乾かしてから、、、、その、、行ってください」
みたいな説明の仕方なので、
医療従事者として、毅然と「このカップに精液を全量出してください」と説明をされたら何も感じないが、
たどたどしく言うのは、こっちが変な気持ちになるのでやめてほしい。(悪くはなかった)
さて、ひと通りレクチャーが終わり、早速採精室に向かう。
ちなみに、精液検査を行うには大体3〜7日間禁欲する必要があり、
私の場合は7日間禁欲していたので多少なりともムラムラはしていた。
採精室に入ると、1.5畳くらいのスペースに、テレビとDVDデッキ、
部屋の中央には白いリクライニングチェアーがあり、ティッシュ箱とゴミ箱が置いてあった。
ゴミ箱は足で踏むと蓋が開くタイプのもので、直接手を触れないで済むのは衛生的で良かった。
テレビ台の上には、DVDが10枚ほど入ったDVDケースとエロ本が1冊置いてあった。
エロ本は何となく触れたくなかったので完全にスルーし、DVDケースをパラパラとめくった。
ジャンルはバランスよく取り揃えており、ラベルを見る限り割と新しい感じがした。
真っ白なDVDラベルに、黒マッキーで手書きでこう書かれていた。
「下と唇で感じあう、濃密ベロキス尽くし」
どことなく漂う、裏モノ感を感じた。
内容は、
というのも、この採精室、一体どれくらいの時間で出るのがベストなのか、という問題がある。
遅すぎた場合、「あの人、どんだけ満喫してんだ・・・ここ、医療機関ですよ」という目で見られるのではないか、という気持ちと、
早すぎた場合、「え、あ、もう終わったんですね。早いですね」と、口には出さねどそう思われるのではないか、という気持ちが交錯する。
自分の中で、遅すぎず、早すぎない時間を「15分」と設定し、タイムマネジメントすることにした。
それともう一つ、大きな問題がある。
先ほどのレクチャーでは、この辺りの詳しい説明までは受けていない。
部屋の中で、使えるアイテムは限られている。
それから、使い道の分からない大きなキッチンペーパーのような紙もあった。
脱出ゲームさながら、この密室で課されたミッションをクリアする必要がある。
試行錯誤の結果、最終的に以下の流れとなった。
・リクライニングチェアーの座部に大きなキッチンペーパを敷く(念のため2枚重ね)
・その上に採精カップを置く
・ズボンを下ろし、リクライニングチェアーに向かって前傾姿勢となる
・ただ、こうするとテレビに対して背を向ける形になってしまうため、DVDが見れない
何が正解だったのか、それは今もわからない。
***
無事ミッションをクリアし、あとはこれを提出すれば今日の検査は終了だ。
部屋の片づけをし、事前に渡された白い紙袋にカップを入れて部屋を後にする。
精子の提出先は、採精室から歩いて20メートルくらい先にあるガラス張りの部屋で、
ガラス張りの壁には、カップを置く小窓と中のスタッフと会話するための受話器が備え付けられていた。
ガラス窓の向こう側は無菌室のような真っ白な空間で、スタッフは白衣を着て全員マスクをし、白い帽子をかぶっている。
小窓に自分の精子が入った紙袋を置くと、ガラス窓の向こう側にいるスタッフが近づいてきて、それを受け取った。
受話器を手に取り、ガラス越しでアイコンタクトを取りながら会話をする。
という気持ちになってくる
ガサゴソガサ・・・
カップが日の目を見る。
カップを軽く振ったりしながら、観察した様子をPCに打ち込んでいく
自分が数分前に出した精子を、白衣を着た綺麗なお姉さんが繰り返し、何度も確認する
こ、これは、一体なんの時間なんだ。
なんとも言えない不思議な空間、不思議な時間、不思議な気分に包まれた。
「お待たせしました。最後に、お名前をフルネームで教えてください」
「ありがとうございます。確かに受け取りました」
そう言って受話器を置き、笑顔で見送られた。
***
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1434362
【そんなに叩くことではない】
sotonohitokun ちょっと思慮足りない程度の悪意もそれ程無い奴を態々拡散(無言ブロックかDMでええやん。もう男女別で別アプリにすべきと思う位こんなんばっかのはてぶ。断絶を促すばかりで1ミリもプラスになって無い気が…
bunkashiken 確かにデリカシーないとは思うけど、全人類をアップデートできるわけがないんだからデリカシーに欠けた人は絶対にいなくならないよ。それをいちいち集団でバッシングするのはやりすぎだし、手放しで支持はできないね
zheyang 公式の注意の仕方も良くない。言葉尻だけ丁寧で威圧感がある。何が悪いのが説明しないのも無言の圧力を与える(「女性が不快に思われますので~」とか書くべき)。このおぢさんはそれで逆上したんだろう。
yubi1guitarbook ただの感想やん…
reuteri 道端であなたを見てドキドキしましたぐらい言えない社会なんて、ポイズン。不器用な口説きを許容する社会であってほしい。
comitlog もうTwitterは昔と違って世間一般的な場になりすぎてしまい、気軽に好きなことを言える場ではなくなってしまったようだな。
preciarネットが公共空間に近くなったからこそ、自分にとって不快な存在は排除できない。ブロックで自前の壁を作りなさい
hiroyuki1983 現実でダメなことでも許されるのがネットのはずだったが、いつの間にこうなってしまったのか。現実の延長ってことはつまりクソってことじゃん
hinapix 世界中の人の目に留まるSNSにUPするなら『服を着た人を見た、一般人の初見感想』という意味では、様々なものが寄せられるのは覚悟の上で利用するしかない。服自慢の自己満足なら鍵つけて身内に誉めて貰えばいいと思う
sisya 決してセクハラを肯定はしないが、SNSで拡散する宣伝効果と自己顕示欲は肯定するが、セクハラは許容しないという線引きは、可燃性が高いと思う。何らかの批判を浴びる覚悟は最低限持ってほしい。
【法には触れていない】
tetora2 キモいオッサンだとは思うが、女性が好きな格好をして男性が法に触れない感想を言うのは何かアカンのか?キモい相手には何をしても良いという圧倒的お気持ちアタックを感じる。
lettuce0831 本人が言うならともかく公式がわざわざ割って入って言うのは悪手だと思う。くまクッキングみたいに着衣おっぱい武器にして稼いでる人もいるわけだし
goriragao フェミ界隈の人達がくまクッキングに一切触れないの都合良すぎてウケるな
ntstn 結局、男は女性と絡まないのが一番になる世の中はディストピア感があってあんまり好きではないなぁ。グラビアアイドルとかは困っていく流れになりそ。
preciar そのコミュニケーションで問題ない相手もいるので、それをデフォルトにする人間もいると言うだけ
junmk2 本人の意図とは関係なく、この写真は十分に性的と言えると思うんだけど、なんでゾーニングされないの?男性が上げた筋肉美を誇る写真に対して、性的にかっこいいと評するのもアウト?
chirasinouramemo 過度に性的なので、フェミは全力で攻撃に来るべき
yugent 「キモい」ってワードも性的評価でありセクハラじゃん。キモいって言ってる奴はおっさんと同レベルだと自覚しろよ。「キモいおっさんにキモいと言うのはセーフ」ならエロい女にエロいと言って何が悪いってことになる
rag_en 『本人の望まないリプやブクマはNG』という話なら理解もできるが、「性的まなざしはNG」ならただの「まなざし村」でしょ。はてな村、無断リンクや無断ブクマで騒いでた頃、どういう「正しさ」を振りかざしてたっけ?
呼ぶ気なんかさらさらなかったけれども彼はあまりにしつこい男だったため渋々家に呼ぶことにした。
家に呼んでみてわかったけど、まずコイツは全然デリカシーって言う概念がない。
人の家の引き出し勝手に開けて物を漁ったりとか、食い物食べ散らかしたりとか、食い方も汚いし、それにポテチを触ったその手でリモコン触るのマジでやめろ。
本当に彼を家に呼んだことを後悔した。
フローリングの床とトイレの壁におびただしい数の黄色い水滴がこびりついている。
彼は人の家のトイレを汚していることに気づいているのだろうか。
思わず私のキュートで小さな唇から鬼のようにしゃがれた言葉が漏れ出した。
その瞬間今まで溜まりに溜まっていた自分の中の怒りという怒りが沸々と湧き出し私の中で爆発した。
彼は36歳。高学歴ってほどでもないけどそこそこの大学を出ている。仕事も安定した職種だし、イケメンではないけれどまあ整っている方かと思う。好きでも何でもなかったがこれが最後のチャンスだと思っていた。
周りの友達がどんどんと幸せになっていく中で自分も早くみんなみたいに幸せにならなきゃ、そういった強迫観念が自分の心の奥底に眠っていた違和感を押さえつけていたに違いない。
「もう別れよう」
私は彼にそう言い放ち彼を外に追い出すとマンションのドアの鍵をガチャリと閉めた。
自然と溢れ出る涙が私の頬をつたう。
どうして私は泣いているのだろう。
思い通りにうまくいかない現実を忘れたい。そんな思いからか私はトイレを無心に掃除し始めた。
何十回も何百回も私はトイレを掃除した。この家に彼の痕跡を残したくなかった。だが壁に染み込んだ黄色い雫は何度掃除しても落ちることがない。
私はおもむろにクローゼットを開け、オレンジのポリタンクにアルコール注ぎその重いタンクを背中に背負った。
農家の長男だった私は小さい頃からやりたくもない仕事を手伝わされた。
あの辺鄙な村から上京するときどうしても手放せず持ってきてしまった噴霧器。
え、長男?
そうです私は男です。
騙されましたか?
おしまい。
なんで旅行に行く前に「友人氏がゲイかもしれない」って考えられないんだろう。俺がゲイだからそう思うんだろうけどさ。
元増田(男と仮定)は以下の信念に従って、二人っきりでの旅行をOKとするかNGとするかを判断している。
100人中3人はゲイって研究報告もあるのに、男女のサシ旅行はNGで、同性同士ならOKなの?
総務が遠方からの参加者にホテルを取ってくれたんだが、現地に行って初めて「見知らぬ同性との相部屋」だと発覚。本当に嫌だったけど、新卒で度胸もないから黙って泊まった。
ゴールデンタイムのバラエティ番組で単独スポンサーとかやってるような大手の会社だから、まさかこんなデリカシーにかけたことするとは思わなかったを
父が嫌いだ。
私が用事があって風呂を洗えず、温かいお湯が浴槽にはっていないとキレ散らかす父が嫌いだ。
私が苦手なものをうっかり食べてしまい、いかにも不味そうな顔をしているとそういう顔するなら何も食べるなとキレ散らかす父が嫌いだ。
22にもなる娘の部屋にノックもせず入ってくる父が嫌いだ。
少しでも口答えしたりすると学費のことや食費のことなどお金をチラつかせてくるのが嫌いだ。
車を運転している時に前の車が遅いとすぐにイラついて、追い抜かしてめちゃくちゃスピードを出す父が嫌いだ。
渋滞にはまったりすると声を荒らげて数十分文句を言い続ける父が嫌いだ。
就活のことを何も知らないのに色々口出ししてくる父が嫌いだ。
すぐに「お前がそんなことできるはずない」と否定してくる父が嫌いだ。
私が一人暮らししたいと言うとお前は無理絶対できない俺がいるから生きていけてるのにと人格否定までしてくる父が嫌いだ。
イラつくポイントがどこにあるのかわからない全身地雷原な父が嫌いだ。
くちゃくちゃ音を出してご飯を食べる父が嫌いだ。
私の部屋に入って臭い、片付けろ、とか文句を言うくせに自分の部屋はタバコの匂いが染み付いてめちゃくちゃ臭いし服がその辺に散乱していてゴミ屋敷みたいになってる父が嫌いだ。
そのくせ自分の部屋は片付いてる、俺はいつも清潔、お前も見習えと言ってくる父が嫌いだ。
私の部屋に入ってきてお構い無しにオナラして帰っていく父が嫌いだ。
酒を毎日大量に飲む父が嫌いだ。
ビールを常に冷やしてないとキレ散らかす父が嫌いだ。
ご飯を食べ出すと一切席から立たなくなって、私を小間使いみたいに扱う父が嫌いだ。
階段や狭い廊下に自分の荷物をおもむろに置いておくくせに、私や母がちょっとものを置いておくと邪魔だとキレ散らかす父が嫌いだ。
動物の扱いが雑な父が嫌いだ。
自分は靴を脱ぎ散らかしてある癖に、私が靴を片付けないでおくと文句を言う父が嫌いだ。
俺は周りより優れていると絶対的に思っている父が嫌いだ。
テレビのアナウンサーやタレントに「こんな年寄りの女を使うな、ブスは見たくない」とすぐ言い出す父が嫌いだ。
レストランやら食堂やらで普通の声量で「ここの料理はまずい」とか「店員の態度が悪い」とか言い出して、やめてほしいと言うと「聞こえないように言ってるんだからいいだろ」と怒鳴る父が嫌いだ。
デリカシーのない父が嫌いだ。
お前は就活を9月からはじめていれば成功した、と謎の理論を展開する父が嫌いだ。
私が入社予定の企業を事細かに調べてはネットの評判やら悪評やらをいちいちにやにやしながら報告しにくる父が嫌いだ。
自分の頼んだ宅配を家族が受け取っていないとキレ散らかす父が嫌いだ。
私が朝寝ぼけて父の言葉に上手く反応できないとキレ散らかして一日口をきかない父が嫌いだ。
窓を開けているのに大声で怒鳴ったり笑ったりする父が嫌いだ。
昨日の夕飯の残りを絶対に食べない父が嫌いだ。
そんなもん捨てちまえ、とすぐに言う父が嫌いだ。
毎週の土日に必ず家族全員で出かけることを強制し、断ると不機嫌になる父が嫌いだ。
勝手に予定を決めて、勝手に旅行の日取りを決めて全部準備を済ましてから報告してくる父が嫌いだ。
私を褒めてくれるときの父が好きだ。
奨学金借りなくていい、俺が全部出すから大学行けと言ってくれた父が好きだ。
機嫌のいい時の父が好きだ。
俺とお前は家族だからそっくりだなあと言っている時のにこやかな父が好きだ。
料理を作るのが面倒だろうから、と夕食のおかずをよく買ってくる父が好きだ。
私を、家族を大切にしてくれる父が好きだ。
これもうわかんねえな
日本人のおっさんがキモいのは生まれつきじゃないから治す気があればなおせるよ。例えばマナーやデリカシーを気をつけるとか、人間なら当たり前のこと。それができないのは人間ではなく家畜ゴキブリ以下ってこと。
女ってこういうデリカシーの無さがあるよな
初対面から自分の家族や恋愛や友人関係とかいった深い話をしてくる人のことなんだけど
(これが初対面&二度と会わない系なら別に気にしないし言い捨てなんだろうなって思う)
(こういうゼロ距離な人にありがちなヤバい話とかも名乗りあってすぐから離されたりする)
メンヘラなのかなんなのか、こういう自分の中身を最初からフルスピードでむき出しにしてくる人いない?
言われたまともな感覚持ちならちょっとドン引きすると思うんだけど
それで「私って同性の友達あんまりいなくって」とか「同性に嫌われがちで」って言うんだよね
本人まったく自覚がないからそれとなく注意してもはっきり注意しても治らない
ゼロ距離な友達関係築く同士で仲よくすればいいじゃん?って思うだろうけど
お互いデリカシーないとか初対面からそういう話する普通?思ってるんだよ、なんか不思議。
「……君ら、本当にツクヒの見舞いで来たのかい?」
さっきまで穏やかだった二人も、さすがに表情を強張らせている。
まあ無理もない。
指摘自体は間違ってなくても、友達を心配している人間が投げかける言葉としては健全じゃあない。
「確かに客観的に見て不注意ではあったと思うし、こちらに落ち度がないといったら嘘になるけど、そういうことって誰にでも起こりうることだ」
「そう、それを踏まえて対策しない、この国の交通管理にも問題がある!」
とはいえ、この人たちも言ってることが少し変な感じだ。
一理なくはないけれど、何かズレているような気がする。
「生身の人間と車なら、車の方が危険なんだ! そのことを君たちも“自覚”すべきだ!」
タオナケの言葉で冷静さを失ったのか、分かりきったことをやたらと強調してくる。
車が危ないってことくらい分かった上で、みんな今回の件はバカげてると思っているんだけど。
思わずツッコミそうになるが、こんな状況でそんなこと言っても仕方がない。
俺はこの場を静めようと、それっぽいことを言うことにした。
「すいません、タオナケはどうも“PTSD”ってやつらしくて、心にもないことを言っちゃう日なんですよ」
「私、女だけど、“PTSD”じゃないわ! 仮にそうだとしても、そういうデリカシーのない発言はやめて!」
「はあ? お前にデリカシーとか言われたくねえよ!」
だけど慣れない言葉を使って慣れないフォローをするもんだから、余計に収拾がつかなくなった。
タオナケはこちらに怒り出し、俺も売り言葉に買い言葉の商戦に乗っかってしまう。
「ふ、二人とも落ち着いて……あと“PTSD”じゃなくて、“PMS”だと思う」
そんな俺たちをドッペルは何とか仲裁しようとする。
「あー、もう、なんでこんなにノイズばかりになるんだ……」
「なんだ、さっきから“PTSD”とか“PMSって。新しいプレイステーションが出るのか?」
「マジ? オレ一人で食っちまうからな?」
そしてシロクロは茶菓子に夢中。
「うちの子が現に怪我したんだ! 今後そうならないよう、何らかの対策を望むのは親として当然だろう!」
「いや、そもそもツクヒ本人はどう思ってるの? 自分の不注意が原因だって思ってないの?」
「……子供には責任能力がない! だから大人が気持ちを汲み取り、代わりに導いてあげなくては」
それでもツクヒの両親は主張を押し通し続けているし、カオス極まりない状況だ。
「あと、その『私、○○だけど~』って言うのやめろ! 自意識つよ子さんかよ!」
俺の近くにあったコーヒーカップが、ひとりでにパリンと割れた。
「え?……なんだ?」
さっきまでのが嘘のように、室内は静まり返る。
逆に俺たちはそれで我を取り戻した。
ミミセンがすぐさま退散を号令し、俺たちは阿吽の呼吸で頷く。
「おじゃましました~!」
「ほら、シロクロも帰ろう!」
「まだ菓子残ってるのに……」
ツクヒの両親たちは、その様子をただ呆然と眺めていた。
「な、なんなんだ、あの子達は……」