2024-06-24

クイズ番組が楽しくなくなった

 昔は好きだったのに、最近クイズ番組が楽しくなくなった。

 お遊び感覚がなくなって、妙な「ガチ」感が出てきたからだ。

 昔のクイズ番組は、インテリオタクのお遊びという感覚があった。

 元々のオタク、元々の勉強マニアが、ちょっとした奇人変人パフォーマンスとして、何の準備もせずにやるからこそクイズ面白い

 クイズのためだけにクイズをやってるような連中を真面目に凄いもののように演出されたら、逆に引く。

 

 カズレーザーなんてその最たるものだと思う。

 特にオタクキャラクターで売ってるわけでもなく、学歴もそれなりで、ただクイズのためだけにクイズ必死にやってる。

 それを馬鹿馬鹿しい熱意として一歩引いて見せてるならともかく、そこからまるで識者みたいにニュースコメントなんかまでさせ出すテレビ

 クイズクイズ勉強とは違う。本当の知性とは違う。そんな「キャラづけ」を学識と混同させるなよと。

 

 「東大王」なんて番組もいやなものだ。

 東大クイズ研究部が活発なこと自体は悪いことじゃない。それこそインテリの遊びだ。

 でも、ああい番組が人気レギュラーにまでなると、まるで東大という学歴の最終ゴールが「テレビクイズタレントをやること」みたいに見えてくる。

 テレビを見る子供にそんなイメージを植え付けて欲しくない。学歴知識は「映え」のために手に入れるものじゃない。

 

 日本人政治経済科学文化に無関心になり、反知性と言われる風潮がある中で、クイズ番組や、クイズにのみ絡めた学識礼賛が人気となるのは、逆説的なようにも見えるがある意味順当なのだろう。

 現代日本に足りないのは「知性に対する真剣さ」。知性が現実に及ぼす影響というもの認識する誠実さだ。

 娯楽化された「知識」は厳密さを要求しない。さっきの「Qさま」でも今さら聖徳太子」が偉人として紹介されていたが、いつまでもアップデートされない知識を「そういうものから」とクイズにし続けることは、知識更新を妨げる障害にもなる。

 

 勉学を通して身につけるべき本当の知性は、現実問題適用できてこそ初めて意味のあるものだ。

 テレビYouTubeSNSでそれっぽく見えれば良いというだけの価値観では、目立つ陰謀論との差も大してつかないだろう。

 そういう次元しか知識」の価値も感じられないような社会では、「学歴」だけが華々しく追い求められても、相反するように反知性度が高まるしか言いようがない。真面目ぶった不真面目な世の中だ。

  • 昔のクイズ番組の話どこだよ

    • どこを昔と比較してるかぐらい自分の方で適当に読み取れよアスペ。 お前みたいな賢ぶった反知性を生むだけだから今のメディアはくだらないって言ってるんだよ。

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