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2008-08-07

偶蹄目オタが非オタ彼女に偶蹄目世界を軽く紹介するための10頭


インスパイヤ元 - アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本cf.「○○世界軽く紹介する10本」テンプレまとめ


まあ、どのくらいの数の偶蹄目オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない偶蹄目の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、偶蹄目のことを紹介するために見せるべき10頭を選んでみたいのだけれど。


(要は「天才!志村どうぶつ園」の正反対版だな。動物バラエティの道具に使って笑いものにするんじゃなくて、相互のコミュニケーションの入口として)


あくまで「入口」なので、紹介するのに過大な負担を伴う5メートル、10メートルの偶蹄目は避けたい。

できれば中型、長くても2メートルにとどめたい。

あと、いくら偶蹄目に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

偶蹄目好きが 「『オカピ』はキリンと同じワンダネット(網目状の毛細血管)がある」 から進化歴史を理解するために外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。


彼女の設定は

偶蹄目の知識はいわゆる「動物バラエティ」的なものを除けば、NHK動物番組程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。


アミメキリン

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「キリン以前」を濃縮しきっていて、「キリン以後」を決定づけた(※ビール業界の話ではありません)という点では外せないんだよなあ。心臓から頭までの高低差が2メートルだし。

ただ、ここで偶蹄目オタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な種について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報(「キリンはときどき小鳥も食べる」とか)を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。


リャマ、アルパカ

アレって典型的

オタクが考える一般人に受け入れられそうな偶蹄目(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの、

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、

それを彼女にぶつけて確かめてみるには、一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「偶蹄目オタとしてはこの二つは“家畜”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


ウシ

ある種の偶蹄目オタが持ってる動物への憧憬と、農林水産省のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも家畜

童貞的なださカッコよさ」を体現する闘牛

童貞的に好みな女」を体現するホルスタイン

の2種をはじめとして、偶蹄目オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。


マッコウクジラ

たぶんこれを見た彼女は「あれ?当然クジラ目だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の種がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカなら捕鯨スポーツになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、現在世界中捕鯨に反対されてること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


ムース(ヘラジカ)

「やっぱり偶蹄目はどこか迫力に欠けるよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「アジアスイギュウ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この角にかけるムースの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも2メートル、っていう角が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ムースの角の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがレイヨウやカリブーだったらきっちり1メートルにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて2メートル分を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク

としては、たとえムースがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。角自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


アメリカバイソン

今の若年層でバイソンの群れを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

新大陸発見よりも前の段階で、偶蹄目の楽園とか自然の豊かさとかはこの時代で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ自然現在は近代的になってしまったアメリカにもあったんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく偶蹄目好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる保護区でしかバイソンを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。


ホンシュウジカ(奈良公園

奈良公園の「鹿」あるいは「鹿の角きり」といった丁寧な管理体勢をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない観光客の群れを毎日眺めてる」的な感覚がシカには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアニメ版らき☆すた』で柊つかさ奈良公園のシカに襲われたのだとも思う。

観光名所化した日常を漫然と生きる」というシカの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「シカの気分」の源は「鹿せんべい」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


ヒツジ:メリノ種

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう毛を刈るために飼育されてる家畜を、さらにこういうかたちでジンギスカン鍋にして、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


キョン八丈島

9頭まではあっさり決まったんだけど10頭目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にキョンを選んだ。

キリンから始まってキョンで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、がきデカ以降の偶蹄目時代の先駆けとなった種でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい種がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10頭目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。



「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。



追記

マンガレビューサイトオタが非オタ彼女マンガレビュー世界を軽く紹介するための10サイト

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のレビューサイトオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないマンガレビューサイト世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、レビューサイトヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、レビューサイトのことを紹介するために見せるべき10サイトを選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女マンガレビューサイト布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、大手、老舗、その他有名サイト以外は避けたい。

できれば100万ヒット、もしくは商業誌でも活動のある所にとどめたい。

あと、いくらレビューサイト的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

テキストサイト好きが『魁!!漫画塾』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

レビューサイト知識はいわゆる「Black徒然草」的なものを除けば、ゴルゴ31で紹介されるもの程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ヤマカムすーぱーhttp://www1.odn.ne.jp/cjt24200/yamada/

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ヤマカム以前」を濃縮しきっていて、「ヤマカム以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。更新頻度も復活したし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この過去ログを残さないサイトついて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて「過去ログを見せろ」という願望を中の人

伝えられるかということは、読者側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

・Black徒然草http://btg.fc2web.com/black.htmカフェオレライターhttp://coffeewriter.com/

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなレビューサイト(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「レビュオタとしてはこの2つは“テキストサイト”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

たまごまごごはんhttp://d.hatena.ne.jp/makaronisan/

ある種のオタが持ってる創作への憧憬と、ファンとして作品愛へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもロリコン的な

小学生エロい」を体現するみつどもえ

YESロリータ」を体現するLO

の二つをはじめとして、ロリ好きのする漫画を記事にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ゴルゴ31http://www.golgo31.net/

たぶんこれを見た彼女は「ニュースサイト」だよねと言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

以前行っていたレビューがその後続いていないこと、ニュースサイトとして不動の地位にいること、

ゴルゴ31では紹介されて、それがホッテントリ入りしてもおかしくはなさそうな記事なのに、

痕跡症候群ではこういうのが紹介されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

360度の方針転換http://blog.livedoor.jp/death6coin/

「やっぱりレビューは作品への語り口そのものが大切だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「Lエルトセヴン7」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、更新にかける管理人の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも個別記事を一日数回、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも管理人的だなあと思えてしまうから。

記事の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

マンガ一巻読破や犬の本棚だったらきっちり数百文字にしてしまうだろうとも思う。

なのに、読者層を狭めてまでも毎回膨大な記事をしたためてしまう、というあたり、どうしても

「作品への言及に妥協したくないオタク」としては、たとえ中の人がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。ブログ自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

紙屋研究所http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/

今のネットユーザー画像無しの長文に抵抗のない人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

Black徒然草と違う方向で、孤独のグルメに対する評はこのサイトで頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの記事がネット無料で公開されている、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくレビューサイト好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるm9でしか紙屋高雪を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

マンガがあればいーのだ。http://mangaen.blog30.fc2.com/

管理人の「パンツ」あるいは「おっぱい」への愛をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

二次元を嫁として生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ中の人が『既婚者』というのはあり得ないとも思う。

ジャンプ漫画のぱんつについてばかり語る人」という読者の感覚今日さらに強まっているとするなら、その「絶望感」の

源は中の人イケメン説にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


・しばた@OHPオススメ漫画レビューhttp://www.ota-suke.jp/html/manga.html

これは地雷だよなあ。にゅーあきば的な意味で。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

エロゲーエロフィギュアをこういうかたちで広告が貼られて、それが女性に受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

・大炎上http://beatarai.blog90.fc2.com/

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に大炎上を選んだ。

ヤマカムから始まって大炎上で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、レビューサイトが話題を作る時代の先駆けと

なったサイトでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいサイトがありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-08-05

地雷オタが非オタ彼女地雷世界を軽く紹介するための10本・改

http://anond.hatelabo.jp/20080805043250から。

まあ、どのくらいの数の地雷オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、 その上で全く知らない地雷世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、地雷のことを紹介するために見せるべき10個を選んでみたいのだけれど。(要は「MCあくしず」の正反対版だな。彼女地雷布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う地雷原の敷設、運用の解説は避けたい。できれば、長くてもテンプレ範囲内にとどめたい。あと、いくら地雷的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。地雷好きが『フガス地雷』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

地雷知識はいわゆる「秒速5センチメートル」的なものを除けば、デスクリムゾン程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

対戦車犬 - Wikipediaソ連

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ソビエト連邦」を濃縮しきっていて、「スプートニク2号」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。結局欠陥兵器だし。ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この動物虐待過多な兵器について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

Hafthohlladung - Wikipedia, the free encyclopediaドイツ)、S-mine - Wikipedia, the free encyclopediaドイツ

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな地雷(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「地雷オタとしてはこの二つは“兵器”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

クレイモア地雷 - Wikipediaアメリカ

ある種のSF兵器オタが持ってる指向性対人地雷への憧憬と、ガイ・スローナー開発のオタ的な面制圧へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、

それに加えていかにもアメリカ

「合理的なださカッコよさ」を体現するデザイン

「合理的で好ましい兵器」を体現する殺傷力

の二つをはじめとして、オタ好きのする要素をボディにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ブルーピーコック - Wikipediaイギリス

たぶんこれを見た彼女は「N2地雷だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。この系譜の核兵器がその後続いていないこと、これが軍ヲタには大人気になったこと、冷戦中なら実戦配備されて、それが北海道に持ち込まれてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられなかったこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

PFM-1 - Wikipedia, the free encyclopediaソ連

「やっぱり地雷子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「それは都市伝説だよ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるソ連の思いが好きだから。断腸の思いで譲りに譲ってそれでも「ちょうちょ型」、っていう形状が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「殺す」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。PFM-1の形状を俺自身は子供向けとは思わないし、もう譲れないだろうとは思うけれど、一方でこれがアメリカ日本だったらきっちりおもちゃと誤解させないデザインにしてしまうだろうとも思う。なのに、各所に頭下げて迷惑かけて「ちょうちょ型」を作ってしまう、というあたり、どうしても「悲惨な物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえソ連がそういうキャラで済まされるレベルでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。兵器自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

PMD-6ソ連

今の若年層で「木製」地雷見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

第二次大戦よりも前の段階で、地雷哲学とか探知回避の技法とかは木製地雷によって頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの兵器が第三世界で今の時代も使われているんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく地雷好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるアニメゲームでしか地雷を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

中国製電気地雷 72B中国

地雷の「悪意」あるいは「禍々しさ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「終わらない悪意の中を毎日生きる」的な感覚が紛争地域には共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ世界各地の『紛争』最終段階はテロリズム以外ではあり得なかったとも思う。「地雷原化した土地で生きる」という悲愴な感覚今日さらに強まっているとするなら、その「憂鬱な気分」の源は憎悪憎悪を呼ぶテロリズムの連鎖にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

94式水際地雷敷設装置日本

これは機雷だよなあ。定義論争が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう専守防衛風味の地雷をこういうかたちで国産化して、それが非軍オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのも見てみたい。

ストライクウィッチーズ高村和宏監督

9個まではあっさり決まったんだけど10個目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にストパンを選んだ。

地雷犬から始まってストパンで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、パンツじゃないもん以降の百合アニメ時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10個目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-31

渋谷系ファンが非渋谷系ファンの彼女渋谷系を軽く紹介するための10

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の渋谷系オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

腐女子ではまったくないんだが、しか自分音楽趣味肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない渋谷系世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、渋谷系オタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、渋谷系のことを紹介するために聞かせるべき10枚を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女音楽布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うコンピレーショントリビュートアルバムは避けたい。

できればLP1枚、長くても2枚にとどめたい。

あと、いくら渋谷系的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

渋谷系好きが『ナゴム系』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

渋谷系知識はいわゆる「CM系」的なものを除けば、オザケン程度は聞いている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

小沢健二 「LIFE」

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「渋谷系以前」を濃縮しきっていて、「渋谷系以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。

長さもちょうど良いし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この一聴するとポップな作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の腹黒さを彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

ピチカート・ファイヴ 「ロマンティーク96」

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな渋谷系(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「渋谷系オタとしてはこれは“ポップス”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

カヒミカリイ 「I am a kitten」

ある種の渋谷系オタが持ってるフランスへの憧憬と、モーマス監修のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにもな

童貞的なださカッコよさ」を体現するモーマス

童貞的に好みな造形」を体現するカヒミ

の二人をはじめとして、オタ好きのするモノクロ写真をジャケにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

Fishmans 「空中キャンプ

たぶんこれを聞いた彼女は「bonobosだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが一部では大人気になったこと、アメリカならipodCM曲になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

コーネリアス 「69/96」

「やっぱり渋谷系小山田を避けて通れないよね」という話になったときに、そこで選ぶのはファンタズマでもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける小山田の思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも72分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから

69/96の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが小沢だったらきっちりシングルにしてしまうだろうとも思う。なのに、各所に頭下げて迷惑かけて69/96を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ小山田がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

TOKYO NO.1 SOUL SET 「TRIPLE BARREL」

今の若年層でTOKYO NO.1 SOUL SETを聴いたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

Jラップよりも前の段階で、ビッケの哲学とかサンプリング技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がクラブでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく1995年シーン好きとしては不思議に誇らしいし、日産マーチCMナレーションしてるビッケしか知らない彼女には聞かせてあげたいなと思う。

The Flipper's Guitar 「ヘッド博士世界塔 」

ヘッド博士の「音」あるいは「サンプリング」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない夏休み」的な感覚渋谷系オタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ「パーフリ」は小山田小沢以外ではあり得なかったとも思う。「解りあえやしないって解りあう」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタク気分」の源はフリッパーズにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

EL-MALO 「The Worst Universal Jet Set

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう雑メロ風味の内容をこういうかたちで小山田プロデュースして、それが非オタに受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

暴力温泉芸者 「TEENAGE PET SOUNDS」

9枚まではあっさり決まったんだけど10枚目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に中原を選んだ。

小沢から始まって中原で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、渋谷系時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。スチャダラパーの「サマージャム'95」が入ってないのはおかしい!とかね。





ああ疲れた。サニーデイやラブタン関連great3とかも入れたかったんだが無理だった。

所詮この程度ですかそうですか。

音ゲーオタが非オタ彼女音ゲー世界を軽く紹介するための10作品

まあ、どのくらいの数の音ゲーオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分の音ゲー趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない音ゲー世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、オタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、音ゲーのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

 

(要は「DDRを踊りまくるキモオタを嬉しそうに晒すテレビ番組」の正反対版だな。

 大衆に音ゲー布教するのではなく、相互のコミュニケーションの入口として)

 

あくまで「入口」なので、今から遊ぶには難しい過度のマイナーマニアック音ゲーは避けたい。

できればコナミBEMANIブランド、家庭用版の出ているものにとどめたい。まぁ無理だけど。

あと、いくら音ゲー的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

5鍵原理主義者がコンプ1で全てが完成されていたと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

 

彼女の設定は

音ゲー知識はいわゆる『リズム天国』的なものを除けば、pop'n music程度は遊んだことがある

サブカル度も低いが、音楽センスはけっこう良い

 

という条件で。

 

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

 

beatmania THE FINALコナミ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「beatmania以前」を濃縮しきっていて、

beatmania以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。鍵盤も5鍵盤だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この収録曲過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

適切な紹介例:「ほら、これ大見解とかも入ってるんだって。ちょっと難しいけど俺がスクラッチ手伝うから」

不適切な紹介例:「ほら、ここ見て!calling for distinyだってwwwサントラではdestinyに修正してあるのにww」

 

beatmania IIDX 15 TROOPERS(コナミ)、pop'n music 16 PARTY!(コナミ)のそれぞれビギナーモード

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな初心者モード(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

音ゲーオタとしてはこの二つは“ゲーム”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

 

クラッキンDJ part2(セガ

ある種の音ゲーオタが持ってるクラブへの憧憬と、音ゲーリアルDJの着地点へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもセガ的な

童貞的なださカッコよさ」を体現するコントロールパネル

童貞的に好みクラブっぽい曲」を体現するアウトランリミックス

の二つをはじめとして、オタ好きのする要素を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

 

DJMAX(PENTAVISION)

たぶんこれを見た彼女は「ビートマニアだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後日本で成功していないこと、これが韓国では大人気になったこと、

韓国ならPSP移植されて、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

 

太鼓の達人ナムコ

「やっぱりゲーム子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「パラッパラッパー

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるナムコの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでもオリジナル曲を入れちゃう辺りが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

太鼓オリジナル曲を俺自身は無駄とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、

一方でこれがソニー任天堂だったらきっちり版権曲と自社ゲームの有名曲だけにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけてオリジナル曲を作ってしまう、というあたり、どうしても

「独自の音ゲーを形作ってきたのが捨てられないオタク」としては、たとえナムコがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

 

Dance Dacne Revolution EXTREME PS2版(コナミ

今の若年層でDDRを見たこと・遊んだことの無い人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

近年のe-amuカードを使う前の段階で、コナミ音ゲーの『遊びこませる要素』は頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が音ゲー真冬の時代にリリースされていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく音ゲー好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるアーケードでしか音ゲーを知らない彼女には(『忘れないで』エンディングを)見せてあげたいなと思う。

 

O2Jam(ガマニア(日本担当))

岡島の「目」あるいは「声づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらないネタ人生を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそぶっ飛んだアニメエロゲー主題歌はいつも電波ソング以外ではあり得ないんだろうとも思う。

ネタ人生した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は岡島(Lonely song)にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に「この曲、好き!!」って楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

 

パラパラパラダイスコナミ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

ういういかにも非オタクの世界をこういうかたちでオタク化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

 

BM98(やねうらお

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にbm98を選んだ。

beatmaniaから始まってBM98で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、

YouTube以降のネットアマチュア作品が脚光を浴びる文化の先駆けとなった作品でもあるし、

介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

 

 

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

歴史オタが非オタ彼女に近代日本の歴史を軽く紹介するための10人

via : http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の歴史オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない歴史世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、日本の歴史を紹介するために

見せるべき10人を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に「明治天皇紀」を布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う近代以前の歴史は避けたい。

できれば明治維新、遡っても幕末期にとどめたい。

あと、いくら歴史的に基礎といっても基礎的すぎるものは避けたい。

歴史好きが国会図書館憲政資料室の文書群は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

歴史知識はいわゆる「その時歴史は動いた」的なものを除けば、山川日本史程度は読んでいる

歴史教養度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

明治天皇(睦仁、第122代天皇

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「明治以前」を濃縮しきっていて、「明治以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。天皇だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この伝説過多な人物について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の立憲君主的成長を彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

大久保利通(初代・第3・5代内務卿)、木戸孝允(第2代内務卿)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな薩長リーダー(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

歴史オタとしては維新以後の木戸存在が“空気”にされていると思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

井上毅(第2代法制局長官

ある種の歴史法律オタが持ってる西洋法への憧憬と、ボアソナード監修のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも井上毅

天皇による国家統治権の正当性」を歴史性によって担保するという憲法義解

立憲主義」を体現するために宗教色を排除した教育勅語

の二つをはじめとして、オタ好きのする法を歴史にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

伊藤博文(初代・第3・8・10代内閣総理大臣

たぶんこれを見た彼女は「千円札の人」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この人物がその後暗殺されたこと、それが韓国では大人気になったこと、

韓国暗殺犯が実写テレビドラマになったけれど、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でそういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

岸信介(第56・57代内閣総理大臣

「やっぱり戦時経済国家総動員法だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは近衛文麿

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この人物にかける東条英機の思いが好きだから。

断腸の思い満州に渡って人脈築いた、っていう経歴が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「統制経済」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

産業合理化運動を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

小林一三石橋湛山だったらきっちり自由経済にしてしまうだろうとも思う。

なのに、軍需次官に降格人事を自分でかけながらも無任所大臣に就任してしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ岸がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。戦後首相になった際の評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

後藤新平(第34・39代内務大臣

今の若年層で『国家衛生原理』を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

蒋介石よりも前の段階で、台湾の統治とか統制とかはこの人物で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの人物が東京市長で大正時代にいたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく歴史好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる改軌論争でしか後藤を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

原敬(第19代内閣総理大臣

原の「政党政治」あるいは「護憲運動」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

選挙対策としての地元への利益誘導」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ田中角栄日本列島改造論』はストロー効果以外ではあり得なかったとも思う。

「箱物行政」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は原敬にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

東条英機(第40代総理大臣

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう統制派風味の軍人をこういうかたちで総理大臣にして、それが連合国に受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

昭和天皇裕仁、第124代天皇

9人まではあっさり決まったんだけど10人目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に昭和天皇を選んだ。

明治天皇から始まって昭和天皇で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、人間宣言以降の象徴天皇制の先駆けと

なった人物でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい人物がいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。



山縣・桂・西園寺あたりも入れたかったが、無理だった。

というか、ネタとして何番煎じなんだろう

日本語ラップオタが非Bの彼女スニーカースキルを毎日磨く世界

サンプリングネタアニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本』

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

あまりにも流行りすぎてるので便乗・・・

まあ、どのくらいの数のヒップホッパーがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「ラップオタではまったくないんだが、しかし自分の悪趣味節を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らない母国語ライム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、BBOYの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、

JHIPHOPのことを紹介するために聴かせるべき10枚を選んでみたいのだけれど。

(要はブラストベストディスクの正反対版だな。彼女日本語ラップ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような80分アルバムは避けたい。

できればミニアルバム、長くても60分にとどめたい。あと、いくらBBOY的にクラシックといっても古びを感じすぎるオールドスクールは避けたい。

佐々木士郎が『建設的』(1986年)は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ヒップホップ知識はいわゆる「R&B系」的なものを除けば、ケツメイシ程度は聴いている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

人間発電所 プロローグ』(BUDDHA BRAND)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「さんピン以前」を濃縮しきっていて、「黒船以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さもミニアルバムだし。

ただ、ここでILLトーク全開にしてしまうと、彼女との関係がBEEFになるかも。

このサンプリング過多な作品について、どれだけさらりと、普通にならず並すぎず、

それでいて必要最小限の韻踏みを彼女に伝えられるかということは、

B側の「真の空間処理能力」の試験としてはいいSHITだろうと思う。

『ONLY FOR THE MINDSTRONG』(THA BLUE HERB)、『緑黄色人種』(SHING02

アレって典型的な「ラップオタが考える一般人に受け入れられそうなヒップホップ

(そうヘッズが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分プロップ・半分ディスなのだけれど、

それを彼女にぶつけてアンサーをみるには一番よさそうな皿なんじゃないのかな。

「オタとしてはこの二つは“ポエトリー”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

空からの力(キングギドラ

ある種の日本語ラップフェチが持ってるニューヨークへの憧憬と、オアプロデュースネタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもギドラ的な

押韻至上主義なださカッコよくなさ」を体現するケーダブ

「BBOY好みなするダミ声」を体現するジブ

の二人のB好きするMCしかいないのが、紹介してみたい理由。

『理由』(K-DUB SHINE)

たぶんこれを聞いた彼女は「お経だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

これの中の1曲がデブラージ逆鱗に触れたこと、9分以上の曲でDISられたこと、

それが引き金になって若手から大御所にいたるまで一斉にケーダブDISをはじめて、その結果シーンに変な連帯感が生まれたこと、

なんかを非B彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

『EGOTPIA』(RHYMESTER

今の若年層でドクタールーパーを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

さんピンよりも前の段階で、宇多丸(SHIRO)の哲学とかDのライム技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がDA.YO.NE.の裏でこの時代につくられていたんだよ、というのは、

別に俺自身が早稲田に入れなくとも、なんとなくFG好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるキングオブステージ以降でしかライムスを知らない彼女にはきかせてあげたいなと思う。

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

「やっぱりHIPHOPは不良のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「街風」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける8人plusαの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも1時間20分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもBBOY的だなあと思えてしまうから。

ニトロファーストの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、

一方でこれがMUROやツイギーだったらきっちり55分にしてしまうだろうとも思う。

なのに、デフジャムジャパン再販してボーナストラックまで作ってしまう、というあたり、

どうしても「自分達の物語を形作ってきたSHITが捨てられないBBOY」としては、

たとえビグザムがゴアにDISられてるとしても、親近感を禁じ得ない。

作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

FIVE』(RIP SLYME

FUMIYAの「太り方」あるいは「音作り」をBとして教えたい、というお節介焼きから聞かせる、ということではなくて。

「オ・ワ・ラ・ナ・イ(OH!WHAT A NIGHT)パーレイを毎日生きる」的な感覚

BBOYには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ雑念エンタテイメントネタはBST以外ではあり得なかったとも思う。

パーティした日常を生きる」というBの感覚今日さらに強まっているとするなら、

その「ぱーりーぴーぽー気分」の源はファンキーグラマーにあったんじゃないか、という、

そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

『MIDORINOGOHONYUBI presents MIDORINOGOHONYUBI ONEFOOT』(NIPPS

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうインストとミックス違いを主体としてこういうかたちでアルバム化して、

それが非デミファンに受け入れられるか

俺のから揚げ勝手カットレモンをかけられるか、というのを見てみたい。

『新人クレバ』(KREVA

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、

便宜的にクレたんを選んだ。さんピンから始まってクレバで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、

MPC4000以降の超クリーントラック時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、

もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10枚目はこんなのどうよ、というのがあったら10日以内にDIS

「駄目だこのワックは。俺がちゃんとしたルーティンを作ってやる」というのはピース

こういう試みそのものに関するアンサーも聞けたら嬉しい。

2008-07-29

NHKアニオタ非オタ彼女NHKアニメ世界を軽く紹介するための10本

via アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のNHKアニオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないNHKアニメ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、NHKアニメのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女NHKアニメ布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う4期、10分×14年のアニメは避けたい。

できれば2クール、長くても70話にとどめたい。

あと、いくらNHKアニメ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

朝ドラ好きが『おはなはん』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

NHK知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、さわやか3組程度は見ていた

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

カードキャプターさくら浅香守生監督

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「CCさくら以前」を濃縮しきっていて、「CCさくら以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも70話だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

YAT安心!宇宙旅行難波日登志監督)、アリスSOS金子伸吾監督

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなNHKアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

NHKアニオタとしてはこの二つは“コメディ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

十二国記小林常夫監督

ある種のファンタジーアニメオタが持ってる古代中国への憧憬と、小野不由美のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも小野不由美

童貞的なださカッコよさ」を体現する陽子

童貞的に好み男の子」を体現する泰麒

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

電脳コイル磯光雄監督

たぶんこれを見た彼女は「攻殻機動隊だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

ハリウッドなら3D実写映画になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

NHKでこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

絶対少年望月智充監督

「やっぱりアニメ少年少女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「無人惑星サヴァイヴ

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける伊藤和典の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも2部構成、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

前半・田菜編を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

押井富野だったらきっちり横浜編だけにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて田菜編を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ伊藤がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ふしぎの海のナディア庵野秀明総監督

今の若年層でナディア見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

エヴァよりも前の段階で、庵野哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がテレビアニメでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるエヴァンゲリオンでしか庵野を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

学園戦記ムリョウ佐藤竜雄監督

佐藤の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない学校祭を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版学園アリス最終話は追試以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はムリョウにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ぷちぷり*ユーシィ大塚雅彦監督

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうギャルゲー風味の育成をこういうかたちでアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

N・H・Kにようこそ!山本裕介監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にNHKを選んだ。

CCさくらから始まってNHKで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のひきこもり時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

料理漫画オタが非オタ彼女料理漫画世界を軽く紹介するための10本

via アニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の料理漫画オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

料理漫画にはまったく興味ないんだが、しかし自分の料理漫画趣味を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らない料理漫画世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、料理漫画のことを紹介するために

読ませるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女料理漫画布教するのではなく

相互のコミュニケーションの入口として)

あと、いくら料理漫画的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

チャウ・シンチー好きが『食神』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

料理漫画知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、ドラマ版味いちもんめ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ミスター味っ子寺沢大介

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「味っ子以前」を濃縮しきっていて、「味っ子以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも20巻前後だし。

ただ、ここでアニメ版今川監督の演出トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

鉄鍋のジャン! (西条真二)、 鉄鍋のジャン!R(西条真二

アレって典型的な「チャンピオンオタが考える一般人に受け入れられそうな漫画(そうチャンピオンオタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

チャンピオンオタとしてはこの二つは“バトル漫画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

OH!MYコンブ(原作秋元康 作画:かみやたかひろ)

ある種のボンボン読者が持ってる料理への憧憬と、秋元康デブオタ的なお菓子へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもジャリ向け漫画的な

「とりあえず混ぜれば上手くなるだろう」を体現するリトルグルメ

ネタが尽きたのでシリアスな設定にしよう」を体現する後半のトーナメント

の二つをはじめとして、クソ不味い料理を作中にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ザ・シェフ原作剣名舞 作画:加藤唯史)

たぶんこれを見た彼女は「ブラックジャックだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが漫画ゴラクでは大人気になったこと

日テレなら実写テレビドラマになって、それが東山紀之主演になってもおかしくはなさそうなのに、

また東山紀之主演で同じ枠に料理漫画の『喰いタン』がつくられたこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

美味しんぼ原作雁屋哲 作画:花咲アキラ

「やっぱり雁屋哲左翼のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「野望の王国

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるオーストラリアへの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも合計六回、っていうオーストラリア勝負が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「オーストラリア歴史語り」ということへの諦めきれなさがいかにも左翼的だなあと思えてしまうから。

オーストラリアに関する、左翼歴史観の語りを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

MASTERキートンだったらきっちりコミックス一巻にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて六回もオーストラリア勝負を書いてしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきた歴史が捨てられないサヨク」としては、たとえ雁屋がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

包丁人味平原作牛次郎 漫画ビッグ錠

今の若年層で包丁人味平読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

スーパーくいしん坊よりも前の段階で、ビッグ錠哲学とか料理技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティ料理漫画ジャンプでこの時代に連載していたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく料理漫画好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるBLACK徒然草でしかビッグ錠を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

孤独のグルメ原作久住昌之 作画:谷口ジロー

久住の「目」あるいは谷口の「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「生きる為の食事を毎日食べる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ『孤独のグルメ』特別編は病院食以外ではあり得なかったとも思う。

「食事シーンは祝祭化されてる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は孤独のグルメにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

喰いしん坊! (土屋しげる)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう昔のテレ東番組編成の時期にやる大食い対決をこういうかたちで漫画化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱石原立也監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

味っ子から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けと

なった作品でもあるし、EDに食事のシーンはあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

アキバオタが非オタ彼女アキバ世界を軽く紹介するための10店

via アニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の秋葉原オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分の秋葉原を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない秋葉原世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、秋葉原のことを紹介するために

見せるべき10店を選んでみたいのだけれど。

(要は「もえるるぶ」の正反対版だな。彼女秋葉原布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「電気街口」なので、時間的に過大な負担を伴う昭和通り口、万世橋の向こうは避けたい。

できれば中央通り、遠くても蔵前橋通りにとどめたい。

あと、いくら秋葉原的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

秋葉原好きが『東京青果市場』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

秋葉原知識はいわゆる「素敵なサムシング」的なものを除けば、ラジオ会館ビットインは知っている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

とらのあな吉田博高社長

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「とら以前」を濃縮しきっていて、「とら以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。店舗も隣同士だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な店について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

石丸電機(近藤正弘社長)、ラオックス山下社長

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな店(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

秋葉原としてはこの二つは“家電量販店”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

秋月電子辻本昭夫社長

ある種のマイコンオタが持ってるチップへの憧憬と、18時閉店のオタ的な営業へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも秋月的な

童貞的なださカッコよさ」を体現するトランジスタ

童貞的に好みな女」を体現するオペアンプ

の二つをはじめとして、オタ好きのするパーツを店内にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

マハーポーシャ(山際永三・山中幸男:Y2PC)

たぶんこれを見た彼女は「超超超超激やーす」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜のチェーン店がその後続いていないこと、昔、格安AT互換機を売っていたこと、

アメリカならdellになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ソフマップ野口社長

「やっぱり秋葉原PCのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「TSUKUMO」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この店でかける「HELLO,SOFMAPWORLD」のアレンジが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも11店舗、っていう店数が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ソフマップの無軌道な店舗拡大を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

ビックやヨドバシだったらきっちり本店に集約してしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて時空館を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の在庫を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ野口がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。買い取り自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ぷらっとホーム(故本多弘男会長

今の若年層でぷらっとホームに行ったたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

Linux Cafeよりも前の段階で、本多哲学はこの店で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの店が秋葉原でこの時代に売っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくLinux好きとしては不思議に誇らしいし、

すがやみつる看板でしかオヤジを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ダイナミックオーディオ(川又利明店長

ダイナの「画」あるいは「音づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「どうせiPodで128kbps ACCを聴くくせに、やけにヘッドホンに拘る」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそSTAXSR-007』の試聴ダイナミックオーディオ以外ではあり得なかったとも思う。

「買えもしないヘッドホンを被る」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はダイナミックオーディオにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

サンボマダム

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうサンボ風味の牛丼をこういうかたちでサンボ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱石原立也監督

9店まではあっさり決まったんだけど10店目は空地でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

とらから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ヨドバシ以降の秋葉原時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい店がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10店目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

格闘技オタが非オタ彼女格闘技世界を軽く紹介するための10試合

まあ、どのくらいの数の格闘技オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない格闘技世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、格闘技のことを紹介するために

見せるべき10試合を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女格闘技布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う時間無制限の試合は避けたい。

できれば5分、長くても90分にとどめたい。

あと、いくら格闘技的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

ブラジリアン柔術好きが『ヴァリッジ・イズマイウ』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

格闘技知識はいわゆる「亀田」的なものを除けば、魔裟斗タラコくちびる程度は知っている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ヒクソン・グレイシー vs 高田延彦PRIDE.1)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「PRIDE以前」を濃縮しきっていて、「PRIDE以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも5分弱だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ミルコ・クロコップPRIDE GP 2003 決勝戦)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ボブ・サップDynamite!

アレって典型的な「総合格闘技オタが考える一般人に受け入れられそうな試合(そうオタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「オタとしてはこの二つは“格闘技”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ドン・フライ vs 高山善廣PRIDE.21)

ある種のプロレスオタが持っている宇宙への憧憬と、高田延彦プロレス的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもニューフェイス

童貞的なださカッコよさ」を体現する高山善廣

童貞的に好みな男」を体現するドン・フライ

の二人をはじめとして、プロレス好きのする試合展開を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

山本"KID"徳郁 vs 安廣一哉K-1 WORLD MAX 2004 ROMANEXルール

たぶんこれを見た彼女は「イケメン来たよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の試合がその後組まれていないこと、これがアンチKID界隈では大人気になったこと、

アメリカならディーン・リスターマウリシオ・ショーグンになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非総合格闘技オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

桜庭和志 vs ホイス・グレイシーPRIDE GP2000)

「やっぱり総合格闘技マニアのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『青木真也 vs 菊地昭 2回目(修斗)』

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、試合にかける桜庭の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも1時間30分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも総合格闘技オタ的だなあと思えてしまうから。

桜庭vsホイス』の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

桜庭ジェラルドゴルドーや曙だったら5分以内に一本負けしてしまうだろうとも思う。

なのに、グレイシー一族が各所に迷惑かけて1時間30分を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタ」としては、たとえホイスがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。試合自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ナジーム・ハメド vs ケビンケリーボクシング

今の若年層でナジーム・ハメド見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

マルコ・アントニオ・バレラ戦』よりも前の段階で、スウェーバックとかノーガード戦法とかはこの試合で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの試合が現実にこの時代にあったんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく格闘技好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるファイナルファンジータクティクスでしか"ハメドる"を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ルイス・アゼレード vs ルイス・ブスカペPRIDE 武士道 -其の六-)

ブラジリアン柔術の「関節技」あるいは「ポジショニング」の芸術性をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「仲間を背負って試合をする」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ、この試合の寝技展開は彼ら以外ではあり得なかったとも思う。

「仲間を背負って試合をする」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はこの試合にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ファブリシオ・ヴェウドゥム vs セルゲイ・ハリトーノフPRIDE.30)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

コマンドサンボvs柔術でこういう試合を組んで、それが非寝技オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

ホイス・グレイシー vs ケン・シャムロックUFC 1 The Beginning)

9試合まではあっさり決まったんだけど10試合目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にホイスvsシャムロックを選んだ。

ヒクソンから始まってホイスで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、UFC以降の総合格闘技時代の先駆けと

なった選手でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい選手がいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10試合目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

2008-07-27

Webアプリ脆弱性オタがふつーのSE彼女脆弱性世界を軽く紹介(ry

まあ、どのくらいの数の脆弱性オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しか自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない脆弱性世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、Webアプリ脆弱性のことを紹介するために

説明するべき10パターンを選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女脆弱性布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような図解などは避けたい。

できれば、秋葉原とか筑波とかから突っ込みはいるような微妙な奴も避けたいのだけれど、つい選んでしまうかもしれない。

あと、いくら脆弱性的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

プログラム言語オタがCOBOLは外せないと言っても(いましたね)、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

セキュリティは専門でもなんでもないが、クロスサイトなんちゃらとか、SQLなんとかくらいは聞いたことがある。

ひろみちゅとか、はまちちゃんてなんだろうという好奇心もある

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

XSS

まあ、なんで一番がSQLインジェクションじゃないんだよとも思うけれど、たいていのWebアプリに必ずあるという普遍性(日本語変か?)とか、文字コードネタバリエーションとか、DOMが絡んでわくわくするとか、Same Origin Polic何じゃそりゃという点では外せないんだよなあ。長さも3文字だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な脆弱性について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

MITM, DNS Rebinding

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな脆弱性(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

Webアプリ専門家からいえば、この二つはアプリネタじゃないと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

パストラバーサル

侵入先のファイルが見えてしまうというハッカー的なものへの憧憬と、これによる逮捕者がいるという法的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにもマニアック

「よく眼にするけどあまり実害の思いつかない」/etc/passwd

「滅多に見られないけど、見つけたらゾクゾクする」/etc/shadow

の2ファイルをはじめてとして、オタ好きのするファイル世界に公開(流出?うわ、日本語間違いが怖い)しているのが、紹介してみたい理由。

CSRF

たぶん秋のDK収穫祭を見た彼女は「これCSRFだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

そして、われらがアイドルはまちちゃんの紹介のおかげで、この脆弱性日本で大人気になったこと、

ひろみちゅがはまちを焦がしたのは事故か、わざとか?

なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

メールヘッダインジェクション

「やっぱりWebアプリ脆弱性個人情報DBなんかがあるサイトものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「SSIインジェクション」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この脆弱性がふつーのホームページなどでも本当によく見つかるくせに、意外に問題視されていないレアっぽさが好きだから

断腸の思いでJavaMailのAPIがTo欄やFrom欄に改行チェックいれているのに、なぜかSubject欄だけチェックがされてなくて脆弱性の原因になるかもって中途半端さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「チェックする」ということへの躊躇がいかにもオタ的だなあと思えてしまから

ほかのメールAPIでもチェックが不十分なものはあるし、そもそもsendmail呼び出すときはチェックはアプリ側でやるしかないとは思うけれど、一方でこれが

Microsoftだったら意外にきっちりセキュアに仕上げてしまうだろうとも思う。

なのに、安全APIを使わずに(知らずに?)脆弱性を混入してしまうというあたり、どうしても

自分過去から知っている書き方でないと書けないプログラマ」としては、たとえ脆弱性混入した奴がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。脆弱性の高危険度と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ディレクトリリスティング

今の若年層でディレクトリリスティングによる個人情報漏洩事件をリアルタイムで見聞きしている人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

SQLインジェクションよりも前の段階で、個人情報漏洩規模とかはこの脆弱性で頂点に達していたとも言えて、

こういう危険の高さが経産省あたりの個人情報保護ガイドラインにのっていたり、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく脆弱性好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるインジェクション系でしか脆弱性を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

OSコマンドインジェクション

UNIXシェルの「セミコロン」あるいは「バッククォート」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

ホワイトリストで対策すると安全なんだけど敢えてエスケープを究めたいマニア」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

からこそ佐名木版『セキュアWebプログラミングTips集』は20ページ以上もかけてOSコマンドインジェクション対策の説明しているのは、エスケープ手法以外ではあり得なかったとも思う。

「侵入先のコンピュータコードが動いてこそなんぼ」というクラッカー感覚今日さらに強まっているとするなら、その「クラッカーの気分」の

源はOSコマンドインジェクションにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

Hiddenフィールド改ざん

これは地雷だよなあ。昔だったら筑波方面、今だったら秋葉原方面から火のような「hiddenは危険脳」ブクマがつくか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう昔のIPA風味の解説をこういうかたちでブログ化して、それが非オタに受け入れられるか

突っ込みを誘発するか、というのを見てみたい。

SQLインジェクション

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にSQLインジェクションを選んだ。

XSSから始まってSQLインジェクションで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、カカクコム以降のWebアプリ脆弱性時代の原動力と

なった脆弱性でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい脆弱性パターンがありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10パターン目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。


「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。


Inspired by アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

登山オタが非オタ彼女登山を軽く紹介するための10山

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の登山オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない登山世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、登山のことを紹介するために

登るべき10山を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女登山布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う海外遠征は避けたい。

できれば日帰り登山、長くても2泊にとどめたい。

あと、いくら登山的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

登山知識はいわゆる「学校遠足」的なものを除けば、登山靴程度は持っている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

富士山

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「富士山以前」を濃縮しきっていて、「富士山以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。高さも日本一だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この高度過多な山について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

筑波山六甲山

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな登山(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

登山オタとしてはこの二つは“景色”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

谷川岳

ある種のロッククライミングオタが持ってる断崖絶壁への憧憬と、遭難者多数のオタ的な難関へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも魔の岩壁な

童貞的なださカッコよさ」を体現する一ノ倉沢

童貞的に好みな女」を体現する幽ノ沢

の二沢をはじめとして、オタ好きのする岩壁を山にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

羊蹄山

たぶんこれを見た彼女は「富士山だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の山がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

アメリカなら実写テレビドラマになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

大雪山旭岳

「やっぱり登山自然観察のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「尾瀬

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この山にたむろう熊が好きだから。

断腸の思いで熊鈴鳴らしてそれでも出てくる、っていうヒグマが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「襲われる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

しょっちゅう熊が出て立ち入り禁止になるのを過剰とは思わないし、しかたないとは思うけれど、一方でこれが

富良野岳だったらきっちり登れてしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて立ち入り禁止区域を登ってしまう、というあたり、どうしても

「自分で決めたルートが捨てられないオタク」としては、たとえ山がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。山の高標高と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

剱岳

今の若年層で剱岳登ったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

穂高岳よりも前の段階で、岩場の哲学とか登山技法とかはこの山で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの山がアプローチ容易なこの場所にそびえていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく登山好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる黒部立山アルペンルートでしか北アルプスを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

赤石岳

登山の「体力づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから登る、ということではなくて。

「終わらないアプローチ」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ登山版『らき☆すた最終話は赤石岳以外ではあり得なかったとも思う。

車道化した登山道を登る」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は赤石岳にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

桜島

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう立ち入り禁止の活火山をこういうかたちで登山して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱石原立也監督

9山まではあっさり決まったんだけど10山目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

富士山から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の登山時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10山目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

ネタのため、とても初心者には勧められない山が入っています。念の為。

ブラウザオタが非オタ彼女ブラウザ世界を軽く紹介するための10本


まあ、どのくらいの数のブラウザオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないブラウザ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ブラウザのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ブラウザ布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、インストールに過大な負担を伴うCUI用、音声出力のブラウザは避けたい。

できればプリインストール、入ってなくてもGUIインストーラ付きのブラウザにとどめたい。

あと、いくらブラウザ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

Sun好きが『HotJava』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ブラウザ知識はいわゆる「青いE」的なものを除けば、フォクすけ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

Internet Explorer 4(Microsoft

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ブラウザ戦争以前」を濃縮しきっていて、「ブラウザ戦争以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。機能もOSと一体だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

iCab 3(Alexander Clauss)、OmniWeb 4(Omni Group

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなブラウザ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ブラウザオタとしてはこの二つは“独自エンジン”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

Camino 1.6(Camino Project)

ある種のMac OS Xオタが持ってるCocoaへの憧憬と、元Dave Hyatt監修のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもMac OS X

「容量的なださカッコよさ」を体現するユニバーサルバイナリ

「視覚的に好みソフト」を体現するAquaインターフェース

の二つをはじめとして、オタ好きのする機能を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

Mac OS XFirefox 3(Mozilla Foundation

たぶんこれを見た彼女は「Safariだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜のUIがその後続くかわからないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

日本ならFlash上でIMが使えなくて、それがブログで非難されてもおかしくはなさそうなのに、

アメリカでそういうのが後回しにされること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

Safari RSSApple Inc.)

「やっぱりブラウザWebサーフィンのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「Konqueror

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるAppleの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも「RSS」を付ける、っていうネーミングセンスが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

Safari RSSという名前を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

MozillaOperaだったらきっちりSafari 2と名付けてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて「RSS」を名前に付けてしまう、というあたり、どうしても

「自分のソフトウェアを形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえAppleがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

Netscape Navigator 2(Netscape Communications

今の若年層でNN2見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

NN4よりも前の段階で、ネスケ哲学とか独自拡張路線とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がパッケージでこの時代に売っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくブラウザ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる火狐でしかMozillaを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

Opera 7 Bork Edition(Opera Software)

Operaの「タブ」あるいは「マウスジェスチャ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない標準議論を毎日続ける」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそもじら組版『和ジラ』最終リリース日本語パック抜き以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化したIE専用サイトdisる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はBork Editionにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

Amaya 10(World Wide Web Consortium)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうTim Berners-Lee風味の妄想をこういうかたちでブラウザ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

lolifox(Altimit Development)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にロリ狐を選んだ。

IE4から始まってロリ狐で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ふぉくす子以降のブラウザ擬人化キャラの影響を

受けた作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

ギーク非オタ彼女ギーク世界を軽く紹介するための10人

まあ、どのくらいの数のギークがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

ギークではまったくないんだが、しかし自分のギーク趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないギーク世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ギークのことを紹介するために

知ってもらうべき10人を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ギーク布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

彼女の設定は

インターネット普通に使うけど、フィードをがんがん読んだりする程じゃない。

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

otsune

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、ネットウオッチを濃縮しきっていて、ネットウオッチを決定づけたという点では

外せないんだよなあ。

ただ、ここで Plagger トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

otsunePlaggerソースを読むことで perl を習得したことであまりにも有名だ。 otsuneネットウォッチを効率化するために Plagger を利用しているうちに、いつのまにか Plagger の committer になっており、モダンPerlコードを書いている。

amachang ukstudio

ただただ、がむしゃらにソフト開発をしていたいという考えって、「ギークが考える一般人に受け入れられそうなギーク(そうギークが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ギークとしてはこの二人は“人間”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

mala

ある種の最速主義者が持ってる最速への憧憬と、はては社員的なネタへのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも宮崎駿的な

「長髪なださカッコよさ」を体現するネタ

「最速転職研究会」を妄想するネタ

をはじめとして、ギーク好きのする LDR世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

tokuhirom

たぶんこれを見た彼女は「 wassr だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜のサービスがその後続きまくりなこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

アメリカなら Google に買収されて、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非ギーク彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

Yappo

「やっぱり CodeReposハッカーのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「 typester 」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、このユーザにかける征夷大将軍の思いが好きだから。

断腸の思いでかっこつけてもそれでも将軍くさい、っていう様が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも将軍的だなあと思えてしまうから。

Yappo のよく分からない英語の発音を俺自身は冗長とは思わないし、もう一生捨てられないだろうとは思うけれど、一方でこれが

将軍ってことを隠してたら単なるギークで済んだと思う。

なのに、発言の端々で将軍臭を漂わせて POST してしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないギーク」としては、たとえ Yappo がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。将軍としての表情の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

miyagawa

今の若年層で Sledge::ThereText のソース見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

Tatsuhiko Miyagawa のソースコードは可読性が高いことで世界的に有名であって、すごく技術的にバランスがいいので、世の Perl プログラマは学ぶところが多いでしょう

いわゆるKENT 的な CGI でしか Perl を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ujihisa

ujihisa の Ruby で連投をギークとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「日常使っているものから連投する」的な感覚ギークには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ RejectRejectKaigi はビューティフルドリーマー以外ではあり得なかったとも思う。

そういうところを単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

itkz

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう Founder of 全裸チンコが全裸プレゼンしてそれを ust して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい

dankogai

9 人まではあっさり決まったんだけど 10 人目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に dankogai を選んだ。

otsune から始まって dankogai で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、 Encode 以降の Perl 時代の先駆けと

なったギークでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいギークがありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい 10 人目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-26

軽自動車オタが非オタ彼女に軽カー世界を軽く紹介するための10台

via http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の軽カーオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない軽の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、軽のことを紹介するために

知るべき10台を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタファッションガイド」の正反対版だな。彼女に軽を布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、軽規格制定前の車は避けたい。

できれば660cc、小さくても550ccにとどめたい。

あと、いくら軽カー的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

軽カー知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、ジブリ劇場アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ワゴンRスズキ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「規格改正以前」を濃縮しきっていて、「規格改正以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。トールタイプだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な軽について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

R1スバル)、smart K(スマート

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな軽(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「軽オタとしてはこの二つは“自動車”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ミラジーノダイハツ

たぶんこれを見た彼女は「ミニだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

このクラシック系譜の軽がその後続いていないこと、これが以前の日本では大人気だったこと、

当時の主な車種にこの設定があって、それが今の日本で続いていてもおかしくはなさそうなのに、

最近日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

タントダイハツ

「やっぱり軽は実用性のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「アトレー

でもいいのだけれど、そこでもこっちを選んだのは、この車にかけるダイハツの思いが好きだから。

断腸の思いエンジンルームを削りに削ってそれでも2000mm、っていう室内長が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「ボンネットを捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

室内長の広さを俺自身は冗長とは思わないし、もう伸ばせないだろうとは思うけれど、一方でこれが

スバルホンダだったらもっと短くしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所で工夫してエンジンルームの整備性に迷惑かけて2000mmを作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の軽自動車観を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえダイハツがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。車自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

アルトワークス(スズキ

今の若年層でワークス見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

規格改正よりも前の段階で、軽スポーツ哲学とか技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が旧規格時代にひしめき合っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく軽好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるスペシャリティなcopenでしか軽スポーツを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

スバル360スバル

スバルの「車づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

コンパクトでも生活に大切な車」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ『軽自動車』という規制枠以外ではあり得なかったとも思う。

コンパクトに日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はスバル360にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ジムニースズキ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうオフロードも走破できるSUVをこういうかたちで軽して、それが非オタに受け入れられるか

乗り心地や燃費への文句を誘発するか、というのを見てみたい。

i(三菱

9台目まではあっさり決まったんだけど10台目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にiを選んだ。

ワゴンRから始まってiで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、21世紀以降のエコ時代の先駆けと

なった軽でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

箱○オタが非オタ彼女箱○世界を軽く紹介するための10本

via アニオタ非オタ彼女にのガイドライン anond:20080721222220

まあ、どのくらいの数の箱○オタがそういう彼女をゲットできるのかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らない箱○世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、箱○のことを紹介するために

プレイすべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女箱○布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので時間的に過大な負担を伴うMMOマルチメインは避けたい。

できればオフオンリーか、COOP対応にとどめたい。

あと、いくら箱○的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

パズルゲーム好きが「テトリス ザ・グランドマスターエース」は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ゲーム知識はいわゆるファミリー向け・学習系を除けば、マリオドラクエ程度は知っている。

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ギアーズ・オブ・ウォーEpic Games

まあ、いきなりこれかよとも思うけれど、「ギアーズ・オブ・ウォー以前」を濃縮しきっていて、「ギアーズ・オブ・ウォー以後」を決定づけたという点では

はずせないんだよなあ。COOPも対応してるし。

ただ、ここでFPSオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならずに濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

塊魂バンダイナムコゲームス)、地球防衛軍3(サンドロット)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなゲーム(そう箱○オタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

箱○オタとしてはこの二つは“レバガチャレベルでも楽しめるゲーム”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

バイオショック(2K Boston/2K Australia)

ある種の哲学オタが持ってるオブジェクティズムへの憧憬と、Ken Levineの演出へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもレトロアメリカ

童貞的なださカッコよさ」を体現するビッグ・ダディ

童貞好み幼女」を体現するリトル・シスター

の二人をはじめとして、オタ好きのする要素をゲーム中にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

デッドライジングカプコン

たぶんこれを見た彼女は「ジョージ・A・ロメロだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

アメリカなら実写映画監督訴訟を起こされて、それが日本のほうに影響与えてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内ではWii版が予定されていること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

斑鳩トレジャー

「やっぱりシューター2Dだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「式神の城III

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるトレジャーの思いが好きだから。

断腸の思いXBLA容量のために削りに削ってそれでもプロトタイプモード搭載・オプション充実、っていうのが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「16:10対応」ということへの諦めきれなさがいかにも箱○的だなあと思えてしまうから。

オプションの充実を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

バンナムだったらきっちり糞ラグCOOPにしてしまうだろうとも思う。

なのに、XBOXLiveに常時セッション張ってチート不可の完全な世界ランキングを作ってしまう、というあたり、どうしても

ワールドワイドでのスコアアタックの魅力を捨てられないオタク」としては、たとえ鷸の回転レーザーがアケと同じ方向でなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッドEAカナダ

今の箱○購買層でロンチタイトルプレイしたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

プロストリートよりも前の段階で、NFSシリーズ哲学とかゲームシステムはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がハード熟成期のみならずロンチでもプレイできたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく箱○好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる痛車ゲーとしてしか箱○レースゲーを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

コール・オブ・デューティ 4(Infinity Ward)

Infinity Wardの「FPSとしての完成度」あるいは「マルチの面白さ」をオタとして教えたい、というお節介焼きからやらせる、ということではなくて。

ムービーばかりの映画ゲーはいらない」的な感覚がゲーオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそロストオデッセイムービーゲー以外ではあり得なかったとも思う。

ゲームだからこそ表現できることを目指すべき」というゲーオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ゲームらしさ」の

源はCoDシリーズにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

Every Extend Extra Extreme(Q ENTERTAINMENT)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう原作フリゲのシューティングをいかにも水口哲也なかたちでXBLAに出して、それが非ゲーオタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

アイドルマスター(ガミP)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にアイマスを選んだ。

GoWから始まってアイマスで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ニコニコ動画以降の箱○始まったな時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

数学オタが非数学オタの彼女数学世界を軽く紹介するための10題

cf.) http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の数学オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない数学世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、数学のことを紹介するために覚えるべき10の事柄を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女数学布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、思考的に過大な負担を伴う21世紀数学七大難問は避けたい。できれば学部レベル、難しくてもマスターレベルにとどめたい。あと、いくら数学的に基礎といっても義務教育を感じすぎるものは避けたい。数学好きが『三平方の定理』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

数学知識はいわゆる「高校数学」的なものを除けば、テイラー展開程度は使える

理系度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ブルバキ数学原論ニコラ・ブルバキ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ブルバキ以前」を濃縮しきっていて、「ブルバキ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。ページも7000以上だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な原論について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

四色定理(ケネス・アッペル、ウォルフガング・ハーケン)、ケプラー予想(ヨハネス・ケプラー、トマス・ヘールズ)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな証明(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

数学オタとしてはこの二つは“検証”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ヒルベルト23の問題(ダフィットヒルベルト

ある種の難問数学オタが持ってる公理への憧憬と、ヒルベルト教授数学オタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもヒルベルト的な

「証明できないことを証明するカッコよさ」を体現する連続体仮説

公理主義好みジョーク」を体現する物理学公理

の二つをはじめとして、数学オタ好きのする問題をちりばめているのが、紹介してみたい理由。

位相幾何学トポロジー](レオンハルトオイラーカールフリードリヒガウス他)

たぶんこれを見た彼女は「ドーナツだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の学問がその後生み出されていないこと、これが近代では大人気になったこと、欧州なら定理ラッシュになって、それが日本で花開いてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのが生み出されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ナッシュ均衡(ジョン・フォーブスナッシュ

「やっぱりゲーム理論は役に立つものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「囚人のジレンマ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この概念にかけるナッシュの思いが好きだから。

断腸の思いで選びに選んでそれでもパレート効率的ではない、っていうあたりが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「部分最適戦略」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ナッシュ均衡による戦略を俺自身はダメとは思わないし、もう選択しようがないだろうとは思うけれど、一方でこれがアメリカ旧ソ連だったらきっちり冷戦にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて部分最適戦略を選んでしまう、というあたり、どうしても「自分の利得を最大化してきたものが捨てられないオタク」としては、たとえナッシュ均衡がそういう概念でなかったとしても、親近感を禁じ得ない。概念自体の一般性と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ユークリッド原論(エウクレイデス)

今の若年層でエウクレイデス(ユークリッド)見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

キリスト生誕よりも前の段階で、数論とか初等幾何とかはこの原論で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ数学書がエジプト紀元前に書かれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく数学好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるマス北野数学者と思ってる彼女には見せてあげたいなと思う。

フェルマーの最終定理ピエール・ド・フェルマーアンドリュー・ワイルズ

フェルマーの最終定理の「設問の単純さ」あるいは「投げっぱなし感」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「この余白はそれを書くには狭すぎる」的な感覚数学オタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアンドリュー・ワイルズの行き着く先はフェルマーの最終定理以外ではあり得なかったとも思う。

「一般化された予想問題を解く」という数学オタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源はフェルマーの最終定理にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ギリシアの三大作図問題(ギリシア時代の数学者たち:詳細不明)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

ういういかにも簡単に解けそうな作図をこういうかたちで問題にして、その証明が非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

数学ガール(結城浩

9個まではあっさり決まったんだけど10個目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に数学ガールを選んだ。

ブルバキから始まって結城浩で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ネット時代以降の数学萌えの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10個目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

白泉男子非オタ彼女に花ゆめ世界を軽く紹介するための10本

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本より

まあ、どのくらいの数の白泉男子がそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない少女マンガ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、花とゆめコミックスのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女少女マンガ布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う40巻、80巻越えのマンガは避けたい。

できれば文庫版10巻、長くても単行本20巻にとどめたい。

あと、いくら白泉社的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

24年組好きが『綿の国星』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

少女マンガ知識はいわゆる「児童向けまんが」的なものを除けば、ちびまる子ちゃん程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ぼくの地球を守って日渡早紀

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ぼく地球以前」を濃縮しきっていて、「ぼく地球以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも21巻だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

小山荘のきらわれ者(なかじ有紀)、花ざかりの君たちへ中条比紗也

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな少女マンガ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「白泉男子としてはこの二つは“マンガ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

なんて素敵にジャパネスク山内直実

ある種の歴史マンガオタが持ってる平安への憧憬と、氷室冴子原作のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも氷室冴子

童貞的なださカッコよさ」を体現する高彬

童貞的に好みな女」を体現する瑠璃

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

月は東に日は西にわかつきめぐみ

たぶんこれを見た彼女は「あ〜るだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが文化系サークルでは大人気になったこと、

サンデーならOVAになって、それが飯田線舞台にしてもおかしくはなさそうなのに、

白泉社内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

フルーツバスケット高屋奈月

「やっぱり少女マンガ乙女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「桜蘭高校ホスト部

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける高屋奈月の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも23巻、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

フルバの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

日高万里武藤啓だったらきっちり13巻にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて23巻を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ高屋奈月がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

銀のロマンティック…わはは(川原泉

今の若年層で銀ロマ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

笑う大天使よりも前の段階で、カーラ教授哲学とかマンガ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が隔週誌でこの時代に載っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく少女マンガ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる黒歴史実写映画でしかカーラ教授を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ここはグリーン・ウッド那州雪絵

那州雪絵の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない寮生活を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版赤ちゃんと僕最終話修学旅行以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はグリーンウッドにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

会長メイド様!(藤原ヒロ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうコスプレ風味の恋愛をこういうかたちでマンガ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱みずのまこと

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

ぼく地球から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、打ち切り以降の黒歴史時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの白泉男子は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-25

ミステリ読みが本を読まない彼女新本格派を軽く紹介するための10冊

まあ、どのくらいの数のミステリ読みがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「ミステリ読みではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、 その上で全く知らない新本格派の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アニメのことを紹介するために見せるべき10冊を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ミステリ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うシリーズものは避けたい。できれば一冊完結、長くても数冊のシリーズものにとどめたい。

あと、いくら基礎として本格派の知識が必要といっても古びを感じすぎるものは避けたい。古典好きが『Yの悲劇』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリはいわゆるNHKの「名探偵ホームズ」的なものを除けば、コナン劇場版アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

すべてがFになる森博嗣

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「メフィスト以前」を濃縮しきっていて、「メフィスト以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。S&Mシリーズとしてもぎりぎり10冊、四季シリーズとして考えれば残り4冊だし。

ただ、ここで密室談義全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

「猫丸先輩シリーズ倉知淳

アレって典型的な「ミステリ読みが考える一般人に受け入れられそうな新本格派(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ミステリ読みとしてはこのシリーズは“青春もの”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

人形こたつ推理する」我孫子竹丸

ある種のミステリ読みが持ってる安楽椅子ものへの憧憬と、我孫子竹丸のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも我孫子竹丸らしくない

の二人をはじめとして、ミステリ読み好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

クラインの壺岡嶋二人

たぶんこれを見た彼女は「井上夢人だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。二人のコンビがその後続かなかったこと、「99%の誘拐」が実際の誘拐犯罪で参考とされたこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

「塗り仏の宴 宴の支度」、「塗り仏の宴 宴の始末」京極夏彦

「やっぱり新本格派はキャラクタあってこそだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「百鬼夜行」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける京極の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも分冊で各800ページ以上、っていう長さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

宴の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが森や高田だったらきっちり400ページにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて分冊した上で各800ページも書いてしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ京極がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

「二銭銅貨」江戸川乱歩

今の若年層で乱歩を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。金田一耕助よりも前の段階で、江戸川哲学とかトリック技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がこの時代に書かれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミステリ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるコナン劇場アニメでしかミステリを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

八つ墓村横溝正史

横溝の「目」あるいは「話づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「ミステリはやっぱり大量殺人だよね」的な感覚ミステリ読みには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ八つ墓村の結末は犯人自殺(のようなもの)以外ではあり得なかったとも思う。

「最低五人は殺さないとミステリとしては失格」というミステリ読みの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ミステリ読みの気分」の源は八つ墓村にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

六枚のとんかつ蘇部健一

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういうばか風味のミステリをこういうかたちで小説化して、それが非ミステリ読みに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの消失谷川流

9冊まではあっさり決まったんだけど10冊目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

すべてがFになる」から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のラノベの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10冊目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

最後のは「涼宮ハルヒの消失」にして欲しかった。

その通りですね。書き直しました。

soundsea 綾辻有栖川が欲しかったような。

crowdeer 綾辻入れなきゃ始まらない、絶対うーんと言わせたい/かと言って「軽く紹介」するものじゃないだろうしなぁ。

ほんとうは、横溝正史やら江戸川乱歩新本格ではないので、代わりに入れればよかったんですが、

綾辻行人有栖川はほとんど読んだことないので。にわかですいません。

wideangle 『F』もなんか違うよねえ、と思ってしまう。

やはり最初を綾辻にするべきだったのでしょうが、前述の通りということで。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

ガンオタ以下略

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

∀ガンダム富野由悠季監督

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「∀以前」を濃縮しきっていて、「∀以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも4クールだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この世界名作劇場的総まとめな作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

機動戦士ガンダムSEED福田己津央監督)、機動戦士ガンダムSEED DESTINY福田己津央 監督

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ガンオタとしてはこの二つは“腐女子向け”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

機動戦士ガンダム00水島精二監督

ある種のSFアニメオタが持ってる軌道エレベーター時代への憧憬と、スタジオオルフェ監修のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも水島精二

俺ガン(俺ガンとは - はてなダイアリーではなく、「俺がガンダムだ」の台詞)なださカッコよさ」を体現する刹那

童貞的に好みな女」を体現する王留美

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

新機動戦記ガンダムW池田成高松信司監督

たぶんこれを見た彼女は「○○○だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の主義主張が(先進国では)その後続いていないこと、これが中東では大人気になったこと、

全米ならドキュメンタリーになって、それが劇場で公開されてもおかしくはなさそうなのに、

00年代でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

SDガンダムフォース阿部雄一監督

「やっぱりアニメ子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「機動武闘伝Gガンダム

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける3DCGへの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも「ガンダムシリーズ」の最長の全52話、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「3DCG」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

「ザコザコアワー」の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

富野福田だったらきっちり全50話にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて全52話を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえSDガンダムがそういう作風でなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

機動戦士Zガンダム富野由悠季監督

今の若年層でZ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

逆シャアよりも前の段階で、富野哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がテレビアニメでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるブレンパワード以前の富野を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア富野由悠季監督

富野の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらないガンダムシリーズに区切りをつける」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版∀ガンダム最終話は「ディアナ様、また明日」以外ではあり得なかったとも思う。

「人気シリーズ化したガンダムと共に生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

終着点は逆襲のシャアにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

機動戦士Vガンダム富野由悠季監督

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうヤンデレ風味の恋愛をこういうかたち(カテジナさん)でアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

機動戦士ガンダム富野由悠季監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にファーストを選んだ。

∀から始まってファーストで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、80年代以降のアニメ時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

ソ連宇宙オタが非オタ彼女ソ連宇宙世界を紹介するための10機

via http://anond.hatelabo.jp/20080723220117

まあ、どのくらいの数の宇宙オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

アカではまったくないんだが、しかし自分のソ連趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないソ連宇宙開発世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ミール公社歴史を紹介するために

見せるべき10機を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女宇宙開発布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、研究者が100人規模で亡くなる、といった過大な被害を伴うR-16は避けたい。

できれば生体サンプルの回収失敗、大きくても宇宙飛行士数名の死亡にとどめたい。

あと、いくら宇宙開発的に基礎といってもフォン・ブラウンのAシリーズを感じすぎるものは避けたい。

ゲーム好きが『テニス・フォー・トゥ(または無題)』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

宇宙開発知識はいわゆる「アポロ13」的な映画を除けば、NHKドキュメンタリー程度は見ている

ツォルコフスキー度は低いが、頭はけっこうケロシン

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

スプートニク1号コロリョフ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「開発競争の始まり」を濃縮しきっていて、「コロリョフ工場長」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。今もOLVとしてR-7シリーズ現役だし。

ただ、ここで「スプートニクショック」トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

このイベントの背景について、どれだけさらりと、ナチス話にならずWW2すぎず、それでいて必要最小限の米ソの軍事バランス彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のLEO打ち上げ能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

ミールコロリョフ

アレって典型的な「ソ連オタが考える一般人に受け入れられそうな宇宙ステーション(そう思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「15年運用のこのステーションは“第二世代”としていいと思うんだけど、率直に言ってトラブルどう?」って。

コラブル・スプートニクコロリョフ

ある種の歴史オタが知っているトライ・アンド・エラーと、ライカ犬を使った生体実験へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも初期宇宙開発的な

宇宙開発混沌ぶり」を体現するコラブル・スプートニク1号(スプートニク4号/ボストーク1K)

「機密情報への対処」を体現するコラブル・スプートニク3号(スプートニク3号/ボストーク1K)

の二機をはじめとして、オタ好きのする失敗をシリーズにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

N-1 / ソユーズL3(コロリョフ

たぶんこれを見た彼女は「アポロ計画だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

グルシュコが新型ケロシンエンジン開発を断ったこと、そのためにN-1一段目(Aブロック)がエンジン30機のクラスタだったこと、

アメリカに先取りされて向こうは大人気になったこと、この計画がその後コロリョフの死によって頓挫したこと、

最終的に中止になったこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ポリウス(コルニロフ)

「やっぱり宇宙は軍事のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ゼニット」「アルマース」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、このレーザー宇宙要塞という壮大さが好きだから。

断腸の思いで軌道投入時に自壊、っていう結末が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

上層部の「開発局への中断命令」か伝達されない、ということへのがいかにもソ連的だなあと思えてしまうから。

ポリウスの自壊措置を俺自身は酷いとは思わないし、仕方ないだろうとは思うけれど、一方でこれが

国際情勢やソ連財政次第ではきっちり軌道に入れて、SDI計画を完成させただろうとも思う。

なのに、アメリカへの外交を考えて即座に大気圏突入させて捨ててしまうものを作ってしまう、というあたり、どうしても

秘密裏に作られていた超絶秘密兵器を捨てられないオタク」としては、たとえソ連がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。ブラン計画の関連と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

TKS/プロトンチェロメイ)

今の若年層でTKS見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

リュート計画よりも前の段階で、ステーション建造とか巨大建造物打ち上げはこの宇宙船で下地作りができていたとも言えて、

こういう今のISSの原型がひっそりとこの時代に開発されていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくソ連好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるミール以後でしか宇宙ステーションを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ルナ1号(コロリョフ

コロリョフの「夢」あるいは「メチータ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「月への旅行」的な目標宇宙開発オタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアメリカ版『レンジャー計画』はルナ計画以外ではあり得なかったとも思う。

マルス」というアメリカの月ロケット計画が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの夢」の

源はジュール・ベルヌ「月世界旅行」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に月調査競争を楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

神舟中国航天)

これは中国だよなあ。長征墜落とか情報統制とか、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう中ロの有人衛星技術供与協定をこういうかたちで現実化して、その結果の発展を受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

ソユーズTMA(コロリョフ

9機まではあっさり決まったんだけど10機目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にソユーズTMAを選んだ。

スプートニクから始まってソユーズTMAで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、今の有人宇宙船スタンダード

なった船でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10機目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

シューター非オタ彼女シューティング世界を軽く紹介するための

via http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数のシューターがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

シューターではまったくないんだが、しかし自分のゲーム趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないシューティング世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、シューターの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、シューティングのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女シューティング布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、コスト的に過大な負担を伴う、基板購入必須ゲームは避けたい。

できればプレミア中古版ぐらいのコスト、高くてもXBOX360 1台分のお値段にとどめたい。

あと、いくらシューティング的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

戦略シミュレーション好きが『スタートレック』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ゲーム知識はいわゆる達人王的なものを除けば、ケイブシュー程度は一周している

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

バトルガレッカ(ライジング

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「弾幕以前」を濃縮しきっていて、「弾幕以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。攻略資料も多いし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、残2にならずラング上げすぎず、それでいて必要最小限のクリアプレイ彼女

見せられるかということは、オタ側の「真のランク調整能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

ガウイング(匠)、斑鳩トレジャー

アレって典型的な「シューターが考える一般人に稼ぎを受け入れられそうなシューティング(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

シューターとしてはこの二つは“稼ぎ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

アインハンダースクエア

ある種のSFシューターが持ってる硬派への憧憬と、スクエアのオタ的な演出へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもスクエア

「退廃的なださカッコよさ」を体現する1面

SF的に好みな演出」を体現する6面

の2ステージをはじめとして、オタ好きのする演出を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

グラディウスV(コナミ

たぶんこれを見た彼女は「トレジャーだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが復活パターンでは大人気になったこと、

フランスならドキュメンタリー番組になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ナノストレイ(シンエン)

「やっぱり2Dシューティングに新しい血がいるよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「国内同人ゲー」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける日本への愛が好きだから。

断腸の思いで演出を詰めて詰めて「世界(SEKAI)」、っていうステージ名が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「漢字を使う」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ナノストの演出を俺自身はダサいとは思わないし、むしろカッコいいとは思うけれど、一方でこれが

国内だったらきっちり英文にしてしまうだろうとも思う。

なのに「火柱(HIBASHIRA)」「金顔(KINGANN)」を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の作品を形作ってきた文化を作品に込めたいオタク」としては、たとえシンエンがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。イリディオンの評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

スクランブルコナミ

今の若年層でスクランブルやったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

グラディウスよりも前の段階で、横シューの哲学とかお約束とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がアーケードでこの時代に稼働していたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくシューティング好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるダライアスR-TYPEでしか横シューを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ストライカーズ1945 II(彩京

彩京の「難易度調整」あるいは「彩京弾」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

ボスキャラ人形に変形する」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ『怒首領蜂 大復活』は萌えキャラロボ以外ではあり得なかったとも思う。

「変形ギミック」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクメカ」の

源はストIIにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ヘル・シンカー(犬丼帝国

これは独特だよなあ。ゲームを開始できるか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう独特のギミックと演出のごった煮をこういうかたちでシューティング化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

ギアーズ・オブ・ウォーエピック

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にギアーズを選んだ。

ガレッカから始まってギアーズで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、360シューティングの名作と

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-24

モテ彼女ができない奴に特効薬を軽く紹介するための10原則

追記

しまった、トラバしそこなった・・・。元ネタはここ。

彼女ができないやつへの特効薬

まあ、どのくらいの数の非モテがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「モテではまったくないんだが、しかし自分の説教癖を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないモテ世界とはとはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、モテの都合のいい妄想の中に出てきそうな非モテに、モテのことを紹介するために見せるべき10原則を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。非モテモテ布教するのではなく 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「説教」なので、知性的に過大な負担を伴う論理性・普遍性を求められる文章は避けたい。できれば一方的罵倒、長くても勝手に勝利宣言をして去っていくレベルにとどめたい。

あと、いくら罵倒的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。モテが『要は勇気が無いんでしょ?』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

非モテの設定は

モテ知識はいわゆる「オタクファッションガイド」的なものを除けば、花とみつばち程度は見ている

サブカル度も低いが、頭もけっこう悪い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

■■■1.まずインターネットするな。

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「そもそもそれを言うのかよ」を濃縮しきっていて、

「それを言ったらお前もダメじゃねえか」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。罵倒としても手頃だし。

ただ、ここでモテトーク全開にしてしまうと、非モテとの関係が崩れるかも。

この上から目線過多な罵倒について、どれだけさらりと、嫌味にとらず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報

非モテが受け止められるかということは、非モテ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

■■■2.ゆっくりしゃべれ。目を見てしゃべろ。

アレって典型的な「モテが考える一般的なモテるための条件(そうモテが思い込んでいるだけ。実際は全然関係ない)」のイメージそのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを非モテにぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「モテとしてはこれぐらいは“人間”として当然と思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

■■■3.運よく女性とお知り合いになれたら、メールするな。わかったか。とりあえず電話しろ。電話して直接コミュニケーションをしろ。

ある種の懐古的モテが持ってるメールへの嫌悪と、俺監修のモテ的な電話へのこだわりを非モテに紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもリア充的な

モテ的なマッチョカッコよさ」を体現する力強さ

モテ的に美しい展開」を体現する行動力

の二つをはじめとして、モテが好む方法論を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

■■■4.自分のことを話すな

たぶんこれを見た非モテは「彼女を作らない奴には価値が無いんですね、わかります」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。この系譜の理論最近知られていないこと、これがリア充には大人気になったこと、世間なら実写テレビドラマになって、その理屈非モテ内面化されてもおかしくはなさそうなのに、非モテ達の中でこういうのが理解されないこと、なんかを非モテと話してみたいかな、という妄想的願望。

■■■5.奇跡的にデートに誘えたら、最初の段階で 私はあなたに興味がありますと宣言しろ。

「やっぱりデートは徒労のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ミジンコ以下だな、お前」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この理論にかける俺の思いが好きだから。断腸の思いで譲りに譲ってそれでも命令口調、っていう表現が、どうしても俺の口をついてしまうのは、その「デート」ということへの諦めやすさがいかにも非モテ的だなあと思えてしまうから。

俺の口調を俺自身は上から目線とは思わないし、もう譲れないだろうとは思うけれど、一方でこれが並みの増田はてなーだったらきっちり「そういう生き方もあるよね」にしてしまうだろうとも思う。なのに、各所に腹立てて迷惑かけて増田エントリを作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないモテ」としては、たとえ俺がそういうキャラでなかったとしても、優越感を禁じ得ない。説教自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

■■■6.彼女は君の事をどう思っているのか?

今の非モテ層で彼女作ったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。セックスよりも前の段階で、俺の哲学とかモテ技法とかはこの発言で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品が匿名ダイアリーでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに思索してなくとも、なんとなく女好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるオタク御用達アニメでしか彼女を知らないミジンコどもには見せてあげたいなと思う。

■■■7.可愛い子がいないんです。

非モテの「は?」あるいは「ふざけんな」をモテとして直したい、というお節介焼きから罵る、ということではなくて。「終わらない独身を毎日生きる」的な感覚非モテには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ増田版『非モテ話』最終話は俺の説教以外ではあり得なかったとも思う。「祝祭化した日常を生きる」というモテ感覚今日さらに強まっているとするなら、その「モテの気分」の源は俺の理論にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

■■■まとめ■■■

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうカンチガイ中年親父風味の説教をこういうかたちで増田化して、それが非モテに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

■■■涼宮ハルヒの憂鬱石原立也監督)■■■

8つ目まではあっさり決まったんだけど9-10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

説教から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい9-10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

アートアニメオタが非オタ彼女に軽く紹介するための10本


インスパイヤ元 - アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本


まあ、どのくらいの数のアートアニメオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

アートアニメオタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないアートアニメ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アートアニメのことを紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女アートアニメ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような2時間アニメは避けたい。

できれば15分、長くても1時間にとどめたい。あと、いくらアートアニメ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。映画好きが『くもとちゅうりっぷ(1939年)』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

アートアニメ知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、ジブリ劇場アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

シンドバット七回目の航海(1958年)」レイ・ハリーハウゼン

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ハリーハウゼン以前」を濃縮しきっていて、「ハリーハウゼン以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さもちょうど良いし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。


チェブラーシカ1969年)」ロマン・カチャーノフ、「ウォレスとグルミット1986年)」ニック・パーク

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「アートアニメオタとしてはこの二つは“映画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


「月世界旅行1902年)」ジョルジュ・メリエス

ある種のSFアニメオタが持ってる宇宙への憧憬と、JAXA監修のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもメリエスな

童貞的なださカッコよさ」を体現する科学者

童貞的に好みな造形」を体現する月人

の彼らをはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。


「Powers of ten(1977年)」チャールズ&レイイームズ

たぶんこれを見た彼女は「椅子デザイナーだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカならCGになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


「笛吹き男(1985年)」イジー・バルタ

「やっぱりアニメ子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「話の話」、「頭山」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるバルタの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも55分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

笛吹き男の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがトルンカやゼマンだったらきっちり20分にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて55分を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえバルタがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


「ルシタニア号の沈没(1918年)」ウィンザー・マッケイ

今の若年層でマッケイ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

昭和よりも前の大正時代の段階で、ジャーナリズム哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品が1枚1枚 紙で描かれて作られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアートアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるセルとかCGで作られたアニメしか知らない彼女には見せてあげたいなと思う。


「部屋(1968年)」ヤン・シュワンクマイエル

ヤンの「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない罠を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ『死刑執行中脱獄進行中』は「部屋」以外ではあり得なかったとも思う。

「何者かに仕組められた罠から逃れられない」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は「部屋」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


ストリート・オブ・クロコダイル1986年)」ブラザーズ・クエイ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう難解小説風味の内容をこういうかたちでアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


涼宮ハルヒの憂鬱2006年)」石原立也監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

ハリーハウゼンから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。


「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。ズビグニュー・リプチンスキの「タンゴ」が入ってないのはおかしい!とかね。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。


追記

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