はてなキーワード: 強風とは
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/index_n.html
「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」は、瓦屋根の風や地震に対する脆弱性を改善するために、科学
技術的データに基づいた瓦屋根の設計・施工の方法をまとめたもので、このガイドライン工法で施工された
5つ星のうち1.0
耐風性なし。購入はオススメ出来ません。
書いていることはだいたい合ってるんだけど、なんかイラッとするレビューというものがある。
上にあげたものはスノーピークのシングルバーナー「ギガパワーストーブ 地」についたレビューで、
耐風性のなさとか、別売の専用風防がディスコン(高値で転売されている)なこととか、
挙げられた不満点にはおおむね同意できる一方、その書き振りがいささか不誠実に思える。
①
せっかくのコンパクトデザインですが、結局風防セットで考えると全くコンパクトじゃないですよね。
(中略)
スノーピークならば風防セットのナギの方がオススメですし、他メーカーでは風防が無くとも耐風性が良く考えられ、且つコンパクトで優秀なバーナーはいくらでも有ります。
たとえば前段では、市販の風防とセットで使う羽目になるので小型軽量でも意味ないと言っているが、
後の方で引き合いに出しておすすめしてる「ナギ」なんか、そもそもが350gオーバーで、
「地」(75g)とその辺の風防のセット(例えばEPIgasのロング、221g)
のほうがまだ軽い。
だいたい「ナギ」は鍋やフライパンと併用するようなサイズの分離式だし、あえて比較するようなものではない。
②
また、他のメーカーのシングルバーナーに耐風性の高いものがあるのはその通りなんだが、
ソロテントの前室で「地」を使ってて、吹き込んだ風で幕体に引火するほどの強風条件下なら、
類似のどのバーナーでも使用感はどっこいどっこい(ほぼ使えない)と言ったところである。
ジェットボイルぐらい燃焼部を覆うやつなら別だけど。
③
「地」を使っていた知人らの内、今でも手放さずに使用している者は1人も居ません。
とにかく安いモノでスノピが好きでという方にはピッタリかもしれません。
という締めの文句なんかはずいぶん安っぽい煽りだが、このへんはかわいいものである。
ライフステージが進んで、ソロ向けの軽量ストーブを使わなくなっただけなんじゃないのと思うけど。
要するに、対象の品を批判するために他の選択肢を引き合いに出しておきながら、
表現を盛ってるせいで正当な比較になっていない悪文を晒す大間抜けの分際で、
これはかなり恐怖を感じた出来事で、今でも鮮明に覚えています。
ちなみに今現在20代後半なので、今から23〜4年前の話です。
私の通っていた幼稚園は、毎年5月頃になると大きな公園に遠足に行く行事がありました。
この公園は芝生エリアに小さな丘が沢山あり、その丘の上で昼食をとりました。
また、各丘には鉄柱が建てられていて、別の丘の鉄柱とロープで繋がれていました。
そのロープから、鯉のぼりが数匹ずつぶら下がっているという構図でした。
イメージは以下の図のような感じです。
○ーーーーーーーーーーーーー○
| | | | |
| | | | |
| | | | |←鉄柱
| 鯉 鯉 鯉 |
| の の の |
ーーー ぼ ぼ ぼ ーーー
/ 丘 \ り り り / 丘 \
_/ \_______/ \__
丘も沢山あることから、当日公園に飾られていた鯉のぼりの数も沢山ありました。
また、鯉のぼりのサイズも大小あり、一部の特大サイズの鯉のぼりは地面についていました。
昼食は仲の良い友達グループで、食事を楽しみながら親は親同士、子供は子供同士で会話をしていました。
私は食事中からずっと特大サイズの鯉のぼりが気になっていたので、食べ終えるやいなや一目散に丘を駆け下りました。
最初は目の前に座り、この鯉のぼりが浮いては地面に落ち、浮いては地面に落ち、と繰り替えすのをただただ眺めていました。
少し時間が経ったくらいで、この光景にも飽きてきたんだと思います。
私はこの特大サイズの鯉のぼりが地面に落ちてきたタイミングを見計らい、捕獲をすることに成功しました。
ちょうど風のないタイミングだったので、特に苦労せずに捕まえることができました。
その後何を思ったのかは忘れましたが、この鯉のぼりの尻尾を縄状に細め、どちらかの足の足首にキツく縛りつけました。
するとその直後丘一帯に強風が吹き、私の小さな体は鯉のぼりもろとも、空中に吹き上げられました。
私は恐怖で声が出ませんでした。また、体を動かすと足の結んだ鯉のぼりも解けてしまいそうで、体を動かすことも出来ませんでした。
空中にいた時間は数秒だったかもしれませんが、その状態はとてつもなく長く感じました。
幸い、鯉のぼりがパラシュート代わり?のような形になり、フワフワとした様子で着地しました。
が、着地後にどれだけ頑張っても足首の鯉のぼりが全く解けません。
次にいつ強風が来るか分からない中、恐怖で焦り、必死になって解こうとしましたが無理でした。
二回目の強風を予感を察知した私は、鯉のぼりを解くことを諦め、飛ばされまいと体勢を低くし、芝生に必死になってしがみつきました。
ただし、自然の前ではか弱い力での抵抗は無力でした。私は再度空中に吹き上げられてしまいました。
再度空中にいる私は、ジタバタして落下をすることを恐れ、微動だにせずに風に体を預けていました。
その後パラシュート状態で無事着地した私は、恐怖で泣き出していました。
泣きながら必死に鯉のぼりを解こうとしましたが、やはり解けません。
すると、その姿を遠目に発見してくれたカメラマン(遠足に同行して写真を撮ってくれていた方)が走って近づいてきてくれて、
私の足に絡みつく鯉のぼりを解いてくれました。
恐怖から解放された私は、お礼も言えずに泣きじゃくりながら丘を駆け上がり、親の元へと帰っていきました。
あのまま鯉のぼりと絡まり続けていたら、いずれ落下していた可能性もあるので、このカメラマンさんは命の恩人です。
直接お礼は言えませんでしたが、本当にありがとうございました。
丘を上がったあとのことはあまり覚えていません。
ただ、危険なことをしていたことがバレると叱られるので、何か適当な嘘をついていたと思います。
このエピソードは高校生?くらいの時に初めて家族に伝えました。
が、未だにも誰も信じてくれていません。
無事に助かってよかったです。
今日は日没後、風が入って比較的に涼しくなってきたのが救い。寝苦しさは無さそう。
またまた正妻から「ここは僚艦夜戦突撃デース!」という圧力があったので…
ぜかましねっとさんの攻略記事を参考に粛々と…想像以上に面倒臭いわねw
さあ、明日からはいよいよE7-3甲のラスダン。まずは、週明け月曜日なのでウィークリー任務:あ号の消化がてら、キラ付けから着手だわ。
燃料は、残り67k。
「アメリカで何かあるたび、いつまでも真珠湾攻撃持ち出されるん嫌や……」
「どうするん?」
「あの戦争を立案実行した気風を持つ関東というエリアを、日本から独立させたらええんよ。『この国は首都圏が支えてる』『地方はお荷物』と日頃言う類の関東人なら、喜んで日本脱退を支持してくれるはず。胸張って日本から出て行けばいい」
「国際連盟脱退した時みたいに?」
「独立してやっていけるだけの力が、あのローム層にあるとは思えんけど。いいかげん気づくべきやわ。捏造、隠蔽、誇大妄想、鎖国から文明開化、進め一億から一億総ざんげという極端……あの大本営的でファナティックな気質は関東ならでは。痛々しいプライドが先行してるんは、ここ数か月の右往左往を見てもわかるはず」
「土地の空気は馬鹿にできへんよ? 乾いた強風の吹く痩せた平原という歴史(の弱味)が、今もあちらに影を落としてる気がするわ」
新型コロナウイルスの影響で、どの電車も窓を開けて走るようになったわけだが、気候が良くなるにつれ、その開き方もだいぶ大胆になってきた。
初めは、車両端の何枚かの窓が、上の方だけ申し訳程度に開いているだけだったが、今や、あらゆる窓が全開になり、走行中の風の吹き込み方には恐怖を覚えるほどである。
例えば、新聞を読んでいたら、手から吹き飛びそうなほどだ。というか、実際に飛んで行ったのを見たことがある。車内を紙束が舞うというのは、コロナ以前では考えられなかった光景であり、ある種のファンタジーさえ感じてしまった。
そうして、恍惚にしばし酔っていると、落語のような呼応として、隣の車両から週刊誌が飛んで来ることになる。それは丁度真ん中あたりのページで開かれており、蝶のように片半分ずつを揺らしながら舞っていき、寝ているおじいさんの頭に乗る。カツラのようである。
もちろん、電車からは何物かが飛んで行くだけではない。洗濯物が飛んで来て、網棚の忘れ物のレパートリーが増える。駅弁が飛んで来て、ちょうどいい旅のお供になる。桜の花びらが飛んで来て、その速度と居なくなったあの子に思いを馳せる。そして、黒いカラスが飛んで来て、寝ているおじいさんの頭に乗る。カツラのようである。
つまりは、乗客全員が一つのコントを演じているような錯覚を覚えたわけだが、思えば「嵐は愛に気づくために吹いてる」のであり、全開の窓から吹く強風の恐怖感は、乗客同士にそれに打ち勝つだけの連帯感をもたらしたのだろうと、ひとり納得する。
とにかく、そんな微笑ましい通勤風景が垣間見られるようになった電車の様子を、通勤自粛により電車に乗り損ねている皆様にありのままレポートしたわけだが、これを聞いて、これが満員電車に戻ってしまったらどうなってしまうのだろう、と思い悩むのはもっともなことだと思う。
ちまたでは、人が増えればコントの幅が広がるのでますます楽しみだという素朴な意見がある一方、換気の問題は非常に心配であり、換気機能をさらに良くするため、扉も開けっ放しにすべきだという素朴な意見も出ているようだ。
よく考えたら、電車はジェットコースターよりもスピードが出ているわけで、そんな中、平然とスマホをいじったり、寝てたりするって改めてスゴいことだなと、窓が全開するようになって思ったわけだが、扉も開けっ放しになれば、そのことはなおさら痛切に感じられるのだろう。
例えば、急カーブのたびごとに扉から落ち、また乗り直す間に遅刻する社員が増えたと憂える新聞記事を読みながら、「新聞って、本当に有ったことを書いてるんだな」とか言いつつ、風吹く電車の手すりに一生懸命しがみつくことで、このしがないサラリーマンにも、新聞の記事に対する共感を覚える日がようやく来るのだろう。
そうなったら、通勤電車もSFの素材になれそうだ。車内を舞う週刊誌に比喩が籠められる日も遠くはない。おじいさんもまもなく目を覚ますだろう。そうして、ファンタジーを帯びた満員電車に戻る日はいつなのだろう。早く満員電車に乗ってみたい。
>>積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません。<<
これの「それ以外の大会中止」に当たるから返金しないと、そういう理屈なのはわかったけど
そもそも今回って「大会中止」じゃないからこの規定は適用されないですよね。
エリートランナーは出走するわけですから、東京マラソン自体が中止されているわけではない。
台風19号関連ですが。
以前は「高台などに避難してください」という呼びかけを何度も聞きましたが、今回は「命を守る行動を取ってください」でした。
これはどういう違いなのでしょうか。
「命を守る行動を」は将来も使われ続けそうな気がします。
・追記
とても勉強になるまとめをみつけたのでお知らせしたい。
どういうわけかうまくリンクを貼れないが、ここ→ www.green.gifu-u.ac.jp/~bhdlab/?p=1391
以下、増田の駄文。大変不勉強で、特定の方々をディスったりして申し訳なかった。こんなものをみる無駄な時間を節約してほしい。
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実は、恥ずかしながら、治水のことなど今まではっきり考えたことはなかった。
休日で暇だったのが幸いして文献を読みまくることができた。
一部、ツイッターなどでは事実上、運転を開始した八ッ場ダムが2日間で満水にしたことで
何が税金の無駄だ…台風19号 「八ッ場ダム」賞賛の声が相次いでいる – ジャストニュース
ガンダムになぞらえるなど、まるでヒーローのような扱いだ。へー、ダムってすごいんだな、と思った。
それに対して、冷静な反論も多く見られた。いわれてみれば、
利根川水系の治水対策は、八ッ場ダムだけが頼みの綱だったわけではないし、むしろ未完成の現在では既存の利根川流域の治水計画の範囲外のはずだ。
台風接近中、いろいろ文献を読んでみた。日本の治水というのは、思ったより興味深いものだった。
数々のツイッターが注意しているように、今回の台風19号の八ッ場ダムの治水効果は技術的な検証を待ってから、というのはその通りだと思う。満水したからといって大騒ぎするのは早計。
とかね。
百歩譲って、流域全体に均一に雨が降るという前提なら成り立つんかね??定量的って、、、、全く。
そのなかでも、ちょっと気になったのは、以前より長い間、八ッ場ダムの反対運動をしてきていると思しき人たちのツイッターやブログの書きぶり。
あしたの会とかそんなやつ。以下、「彼ら」。
ひとことでいうと、彼ら、存在しない夢の総合治水像ですべての物事を語っている印象だ。しかも上記のツイッターと同レベルで科学を装っているから始末にわるい。
具体的にもっとも違和感を覚えたのは、堤防管理では越水耐性を強化すべきとしている点。
堤防で水際の越水対策をきちんとやっていればダムなど必要ないというわけだ。
一方、国交省は、堤防の耐越水技術は確立されていないとして、導入にすら消極的だ。
それに対して、彼らは、いやそれはダム偏重の治水だケシカラン!安価で確実なものができるはずだ!ダム派の陰謀だ!と主張。
おおむね、こんな感じ。
応答する論理がぶっ飛んでしまって、彼らは自分だけ左翼っぽい政治闘争のレールに勝手に乗っかってしゃべっていて、
話がかみ合わなくなっている印象だ。
ダム反対派ってこういう感じなのか、、と実感した。今後はそっ閉じかな、と。
少し時間をさかのぼって、昨日の未明のことを話す。読売新聞が、「利根川決壊の恐れ」とのニュースを報道した。
国土交通省関東地方整備局によると、埼玉県久喜市栗橋の利根川で氾濫危険水位を超え、13日午前3時以降、同県加須市の利根川と渡良瀬川の合流点で越水し、堤防が決壊する恐れもあるという。このため、両市は防災行政無線などで近隣住民の避難を呼びかけている。
すでに、昨日の時点で、いろいろ文献をあさってて、関東平野の治水にちょっとは詳しくなった気になっていたころだった。
決壊すれば、近隣住民の避難どころの話ではなく、下流域の春日部市から江戸川区に至るまで広範囲に水没し、カスリーン台風の二の舞になる恐れがある、ということがとっさに分かった。
水位情報を確認すると、確かに、栗橋の観測地点において、氾濫危険水位を超えてじわじわ水位上昇中だった。堤頂から2mくらい下まで水位が来ており、台風の強風によるうねりを考慮すると、越水が気が気でない状況。
そこで同地点の洪水対策をググってみたら、彼らのウェブサイトがヒットした。
NHKが報道した利根川の決壊を想定した浸水のシミュレーション | 八ッ場(やんば)あしたの会
彼らは、2017年当時、NHKが報道した利根川の決壊を想定した浸水のシミュレーションを批判し、次のように主張する。
今回のシミュレーションは、利根川の栗橋付近(埼玉県久喜市)の決壊で溢れた洪水が、中川(農業用水の排水河川)を通して東京都内まで短時間で到達するとしたものです。利根川の氾濫洪水が流下するバイパスに中川がなることはあり得ることだとは思いますが、そもそも、利根川の栗橋付近の堤防が決壊する危険性がどの程度あるかが問題です。
栗橋付近から上流の利根川中流部右岸および江戸川上流部右岸では、土地を買収して堤防の裾を大きく拡げる首都圏氾濫区域堤防強化対策事業が国交省関東地方整備局によって進められています。
へー、そうなんだ!やるじゃん、国交省!と安心したのが、彼らの主張を見た最初だった。
ところが、このページの締めくくりに書いてあった文章に違和感を覚えた。次のように彼らは締めている。
この事業は浸透に対する堤防の安全性を確保することを目的とし、国交省は超過洪水対策ではないとしていますが、これだけの堤防強化が行われれば、決壊する危険性がほとんどなくなることは明らかです。その点で、今回のシミュレーションは前提が現実と遊離した仮想計算といえます。
NHKの報道は、利根川の栗橋付近で行われてきた首都圏氾濫区域堤防強化対策事業や堤防の現況などには触れませんでした。洪水への備えは必要ですが、利根川決壊の恐怖を必要以上に強調する報道は、果たして防災の役に立つのでしょうか。
まず第一に引っ掛かったのは、国交省が同地点で実施した堤防強化事業を"超過洪水対策”ではない、としている点。
超過洪水対策?なんのことを指しているのかわからなかったので、検索してみたら、例の耐越水堤防をめぐるダム反対派と国交省のやり取りがヒットしたというわけだ。
次に疑問を持ったのは、
と結論づけていることだ。国交省が超過洪水対策じゃないっていってるじゃん??根拠がわからない。
しかも、この記事を読んだのは、国交省がまさに台風19号により栗橋付近での決壊の恐れを警告したニュースをみているときだ。
つまり、彼らは国交省の堤防強化事業について、越水対策の下駄を勝手に履かせて、その効果を信じているが、国交省は昨日時点で、すでに堤防強化された箇所において、なおも越水の危険を警告した、という構図。
現実と遊離しているのは一体どちらなのか??
さらに、たった今気が付いたのだけど、
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/tonejo00552.html
によれば、栗橋付近の工事、まだ終わってないか、ほぼ終わったばかりじゃねーか!
2017年に終わってるとか嘘じゃねーか、騙されたぜ。
もうひとつ違和感が残った彼らの主張に、カスリーン台風の評価がある。
カスリーン台風襲来時、たまたま運よく吾妻川流域の降雨が少なかったというのが俺の理解だ。
それに対して彼らは、国交省はカスリーン台風同程度の台風が来たら被害が大きくなるというが、それは妄想だ、カスリーン台風時でも吾妻川流域は持ちこたえたんだよ、と主張。おおまかにいうと。
これもさっきのツイッターと似て、彼らのお花畑では、流域全体に常に均一に雨が降ってんだろう。
それにしても、彼らは、なぜ、それほどまでに堤防事業を全力で信頼しているのか。その答えは、彼らの思い描く理想の総合治水像にあった。詳細は彼らのサイト。
大まかにいうと、ダムに過度に依存せず河川改修やソフト対策を中心とした総合治水モデル。へー、脱ダムの主張ってこんな感じなんだと感心。
確かに、流域によっては、河川改修の方が費用は少ないという試算を出せる場合もあるだろう。雨水対策や遊水地効果を狙って水を河道から逃がす発想も大切だ。
従来の治水の思想は、「貯めて、流す」という言葉で表現されるように、「水を河道に封じ込めて人間が流量をコントロールする」というもの。
近年は、彼らになびいたわけではないだろうけれど、ダムを大きな治水の柱としつつも、特に首都圏では雨水対策はかなり充実してきているように思える。
しかし、問題は、近年の気象現象の変化によって増大する大規模水害。この発想でどこまでいけるのか?
一体、どこまでのハザードを国や広域自治体(県)が想定すべきかどうかにも関わってくる。
財政的な現実性を踏まえれば、100年確率で検討するよりも、50年、30年確率で検討したほうが安価だ。
人命を守ることを優先し、床上浸水は阻むが、場合によっては、床下浸水は我慢してもらうといった発想だ。
例えば、2010年に当時の橋下大阪府知事が決定した槙尾川ダム建設中止はそうした費用対効果の分析に基づいている。
流域を個別にみていけば、最適解はそれぞれ異なるだろう。
比較的規模の小さな流域では、高いコストでダムを作って「貯める」中心の治水を行うよりも、むしろ頻度の高い少々の洪水には我慢してもらう、という発想はありうるかもしれない。
なんでもかんでも山河をコンクリートで固める時代は確かに終わったと思う。
だからこそ土砂災害防止法が2001年制定され、避難などのソフト対策へのシフトも謳われた(土砂災害はちょっと別ジャンルだが)。
しかし、政治的意思決定は、自治体の財政的なインセンティブに左右されてしまう可能性もあるかもしれない、というのが当時の橋下府政に関する文献をみた印象だった。
そうすると、広域自治体によっては、経済的に安価なよりコンパクトな治水事業が知らず知らずに選択されかねない。
住民の目からすれば「ちょっと床下浸水くらい我慢してね、あとは自助だよ、自助、逃げろ走れ、だよ」と広域自治体から言われ、
基礎自治体からは、市町村合併して公務員縮小してるところなんで、避難体制整備まで人回せません。。みたいな、ね。
正直、日本の中山間地域含む地方は、そんな風に途上国化してもやむを得ない状況だと思っている。
しかし、首都圏を洪水から守るという発想は正直、次元が違うというのが、ここ二日間、暇に任せて学んだ印象だ。
総合治水の在り方は、守るべき価値の大きさとのバランスだと思う。栗橋付近決壊で、東京ダウンタウン住民数百万人に、一斉に逃げろ、みたいな構図は、正直ありえない、あってはならない。
国のシナリオでは100兆円34兆円(*訂正)をこえる被害想定も算出されている。
百歩譲って、首都圏を守るための治水事業においても、脱ダムして、河川改修を中心とした対策にシフトすべきだ、としても
彼らのように、現実にありもしない堤防の越水対策などを謳って独自の想定シナリオを提案し、脱ダムの必要性を訴えるのは、行政サイドからは話がズレているとしか思われず、空回りするだけだろうと思われた。
河川改修の重要性、これに異論があるわけではない。例えば新潟三条を流れる五十嵐川とか、拡幅工事がなかったら終わってたわけだし。だけどダムを否定する論理にはならない。
しかし、議論するなら説得力は相当に必要だ。相手にされなかったときに、やっぱりダム利権が絡んでいるからだ!と政治闘争路線に走るのも彼らのお決まりのコースなのが残念なところ。
ドラえもんの道具を謳いたいなら、それは科学論文で証明してもらわないと。
科学技術的な論文で勝負してもらいたい話を政治の話にすり替えるのは卑怯だし、見苦しい。
そんなことを思いながら、貴重な休日が終盤に差し掛かりつつある。。
+++++
追記その1訂正
首都圏大規模水害の被害想定は34兆円が正解。土木学会が取りまとめた高潮被害と混同してました。。
追記その2
長くなりすぎるので割愛したけど、調べている途中で見つけた新潟県及び三条市の過去15年年にわたる五十嵐川の治水の取り組み、見附市の刈谷田川の田んぼダム、ソフト・ハードの絶妙な組み合わせ。素晴らしいものがあると思った。
市町村合併云々のくだりは倉敷市真備町の事例を参考にした。雨水対策は、中堅都市では岡崎市の住民参加型の取り組みも興味深く拝見した。
本来このような話を本文で書くべきだったのかもしれないがあしからず。
追記その3
「彼ら」含めた原告団が最高裁まで争って敗訴決定したのは2015年こと。住民の疑問点は一顧だにされなかったと憤慨されている記事もある。しかし、そのあとにも引き続き、いろいろと従前の主張を繰り返しご発言なさってるという状況は留意しておいてもいいことだと思ってる。治水の話かと思いきや、左翼レッテル張りの記事に見える(個人の感想です - fn7のコメント / はてなブックマークに対するコメントとして。→ええ、そうだよ、思いっきりディスってるよ。
負けたなら黙れっていってるわけじゃないが、高裁判決に対してろくに反論もしてない時点で、キャッチボールになってないんだよ。そういうものを無視して同じ主張を繰り返すくらいなら、主戦場を変えたら?って思う。