はてなキーワード: 中野信子とは
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きっかけは母親が「空気を読む脳」を買ってきたことだった。以前からこの人の主張はおかしいと思っていて耐えられなくなりこの人の他の本も読み、言動についても調べた
酷い。矛盾だらけ、エビデンスにならない動物実験ソース、人を見た目で判断することは科学的に正しいという主張、本人の言っていることとも矛盾した倫理観。
彼女がいつも言う「日本人はセロトニントランスポーターが少ないから不安に駆られやすい」という理論、まずこれが怪しい。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)について知っている人なら奇妙に感じるだろう。この薬は、セロトニントランスポーターの機能をあえて弱めることでシナプス中のセロトニン濃度を増やし不安を和らげる薬だとされている。つまり、彼女の理論とSSRIの作用機序についての理論は正反対なのだ。モノアミン仮説にもやや怪しい部分はあるが、正反対の解釈というのは流石におかしい。神経科学の専門家はどう思っているのだろうか。
「空気を読む脳」で日本人はサイコパシーの傾向が強い人が「どちらかといえば」少ないから内側前頭前皮質が発達していて倫理や美醜の観念に厳しくそれが変わりやすいのだと書いていた。当たり前だがサイコパスの人の数を正確に見積もるのは難しいのであってそういった数字は単なる誤差か診断基準の違いによるものである可能性の方がずっと高い。仮にサイコパスの人が少なかったとしても内側前頭前皮質が発達している人が多いことを意味するわけではない。サイコパスとは行動や心理をもってそう判断されるものであって実際に内側前頭前皮質の機能が弱いとは限らない。内側前頭前皮質の機能が強い人も弱い人も共に少ないということもあり得る。
ついでに「不倫」では日本人は保守的で変化を好まない民族だとも言っていた。それなのに倫理観が変わりやすいらしい。数年前には問題でなかったことが問題になるのは日本に限ったことではないし「日本人の脳」に原因を求めるのは無理がある。
「戦国武将の精神分析」では汚い手も使って勝った徳川家康が今でも日本人の理想のモデルとして存在しているとも宣っていた。日本人は美しい敗者を好むのではなかったのだろうか。美醜の観念が変わりやすいのではなかったか。
美醜の観念が変わりやすいのに何百年にも渡って義経のような「美しい敗者」が理想化されているらしい。
「不倫」でもこういった飛躍がある。たかだか寝かしつけの習慣があるからといって日本人はオキシトシン受容体が多いのだということにしていた。もちろん実際に日本人の脳を調べたわけではなし。スキンシップの総量が他の国と比べて多いか少ないかわからないのである。オキシトシンの多い人は不倫傾向が弱いとも書いていたが、日本人は不倫が多いという同著での主張とも矛盾する。(よくよく見ると厳密には比較不能な国際調査と国内調査を比較していたが)
更に、セロトニン神経細胞にはオキシトシン受容体が存在し、オキシトシンが増えるとセロトニンが増えるという事実は「日本人はセロトニンが少なく、オキシトシンが多い」というモデルとも上手くかみ合わない。彼女もこの矛盾に気付いているのか、週刊新潮 2020年12月17日号での佐藤優との対談でまだ発見されていない要因があるのかもしれないと言っていた。
更に中国や韓国の「反日」まで「セロトニンが少なく、オキシトシンに頼りがちな遺伝的特質」のせいにしているのには呆れを通り越して笑ってしまった。歴史上何度も革命を起こしている中国人もまた、保守的でリスクを好まない形質の持ち主らしい。
「サイコパス」でフロイトはトンデモだという声もあるほどだなどと書いていたが、リビドーや無意識という概念の代わりにセロトニンやオキシトシンや脳部位が万能の説明法として君臨するようになっただけで間違い方に大して違いはない。
この記事でも指摘されているように、彼女は不要な場合でもひたすら専門用語を使って話す。https://anond.hatelabo.jp/20150908145246そういう言葉を用いれば多くの人間は科学っぽく感じてしまうことをわかっているのだろう。
人間でもそうだという根拠にならない動物実験をたびたび引用して人間の話に繋げる。キツネ、マウス、プレーリーハタネズミ、サバクトビバッタと…
「脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克」(嫌な部分が剥き出しで、是非お勧めしたい本だ!)で人間に何世代も飼いならされたキツネは容姿が変わってくることを挙げて人を見た目で判断するのは科学的に正しいのだという主張に持っていっていた。少し脱線するが「空気を読む脳」でもたかだか0.126の相関で「容姿と知能に関係がないとは言い切れない」などと書いていた。それだけの数値なら関係ないかあったとしてもごくわずかな関係しかないというべきだろう。
「戦国武将の精神分析」でマウスを取り上げて人間でテレゴニーが起こらないと証明されきったわけではないなどと立証責任を押し付けた。確かに人間にもマイクロキメリズムはあるがそれはテレゴニーとは違うものだ。それにしても不倫バッシングを批判する中野がヒト・テレゴニー説に対して好意的なのは面白い。
「不倫」でプレーリーハタネズミのAVPR1a遺伝子を操作すると生殖行動が変わり、AVPR1a遺伝子が人間とボノボで「ほぼ」同じだからといって人間も本来ボノボのように乱婚的だと示唆した。
そのわずかな違いが重要な違いである可能性はあるしAVPR1a遺伝子も実際は空間記憶能力に関わる遺伝子で空気記憶能力の高いプレーリーハタネズミは行動範囲が狭く単婚的になるというのが実際のようである。https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2015-12/aaft-_4120715.php中野はかなり単純化・歪曲して解釈している。
「空気を読む脳」で書いていたサバクトビバッタに至ってはなんとセロトニンが多いバッタが集団志向になるのだそうだ。同著での主張とは真逆だ。
文藝春秋4月特別号の「脳科学者が小室圭を「分析」する 世間の常識はなぜあの母子には通じないのか」でゴールドウォーター・ルールに触れておきながら小池百合子やドナルド・トランプがサイコパスだなどと言っている。精神科医ですらない人間が直接の診察もなしであの人はサイコパスだなんだと言っているのである。
「ペルソナ」でセクハラを告発していたが、「脳・戦争・ナショナリズム」では以前なら当たり前だったことも「セクハラ」「パワハラ」にされてしまうなどと言い、今日かわいいねと言ったら今まではかわいくなかったってことだと思って泣いた子供を批判的に取り上げて世の中が過敏だというニュアンスを込めて論じていた。以前とは考えが変わったという見方もできようが最近でも「昔は乱婚だった、現在の倫理を相対化すべきだ」という主張を繰り返している。当たり前だがある倫理が新しいことはそれを否定する根拠にはならない。私は乱婚社会を悪だとは思わないが。
「ペルソナ」の話に戻ると、親と子の関係に他人が口を挟むなとも書いていた。虐待の温床となる態度である。旧式の価値観に従っていい子でいるくらいなら~などと宣っているが、旧式の価値観にしがみついているのは彼女自身である。
そして最後に「不倫」で書いていた、不倫は遺伝子によって決定されているのだからそれを断罪することは差別や優生学に繋がるという主張について批判しておこう。
別に不倫遺伝子とはあれば絶対に不倫するという因果律を支配する魔法のようなものではない。ある人はない人に比べてその確率が高くなるといった程度のものなのだ。もし殺人やレイプのような重犯罪についてもそのような遺伝子があれば殺人やレイプも断罪してはいけないことになってしまうだろう。不倫バッシングも遺伝子のせいだとすれば不倫バッシングを差別だ優生学だと断罪することもまた差別ということになり自己論駁に陥る。「あなたの脳のしつけ方」では後天的に脳を変えることもできるのだと書いていた。この頃はまだまともな内容を書いていた。
思うに、彼女の本がベストセラーになるのはこういった免罪的側面のせいなのだろう。そういった遺伝決定論に従えば不道徳な行動も遺伝のせいになり免罪される。世の理不尽なことも「脳や遺伝子のせい」とわかった気になれる。
橘玲の本のレビューにも「遺伝によって決まっているのだから学生時代あんなに頑張ることはなかった」とか「子育てするお母さんに読ませたい」というものを見た。遺伝率とは集団規模での決定係数のことであって個人のレベルでは親のIQから予想された数値より高かったり低かったりして当たり前でどのくらい予想された数値と違うかも個人によるのだが。
この記事におかしなところがあったら、具体的な反論をしてほしい。私も流石に脳や遺伝子についてそこまで詳しいわけではない。中野の本を読み、関連する内容を調べた程度なのだ。それでもこれだけ矛盾が見つかる。
追記:2021/5/8
https://next49.hatenadiary.jp/entry/20161220/1482228666
“2000年の論文で「この損害回避とセロトニントランスポーターのプロモーター領域の遺伝子多型との関連を支持する研究と支持しない研究が存在し,今後さらなる検討が必要である」とあり、2009年のメタ分析の論文で少なくともフィンランド人のサンプルにて不安遺伝子を持っているかどうかと損害回避性(harm avoidance)と神経症的傾向を持っているかどうか調べたところ関係があるという証拠はないという結果がでているのだから、セロトニントランスポーター遺伝子が少ないから損害回避的にふるまう傾向があり、そのため、「上位の人間に対して勇気を持って行動できる性質」が日本人にないというのは適切でない主張。”
https://www.ncnp.go.jp/nimh/pdf/kenkyu59.pdf
“さらに、この S/L 多型は、PET により測定される脳内 5-HTT 結合に影響しないこと、前述したように、5-HTTLPR の多型は S 型と L 型の 2 つではなく、14 種類のアリルからなり、それぞれの機能の異なる複雑な多型であることからS 型、L型の2分法での研究自体に疑問が生じているのが現状である ”
https://neurophys11.hatenablog.com/entry/2016/03/01/223747
”ざっとこんな趣旨の記事だが、先に書いたようにそんな気質そのものがたった1つの遺伝子で決まるものでは無いんである。このセロトニントランスポーターが気質を決めるというのは実は結構な前から沢山の論文が発表され、ある程度そう言える部分はありそうなのだが、それでもその決まる程度は極僅かで、決して「日本人気質」を作ってなどいない。
こういった「1つの遺伝子が性格を決めている」系の話は、すべて科学漫談として楽しんでおけばいい。特にセロトニントランスポーターが気質を決めるという話は良く出てくるが、そんなにすごい力コレだけにはないですよ。”
https://www.amed.go.jp/news/release_20160128.html
”SNPの品質管理などから、最終的に1088名について解析を行いました。その結果、BMP2遺伝子近傍のSNPとストレスフルライフイベントの相互作用が、統計学的に有意にうつ状態と関連することを見出しました(図2、図3)。そして、抗うつ薬の作用点であるセロトニントランスポーターなど、古くから知られる候補遺伝子には、有意な関連は認められませんでした。”
どうやらセロトニントランスポーターが「日本人らしさ」を決めているというのがトンデモだというのはまともな研究者ならすぐわかる話のようだ。中野信子はあまりにも本を流行らせ過ぎた。研究者はもっと積極的に反論するべきだろう。
人間は攻撃欲や支配欲や異質なものを排除したい気持ちを本能的に持っているものだから
いじめも差別も本能で自然のことで、何一つ悪い事をしてる訳じゃないよ!
とはならないだろうに
「そういう気持ちを持つ」だけなら別にいいんだよ。ただ、それを特定の人に向けたらそらダメだって話。
他者の人権に抵触しない限りにおいて内心の自由は最大限保障されるべきという考え方。
そもそも自分だって、食事で殺しをすることを正当化しながら生きてるだろ?
本質的に生きてるだけで他の生物の生命も他人の立ち位置も奪うもので、
人間の本質に関わる汚い部分を正当化していけないのなら、そもそも生きてるのがおかしいはず。
それに、本能的に人間には差別とかいじめとか(性欲とか)汚いものを持ってるのはもう色んな専門家が言ってる。
心理学者のフロイトが「どうすれば戦争は無くなるか」に答えた書簡が興味深いから読んでみたらいいよ。
こことか。
http://news.kodansha.co.jp/20170123_b01
最近だと脳科学者の中野信子氏が「ヒトは「いじめ」をやめられない」って本を書いてた。
「脳科学者である著者は、いじめをなくすことより、この本能をどのようにコントロールするのかという方向に、
いじめの回避策が見いだせる、と説いている。」ってことらしい。
多分、心理学や生物的にはいじめや差別の気持ちは誰しもが持っているのが普通なんだと思う。
相手の気持ちを考えるとかでその攻撃性を人様に向けないようにするのが教育という話なんじゃないか。
もちろん男の性欲についても同じな。
なんでそういう話になるのかわからんけど、これはアウトだわ。男の側が悪い。
それを直接嫌がってる誰かに直接向けない限り見て見ぬ振りをしてやれっていう話。
この例みたいに嫌がってる相手に「直接」向けたらアウト。
一方で、想像するだけとか直接の行動を起こさなければセーフだ。
どんな考え方や気持ちを持ってもいいが、それを人に向けてはいけない、なら別に両立するだろ?
で、「想像されるだけでも我慢できない」って話になるなら、多分それは男の感情を誤解してるだけだから、
下の方は例が悪かったな。付き合い出す直前ぐらいを想定してたんだが。
「男の家に泊まったのなら性行為に同意したのと同じか」って議論があったよな。
そら理屈で行ったら、それだけで同意したなんていうのはおかしいけどさ、
男からしたらそれを一晩我慢し続けるってのは拷問っていう話なんだよ。
別にどちらかが悪いとかどっちが正しいって話じゃなく、
お互いの感情を理解してトラブルになったり相手を苦しませないように
配慮できるようになりましょう、って話で、
まぁ、わざと生きにくい考え方を選んで一生男の感情と戦っていくのを選ぶなら
自由にすればいいと思うけど、すごい生きづらい考え方を選んでるように見える。
絶対になくならない人間の本能を否定して戦うとか地獄にしか思えない。
悪い言い方をすると、増田は自分(女)のことしか考えてないのよ。
どうすれば男も女も楽に生きられるか、両方の立場を考えてないわけ。
逆に性教育できてない男は、自分(男)のことしか考えてないのよ。
だから女性が怖いと思う気持ちとか女心とか生理とかが理解できなくて傷つけたりしてる。
中野信子氏による著書をアマゾンのaudible で途中まで、読んだ。
https://cancam.jp/archives/510587
https://ddnavi.com/review/418437/a
「ヒトにとっていじめという行為は、種を保存するための本能に組み込まれている」
集団が形成された時点で、いじめが発生する条件は、整っているとのこと。
また、1600年代から、続いた江戸時代に日本人の同質性を重視する遺伝的特性を持つ人間の割合が増えたと推測されるとか。
対応策は、リンク先を読んでもらうとして、個人的には、日本人は、いじめをしやすい遺伝的特性の割合が高いという事実を理解して欲しい。
ブラック企業とか毒親とかは以前は、一般的ではなかったけど、かなり一般的になったように。
いじめ自体は、悪であることは間違い無いが、自動車事故と同じように生きている限り必ず発生してしまうもの。
いじめを根絶することは、できない。
個人としては、いじめをする人間、いじめを発生する場所、システムから、逃げる方法をでとりあえずは、対処しよう。
もちろん、システム構築側の人、権限のある人は、いじめを発生させにくい、解消、解決しやすい組織づくりを頑張ってもらう。
追記:
https://www.news-postseven.com/archives/20171010_619712.html?DETAIL
追記2
https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzowoman_201711_post_160760
転記
「とても嫌な呼び方ですが、『裏切り者検出モジュール』といって、集団内における将来的リスクを感知する能力が人間にはあります。特に日本人は、海外の人よりもその能力が高く、グループからはみ出しそうな人に対して、敏感に反応する国民性を備えているともいえるのです」
追記3
転記
「少なくつくりなさいよ」と命令する遺伝子S型が、29カ国でどのくらいの割合分布になるのかを調べた人達がいます。日本は、どうなのか。私がここで話しているからには面白い結果だろうなと予測できると思いますが、調査した29カ国中、ダントツで日本はS型が多かったんです。つまり、心配性の人の国なんです。リスクをすごく高く評価して、それに対して準備する。先々のことを考えて、それに対して計画を立てる緻密な人たち。少しの傷も気になってしまう。どのくらいの割合かというと、S型遺伝子の割合が80%を超えます。80%を超えるのは日本だけでした。一方で、日本と比較しうる国としてアメリカを例に挙げてみますと、S型の割合は43%。
https://www.kouenirai.com/closeup/002.html
追記4
2009年に発表された調査では、29カ国50,135人の遺伝子調査の結果。東アジア人はS型遺伝子を持っている割合が70~80%と高く、ヨーロッパの40~45%と比べると倍近い数値になっています。
S型遺伝子保有者の割合が一番高いのが日本で80.25%、2番目が韓国で79.45%、以下、中国75.2%、シンガポール71.24%、台湾70.57%となっています。
anond:20190413101216 を目にして、ああそういう季節かと思ったわけだが、前に厳冬の北海道で全裸男が……なんてのもあったよな。何故そこまでやってしまうのか、とふと考える。
全裸男だけじゃない。痴漢や盗撮も……冷静に考えると、それで何が得られるのか分からない。スカート越しに誰か分からない女の尻触って何が満たされるのか。それをしたかったとしても、風俗にでも行けば極めて安全に、何の危険もなくそれを行え、満たされるわけだ。それを公的交通機関や街中で行えば、触られる方にとっては心身共にこれ以上ない危険を感じ、傷を受ける行為なんだから、社会的制裁を受けるのは相応だよな。その危険を冒す意味が分からないわけだ。
盗撮……尻なのか足なのか、ショーツのクロッチなのか知らないけど、撮影、蓄積、閲覧して何が満たされるんだろう。海外にサーバ置いてる動画配信サイトでも使えば、その向こうにあるものが見放題なのに。今やスマホひとつでいつでもどこでも見られるし、あまり無茶なことをしなければそれで告発されることもあるまい。盗撮される方にとっては痴漢同様の危険、傷を伴う行為なんだから、これも社会的制裁を受けるのが相応の行為なわけだが、その危険を冒す意味がこれまた分からないわけだ。
まあ、メカニズムは分からんでもない。男には哀しい二つの特性がある。全裸徘徊、痴漢、盗撮……そういう性暴力的問題行動の病根ってのはおそらくそこなんだろう。
ひとつは、男が事実を妄想で補完する能力に長けていること。これは男が優れているというより、不幸にしてその方向に暴走する傾向がある、とでも言うべきなんだろうが、スカート越しに見も知らぬ女の尻を触りながら「ああ、この女、結構感じちゃってんじゃないの?」とか考えてしまうわけだ。そんな筈ないよな。見知った男であったって、相互承認なしに、しかも通勤電車でそんな心情に至る筈もなかろうに、誰とも分からない男に尻触られた女性が感じる筈がない。でも、そこを妄想で塗り潰すことができてしまうわけだ。
そしてもうひとつは「行為の目的化」。普通に生きている上で、行為と目的をすりかえるというのは実は一種の社会適応能力なのかもしれない。仕事で、何故こんなことをやらされるのか分からないと思うような作業を山のようにこなさなければならないときに、その行為を為すことを目的にすりかえて業務に集中する……そういうシチュエーションもあるかもしれないから。しかし、この「行為の目的化」が、性暴力的問題行動に対して、妄想補完とペアになって機能するとどうなるのか。たとえば……
痴漢の話を聞く→自分がやっている情景を想像したら思いの外に興奮してしまう→通勤電車で手の甲が触れた女の尻に少し力を込めてみるが抵抗されない→「ああ、この女、結構感じちゃってんじゃないの?」と思い、その際のスリルも伴って興奮してしまう→後でその情景を思い出して興奮を反芻する→電車での行為を繰り返す→やがてその場のスリルや女性の歪む顔を見ることで興奮が喚起されるようになり、そちらがむしろ目的になっていく→際限もなく続け……
盗撮写真をネットで見る→誰のどんなショーツなのか、希望的脳内補完を行って存外興奮してしまう→通学途中の上りエスカレーターで見上げた前方の女性が短めスカート、こっそりスマホで撮影→画像を見返して更に興奮→何度も撮影を繰り返す→画像を見返す度にその場のスリル・興奮を反芻し、そちらがむしろ目的となっていく→際限もなく続け……
ってことだよな、おそらく。これ、女性が読んだら、何と傍迷惑な生き物だ……とか言われそうだなあ。脳科学的に言うと「報酬系が」ってだけの話なんだろうけど……
この私もですね、こんな話をしたのを中野信子さんに聞かれて、冷たい顔で「ああ、報酬系ですね」とにべもなく切り捨てられるところを想像すると、もう、そりゃ、興奮してしまうのですよ、ええ。
今日は、いつものADHDネタ?ではなく、別の事を語ろうと思います。
いや、ネタが無い訳じゃないよ?でも、中抜きというか生き抜きというかもうちょっと広く話を広げようかな。と。
でね、今日プール行ったんですよ。超久しぶりに。でね。前の人の顔のあたりが肌色だと思って、一度頭を下げてまた上げてみたんですよ。
そしたらね。黒く見えるんですよ。顔とかじゃなくぼおっつと。
あ、怪談話じゃないです。間も持たないのでネタバレとっととします。
どうやら単に前に向いただけだった。だったというのは、私がプール入るのにメガネ外して入るので、前向いてるか後ろ向いているかだけだったんですよ。
あれそれじゃお前最初から真っ黒て言えないのか?と聞かれると思って。答えもちゃんと用意してますよ。
まあ、私が選ばれないとか顔がどうかとかは置いといて(てか聞くな)
私が話したい事、主題は、男性と女性頭の中はどう違うのか。です。
女性と男性って違うって、本まで出て色々違うって書いてあるじゃないですか。
しかし、大体の本の中身は過去の一つの論文から持ってきたりしてます。
(で、何気に、最近じゃ否定されてきてたりするんですよね。脳みその重さが違うからと言って、性別では分けられないと)
https://wired.jp/2015/11/05/male-female-brain-difference/
それじゃ、男女でなぜあそこまで考え方が違うのか?
それは、脳内でのホルモン。特にセロトニンの出方に違いがあります。(と思います)
こっちで中野信子氏が解説していますが、セロトニンの出方が生理周期とだいたい近く、
それで感情に起伏が出て、考え方が違うという事。らしいです。
(保険っぽい事をかけているのは、実は生理周期でセロトニンの出方が違うという根拠。発表論文を私がまだ見れてないからです。知ってる人いたら情報piz。とはいえ大体あってると思ってますが。特にパスタ)
http://anond.hatelabo.jp/20170211181942
筆者がある種の膠着状態と仮定した上で、ものすごく記述が乱暴だけど今の私の対処法を書く。
幼少期から人付き合い苦手。そもそも人に興味がない。でも食っていけないので社会人でやっていける程度に人付き合いを学習してきた。アスペ、ADHDは思い当たることはあるが真性とまではいかない。現在はアラフォーエンジニア。年齢の割にソロプレイが許されている。この数年間この膠着状態に陥っていた。
「サイコパスの対となる状態が、『パニック障害または鬱』(これを「膠着状態」とする)」
着想の元はこちら
橘玲の「言ってはいけない」と雰囲気がかぶるところがあるが、中野のほうが科学っぽい。
今手元に上記の本がないので正確な記述はできないが、こう仮定する。
膠着状態に陥っているなら、自分の思考をサイコパス側に振ればいい。具体的はこんなかんじ。
サイコパス状態が本来の私なんじゃないか?と考えると落ち着きを取り戻し、静かながら興奮に満ち溢れた状態になる。結果的に膠着状態は脱している。
本当にサイコパスになったらどのような社会的不都合が生じるか?と冷静に考えるが、実際に真のサイコパスになるわけではない。マイナスを0に持ってきただけだ。
もともとサイコパスに近かったのかどうかわからないが、そうだとしてもではなぜ膠着状態になったのか?妄想さらに全開だが、おそらく、社会性の習得において、「Aという状態はBさんがCという感情を抱く。この結果Dという状態を招く」ということを人生を通して連綿と学習してきた結果なのではないかと思う。感情のふるまいまで理性で学習した結果、理性がデッドロックした。