はてなキーワード: ダブルバインドとは
まだ悩んでるんだけど、ここで言及した可能性について考察したい。
男性の性衝動には多寡がある。居ても立っても居られない男がいれば、常に平静さを保てる人もいる。加害を未然に防ぐのを考えているのだから、欲望の強い個体をどうするかに焦点をしぼる必要がある。
彼の性欲を抑える方法として、AV などのセックスファンタジーの摂取が役割を果たしているのは否めないと思う。夢精で済ますのが理想的と見る立場からは、ファンタジーは性欲を煽って高めているように見える。でも一方で、吐精を促して賢者化するハンディな手段という側面は確かにある。
私が提示した ❶ 夢精で済ます ❷ 理性を高める、このふたつは効率の側面で女性威迫型の虚構を超えるだろうか。厄介さは夢精体験がいつ起こるのか予測不能な点にある。あまり知られていないが、成熟した男性器は夢精しないらしい。生産された精子を体内に吸収してリサイクルする能力が完成しているからだ。不幸にして未成年の多感な時期に、夢精のトラブルは起こりやすい。
目覚めたときに夢精しているのに気づいて対処に追われた男子も多いと聞く。なんとか親にバレないように隠蔽しなければいけない。登校前に。
女子の初潮は、赤飯を炊いて祝う文化があったのを思い出して欲しい。夢精の処理をクリーンに行うために未然にする準備は、女子のナプキンやタンポンほどには整備されていない。いやさ全く開発されてないと言っても過言ではないと思う。男性器は収縮があるのでラップを巻いても就寝中に外れてしまう。粘度の少ない状態の液は、隙間から流出しやすい。進歩した技術で現実的に安価な解決策を作れるだろうか? 検討される間も無く、積極的な吐精か消極的な夢精かの選択は、まるで自明のように積極性へと舵を切っていた。事実上、少年たちは選択権を持ってないと言える。
理性を高める方法は、輪ゴムを使った方法が知られている。アルコール依存症の方々などが使うやり方で、お酒を飲みたい欲望が高まってきたときに、腕に巻いた輪ゴムを弾いて、我に帰るのである。極めて即時性が高いので、おそらく性加害を防ぐためにも有効だと思う。だが困難もある。アルコール依存は対処としてトリガーとなる刺激、お酒の広告などを避ける。コンビニやスーパーで酒類のある場所に近づかないようにする。日々注意して生きるのは社会生活を送る上で間違いなく辛い習慣だが、性欲での回避行動は輪をかけて厳しいはずだ。あらゆる場所に女性はいるのだから。
「スク水揚げ」を目撃しただろうか。要するにただの魚の水揚げの報告に集まったブックマークコメントは、しかし主旨とは全く異なるものだった。少女を性的に消費する祭りが大々的に興る一方で、それを注意する活動はおろそかにされてる。増田でだってベロベロ舐める女性への威迫が、そこかしこに付けられてるのに、ほぼほぼ咎められてないよね。回避行動の困難さの他方、
理性を高める何かは、個人的努力の範囲では手軽さはなく、むしろ厭世家の修行のような格好になってしまうだろう。言語でのコミュニケーションを媒介にして厚く行われる必要がある。いま私の中に浮かんでいるイメージは、往年の非モテ論壇のありようだ。非モテの男性同士がブログを通じてトラックバックを投げ合っている様子は、現在の中島のイデアとは似ているようで大きく異なる。
中島が友だちの弱者男性、磯野を誘って東京ドームでキャッチボールするイメージは、弱者男性の共助のロールモデルとして深く増田たちの心に刻まれた。牧歌的な光景は、まるでもともと孤独の救いの原風景であったかのようだ。しかし混じりなき善意にも関わらず、中島の救いは、磯野を言葉で説得することでは為されてないことに注意してほしい。
非モテ論壇の議論に結論は無かったかもしれない。しかし、彼らの価値観に作用したのは疑う余地がない。男性性の「善きあり方」を模索していく方向性は、未達のままに放棄された希望だと思う。その先に道を探すべきだ。内心の自由の内側にこもるのでなく。
https://anond.hatelabo.jp/20220417174423
「日経新聞はジャニーズを広告に出すな」というタイトルだが、この増田はもちろん皮肉で書いているだけで「あなたたちが『月曜日のたわわ』広告を批判した基準を適用すれば、ジャニーズを広告に出すなということになる」と言いたいのでしょう。
しかし、そんな増田の皮肉を適切に読み取ることができず、頓珍漢なコメントとそれにスターを付ける読解力のない人が結構おられるようなので紹介しよう。
id:ghosttan 本当にアホだな。ミラーリングしたいなら「ジャニーズJr.のチン○が見れることで有名なジャニーズのぬいぐるみのズボンがチラッと脱げている広告に、日経が『かわいい男の子で世の中を元気に』」と言った場合だろ。
本当にアホなブコメである。増田は「性的だからダメ」との意見をミラーリングしているのではない。一行目に「正確には、出してもいいけど女とセットにしろ」と書いてあることからもわかる。性的搾取などと言って『たわわ広告』批判をした人もいたがこれはその人たちを皮肉ったものではない、あくまで3つのPに関してだ。そして「3つのPを満たしていないから」批判したハフポストに記事の論理を適用すれば、成人男性だけで構成されたTOKIOの広告も批判の対象になり得る。
id:ajakan 「月曜日のたわわ」に等価する女性向け広告を挙げてるんだろう。おつかれ。「金曜日のビンビン」ってキャッチで男子高校生の下半身をやんわり強調させたイラストが新聞広告に出たらアウトやろ?スポーツ紙ならいいよ
一つ目と同じ勘違い。
id:turnriv01 文脈を理解しようとしない奴がまたしても登場。『たわわ』は同人版まで遡ると未成年が成人男性へ媚びる様を読者へ現実であるように誤認させる作品。商業版でも同キャラ同ストーリーで展開しており危険性は明らか
id:roikokun 「A=BゆえにAにしたのと同じことをBにしなければならない、でもそれは困るだろ?」はアンチフェミくんお得意の論法だが、「A=B」に根拠はなく、都合よくでっちあげてるだけ。誤謬であり詭弁でしかない。
増田は多様性やジェンダーステレオタイプの強化といった『たわわ』批判に用いられた用語を用いて批判しているのだが、お気付きにならないようだ。
id:shimajitan この内容でミラーリングした気になっているの、アンチフェミの現状認識の雑さが露呈している/メタ認知って現状認識がしっかりしてないと意味をなさないんですよ
id:iroha2_hohe いつまで論点ずらしし続けるんだろう。支離滅裂にもほどがある。表自のやってることは連中の大好きな若い女性に嫌われる事そのものだと思うぞ
id:hate_flag たわわなおっぱいで癒されたいからって屁理屈が過ぎるよ。君は大人だろう?男だろう?なぜ未成年の女子を守ろうって言えないんだ?
id:cinefuk 『女さんが好きなジャニーズが規制されるとダブルバインドで困る筈w』という、性暴力に親和性あり、ハラスメントの視線しかない戦士たち。性犯罪者ジャニー喜多川への告発を無視し続けたメディア業界の罪は大きいが
どこがダメか説明もせず上から目線。こういう人たちは「現状認識の雑さが露呈している」「女性に嫌われる」「たわわなおっぱいで癒されたいから」などと内容とは関係ない決めつけや人格批判などを繰り返すことしかできない。馬鹿だからである。
id:napsucks whataboutismですなぁ。ちなみに旧ソ連の西側に対する態度からつけられたものらしいぞ。
一定のルールや基準で世の中を動かしていきたいなら、恣意的運用やダブスタはあってはいけないものだがそれが分からないのだ。多分馬鹿の一つ覚えでwhataboutismと言っているのだろう。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1818945
りゅうちぇるが「パパの子育て悩み相談」で相談者は指示待ち人間だとバッサリ斬って「ほんとそれ」共感続々…「理不尽では」の反応も
https://twitter.com/nanimok_/status/1468229274444443650
元記事
夫(相談者)の自己認識、それに引っ張られつつ自己流要約した元ツイ、それをさらに要約して誇張したまとめタイトルに引っ張られてすべてが歪んでいる。
(夫は「妻の言い分は間違っている。スマホは見てないし頼まれごともすぐやっている」とは言ってないので真実だろう)
妻の3つの発言は同時に成り立たせるのが困難なものではなく、ダブルバインドではない。
夫は「いろいろ手落ちはあるにしても家事に意欲的な人」には見えない。夫自身も自分は自主的で意欲的とは言ってない。
妻は自主的に行動しろとは言ってない。"頼んだことをすぐやらない"は当然すぎる非難、"私が一人で外出する時に食事や荷物などすべて用意していくのが負担"はフラットに取れば感想、深読みしてもただの頼み事。
やった家事に後出しで文句をつけているとギリギリ言いうるのは"娘と過ごすときにスマホばかり見る"だけで、これすら本当に後出しかどうかは記事からは読み取れないのである(「娘と過ごすときにはスマホ見ないでね」と指示されていた可能性がある)。
これもやはり当の夫が指示待ちと非難されたとも後出しで文句をつけられたとも言っていない。
(なお、相談者が実在するかどうかはこの棘やブクマカの勘違いとは無関係なのでここでは論じない。そもそもVERYをよく知らないので本当に既婚男性が投稿しないような雑誌なのか判断できない)
結論から言えば「とにかく不可食部の多い食品を選ぶ」これに尽きる。
この一行ですべてを悟った人はそのまま実践してもらえば確実に健康になっていくので、ここから先はもう読まなくても大丈夫。
で、まぁ、「痩せる」とか「ダイエット」とか言うと、カロリーがとか、PFCがとか、糖質がとか有酸素運動がなどとただでさえ薄い頭をさらにモヒカン刈りにして躍りかかってくる輩が雲霞のごとく湧いてくるんだけど、今回はそういう話ではないので自覚のある人は黙っていてほしい。特に黙ってほしいのはカロリー信者だ。「消費カロリーが摂取カロリーを超えれば痩せる」という説を今だに唱える人は、自分がホメオパシスト並の「古科学信奉者」だと認識を改めてほしい。カロリーってのは食物に含まれる脂質を単純に計算しただけのものだ。脂質を取って糖質を抜く減量方が理論を伴って存在する(その是非は置いておく)以上、カロリー信者はもはや100年単位での時代遅れと言わざるを得ない。もはやカロリー教は単なる経験主義者でしかないのだ。100年くらい前にはそれで何となくうまくいってたっぽいからそれを支持する、それだけの存在で、ぶっちゃけもはや有害でしかない。カロリー天動説から早めに脱却できることを望む。
話を戻そう。
不可食部の多い食品を選ぶというのは、つまりは食物繊維をとるための具体的な方法だということになる。
ダイエットをする、痩せる、健康になるための理論がこれほどまでに世間にあふれているということは、それら方法がいかに実践し続けるのが難しいかということでもある。
油は最高に美味いし、肉最高、米無双、ハンバーガーやばい、フライドポテトはまさに麻薬。それが現生人類の大いなる現実であって、そこから楽々解脱できるメンタル強者の話は偉人伝みたいなもので、「ほえー」とはなるけど実際に自分がやれるかという話にはならない。
理論はわかってるし、モチベーションが上がって数か月続くこともあるけど、やっぱり元に戻ってしまう…。
そういう世界だ。
まぁこの辺はダイエットをちゃんと考えたことのある人ならもはや言うまでもないだろう。
具体的な方法を伝えよう。
もちろん、これが唯一の解ではない。上手く生活に取り入れるためのヒントとして活用してもらいたい。
なぜ世の中にこんなに肥満が増えたのかというと、近現代の食生活と健康が矛盾するようになってしまったからだ。
ダイエットの特効薬は食物繊維であることは様々な統計、科学的調査によって判明している(サプリで食物繊維採っても意味ないことも判明している)。
しかし、人類は「食物繊維をなるべく減らそう」として来てしまった。それはもちろん「食べやすく、美味しいから」なのだが、それが行きつくところまで行きついてしまった。
研究により「食物繊維超大事」ってわかったんだけど、世にあふれる食品は食物繊維抜きの物ばかりになってしまっている。
かといって中世の食事に戻れるはずもなく、人類単位でジレンマを抱えてしまっている。
そういう時代だ。
そこで、冒頭の「なるべく不可食部の多い食品を選ぶ」のが大事になってくる。
肉を食べるなら、スペアリブや手羽先のような骨付きの物。野菜はできるだけ皮つき、骨の多い魚など。
いわゆるホールフーズダイエットだ。丸ごと全部食べるダイエット。
極端に言えば、リンゴを丸ごと全部食べるだとか。見た目的に「ちょっと汚そうだな…」って思うリンゴの上下の部分も、芯の硬いところも、全部食べる。種はさすがに残していいけど。見た目的に抵抗がある部分でも、口に入れてしまえば別に何でもないのだ。人間はプラムの種を飲み込んでも別に問題なく排出される。自分の体を信じよう。もちろん、アレルギーには気を付けて。
クリスマスにはケーキの上にフルーツがこんもり盛られたケーキを。見た目的にも嬉しいし、食物繊維が少しでもとれる。
お酒のつまみにはゆでた枝豆を(豆の周りに薄皮が付いているから)。
ジュースは粒入りの物を。
魚介類を食べるなら、殻付きのエビを。エビは最高に美味い。頭まで食べれる。
圧力なべを使って魚の骨まで食べたり(サンマ缶や鯖缶もいい)。
焼き芋も皮と根本も全部食べる(飲み込んでしまえばいいのだ)。
特にお勧めなのはあら汁。あら汁は最高。美味しいし、食事中に何度も手が止まる(骨や鱗をよけるから)し、何より安い。あら汁に合わせてご飯を食べれば、食事時間は10分以上にはなる。食べ終えるころには自然と満腹になってくる。
デザートは果物を。桃やキウイは皮ごと食べていい。みかんもバナナもスジまで食べていい。
昔はこれらの食物繊維を取り除いて食べるのがオシャレだったが、ようやく「むしろ全部食べるのがオシャレ」になってきている。この波には乗っていい。ぜひ乗ってくれ。
皮を食べるのがどうしても抵抗がある人は、食品用の洗剤というのが売ってるから、それで洗ってもいい。
というか、普通に売ってる洗剤でもちゃんと食品や果物、野菜に使えるようになってるものもある。
少なくとも、花王のキュキュットのラベルには「用途:野菜、果物、食器」と書いてある(ただし、薄めて使うこと)。
https://www.kao.com/jp/products/kyukyutto/4901301288417/
これは、昔の野菜は回虫の卵やら泥やら砂やら小石やら肥料のウンコやらが混ざっていたので、それらを除去するためのものだったからだという。実にまっとうな用途として台所洗剤は存在している。
野菜は洗いまくって皮ごと食べよう。(ジョイには用途に食品が書いてないので、ちゃんと確認してほしい)
とにかく、「食物繊維が抜かれた環境で『食物繊維を食え』と言われる」というダブルバインド甚だしい世の中に生まれてしまったので、自衛のために日ごろの生活から意識してみてはどうだろうか、と提案してみる。
筆者自身の話をすると、ひたすら食物繊維を追い求めた結果として3年でBMIが10下がるということになった。米も肉もフライドポテトも食べている(ただし骨つき皮つき)。
仕事しに来てるのに
生育環境にトラウマ抱えてる系後輩の面倒見なきゃいけないのつらすぎる
以下愚痴
言葉の指示と態度のダブルバインドで常に混乱させられる家庭だったっぽいんだけど
何か頼んでみても、逐一相手の言葉に裏がないか探りながらなので
まず状況判断が致命的に遅い
例えが悪いけど、このプリントをあのファイルに綴じてくださいって言ったら綴じないでくださいの可能性を疑われる
一度「普通に言葉通りに受け取ってくださいね」って言ったけど多分それすら疑われてる
ちょっと急いでたり焦ってる話し方の人に仕事を振られると、怒られる!と思うのかビクビクし始めて
逆にその様子を見た周りがイライラしてキレ始める始末
本人には口が裂けても言えないけど、ハッキリ言って腫れ物で関わりたくない
とはいえ、自分は仕事上どうしても関わらざるを得ないので極力穏やかに接するよう頑張っているけど
本当の自分はどちらかと言うとせっかちな方なので内心かなり無理しててストレスで眠れない
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登場人物がのっぺりしている。
https://www.tbsradio.jp/articles/42492/
宇多丸氏は
#たとえば今回の、悪事を働いているっていうことになっている、「竜」が出てくるわけですね。でも、これ2度目に見ると特に「まあ、そうだよな」と思うんだけど、この竜、実はよくよく考えてみると、そんなに大きい悪事を働いたわけじゃないんですよね。
その、試合ですごい汚い勝ち方をしたとか、ひどい叩きのめし方した、というだけで。たとえば、今までの作品にあったような、ネット空間全体になにかを及ぼすようなものであるとか、あるいは、なんかミサイルを撃ってくるとか、そんなことをしたわけじゃないんですよね。じゃあ、なんであんなに“悪”ってなっているのかというと、「“悪”認定をされたから、悪になっている」存在なんですよ。いわゆる、まさしく「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアーズ」といった佇まいの、警察的な、自警団的なことをやっている集団によって“悪”認定をされて、逃げ回ってる過程であの騒ぎが起こるので。「“悪”認定されたことによって、より悪になっているだけ」というところも、面白いですよね#
この見方は面白い。薄っぺらなのは薄っぺらなネットを活写している。監督はそれを狙っていたのだ、と。
★脚本の人そこまで考えてないと思うよとは、漫画「月刊少女野崎くん」での台詞である。
「月刊少女野崎くん」第60号(6巻134ページ)での佐倉の台詞。
演劇部の鹿島が、野崎の書いた脚本を読んで悩んでいるときの佐倉の言葉。
野崎の書いた脚本に対して複雑な感情表現を要求されていると思い悩む鹿島に対して、ネタに詰まった野崎が深く考えずに思いつきで変な方向に突っ走ることを知っている佐倉が入れた突っ込みである。
野崎の執筆スタイルを知る佐倉からすれば的はずれな指摘ではなかったのだが、野崎は鹿島の疑問に対して詳細に解説を行っており、佐倉が決めつけただけで実は野崎(=脚本の人)はちゃんと考えていたというシーンである。
インターネット上では、逆に脚本を書いた人を指して「作った人はそこまで考えて作ってないのではないか」(だから考察しても意味がない)という意味で使われることが多い。★
それはそれとして、ジャスティンのセリフは徹頭徹尾バカのセリフである。内心を吐露するセリフもない。
例えば「ドラゴンボールの敵はなぜ二人一組なのか」にみられるような、ジャスティンチーム内の会話もない。
従って何の奥行きもない説明でしかない。監督(脚本)の思想の代弁者。段取りを進めるマシーン傀儡でしかない。
竜(佐藤健)の父親はラスボスであるがただの粗暴な装置である。
初登場シーンからすれば「外面ソトヅラはよく、幸せ家族を演じている一方、息子たちだけに横暴」という設定の筈だが、ラストでの対決シーンでは初対面の主人公には初手から仮面をかなぐり捨てて暴言を浴びせている。
ダブルバインドという言葉がある。「愛しているよ」と言葉を掛けながら暴力を振るったりするやつだ。
アニメ史上もっとも有名なのは「再会、母よ」に出てくるアムロ・レイの母親だろう。
アムロに対して「愛している」と台詞で明言し、アピールを重ねつつ、アムロの行動を否定する母親(間男がいるまで設定した富野喜幸!)
ジョジョ4部5部にも「単純なド外道」でないが故に怖さを増す、魅力的な敵がいた。2部の粗暴なだけの敵はカマセ・前座・引き立て役であり到底ラスボスの器ではない。
「私はこんなに息子たちを愛しているんだ」「妻を亡くしてからも必死に頑張ってきたんだ」と竜父がアピールすれば、より不気味な、より手ごわい敵になったはずだ。
児相を追い返したのを佐藤健の説明セリフ以外で観客に伝える説得力も生まれるし、主人公を怯ませることもできる。
それすら乗り越えたという主人公がより大きく成長したクライマックスにできたかもしれない。