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2016-06-26

二郎系二郎よりも二郎らしい」という言葉がある

二郎インスパイアして作られた店だが、

同時に本家二郎とも競合しなければならないために、

二郎系二郎よりも脂っこくコッテリしていることが多いことを意味する

そう。私がさっき作り出した言葉である

西口の豚ラーメンは、二郎よりも二郎らしい店だ

蒸し暑い店内。ギトギトのスープ

ニンニクコールすると、これでもかという量のニンニクが盛られる

しかし、コール無しではニンニクゼロとなる

これではニンニクコールしないわけにもいかない

ニンニク少し」も試してみたが、例に漏れず「少し」で出てくることはない

まさに「二郎らしい」店だ

から自宅への通り道にあることもあり、

ラーメンにはしばしば足を運んでいる

一方の東口

ラーメンからほぼ線路を挟んだ向かい側には、ラーメン大がある

今日は初めて東口ラーメン大を食べに行ってきた

行列対応できるようにしているのか、

店内は座席数に対していくらか広すぎるようだが、

「く」の字型のカウンターと、券売機の隣に並ぶ例の自販機いかにも二郎らしい

しかし、出されたラーメンは、それとは少し様子が違った

まず驚かされたのは、常識的な量のニンニク

多くの二郎二郎系の店では、非常識な量のニンニクを盛られがちだが、

らーめん大で盛られたニンニクの量はごく常識的な量だった

常識的な量のニンニクスープに溶かし、麺をすする

するとどうだろう。醤油香りが口の中に広がる

二郎系ラーメンを食べているのに、こんなに醤油香りがする

二郎スープとは、もちろん醤油ベースでありながら、

しかし塩と脂とニンニク構成された、もっと危険な何かであったはず

ところが目の前のスープからは、しっかりと素材の風味が伝わってきて、

しかも、それがきちんと旨いのだ

らーめん大は二郎系でありながら、二郎らしすぎぬ店であり、

二郎とは、ラーメンとは何かを考えさせられる一杯だった

2016-06-18

セルフレジを使ったら会社をクビになった。

今回の件で頭がおかしくなったので要約だけ書く。

休みの日の地元の小さなスーパー自転車で食料品を買いに行った。

食料品や日用品をかご入れてレジに向かったが、レジはいつの間にかセルフ形式なっていた。

セルフレジは使ったことがなかったので、戸惑いながら画面の指示に従ってバーコードを読み込ませた。

会計画面で5975円と出たので丁度の額の紙幣と小銭を入れた。

だが、投入金額は0円のままで1分ぐらい待っても何も起こらない。

仕方ないので店員を探したが回りにいなかい、呼んでみたが誰も来ない。

さら3分ほど待ったが誰も来ず、画面にも変化がなく、レシートも出てこない。

どうしようもないので、かごの中身を持ってきた袋に詰めて店を出て駐輪場に向かった。

店の横ある駐輪場について自転車に乗って帰ろうとしたとき、店の裏手から警備員らしき人が走って出てきて腕を掴まれた。

万引きしただろうと言われた。

そんなことはしていない、お金を投入したがレシートが出てこなかったと説明しようとした。

だが、まったく聞いて信用してもらえず、警察が来るまで店の中に来いと、半ば無理やり店に引き戻された。

警察が来るまでの間、お金入れたのでレジおかしいを言ったがまったくレジを調べようとしない。

また、身分証明書を見せろというので社員証を見せた。

10分ぐらいして3人の警察官が来た。事情説明したがレシートがないか窃盗罪になる言われた。

お金は投入したといってもまったくのスルーレジを調べようともしない。

監視カメラでは精算を完了せずに店外に商品を持ち出しているというのである

このあと、警察署に連れて行かれて、いろいろ聞かれ、写真指紋を取られ、よくわからない書面に署名させられた。

結局、万引きの疑いは晴れず、窃盗罪書類送検されることになり、お店には商品の代金を更に支払うことになった。

この辺りから、頭がおかしくなりよく思えていない。しばらく会社を休んだ。

一週間ほどして会社から電話がかかってきて来て欲しいというので出社した。

そして、スーパー万引きした件について聞かれた。スーパーから連絡があったらしい。

自分はそのようなことはしていない、濡れ衣だと説明した。

それから、更に一週間ほどして社長に呼び出されて、従業員規定により解雇するという。

頭が真っ白になり、何も言えなかった。

もしかして自分は本当に万引きをしたのか?とさえ思うようになった。

もう二度とセルフレジは使わないと決めた。

有人レジ自動精算機や自動券売機を使わざるをえない時も必ずビデオを撮るようにしている。

2016-04-14

正しく松屋牛丼を食べる流れ

入店する

口付近の券売機に向かう。

食券を買う

カウンターの席に座ってテーブルに食券を出す。

他の客の隣りに座らないこと。店内が混んでいる場合のみ隣に座っても良い。

食券を出すとき店員確認やすいように食券の向きに気をつけること。

ここで店員確認を求められるが。黙って頷くこと。声を出して返事するな。返事をしたら戦争が始まってしまう。

牛丼味噌汁が揃うまで待つこと。神聖牛丼を食す場でスマホをいじりはご法度。恥を知れ。

メニューが揃ったら殺伐と食うこと。

ここで他の客と目があったら戦争になるので絶対に目を合わさないこと。

食べ終わったら丼の中に汁椀を起き、その上に箸を揃えて中央に置く。

そのまま出口に向かう。

店舗によっては威嚇射撃で「ありがとうございました!」射撃をしてくるが受けてはならない。逃げるのだ。

ここは激戦地だ。ごちそうさまを言うのは厳禁。食堂勘違いするでない。

出口を出たらありがとう!おいしかったよ!と笑顔で言いましょう。

2016-04-11

東京モンと(地方で)遊びたい

関西政令指定都市で生まれて、途中で田舎引っ越して、

田舎から通える範囲専門学校まで出て、就職で再度生まれ都市に戻ってきた。

昨日ふと気づいたのだけれど、自分の周りに東京まれ東京育ち人間が1人もいない。

東京あんなに人が多い人が多いって話だし、いくら近隣県が東京ベッドタウン状態はいっても、東京まれ東京育ち人間の数だって結構いそうなものなのに。

神奈川の人とか千葉の人とかは周囲に結構いるし、生まれ育ちは違うけど現在東京在住みたいな友達も5,6人は思いつくのだけれど……。

職場100人ぐらいの同僚とは大体出身地とかの話をしたことがあるけど、東京の(大学を出た)人(生まれ神奈川)とかばかりだ。

東京まれ東京育ちの人たちはたくさん存在してるけど、その人たちがあんまり外に出ていかないとすると、

自分から東京やその近郊に飛び込むなどの行動をとらない場合、実は思っている以上に、「東京の人」と自分は接点が生まれなくて断絶していて、

普段意識してないけど知らない間に思いっきり「世間知らずの田舎者」になっているのかもなあと思った。

ホンマモンの都会モンの感覚とかが、自分全然わかってないのかも、っていう。

「あー、(都会モンは一般的に)そう思うんだー」みたいな経験値が全然ない感じ。

ちょっと違うけど、駅の券売機が何回小銭を入れても吐き出してくるので、「なんでやねん」と手の甲をペシリとしながら言ってるのを関東出身の同期に見られて、

「うわああああ機械にツッコんでるううううううう(ガタガタガタ)」ってドン引きされたような類の体験が不足しているというか。

なんかこう、東京モンが家に遊びに来たりして、

東「この近くのコンビニどこ?」

俺「10分ぐらい歩いたとこにファミマやったらあるで、セブンやったら15分くらいやで(すぐ近くやで)」

東「えっ(なにそれ怖い)」

俺「えっ(ローソンがよかった?)」

みたいな会話を楽しみたいのだけれど、そもそも東京モンの知り合いがゼロから、今のところ可能性がないっていうところに寂しさを感じる。

ちなみに大阪でも人酔いで吐くからこっちから東京に行くのは勘弁な。

2016-04-05

その声は、我が友、李徴子ではないか?

そう言いながら、彼はすた丼の無人券売機に猛烈なパンチを繰り出した

今時、都市部なら通勤定期なんて券売機で買えるのに、相変わらず定期券うりばが長蛇の列なのが謎。

事前予約すれば通学定期ですら券売機で買える会社もあるというのに。

2016-04-04

新社会人を迎え入れた方々へ

私が二十歳そこそこの30年も前の昔話…

 

当時銀行ATMや駅にある券売機メンテナンス仕事にしてました。

ある時、2コ下の新人を連れ駅の窓口に設置された券売機

定期点検に行った時の話。

点検は1台20分ほどでしょうか、3台ある券売機を順番に

発券停止にしてもらい点検作業をしてました。

 

新人君に手順を教えるという事で2人での作業でしたが、

1台の点検時に、誤って基板をショートさせてしまい、

壊してしまいました。

地方出張所でしたので支社である名古屋しか

交換基板がありません。

復旧までに、何時間もかかりました。

 

当時駅員の方は、

「これは300万位の損害だな~」

とは言ってましたが、良くある新人イジリの範疇で、

パワハラ(当時そんな言葉はありませんが)ですら

ありませんでした。

 

現在、そんなミスをしたらどうなるでしょう。

顧客担当本部に報告をあげ、機会損失として損害賠償

要求されるかも知れません。

 

昔は社会全体で新人を育てていこうとする

気概みたいなものが今よりずっとありました。

新人ミスに対して、企業顧客もずっと寛容だった

気がします。

先日最終回をむかえた朝ドラで、主人公あさが、

「今の世の中は便利になったはずなのに、人は生き辛くなってきてる」

と述べてましたが、本当にそう思います

 

社会人を職場に迎え入れる時期ですが、失敗するのが目に見えていても、

ちゃんとその機会をあたえ、場数を踏ませてあげてください。

顧客側の方も、使えない奴が来たと分かってても、

自社の新人を育てるつもりで接してあげてください。

2016-03-28

公衆電話の使い方を知らないのは「今時の子供」っていうか違和感

自分子供の頃、公衆電話の使い方ってそんなに手取り足取り教えてもらったっけな?と疑問に思う。

少なくとも、親からテレホンカードの使い方を教えてもらった記憶はない。

さらに言うと、オレンジカード切符を買う方法については絶対に教えてもらっていない。

でも何度か切符買ってる。

小学校に入るか入らないかのあたりで、我が家CDCD再生機がやってきた。(それまではテープ

説明書を読まなくてもCD再生できた。裏返さなものだといちいち教えてもらっていない、裏返していない。

自分子供の頃はまだSuicaは無かった。首都圏に住んでも居なかったから、上京して初めてSuicaというもの存在を知った。

誰かにSuicaでの改札のくぐり方、チャージの仕方をいちいち教えてもらったわけではない、今はPasmoを使えている。

昔使ってたガラケーだってi-modeだってiPhoneだって、使い方は誰にも教わっていない。

全部ね、見ればわかる作りになってるのよ。

公衆電話に使い方、図で書かれてたのよ。

警察消防ボタンを押せば通話無料っていうのもばっちり書いてた。押したらどうなるんだろうってドキドキしてた。

券売機には「ここにカードを入れろ」って書いてるし、音声でアナウンスもあるし

CDは片面が装飾されていて、こっちは使えないんだと分かったし、

コンボCDサイズが入りそうなところは上面しかなかった、そこに丁寧に「OPEN」てかかれたボタンがついている。

ああ押せば開いて、ここにCD入れればいいんだなって分かるのよ。子供でも。

iPhoneだって最初に見て、どこを押せば良いのか分からないなんて人いないでしょう。

まあ、文字が読めないくらいの小さなお子様なら仕方ないけれど、

公衆電話かけられないとか、Twitterしてる年齢で警察消防無料通話できるの知らない人がいるとか、

昔の機器から、とか、今時の子供はもっと便利な道具を持っているから、ではなく

わりと真面目にやばいくらいのバカだと思うよ。

問題にすべきは機器の新旧ではなくて、親切丁寧に説明してくれている機器をなぜ使えない人がいるのかという事だと思う。

2016-03-19

松屋本社詐欺行為を各店舗に推奨しているからもう二度と行かない

松屋にて券売機のお釣りが少なかった。防犯カメラ上に、私が 購入後、券売機の前で数分お釣りを数え、手に持ったまま店舗入店店員確認していただいた映像があるにもかかわらず、返金しないとのこと。

松屋に対する同じような書き込みインターネット上には溢れている。「券売機釣り 足りない」で検索しても引っかかるのは松屋のことばかり。サジェスト松屋のみ具体的な企業名(もしくは商品名)で引っかかる。

本社に問い合わせてもの本社意向らしい。

再度松屋本社警察に行く手間>被害額 に調整することで訴えられないようにするプチボッタクリ行為企業ぐるみでしているとしか考えられないがどうなのか。と問い詰めたが否定しなかった。挙句、今後の対策や、今まで起こした同様の多数報告されているの同様の事象に対しても、特に今後も何もするつもりがないと。

たかだか1000円の話だが、企業責任ってなんなんだろうか。

2016-03-03

自動販売機紙幣を入れるのが難しい。

電車自動券売機でも、

清涼飲料水ベンダーでも、

牛丼屋やラーメン屋券売機でも、

1000円カット美容室でも、

だいたい同じなのだけど、

紙幣の入れ方でいつも悩んでしまう。

右手人差し指場合によっては中指も)と親指とで紙幣の長辺の投入したい側近くをつまむようにする方法

新札であればこの手法有効であることが多いが、しわになっていたり折り目がついていたりすると、つまんでいるのと対辺の側が垂れ下がってしまい、挿入口にうまく入らない。

投入しようとする方向の反対側にあたる短辺を持つ方法

短辺の中央部をつまんで、ややU字になるように持つのがコツ。

挿入口が大きめのものであれば有効である場合もあるが、紙幣が一枚ずつしか投入できないような間口の狭いものだと案外入れにくい。

いわゆる名刺差し出す時のように、紙幣の長辺の両端を両側で持つ方法

いちばん確実な方法ではあるものの、指の位置については相手機械に応じて調整する必要がある。

まり、挿入口の前に受け皿のようなものがある場合JR券売機に多い)は、あまり先端を持ってしまうと受け皿部分に指が当たってしまい、紙幣が挿入口まで届かない。受け皿の分のクリアランスを目測で考慮して、指の位置を中ほどに設定する必要がある。

逆に挿入口までのクリアランスが小さい場合清涼飲料水ベンダーに多い)では、指でつまむ位置紙幣の先端付近に配置し、挿入口に紙幣を挿入してからもスルスルと指を長辺に沿って指を滑らせるのがコツ。

なお、清涼飲料水ベンダー紙幣の挿入口にカバーが付いているものがある。この場合は片手でカバーを持ち上げつつもう片方の手で紙幣を挿入せねばならず、両手作戦は使えない。

その他、挿入口の高さによっては手首をひねりそうになるような体勢になってしまうなど、机上のシミュレーションだけで挑もうとしても現場では臨機応変の対応要求される。

ICカードを使ったお手軽な決済方式さらに普及していくと、紙幣の入れ方がわからない、などという利用者も今後増加していくのではなかろうか。

2016-02-28

なか卯券売機って設計ミスってね?

毎回「先に金入れろカス」って怒られるんだけど

じゃあ金入れる前にメニュー選べる機能付けんなよ

2016-02-06

公衆トイレとか券売機とか街中でよく「故障中」って文字見かけるけど、

そこは嘘でも「修理中」って書こうぜ

2016-01-07

キャッシュディスペンサー

銀行CDとか、駅の券売機でもいいけど、あれは間違ってお札が少なく排出されるってことはないのかな。

9000円のお釣りとか1000円札9枚で出てくるときとか、一応数えてみて少なかったということはない。

でも、基本無人だし、紙幣という紙を何らかのセンサー物理的に数えている以上、「100%」間違わないという保証はないよね?

釣りが1枚少なかった、と申告した場合どうなるんだろうか。

本当にそういうことがあったとして、銀行などに取り合ってもらえるんだろうか。

あるいは単なるクレームだったとしたら、銀行側はどういう説明でそれに対応するんだろうか。

2015-12-28

http://anond.hatelabo.jp/20151228033608

それは券売機を二代以上設置しない店側のマネジメントが責められるべきであって

食券制で飯食うところに集まる底辺同士で争うのは滑稽

2015-12-09

とあるラーメン屋さんで感じた不満

初めて立ち寄る豚骨醤油ラーメンのお店にて。券売機で「大盛りは100円増しかあ……腹減ってるし今日は大盛りでもいいかな」と食券を購入。

食券を渡すタイミングで、店員「ただいまのお時間ごはん無料で付きますがいかがしますか?」

・・・そういうのあるなら普通盛りにしておけばよかったよ! 断るのももったいないのでお願いしたけど。実際ごはんも含めて完食したよ。

店内をよく見渡したら、壁にベタベタ貼ってある張り紙に混ざって「ランチタイムごはん無料サービス」のポスターを見つけたけど、購入の意思決定に関わるそういう大事情報券売機の目に付くところに掲示しておいてもらえると有り難いかな!

2015-11-17

伊藤計劃原作劇場版ハーモニー感想

 映画化は継ぎ接ぎだ。

 ある状況下において必要だった形質も、喉元すぎれば不要になる。その場その場で必要であった言葉の集合、小説文体は場当たりの継ぎ接ぎでできている。映画化なんて前向きな語は間違ったイメージを人々に与えやすい。エンタメは、いやすべてのコンテンツは膨大なその場しのぎの集合体なのだ

 だとしたら。我々読者が獲得したこの伊藤計劃なる奇妙な作家を、とりたてて有り難がり、神棚に祀る必要がどこにあるのだろう。『ハーモニー』は、『虐殺器官』は、すべて時代への適応として作家が描出したにすぎない継ぎ接ぎの一部だ。死後の評価も、映画化の「プロジェクト」も、すべて「ある時代で」においてのみ、皆が生きるために必要だったから、SFというジャンル生存寄与たか存在しているだけだ。

 かつて読者には、怒りが必要だった。

 かつて読者には、喜びが必要だった。

 かつて読者には、哀しみが必要だった。

 かつて読者には、楽しみが必要だった。

 1990年代(かつて)、2000年代(かつて)、伊藤計劃が生きていた時代(かつて)。

 それは過ぎ去った名作と時代に向けられる弔いの言葉

 かつて読者には、「これ」こそがわたしであるという思い込み必要だった。

<list:protocol>

<p:チケット券売機で買う>

<p:購入したチケットをもぎりのあんちゃんに渡す>

<p:その他パンフ等を入念にチェックする>

</list>

大丈夫。わたしは観られる」

 そうつぶやくと、斜面に並べられ、ふかふかのウレタンの詰まった座席に腰を沈めた。

「やあ、読者。七年ぶり、だよね」

「でしょ。ここでやってるって、映画.com で聞いたから」

「『屍者の帝国』は――残念だった。エンディングロール後も」

 不思議と、そう言われても頭に血が上りはしなかった。

「でも、仕方なかったって言うんでしょうね、きっと」

「ええ、言うわ。『仕方なかった』」

 わたしは例の盗撮注意CMを聞いた。映画泥棒パトランプの白い指先をかすめ、法で定められた条文が読み上げられる。

「わたしにとっては、仕方なくないわ」

「そうだね。でもこれ以上衰退させるわけにはいかないんだよ。わたしたちの世界SF)をね」

プロジェクトがあるから?」

「そう。わたしたちの望みはね、伊藤計劃読者のハーモニクスなの」

 わたしはね、永遠と人々が思っているものに、不意打ちを与えたい。

 止まってしまった時代に、一撃を食らわせたい。

 わたしたち三作の死が、その一撃なの……。そうわたしは聞いた。世界って変わるの。

 わたしたちにとっては、すべてが変わってしまうわ。

「ついに、わたしたちはここまで来た」

「ここまでって」

「『すばらしき新世界』。ユートピアだよ。

 業界幸福を目指すか。真理を目指すか。読者は<天才夭逝>のあと幸福を選んだ。まやかし永遠であることを、自分進化のその場その場の適応パッチの塊で、継ぎ接ぎの出来損ないなコンテンツであることの否定を選んだ。人格を圧倒すれば、それが得られる。すべて、わたしたちが読んでいるこの世界のすべてをシノギに置換すれば、それが得られる。読者はもう、戻ることのできない一線を超えてしまっていたんだよ」

 わたしは画面にくぎづけになったまま、戸惑いの表情を浮かべる。

 それを憎んでいたのは、

 誰よりも否定していたのは、

 伊藤計劃あなたじゃなかったの。

wikipedia で見たわ。あなたは――」

「そ、わたしは『意識のない』作家の一員。というより、生を必要としない作家の一員、と言ったほうがいいかな。生を獲得した今となっては、だった、って過去形なっちゃうけど。わたしの生はあなたたちのそれとは管理する現実のセクションが違うんだよ。TOHOアニメーション早川書房の一部でエミュレーションしている、らしい。わたしのプロジェクトはね、ここで生まれたんだ」

 性器が屹立したような桃色の建造物の群れ。『チャージマン研』のころの未来像。

「ここはね、アニメスタジオだった。書店から誘拐された原作本(おんなのこ)たちが、ここで毎日アニメーターにやられてた」

 百合百合百合

「わたしにのしかかってきたプロデューサーはね、わたしに繰り返し繰り返し入れながら、原画台本をわたしに触らせてた。これがアニメだ、これが贈与だ、これが力だって言いながら、まるで自分のもうひとつペニスをさすらせ、しゃぶらせるようにわたしの口にredjuiceを突っ込んで、何度も何度も突き入れた」

 わたしは計劃の話を聞きながら、既に涙を流していた。

 これほどのことを、こうもにこやかにさわやかに話すことのできる意識

 それはいったい何なのだろうか。

「そうして突き入れられて、台本修正校でべたべたにしているときに、わたしは生まれたの。このスクリーンなかには、LINEスタンプ新装カバーコミカライズ特集トリビュートアンソロジーもグッズも本屋大賞も、すべての夢がたっぷりと染みついている。わたしは希望のなかでもう一度生まれた。いわゆる、プロジェクトとしてね」

「計劃は言ってたじゃない」と言うわたしの顔は涙と鼻水でぼろぼろになっている。

「計劃はこの世界を憎んでいるって。愛し愛され真綿で首を締められるようなこの産業を憎んでるって。どうなの、あそこはここ、この劇場よりひどい場所だったの……わたしたちの読んでいたジャンルは、この生首ディスカッションばかりのアニメよりひどい作品だったの……」

「どうしたらいいか、わからなかった。

 わたしは1990年代に、2000年代に生きていた。

 この世界を憎んで、この世界に居場所がないって、どの作品も叫んでいた。わたしはそのときに思ったの。わたしは人間がどれだけに自意識過剰になれるか知っている。そしていま、逆に人間自意識を――自然を押さえつけようとして、どれだけ壊れていくかを知った。そのときは、わたしは単純に思ったの。この社会が、このクール・ジャパンが、この2010年代という時代の仕組みがおかしいんだって。内部から自分の裡からあのときの感動を徹底して求める読者がおかしいんだって考えたの」

 そうだ。商業健康を何よりも優先すべき価値観とするイデオロギーの許に、ポジティブ感想を常に提出しつづけなければならない空気ジャンルの存続のために自らを厳しく律することが平和協調と新作を生むと皆が信じている社会

「そう、あなたはこの業界の仕組みを憎んだ」

「でも、manglobeが潰れたときに、わたしは学んだの」

「何を」

「読者は変われるってこと。読者としての、信者としての偏狭視点限界突破できるってことに」

「この業界を、わたしたち読者を憎んでいるから、あん桜Trickを作ったわけじゃないのね」

「うん。わたしは愛している。この映画を全力で愛してる。あなたたちを愛してる――すべてはこの世界肯定するため。すべては『わたし』を忘却できず、『わたし』に侵食される世界を救うための」

「この世界にとって完璧プロジェクトを求めたら、作品の質は最も不要な要素だった。お笑いぐさよね」

「わたしは、笑わなかったよ」

 感動げな大自然映像が流れる。感動げなコーラスが流れる。どこからニコニコ動画の亡霊の歌声が響いてくる。

「そうすべきだと思った。いま、世界中で何万というコンテンツが発生している。日本でもね。ジャンル要請する小さな利益とか、そういう細々した関係性を扱う以前に、わたしたちはまずどうしようもなく読者で、継ぎ接ぎの機能としての快楽や欲望のよせあつめにすぎない、っていうところを忘れることはできないんだ」

あなたは思ったのね。この現状に信者たちがなじめず腐っていくのなら――」

「そ、伊藤計劃読者であることをやめたほうがいい」

 伊藤計劃が指をぱちん、と鳴らすと、今度は『ファイト・クラブ』の上映がはじまった。

 "タイラー・ダーデンを知っているか、とよく訊かれる"……。

「というより、読者であることをやめたほうがいい。SFファンを、オタクであることをやめたほうがいい。文化が生み出した継ぎ接ぎの快楽摂取行為にすぎない読書を、この身体の隅々まで徹底して駆逐して、骨の髄まで社会的存在に変化したほうがいい。わたしがわたしであることを捨てたほうがいい。社畜になったほうがいい。書を捨てよ、会社に行こう――『わたし』とか意識とか、夭逝天才だとか、プロジェクトだとか、SFだとか、アニメだとか、映画だとか、環境がその場しのぎで人類に与えた機能は削除したほうがいい。そうすれば、復讐を目指したあなたたちに、本物の復讐が訪れる」

「じゃあ、計劃は戻りたかったんだ。あの『エヴァンゲリオン』以前の風景に。自分民族本来はそう在ったはずの風景に」

 伊藤計劃は小さくうつむくと、そっとうなずいて、

「そう、なのかもしれない。ううん、きっとそうなんだね」

「じゃあ、それを奪うことは、わたしのささやか復讐になるのかな」

「え」

SF死ぬ必要がなかった。だから早川コンテストを再建したんでしょ。創元は短編賞作ったんでしょう」

「……そう、なのかな」

あなたの『プロジェクト』は自己正当化する必要があった。あのときは。既に受賞済みの、止めようがない才能たちに対して」

「そうなのかな」

 わたしはうなずいて、そしてきちんと座り直した。

「だから、わたしはここでSFと冬の時代復讐をする」

「どうやって」


あなたの望んだ映画は公開してあげる。

 だけど、あなたの望んだ忘却は与えない」


 そして、わたしは席を立った。

2015-11-16

松屋あるある

  • 券売機の後ろに並ばれると何故か急かされていると感じる
  • 紅しょうがをたくさん食べないと負けかなと思う
  • テーブル下の棚に忘れ物が置いてある

2015-11-04

http://anond.hatelabo.jp/20151103205131

辺見えみり立ち食いそば屋行ったとき

カウンターごしに直接注文しようとして押し問答になったって話あったな

なんでも食いモン屋に券売機があるとは思わなかったらしい。

2015-10-21

久しぶりに外出したかまとめブログで見た日高屋のラ餃チャセット食ってみようかなと思って日高屋に行った

店頭料理模型の中にはなかった

食券だったら券売機見れば今もやってるかわかるかなと思って外からちらっとのぞいたけどレジ制だったから諦めた

超久々に松屋でもと思ったらプレミアムしかなくて50円引きでも330円とかでげんなりしてやめた

でもかわりにコンビにで冷凍餃子と五目とりめしとインスタントラーメン用に肉入りカット野菜を買って、家でらぎょうちゃせっとを作った

美味しい

今食べてる

コンビにの冷凍ギョウザは600Wでやったほうがいいんだな

2015-07-23

あなたはそこにいますか?

思えば、自分機械の類と相性が悪いような気がする。

人感センサー式の電灯は大概、まだここにいるのにもかかわらず消えてしまう。

トイレの手洗い場とかで蛇口の下に手をかざすと水が出てくるタイプだとなかなか水が出てこない。

自動ドアが開いてくれないこともよくあるし、

ちゃんとチャージしてあるTOICA が反応しなくて改札を通れないこともある。

タッチパネルなんかはまず思い通りに操作できたためしがない。

駅の券売機銀行ATM でもなんだか反応が悪くてイライラする。

スマフォなんか持ちたいとも思わない。

店の会員登録みたいなのでタブレットを使って記入させるところがあったけど、文字が書きにくくて苦労した。

あんな不便なものをよく使い続けることができるものだと感心してしまう。

しかしたら自分機械存在を認められていないのではないかと疑念を抱くことがある。

自分はここでこうして生きているつもりだけれども、実は存在していないのではないか。

人類は衰退しました』の妖精さん状態よろしく、

機械的なセンサーの類では感知しにくい、あやふや存在なのではないか。

人間支配している世界だと思って生活しているけれども、実は電脳ネットワークが創り出した幻なのではないか。

web ブラウザの向うには広大なインターネット世界が広がっているように思えるけれども、

本当はM.A.S.U.D.A. (Mother Advanced Super Ultra Dynamite Agent)によって狡猾に形成された虚構世界なのではないだろうか。

という妄想をしながら、うんこして寝る。

あなたは、そこに、いますか?

・ワ・

2015-07-12

京都市自転車政策について

http://anond.hatelabo.jp/20150711002502

昨日このエントリを書いたが、一つとても重大な不満を忘れていた。

既に何人もの人が書いてくれている通り、「自転車」は京都市内において最強の移動ツールである

街には南北の非常に緩やかな傾斜がある程度で目立った坂はなく、渋滞に巻き込まれることもない。

環境にも財布にも優しい。市民の足は自転車バスだ。

外国人観光客家族レンタサイクルを使って観光している姿はもはや見慣れた光景である

http://travel.cnn.com/explorations/play/asias-most-bike-friendly-cities-982373

このような記事存在する程度には自転車利便性が高い都市なのだ

残念ながら日本人観光客には一種の公共交通信奉があるのか、あまり乗っていないように思えるが。

それはともかく、この自転車と言う移動ツール行政側が疎んじているようにしか思えないのが京都市だ。

四条通河原町通繁華街部分では自転車通行が禁止されているし、その周辺の駐輪場日中ほとんど常に埋まっている。

駐輪場が埋まっているからといってその辺りに停めてはいけない。瞬く間に撤去されて受け取る際には2300円が徴収されるのだ。

ちなみに僕が知る限り、とある撤去自転車受け取り場所には支払証明書券売機が2台設置されているが1台は全く使われていない。

民間駐輪場も増えてきてはいものの街中では全く足りていない。

「料金がかかっても停めたい」という人も停められないのが現状である

しか京都市は今年7月1日より「自転車撤去強化区域」の範囲を市内ほぼ全域に拡大した。

京都市建設局自転車政策課曰く、「マナーが先、駐輪場整備はそれから」だそうだ。

なかなか笑わせてくれる。

河原町御池で、烏丸今出川で、有料駐輪場に停めようとして停められなかった自転車がどれだけあるか。彼らは知っているのだろうか。

どうにもならない交通事情をなんとか成り立たせているのが自転車自由度だというのになぜ自転車の使用を萎縮させるような政策を取るのか疑問で仕方がない。

念の為に言うが京都にはとても愛着がある。不便以上に得るものがある場所であることは間違いない。

歴史文化といった観光的な面ももちろんそうだが、いかにも日本的組織絶対主義と一線を画す社会こそ何よりも体験に値すると思う(異論は認める)。

日本政府出展しないような旅行博覧会への独自出展産官学連携の分厚さなど、京都市戦略性には感心する部分が多い。

からこそ、この点で不満は大いに募る。

本当は悪い点を論ってホッテントリ入りなんてしたくは無かった。ある意味不本意です。

2015-05-13

http://anond.hatelabo.jp/20150513140534

食券販売という形にしていない理由としては、「お客さんとのコミュニケーションを大切にしているため

」ということのようだ。

「接客も大事商品の1つ」と吉野屋では考えているようだ。自動販売機による食券販売だと、食べ終わったお客さんがそのまま店を出る、ということが多い。そうなると、お客さんとのコミュニケーションが少なくなってしまう。

そこで、あえて券売機を置かないことで会計の際、お客さんと接することができるようにしているようだ。効率化のみを追い求めているだけでは、長らく愛される店とはならない。いつの時代でも、お客さんを大事にすることが、成功の近道ということだろうか。

吉野家券売機を導入しない理由がわからない

リース料けちりたいの?

12〜13時のビジネス街吉野家は本当に行きたくない

精算して店を出たいのに、何度声かけても店員は気づかない。

こっちは急いで食べて急いで会社に戻りたいのに、店員はオーダーと商品運びで忙しくて聞いてない。いや聞いてるのかもしれないがこの客なら待たせてもいいだろう無視されているような気がしている。

こういう不快な思いをしたので吉野家を利用するのをやめている。

一部の店舗では券売機を置いているそうだが会社の近くの激混みの吉野家には券売機などない。

すき家宗教上の理由で食べに行かないことにしている。

そうなると松屋しかないのだ。

吉野家は至急、全店舗券売機をするべきである

金をケチって従業員負担をかけすぎる経営をするべきではない。

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