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はてなキーワード: 精神障害者とは

2021-07-24

実在事件モデルにしたフィクション

実在事件モデルにしたフィクションっていうと、津山三十人殺しモデルにした「八つ墓村」が思い浮かぶんだけど

これは精神障害者への偏見助長するとか言われなかったんだろうか?

津山三十人殺し場合犯人自殺していて精神鑑定ができなかったからいいのか?

2021-07-23

anond:20210723232948

まぁ、そのとうりだけど、

偏見に晒されてる精神障害者気持ちも考えてよ。

アウシュヴィッツガス室への誤解

anond:20210718162617

人口数について簡単解説したけど、そのついでというかこんな話も。

 

大したプランもなしに始まったガス室

ホロコーストは誤解が多いというか、そんなに簡単でも無い話なのは間違いない。日本人ありがちな多くの誤解の一つが「アウシュヴィッツドイツにある」というものだろう。日本人に取って縁遠い話だし、義務教育世界史でも大して詳しく教科書に書いてあるわけでも無いから仕方ないが、ドイツ本国ではそんなに沢山のユダヤ人は殺されていないだとか、強制収容所絶滅収容所は違うだとか、ソ連でも現地虐殺部隊映画では例えば『炎628』は有名だが、あんな風なことが実際にあったかもしれないけど、その多くはピットを使った銃殺である現実の現地虐殺映画にしたら正視に耐えないだろう)でたくさん殺されたとか、細かい話をし出すと訳がわからなくなるかもしれない。

 

そんな多くの無理解や誤解の中でも、「ヒットラーナチスドイツ計画的ユダヤ人大量虐殺した」なる言葉に対する誤解があると思う。「計画的とあるから、何やらナチスドイツユダヤ人絶滅のために綿密なプラン策定してから絶滅計画推し進めたかのように捉えられがちだが、実は全然違う。むしろ最初から計画されたものではなかったと、今ではほとんどの歴史家同意している。昔は意図派と機能派と呼ばれる歴史家グループが盛んに論争したそうだが、最初から計画的意図的にユダヤ人絶滅を進めたという説はこの論争に敗れ去ったようである。私個人は、ナチス内部の権力争い・主導権争いがユダヤ人絶滅引き起こした原因だと考えているが、ユダヤ人絶滅ヒトラーの夢でもある事は間違いなかったと考える。そうでなければ、親衛隊だけでなく、ナチス全体、国防軍までユダヤ人絶滅に協力するなんてあり得なかったろうからだ。

 

しかし、ユダヤ人絶滅は、当初は確かに単なる支配地域からユダヤ人排除だった。そして当初のユダヤ人排除マスタープランであったマダガスカル作戦バトル・オブ・ブリテンでのドイツ実質的敗北によって実行できなくなった為、ドイツ地域東方へ拡大するというヒトラーの目論みと共に始まったバルバロッサ作戦、すなわち独ソ不可侵条約勝手に破ってソ連領へ進撃すると、今度はヨーロッパユダヤ人ソ連地域追放するという東方移送計画生まれる。ところが、この独ソ戦の見通しの甘さから最初こそ快進撃だったものの、1941年末には戦線が拡大しすぎて膠着状態に陥ってしまう。

 

しかし、ユダヤ人ポーランド地域などにあるゲットーへの移送(要するに狭い地域に押し込めることによる排除政策)がずっと続いため、とうとうゲットー悲鳴を上げ始めた。で、ゲットーに集めておいて、さら移送させるなどという面倒な事はやめて、ユダヤ人を殺すべきだ!との声が実際に上がり始めたのである現実には、共産主義と結託していたとみられたソ連地域ユダヤ人危険と見做され、ドイツ軍の進撃とともに、現地で絶滅させられる動きが既に始まっていたからであろう。

 

このような流れの中、1939年から既に始まっていた障害者絶滅作戦であるT4作戦を、ユダヤ人絶滅に流用する形で、ガス殺による大量殺戮実施されていくのである。だから毒ガス代表であるとされる青酸ガス=チクロンB最初は用いられず(実験的に使用されたという説もある)、T4作戦を引き継いだ形での一酸化炭素ボンから始まったのだ。もっとも、最初ポーランドポズナンでの精神障害者虐殺からスタートしたものをその辺の地域ユダヤ人殺害転用しただけのことである。そのうちに、ガスボン積載車地域を移動してガス殺を行うようになり、それがガソリンエンジン排ガスを使えば手っ取り早いということで、本格的なガス車へと移行していく。

 

このガス車によるユダヤ人殺害が、その近くにあったリッツマンシュタット・ゲットーでの「ユダヤ人なんか殺すべきだ!」との声に呼応する形でヘウムノ収容所で利用されるようになっていく。こうしてまず最初絶滅収容所であるヘウムノ絶滅収容所がガス車を持ちた形で稼働し始めたのであるリッツマンシュタット・ゲットーユダヤ人絶滅させるために。ヘウムノは一旦1943年中に活動を終えたのちに、1944年短期間だけ再稼働され、トータルで15万人以上のユダヤ人虐殺されたと言われる。

 

アウシュヴィッツビルケナウのガス室はどうだったのか?

これがいまいちよくわからない。ベウジェツ・ソビボル・トレブリンカはラインハルト作戦収容所として、ユダヤ人絶滅目的だけのために建設された収容所であり、かなり計画的ものであった事は間違いない。しかし、アウシュヴィッツラインハルト作戦収容所ではなく、そもそも一般強制収容所捕虜収容所であり、絶滅機能はあとで追加されたものであった。ではどのような経緯で絶滅収容所に設定されたのか? これが司令官だったルドルフ・ヘス証言の中にしか出てこない話で、ヘスは記憶を誤って証言したりしており、はっきりしない。最初ガス室アウシュヴィッツの基幹収容所で始まったのであるが、最初にガスで殺されたのは、1941年当時大勢いたロシア人捕虜だった。だが、この時確かに毒ガスを、アウシュヴィッツでは他の絶滅収容所とは違ってチクロンBで行くと決めたのであるチクロンB自体はマイダネク収容所も使っていたが、マイダネクでは一酸化炭素ガスやガス車もあるようで、これについては実態不明瞭ではっきりしない)。

 

そして、アウシュヴィッツビルケナウで本格的なガス室によるユダヤ人大量虐殺が始まったのは、実はアウシュヴィッツ基幹収容所ガス室観光用に公開されているガス室)でもなければ、有名なビルケナウのクレマトリウムでもなかった。ビルケナウの敷地外にある農家を改造した、日本語ではブンカーと呼称されるガス室からだったのである。このガス室は二箇所あったが、一箇所は既に影も形もなく、もう一箇所はほんの少しだけ土台を残す程度であり、おそらく一般にはあまり知られていないだろう。ここで、おそらく1942年3月から1943年3月頃の一年の間に15〜20万人程度のユダヤ人虐殺されたと考えられる。なお、同時に基幹収容所第一火葬場のガス室も使われていたようであるが、ここでは併設の火葬炉を死体処分に使っていたのだが、この火葬炉の数が少ししかなかったため、一度のガス室での殺害人数の少なさや焼却処理能力問題があり、毎日使うなどは全く無理であり、トータルで一万人もガス殺はされていないと言われている。このガス室1942年末で使われなくなった。

 

では有名な、ビルケナウのクレマトリウムはどうだったのか? 実は当初はこのビルケナウのクレマトリウムにはガス室は設定されていなかったのである。元々は純粋ビルケナウの囚人用のために設定された火葬場であり、のちにガス室となる場所はただの死体安置所であった。これが、どうしてガス室に変わったのかは、事情は複雑である。この謎については、実際にはとっくの昔にルドルフ・ヘス自伝にその理由を書いていたのだけど、細かく解き明かしたのは、1989年に発表されたJ-C-プレサックという薬剤師(プレサックは当初はホロコーストを題材にしたSF小説を書こうとしていたのである)による『アウシュヴィッツ ガス室操作技術である

 

ヘスは自伝で、ブンカーのガス室殺害遺体は、最初は単に近くにピットを掘って、埋めていただけだと書く。ところが、この大量遺体の埋葬が衛生的な問題引き起こしたので親衛隊トップヒムラー命令で、アウシュヴィッツを含めた各地の大量埋葬地の遺体をもう一度掘り起こして、焼却処分することになった。だがアウシュビッツでは焼却の始まる夏の終わりまでに10万体もの遺体を埋めていたため、これを焼却し切るには昼夜を問わず延々と焼却をし続ける必要があった。これが問題化する。夜でも煌々と光る焼却の炎は何キロも離れたところから見えるほど目立ち、ものすごい煙で悪臭が周辺数キロにまで漂い、地域住民は全員がアウシュヴィッツで大量殺戮を知ってしま事態へと発展してしまう。すでにある程度はガスによる大量虐殺情報は外部へ漏れワルシャワ地下組織などに伝わっていたが、この焼却はなんとニューヨークタイムズで報じられるまでになってしまう。

 

実は、ビルケナウのクレマトリウムガス室を併設する案は、これが原因だったのである。野外焼却をこのまま続けるのは秘匿性の観点問題ありすぎるので、ビルケナウの焼却場で遺体焼却を行い、それなら基幹収容所ガス室同様、焼却等に併設してしまえということになったのだと考えられる。そして、ソ連アウシュビッツ博物館資料から大量の図面を入手していたプレサックは、クレマトリウムに重大な設計変更がなされていることを見抜く。1942年の夏頃の図面にはあったはずの地下死体安置所に死体を下ろすための死体シュート1942年12月19日図面から消え去っていたのだった。これはどう考えても、死体が地下へ自分の足で降りていくことを意味するとしか考えられない、とプレサックは自著に記述したのである。他にも、死体安置所の扉は内開きだったのが外開きに変更されていたり、その後の図面では外開きの一枚扉に変更されていたりと、結論としてプレサックは、やはり多くの証言どおり、図面には死体安置所としか記述されていないそこは、ガス室である事は間違いないと決定付けたのだった。なお、証拠はそれだけではないのだがややこしくなるのでここでは省く。

 

このややこしい経緯のあるガス室全否定する修正主義者

修正主義者達はどんなことがあっても、ガス室だけは絶対に認めない。知恵の限りを絞り尽くしてでも、ガス室否定する論拠を導き出し、それがどんな出鱈目でも採用しようとする。有名なアルフレッドロイヒターなる死刑技術コンサルタント(当時彼1人しか全米にいなかった)がカナダ修正主義者エルンスト・ツンデル扇動罪に関する裁判で、有名なロイヒター報告を裁判に提出した(しか裁判から証拠採用されなかった)。曰く、アウシュヴィッツガス室とされる場所採取サンプルを分析すると、極めて微量のシアン化成分しか検出されず、ガス室などなかったと結論付けられると。「極めて微量」というのは、チクロンB合法的使用方法である害虫(疫病を媒介するシラミ駆除をしていた害虫駆除室のサンプルと比較して、という意味であるしかし、これは分析ルール違反であった。なぜなら、害虫駆除室と殺人ガス室におけるチクロンBの使い方は同じガスを使うというだけで全く異なる使用方法であり、さらに、害虫駆除室はガス処理は二十四時間が基本(ガス殺は1日あたり一回で30分程度)、その使用状況の違いか害虫駆除室ではプルシアンブルーという極めて安定したシアン化合物を生成しており(殺人ガス室にはなく、通常の壁表面などに浸透したシアン成分は安定度が低く、水などで大半は洗い流されてしまう)、これをロイヒターはサンプルにしているのだからほとんどインチキなのである。なお、余談的ではあるが、このロイヒターのアウシュヴィッツにおけるサンプル採取は完全に違法であり、無許可である。その上、ロイヒターらは入ってはいけない施錠された部屋の施錠を勝手にぶち壊したりして入ったりもしており、無茶苦茶であった(それをあろうことかロイヒターのチームはビデオに収めて堂々と公表しているのだから呆れてしまう)。

 

その数年後に、ポーランドクラクフ法医学研究所アウシュヴィッツ博物館側の正式依頼でロイヒター報告に対する対抗調査を行なって、プルシアンブルーを除外した上で分析した結果、殺人ガス室であると断定できる濃度のシアン成分を殺人ガス室から検出している。しかし、修正主義者は、クラクフ調査方法の方がインチキであるとして全く譲る気配はなかった。ともかく、修正主義者は、ほんとに知恵の限りを絞り尽くしてでも、そこはガス室絵ではなかったという結論を無理からにでも捻り出して、断じて認める気配はない。プレサックの死体シュートの話だって、実際には設計変更が工事の進捗状況に間に合わず死体シュートが作られてしまっていたことを理由に「死体シュートはあったのだから死体シュートは実際に使われたのである」などと、設計変更のことを無視したりしている。だが、その死体シュートが使われた証拠は何もない。

 

ガス室を正しく理解するのは難しいけれど

そう簡単な話でもないという事は少しは理解してほしい。もしホロコースト勉強したいのなら、修正主義なんかから入らず、まずは普通ホロコースト関連書籍を読むべきである。どうしてユダヤ人迫害ホロコーストに発展してしまったのか、あの時代はどんなことがあったのかなど、先に歴史を学ばないと、修正主義にコロッと騙されると思う。ガス室ひとつとっても、述べたようなさまざまな経緯の中で成立したものなのであって、予断を可能な限り廃して、普通の真面目な歴史学者・研究者達の記述内容に従うべきだろう。

 

でも、一部のネット民全然学ばないで修正主義に走るんだ、これが。なんでなんだろうね?

2021-07-22

anond:20210722200435

あのブログ記事個人的違和感満載だったな~。

ルックバックが取り上げなくたって、大多数の人の中の統合失調症患者イメージなんてあんなもんでしょ、って思う。

私も破瓜統合失調症患者からやっぱり陰性症状が強いけど、そんなの病人精神医療関係者以外にはわからないでしょ。

残念だけど専門医以外なら、医療関係の人だって陽性症状」と「陰性症状」の違いを知らないと思うよ。

実際、「陽性」の患者はあの加害者みたいな感じだよ。

意味不明被害妄想、本人以外には理解出来ない言動、本人以外には理解出来ない理由による暴力行為

それを家庭内だけでどうにか出来ないから、統合失調症陽性期の患者入院させられることも多い。

過去犯罪を見ても、この犯人統合失調症陽性症状可能性高いな、って人がけっこういる。

統合失調症陽性期の患者は、医者にかからせるのだって大変なんだ。(なぜなら、自分のことを周りが殺そうとしている。医者のフリをして毒を処方している。って妄想するから

これがテンプレとされるのは、そういう患者が多いからだよ。

あと、目立つから

破瓜型は、陰性症状が強い統合失調症

陰性症状が強く出ると喜怒哀楽感情が鈍麻して、意欲減退も著しいから、暴れる元気もないってだけ。

うつ病に似てる。

その間に医者にかかり、薬を処方され、治療を適切にされたから当該ブログ主精神病患者にしては順風満帆人生を歩めてるってだけなのになぁ。

だいたい、ルックバックのどこにも犯人統合失調症とか精神障害者とか、書いてなかったんだよね…。

アホかな、って。

anond:20210722200026

なんかちょっと認識齟齬があるようだけど、

小山田が解任されたのは、過去えげつないイジメを繰り返していたか

であって、

過去障害者差別していたか

じゃないんだよね。

まあ、障害者からイジメたってのはあるだろうけど、あの内容のイジメ知的障害を持っていない子にしてたら、その子自殺しててもおかしくないレベルでしょ。

ターゲットにされた子に知的障害があり、イジメイジメ認識出来なかった(しなかった?)から、もしくはその障害により自殺するという意思決定が出来なかったから、あいつは人殺しにならなかっただけだよ。

障害者学級の子が使うトイレはなんとなく嫌だな、くらいの差別意識を抱いてしま子供大勢いると思う。

私も、なんとなく汚れてそうで嫌だな、とか思ってしまう。

目の見えない人や車椅子の人を見て「あ、障害者の人だ」って思うのは差別じゃないでしょ。

単なる事実だし。

私は精神障害者なので外から普通にしか見えないかもしれないけど、普通に見えるように、と思いながら外に出るときは身だしなみを整えてる。

困ってる人がいたら手を貸そうと思ってる人は、差別者なんかじゃないと思う。

anond:20210722145115

このツリーであまり膨らますのもなんだけど

ルックバックの話は

そもそも犯人精神障害者でないか差別関係ない

犯人精神障害者だが、創作から差別でない

犯人精神障害者で、創作でも差別だが、表現の自由を守るため許される

犯人精神障害者で、創作でも差別にあたるから許されない

この辺がぐちゃぐちゃに議論されている感がある。

2021-07-21

なんで物事の捉え方がおかしいと医者お墨付きを与えてる人の意見をまともに聞く必要があるんだ?

はてんだけじゃなくてtwitterFaceBookでも精神病だったり精神障害者手帳を持ってることをわざわざ言及してくるタイプの人いるじゃん。

医者メチャクチャ頭のいい人がその分野を勉強しまくった人)が公式に、この人は物事の捉え方や考え方や行動がおかしいです、ってお墨付きをつけてくれてるわけじゃん。

普通の人じゃないです。おかしい人です。その代わり福祉をあげましょう、みたいにされた人の意見真正からまともに聞く必要って何があるの?

おかしなやつの意見をまともに取り上げたら、社会生活がどんどん悪くなってくよ。

ワクチン陰謀論なんで、まさに統合失調症のやつがドハマリしそうな妄想なわけだし、そういうことを言う人いてもまともに意見を聞く必要ないよね。

というかそんな意見を聞くとますます病識のない人の病気悪化させてしまいそう。

からワクチンを打った後に、そういう人のそばノーマスクで行って、コロナうつして全滅させてより良い世の中を作ろう!(笑

これを機に精神障害者歴史を少し知ってほしい

まず、下のリンク先を読んでみてほしい。5分もあれば読めるはず。

『どうすれば、差別偏見をなくせるの?~人権侵害歴史を考える~』

https://www.jamhsw.or.jp/ugoki/hokokusyo/20110219-kenri/26-30.pdf

"1960年代に、駐日米国大使が、精神障害のある人に刺されてけがをするという事件が起こり、社会で大きな問題となりました。この事件精神障害イメージに大きく影響し、地域行政相談機関が設置されるなどの法制改革の一方で、強制的入院させる制度(→入院形態;p.35)が促進され、全国各地で、多くの精神障害のある人が強制入院をさせられました。"

もっと長くなるが、wikipediaのこの項目でもいい。

精神保健の歴史

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E4%BF%9D%E5%81%A5%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

"1964年昭和39年)、ライシャワー駐日大使刺傷事件が発生する。精神障害者を隔離収容すべき、と言う新聞雑誌などが主張し、世論も野放しは危険と支持して、厚生省日本ハンセン病問題同様に、精神病院への隔離収容政策社会入院)を始める。"

"2013年平成25年)、国際連合人権理事会日本に対し、精神障害者の非常に大勢が自らの意思に反して長期間に渡って社会入院されていることや、身体拘束と隔離が過剰に用いられていることを警告。"

社会入院」については一例として下の記事などを。

『60歳から青春 精神病院40年をへて』

https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/4/

"現在グループホームで暮らす時男さんが初めて精神病院入院したのは、今から46年前の1968年。当時、時男さんは16歳で親戚を頼って福島から上京し、働き始めたばかりでした。しかし、慣れない環境人間関係ストレスから体調を崩し、妄想などの症状に襲われるようになります。そして都内精神病院入院

このころ、国は精神障害者の隔離収容政策を進めていました。大きな契機となったのは、1964年統合失調症少年が起こした傷害事件マスコミも一斉にキャンペーンを展開し、精神障害者を「危険存在」と見なす社会の風潮が作られていきました。"

"精神病院入院患者の数はおよそ32万人。そのうち、1年以上入院している人は20万人以上、10年以上同じ病院入院し続けている人は7万人もいますしかもこの長期入院者のなかには、社会入院の人が相当多いといわれており、そのために「日本精神科の平均在院日数は諸外国に比べて突出して長くなっている」と精神科医の岡崎伸郎さんは言います。"

まり、一精神障害者が事件を起こす→精神障害者全体が危険視される→「危ないか隔離しとけ」という世論政策が生まれる→強制入院退院後の受け入れ先がないための「社会入院」が多発、というようなことが実際に歴史の中で起きてきた。これはまだ過去の話とも言えず、日本各地の精神病院にはこうして何十年も病院で過ごしてきた高齢の方がたくさんいる。

こういうことを多少とも念頭に置いて見ると、今回の『ルックバック』の描写幻聴台詞の内容で(統合失調症とは限らないが)何らかの精神障害を暗示した後、その人物理不尽に襲いかかってくる殺人犯としてのみ描かれるという描写に、精神障害者やその周辺の人々が危惧を抱くのは合理的に思える。少なくとも、危惧を表明した人に「被害妄想」や「自意識過剰」と言えるほど、現実歴史は優しくはなかった。

もちろん現在はまた時代が変わっている。また事実として精神障害者が犯罪を起こすこともあり、そういう報道描写を一律に避けるというのも不自然だろう。報道表現の自由偏見強化の危険との間でどうバランスを取るかという議論はこれからも地道に続けていくしかない。

しかしとりあえず今言いたいのは、これを機に上のような日本精神障害者が置かれてきた状況、いまだに残っているいろいろな問題もっと知られてほしいということ。それから、昔にはなかったような形で出てきている精神障害の多様な語り方、その面白ももっと知られてほしい。有名でとっつきやすものとしては、やはり「べてるの家」の記録などだろうか。まあ「べてるの家」も最近内部告発が出て来たりいろいろ問題含みなのだが、『べてるの家の「非」援助論』(2002年)や「当事者研究シリーズなど、読み物としても非常に面白かったのでおすすめしたい。「偏見差別大歓迎」と掲げて近隣住民交流集会を開くなど、柔軟で斬新な実践の数々に衝撃を受けた。

あらためて、今回の議論が例の描写を認めるか認めないかというような話に終わらず、かかわった人が精神障害について新しく何かを知るきっかけになってほしいと願っている。

anond:20210721142701

じゃあ同じように、あの漫画犯人いかにもオタクがそのテンプレみたいな格好で凶行に及んだとしても

オタクの皆が犯罪に及ぶわけではないのは世間共通認識からオタクへの差別的表現にはあたらないと言うことか。

宮崎事件の直後にそんな漫画が出ていてもそうなの?

あと言うほど精神障害者の多くが犯罪に至らないとか危険性は低いと言う話は世間共通認識なの?

あの手の話がある度に「これだから」「隔離しろよ」と言う話になっているのでは?

精神障害者って人権ないでしょ

犯罪犯しても刑が減刑されたり無罪になったりする。

これは特権とかじゃなくて、お前らは動物に近いか人間犯罪でも犬に噛まれたように責任が無いだけ

まり人間未満の扱いなわけ。

人間未満の権利のくせに差別だなんだ騒ぐんじゃねえよ

自民党員への差別助長するはてなブックマーク

はてなブックマークというサービス面白いネットで友人が褒めていたので、見てみた。

世論調査内閣支持率ブコメで、今の自民党を支持するやつは殺人鬼だ、というブコメスターをたくさん集めていた。

私は自民党党員で、自民党支部で働いている。

党員であることは周囲にオープンにしている。

明日、出先に行けば、このブコメを見た人がいるかもれない。

自民党員は、人を殺すとブコメを読んで思ったかもしれない。

それでも私は明日、出勤しなければいけない。

人を殺す可能性がある存在として。

つらい。

LGBT精神障害者への差別には敏感でも、自民党員への差別には鈍感な反差別業界

つらい。

明日仕事に行くのが怖い。

周囲の目が怖い。

anond:20210719195613

2021-07-20

anond:20210719195613

こんな今日の分の薬飲み忘れたか被害妄想症例が出た統失妄言共感するとか言ってる増田一定数いるあたり

マジで低脳先生とか青葉の予備軍みたいな精神障害者めっちゃいるんだろうなはてなって

anond:20210720153035

精神障害者だけど糖質普通にやべーなアイツらって思ってる。そんなもんよ

2021-07-19

anond:20210719195613

元増田です。

荻上チキ氏や杉田俊介氏みたいな、差別問題に取り組んでいる人たちが絶賛しているのがすごくショック。

在日朝鮮人の方が殺人をするマンガを書いたら、絶対差別だと糾弾されるはずなのに、なぜ、統合失調症患者ならOKなのか。絶賛するのか?

彼らの反差別に、われわれ精神障害者は含まれていないのか。

本当に、絶望と悲しみと怒りが沸いてくる。

7/20追記

杉田俊介氏に応答していただけました。

https://togetter.com/li/1747129

統合失調症患者への差別助長するルックバック

ルックバックというマンガ面白いラジオ荻上チキ氏が褒めていたので、読んだ。

統合失調症患者と思われる男が幻覚妄想から、人を殺すシーンが出てきた。

私は統合失調症患者で、障害者雇用で働いている。

病気のことは周囲にオープンにしている。

明日職場に行けば、このマンガを読んだ人がいるかもしれない。

統合失調症の人は、病気が酷くなれば、人を殺すとマンガを読んで思ったかもしれない。

それでも私は明日、出勤しなければいけない。

人を殺す可能性がある存在として。

つらい。

LGBTへの差別には敏感でも、精神障害者への差別には鈍感な出版業界

つらい。

明日仕事に行くのが怖い。

周囲の目が怖い。

追記単行本版での修正につき、増田を追加しました。

統合失調症患者への差別助長しないルックバック

https://anond.hatelabo.jp/20210904203525

anond:20210719091007

バカ底辺精神障害者ネットできないように免許制にしたほうがいいわホント

正義マンがくっだらねーことで暴れまくったら

悪事をうまく隠す必要がなかった人間練習して悪事を隠すようにパワーアップしていくだけなのにね

ネット社会前の人間

みんなそのことを何と無く知ってたか偏狭正義感の持ち主は駅前プラカード持ってるタイプの触っちゃいけません系の人で隔離してたわけで

人権足枷しかなってねえような奴に発言権自由権持たせんなよって思うわ

基地外自由にさせたら人を殺傷するだけだろって話

2021-07-16

そろそろパラリンピック幻想から覚める時じゃないか

なんかね、パラリンピック障害者スポーツ大会って思われてるのが気になるんだよ。

障害者との共生?みたいなイメージ

なんか知らんが、良いイメージ

そんな大会に、小山田圭吾みたいな障害者いじめてた奴が音楽提供するのはけしからん、みたいになってる。

でもさ、パラリンピックって、ほぼ身体障害者スポーツ大会だよ。

知的障害者の参加枠は少ないし、精神障害者の参加枠はなし。

あと、聴覚障害者の参加枠もないんだよ。

これって差別じゃない?

どこが障害者との共生なの?

詳しく書くと、パラリンピック知的障害者の参加枠は、22競技中3競技しかない。

陸上水泳卓球

でも陸上だって、さっき数えたら167種目中8種目しか種目がなかった(ちょっと誤差があったらすまん)。

あとは身体障害者の種目だよ。

そもそもパラリンピックは強いもの価値を見出す大会からさ。

そういう競争に、障害者は合わないと思う。

障害者の中で弱肉強食やってるんだから共生多様性とは程遠いんだよ。

パラリンピック小山田圭吾採用したのは、こういう経緯があると思う。

パラリンピック知的障害者の参加は少なく、聴覚精神障害者の参加はない。

強者が讃えられ、弱者は敗者となる。

そういう大会から知的障害者いじめ人間採用されても、なんら不思議じゃないってことだよ。

次はそろそろパラリンピック幻想からも覚める時じゃないのかな。

anond:20210716132337

X を非特異な複素射影多様体とすると、X 上のすべてのホッジ類は、

X の複素部分多様体コホモロジー類の

有理数係数の線形結合となるのではないか

解いて解いて

精神障害者無職ならもしかしたらUFO交信して解けるかもしれねえじゃん?

2021-07-14

ひろゆき老害化はネット住民の質の変化と連動してるんじゃないだろうかという話

例えばひろゆきフランス満員電車もなく非正規雇用も守られて地上の楽園みたいに発言してたことに

実際にフランスで在住している日本人が総ツッコミあげてたが

これって、ひろゆきネットだけの知識を拾って正論言えてた頃って、まだネットには色んな専門家や実際にいろんな分野に従事してる人間ネット意見を発信してたからそれ拾うだけでもキャッチアップできてたってだけなんだよな

ここ数年SNS中毒人間なんてマジで統失精神障害者エコーチャンバー世界観状態になってるから現実との情報乖離が出てこういう無様晒したんだろうなと思う

普通に現実リーマンなり経営者なり何でもいいから働いていれば、ネットのそういう情報ってなんかおかしくね?って気がついて現実で確かめ認知の歪みを修正するのが普通人間だが(だってフランスがこんなのなんて5マン払って旅行行けば誰でも確認できるし、なんならフランス旅行したことある職場の同僚なり知り合いに聞けばいいだけのことなのにね)

ぶっちゃけひろゆき20年前のネット環境整えるだけでもハードル一定あった時代から認識が全くアップデートされてないってだけだよな

そういう意味では、こういう山師みたいな商売情報収集力がないって、ヘタをすると人生詰む危険性すらあると思うと、俺はひろゆきを哀れに思うし、空恐ろしいものを感じる

2021-07-05

anond:20210705064921

修学旅行なんてすでに付き合ってるか気になってる人同士がくっつくために行くようなもんだから

そこに池沼なんて入ってきたら思い出づくりの邪魔しかないんだよなあ

成人してから診断された精神障害者だけど池沼なんて通学通勤時に見かけるだけでも無理だわ

現実社会で利用してるのなんて成年後見人やって横領する人がいるくらいで他は近寄りたくもないだろ

2021-07-02

anond:20210628080604

3行以上の文章読むのも苦しいし理解が難しいなんてマジで知的障害かなんかあるだろっていうような増田たちが張り付いたからなあ

あれのせいでしょ?

ITエンジニアとか各業界専門家増田記事

あれでもまだ相当わかりやすくまとめてるってレベルのものさえ読めないからかくなって怒り狂うもの

基地外精神障害者からネット取り上げろよ

日本人QOL下げてる理由絶対こいつらが6割くらい占めてるだろ

昔ならこんな奴ら駅までプラカードとか掲げてて「触っちゃいけません」ですんでたのにな

anond:20210628080604

マジで低脳先生クラス精神障害者24時間何十人と張り付いてるから

精神疾患のせいでデバフかかって頭悪いくせにその手の話題を真面目に語る増田イチャモンつけに行く昆虫みたいな習性は残ってるし

そりゃアホらしくなって来なくなるし描かなくなるだろ?

コロナからもっと酷くなった

2021年2Q 個人的おすすめ増田文学10

1Q → 2021年1Q 個人的おすすめ増田文学9選

# タイトル日付 ブクマ感想
1 悪くない人生だった 4/17 892 超良質な増田文学
2 なろう小説を3年かけて完結させた 6/26 365 とても素晴らしい偉業。おつかれさまでした!
3 精神障害者の俺、手切れ金としての年金、この世界への感謝 4/23 1266 より多くの人の目に届きますよう
4 後ろ回し蹴りを覚えて人生が楽になった 6/21 377 こういう拠り所は大切
5 車を止めてはいけない駐車場を修理した話 4/28 307 良質な○○○(ネタバレ防止)
6 娘を死産した 6/9 857 本当に、本当に本当につらい話
7 いつも挨拶してくれたマクドナルドの店員さんが辞めたっぽい 4/4 402 マクドナルドポテトは美味しい
8 ビルメンになった 6/6 441 人間としての価値なんて気にしないでほしい
9 奇跡が起きるのは思っているより多いのかもしれないという話 6/27 857 心をむずむずさせる素敵な文章
1038歳で読書をはじめた 4/17 548 から入ることの成功例。読書がしたくなる。
番外 コロナ失職したアラフォーおっさんが自作のWEBサービスを公開するまで 4/4 457 4月投稿なのに1Qに入れてしまたことが気持ち悪く、再掲

前回よくわからないタイミングで書いてしまったが、1Q単位くらいでまとめていく。

特に意図はなくここまで書いて気づいたけど、5月記事ひとつもないな。なんでだろう?

P.S.

id:srgy さん、前回の記事記法について教えていただきありがとうございました。無事に10選にできました。

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