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2017-05-19

枝吉神陽

枝吉 神陽(えだよし しんよう、文政5年5月24日(1822年7月12日) - 文久2年8月14日(1862年9月8日))は、江戸時代後期の幕末活躍した佐賀藩思想家教育者国学者藩校弘道館教諭外務卿内務大臣を務めた副島種臣実弟本名は経種。贈従四位佐賀の尊皇派の中心的存在

目次 [非表示]

1 経歴

2 影響

3 同時代評価

4 関連項目

5 参考資料

経歴[編集]

佐賀藩藩校弘道館教授であった枝吉南濠種彰の長男として生まれる。幼児期より神童と賞され、20歳の時には江戸の昌平黌に学んでいるが、ほどなく舎長に推されている。また、漢学に偏重した内容に異議を唱え、国学を学ぶことを認めさせた。

早くから儒教朱子学の教えに疑問を抱いており、佐賀藩哲学である葉隠』をも否定したといわれる。

26歳で帰郷してから弘道館教諭や什物方などを務める傍ら、父南濠の唱えた「日本一君論」を受け継ぎ勤王運動を行った。1850年には「義祭同盟」を結成。天皇を中心とした政治体制である律令制などの知識を伝授するなど、藩論を尊王倒幕に向かわせようとしたが藩主鍋島直正を動かすことは出来ず失敗している。なお、この義祭同盟から実弟副島種臣のほか、大隈重信江藤新平大木喬任島義勇明治維新に大きな影響を与えた人材を多数輩出しており、「佐賀吉田松陰」とも言える人物である。また、水戸藤田東湖と「東西の二傑」と並び称された。

1863年、コレラに罹った妻を看病するうち自身罹患し、死去。享年41。墓所佐賀市本庄町の高伝寺。

影響[編集]

神陽は律令制を学ぶことを奨励したが、彼の教えを受けた江藤新平(初代司法卿)や大木喬任(2代司法卿)は法整備活躍した。また、明治政府が当初導入した太政官制副島種臣が起草したものであるが、ここにも神陽の影響がみられている。

2016-11-25

http://anond.hatelabo.jp/20161125004610

いやいやいや、それはさすがに難癖だぞw

  

日本戦争をやっても勝てない」っていう認識は、当時の価値観に照らし合わせても、あからさまに不自然とまでは言えない。その認識を持っていた人はたくさんいた。

特に堀越二郎インテリなんだし、外国科学技術のすごさを知っているし、日米開戦から日本が負けることを見通していたとしてもおかしくはない。

  

正確なセリフは忘れたけど、本庄日本が戦おうとしている相手として、アメリカイギリスオランダなどなど、列強国の名前をつぎつぎと述べた。

それを聞いた堀越二郎は、戦争をやったら日本破滅だと答えている。

これは「主人公属性しか見通せない未来」なんかじゃなく、当時のインテリにはかなり予測可能未来だったであろう。

2016-08-25

たこ焼き屋やうどん屋はあるのになんで焼きそば屋はないんだ!?

なんで!?みんな焼きそばは嫌いか!?

18:01追記---------

トラバにしてしまったので見てもらえてないみたいだからこっちに書くね。

元増田だよ。

ブコメでも言及ありがとう

専門店、あるにはあるけど少ないのは知ってるよ。

うどんとかたこ焼きとか牛丼とかみたいなチェーンはないって話ね。

10:17追記---------

ウワアアアアアア!朝起きたらいっぱいのブクマトラバが!!ありがとう!!

みんな焼きそば好きなんだなって思ったよ!私も焼きそば好きなんだ!

ブコメで美味しいお店を紹介してくれた人もいるみたいだから、行ってみるね!

焼きそばチェーン店、あるにはある

丸亀製麺と同じトリドールが「長田本庄軒」という焼きそば屋をやっている

九州にも想夫恋というチェーンがある(バソキ屋と阿羅漢はチェーンなの?)

焼きそば専門店は意外とある

焼きそば専門店が集中している地域もある

●全国チェーンとしての焼きそばがない理由

焼きそばで全国に出せた成功例がまだないか

焼きそばの「本場」がないか

外食で食べる特別感がないか

・家で食べる物というイメージから

・味の変化をつけにくいか

屋台がいっぱいあるから

鉄板あるのに焼きそばに特化するのが勿体無いか

設備費がかかる割に商材として価格上げられないか

炭水化物としてのポテンシャルが低そうだから

ぶっちゃけそんなに需要がないか

みんないっぱい情報ありがとう!すごくいい勉強になったよ!これから焼きそばをよろしくね!

2014-04-26

円城塔本の雑誌の連載「書籍化までn光年」で取り上げた本のリスト

http://anond.hatelabo.jp/20140421200127

書籍化まで7光年 (2009年)

  1. アンドルー・クルミー 『ミスター・ミー』    「『ミスター・ミー』とドップラー効果恋愛小説
  2. ポール・オースター 『幻影の書』    「オースター百%の『幻影の書』と本のスカート
  3. ピエールバイヤール 『読んでいない本について堂々と語る方法』    「読んでいない本を語る方法と「特性のない本」」
  4. ジョン・クロウリーエンジンサマー』    「言葉の"ずれ"と物騒な本」
  5. 浅暮三文ぽんこつ喜劇』    「ひよこサクラ実験小説
  6. シュボーンロバーツ 『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』    「迷走と眩惑の理学タイトルの謎」
  7. David Flanagan 『プログラミング言語 Ruby』    「プログラミング言語小説屋」
  8. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「超絶馬鹿技巧小説『麗しのオルタンス』に隠された秘密
  9. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「数と音楽の秩序で作られた希代の小説
  10. ヒュー・ケナー 『機械という名の詩神』    「文学テクノロジー作家関係
  11. チャールズ・ストロス 『アッチェレランド』    「全編ボケ倒しのすごい奴」
  12. 多和田葉子ボルドーの義兄』    「『ボルドーの義兄』謎の276文字を追う」

書籍化まで6光年 (2010年)

  1. パウル・クレー新版 クレー日記』    「小説のような日記日記のような小説
  2. 中野美代子ザナドゥーへの道』    「多幸感に満ちた文字の連なり」
  3. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「『麗しのオルタンス』ジャック・ルーボーに直撃質問!」
  4. ミロラド・パヴィッチ 『帝都最後の恋』    「タロットにしたがって読むパヴィッチの本」
  5. ダンガードナーリスクあなたは騙される』    「現実小説よりハッピーなのだ!」
  6. ティーヴ・トルツ 『ぼくを創るすべての要素のほんの一部 』    「長い小説が書けない理由!?」
  7. 大野克嗣 『非線形世界』    「単純素朴なのになぜか伝わらない本」
  8. ジル・プライスバートデービス 『忘れられない脳』    「ジル・プライス忘却のない人生
  9. クラーク・アシュトン・スミス 『ゾティーク幻妖怪異譚』    「「そういう人」スミスが好き」
  10. スタニスワフ・レム 『泰平ヨンの航星日記』    「レムの欠番を埋めるのは」
  11. エミーリ・ロサーレスまぼろし王都』    「見えないものが見える瞬間」
  12. イヴィッド・レヴィット 『数式に憑かれたインド数学者』    「稀代の数学者架空伝記」

書籍化まで5光年 (2011年)

  1. ブノワ・デュトゥールトゥル 『幼女煙草』    「不穏さに満ち満ちた『幼女煙草』」
  2. スマイル・カダレ 『死者の軍隊将軍』    「不思議な国アルバニア戦争小説
  3. 高橋陽一郎 『変化をとらえる』    「数学教科書いろいろ」
  4. サイモン・シンエツァート・エルンスト代替医療トリック』    「代替医療に挑む議論の書」
  5. 辻原登 『闇の奥』    「辻原登は変である
  6. 柏野牧夫 『音のイリュージョン』    「聴覚だって騙される」
  7. マックス・ブルックスWORLD WAR Z』    「語り伝える書」
  8. ジェラルディン・ブルックスマーチ家の父』    「網目だらけ」
  9. グレゴリー・コクランヘンリー・ハー ペンディング 『一万年進化爆発』    「淡々進化中」
  10. イヴィッド・グラン 『ロスト・シティZ』    「見えない都市
  11. Federico Biancuzzi、Shane Warden 『言語設計者たちが考えること』    「言葉を作る人たち」
  12. A・R・ルリヤ 『偉大な記憶力の物語』    「無限記憶を持つ男」

書籍化まで4光年 (2012年)

  1. V・S・ラマチャンドラン、D・ロジャース=ラマチャンドラン 『知覚は幻』    「美の起源?」
  2. Charles Yu 『How to Live Safely in a Science Fictional Universe』(『SF的な宇宙安全に暮らすっていうこと』)    「ウーのくすぐり芸」
  3. マット・リドレー 『繁栄』    「人類は滅亡しない?」
  4. ウンベルト・エーコ 『バウドリーノ』    「エーコが好きだ!」
  5. Steven Bird、Ewan Klein、Edward Loper 『入門 自然言語処理』    「見えない辞書
  6. エットハミ・ムライ・アメド 『モロッコ食卓』    「信楽焼タジン鍋
  7. ピーター・ペジック 『青の物理学』    「青の見取り図
  8. クリストファーチャブリス、ダニエルシモンズ錯覚科学』    「見えないゴリラ
  9. 大沢文夫 『大沢流 手づくり統計力学』    「百円玉実験不思議
  10. トルケル・フランセーン 『ゲーデル定理――利用と誤用の不完全ガイド』    「ゲーデルさんごめんなさい」
  11. Mark Kac 『Kac 統計的独立性』    「数学者をつくる本」
  12. ロザリー・L・コリー 『パラドクシア・エピデミカ』    「矛盾と逆理の入門書

書籍化まで3光年 (2013年)

  1. レベッカスクルート 『不死細胞ヒーラ』    「ヘンリエッタ細胞
  2. ジョン・パウエル 『響きの科楽』    「宇宙人にあげたい本」
  3. 山田風太郎旅人 国定龍次』    「山田風太郎輪郭
  4. レニー・ソールズベリー、アリー・スジョ 『偽りの来歴』    「世界改竄
  5. Bruce A. Tate 『7つの言語つの世界』    「たくさんの言語
  6. 寺田尚樹 『紙でつくる1/100の世界』    「これは本です」
  7. アンソニー・ドーアメモリー・ウォール』    「非SF作家SF
  8. オリヴァー・サックス 『心の視力』    「サックスおじさんの症状」
  9. ダニエル・アラルコン 『ロスト・シティレディオ』    「読んでも未知の本」
  10. P・Gウッドハウスジーヴスとねこさらい』    「"ゆるさ"のシリーズ
  11. ヴィクトリアブレイスウェイト 『魚は痛みを感じるか』    「魚の痛みの判定基準
  12. イヴィッド・イーグルマン意識は傍観者である』    「傍観者法学

書籍化まで2光年 (2014年)

  1. ブライアンクリスチャン機械より人間らしくなれるか?』    「純正人間の奮闘記」
  2. Clifford A. Pickover 『The Math Book』    「数学的あれこれ250」
  3. トレヴァー・ノートン 『世にも奇妙な人体実験歴史』    「楽しい自己人体実験
  4. フリオリャマサーレス無声映画のシーン』    「幸せ本棚
  5. ジョセフ・オルーク折り紙のすうり』    「折り紙数学
  6. ニール マクレガー 『100のモノが語る世界歴史』    「大英博物館のモノ」
  7. 根上生也四次元が見えるようになる本』    「四次元練習
  8. トーマス・トウェイツ『ゼロからトースター作ってみた』    「トースターを作る男」
  9. ロベルトボラーニョ『2666』    「ボラーニョの奔流」
  10. ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』    「言語世界の見え方」
  11. D・マンフォード、C・シリーズ、D・ライトインドラの真珠』    「空海フラクタル
  12. V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』    「九つの美の法則

書籍化まで1光年 (2015年)

  1. 川添愛『白と黒のとびら』    「数学小説の融合」
  2. リチャード・パワーズ幸福遺伝子』    「純文とSF
  3. ロン・カリージュニア神は死んだ』    「真正突破短編集」
  4. ラウディアハモンド『脳の中の時間旅行』    「素朴に語る時間の話」
  5. Franco Moretti『Distant Reading』    「遠くから見る世界文学
  6. Lev Manovich『Software Takes Command』    「新しい思考の道具」
  7. デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』    「小説ではない小説
  8. シャロンバーチュ マグレイン『異端統計学 ベイズ』    「紛糾する統計学
  9. 内村直之『古都がはぐくむ現代数学 京大理解析研につどう人びと』    「数学という営み」
  10. Stanisław Lem『Summa Technologiae』    「レムの『技術学大全』」
  11. M・G・ヴァッサンジ『ヴィクラム・ラルの狭間世界』    「言葉より速く」
  12. 語り手 姉崎等、聞き書き 片山龍峯『クマにあったらどうするか』    「クマにあったら」

書籍化まで○光年 (2016年)

  1. ピーター・H・ディアマンディス、スティーヴン・コトラー『楽観主義者未来予測』    「未来は本当に暗いのか」
  2. ジェシーケラーマン駄作』    「いない、いない、の本」
  3. キャサリン・ゴヴィエ 『北斎と応為』    「歴史小説の書き方」
  4. 横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』    「色んな言葉が混ざる小説
  5. 佐久間保明監修、本庄千代編『しかけ絵本世界』    「四角な本の大革新
  6. エミリー・オスター『お医者さんは教えてくれない 妊娠出産常識ウソホント』    「経済学者出産育児論」
  7. クレイグ・モド『ぼくらの時代』    「オモチャ電子書籍
  8. Noam Nisan、Shimon Schocken『コンピュータシステム理論実装』    「コンピュータをつくる」
  9. マーティンガードナーガードナー数学パズルゲーム』    「人生を変える数学パズル
  10. ピーターメンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』    「「読む」を考えさせる本」
  11. 遠藤侑介『あなたの知らない超絶技巧プログラミング』    「プログラミングロマン
  12. ベン・H・ウィンタース世界の終わりの七日間』    「世界の終わりへ続く日々」

書籍化まで△光年 (2017年)

  1. 奥修『珪藻美術館』    「ぞわぞわ感の境界
  2. マークチャンバーランド『ひとけたの数に魅せられて』    「ひとけたの数を語る本」
  3. ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク『生物はなぜ誕生たか』    「地球が生まれから歴史
  4. ライナー・クニツィアダイスゲーム百科』    「機械が作るゲーム
  5. ウンベルト・エーコプラハ墓地』    「史上最大の偽書の成立秘話
  6. ユーディット・シャランスキー『奇妙な孤島の物語』    「紙に書かれた五〇の島の物語
  7. 高野秀行『謎のアジア納豆』    「納豆とはにかみ」
  8. ロビンダンバー人類進化の謎を解き明かす』    「友達は二百人できません」
  9. アンソニー・ドーア『すべての見えない光』    「ドーア言語兵器
  10. ティーヴン・ウィット『誰が音楽をタダにした?』    「変化する音楽生態系
  11. 鈴木真治『巨大数』    「書くことのできない数」
  12. コマヤスカン新幹線のたび 金沢から新函館北斗札幌へ』    「視点がひっくり返る絵本

書籍化まで□光年 (2018年)

  1. まつもとゆきひろまつもとゆきひろ 言語のしくみ』    「言語のつくり方」
  2. 原武史政治思想史』    「物から読み解く政治思想
  3. マリオ・レブレーロ『場所』    「どこまでも続く部屋」
  4. 横山茂雄『神の聖なる天使たち』    「ディーとケリーの奇妙な運命
  5. ルシオ・デ・ソウザ、 岡美穂子『大航海時代日本人奴隷』    「記録に残されなかった者たち」
  6. 倉谷滋『分節幻想 動物のボディプラン起源をめぐる科学思想史』    「「発生」をめぐる学問歴史
  7. イチカワヨウスケ『野菜だし』    「レシピと伝達」
  8. 古賀弘幸『文字と書の消息』    「文字歴史の広がり」
  9. 赤野工作『ザ・ビデオゲームウィズ・ノーネーム』    「2115年のゲームレビュー
  10. 本山尚義『全196ヵ国おうちで作れる世界レシピ』    「世界196ヵ国の家庭料理
  11. フレット・スメイヤーズ『カウンターパンチ 16世紀活字製作現代書体デザイン』    「美しい活字への道」
  12. ジェニファー・ダウドナ、サミュエルスターバーグ『CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術発見』    「遺伝子編集の新技術

2013-09-26

なぜ菜穂子ひこうき雲なのか

風立ちぬを二回目見てきました。

自分はこの作品が大好きで、宮崎駿先生最高傑作だと思います


最初風立ちぬを「ものづくり物語」だと思って見ました。ですから菜穂子との恋愛模様については、いわゆる一般人向けの撒き餌だと思っていたんです。

その後、岡田斗司夫先生ニコニコ動画におけるレビューをみて、恋愛模様と人物しか見ていないことにショックをうけたんですね。

しかしその考察は凄く説得力があって、なるほど人物面もここまで描写されているのなら、撒き餌と切り捨てるのはいけないのかもと思い直しました。

でも、自分はああい文系インテリ頭でっかちというか、よく歯が浮いて飛び出さないなという感じの引用ゴッテゴテな論理展開が大嫌いで、それにただただ迎合するのも耐えられません。

そこで、自分なりの、「ものづくり物語」としての風立ちぬについて、菜穂子二郎恋愛を飲み下してやろうと、二回目に挑戦してきたわけです。


二郎にとって、菜穂子飛行機は同じなのだ。というのが結論です。


これは、二郎にとっては菜穂子飛行機も同じだという意味ではありません。二郎はそこまで狂ってはいないと思います

宮崎先生が、二郎飛行機二郎菜穂子関係を、意図的シンクロさせて描いているんです。

これは文系御用達引用メタファーとかではなく、素直に風立ちぬを鑑賞すれば感じ取ることができる類のものです。


まず、主人公二郎人格について自分の感じたところを説明します。

彼は、飛行機に対して理想の高い人です。同僚の本庄などはドイツで学び「ユンカースかぶれ」の八試特殊偵察機を作っていましたが、あくまで自分の中の理想飛行機を追い求めます

恋愛に対してもそうです。彼のアプローチはかなり独特で、「一番カッコイイところを見せてさっそうと去る」の一手のみ。ぐいぐい迫るなどという格好わるいことはしたくないんですね。作中を観察してみると、女性を見るとさっと居住まいを正して微笑みかけて回っているので、女性に興味が薄いわけではないのですが。


次に、それぞれがどういう結果を招くかというと・・・

飛行機については頑張りぬいて理想のものを形にします。九試単座戦闘機ですね。しかし、その末路といえば、敗戦で、一機も帰ってこなかったのです。

恋愛についてもそうです。菜穂子と誰もが羨む恋愛結婚で結ばれますが、彼女はすぐに結核で亡くなってしまます


両方とも、予めわかっていた結末です。戦争に勝てっこないことはわかっていたし、一緒に幸せになれないこともわかっていました。

それでも、きれいな嘘で塗り固めて、どうにか形にだけはした。そこまでしか出来ないのが、エンジニアとしての、男性としての二郎だったんです。


ものづくり物語を本気でやろうとすると、「わかるかな?わかんないだろうな」という問題が沢山出てきます

飛行機を作ることのひきこもごもなど、ピンと来ない人がたくさんいます。そこで宮崎先生が誰でもわかる恋愛のひきこもごもで例え直したのが、菜穂子存在だったのです。






以降蛇足エンジニアとしての二郎と、男性としての二郎比較


彼は幼少期、空に憧れていました。でも、近眼のため、パイロットになれないことは既にわかっています。そこで、設計者として飛行機に携わるのなら、自分にもできると思い立ちます

自分の考えに当てはめるとここは、母親へのあこがれが、他人の女性に向くということにあてはまるのでは・・・と考えます


七式艦上戦闘機試験飛行で大破しました。

差し出したシベリアは突き返されます二郎のええかっこしいのアプローチ女児にすら受け入れられません。


本庄ドイツで学び、ユンカースかぶれの八試特殊偵察機を作り上げます二郎自分理想を追い求め、九試単座戦闘機を作り上げます

本庄見合い結婚します。二郎は数年離れ離れだった菜穂子と再会し恋愛結婚します。


海軍陸軍との打ち合わせの時、話を聞かずに「全力を尽くします」といいます

本当は最初菜穂子よりお絹が好きだったにも関わらず、それを隠します。


菜穂子は治るかわからない結核をきっとなおすと言います

日本は勝てないとわかっていても、戦争します。


九試単座戦闘機は完成し、試験飛行で美しい姿をお披露目します。

菜穂子結婚式をあげます。美しい花嫁衣装でした。


菜穂子は「一番きれいな時」だけ二郎にみせて、彼のもとを去り、帰らぬ人となります。死を看取ることはできませんでした。

九試単座戦闘機戦場へ飛び立ち、一機も帰ってきませんでした。エンジニアである二郎は、本土で待っていることしかできませんでした。


最後ありがとうは、菜穂子にも、九試単座戦闘機にも向けられていると思います

引っ込み思案な性格二郎が、理想恋愛結婚という夢を見られた。

貧しい国に生まれた二郎が、理想飛行機という夢を見られた。

その二つのめぐり合わせに感謝する意味だったんだと思います


飛行機を作ることは、兵器を作ることだという呪いを、不治の病(厳密には違うが)に冒された女性との恋愛を、このようにシンクロさせているわけですね。

2013-08-23

およそ不完全にして正しくない風立ちぬ感想

航空機のこと以外に何も考えてない堀越二郎科学技術を尽くした傑作を作った、そのことをあなたは否定できますか、と感じたという話。

あくまで宮崎駿映画だけを見ての感想です。ネタバレ全く配慮しません。当たり前だけど映画の話であって、堀越二郎本人について特に思う所があるわけでは有りません。

二郎は実際何も考えていない。まず、単に可愛らしい女の子ちょっと近い距離感になったか菜穂子のことを好きになった。菜穂子でないといけない理由なんて何ら描写されていない。彼の自主的な決断はせいぜい婚約を申し込んだことだろうが、それも結局菜穂子にも推されたおかげか何の反対もなく済んでしまっている。結婚だって同棲けしからんと言われて決めたことだ。そしてさらに、本庄零式艦上戦闘機の開発メンバーに入れないこと、これだって自主的な決断ではなく人から言われてのことだ。

極めつけは、寝込んでいる菜穂子の横で煙草を吸うシーン。煙草を吸わないと頭が回らなくて仕事にならない人間が、いいよと言われたからというだけの理由で、肺が悪い最愛の人の隣で煙草を吸って零式艦上戦闘機設計する。菜穂子飛行機をどっちを取るか、そういう決断スキーム自体に無理があることは認めるが、そういった決断が迫られうることに心を巡らせてみるまでも無かった。菜穂子があまりに忍耐強い、かくも素晴らしい日本人女性だったから。

更に、二郎は自らの航空機設計の才能を一度たりとも否定されていない。また、本庄堀越に抱く劣等感が描かれるといったこともない。なので、二郎がただ一途に航空機が好きで他人からの評価はどうでも良いのか、あるいは知らず知らずのうちに尊大になっていて挫折に弱く周りのエンジニアに対して自らの能力によって優位な立場に立てていないと気が済まないのか、という問題は棚上げにされている。二郎自分の才覚や自尊心といったことに無自覚でいられている。

そんな二郎の身に起こったのは、腹を空かせた子供シベリアをあげようとして逃げられる体験だ。自分が隣人を思いやる優しい人間だと思い込んでいるが、実際には他者の気持ちなんてものを考えてみてすらいないというこの構図は、二郎は人々を笑顔にする航空機を作ろうと夢見ていたものの、実際には人殺しの道具となり最後にはパイロットを殺してしまったという悲劇相通じるものがある。夢で見た村人を笑顔にするための航空機、それは確かに精巧で美しい航空機であろうが、しかしそこに乗る村人とは一体誰であるのか、村人達は何を思っているのか、そんなことに思いを寄せておらず、村人達とは二郎にとって都合の良い抽象的な妄想上の概念だ。カプローニが去ったのは、確かに海外技術の猿真似を辞めるという成長であるが、それは航空機設計という狭い世界の中でのことだ。

本当に人殺しの道具を作りたくなかったならば、軍用機しか作ってないと初めから分かっていて三菱なんぞに入社しないだろう。仮に入社したとしても、せめて輸送機偵察機のチームを志望するくらいのことは有っても良いだろう。そうしなかった二郎は、結局のところ彼にとって美しい航空機を作りたかっただけなのだろう。

そこで提起される問題は、この二郎の態度が否定されるべきなのかどうかということだ。例えば原子力発電を取ってみると、原子力発電がもたらすエネルギーで人々を笑顔にすると思い込んで、自分が好きな原子炉設計必死に行ったエンジニアがいたとしても何ら不思議に感じない。あるいはヒトラーナチス党員のトットが国民自動車ピクニックで出かけることを夢見て公共建築の傑作たるアウトバーンを建造した話も思い起こされる。では、この種の独善は否定されるべきなのかというと、必ずしもそうとは言えないように思われる。隣人を深く理解し幸福にすることを求めるよりも、妄想に取り憑かれる方が、科学技術自体は美しいものであり得るのではないか。そういった問題を、風立ちぬは鋭く提起しているように思われた。

じゃあそこで、風という主題系、生きなければならないという言葉がどう活きてくるのだろうと考えると、やはり命の儚さを謳っているように思えて、やっぱり儚さとか残酷さとかそういう映画なのかなとなって何だこの感想はとなるんだけど、あまり気にしない…。

2013-07-23

風立ちぬ」 見てきたんだが ネタバレあんまり無い

んだよ普通に傑作じゃねえか

まーたネットの悪評に騙されるところだったわ

お前らほんと見る目ねーな

確かに評判通り子供が見ても退屈だとは思う

近くに子連れが座ってたけどそんな雰囲気だったし

けど目を赤くしてる年配の人は結構多かった

主人公の声

ちょっと棒だけどそんな言うほど違和感ないじゃん

しろあの淡々とした声が周りのベテラン俳優に囲まれることで一種の存在感を産むと言うか

ラスト近くになるとこの声以外ないだろってなってた


映像

すっげー良かった

特に関東大震災の描写は圧巻

マジであれだけで見る価値あるわ


主人公親友とか上司とか

みんな良いキャラしてた

親友本庄イケメンすぎ、上司部長課長もかっこいい

互いに実力や才能を認め合ってる描写が節々にあってまさに技術者って感じだった

ホモホモ言われるのも、まあ理解出来る的なところもあったけど狙ってそういう描写があるわけじゃないです


:妹の加代がブラコンすぎて可愛かった

序盤の「にぃにぃ様、赤チン塗って差し上げます!」のシーンとか萌えアニメが始まったのかと思った


ヒロイン菜穂子が可愛すぎた

嫁シーンなんだよあれ、反則だろ

ここは言いたいこといっぱいあるけど、ここに限っては実際に見て欲しいので何も言わない



というような感じのことを誰かと話したかったのですが

一人で見てきた上に友達もいないのではてダで書いて発散しておきます

2009-09-29

好きだった映画公式サイトがローンを扱うサイトに変わってた。

http://www.tokyo-sora.jp/

本庄まなみさんや板谷由夏さんが出演した「tokyo.sora」という映画公式サイト、だった場所。

映画公開から数年経っても公式サイト掲示板に書き込みがあったような地味に人気の作品なのだけれども、その作品の公式サイトがいつのまにかローンを扱うサイトに変わっていた。

初めは別のサイトなのかなと思って調べなおしたが、URLはあっているみたいだし、Wikiはてなキーワードなどからも同じURLが記載されているので間違いない。

ファンが多くいる映画公式サイトを潰すとは何事かという気持ちもなくはないけれども、それは資金的な問題なので仕方はないとは思う。もうほとんど誰も観にこない映画サイトを運営し続けることを強制はできないしね。

だけれども、そのあとがこういうサイトなのはなんかショックだ。URLサイトに関連性が全くみられない以上「tokyo.sora」の知名度やWikiなどからのリンク目的に開設された可能性は高いし、それで金を稼いでいる輩がいると思うと嫌な気持ちになる。

また、今回はただのローンを扱うサイトだったからよかったものの、もっと有害サイトだったらと思うと、ぞっとする。それだけで好きな映画を嫌いになるかもしれないし、変なことになるかもしれない。

映画会社サイト管理する会社はこういうのの管理はもっとしっかりやって欲しいと思います。本当に。

2008-09-21

http://anond.hatelabo.jp/20080921004318

未だに元田をじっくり読んでいないのだけど

全国トップクラス私立校*1

*1:中学受験偏差値62くらい。大学で言えば70前後高校だと73

 

高校だと73

なんで高校受験だけ73限定なんだよ。

ていうか何の模試偏差値だよ。

僕の学校桐朋でしたが*1

桐朋って偏差値73もあんのか?

あきらかに桐朋ってトップクラスじゃないだろ。

中の上あたりだろ。

 

Vもぎみたいな都道府県模試は問題が簡単で、少し勉強した人なら簡単に9割くらい取れる。

しかし一部のおばかさんが平均点をがくんと下げているもんだから、普通以上の高校偏差値は実際の高校レベルとはあわない。

オレは埼玉の北辰だったけど、オレが受けた年は早慶開成筑駒と筑附が同じ偏差値で74だった。

 

ちなみにおばかさんは受けないから実際に高校レベルと合う偏差値を算出できる駿台模試だと、トップの筑駒ですら70とか69とか。

開成は68で次いで慶應志木が67、慶應女子が66、早稲田学院早稲田実業が63、慶應が59、早稲田本庄が57とか。

マーチや城北巣鴨海城は51から55あたりだった。

 

何言おうとしたか忘れた。

2008-08-16

姉に殺される。

やべぇ。

だって、知らなかったんだもん。言わなかっだもの。

ってか、普通、先に申告しとくもんだよな?

「俺、君のおねぇさんとつき合わせてもろとります??^^^^^^」ってさ。

馬鹿じゃねぇの?

「だって、前に一度あったことあったことあったから覚えていると思って……」

馬鹿じゃねぇの?

そんなん、だったら、そういう風なこと会話で匂わせとけっての言及しとけっての。

ぜってーわかっててやってた。

全部わかってたんだ、最低だ。最低の男だ。刺されればいいのに。刺される。また刺される。知ってたんだ。絶対知ってた。あのバカは。きっとあの不幸自慢大好きな似非メンヘラはバカな彼氏に告白してたはずだ。以前に家族を刺したこと。本気じゃなかった、って鳴きながら言い訳してたはずだ。果物包丁使ってたからという薄弱な根拠で。バカか? ユウレイみたいな目つきで睨んできた癖に殺意否認かよ。おめでてーな。あーくそ。しね。家かえれねー。って近寄れねー。あと二時間しかねー。

五百円で一晩過ごせるネカフェねーかなー。田舎田舎田舎田舎はこれだから。お願いだからウチの半径5キロ以内に存在する商店は陳列棚から包丁を撤去してくれ。なんだあーもーあばかケータイあいつんとこに忘れてきたんだ殺すきか。だれか本庄までベンツでむかえにこいよ王子

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