はてなキーワード: KIndleとは
1冊で人生が変わるなどと思うな、と誰かがお説教していた記憶があるので、
あなたの人生に一番インパクトを与えた1冊を教えて下さいませんか。
ジャンル不問!
(でもあんまり高価すぎない本のほうがいいかも。Kindleの本でもダイジョーブです)
- 城平京『名探偵に薔薇を』
- 筒井康隆『エディプスの恋人』(『家族八景』『七瀬ふたたび』)
- ティムール・ヴェルメシュ『帰って来たヒトラー』
- 沼正三『家畜人ヤプー』
- レオナルド・サスキンド『宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す』
- 佐藤優『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』『獄中記』
- 岩波文庫編集部『世界名言集』
- リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』
- 蓮實重彦『反=日本語論』
- 宮崎駿『風の谷のナウシカ』(全7巻)
- 谷崎潤一郎『春琴抄』http://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56866_58169.html
- ジェスパー・ホフマイヤー『生命記号論―宇宙の意味と表象』
- ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
- オリヴァー・サックス『火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者』
- 中島らも『ガダラの豚』
- 孫武『孫子』http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/31_sonshi/
- 鷹家秀史『英語の構文150―UPGRADED 99 Lessons』??
- 石川正明『化学の発想法―原点からの化学シリーズ』
- 渡辺次男『数学I(なべつぐのあすなろ数学)』
- 山本周五郎「橋の下」(『日日平安』所収)
- ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』
- 遠藤周作『沈黙』
実際に読み始める前の期待に胸膨らませてるこの感じのほうが好きかもしれません。
雑誌を買うなんて数年ぶり。
雑誌が扱うような広くて浅い情報って、ほとんどネットで手に入るじゃない? ネットの普及で一番発行部数落としたのは雑誌。
衝動買いの再発防止と、「ふわぁああああ」となって買ってしまった時の金銭的ダメージを最小化するためにね。
Amazonだけでなく、ヨドバシやセブン-イレブンのECサイトでもポイントが付くのか。
同じポイント割引率なら、Amazonにアドバンテージがあるのかな? ヨドバシとかの10%ポイント還元って、実質9.何なんパーセント引きでしょ?
他にはdマガジンみたいな定額サービスも、再販制の形骸化に拍車をかけているのかな?
Kindle一強だけど、他のサービスも細々とやっている。全然知らないサービスばかりだわ。
DRM前提なら、最後まで生き残りそうなKindle一択。でも、非DRM化すれば関係なしか(合法だけどAmazonの規約には触れる)。
雑誌の固定レイアウトは残念。画像でしょ? 全文検索出来ないんでしょ?
それに大きめのタブレットじゃないと読みにくいよね。
手間、閲覧性、カネ。判断が難しいところ。
液晶に比べて目が疲れにくい点は良いと思う。
二束三文だけど、売れることも利点。
モノとタイミングによりけりだけど、多くは電子版と大差ない価格。
ただ、場所取るよね。
30分くらいググって分かった、雑誌にまつわるサムシングは以上。
選択肢が増えることって良いことのように思えるけど、煩わしい面もある。雑誌一冊買うのに、いちいち頭ひねってたら疲れちゃうよ。
買うことは(ほぼ)決まってます。
ポチる一歩手前まで来てるんだけど、優柔不断な私のためにポジティブキャンペーンをお願いします。
こんなことできるんだぜ~とか自慢でもいいので。
ちなみにプライム会員。
「ピアノの森」と「シドニアの騎士」の最終巻が相次いで刊行された。Kindleのダウンロードボタンを押すと全て終わってしまう、そう思えてダウンロードしていない。本紙連載で最後まで読んでいるというのはある。しかし、物理書籍で追っていれば、書店に行って見つけた時に切ない気持ちを抱えつつも単行本をレジに持っていっていたはずだ。いつでも指先ひとつでダウンできる手軽さゆえに買わないということもあるのだな。両方とも終わってしまって寂しいなあ。両先生の次回作に期待しよう。
今年買ってよかったもの
1.Kindle Voyage
床に臥せっていたときにKindleで「ダンジョン飯1巻」を読んで眠るということを繰り返した。巷間言われるようにiPadのバックライト光よりもKindleのフロントライト光(だっけ?)の方が眠りやすい気がする。そして、床で読むにあたってVoyageに備わった自動照度調整が大変便利であった。ページ送りの物理ボタンはそんなに使っていない。読書環境の明度が頻繁に変わらないのであれば解像度が上がった現行Paperwhiteで十分だろう。
2.「ダンジョン飯」
上述の時に繰り返し読むのに適していた作品。感情の起伏が強くなく、大事件は起こらず、それでいて話が進んでいくところが良かったのであろうか。病身でこの漫画にだいぶ助けられたと言える。
風呂掃除用品。その顔がついたパッケージは、名前を意識したことがない人でも見たことがある人が多いはず。まるでビニールテープのようなブラシが多数束ねられた構造。面を掃除してよし、凹凸を掃除してよし。10年に一度の風呂掃除用品のイノベーションだと思う。これは大当たりだった。ドラフトで大谷を引き当てたような気分だ(実際には大谷は単独指名だが)。Amazonで人気商品になっていることから購入に至った。
打鍵感が最高に気持ち良い。例えるなら良い万年筆を用いて質の高い紙に書いているようだ。買って何ヶ月たっても打鍵の一打一だが気持ち良いと感じられる。素晴らしい。
当方これまでにAmazonで1,000万円は使ってるヘビーユーザ。
Amazonプライムもサービス開始当初から加入していたけど、今回の更新で辞めました。
当初は配送料無料(当時は1,500円未満の買い物は送料がかかった)が目的で加入したけど、いつの間にか配送料無料は(一部例外を除いて)デフォとなったし。
お急ぎ便で即日届いたってどうせ開梱するのは週末だし、首都圏在住なら通常配送でも十分早く届くんだよね。
普段の録画番組の消化や積み本・積みゲー・積みDVD(BD)を崩していくだけでも精一杯なのに、
折角だから/もったいないからと買わなくていいものを買ったり、読むつもりもなかったものを読んだりする羽目になるし。
年間3,900円払った上でそれに振り回される人生ってなんなのよ、って思っちゃったワケ。
まぁ一番の退会理由はここ数年で何度かトラブルに遭って嫌な思いをしたからなんだけど。
昔はトラブルなかったんだけどなぁ、やっぱ規模がでかくなると隅々まで目が行き届かなくなるのかなぁ。
Amazonのサービス向上のため、みんなもプライム辞めて余所で買い物しようぜ!(扇動)
【追記/ブコメ返信】
ヘビーユーザってのは金額より利用頻度の意味でした(年間数百件の注文)
1,000万円は数年前にちょっと話題になった、Amazonでの使用総額を取得するブックマークレットで出した額。
Amazonが日本でサービス開始したのが2000年だから、かれこれ15年。
書籍・DVD/BD・ゲームソフトくらいしか買ってない俺でもこの金額だから、
15年近く使っていれば個人的にも過去何度か遭遇してるんだけど(メール便の紛失とか商品破損とか)
昔はそれなりに満足のいく対応してもらったんだよね。
でも直近のトラブルでサポートに連絡したときは、これまでとは打って変わってアレな対応をされて憤慨。
たまたまなのかも知れないけど、心が離れるには十分な出来事でした。
あとここ数年は注文の増大で物流センターが限界なのか、特に梱包絡みの粗が目立つようになった気が。
たまに表紙が擦れまくったくっそ汚い雑誌や、端っこがへし折れた書籍が送られて来るんだよね。
物流センターの過酷な労働状況が報道されているだけにクレームも入れづらいし。
なんにせよAmazonだけに集中するのはよくないよね。日本から撤退されても困るけど。
Amazonのサービス向上のため、物流センターのおじさんの負荷軽減のため、
生かさず殺さず!
はてなブックマーク - 新井俊一のソフトウェアビジネスブログ: 今話題のブロックチェーンとは何なんだ? 部外者の技術者として考察してみる。
はてなブックマーク - イーサリアム共同創業者Vitalik Buterinが語る、ブロックチェインの真の価値 | ビットコインニュースのBTCN
ビットコインがブロックチェーンより重要な理由 | TechCrunch Japan
「ブロックチェーン技術は、蒸気機関や燃焼機関と同様に扱われるべき世紀の発明であり、金融界どころか、その外までをも変貌させてしまう可能性を秘めている。」
ブロックチェーンというのは、ブロックチェーン+Pow+トークンによる経済インセンティブ、この3つがセットになっているのが決定的に重要。10;対検閲性、対改ざん性、非中央集権は、その3つがあって始めて達成される。— 佐藤ヒロシ(※旧大石哲之) (@tyk97) 2015, 12月 22
ロシアの政治家でIT起業家でもあるニコライ・ニキフォロフはブロックチェーンテクノロジーに注目
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071031/286012/?ST=selfup&P=2
長いので要約も載せておこう
hontoで紙の本買うと同じ本の電子書籍版が50%offになる制度がある(対象外のものもあるけどね)
hontoは頻繁に電子書籍10%~30%offをやっている。そりゃもう毎週のように。半年に一回くらい50%offもやってたりする
すごいことに、紙の本持ってると電子書籍50%offになる制度とキャンペーンの割引は併用できるってこと
つまり、50%割引のあと30%とかタイミング良ければ50%とか割り引けて実質75%offになる
まぁ技術書って高いし重いし分厚いじゃないですか
買ってほしい本を買ってくれるかわからないですし
買ったはいいけど、家でも読みたいし会社でも電車でも読みたいですよね
そうなると電子書籍かなぁ~って思うじゃないですか
でもみなさんどう思われてるかわからないですけど、電子書籍って検索というか索引みたいなので劣りますよね?(私だけ?)
あそこにあれが書かれてたよなぁとか、皮膚感覚で出せる紙ってやっぱすげーなって思うわけですよ
だから紙でほしいわけですよ
そんなこと考えてたんです
そこで悪魔のささやきで両方買えばいいじゃないって考えになるわけです
でもしがない底辺プログラマーにそんなのは無理だとあきらめてたわけですよ。
そんなところにhontoが登場したわけですよ!!
いや名前は知ってましたし、電子書籍導入するときにいろいろ(3年前くらいですかね)比較したんですよね
それでやっぱkindleかなって気軽にamazonに入ったわけですけど
amazonでもたまに割引キャンペーンやってますけどhontoの電子書籍の割引頻度がすさまじくて気にはなってたんですよね。
(でもまぁkindleの場合、電子書籍は最初の段階で紙の本より2割くらい安いってのもありますけど、hontoは1割引きくらいからスタートですけどね)
そんなときに読割50マークがついてるのを発見するわけですよ。これはいったい何だと、調べてみると
なんとhontoは紙の書籍を買うと同じ本の電子書籍版が50%offになるマークだったんです。
震えました。こんないいキャンペーンがあるのかよって。
これだ!って思いました。
さらに驚愕なのは、この読割50と、年がら年中やってる割引キャンペーンが併用できるってことなんですよ
年がら年中3割引やってるあのキャンペーンと読割50併用したら、3000円の本が1000円くらいで買えてしまうわけですよ
タイミングよく50%offキャンペーンがあれば、750円ですよ。
そりゃ紙の本も買うんですから、財布には厳しいですけど、最初に言ってた悩みもってる私には本当に福音だったわけです
おれはいままでこんなの知らないで生きてたのかと
知らない人がいたら共有したいなとおもって書きました。
よかったら検討してみてください
だからいまは電子書籍興味ないし、紙でいいよって思ってる人でも
念のためにhontoで買っておくとあとで電子書籍導入したとき得ですよ。
ちなみに
Kindleのコミック版エヴァ、全巻700円で買った。読んだ。
90年代チックな作画はオジサンの涙腺をバシバシ刺激するし、話も面白い。
だけど、アニメ版観る時の衝撃は感じない。
後頭部を鈍器で殴られるような、あのショックがない。
東浩紀も「エヴァを最初に観たのは、テレビ放映時の第24話。途中から観たわけだからストーリーなんか分からない。だけど純粋に映像作品としてよく出来ていると思って最後まで観た」って言っている。
シナリオは滅茶苦茶だよね。人類補完計画がシンジ補完計画にすり替わって『おめでとう』
何がおめでとうじゃい。わけわからんわ。
ふゆイチGuide 2014 - 2015 電子版 (集英社文庫) http://goo.gl/EEFWpV
ふゆイチGuide 2015 - 2016 電子版 紅白対抗文庫合戦 (集英社文庫) http://goo.gl/QzEC3C
集英社電子書籍ガイド 2014 - 2015 集英社文庫編 http://goo.gl/yimxBP
集英社電子書籍ガイド 2014 - 2015 文芸単行本編 http://goo.gl/TO4Pe8
集英社電子書籍ガイド 2014 - 2015 集英社新書編 http://goo.gl/flx0eP
集英社電子書籍ガイド 2014 - 2015 コバルト文庫編 (集英社コバルト文庫) http://goo.gl/jBLgEf
集英社電子書籍ガイド 2014 - 2015 シフォン文庫編 http://goo.gl/v2Gxs7
集英社電子書籍ガイド2015【姜尚中編】 http://goo.gl/2f4rQ8
講談社選書メチエ 解説目録 2015年4月現在 http://goo.gl/qiZmD8
講談社現代新書 解説目録 2015年2月現在 http://goo.gl/7AV0LU
講談社学術文庫 解説目録 2015年4月現在 http://goo.gl/kNSUim
講談社学術文庫 解説目録 2014年5月現在 http://goo.gl/I9ugL9
2014 講談社電子書籍Best 100 http://goo.gl/Wt1LAt
角川選書解説目録 2014 http://goo.gl/c2diqT
角川ソフィア文庫目録 2014 http://goo.gl/qp5tdG
カドカワ・ミニッツブック カタログ http://goo.gl/ZQgbKK
カドカワ・ミニッツブック カタログ2 http://goo.gl/jKQYiE
2015 文藝春秋電子書籍ベスト100 http://goo.gl/tUdgkE
2014 文藝春秋電子書籍ベスト100 http://goo.gl/T7PDPB
週刊文春ミステリーベスト10 2015【文春e-Books】 http://goo.gl/M2jKFZ
週刊文春ミステリーベスト10 2014【文春e-Books】 http://goo.gl/QNoE3i
70年の70冊 電子書籍で「戦後」を読む 【文春e-Books】 http://goo.gl/UIVuVT
文春文庫電子書籍ベスト100 http://goo.gl/6Y8QRA
河出文庫解説目録 2015 http://goo.gl/5pjqFW
河出文庫解説目録 2014 http://goo.gl/uQRxWK
光文社新書 100冊セレクション http://goo.gl/D2F1Ma
光文社古典新訳文庫・駒井稔編集長が熱く推奨する「今こそ読まれるべき古典」79冊 http://goo.gl/yGbvNx
ちくま学芸文庫 解説目録2014 http://goo.gl/D2TvJo
司馬遼太郎『街道をゆく』読書ガイド http://goo.gl/30ThnV
爆笑問題 幻冬舎全23作品試し読みガイドブック http://goo.gl/bbWvo6
東洋経済電子書籍 2014年ビジネス・実用BEST50 http://goo.gl/JJ2QDy
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶ ベスト経営書2015 http://goo.gl/58Mmdu
SB新書 電子版目録[Until November 2015] http://goo.gl/KUpohK
【東京創元社無料読本】 ベストセレクション〈2015 Summer〉 (創元推理文庫・創元SF文庫) http://goo.gl/FbxYnI
オールタイムベスト小説100 http://goo.gl/TUhxMg
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高校生に読んでほしい50冊 2015 http://goo.gl/4cv5Vm
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PHP研究所電子書籍ベスト100 2015上半期 http://goo.gl/cFHlro
PHP研究所電子書籍ベスト100 2015下半期 http://goo.gl/zLyqhD
PHP研究所電子書籍ベスト100 2014 http://goo.gl/9PbvyW
PHP新書電子版ベスト50 2014 PHP電子 http://goo.gl/ssJC4I
PHPビジネス新書電子版ベスト50 2014 PHP電子 http://goo.gl/21eiN6
PHP研究所歴史人物ベスト100 2014 PHP電子 http://goo.gl/tFy2Mh
「翔泳社の本」書籍カタログ2016年春期版 http://goo.gl/vHwuuv
翔泳社の本 Vol.03 http://goo.gl/1nf929
翔泳社の本 Vol.02 http://goo.gl/4Nz3q7
翔泳社の本 Vol.01 http://goo.gl/GUGqLn
オッサンになると涙もろくなる。
(多少だが)苦労していると、「この人は真実を語っているな」ということは大体分かるし。
ネットの世界では凄そうな人がいるんだけども、身近な凄い人は案外そういうのと無縁で生きている。
少なくとも、四六時中ネットのリアルタイムの話題にリソースを割くなんて馬鹿な真似はしない。
「ネットはいきなり頂点の人が可視化されるので自信を無くす」という話はよく聞くが、
自分の体験からすると頂点らしいネットの凄い人も身近な凄い人も能力的にはあまり変わらない気がする。
要は「本人がやりたいかどうか(いや、「やるかどうか」)」が問題なだけであって、煌びやかさに惑わされて
能力が無いと思っている人も続けていれば勝手に能力はつく。連戦連敗でも「何割かは勝ち」の場合もある。
それを次につなげれば、逆境であるほどレバレッジがかかって能力が上がる。
ある時、凄く出来る女性プログラマーがいて「どうやればそんなに出来るんですか?」と聞いたことがある。
答えは、「デスマーチをくぐっていけばこれくらいの実力はつく」だった。
だから、能力が無いと嘆く若者も(オッサンも、あるいは女性も)絶望する必要は無いと思った。
単に守りの姿勢、ポジションが安定したので、後は受け身で人生守りに入ろう、となった瞬間に思考が硬直化
するだけの話であって。
とまあ、増田で書いた所で寝言なのだが、「ネットの人がそれほど凄くもない」ということは、
例えば、はてブで上がってくる書籍関係の記事はほとんどフィクション系でノンフィクション系が少ない。
いつだかの村上春樹のネット相談で、「小説をバカにする夫が許せない」みたいな話題があったが、
実際は逆じゃないかな?と思う。「ビジネス書を読んでいる人は意識が高い」と揶揄されるのが
本当のところではないのか。
しかも下らないライフハック系の記事はホットエントリになったりして、Kindleのセールで買えよと思う訳だが、
そんなことを言っても聞き流されるのがオチだと言うことも分かる。
それはともかくとして、最初の話に戻ると、真実を語っている人に弱い。
今日、ようやく仕事に区切りがついたので、ダラダラとネットを見ていたが、久々に再読してフリーでもいい文章が
落ちているものだと思った。上に書いたワイ氏の駄文の何千倍も役に立つ文章が落ちている。
リンクを貼っても読まれないと思うので、抜粋しながら以下に転載したい。
「ハッカーと画家」のポール・グレアムの抜粋だ。ハッカー以外にも役に立つと思う。
転載元:
http://practical-scheme.net/trans/hs-j.html
<版権表示>
本和訳テキストの複製、変更、再配布は、この版権表示を残す限り、自由に行って結構です。
(「この版権表示」には上の文も含まれます。すなわち、再配布を禁止してはいけません)。
Copyright 2005 by Paul Graham
原文: http://www.paulgraham.com/hs.html
日本語訳:Shiro Kawai (shiro @ acm.org)
<版権表示終り>
(「知っておきたかったこと」より)
だから、卒業演説はこんなふうになるだろう。 「きみと同じ能力を持つ誰かができることなら、きみにもできる。
そして自分の能力を過小評価しちゃいけない。」 でも、よくあることだけれど、真実に近付こうとするほど
多くの言葉を費さなくちゃならなくなる。 かっこよく決まっている、でも正しくないスローガンを、 泥を
かき混ぜるみたいにいじってみたわけだが、 これじゃあまり良いスピーチにはならなさそうだ。 それに、
これじゃ何をすべきかってこともよくわからない。 「きみと同じ能力」って? 自分の能力って何だろう?
風上
この問題の解法は、反対側からやってみることだ。 ゴールを最初に決めてそこから逆算するんじゃなく、
より良さそうな状況に向けて少しづつ前に進んでゆくんだ。 成功した人の多くは実際にはそうやって成功したんだ。
卒業演説方式では、きみはまず20年後にどうなりたいかを決めて、 次にそこに至るには今何をすればいい、と考える。
ぼくが提案するのは逆に、将来のことは一切決めないでおいて、 今ある選択肢を見て、良さそうな選択肢がより
時間を無駄にしてない限り、実際に何をするかってことはあまり問題じゃない。 面白いと思えて、選択肢が
増えるものなら何でもいい。増えた選択肢のどれを 選ぶかなんて後で考えればいいんだ。
たとえば、君が大学の1年生で、数学と経済学のどっちを専攻しようかと 迷っているとする。この場合はね、
数学の方が選択肢がひろがるんだ。 数学からはほとんどどの分野へも進むことができる。数学を専攻していたら、
経済学の大学院へ進むのは簡単だろう。でも経済学を専攻して、 数学の大学院へ進むのは難しい。
グライダーを考えてみるといい。グライダーはエンジンを持っていないから、 風上に向かって進もうとすると
高度を大きく失うことになる。 着陸に適した地点よりずっと風下に行っちゃったら、打てる手はひどく
限られるものになるだろう。風上にいるべきなんだ。 だからぼくは「夢をあきらめるな」のかわりにこう言おう。
「風上をめざせ」。
でも、どうすればいい? 数学が経済学の風上だったとして、 高校生はそんなことを知っていなくちゃならないんだろうか。
もちろん知らないだろう。だから、風上を自分で見つけ出さなくちゃならない。 風上を知る方法のヒントを
いくつかあげよう。 賢い人々と、難しい問題を探すことだ。賢い人々は自分達で固まりがちだ。
そういう集団を見つけたら、たぶんそれに参加する価値はある。 但し、そういう集団を見つけることは簡単じゃない。
大学生になったばかりのときには、大学のどの学部もだいたい似たように見える。 教授たちはみんな
手の届かない知性の壇上にいて、凡人には理解不能な論文を 発表している。でもね、確かに難しい考えが
いっぱい詰まっているせいで 理解できないような論文もあるけれど、何か重要なことを言っているように
見せかけるためにわざとわかりにくく書いてある論文だっていっぱいあるんだ。 こんなふうに言うと中傷に
聞こえるかもしれないけれど、 これは実験的に確かめられている。有名な『ソーシャル・テクスト』事件だ。
ある物理学者が、人文科学者の論文には、 知的に見えるだけの用語を連ねたでたらめにすぎないものが
しばしばあると考えた。 そこで彼はわざと知的に見えるだけの用語を連ねたでたらめ論文を書き、
一番良い防御は、常に難しい問題に取り組むようにすることだ。 小説を書くことは難しい。
小説を読むことは簡単だ。 難しいということは、不安を感じるということだ。 自分が作っているものが
上手くいかないかもしれないとか、 自分が勉強していることが理解出来ないんじゃないかという不安を
感じていないなら、それは難しくない問題だ。 ドキドキするスリルがなくちゃ。
ちょっと厳しすぎる見方じゃないかって思うかい。 不安を感じなくちゃダメだなんて。 そうだね。
でもこれはそんなに悪いことじゃない。 不安を乗り越えれば歓喜が待っている。 金メダルを
勝ち取った人の顔は幸福に満ちているだろう。 どうしてそんなに幸福なのかわかるかい。安心したからさ。
幸福になる方法がこれしかないと言っているんじゃないよ。 ただ、不安の中にも、
そんなに悪くないものがあるって言いたいんだ。
野望
「風上をめざせ」というのは、現実には「難しい問題に取り組め」という ことだった。そして、
君は今日からそれを始めることができる。 ぼくも、このことに高校にいる時に気付いていたらなと思うよ。
たいていの人は、自分がやってることを上手くできるようになりたいと 思う。いわゆる現実社会では、
この要求はとても強い力なんだ。 しかし高校では、上手くできたからっていいことはあまりない。
やらされていることが偽物だからだ。 ぼくが高校生だった時は、高校生であることが自分の
仕事なんだって思ってた。 だから、上手くやれるようになる必要があることっていうのは、
学校でいい成績をあげることだと思ってた。
その時のぼくに、高校生と大人の違いは何かと聞いたなら、 たぶん大人は生活のために
稼がなくちゃならない、と答えていただろう。 間違いだ。ほんとうの違いは、大人は
自分自身に責任を持つということだ。 生活費を稼ぐのはそのほんの小さな一部にすぎない。
もしもう一回高校をやりなおさせられるとしたら、ぼくは学校を 昼間の仕事のようにあしらうだろう。
学校でなまけるということじゃないよ。 昼間の仕事のようにやる、っていうのは、
それを下手にやるってことじゃない。 その意味は、それによって自分を規定されないようにするってことだ。
たとえば昼間の仕事としてウェイターをやっているミュージシャンは、 自分をウェイターだとは思わないだろう。
同じように、ぼくも、自分を高校生だとは思わないだろうね。 そして昼間の仕事が済めば、本当の仕事を始めるだろう。
高校時代を思い出して一番後悔することは何かって尋ねると、 たいていみんな同じ答えを返す。時間を大いに
無駄にしたってね。 君が、今こんなことをしてて将来後悔することになるだろうなと 思っているなら、
きっと後悔することになるよ。
これは仕方ないと言う人もいる。高校生はまだ何もきちんと出来ないからってね。 ぼくはそうは思わない。
高校生が退屈しているというのがその証拠だ。 8歳の子供は退屈しない。8歳の時には「ぶらつく」かわりに
「遊んで」いたはずだ。 やってることは同じなのにね。そして8歳の時、ぼくは退屈することがほとんど
無かった。裏庭と数人の友達がいれば、一日中遊んでいることができた。
今振り返ってみれば、中学高校でこれがつまらなくなった理由は、 ぼくが他の何かをする準備が出来たからだった。
友達とぶらついちゃだめだなんて言ってないよ。 誰ともつき合わなかったら、仕事しかしないむっつりした小さな
ロボットに なるしかない。友達と出かけるのは、チョコレートケーキみたいなもんだ。 時々食べるからおいしい。
毎食チョコレートケーキを食べていたら、 たとえどんなに好きだとしても、3食目には吐き気がしてくるだろう。
良い成績を取る以上に何かしなくちゃならないと聞いたら、 『課外活動』のことだと思うかもしれない。
でも君はもう、ほとんどの『課外活動』がどんなにばかげたものかを知っているよね。 チャリティの
寄付集めは称賛されるべきことかもしれないが、 それは難しいことじゃない。 何かを成し遂げるってこと
じゃないからだ。 何かを成し遂げるっていうのは、たとえば上手く文章を書けるようになるとか、
コンピュータをプログラムできるようになるとか、 工業化以前の社会の生活が実際どんなものだったかを知るとか、
モデルを使って人間の顔を書くことを学ぶとか、そういうことだ。 この手の活動は、大学入試願書に一行で
書けるようなものにはなかなかならない。
堕落
大学に入ることを人生の目標にするのは危険なことだ。 大学に入るために自分の能力を見せなくちゃならない
相手っていうのは、 概して鋭いセンスを欠いている。多くの大学では、 きみの合否を決めるのは教授じゃなくて
入学管理者で、 彼らは全然賢くない。知的社会の中では彼らは下士官だ。 きみがどれだけ賢いかなんて
彼らに分かりはしない。 私立の進学校が存在することが、その証明になっている。
入試に受かる見込みが上がらないのに多額の金を学校に払う親はほとんどいない。 私立の進学校は、入試に
受かるための学校であることを明示している。 でも立ち止まって考えてみたまえ。同じくらいの子供が、
ただ地域の公立高校だけに行くより私立の進学校に行った方が入試に受かりやすくなるってことは、
君達の多くは、今人生でやるべきことは大学入試に受かるように なることだと思っているだろうね。
でもそれは、自分の人生を空っぽの プロセス、それを堕落させるためだけで一つの業界が存在しているほどの
プロセスに押し込めていることになる。 シニカルになるのも無理ないよ。 君が感じている不快感は、
リアリティTVのプロデューサーや タバコ会社の重役が感じているものと同種のものだ。 君の場合は給料を
もらっているわけでもないのにね。
じゃあどうしようかね。 ひとつ、やっちゃいけないのは反抗だ。 ぼくは反抗した。それは間違いだった。
ぼくは、自分達の置かれた状況をはっきり認識していなかったけど、 なにか臭いものを感じていた。
だから全部投げ出したんだ。 世界がクソなら、どうなろうと知ったことか、ってね。
教師の一人が試験対策のアンチョコを使っているのを見つけた時に、 ぼくはこれでおあいこだと思った。
そんな授業でいい点数をもらって どんな意味があるっていうんだ。
今、振り返ってみれば、ぼくは馬鹿だったと思うよ。 これはまるで、サッカーで相手にファウルされて、
おまえ反則しただろ、 ルール違反だ!と怒ってグランドから立ち去るようなものだ。 反則はどうしたって
起きる。そうなった時に、冷静さを失わないことが重要だ。 ただゲームを続けるんだ。
きみをこんな状況に押し込めたのは、社会がきみに反則したからだ。 そう、きみが思っているように、
授業で習うほとんどのことはクソだ。 そう、きみが思っているように、大学入試は茶番だ。 でも、
反則の多くと同じように、悪意があってそうなったわけじゃない。 だから、ただゲームを続けるんだ。
反抗は服従と同じくらいばかげたことだ。 どちらにしてもきみは他人に言われたことに縛られている。
一番良いのは、直角の方向に足を踏み出すことだ。 言われたからただやる、でもなく、
言われたからやらない、でもない。 かわりに、学校を昼間の仕事にするんだ。昼間の仕事だと
考えれば 学校なんて楽勝だよ。3時には終わるんだし、なんなら自分のやりたいことを 内職しててもいい。
好奇心
じゃあ、本当の仕事は何になるんだろう。 きみがモーツァルトでない限り、やるべきことはまずそれを
探し出すことだ。 やりがいのあることって何だろう。すごい発想をする人達はどこにいるだろう。
そして一番重要なこと:自分は何に興味があるだろう。 「適性」という単語はちょっと誤解を招きやすい。
元から備わった性質のように思われるからね。 最も強い種類の適性とは、ある種の問題に対する
どん欲な興味だけれど、 そういう興味は後天的に獲得するものが多い。
この考えの変化したものは、現代の文化においては「熱意」という言葉で 呼ばれている。
最近、ウェイター募集の広告で「サービスに対する熱意」を 持った人を求めている、というのを見た。
本物の熱意は、ウェイターくらいじゃおさまらないものだ。 それに熱意という単語も良くない。
むしろそれは好奇心と呼ぶのがいい。
子供は好奇心旺盛だ。ただ、ぼくがここで言っている好奇心は 子供のとはちょっと違う。
子供の好奇心は広くて浅い。 ランダムに色々なことについて「どうして?」と尋ねる。
多くの人は、大人になるまでにこの好奇心が全部渇いてしまう。 これは仕方無いことだ。
だって何についても「なぜ?」と尋ねていたら 何もできないからね。でも野心を持つ大人では、
好奇心は全部渇いてしまうのではなく、狭く深くなってゆくんだ。 泥の庭が井戸になるんだ。
好奇心を持っていると、努力が遊びになる。 アインシュタインにとっては、相対性理論は試験のために
勉強しなくちゃならない 難しい式の詰まった本ではなかったはずだ。 それは解き明かしたい神秘に
見えていただろう。 だからたぶん、彼にとって相対性理論を見出すことは、 今の学生が授業で
それを学ぶことほど、努力とは感じられなかったんじゃないかな。
学校で植え付けられる幻想の一番危険なものは、 素晴らしいことを為すには自分に厳しくなければ
ならないというものだ。 多くの科目はあまりに退屈に教えられるから、 自律心が無いと全部に
出席することなんてできやしない。 大学に入ってすぐに、ぼくはヴィドゲンシュタインの言葉を読んで
びっくりした。彼は自律心が無くて、たかが一杯のコーヒーであろうと 欲しくなったら我慢することが
できなかったというんだ。
今、ぼくは素晴らしい仕事をした人を何人も知っているけれど、 みんな同じなんだ。自分を律すると
いうことをほとんどしない。 延ばせることはぐずぐず先に延ばすし、興味のないことをやらせようと
しても全くの無駄だ。そのうちの一人ときたら、自分の結婚式に 出席してくれた人へのお礼の手紙を
出してない。 結婚して4年経つのに。もう一人は、メールボックスに26000通のメールをため込んでる。
自律心が全くのゼロだったら困るよ。走りに行こうかなと思うくらいの 自律心は必要だ。ぼくも時々、
走るのが面倒だなあと思うけれど、 一度走り出せばあとは楽しめる。そして何日か走らないと具合が
悪くなる。 素晴らしい仕事をする人にとっても同じことなんだ。 仕事をしてないと具合が悪くなるし、
仕事を始めるだけの自律心は 持っている。ひとたび仕事を始めれば、興味の方に圧倒されて、
自律心は必要なくなるんだ。
シェークスピアは偉大な文学を産み出そうと歯を食いしばって 勤勉に努力したって思うかい。
そんなわけないさ。 きっと楽しんでいたはずだ。だから素晴らしい作品が書けたんだ。
いい仕事をしたいなら、必要なのは見込みのある問題に対する 大きな好奇心だ。アインシュタインに
とっての一番大事な瞬間は、 マクスウェルの方程式を眺めて、これはどうなっているんだろうと
自問したところにあった。
生産的な問題に照準を合わせるのには長い時間がかかる。 本当の問題は何なのかを見つけるだけで
何年もかかるかもしれないからね。 極端な例を言えば、たとえば数学だ。数学を嫌う人は多い。
でも学校で「数学」の名前でやらされていたことは、 実際に数学者がやっていることとはほど遠いんだ。
偉大な数学者のG. H. ハーディは、高校の時は数学が嫌いだったと 言っている。ただ他の生徒より
高い点数をとれたから選択しただけだったと。 後になって、彼は数学が面白いということに気づいた。
質問に正しく答えることのかわりに、自分で問題を見つけるようになってからね。
ぼくの友達の一人は、学校で提出するレポートに苦しんでいると 母親が「それを楽しむ方法を見付ければいいのよ」
っていうんだとぼやいていた。 でもそれが、やるべきことなんだ。世界を面白くする問いを見つけ出すんだ。
素晴らしい仕事をした人は、ぼくらと違った世界を見ていたわけじゃない。 ただこの世界の中の、
ほんのちょっとした、でも不思議なことがらに気づいただけなんだ。
これは学問だけの話じゃない。
「車はどうして贅沢品じゃなきゃいけないんだ? 車が日用品になったらどうなるだろう?」
これがヘンリー・フォードの発した 偉大な問いだった。フランツ・ベッケンバウアーの問いはこうだった。