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はてなキーワード: 断腸の思いとは

2010-12-21

http://anond.hatelabo.jp/20101221173025

からさ。「女性専業主婦を望む男性が何割かいて、そのニーズに合わせる女性も何割かいる」わけよ。

女性専業主婦を望む男性しかいない、とか言ってるんじゃないでしょ?

増田さ。他人と「パートナーになる」ってこと、わかってる? 「俺はお前に専業主婦になって欲しいんだけど、俺に言われたからなるなんて言われるのは心外だから、言わない。でも、俺の希望はわかってるよなあ?」とか言うの? 違うでしょ? お互いに「どういう生活をしたいか」を話し合って、どうするかを断腸の思いで決めていくんだよ。話し合いの折り合いがつかなければ、どれほど好きな相手であろうと別れることもあるし、それほど好きでもなくても、お互いの希望がなんなくすり合わせられるなら結婚してうまくやれるかも知れない。

増田たい最初から「オトコガー」とか言うな。なんて言ってたら、話し合いも出来ないじゃんよ。就職のことじゃなくても、増田だって奥さんに希望したいことはあるでしょうが。それをいちいち「俺の希望を通した」なんて言われたくないから黙ってるなんてわけじゃないよね? 要望を出す必要もないほど、増田のことをわかってる奥さんとか?

2010-07-01

白泉男子非オタ彼女00年代花ゆめ世界を軽く紹介するための10本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220より。

http://anond.hatelabo.jp/20080726023345を受けて。

まあ、どのくらいの数の白泉男子がそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない花ゆめコミックス世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、2000~2009年花とゆめコミックスのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に花ゆめを布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う20巻、30巻越えの漫画は避けたい。

できれば巻数1桁、長くても既刊10巻にとどめたい。

あと、いくら花ゆめ的に基礎といっても時期がずれすぎるものは避けたい。

テニス好きが『しゃにむにGO』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。(連載開始が98年だから)

そういう感じ。

彼女の設定は

花ゆめ知識はいわゆる「花ゆめ黄金期」的なものを除けば、ドラマ版「ガラスの仮面」程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

オトメン乙男)(菅野文

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「オトメン以前」を濃縮しきっていて、「オトメン以後」を決定づけるだろうという点では

外せないんだよなあ。長さも既刊10巻だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

このトキメキ過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

神様はじめました鈴木ジュリエッタ)、セーラー服にお願い!田中メカ

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな花ゆめコミックス(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「白泉男子としてはこの二つは“神漫画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ちょっと江戸まで津田雅美

ある種の歴史漫画オタが持ってる江戸への憧憬と、ゆるゆるのオタ的な架空歴史へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも津田雅美

耽美的なかわカッコよさ」を体現するソウビ

耽美的に好みな女」を体現するミッシェル

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ガートルードのレシピ草川為

たぶんこれを見た彼女は「どろろだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後も続いていること、これが単行本では収録順大変更になったこと、

少年漫画なら能力バトルになって、頭脳戦が展開されてもおかしくはなさそうなのに、

少女漫画でそういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

金魚奏(ふじつか雪)

「やっぱり恋愛は障害を乗り越えるものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「赤髪の白雪姫

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるふじつか雪の思いが好きだから。

断腸の思いで伸ばしに伸ばしてそれでも全2巻、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「続ける」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

金魚奏の短さを俺自身は短絡とは思わないし、もう伸ばせないだろうとは思うけれど、一方でこれが

美内すずえ魔夜峰央だったらきっちり未完の大長編にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて2巻に収めてしまう、というあたり、どうしても

自分物語を形作ってきたもの膨らませきれないオタク」としては、たとえふじつか雪がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

蛍火の杜へ(緑川ゆき

今の若年層で蛍火見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

夏目友人帳よりも前の段階で、緑川ゆき哲学とか漫画技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がLaLaDXでこの時代に掲載していたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく白泉社好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる夕方再放送アニメでしか夏目を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

キラメキ☆銀河町商店街ふじもとゆうき

ふじもとゆうきの「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない群像劇を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版学園アリス』最終話は「俺たちの学園生活はこれからだ」以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

加速剤はキラメキにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

白磁モリエサトシ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうフェティシズム風味の愛欲をこういうかたちで漫画化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

桜蘭高校ホスト部葉鳥ビスコ

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

オトメンから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、アニメ化から始まるハルヒブームの先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2010-05-26

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/05/24/02.html

鳩山さんはなぜ平気でうそをつく?」

 鳩山由紀夫首相は23日、沖縄県を訪れ、米軍普天間飛行場宜野湾市)の移設先を名護市辺野古とする方針を県側に初めて表明した。仲井真弘多知事は「大変遺憾で極めて難しい」との認識を強調した。日米両政府は28日に合意文書を発表する方向だが、県側で反発が強まるのは確実。社民党福島瑞穂党首も反対を表明し、党内では政権離脱論も浮上した。

 首相は午前10時半ごろに県庁を訪問。知事と向き合って着席したが、ほとんど目を合わさず無言のまま。知事に発言を促されると、意を決したように紙を取り出し読み上げた。現行計画とほぼ同じ結論で「断腸の思いで下した。県外との言葉を守れず大変混乱を招き、心からおわびする」と陳謝した。会談は約20分で終了。4日の初訪問時には知事握手を交わしたが、今回はしなかった。

 その後、県北部12市町村長らと会談。名護市稲嶺進市長からは「鳩山政権が掲げる友愛政治を自ら否定するものだ」と詰め寄られた。会場の外には「沖縄差別許さん」などと書かれた紙や横断幕を掲げた市民約1000人(主催者発表)が集結。約1時間の会談終了後、首相の乗った車が猛スピードで通りすぎると「帰れ、帰れ」と怒号を浴びせた。

 初訪問時のような市民との対話集会はなく、首相が行く先々で激しい抗議が行われた。県警は初訪問時より多い約900人態勢で警戒。13年余り移設反対の座り込みを続ける嘉陽宗義さん(88)は「なぜ鳩山さんは平気でうそをつけるのか。だまされる方が悪いとでも言うのか」と声を荒らげた。

鳩山の空想に振り回された沖縄の人には同情するけどさ、でも今回に限って言えば、騙される側にも問題ありでしょ。

この人達って本気で県外・国外移設出来ると思ってたの?

あの鳩山がそんなに信頼できそうな人に見えたの?

もしそうだとしたら、ちょっと目が曇りすぎなんじゃないの?

2010-02-13

http://anond.hatelabo.jp/20100213000124

「相手が嫌がっても洗脳して相手に好きと思わせる」ということしか伝わってこない。洗脳して自分の思い通りの言葉を言わせて楽しいか? 俺は空しいぞ。まあそれが好きな人もいるだろうが、俺はそういう人とは友達になりたくない。

後は「相手に気に入られることを沢山して好きになってもらう」くらいしか思い浮かばないが、それはお前が一言も言っていないことだし、それがお前のメンタリティなんだろうな。


ついでに俺は元増田じゃないから何とも言えないが、「恋愛が全てだし、そのために全てが許される」という感覚はかなり危ない。普通は多くの人はそこまで踏み込まないで恋愛に向き合っているはずだ。それが自明だと思われても大変困る。

普通の人は恋愛最中でさえ、恋愛より日々の生活が大事だし、オタクだったらゲーセン同人誌即売会などの娯楽の方が大事だという人もいるだろう。元増田も「人の気持ちを汲む」という倫理の方が大事だと思う。その結果、断腸の思い恋愛を放棄して、その苦しみに悲鳴を上げたところで、恋愛よりも倫理を選んだその選択は尊いものであって、否定する資格は誰にもない。

特に外野が「恋愛を選ぶのが当然であって、選ばない奴は死ねばいいのに」と言ったとしたら、その視野狭窄っぷりにはポカーンとしか言えない。恋愛は人をそんなに視野狭窄にしてしまうんだ。怖いな。

俺は恋愛している最中も別にフツーだったし、ゴム使わないと人生設計狂うな、程度のことは思っていたけど、フツーの奴の方が少ないんだろうか? ちょっとマジで悩む。

2009-12-28

映画の「アバター」みたいけど、片目がほんとど見えない。

映画アバター」、すごいらしいですね。

3Dメガネをつけてみると、立体感が半端じゃないと。

俺、左目の視力がほとんどないんですよ。生まれつきの白内障とかで。

眼鏡では矯正できない。

そうなると、両眼視差を利用した立体映像は楽しめない訳ですよ。一生ね。

うわーん。

で、普段は片目でみるのに慣れてるのでなんとも思わないですが、ふと思い出すんですよ。

小学1年ぐらいのときに眼科にいって医者に言われたんですよ。手術でよくなる可能性もあるけどやってみるかいと。

そしたら母親が間髪いれずにいったんですよ、「いいでしょ、見えなくても」と。で俺は「うん」と。

なんかそれをはっきり覚えていて、うわーそんなこというか、と。でも多分お金の問題だろうなと、

すぐさま察知して瞬間的にあきらめてましたね、俺は。

それを思い出すと、やっぱ母親を責めたくなる気持ちがわきあがるんですよ。いやーな気分が。

でも俺も30歳の完全なおっさんなわけで、母親との関係も悪くなく、蒸し返すつもりは全くない。

でもあのとき母親の気持ちはどんなだったんだろうという興味はある。断腸の思いだったんだろうか。

それともあまりたいした問題とは思ってなかったんだろうか。もしかしたら覚えてないかもなー。

で、なんか自分子供心臓病とかの難病で寄付とかを募るニュースがあったりするじゃないですか。

あれ、相当しんどいだろうなと。どうすればいいのかと。諦めれば「自責の念 + 親戚の冷たい目」、

そうじゃなければ、すべてを犠牲にしなければならない。あげく死ぬ死ぬ詐欺とかいわれて。

子供作るのって、本当怖いと思う。

2009-11-15

http://anond.hatelabo.jp/20091115200312

 バカだけど。

個人が短時間幸せになれる政策ばかり言ってるんだから、国民の大多数がそれを望むのは当たり前。

本当は国全体が幸せになるために長期的な政策を進めていく必要があるのに、それは民意が許さない。

ってのが、今回の選挙だと思う。

 

 あと、研究費のムダを審査すること自体は良いことだと思うけど、

それを子供手当てや高速無料化と天秤にかけて判断していない所が問題。

「この予算はさすがに削れないから、子供手当てを少し減らしてなんとかしよう」

みたいな柔軟性が一切ない。前提に公約実現があるからこうなる。

「財源あるってのは嘘でした」ってさっさと認めて、公約の内容にも手をつけて欲しい

 それから、個人的に、仕分け人の態度が気に入らない。

厳しい決断を下す立場なのだから、強気なのはいいと思うが、

「どの予算断腸の思いで削減しているのだ」ってのをもうちょっと態度に出して欲しい

あと、税金の使い道の妥当性を調べているのだから、

手始めに自分給料の妥当性を論理的に説明してみて欲しいと思う。

2009-07-17

オナ禁3日目

そろそろきつくなってきた。テレビ見ててもちょっとキレイな娘が出るとノータイムで痴態を妄想してしまう。最近充実してる素人エロビデオに慣れ親しんでるので、大抵の娘ならパターンにハメて脳内で脱がしてハメることが可能になってることに気づく。ダメだ。

テレビは刺激が強いので、小説でも読もうと思って、途中まで読んでたハルヒの憤慨を開く。中編ワンダリング・シャドウハルヒ学内大会バレーボールをしてるのをキョンが観戦するシーンから始まるが、キョンハルヒのへそに興奮しそうで逡巡してる描写があったが、自分はなぜか汗だくになってるハルヒの臭いを想像してしまい妙に興奮する。ラノベ読んでもこれか。逃げ場がないぜ。

DMMレンタルからエロDVDが届いてしまった。ウィッシュリストからエロ削除するの忘れた。

しかし届いてしまったからにはもったいないので見る(ダメだ)

最初のインタビューシーンだけならいいだろう(いいわけあるか)

見たら、最初の面接で即ハメしながらインタビューだった。すげー燃えそうだが断腸の思い再生窓を閉じた。ちくしょう、こんなときに大当たりのAVを引くなんて。オナ禁段落したときのご褒美にしよう。

http://anond.hatelabo.jp/20090716102107

2009-03-13

おいこらメッセサンオー

おいこら、メッセサンオー、俺キャンセルしたよな?

お金ないから、今月お金ないから電話キャンセルしたよな?

女、電話の向こうのお前、お前覚えてるだろ?忘れたなんて言わせねえぞ、俺の決意。

俺が声を震わせながら、振り絞るような声でキャンセルを告げたのを。

心の中の梨穂子に詫びながら、断腸の思いキャンセルしたよな?アマガミ

それなのに、配送しました、キャンセル変更は出来ませんとかなんなの?

押し売り?悪徳商法キャンセル通知送ってこねえと思ったらこういうことなの?

明日電話

2009-02-22

面接演劇活動をしているので個人的事情もあるが、基本的に週五・実働八時間ずつで働きたい。

採用。連絡メールに「週五・実働八時間でお願いします。長く勤めてね☆」

研修後のシフト連絡メール、週に二十時間以下で驚愕。生きてけねえよ!

不況のせいです。あなただけじゃないです。断腸の思いです。」

じゃあ新人雇うんじゃねえよ!!ヽ(`Д´)ノ←今ここ

繁忙期だけ人手が足りないから募集します☆ってことなら、そう明記してくれと。

あーせっかくバイト見つかったと思ったのにまた探さなきゃ……。

2008-09-07

高岡信者が非達人の彼女に極意の世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数の高岡信者がそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「達人ではまったくないんだが、しかし自分の極意趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない極意の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、信者の都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、極意のことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に極意を布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、金銭的に過大な負担を伴う高岡英夫直接指導の講座は避けたい。

できれば専門指導員の講座にとどめたい。

あと、いくら極意的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

極意知識はいわゆる「ラジオ体操」的なものを除けば、フィットネスピラティス程度は体験している

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

基礎ゆる

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「スティフルクラム解体」を濃縮しきっていて、「フリーフルクラム世界」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも自由だし。

ただ、ここで極意トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、信者側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

センター、下丹田

アレって典型的な「信者が考える一般人に受け入れられそうな極意(そう信者が思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

高岡信者としてはこの二つは普遍的な極意だと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

アウトサイドジンブレイド

ある種の武術系極意の達人が持ってる体捌きへの憧憬と、高岡英夫バイオメカニクス的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも高岡英夫

「手技」による身体意識形成

意識操作」による身体操作

の二つをはじめとして、信者好きのするネタをメソッドにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

基本態功

たぶんこれを見た彼女は「中国武術タントウ功だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の鍛錬がその後続いていないこと、これが日本では大人気になったこと、

日本なら太気拳になって、それが中国に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非達人彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ウォール

「やっぱり極意は武術のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ベスト

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、このメソッドにかける高岡の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削って裏側だけにして、それでも天地の果てに達する、っていうストラクチャーのスケールが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも極意的だなあと思えてしまうから。

ウォールの大きさを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

ベスト丹田だったらきっちり身体内に収まってしまうだろうとも思う。

なのに、意識操作で脳疲労を起こしながら巨大な身体意識を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の身体意識を形作ってきたものが捨てられない達人」としては、たとえ高岡英夫がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。メソッド自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

総合呼吸法

今の若年層で呼吸法をやったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

ゆるよりも前の段階で、高岡カリキュラムとか身体操作技法とかはこのメソッドで頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティのメソッドが高岡英夫直接指導でこの時代にかかっていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく極意好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるゆる体操でしか高岡英夫を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

質重量体操

身体の「ゆるみ」あるいは「重みづくり」を達人として教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

意識操作が他人の感覚を巻き込む」的な感覚が達人には共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ極意第一教程最終講座は質重量体操法以外ではあり得なかったとも思う。

「巻き込まれた」という達人の感覚今日さらに強まっているとするなら、その「達人の気分」の

源は質重量体操法にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

カバンの持ち方

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう戦前の携行術をこういうかたちで講座化して、それが非達人に受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

ゆる体操

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にゆる体操を選んだ。

基礎ゆるから始まってゆる体操で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ゆる教会以降のゆるゆる棒時代の先駆けと

なったメソッドでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいメソッドがありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

いぇい

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

イスラムオタが非オタ彼女イスラム世界を軽く紹介するための10冊

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数のイスラムオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないイスラム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、イスラムのことを紹介するために見せるべき10冊を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女アニメ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う4巻、6巻のシリーズは避けたい。

できれば新書文庫、長くても単行本一冊にとどめたい。

あと、いくらイスラム的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

イスラム知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、高校倫理世界史程度はかじっている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

井筒俊彦イスラーム文化』(岩波文庫

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「井筒以前」を濃縮しきっていて、「井筒以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。厚さも文庫一冊だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

片倉もとこ『イスラーム日常世界』(岩波新書)、桜井啓子『日本ムスリム社会』(ちくま新書

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな入門書(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

イスラムオタとしてはこの二つは“エッセンス”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ニザーミー『ライラとマジュヌーン』(平凡社

ある種のイスラム神秘主義オタが持ってる愛への憧憬と、ペルシア文芸のオタ的な悲劇へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも谷口悟朗

童貞的なださカッコよさ」を体現するマジュヌーン

童貞的に好みな女」を体現するライラ

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

リチャード・ベルコーラン入門』(ちくま学芸文庫

たぶんこれを見た彼女は「聖書学だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが東洋学では古典になったこと、イスラム世界伝統とは相容れず、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

佐藤次高・鈴木董・坂本勉編『新書イスラーム世界史』(講談社現代新書

「やっぱり新書は一般のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは板垣雄三編『「対テロ戦争」とイスラム世界』(岩波新書

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける著者たちの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも三巻、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

全三巻の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが『新書アフリカ史』や『物語△の歴史』(中公新書)だったらきっちり全一巻にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて全三巻を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ著者たちがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

深見奈緒子世界イスラーム建築』(講談社現代新書

今の若年層で神戸モスク東京ジャーミーを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

現段階でイスラム建築研究の制度的担保がなされていない日本において、関連する新書はこの作品以外にはほとんどないとも言えて(中公新書の『モスクが語るイスラム史』は絶版)、こういうクオリティの作品が日本でこの時代にようやく出てきたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくイスラム好きとしては不思議に誇らしいし、報道や資料集でしかイスラム建築を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

マルジャン・サトラピ『刺繍イラン女性が語る恋愛結婚』(明石書店

現地女性の「目」あるいは「語り」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「座学の教義理解からはとらえられない地域の日常を毎日生きる」的な感覚イスラム教徒には共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ地域を知るための基本書は『もっと知りたい○』(弘文堂)、『暮らしがわかるアジア読本●』(河出書房新社)、『◎を知る■章』(明石書店)以外ではあり得なかったとも思う。

日常を生きる」というイスラム教徒感覚を知りたいという気持ちが今日さらに強まっているとするなら、その「理解」の源は現地の声をじっくり聴くことにあるんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

中田考『イスラームロジック』(講談社選書メチエ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう日本人イスラム教徒イスラム理解をこういうかたちで書籍化して、それが非イスラム教徒に受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

谷川流涼宮ハルヒの憂鬱』(角川スニーカー文庫

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

井筒から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-09-06

ボクオタが非オタ彼女にボク世界を軽く紹介するための10人

まあ、どのくらいの数のボクオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないボクシング世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ボクシングのことを紹介するために

見せるべき10人を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ボクシング布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、WOWOWリングジャパンビデオでしか見られないボクサーは避けたい。

できれば日本人、せめて国内ジム所属にとどめたい。

あと、いくらボクサー的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

空手好きが『船越義珍』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ボクシング知識はいわゆる「亀田」的なものを除けば、タイソンガッツ程度は知っている

格闘技への理解度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

辰吉丈`一郎(大阪帝拳

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「辰吉以前」を濃縮しきっていて、「辰吉以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。一応、本人的にはまだ現役だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多なボクサーについて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

畑山隆則京浜川崎)、竹原慎二(沖)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなボクサー(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「ボクオタとしてはこの二人は“アスリート”として優れてる思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ユーリ・アルバチャコフ(協栄

ある種のボク漫オタが持ってるソビエト科学トレーニングへの憧憬と、クロスカウンターへのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも協栄的な

童貞的なださカッコよさ」を体現するジミンとの師弟関係

童貞的に好みな女」を体現する東北美人の嫁

をはじめとして、オタ好きのするキャラキャリアにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

川島郭志ヨネクラ

たぶん川島スリッピングアウェー見た彼女は「この人、たくさん殴られて痛そう」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜のボクサーがその後続いていないこと、ブエノ戦で大熊アナが実況中に泣いちゃったこと、

アメリカならスーパースターになって、ジュニア・ジョーンズやタピアなんかとビッグマッチが組まれてもおかしくないのに、

日本国内でこういうのが評価されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

八尋史郎(帝拳

ボクサーって女のコより軽いんだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「井岡弘樹

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、八尋のいかにも軽量級って体格が好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも108ポンド、っていうウェイトが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「自分の非力を補う」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

八尋のボクシングを俺自身は弱いとは思わないし、ガメスともよく戦ったと思うけれど、一方でこれが

ロペスやカルバハルと当たってたらきっちり失神してしまうだろうとも思う。

なのに、ろくにメシ食わないでジュニアフライのウェイトを作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ八尋がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。小見山戦の右アッパーと合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

高橋ナオト(アベ)

今の若年層でナオト見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

はじめの一歩』よりも前の段階で、ボクシングの逆転劇とかカウンター美学とかはこのボクサーで頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティボクサー後楽園ホールをこの時代に熱狂させていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくボクシング好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる亀田でしかボクシングを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

吉野弘幸(ワタナベ)

吉野の「天賦」あるいは「K-1進出の先鞭」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

ボクシングは壮絶であるべき」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ「鼻の骨を耳の後ろに移植して戦い続ける」というエピソードは吉野以外にはありえなかったと思う。

ボクサー=壮絶にストイックな生き物」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「壮絶な気分」の

源は吉野にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に左一本でのノックアウトを楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

江口九州男角海老宝石

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうギミック風味のボクシングを「兄弟対決」なんて演出で見せて、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

鬼塚勝也協栄

9人まではあっさり決まったんだけど10人目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に鬼塚を選んだ。

辰吉から始まって鬼塚で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、先代逝去以降の協栄疑惑の先駆けと

なったボクサーでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいボクサーがいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

ミスオタの彼女日本古典探偵小説を軽く紹介するための10本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

アニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のミスオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「ミスオタではまったくないんだが、しかし自分の探偵小説趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない日本古典探偵小説世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、戦前戦後日本探偵小説のことを紹介するために読ませるべき10本を選んでみたいのだけれど。

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う三大奇書は避けたい。

できれば短編、長くても中編程度の分量にとどめたい。

あと、いくら戦後を含むといっても高度経済成長期の雰囲気を醸し出す作品は避けたい。

古典SF好きが筒井康隆は外せないと言っても、それはちょっと現役だし、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリ知識はいわゆる「少年探偵団」的なものを除けば、シャーロック・ホームズ程度は読んでいる。犯人当ては苦手だが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

横溝正史本陣殺人事件』

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「本陣以前」を濃縮しきっていて、「本陣以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも丁度いいし。ただ、ここで探偵小説批評トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

このプロットの複雑な作品について、どれだけさらりと、ネタバレにならず単調すぎず、それでいて必要最小限の宣伝惹句彼女に伝えられるかということは、ミスオタの「編者解説&訳者あとがき能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

江戸川乱歩パノラマ奇談』、坂口安吾『不連続殺人事件』

アレって典型的な「ミスオタが考える一般人に受け入れられそうな探偵小説(そうミスオタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「ミスオタとしてはこの二つは“文学”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

海野十三『点眼器殺人事件』

ある種のSFオタが持ってる科学への憧憬と、新青年監修のミスオタ的な本格トリックへのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも海野的な

バカミス的で無理のある謎」を解く帆村荘六

を中心として、昭和の香りのするとぼけ世界観を作り上げているのが、紹介してみたい理由。

大阪圭吉『とむらい機関車

たぶんこれを読んだ彼女は「八○屋○○だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。大阪圭吉が戦死したこと、彼の作品が戦前推理小説としては破格の完成度を持っていること。戦後なら実写テレビドラマになって、それがお茶の間を賑わしてもおかしくはなさそうなのに、死んでからはその存在すら忘れられてしまったこと、なんかを非ミスオタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

水谷準『カナカナ姫』

「やっぱり本格探偵小説男性読者のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『牧師館の殺人』でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける水谷準の思いが好きだから。

断腸の思い女流探偵キャラを作って、彼女車椅子障害者、っていうのが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「社会的弱者」への視線がいかにも新青年的な左翼だなあと思えてしまうから。

カナカナ姫の性格を俺自身は詮索好きとは思わないし、限りなく魅力的とは思うけれど、一方でこれが乱歩正史だったらきっちり狂人にしてしまうだろうとも思う。

岡本綺堂『半七捕物帳』

今の若年層で岡本綺堂を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。乱歩よりも前の段階で、探偵小説の技法とかは捕物帳で基礎を築いていたとも言えて、こういうクオリティの作品が雑誌連載でこの時代に載っていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく探偵小説好きとしては不思議に誇らしいし、岡っぴきといえば銭形平次くらいしか知らない彼女には読ませてあげたいなと思う。

夢野久作『瓶詰の地獄

夢野の「近代の文学は総て探偵小説である」という思想ミスオタとして伝えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「狂気と近親相姦」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ最近妹萌えブームは『瓶詰地獄』以外ではあり得なかったとも思う。

社会から逸脱して虚構的性愛を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は『瓶詰地獄』にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

小栗虫太郎完全犯罪

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういうゴシック風味の殺人事件をこういうかたちで密室化して、それが非ミスオタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

高木彬光刺青殺人事件』

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に神津恭介を選んだ。

密室から始まって密室で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、戦後社会派ミステリの先駆けとなった作家処女作でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの幻影城は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-08-18

軍オタが非オタ彼女ジェット軍用機世界を軽く紹介するための10機

改変元:アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のミリオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

ミリオタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないジェット軍用機世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、オタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ジェット軍用機のことを紹介するために見せるべき機体を10機ほど選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に『世界の傑作機』を買わせるのではなく、相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、資料集めに過大な負担を伴う輸送機とか哨戒機は避けたい。

できれば西側の機体、東側でも有名な機体にとどめたい。

あと、いくら航空技術的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

イギリス機好きが『ミーティア』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあと思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

軍用機知識はいわゆる「トップガン」的なものを除けば、基地祭でブルーインパルス程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

F-4「ファントムII」(アメリカ)

まあ、いきなりこれかよとも思うけれど、「ベトナム戦争以前」を濃縮しきっていて、「ベトナム戦争以後」を決定付けたという点では外せないんだよなあ。総生産数も5000機以上だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この生産数過多な戦闘機について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

F-15「イーグル」(アメリカ)、Su-27フランカー」(ソ連)

アレって典型的な「オタクが考える一般人にも受け入れられそうなジェット戦闘機(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「オタとしてはこの二機は“飛行機”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

XB-70ヴァルキリー」(アメリカ)

ある種の戦闘機無用論者が持ってる高速爆撃機への憧憬と、レイピアが護衛するオタ的な戦略空軍へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えて

の二つをはじめとして、オタ好きのするスペックを機体にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

Yak-38「フォージャー」(ソ連)

たぶんこれを見た彼女は「ハリアーだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜のVTOL機がその後Yak-141に続くこと、その技術アメリカに入ってX-35Bになったこと、そしてF-35Bになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、自衛隊にはそんな気がまったくないだろうこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

F-111「アードバーク」(アメリカ)

「やっぱり空軍といえば阻止攻撃だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「フェンサー」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この機体にかけるマクナマラの思いが好きだから。

断腸の思いで重量を削って、でも海軍型はダメでしたっていう結果が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「計画を統合する」ということへの諦めきれなさがいかにも非効率的だなあと思えてしまうから。

可変翼を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがマクナマラ以前の米軍だったらきっちり用途ごとに分けて開発してしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて空海の機体を統合してしまう、というあたり、どうしても「同じエアフレーム使ってコスト削減という幻想が捨てられないオタク」としては、たとえマクナマラがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。トーチングの美しさと合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

MiG-15「ファゴット」(ソ連)

今の若年層でミグ15見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

朝鮮戦争の段階で、ミグ設計局の哲学とか技法とかはこいつで西側レベルに達していたとも言えて、こういうクオリティ戦闘機ロシアでこの時代に作られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくソ連機好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるベレンコ中尉亡命事件でしかミグ戦闘機を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

J35「ドラケン」(スウェーデン)

サーブの「STOL」あるいは「軽戦闘機づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

高速道路のどこからでも離陸したい」的な感覚小国には共通してあるのかなということを感じていて、だからこそlight群青の空を越えて』の主役機はグリペン以外ではあり得なかったとも思う。

「軽戦闘機を分散配置して生かす」というスウェーデン感覚今日さらに強まっているとするなら、その「専守防衛の気分」の源はドラケンにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に可愛がってもらえるかどうかを見てみたい。

B-2「スピリット」(アメリカ)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうブーメラン風味の全翼機をこういうかたちでステルス化して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

F-22ラプター」(アメリカ)

9機まではあっさり決まったんだけど10機目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にラプターを選んだ。

ファントムから始まってラプターで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、21世紀の空を支配することを義務づけられた戦闘機でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい機体がありそうな気もする。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんと変態ブリテン脳に入れ替えてやる」という反応は大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-08-10

ハロヲタが非ハロヲタ彼女最近Hello!Project世界を軽く紹介するための10枚

改変元→http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数のハロヲタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

ハロヲタではまったくないんだが、しかし自分のヲタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない最近Hello!Project世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、最近ハロプロを紹介するために

聴かせるべきシングル10枚を選んでみたいのだけれど。

(要は「宇多丸のマブ論」の正反対版だな。彼女アイドル世界布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、経済的に過大な負担を伴うイベントDVDコンサートDVDまでの言及は避けたい。

できればマキシシングル、例外としてミニアルバムも可としたい。

あと、いくらハロプロといっても古びを感じすぎるものは避けたい。

市井ヲタが『青いスポーツカーの男』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じなので、2003年以降の作品に限った

彼女の設定は

ハロプロ知識はいわゆる「ラブマシーン」的ミリオンを除けば、「ASAYAN」程度は見ている

アイドルヲタ度も低いが、髪型はけっこう佐紀ちゃん

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

女子かしまし物語モーニング娘。

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「辻加護卒業以前」を濃縮しきっていて、「辻加護卒業以後」と「久住加入以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。2もあるし。

ただ、ここでヲタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、ヲタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

やったろうぜ!/音楽ガッタスはなをぷーんきら☆ぴか

アレって典型的な「ヲタクが考える一般人に受け入れられそうなユニット(そうヲタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ハロヲタとしてはこの二つは“混成ユニット”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

愛すクリームとMyプリン美勇伝

ある種のアイドルヲタが持ってるアダルトエロスへの憧憬と、あき竹城監修のクチャーズ的な衣装へのこだわり((そんな事実はない))を

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもつんく♂

処女的なださかわゆさ」を体現する石川梨華

処女的なビッチ」を体現する岡田唯

の二人をはじめとして、ヲタ好きのする仕草を振り付けにもちりばめているのが、紹介してみたい理由。

シャイニング 愛しき貴方カントリー娘。紺野藤本

たぶんこれを聴いた彼女は「ビーチボーイズだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが美貴ヲタでは大人気になったこと、

美貴ヲタならこれがミリオンになって、ハロプロ大復活の原因になってもおかしくはなさそうとすら思っているのに、

キッズヲタにこういう感性が理解されないこと、なんかを非ヲタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

青春!LOVE ランチアテナ&ロビケロッツ(新垣里沙光井愛佳中島早貴岡井千聖)

「やっぱりハロプロ子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「Buono!

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるnkskの思いが好きだから。

断腸の思い雌伏の時期を経てそれでもイマイチ意味不明ユニット、っていう不遇さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「キッズオリメン」ということへの諦めきれなさがいかにもnksk的だなあと思えてしまうから。

nkskのダンスを俺自身は最高とは思わないし、まだ伸びしろはあるだろうとは思うけれど、一方でこれが

夏焼雅鈴木愛理だったらきっちり一万枚は売ってしまうだろうとも思う。

なのに、がきさん・みっつぃー・nksk・ちさとでユニットを作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないハロヲタ」としては、たとえnkskがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

スイートホリック安倍なつみ

今のキッズヲタ安倍シングルもチェックしてる人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

キッズ発表を含むハロマゲドンよりも前の段階で、つんく♂哲学とかアイドル理念とかはこの人物で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がセールス的に振るわなくてもこの時代にもリリースできるんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくハロプロ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる黄金厨的視点でしか安倍なつみを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

スッペシャル!ベストミニ ??2.5枚目の彼??/Berryz工房

嗣永桃子の「尻」あるいは「キャラづくり」をヲタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない青春を毎日生きる」的な感覚ヲタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ2007年SSAでのBerryz単独コン「桜満開 Berryz工房ライブ?? この感動は二度とない瞬間である!」のクールダウンVTRは本作所収の「ありがとう! おともだち」以外ではあり得なかったとも思う。

青春化した30代を生きる」というヲタ感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ヲタクの気分」の

源は「ありがとう! おともだち」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

スッピンと涙。後藤真希

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう女は早起きして薄化粧くらいしとけ風味の恋愛をこういうかたちで歌詞にして、それが非ヲタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

桜チラリ℃-ute

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に℃-uteを選んだ。

娘。から始まって℃-uteで終わるのは全然収まりはよくないんだろうけど、℃-uteメジャーデビューとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。℃-uteに全く触れないわけにもいかなかったし。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

いずれにせよ、ジュンリン加入以前以後とかダブルユーとか全部抜けてるので、年度別にやってもいいかもしれない。

2008-08-09

イ映オタが非オタ彼女インド映画世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のイ映オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のイ映趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないインド映画世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、インド映画のことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女インド映画布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う休憩2回、3回のインド映画は避けたい。

できれば3時間以内、長くても3時間半にとどめたい。

あと、いくらイ映的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

無声映画好きが『ハリシュチャンドラ王』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

インドの知識はいわゆる「カレー美人」的なものを除けば、旅番組程度はたまに見ている

映画好き度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

シャールクカーンのDDLJラブゲット大作戦(アディティヤ・チョプラ監督

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「DDLJ以前」を濃縮しきっていて、「DDLJ以後」を決定づけた

という点では外せないんだよなあ。長さも189分だし。ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、

彼女との関係が崩れるかも。この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、

それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション

能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

ラブ・イン・東京プラモード・チャクラヴォティー監督)、ディル・セ 心から(マニラトナム監督

アレって典型的な「オタクが考える日本一般人に受け入れられそうなインド映画

(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「イ映オタとしてはこの二つは“映画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

クリーシュ(ラケーシュ・ローシャン監督

ある種のSFイ映オタが持ってる東南アジアへの憧憬と、シンガポール観光局たぶん未監修の

オタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えて

いかにもローシャン兄弟な

「山奥のおばあちゃん子的なださカッコよさ」を体現するクリシュナ

「山奥のおばあちゃん子的に好みな女」を体現するプリヤー

の二人をはじめとして、イ映好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

炎(ラメーシュ・シッピー監督

たぶんこれを見た彼女は「七人の侍だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがインドでは大人気になったこと、インドなら10年ごとに

リメイクされて、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、近年日本国内でこういうのが

つくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

メーン・フーン・ナー(ファラーカーン監督

「やっぱりインド映画は未婚男性のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは

「ヴィールとザーラ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるカーン

思いが好きだから。断腸の思いで削りに削ってそれでも2時間54分、っていう尺が、どうしても俺の心を

つかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えて

しまうから。 MHN の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、

一方でこれがバンサーリーやヴァルマだったらきっちり2時間30分にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に歌掛けて唾かけさせて2時間54分を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の

物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえカーンがそういうキャラでなかった

としても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ムトゥ 踊るマハラジャ(KS ラヴィクマー監督

今の若年層でラジニ映画見たことある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

パダヤッパよりも前の段階で、ラヴィクマールの哲学とか特撮技法とかはこの作品で頂点に達していた

とも言えて、こういうクオリティの作品がタミル映画でこの時代にかかっていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくイ映好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるタミル政治問題でしかラジニを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

踊り子(ムザッファール・アリー監督

レカーの「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、

ということではなくて。「終わらない踊り見物を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかな

ということを感じていて、だからこそアイシュワリヤ&アビシェク夫妻の初リメイク作はウムラオ・

ジャーン以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その

オタクの気分」の源はウムラオ・ジャーンにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも

口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

愛と憎しみのデカン高原(ジャヤント・C・パーランジ監督

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうジュベナイル小説風味の恋愛をこういうかたちでテルグ映画化して、それが非オタ

受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

明日が来なくても(ニキル・アードヴァーニー監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にKHNHを選んだ。

DDLJから始まってKHNHで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の海外フルロケ時代の

先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

cf) http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

特殊部隊オタが非オタ彼女特殊部隊世界を軽く紹介するための10部隊

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の特殊部隊オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

特殊部隊オタではまったくないんだが、しかし自分の特殊部隊オタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない特殊部隊世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、特殊部隊ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、特殊部隊のことを紹介するために

見せるべき10部隊を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女特殊部隊布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、理解に過大な負担を伴う発展途上国特殊部隊は避けたい。

できれば先進国、少なくとも新興工業国にとどめたい。

あと、いくら特殊部隊的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

特殊部隊知識はいわゆる「GIジェーン」的なものを除けば、ネオ麦茶事件程度は知っている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

グリーンベレーアメリカ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「グリーンベレー以前」を濃縮しきっていて、「グリーンベレー以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。ランボーグリーンベレーだし。

ただ、ここでベトナム戦争トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な部隊について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

SEALs(アメリカ)、デルタフォースアメリカ

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな特殊部隊(そうオタクが思い込んでいるだけ。

実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、

それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

特殊部隊オタとしてはこの二つは“映画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

SASイギリス

ある種の第二次大戦オタクが持ってる北アフリカ戦線への憧憬と、その後の対テロ作戦のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも軍隊特殊部隊的な

who dares wins」を体現する標語

「Special Air Service」を体現してない部隊名

の二つをはじめとして、特殊部隊オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

スペツナズ(ロシア

たぶんこれを見た彼女は「スペツナズナイフだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の部隊がソ連崩壊後も続いていること、スペツナズナイフが日本では大人気になったこと、

浦沢直樹パイナップルARMYにもでてきて、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

特殊強襲部隊(SAT)(日本

「やっぱり特殊部隊は治安維持のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「銃器対策部隊」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この特殊部隊にかける日本警察の思いが好きだから。

断腸の思いで増やして300人、っていう人員が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「増やす」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

人員の多さを俺自身は冗長とは思わないし、もう増やせないだろうとは思うけれど、一方でこれが

アメリカだったらきっちり足りずに増やしまくってるだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけてきっちり300人にしてしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ日本警察がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。部隊が行った作戦自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

GSG-9(ドイツ

今の若年層でルフトハンザ航空181便ハイジャック事件を見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

ミュンヘンオリンピックより前の段階で、ドイツ赤軍とかテロ対策部隊の必要性とかは頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの部隊が海外ハイジャック事件を解決したんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく同じ敗戦国としては不思議に誇らしいし、

いわゆる東西統一後でしかドイツを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

第1空挺団(日本

陸自の「資格」あるいは「部隊づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「即応性を高めた精鋭部隊」的な感覚特殊部隊オタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ日本版『レンジャー』はアメリカレンジャー部隊の模倣以外ではあり得なかったとも思う。

レンジャー資格者の数がより多い部隊」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はレンジャーき章を有する者にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

GIGN(フランス

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

非人道的なアンチマテリアルライフル犯人使用して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

USSOCOM(アメリカ

9部隊まではあっさり決まったんだけど10部隊目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にUSSOCOMを選んだ。

グリーンベレーから始まってUSSOCOMで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、 1987年以降の陸・海・空、三軍が統一された

特殊部時代でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい部隊がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10部隊はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-08-07

偶蹄目オタが非オタ彼女に偶蹄目世界を軽く紹介するための10頭


インスパイヤ元 - アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本cf.「○○世界軽く紹介する10本」テンプレまとめ


まあ、どのくらいの数の偶蹄目オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない偶蹄目の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、偶蹄目のことを紹介するために見せるべき10頭を選んでみたいのだけれど。


(要は「天才!志村どうぶつ園」の正反対版だな。動物バラエティの道具に使って笑いものにするんじゃなくて、相互のコミュニケーションの入口として)


あくまで「入口」なので、紹介するのに過大な負担を伴う5メートル、10メートルの偶蹄目は避けたい。

できれば中型、長くても2メートルにとどめたい。

あと、いくら偶蹄目に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

偶蹄目好きが 「『オカピ』はキリンと同じワンダネット(網目状の毛細血管)がある」 から進化歴史を理解するために外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。


彼女の設定は

偶蹄目の知識はいわゆる「動物バラエティ」的なものを除けば、NHK動物番組程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。


アミメキリン

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「キリン以前」を濃縮しきっていて、「キリン以後」を決定づけた(※ビール業界の話ではありません)という点では外せないんだよなあ。心臓から頭までの高低差が2メートルだし。

ただ、ここで偶蹄目オタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な種について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報(「キリンはときどき小鳥も食べる」とか)を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。


リャマ、アルパカ

アレって典型的

オタクが考える一般人に受け入れられそうな偶蹄目(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの、

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、

それを彼女にぶつけて確かめてみるには、一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「偶蹄目オタとしてはこの二つは“家畜”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


ウシ

ある種の偶蹄目オタが持ってる動物への憧憬と、農林水産省のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも家畜

童貞的なださカッコよさ」を体現する闘牛

童貞的に好みな女」を体現するホルスタイン

の2種をはじめとして、偶蹄目オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。


マッコウクジラ

たぶんこれを見た彼女は「あれ?当然クジラ目だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の種がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカなら捕鯨スポーツになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、現在世界中捕鯨に反対されてること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


ムース(ヘラジカ)

「やっぱり偶蹄目はどこか迫力に欠けるよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「アジアスイギュウ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この角にかけるムースの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも2メートル、っていう角が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ムースの角の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがレイヨウやカリブーだったらきっちり1メートルにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて2メートル分を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク

としては、たとえムースがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。角自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


アメリカバイソン

今の若年層でバイソンの群れを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

新大陸発見よりも前の段階で、偶蹄目の楽園とか自然の豊かさとかはこの時代で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ自然現在は近代的になってしまったアメリカにもあったんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく偶蹄目好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる保護区でしかバイソンを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。


ホンシュウジカ(奈良公園

奈良公園の「鹿」あるいは「鹿の角きり」といった丁寧な管理体勢をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない観光客の群れを毎日眺めてる」的な感覚がシカには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアニメ版らき☆すた』で柊つかさ奈良公園のシカに襲われたのだとも思う。

観光名所化した日常を漫然と生きる」というシカの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「シカの気分」の源は「鹿せんべい」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


ヒツジ:メリノ種

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう毛を刈るために飼育されてる家畜を、さらにこういうかたちでジンギスカン鍋にして、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


キョン八丈島

9頭まではあっさり決まったんだけど10頭目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にキョンを選んだ。

キリンから始まってキョンで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、がきデカ以降の偶蹄目時代の先駆けとなった種でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい種がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10頭目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。



「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。



追記

マンガレビューサイトオタが非オタ彼女マンガレビュー世界を軽く紹介するための10サイト

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のレビューサイトオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないマンガレビューサイト世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、レビューサイトヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、レビューサイトのことを紹介するために見せるべき10サイトを選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女マンガレビューサイト布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、大手、老舗、その他有名サイト以外は避けたい。

できれば100万ヒット、もしくは商業誌でも活動のある所にとどめたい。

あと、いくらレビューサイト的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

テキストサイト好きが『魁!!漫画塾』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

レビューサイト知識はいわゆる「Black徒然草」的なものを除けば、ゴルゴ31で紹介されるもの程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ヤマカムすーぱーhttp://www1.odn.ne.jp/cjt24200/yamada/

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ヤマカム以前」を濃縮しきっていて、「ヤマカム以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。更新頻度も復活したし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この過去ログを残さないサイトついて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて「過去ログを見せろ」という願望を中の人

伝えられるかということは、読者側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

・Black徒然草http://btg.fc2web.com/black.htmカフェオレライターhttp://coffeewriter.com/

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなレビューサイト(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「レビュオタとしてはこの2つは“テキストサイト”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

たまごまごごはんhttp://d.hatena.ne.jp/makaronisan/

ある種のオタが持ってる創作への憧憬と、ファンとして作品愛へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもロリコン的な

小学生エロい」を体現するみつどもえ

YESロリータ」を体現するLO

の二つをはじめとして、ロリ好きのする漫画を記事にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ゴルゴ31http://www.golgo31.net/

たぶんこれを見た彼女は「ニュースサイト」だよねと言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

以前行っていたレビューがその後続いていないこと、ニュースサイトとして不動の地位にいること、

ゴルゴ31では紹介されて、それがホッテントリ入りしてもおかしくはなさそうな記事なのに、

痕跡症候群ではこういうのが紹介されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

360度の方針転換http://blog.livedoor.jp/death6coin/

「やっぱりレビューは作品への語り口そのものが大切だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「Lエルトセヴン7」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、更新にかける管理人の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも個別記事を一日数回、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも管理人的だなあと思えてしまうから。

記事の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

マンガ一巻読破や犬の本棚だったらきっちり数百文字にしてしまうだろうとも思う。

なのに、読者層を狭めてまでも毎回膨大な記事をしたためてしまう、というあたり、どうしても

「作品への言及に妥協したくないオタク」としては、たとえ中の人がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。ブログ自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

紙屋研究所http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/

今のネットユーザー画像無しの長文に抵抗のない人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

Black徒然草と違う方向で、孤独のグルメに対する評はこのサイトで頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの記事がネット無料で公開されている、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくレビューサイト好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるm9でしか紙屋高雪を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

マンガがあればいーのだ。http://mangaen.blog30.fc2.com/

管理人の「パンツ」あるいは「おっぱい」への愛をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

二次元を嫁として生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ中の人が『既婚者』というのはあり得ないとも思う。

ジャンプ漫画のぱんつについてばかり語る人」という読者の感覚今日さらに強まっているとするなら、その「絶望感」の

源は中の人イケメン説にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


・しばた@OHPオススメ漫画レビューhttp://www.ota-suke.jp/html/manga.html

これは地雷だよなあ。にゅーあきば的な意味で。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

エロゲーエロフィギュアをこういうかたちで広告が貼られて、それが女性に受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

・大炎上http://beatarai.blog90.fc2.com/

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に大炎上を選んだ。

ヤマカムから始まって大炎上で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、レビューサイトが話題を作る時代の先駆けと

なったサイトでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいサイトがありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-08-05

地雷オタが非オタ彼女地雷世界を軽く紹介するための10本・改

http://anond.hatelabo.jp/20080805043250から。

まあ、どのくらいの数の地雷オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、 その上で全く知らない地雷世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、地雷のことを紹介するために見せるべき10個を選んでみたいのだけれど。(要は「MCあくしず」の正反対版だな。彼女地雷布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う地雷原の敷設、運用の解説は避けたい。できれば、長くてもテンプレ範囲内にとどめたい。あと、いくら地雷的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。地雷好きが『フガス地雷』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

地雷知識はいわゆる「秒速5センチメートル」的なものを除けば、デスクリムゾン程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

対戦車犬 - Wikipediaソ連

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ソビエト連邦」を濃縮しきっていて、「スプートニク2号」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。結局欠陥兵器だし。ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この動物虐待過多な兵器について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

Hafthohlladung - Wikipedia, the free encyclopediaドイツ)、S-mine - Wikipedia, the free encyclopediaドイツ

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな地雷(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「地雷オタとしてはこの二つは“兵器”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

クレイモア地雷 - Wikipediaアメリカ

ある種のSF兵器オタが持ってる指向性対人地雷への憧憬と、ガイ・スローナー開発のオタ的な面制圧へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、

それに加えていかにもアメリカ

「合理的なださカッコよさ」を体現するデザイン

「合理的で好ましい兵器」を体現する殺傷力

の二つをはじめとして、オタ好きのする要素をボディにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ブルーピーコック - Wikipediaイギリス

たぶんこれを見た彼女は「N2地雷だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。この系譜の核兵器がその後続いていないこと、これが軍ヲタには大人気になったこと、冷戦中なら実戦配備されて、それが北海道に持ち込まれてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられなかったこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

PFM-1 - Wikipedia, the free encyclopediaソ連

「やっぱり地雷子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「それは都市伝説だよ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるソ連の思いが好きだから。断腸の思いで譲りに譲ってそれでも「ちょうちょ型」、っていう形状が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「殺す」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。PFM-1の形状を俺自身は子供向けとは思わないし、もう譲れないだろうとは思うけれど、一方でこれがアメリカ日本だったらきっちりおもちゃと誤解させないデザインにしてしまうだろうとも思う。なのに、各所に頭下げて迷惑かけて「ちょうちょ型」を作ってしまう、というあたり、どうしても「悲惨な物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえソ連がそういうキャラで済まされるレベルでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。兵器自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

PMD-6ソ連

今の若年層で「木製」地雷見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

第二次大戦よりも前の段階で、地雷哲学とか探知回避の技法とかは木製地雷によって頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの兵器が第三世界で今の時代も使われているんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく地雷好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるアニメゲームでしか地雷を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

中国製電気地雷 72B中国

地雷の「悪意」あるいは「禍々しさ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「終わらない悪意の中を毎日生きる」的な感覚が紛争地域には共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ世界各地の『紛争』最終段階はテロリズム以外ではあり得なかったとも思う。「地雷原化した土地で生きる」という悲愴な感覚今日さらに強まっているとするなら、その「憂鬱な気分」の源は憎悪憎悪を呼ぶテロリズムの連鎖にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

94式水際地雷敷設装置日本

これは機雷だよなあ。定義論争が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう専守防衛風味の地雷をこういうかたちで国産化して、それが非軍オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのも見てみたい。

ストライクウィッチーズ高村和宏監督

9個まではあっさり決まったんだけど10個目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にストパンを選んだ。

地雷犬から始まってストパンで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、パンツじゃないもん以降の百合アニメ時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10個目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-31

渋谷系ファンが非渋谷系ファンの彼女渋谷系を軽く紹介するための10

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の渋谷系オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

腐女子ではまったくないんだが、しか自分音楽趣味肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない渋谷系世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、渋谷系オタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、渋谷系のことを紹介するために聞かせるべき10枚を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女音楽布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うコンピレーショントリビュートアルバムは避けたい。

できればLP1枚、長くても2枚にとどめたい。

あと、いくら渋谷系的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

渋谷系好きが『ナゴム系』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

渋谷系知識はいわゆる「CM系」的なものを除けば、オザケン程度は聞いている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

小沢健二 「LIFE」

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「渋谷系以前」を濃縮しきっていて、「渋谷系以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。

長さもちょうど良いし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この一聴するとポップな作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の腹黒さを彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

ピチカート・ファイヴ 「ロマンティーク96」

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな渋谷系(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「渋谷系オタとしてはこれは“ポップス”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

カヒミカリイ 「I am a kitten」

ある種の渋谷系オタが持ってるフランスへの憧憬と、モーマス監修のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにもな

童貞的なださカッコよさ」を体現するモーマス

童貞的に好みな造形」を体現するカヒミ

の二人をはじめとして、オタ好きのするモノクロ写真をジャケにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

Fishmans 「空中キャンプ

たぶんこれを聞いた彼女は「bonobosだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが一部では大人気になったこと、アメリカならipodCM曲になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

コーネリアス 「69/96」

「やっぱり渋谷系小山田を避けて通れないよね」という話になったときに、そこで選ぶのはファンタズマでもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける小山田の思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも72分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから

69/96の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが小沢だったらきっちりシングルにしてしまうだろうとも思う。なのに、各所に頭下げて迷惑かけて69/96を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ小山田がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

TOKYO NO.1 SOUL SET 「TRIPLE BARREL」

今の若年層でTOKYO NO.1 SOUL SETを聴いたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

Jラップよりも前の段階で、ビッケの哲学とかサンプリング技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がクラブでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく1995年シーン好きとしては不思議に誇らしいし、日産マーチCMナレーションしてるビッケしか知らない彼女には聞かせてあげたいなと思う。

The Flipper's Guitar 「ヘッド博士世界塔 」

ヘッド博士の「音」あるいは「サンプリング」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない夏休み」的な感覚渋谷系オタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ「パーフリ」は小山田小沢以外ではあり得なかったとも思う。「解りあえやしないって解りあう」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタク気分」の源はフリッパーズにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

EL-MALO 「The Worst Universal Jet Set

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう雑メロ風味の内容をこういうかたちで小山田プロデュースして、それが非オタに受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

暴力温泉芸者 「TEENAGE PET SOUNDS」

9枚まではあっさり決まったんだけど10枚目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に中原を選んだ。

小沢から始まって中原で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、渋谷系時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。スチャダラパーの「サマージャム'95」が入ってないのはおかしい!とかね。





ああ疲れた。サニーデイやラブタン関連great3とかも入れたかったんだが無理だった。

所詮この程度ですかそうですか。

音ゲーオタが非オタ彼女音ゲー世界を軽く紹介するための10作品

まあ、どのくらいの数の音ゲーオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分の音ゲー趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない音ゲー世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、オタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、音ゲーのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

 

(要は「DDRを踊りまくるキモオタを嬉しそうに晒すテレビ番組」の正反対版だな。

 大衆に音ゲー布教するのではなく、相互のコミュニケーションの入口として)

 

あくまで「入口」なので、今から遊ぶには難しい過度のマイナーマニアック音ゲーは避けたい。

できればコナミBEMANIブランド、家庭用版の出ているものにとどめたい。まぁ無理だけど。

あと、いくら音ゲー的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

5鍵原理主義者がコンプ1で全てが完成されていたと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

 

彼女の設定は

音ゲー知識はいわゆる『リズム天国』的なものを除けば、pop'n music程度は遊んだことがある

サブカル度も低いが、音楽センスはけっこう良い

 

という条件で。

 

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

 

beatmania THE FINALコナミ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「beatmania以前」を濃縮しきっていて、

beatmania以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。鍵盤も5鍵盤だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この収録曲過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

適切な紹介例:「ほら、これ大見解とかも入ってるんだって。ちょっと難しいけど俺がスクラッチ手伝うから」

不適切な紹介例:「ほら、ここ見て!calling for distinyだってwwwサントラではdestinyに修正してあるのにww」

 

beatmania IIDX 15 TROOPERS(コナミ)、pop'n music 16 PARTY!(コナミ)のそれぞれビギナーモード

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな初心者モード(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

音ゲーオタとしてはこの二つは“ゲーム”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

 

クラッキンDJ part2(セガ

ある種の音ゲーオタが持ってるクラブへの憧憬と、音ゲーリアルDJの着地点へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもセガ的な

童貞的なださカッコよさ」を体現するコントロールパネル

童貞的に好みクラブっぽい曲」を体現するアウトランリミックス

の二つをはじめとして、オタ好きのする要素を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

 

DJMAX(PENTAVISION)

たぶんこれを見た彼女は「ビートマニアだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後日本で成功していないこと、これが韓国では大人気になったこと、

韓国ならPSP移植されて、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

 

太鼓の達人ナムコ

「やっぱりゲーム子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「パラッパラッパー

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるナムコの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでもオリジナル曲を入れちゃう辺りが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

太鼓オリジナル曲を俺自身は無駄とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、

一方でこれがソニー任天堂だったらきっちり版権曲と自社ゲームの有名曲だけにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけてオリジナル曲を作ってしまう、というあたり、どうしても

「独自の音ゲーを形作ってきたのが捨てられないオタク」としては、たとえナムコがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

 

Dance Dacne Revolution EXTREME PS2版(コナミ

今の若年層でDDRを見たこと・遊んだことの無い人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

近年のe-amuカードを使う前の段階で、コナミ音ゲーの『遊びこませる要素』は頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が音ゲー真冬の時代にリリースされていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく音ゲー好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるアーケードでしか音ゲーを知らない彼女には(『忘れないで』エンディングを)見せてあげたいなと思う。

 

O2Jam(ガマニア(日本担当))

岡島の「目」あるいは「声づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらないネタ人生を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそぶっ飛んだアニメエロゲー主題歌はいつも電波ソング以外ではあり得ないんだろうとも思う。

ネタ人生した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は岡島(Lonely song)にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に「この曲、好き!!」って楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

 

パラパラパラダイスコナミ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

ういういかにも非オタクの世界をこういうかたちでオタク化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

 

BM98(やねうらお

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にbm98を選んだ。

beatmaniaから始まってBM98で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、

YouTube以降のネットアマチュア作品が脚光を浴びる文化の先駆けとなった作品でもあるし、

介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

 

 

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

歴史オタが非オタ彼女に近代日本の歴史を軽く紹介するための10人

via : http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の歴史オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない歴史世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、日本の歴史を紹介するために

見せるべき10人を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に「明治天皇紀」を布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う近代以前の歴史は避けたい。

できれば明治維新、遡っても幕末期にとどめたい。

あと、いくら歴史的に基礎といっても基礎的すぎるものは避けたい。

歴史好きが国会図書館憲政資料室の文書群は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

歴史知識はいわゆる「その時歴史は動いた」的なものを除けば、山川日本史程度は読んでいる

歴史教養度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

明治天皇(睦仁、第122代天皇

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「明治以前」を濃縮しきっていて、「明治以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。天皇だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この伝説過多な人物について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の立憲君主的成長を彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

大久保利通(初代・第3・5代内務卿)、木戸孝允(第2代内務卿)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな薩長リーダー(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

歴史オタとしては維新以後の木戸存在が“空気”にされていると思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

井上毅(第2代法制局長官

ある種の歴史法律オタが持ってる西洋法への憧憬と、ボアソナード監修のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも井上毅

天皇による国家統治権の正当性」を歴史性によって担保するという憲法義解

立憲主義」を体現するために宗教色を排除した教育勅語

の二つをはじめとして、オタ好きのする法を歴史にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

伊藤博文(初代・第3・8・10代内閣総理大臣

たぶんこれを見た彼女は「千円札の人」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この人物がその後暗殺されたこと、それが韓国では大人気になったこと、

韓国暗殺犯が実写テレビドラマになったけれど、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でそういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

岸信介(第56・57代内閣総理大臣

「やっぱり戦時経済国家総動員法だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは近衛文麿

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この人物にかける東条英機の思いが好きだから。

断腸の思い満州に渡って人脈築いた、っていう経歴が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「統制経済」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

産業合理化運動を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

小林一三石橋湛山だったらきっちり自由経済にしてしまうだろうとも思う。

なのに、軍需次官に降格人事を自分でかけながらも無任所大臣に就任してしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ岸がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。戦後首相になった際の評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

後藤新平(第34・39代内務大臣

今の若年層で『国家衛生原理』を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

蒋介石よりも前の段階で、台湾の統治とか統制とかはこの人物で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの人物が東京市長で大正時代にいたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく歴史好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる改軌論争でしか後藤を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

原敬(第19代内閣総理大臣

原の「政党政治」あるいは「護憲運動」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

選挙対策としての地元への利益誘導」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ田中角栄日本列島改造論』はストロー効果以外ではあり得なかったとも思う。

「箱物行政」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は原敬にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

東条英機(第40代総理大臣

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう統制派風味の軍人をこういうかたちで総理大臣にして、それが連合国に受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

昭和天皇裕仁、第124代天皇

9人まではあっさり決まったんだけど10人目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に昭和天皇を選んだ。

明治天皇から始まって昭和天皇で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、人間宣言以降の象徴天皇制の先駆けと

なった人物でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい人物がいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。



山縣・桂・西園寺あたりも入れたかったが、無理だった。

というか、ネタとして何番煎じなんだろう

日本語ラップオタが非Bの彼女スニーカースキルを毎日磨く世界

サンプリングネタアニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本』

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

あまりにも流行りすぎてるので便乗・・・

まあ、どのくらいの数のヒップホッパーがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「ラップオタではまったくないんだが、しかし自分の悪趣味節を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らない母国語ライム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、BBOYの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、

JHIPHOPのことを紹介するために聴かせるべき10枚を選んでみたいのだけれど。

(要はブラストベストディスクの正反対版だな。彼女日本語ラップ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような80分アルバムは避けたい。

できればミニアルバム、長くても60分にとどめたい。あと、いくらBBOY的にクラシックといっても古びを感じすぎるオールドスクールは避けたい。

佐々木士郎が『建設的』(1986年)は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ヒップホップ知識はいわゆる「R&B系」的なものを除けば、ケツメイシ程度は聴いている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

人間発電所 プロローグ』(BUDDHA BRAND)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「さんピン以前」を濃縮しきっていて、「黒船以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さもミニアルバムだし。

ただ、ここでILLトーク全開にしてしまうと、彼女との関係がBEEFになるかも。

このサンプリング過多な作品について、どれだけさらりと、普通にならず並すぎず、

それでいて必要最小限の韻踏みを彼女に伝えられるかということは、

B側の「真の空間処理能力」の試験としてはいいSHITだろうと思う。

『ONLY FOR THE MINDSTRONG』(THA BLUE HERB)、『緑黄色人種』(SHING02

アレって典型的な「ラップオタが考える一般人に受け入れられそうなヒップホップ

(そうヘッズが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分プロップ・半分ディスなのだけれど、

それを彼女にぶつけてアンサーをみるには一番よさそうな皿なんじゃないのかな。

「オタとしてはこの二つは“ポエトリー”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

空からの力(キングギドラ

ある種の日本語ラップフェチが持ってるニューヨークへの憧憬と、オアプロデュースネタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもギドラ的な

押韻至上主義なださカッコよくなさ」を体現するケーダブ

「BBOY好みなするダミ声」を体現するジブ

の二人のB好きするMCしかいないのが、紹介してみたい理由。

『理由』(K-DUB SHINE)

たぶんこれを聞いた彼女は「お経だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

これの中の1曲がデブラージ逆鱗に触れたこと、9分以上の曲でDISられたこと、

それが引き金になって若手から大御所にいたるまで一斉にケーダブDISをはじめて、その結果シーンに変な連帯感が生まれたこと、

なんかを非B彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

『EGOTPIA』(RHYMESTER

今の若年層でドクタールーパーを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

さんピンよりも前の段階で、宇多丸(SHIRO)の哲学とかDのライム技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がDA.YO.NE.の裏でこの時代につくられていたんだよ、というのは、

別に俺自身が早稲田に入れなくとも、なんとなくFG好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるキングオブステージ以降でしかライムスを知らない彼女にはきかせてあげたいなと思う。

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

「やっぱりHIPHOPは不良のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「街風」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける8人plusαの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも1時間20分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもBBOY的だなあと思えてしまうから。

ニトロファーストの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、

一方でこれがMUROやツイギーだったらきっちり55分にしてしまうだろうとも思う。

なのに、デフジャムジャパン再販してボーナストラックまで作ってしまう、というあたり、

どうしても「自分達の物語を形作ってきたSHITが捨てられないBBOY」としては、

たとえビグザムがゴアにDISられてるとしても、親近感を禁じ得ない。

作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

FIVE』(RIP SLYME

FUMIYAの「太り方」あるいは「音作り」をBとして教えたい、というお節介焼きから聞かせる、ということではなくて。

「オ・ワ・ラ・ナ・イ(OH!WHAT A NIGHT)パーレイを毎日生きる」的な感覚

BBOYには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ雑念エンタテイメントネタはBST以外ではあり得なかったとも思う。

パーティした日常を生きる」というBの感覚今日さらに強まっているとするなら、

その「ぱーりーぴーぽー気分」の源はファンキーグラマーにあったんじゃないか、という、

そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

『MIDORINOGOHONYUBI presents MIDORINOGOHONYUBI ONEFOOT』(NIPPS

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうインストとミックス違いを主体としてこういうかたちでアルバム化して、

それが非デミファンに受け入れられるか

俺のから揚げ勝手カットレモンをかけられるか、というのを見てみたい。

『新人クレバ』(KREVA

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、

便宜的にクレたんを選んだ。さんピンから始まってクレバで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、

MPC4000以降の超クリーントラック時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、

もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10枚目はこんなのどうよ、というのがあったら10日以内にDIS

「駄目だこのワックは。俺がちゃんとしたルーティンを作ってやる」というのはピース

こういう試みそのものに関するアンサーも聞けたら嬉しい。

2008-07-29

NHKアニオタ非オタ彼女NHKアニメ世界を軽く紹介するための10本

via アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のNHKアニオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないNHKアニメ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、NHKアニメのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女NHKアニメ布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う4期、10分×14年のアニメは避けたい。

できれば2クール、長くても70話にとどめたい。

あと、いくらNHKアニメ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

朝ドラ好きが『おはなはん』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

NHK知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、さわやか3組程度は見ていた

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

カードキャプターさくら浅香守生監督

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「CCさくら以前」を濃縮しきっていて、「CCさくら以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも70話だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

YAT安心!宇宙旅行難波日登志監督)、アリスSOS金子伸吾監督

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなNHKアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

NHKアニオタとしてはこの二つは“コメディ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

十二国記小林常夫監督

ある種のファンタジーアニメオタが持ってる古代中国への憧憬と、小野不由美のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも小野不由美

童貞的なださカッコよさ」を体現する陽子

童貞的に好み男の子」を体現する泰麒

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

電脳コイル磯光雄監督

たぶんこれを見た彼女は「攻殻機動隊だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

ハリウッドなら3D実写映画になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

NHKでこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

絶対少年望月智充監督

「やっぱりアニメ少年少女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「無人惑星サヴァイヴ

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける伊藤和典の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも2部構成、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

前半・田菜編を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

押井富野だったらきっちり横浜編だけにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて田菜編を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ伊藤がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ふしぎの海のナディア庵野秀明総監督

今の若年層でナディア見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

エヴァよりも前の段階で、庵野哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がテレビアニメでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるエヴァンゲリオンでしか庵野を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

学園戦記ムリョウ佐藤竜雄監督

佐藤の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない学校祭を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版学園アリス最終話は追試以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はムリョウにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ぷちぷり*ユーシィ大塚雅彦監督

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうギャルゲー風味の育成をこういうかたちでアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

N・H・Kにようこそ!山本裕介監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にNHKを選んだ。

CCさくらから始まってNHKで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のひきこもり時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

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