「中毒」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 中毒とは

2024-04-04

anond:20240404002352

井川氏はギャンブル中毒で名を下げたけど元々は超ハイスペックな男だしな。

今回は相手が悪かった。

2024-04-02

anond:20240401230217

ルームフレグランス用のアロマオイルティーリーのもの使ってるけど、増田がウッディ系の香りやスーッとした清涼感がある香りが嫌いじゃないならちっとも臭いと思わないしむしろ気にいると思うよ。

ちなみにネコに害があることとネコが嫌って近寄らなくなることは別だから忌避剤を求めているなら普通に元増田の書いてる通りのユーカリティーリー等のアロマ類の方が嫌がりそう・・・ネコネギ自体を嫌っているなら誤食事故なんて繰り返し起きないはずなんだよね。

逆に餌やりをやめない住人のせいで野良猫が増えまくってて、個体数を減らしたいけど毒餌は法的に・・・というような環境に住んでいるとかなら忌避剤を使うよりネギ類の「誤食」を招くのは確かに有効かも?他にも書いている人がいる通り落ちている生ゴミ人間用の食品の誤食による中毒自体はありふれた事故から

anond:20240401234034

わざわざ外で飼わなければ中毒死も事故死も心無い人間による虐待死も、もちろん玉ねぎスプレーぶっかけられる事もないんだよなあ…

たまに人間は猫様の奴隷から街も住民も猫ファーストであるべきとかほざく頭湧いてるタイプのおばさんいるけどお前もアレの同類

anond:20240401234034

知るか 嫌なら外飼い辞めればいいだけ

てか虐待目的で不凍液餌に混ぜて食わせたり暴力振るって痛めつけたバカ虐待・動愛法違反なら分かるけど撃退のためのスプレー玉ねぎの汁使う程度のことが虐待呼ばわりはアホすぎるわ

玉ねぎ含む人間の食い物による野良や外飼い猫の中毒なんて落ちてる食い物や生ゴミの拾い食いで簡単に発生することだから生死にかかわらずまず問題になる事自体難しいだろうし、安定して手に入りやす材料であることも含めて俺は普通に良いアイデアだと思った

2024-04-01

anond:20240401230217

玉ねぎはやめてーー!!!

少量でもネコにとっては猛毒重篤中毒を起こす事が判明してて、最悪死に至る可能性もあるからそれは撃退とかの範疇を超えて立派な虐待だよ……

2024-03-31

賭博中毒性より

現世のつまらなさを問題にした方がよいのでは

無知とは、他者に都合よくコントロールされること

厚生労働省の出した「健康配慮した飲酒に関するガイドライン」に対して飲酒自由妨害だと切れてる人がいる。

でもどんな害があるのか知らないままでいる方がむしろ自由意志を奪われてるんだよ。

世界で最もコカコーラ中毒で人が亡くなる街の闇の実態が恐ろしすぎた」ってYoutube動画を見てほしい。

住人が毎日2リットルくらいコカ・コーラを飲んでいて、住人の35%以上が糖尿病にかかっているのに、住人たちは「糖尿病コカ・コーラ関係ないよ」と語ってる。

コカ・コーラ社のマーケティング住民が完全に洗脳されていてる街だった。

そういう状況に市民が対抗するためには正しい科学知識を広めるしかない。

厚生労働省20年以上前から日本人食事摂取基準」や「健康づくりのための身体活動運動ガイド」など科学的根拠のある健康情報を発表し続けている。

コカ・コーラ身体に悪いと日本人普通に理解できるのはそういう活動のおかげ。

「「健康配慮した飲酒に関するガイドライン」」もその一環だ。

2024-03-26

味の素、そして次は国産論争へ

いずれ味の素と同じ構図で「国産問題が起きるだろう。

これに言及している料理人専門家は皆無なのでここに記録しておく

後年話題になったときに、

「あぁそれね、俺は大昔から言うてたけどね」鼻ツーン

颯爽とこの日記エビデンスとして出すのだ

 

さて、本題、結論、「今や国産よりも外国産の方が安全です」ドーン

 

消費者の大半は漠然と「国産」が安全安心だと思い込んでいる

味の素と同じ、情緒

 

輸入食材と言えばオレンジ牛肉から始まった

国産業者抵抗キャンペーンを張り、輸入品ヤバい宣伝消費者に刷り込んだ

これが未だに生きている

 

古いんです、知識が古いんです

 

オリンピック国産食材は使えなかった

2023年東京オリンピック選手村では選手たちに日々の食事提供されるのだが

主催者IOCリスクのある食い物を世界トップアスリート達に提供できない

IOCは厳格なレギュレーション要求しており、その一つがGlobal-GPA取得。必須事項。

国際的農業認証農業ISO、内容はググレカス

世界食品流通はこの認証を取得していなければ事実上国境を超えられない、スーパーには卸せない。日本を除いて。

日本はG-GAP取得率が極端に低いのでオリンピック供給できなかった。

 

苦肉の案で、選手村の外に日本レストランを作りIOC管轄外で選手自己責任で食うてくださいという屈辱的な施設が作られた。

選手選手村しかメシを食えないわけではない、勝手に出歩いて自費でそこらでメシを食うても構わないのだ。そういう建前

 

なぜ日本だけG-GAP取得が進まないか

理由は「輸出しないから」、だって食料自給率5割だもん

 

Global-GAPを取得している農家世界で20万経営

日本のG-GAP取得農家は750経営体、ちなみに日本全農経営数は100万経営

 

世界基準で言えば日本農作物は、正当な認証下で生産されてない、安全性が担保されてない、得体のしれない食い物、です。

 

そんな認証なくても日本農家は善人しかいないので問題ない、厚労省だか農林水産省ちゃんとやってるもん、日本は凄い国だもん

ふーん

 

農薬

耕作面積当たり農薬使用量という国際データがある。

日本イスラエル台湾の次の3位

中国の50倍の農薬を使っている

日本は高温多湿で欧米とは主要作物が違う、散布方法農薬の成分も違う、と言うのだが

かにその通りで、日本よりも劣悪な高温多湿の国でも日本よりも使用量は少ない国は多い

水田の米と乾田の小麦では流出する農薬の量が違うため多めに散布しなきゃならないというが

タイ日本よりも高温多湿は酷い、稲作をやっているが、農薬日本の100分の1

 

使用成分に関しても欧米では早々に使用禁止制限されたグリホサート、ネオニコチノイドなど日本では規制どころかむしろ緩和をした。

2015年、この時期欧米規制が始まったにもかかわらず日本

ロチアニジンアセタミプリドチアトキサムの残留基準値を緩和、フルピラジフロンを追加承認している。

欧米でまったく使えないわけではないが残留基準値は厳しかったり、成分規制があったり(クロチアニジンはほぼ使えない)、使用用途も葉物ではなく果樹、穀類に制限されていたり、散布方法制限されている。

日本はなーんの規制も無い。

ドローンを使った空中散布希釈倍数なども年々緩くなっている、農家から要望があれば議員はすぐに動く。

 

日本お話にならないほど酷いんです

 

農薬検査

年々検査を減らしてる、そもそも日本農水省検査意味を履き違えてる

「長年検査しているが検出限界以下が続いているのでこの成分検査辞めます

 

おーい

あ ほ で す か?

日本のお百姓さんは善人しかいないので規制成分を勝手に使わない

検査されないからと言ってそれを使わない、そんな悪人いませんキリッ

こーゆー前提なの。ナメてる?

 

外国はどんどん検査項目を増やします、検査は抜き打ちランダムにやります

日本のように農協通じて事前通告なんてしません。

海外不正がバレたらG-GPA認証を取り消され事実上出荷不可能となるので詰みます

 

農林水産省は「国内産農産物における農薬使用状況及び残留状況調査の結果について」という調査を毎年行っている。

古いもの平成15年から令和最新まで開示されているので見比べて欲しい。

年々調査対象作物を減らしているのがわかる。

さらに詳しいデータもあるのだけど調査項目、成分も毎年減らしていってるんです。

あんまりクロが出ないからやってもツマラナイ」だそうです。

 

小規模農業

日本の1農家あたりの経営面積は2ha

ヨーロッパ30ha

アメリカ100ha超え

生産作物が違う?

農家比較すると

日本、1ha

カリフォルニア、161ha

オーストラリア、51ha

中国、10ha(国営

日本は極端に経営面積が小さい。

不正ミスが起きやすい、高齢化も進んでおり近代化も進まない

日本農業経営」になってない、家庭菜園の延長にすぎない。

行政が厳しく指導しようとしても議員に泣きつかれる、大票田なので議員も動く

この悪循環日本農業近代化が遅れている

品質農業などできるわけがない、実際できてない。

時代的な農薬ジャブジャブの農業を続けている

経営単位が小さいので農業地域全体の面制御がしずらく農薬は過剰に使いがちになる

 

さな単位で暖かく目配りの効いた丁寧な農業、みたいな漠然としたイメージもある。

現代農業科学です、統計です、経営です。

その方が安全で安いんです。

 

でもでも、海外モノカルチャーで単調な食生活じゃん

これも幻想欧米外国スーパーマーケットにいってごらん。

日本よりも遥かに豊富で多品種です。

 

罰が甘い

2008年に発覚した中国ギョーザ中毒事件犯人無期懲役を食らっている。

その他にも、特に国際問題になった信用毀損に関して中国共産党は厳しく短期間の裁判判決を出し見せしめ的に死刑執行されるケースもある

 

海外農家はG-GAPで縛られているので不正は即認証取り消しで経営が詰む。

取り消しは容赦ないです。だから不正やらんです、検査も抜き打ちだからすぐにバレる

 

一方日本は、例えば熊本偽装アサリ事件、確かに健康被害は出ていないもののこの事件で訴追された人は一人もいない、軽い行政処分が出ただけ。

毎年なにかしら食品偽装不正が起きるが逮捕、訴追されることは皆無。

魚沼産コシヒカリ流通量が生産量30倍と言われ続けているが、何十年も行政放置したまま。認証制度罰則が整備されてないのでやりたい放題。

 

ここまで書いてやっても、

国産農薬とか少なめで善良なお百姓さんが心を込めて作っているので安全安心

味の素は毒

 

いいんだけどねw

anond:20240326123141

なに?

お前は世界の大スター野球聖人大谷一平さんが嘘つくとでも思ってんの?

オワタサンがそう言ってるんだから事実なんだよ

ギャンブル中毒学歴詐称クズが全部悪いんだよ

anond:20240326122120

俺もたぶん、

大谷の金を盗むべくスパイ映画さながらの計画をしたんではなく

単にギャンブル中毒者の手元にその手段があったからやっちゃったってとこだろうなと思ってる

anond:20240325200250

たまにテレビ雑誌で、覚醒剤中毒になると大変なんです〜みたいな同情を誘う記事に登場してるけど、性犯罪者は一生日陰で地べたを這いずっとけと思うよなあ

何度も犯罪おかし続けてるくせに何でかい顔してるんだろ

2024-03-25

anond:20240325164741

今でこそ覚醒剤中毒者の代名詞みたいな人だけど

最初に捕まった容疑は盗撮による迷惑条例防止違反

覚醒剤再犯風呂覗きで捕まった時の裏ドラだったんだなぁ

どうしてデブ我慢できないの?どうしてデブ我慢できないの?

ギャンブル中毒麻薬中毒に対して強く言えないくらいには食欲を抑えられない。

故にギャンブルとか麻薬を始めてはいけないと強く決意できる。

[] うんち

流れ

1. スタート生き延びよう。

 ↓

2. 働いて買い物するだけで満足:自由に買い物ができるし、働くだけで満足。ウホウホ

 ↓

3. もっとお金欲しい:年収を増やすために色々やるかー

 ↓

4. 自由に出来るって重要だよな:望んでいた年収はまだ無いけど、やりたい放題できるので仕事楽しい制限がある指示されるのは自分には合わない。ただし、年収が高くないのは不満だなー

 ↓

5.仕事愛着仕事自由にできることが楽しい仕事中毒かも。お金があっても働くかもしれないな。○○くらいの手取りがあればいうことないんだけどなー

 ↓

6. 過去目標年収を達成した:やりたい放題も大事だけど、やっぱりお金重要だわ。ウホウホ

 ↓

7. そこそこ高い年収がもたらした物:金銭感覚が少し改善された

 ↓

8. 現在の心境:そこそこ高い給料をもらえるし、仕事も嫌いじゃない。ただ、以前のように仕事でやりたい放題できないから、もし働かなくても生活できるなら働かないンゴ。でも、ちょっとした贅沢はしたいし、老後のためにも蓄えたいから、やりたい放題できるけど給料イマイチ仕事にはもう戻りたくないンゴ。

 

 

どうしたら、現在の『働かないでいいなら働かないわ』のモチベーションから、以前のような『お金あっても働く!』のモチベーションになるのか?

下記のどちらか

 

 

 

 

やりたい放題は自己資本においてやるべきじゃない?ガチ基地過ぎん?

ワイトもそう思います

 

 

現行のルールに従いながら、そこそこ高給を受け取りつつ、自己資本でやりたい放題できる能力自分にありそう?

無いと思う

 

 

じゃあ、『そこそこの高給を諦め、やりたい放題or社会に貢献する仕事』を選ぶ? それとも、『やりたい放題or社会に貢献する仕事を諦め、そこそこ高給』を選ぶ?

そのどちらも選ばないンゴ。どっち選んでも、最終的に『働かないでいいなら働かないわ』になるから

なので、『そこそこ高給でやりたい放題 出来るor 社会に貢献する仕事』を選ぶンゴ

 

 

でも、そこそこ高給を受け取りつつ、やりたい放題できる能力が無ければ、実現出来ないですよね?

そうね

でも、生涯に渡ってINを確保しないといけないのは実際的問題で、モチベーションは最重要

お金があってもやる仕事をしなきゃね

 

 

労働よりも投資の方がよいのでは?投資で蓄えと安定を確保し、社会貢献はその上でやったら?

それはそう

でも投資するにもお金必要

今の年収(なんなら以上)を維持するか、ちょっとした贅沢を諦める必要がある

 

あと、廃課金資金を全ツッパにまったく抵抗がない、異常に衝動的な人間という課題解決しないと詰みそう

ただ、 投資労働 であることは自明・・・・、ボーっとしとらんで、

『あの時○○に投資しておいて良かった!』 or 『あの時、自分なりに試行錯誤はしていたけど、○○が目に入らず、結局儲けられなかったわwガッハッハッハ』

ってやりたいモンっすなぁ・・・

 

 

結局のところ、『自己コントロール』と『ゲームチェンジがあってもなんとかなりそうな技能を得るor業界に潜り込む』に尽きませんか?

尽きると思います

結局、無限に生まれ続ける自己啓発書の結論に落ち着く

みーーーんな考えることは一緒だからだな・・・

 

自己コントロールについては、某サーキットトレーニング男性トレーナーが続かないを題材に考えたい

 

 

0を作らない仕組み作り・スケジュール管理以前に、やり抜く動機作りが大事よな

からから強いられてることじゃないからね

https://anond.hatelabo.jp/20240324115432

意外と大谷よりダルみたいなSNS中毒の方がまともな人だったんだな

いい歳して自分の思いもまともに表明できない人間こそみっともない

2024-03-22

大谷

前提:大谷の口座から違法(と報じられている)賭博関係者に数度にわたる多額の振り込みがあった

落ち着きどころを左右する主な問題

  • 振り込みをしたのが誰か

あたりだろうか。主なケースとしてはこんな感じ?

ケース1:大谷は振り込み自体を知らなかった → 大谷もっとも軽傷で済むパターン、ただし各種の信用は崩壊

ケース2:大谷は振り込みの存在は知ってたが振り込んだのは通訳 → ?

ケース3:大谷が振り込んだけど合法賭博と思ってた or そう騙されてた → ?

ケース4:大谷違法賭博と知った上で振り込んだ、ただし通訳野球には賭けてなかった → 一年出場停止 + 刑事

ケース5:大谷違法賭博と知った上で振り込んだ and 通訳MLBにもベットしてた → 永久追放 + 刑事

ケース6:通訳ではなく大谷違法とは知らずに賭博をやってた(通訳仲介 + 身代わり、以下同)、ただし野球には賭けてなかった → ?

ケース7:通訳ではなく大谷違法とは知らずに賭博をやってた、野球にも賭けてた → 永久追放

ケース8:通訳ではなく大谷違法と知りつつ賭博をやってた、ただし野球には賭けてなかった → MLB処分 + 刑事

ケース9:通訳ではなく大谷違法と知りつつ賭博をやってた、野球にも賭けてた → 永久追放 + 刑事

個人的に気になるのは「野球だけは賭けていない」という本人の主張の信憑性ギャンブル中毒の男が何億もの負けに追い込まれときに、いちばん自分の強みがある勝負に出ることを理性で止められるだろうか

追記:あと、大谷の関与に関するナラティブが変わってる点はどう転んでも誰かがどっかで責任取ることになるんだろうな(ESPNの詳報によると、通訳が90分インタビューで語る前に別の球団関係者大谷が振り込んだ旨の発言をしているので通訳の虚言で片付く話でもない)

anond:20240322095951

ギャンブル中毒の友人のために数億円をドブに捨てるのは異常だろ。ゾッとしたわ。

anond:20240322085212

ちなみにボンドだと「ボン中」な

(『スピードグルー&シンキ』の「グルー」は糊→接着剤ボン中毒ベーシストに由来してる、ちな「スピード」は)

2024-03-21

anond:20240321205235

両親付き添いでとっくに行ったわ

県のホームページにも書いてある県で2つくらいしかないギャンブル中毒治療掲げてる病院行ったら二時間か三時間待たされて

自殺したいとかならない限り来られてもやることないんで。ガンバ

ってなぜかアル中の話されて帰ってきた。

なんか自助グループだかあるとかなんとかクソみたいなこと言ってたけど、人の話なんか一切聞かない両親と精神科のクソジジイ密室上から目線でグチグチ責められるわ反論もまともにできねぇわで発狂しそうになったことと、帰ってからボート競輪で遊んでやっと落ち着いたこしか覚えてねぇわ。

医師睡眠薬を混入したコーヒー夜勤中の看護師女性23)に飲ませる

着衣に乱れもなく、上手く濡れなかったのかな?

50万で済むなら俺らにもワンチャンあるな!

看護学校出たばかりの美人看護師(23)!

福岡市中央区所在整形外科医院で院長を務める医師の光安廣倫被告です。

起訴状によると、光安被告は、今年1月2日から3日未明までの間に、

院内睡眠薬を混入したコーヒー夜勤中の看護師女性23)に飲ませ、急性薬物中毒を負わせたとされています

福岡簡易裁判所は、同日付で、罰金50万円の略式命令を出しました。

2024-03-20

研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか

背景

ある研究室博士課程入学希望者の受け入れに年齢制限をかけていることがX(旧Twitter)上で話題になっている。賛否両論あるが、ここではタイトルの通り「研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか」について考察する。

第一章:業績に基づく資本主義化が進むアカデミア業界

PIになるためには他のPI候補者に勝る業績が必要である(注1)。業績とは、具体的には論文であり、論文の数と質が共に重要で、それらが多く、また高いほど競争で有利になる。

当然のことながら、論文を発表するには研究をする必要があり、研究をするには資源(ヒト・モノ・カネ・情報)が必要である。ひとたび論文を発表できれば、その論文を元本にさらなる研究費を調達でき、研究必要なヒト・モノを揃えることができる。また他の研究機関との共同研究を通じて情報を得、さらに質の高い研究を行いやすくもなる。すなわち過去の業績は複利的に作用し、今後の業績にも影響を与える。

これは資本主義挙動に似ており、業績を複利的に増やしたい場合投資期間を長くできた方が有利である。すなわち、若年のうちからアカデミア業界に身を置いて、早期に論文を発表できたほうがPIになるには有利である

第二章:年齢制限を設けることの合理性

年齢制限を設ける理由について、その研究室Webサイト上に詳しく記載されているが、まとめると以下4点に集約される。

1.過去経験で、高齢の志望者に本気でPIを目指そうとする気概が感じられなかったか

2.研究費の応募基準年齢制限があるから

3.若年の方がスキル獲得に有利だから

4.最短で博士号を取得できる年齢(27-8才)から遠ざかるほど、今後のPIとしてのキャリア形成に不利だから

1.についてはあくま経験論であり、一般化には議論余地がある(注2)。

しかし2-4については第一章で述べたことも含めて、若年の方が有利であることは一般論としてある程度許容できる。こうしたアカデミア業界の背景から研究室が受け入れ学生年齢制限を設けることには一定合理性が認められる。

第三章:研究室におけるマッチングの難しさ

大企業であれば、仮に採用者が企業側の求める能力ミスマッチしていることが入社後に判明しても、採用者の配置を転換したり、自社の研修プログラムを通じて長期的に教育を施すことはできる。一方で規模の小さい中小企業ベンチャー企業はそうした余力が大企業ほどはない。研究室所属人数も多くて数十人程度の小規模組織であり、かつ毎年のように研究費の調達論文発表が求められる。そのため教育マネジメントにはあまり余力がなく、学生の受け入れに関しては受け入れ時点でいかミスマッチを防ぐかがポイントとなる。

しかし非研究職の就職をしてから博士課程に進学を志望する者と研究室マッチングは難しい。彼・彼女らは研究歴がないため、アカデミア業界文化や、PIになるためのキャリアパスへの知識が乏しい。そのため行き当たりばったりな研究室選択になるリスクが、ストレート博士課程に進学した者よりも高い(注3)。また研究室側も、研究歴のない候補者の受け入れはそもそもリスクが高いし、候補者は全国各地の、様々なバックグラウンドの人であるため自分研究室広告するにもターゲットが絞りにくい。またアカデミア業界内の知人を介した採用も難しい(注4)。そこでマッチング成功率を上げるためにも年齢制限を設けることは有効なように思えてしまう。

第四章:PI養成所としての大学院と、学問の自由としての大学院のせめぎあい

PIになるには博士号を所持していることがほぼ必須条件であることからアカデミア業界では博士号を研究者になるための免許ととらえる文脈がある。かつ博士号は基本的大学院でのみ取得できることから大学院PI養成所としての役割を一部担っている構造もある。そうであれば、大学院PI素養の高い候補者選抜することは自然なことのように思われる。

しかしながら、大学院本来学問を行う場であり、学問自由に開かれるべきである。仮に若年であることがPI素養の高さに繋がるとしても、それを理由年齢制限を設けることには議論余地がある(注5)。

最終章研究室博士進学希望者と適切にマッチングするにはどうすればよいか

タイトルに戻る。第一章・第二章では研究室側の都合を、第三章では博士課程進学希望者の置かれている環境と、マッチングすることの難しさを述べた。この現状でマッチングするには、研究室年齢制限という方法を、Webサイト上で告知せざるを得ないことはある程度理解できる。そこで議論すべき点は第四章で指摘した。

ではどうすればよいのか。残念ながら明確な答えは導出できなかったが、いくつかの考えを列挙する。研究室側はもう少しマイルド表現を心がける(注6)。候補者面談から受け入れまでのプロセス最適化させる(注7)。候補者研究員として採用し、雇用契約を結んだうえで給与を支払う(注8)。候補者側は、なるべく事前にアカデミア業界に触れておく(注9)。また両者のマッチング支援する第三者機関設立も望まれる(注10)。これらの解決策は、少なくとも部分的には、研究室博士課程進学希望者のマッチングに貢献するかもしれない。

研究室博士課程進学希望者のミスマッチ問題根深く、今回インターネットSNSによって表面化したものと思われる。同様の経験もつ者としては、この問題解決を願ってやまない。

(注1)

業績以外にも本人の将来性や同業者からの評判も採用に影響するが、ここでは割愛する。将来性や同業者からの評判についても若年の方が有利であることはほぼ自明である

(注2)

例えば高齢の方が職歴があるため、「本気で(ここでの本気というのは長時間研究するだけでなく、他のキャリア選択肢を捨てた状態も指すと思われる)」研究に取り組まず、研究が失敗すれば前職に復帰するという選択を取れることがネガティブな印象を与えている可能性はある。

一方で博士課程にストレートで進学する学生の数は減ってきている。彼・彼女ら若年者は、博士課程進学と、就職を天秤にかけて就職した可能性もあり、必ずしも高齢であることだけが本気でPIを目指さなくなる原因ではない。また、そもそも博士課程はPI養成することだけが目的なのかについても議論必要である

(注3)

Podcast「いんよう!」でも指摘されている通り、医者はそれ以外の理系学生に比べて、研究に関する知識が乏しいまま研究室研究内容を選ぶ傾向が強い。それ以外の理系学生は、学部卒業研究修士を通じて研究業界ノウハウキャリアパスを学ぶようであるが、医者卒業研究もなければ修士もないため学ぶ機会に乏しい。

(注4)

例えば同じ大学学部生や修士であれば、あらかじめ彼・彼女らを卒業研究修士で受け入れて、研究活動を共に行うことで博士受け入れ前の摺り合わせが可能である。また候補者卒業研究修士活動していれば、自分に合った研究室情報が周囲から入ってきやすい。医者(あるいは非研究職)として働いている限りは、そうした情報は入ってこない。

またポスドク助教以上の採用であれば前所属教授から推薦書や意見をもらえるが、医者(あるいは非研究職)は業界が異なるため前所属からの推薦書や意見は少なくとも同業者のものよりは効用が乏しい。

(注5)

同様の問題は、医学部入試女性浪人生差別記憶に新しい。医学部医者養成する場である一方で、医学を修める場でもある。当時は若年男性の方が医者としての素養が高いと考えられていたため、女性浪人生の点数を不当に下げていた。秘密裡に点数を操作していたことに加え、学問の自由という観点でも批判が集まった。

(注6)

研究者の研究以外の発言話題になることは、国内外でしばしば観測される。

(注7)

組織における採用については、Podcast経営中毒~だれにも言えない社長孤独~」に詳しい。

(注8)

給与を支払う一般企業ポスドク以上の採用においては、採用にあたって年齢制限を設けることは比較的受け入れられている。また大学においても、特殊事例ではあるが防衛医大大学でありながら学生給与を支払うシステムであり、応募資格年齢制限を設けている。

(注9)

医学部には卒業研究がないが、自主的研究室に通うことは可能である。またいくつかの医学部学生研究室一定期間配属する実習をカリキュラムに組み込んでいる。

(注10)

一般企業であれば転職支援サイトリクルーター仲介してくれて、候補者採用側のミスマッチリスクを下げることができる。大学院進学において同様のサービス存在しない。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん