はてなキーワード: 研究とは
スーパーコンピューターで日本がトップに立ち続けていたら今ブームのAIに繋がったのか?
No.
AIはソフトウェア技術で、スパコンはソフトウェアを動かすための機械
いくらいい機械を作っても、AIについて研究をしていなければAIは作れない
No.
当初はGPUとして開発され、事実上開発の失敗からオマケ程度までスケールダウンされたPS3のSPEは今のNVIDIA製GPUの原始的な形そのものだし、
当時すでにGPUは存在したし、GPUを他の目的に使用する行為(GPGPU)も行われていた。機械学習に使われ始めたのは2010年くらいからだと思うけど。
ちなみに、SPEはGPUをスケールダウンしたものではなく、計算に特化したCPUを複数載せようという設計思想なので、今の膨大なコアで行列演算をぶん回す戦場では勝てない。メニーコアCPUはそれはそれで発展する余地はあったと思うけどね。
「ベクトル型とスカラー型のハイブリッド」とはGPUを複数機搭載したサーバーそのもの。つまりきわめて大ざっぱに言えば基本設計は十年以上先のトレンドを正しく捉えている。が、どちらも実際の開発や予算の都合に失敗しているし、NECのベクトル型スパコンなど需要はゼロだった。
日本がハードウェア部門で存在感を示すには、GPUの開発に研究費をぶっ込む必要があったわけだが、GPUのような不真面目な分野には研究費が出なかっただろうな(偏見)
どうも、Aです。
今思い返すと、Bさんは怖かった。
こういう棘が言動の端々にあるから。こっちだって競争の中で必死なのに、分かってもらえないから、友達になれない。恋愛対象にもならない。
結局、地方出身だったり、女性だったりでも、もっと物分かりのいい人との方がつるみやすかった。
地方出身の人に関して言うと、高校時代から恋愛してて羨ましかったし、大学に入っても県人寮とか楽しそうだった。あるいは、一人暮らしで女性連れ込んだり宅飲みしたり、羨ましかった。
まさに書いてある通り、出身予備校で時給3500円の講師の仕事してた。そこの塾で頑張ってきて、進学実績に貢献したごほうびだと思ってた。
あとは、お父様(投資家)と何かの機会で知り合って、出身高校の後輩の家庭教師(時給4000円)をしていた。普通に家庭教師サービスと契約するより安いし、OBなら学校の雰囲気とか行事にも明るいから助かる、と評価してもらってた。自分でも適材適所があるのかなと嬉しかった。
海外留学も親にさせてもらったよ。勉強になったし楽しかった。当時から、地方出身の人は今まで借りていた部屋や家具をどうするのって問題があって、留学決めづらいし手間もお金もかかる、と聞いていたけれど、ぴんとこなかった。
就職してちょっと経ってから福岡の支店に転勤になったけど、熊本大学とか大分大学とか出身のめちゃ賢い女性がいっぱいいるのにびっくりした。
首都圏や関西に行きたかったけど、行かせてもらえなかったって人が多い。
在学中は、他の男と競争するのに必死で、そういうことに何も気づかなかった。勉強も、キャリア意識も、恋愛も、全てが劣ってる気がして焦っていた。
今も正直よく分かっておらず、とりあえず、東大をすごいと思ってくれるきれいで賢い女性とマッチングアプリで遊べるのがありがたいとも感じてる。
こういう増田読むと、(東京大学の研究教育環境が相対的にいいという状況が変わらないなら)学費値上げもよくないし、地方出身の女子が通いやすくなる施策をどんどん打てばいいと思う。
でも、女子率上げようと施策打っても10年以上上がらないままだし、東大は俺みたいな人がいる環境だと思うと(今は違うかな)、もっと他の大学の研究教育水準が高いといいし、海外目指しやすい方がいいかな。ほんと地方に女性として生まれるって貧乏くじなんだなと感じる。
マジレスすると、性風俗の勤務はほとんどが「業務委託」という名目で「歩合制」なので、待機時間などを含めて時給換算すると中央値が2000円ぐらいで、9割ぐらいが概ね1000円~3000円程度って研究結果はあったはず。
それでも儲かる様に見えるのは、業務委託扱いなので税金の源泉徴収や社会保障などが引かれないことや、性風俗産業の売上のほとんどが申告されない(たしか4割切ってるって推計があったはず)ことによるとか。
と、言いながら塾業界や家庭教師も授業準備時間は賃金でないとか結構ブラックなんだよな。学生相手に業務委託扱いにするとかどうなっとんねんと。
当時、当該プロジェクトの予算執行を正当化する立場から説明していた文科省のメンバーは以下の3人。
磯田文雄も倉持隆雄も内丸幸喜も、叩き上げの文科省エリート官僚で、HPCの研究者でも何でもないよ。経歴を調べてみればわかる。
この事業仕分けメンバーの中で一番HPCのことをわかってるエキスパートは、評価者の金田康正氏。んで、読めばわかる通り、文科省側の説明の適当さや誤魔化しの部分に対して、一番厳しい評価をしていたのも金田氏。蓮舫は金田氏のツッコミに対し、文科省側に助け船を出すという立場だった。
なお名前が出ていない「説明者((独)理化学研究所) 」は、平尾公彦とされている。この人は専門が理論化学・計算化学なので立派に研究者ではあるが、当時すでに63歳の大御所で、論文も何年も前からlast authorとして関わるものばかりになっていた。
2009年当時は東大理事・副学長(普通の副学長より2ランク上)から転じて理化学研究所特任顧問・副本部長と東大名誉教授に就任。2010年には理化学研究所計算科学研究機構機構長に就任している。つまり、増田が言うところの
あの場には事業側の人を呼ばなくちゃだめだったんだよ。
という想定に最もフィットしていた(はずの)人間だと言える。本人もHPCwire Japanというサイト(https://www.hpcwire.jp/archives/16547)で
東大を定年退官する際に、ある私立大学から声を掛けて頂いていたのですが、契約書にサインをする直前に、理研から新たにスパコンのセンターを立ち上げるので、来てくれませんかと話が来ました。私自身は計算機を専門にやっているわけではなく、計算機を使って様々なサイエンスを展開する、計算科学の人間でしたので、果たして私に務まるのかと躊躇しました。
はてなーが事業仕分けをどう評価してるのかわからないけど、少なくとも科学技術関連の事業に関して短期的な損得で要否を評価しようとしたことは(結論が正しいかどうかに関わらず)実際に間違ったアプローチだったし、だからこそ多くの科学技術団体や著名な研究者、ネイチャーといった主要学術誌から批判を受けたわけだよね。
その中で『2位じゃ駄目なんですか』って言葉は事業仕分けにおいて短期的な成果を主張しづらい基礎的な科学技術に関する研究が軽んじられた象徴として当時扱われていたし、誤ったアプローチで水中に突き落としておいてあれは実は助け舟だったとか主張してもそんなのはただのマッチポンプでしかない(結局凍結判定をしているのでマッチポンプにすらなっていない)。
京が結果的に割高なスーパーコンピュータだったとしても、大きな成果を残した『はやぶさ2』や『スーパーカミオカンデ』が事業仕分けの場では国民に直接貢献してないとして事業を縮小されたことの説明はつかない。『2位じゃ駄目なんですか』を正当化したければ科学技術事業に対してああいったアプローチで仕分けを行ったことそのものが正しいアプローチであったことを示せよ。
去年の今頃から今まで25卒の学生の方のコミュニティをチェックしていた結果の共有やで。
コミュニティで発言してるのは基本的に大手狙いの学生ばかり。大手のどこそこのインターンシップのES内容がどうとか締切がどうとかそういう話。
たまに「どういう業界が良いのかわからないんです」的な悩みを書き込む人もいたけど、それに対しては「今の時期は色々手広く見ようぜ!」的に即レスがあってだいたい終了。
就活に対する恐れもあるが、どちらかというと意欲が全体的にみなぎっている感じ。
まだまだインターンの話題が多い。あと大手で選考始まってるのはどことか締切いつまでとか。
最速で内定取った的な人がちょいちょい出てくる。
具体的に応募する業界どうしようかという話題も増えてくるが、積極的に発言する人はだいたいIT、コンサル、大手メーカーとかを狙っているような層なので「私はIT狙ってます!」て感じの、それは相談に対する回答になってないやろ的な発言も目立つ。
選考の書類落ちた面接落ちた的な話もちょいちょい出てくるようになり、人によってはネガってたりもするが全体的には意欲高く前向きな雰囲気。
24卒で大手内定貰ってる俺がお前らを指導してやる的なノリの荒らしが月に1~2人くらい出没する。
共通の話題は「試験とバイトと(ゼミの研究と)就活の両立が本当に辛い」といった感じ。
あと「まだ参加可能な大手のインターンありませんか?」が鉄板の質問。
具体的な面接対策とかの話題が一番出ていたのはこの時期で、質問者が他人のアドバイスを前向きに取り入れる姿勢を見せていたのもこの時期。
大手から内定貰ったぜ報告も出てくる(地元中小で内定貰ったとか一々発言しても誰も見向きもしないので、積極的発言者がかなり偏っている)。
「実際に入社する企業を選ぶ際に重視するポイント」的な話も増えてくる。
「基本給〇〇万円、家賃補助〇万円で東京で普通に一人暮らしできますか?」も定番のネタで、いやそれがあなたが実際どう暮らしたいのかによって変わるよね、としか答えようがないこともしばしば。
この時期が一番荒らしが多く、毎週のように1人は発生していた。
3年生から意欲高く就活進めて良い感じの内定取れた組はもう就活そのものを終えている時期のため、発言内容だったり話題の質が全体的に下がる。
「まだ内定無し」 「今からでも応募可能な大手ありませんか?」 「面接で落ちるのはどうしたらいいのか」 の3つが鉄板の話題。
アドバイスを求めたくせに他人からのアドバイスを「それはできない」的にはねつけるデモデモダッテな人が増える。
特に5月後半以降で露骨に発言者・住人の質が低下。データ的にも(言い方は悪いが)「残り物な学生」なのでさもありなん、というところ。
流石にこの層の学生の発言を追いかけてももう仕方ないなという感じで、まだ一応眺めている。
議事録読むとわかるんだけどさ、あれは単に噛み合ってないんだよね。
呼ぶ人を間違えた感じ。100%研究者マインドの人を呼びつけてヒアリングしちゃだめだよ。
研究者に対して、研究の意義、科学の意義を国民に伝わる言葉で説明してください、って言ったらああなるよ。
研究費の内訳とその根拠、有効性について専門的な言葉を使わずに説明してくださいって主旨をわかってないんだもん。
研究者なんて、費用対効果を意識する脳内スイッチをあえて切って没頭する訓練を受けている人だしさ。
まともな人間なら百億以上もコストをかけて、成果がでるかどうかわからない人類初の取り組みをするなんてプレッシャーでおかしくなるからね。
そりゃ「2位じゃダメなんですか?」は「新規性がなくちゃダメなんですか?」って捉えちゃうよ。助け舟なんて思えないって、研究者なら。
学生の頃から「新規性がないからダメだ」って言われ続けてきたのに、真逆のこと言われたら面食らうって。
だから最初から最後まで事業視点で書かれているトラバ元の増田は正しいと言えば正しい。
あの場には事業側の人を呼ばなくちゃだめだったんだよ。
今は研究の一線から退いて、お金の配分とかプロジェクトの座組の調整とかをメインの仕事でやってる人いなかったのかなあ。
令和6年度当初予算案及び令和5年度補正予算における宇宙関係予算
合計 8,945 億円 ( 対前年度比 2,826億円増[+46%])
主な予算項目(各府省別)
全府省庁合計: 8,945億円
【文部科学省】 3,734億円 ・宇宙戦略基金(文科省計上分) 1,500億円 ・H3ロケットの開発・高度化 263億円 ・イプシロンSロケットの開発 97億円 ・将来宇宙輸送システムロードマップ実現に向けた研究開発 27億円 ・温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW) 119億円 ・アルテミス計画に向けた研究開発等 261億円 うち有人与圧ローバ開発のフロントローディング 40億円 うち火星衛星探査計画(MMX) 50億円 ・深宇宙探査実証機(DESTINY+) 35億円 ※この他、SBIRフェーズ3基金の執行予定額合計111億円を含む。
受験数学は得意だけど大学で研究できなくて詰むやつの社会人版みたいなものだから
数年後にはアンラーニングできずに自分の常識を周りに押し付ける老害に進化するよ
関わらないのが吉
1人でプログラミングしてたらいい時代が終わったのも大きい。求められることが変わってる。機械に計算させるのではなく、人間が利用するUIが重要になってきた。
いやでも今でもスパコンとか研究してるところはあるんだから。そっち行けばいいのにな。
そっちの分野の方が活躍できそうだし
https://shueisha.online/articles/-/250836
この記事で、「実は蓮舫氏はスパコン事業に助け舟を出していた」と書かれているが真っ赤な嘘(憶測)である。
まず第1前提として、予算を決めるような大事な話ほど文書のやり取りにすべきである。あの事業仕分けはただのマイクパフォーマンス芸であり、言った言わないを避ける方法がないことを思い出してほしい。例示としては、科研費である。科研費の予算決めをマイクパフォーマンスにしたら成立しないのは想像に難くないだろう。
以下、蓮舫氏のあの発言=助け舟というのはかなり怪しいという証拠を記していく。
https://www.amazon.co.jp/dp/4569779646
上手くいかなかった助け舟をタイトルにした本を普通出すか?本当にそう考えてたなら、それをタイトルに本出す奴はサイコパスやろ、という話である。
あのスパコンの事業仕分けでは、”予算要求通り”と評価した人は誰もいなかった。つまり蓮舫氏もそのように評価したのである。
だが、スパコンの重要性を理解していて研究が大事と評価していたなら、マイクパフォーマンスが悪くとも、”予算要求通り”にするのでは?という話である。そのマイクパフォーマンスの悪さ=スパコン研究事業の無意味さと帰結主義に評価するのであれば、蓮舫氏の取った行動も帰結主義に評価すべきである。つまり、”予算要求通り”と評価してない蓮舫氏は、助け舟であの発言をしていないのである。
蓮舫氏は事業仕分け後の2009年12月にTwitterで息子の使ってたマジコンのことを聞き、ネットで物議を醸した。
https://getnews.jp/archives/42755
まずここで確認したいのは、蓮舫氏はTwitterを投稿できるようなインターネットを使える環境にあり、その息子もおそらくそのマジコンをネット購入してるようなネット環境があることである。そういった環境があるにも関わらず、一切調査もせず、Twitterに無邪気に質問を投稿しているのである。
この調査能力がない人物がはたしてスパコンの重要性やどんなシミュレーションに使われてるのか、当時理解してたのか?
この事業仕分けの一件により、近い界隈の研究・開発・教育現場で愚痴のように口酸っぱく言われるようになった。
「目標を1位にしても必ず1位にならず下の順位(e.g. 2位, 3位)になってしまう。つまり、2位,3位を目標にしてしまうとさらに下の順位(e.g. 4位,5位)になってしまい競争・開発力がどんどん落ちてしまう。だから目標は高いところにしなければならない。」
もしかして蓮舫氏はこの当たり前の話も知らなかったのではないですか?
この事業仕分けにより、あの時期のHPC分野は間違いなく衰退した。
仮に助け舟を出したとされる蓮舫氏は、その後HPC分野を改善させる何かをしたかというと何もしてない。
そして、今回の都知事の公約にも、これに近い話は一切ない。つまり、蓮舫氏はあの助け舟で上手くいかなかった事業仕分けを特に問題ないと考えてるだけである。
以上の点を考えていくと、蓮舫氏はあの発言を助け舟とは全く考えておらず、あの事業仕分け、予算削減を特に問題とは思ってないのである。
都知事選に出馬する上でのネガキャンを減らすためだけの理由で、後出しの歴史修正擁護にはウンザリである。
はてな民は騙されないように!
とある大学スポーツが好きで何人か東大の体育会系の学生をフォローしてるんだけど、
誰一人として学費値上げ騒動の話題を出してない、リポストもしてないんだよね
東大生ですら自分の大学の問題には全く興味がない人が一定数いることに滅茶苦茶ショックを受けた
1.1位の人すら食えてない職業
一度調べてみるべき
あるいはそれに近いもの
界隈の2位、3位が思い浮かばないとか
界隈の1000位あたりが食えてないとか
そういうの
4.競争系
スポーツや競技など、ライバルが多い分勝った人は目立つんだけど
かなりの才能と努力と運がいる
研究などでもこういうのはある
5.1か0かのような職業
これはモノによるけど
6.新しすぎる職業
YoutuberやUberなど、せめて10年くらいの実績がほしい
最初にやった人は確かにすごいし偉いけど、裏を返せばそれほどリスクがあったということ
趣味でやる分には良い
7.斜陽産業
大人になる頃には消えている
コネだけで賄われると思う
その後のキャリアプランがあればいいけど、下り坂の人生は精神を病む
「安月給でもやりたい!」って言うタイプの職業は、モチベーションの勝負になるからよほどじゃない限り目指すべきではない
例えば動物園職員とか、あと誰かから感謝されまくる仕事とかもね
趣味にとどめよう
「死ぬまで求道は素晴らしい」
これが常識になっている。
「道」とは、剣道、柔道、茶道、華道、書道、囲碁、将棋、スポーツ、マンガ、グルメ、映画、芸術、政治、経済、法律、教育など、「どう生きるか」の営み全てといえる。
これらの道を死ぬまで求めることを礼賛するのは、「完成したら味気ない、進歩がなくなるじゃないか」と思うからだろう。
オリンピックで金メダルに輝いた時は、「今まで生きてきた中で一番幸せ」「チョー気持ちいい」と満足しても、しばらくの間である。追われるプレッシャーとの戦いや、連覇を狙う新たなレースが、すぐに始まる。
ノーベル賞の受賞会見で、さらなる研究意欲が示されるのは、科学や医学の「道」にも、完成はないからだろう。
私たちの日常も、仕事や子育て、趣味や人間形成など、一生懸命になるほど、未熟さと目指す高みが知らされる「道」ばかりである。
このように、どんな道にも完成がないのは、「無限の欲」に動かされているからである。
キリのない欲を、死ぬまで求め続け、苦しみ続けているのが、「死ぬまで求道」の真相である。そんな道しかないのなら、苦しむために生まれてきたことになってしまう。「それでいいんだ」とどうしていえるだろうか。
だが、ただ一つだけ、完成のある道がある。
それが、「なぜ生きる」を明らかにされた親鸞聖人の「平生業成」の教えである。
生きている今、「人間に生まれてよかった」と心の底から喜べる絶対の幸福になるために私たちは生まれてきた。
「死ぬまで求道」の「どう生きる」しか知らぬ人生は悲劇だが、「なぜ生きる」(人生の目的)がハッキリすれば、それに向かって、全てが生かされるのである。
昔のクイズ番組は、インテリやオタクのお遊びという感覚があった。
元々のオタク、元々の勉強マニアが、ちょっとした奇人変人パフォーマンスとして、何の準備もせずにやるからこそクイズは面白い。
クイズのためだけにクイズをやってるような連中を真面目に凄いもののように演出されたら、逆に引く。
特にオタクなキャラクターで売ってるわけでもなく、学歴もそれなりで、ただクイズのためだけにクイズを必死にやってる。
それを馬鹿馬鹿しい熱意として一歩引いて見せてるならともかく、そこからまるで識者みたいにニュースコメントなんかまでさせ出すテレビ。
クイズはクイズ。勉強とは違う。本当の知性とは違う。そんな「キャラづけ」を学識と混同させるなよと。
東大のクイズ研究部が活発なこと自体は悪いことじゃない。それこそインテリの遊びだ。
でも、ああいう番組が人気レギュラーにまでなると、まるで東大という学歴の最終ゴールが「テレビでクイズタレントをやること」みたいに見えてくる。
テレビを見る子供にそんなイメージを植え付けて欲しくない。学歴や知識は「映え」のために手に入れるものじゃない。
日本人が政治、経済、科学、文化に無関心になり、反知性と言われる風潮がある中で、クイズ番組や、クイズにのみ絡めた学識礼賛が人気となるのは、逆説的なようにも見えるがある意味順当なのだろう。
現代の日本に足りないのは「知性に対する真剣さ」。知性が現実に及ぼす影響というものを認識する誠実さだ。
娯楽化された「知識」は厳密さを要求しない。さっきの「Qさま」でも今さら「聖徳太子」が偉人として紹介されていたが、いつまでもアップデートされない知識を「そういうものだから」とクイズにし続けることは、知識の更新を妨げる障害にもなる。
勉学を通して身につけるべき本当の知性は、現実の問題に適用できてこそ初めて意味のあるものだ。
テレビやYouTube、SNSでそれっぽく見えれば良いというだけの価値観では、目立つ陰謀論との差も大してつかないだろう。
そういう次元でしか「知識」の価値も感じられないような社会では、「学歴」だけが華々しく追い求められても、相反するように反知性度が高まるとしか言いようがない。真面目ぶった不真面目な世の中だ。