2016-01-14

マンガ図書館Zというサービスについて/赤松健がやりたいこと2

マンガ図書館Zというサービスについて/赤松健がやりたいこと

http://anond.hatelabo.jp/20160114204909

の続きです

最終目標

ずばり、赤松さんが何をやりたいか、何を最終目標としているかというと、上記ブログ、最新記事表題にもある通り「電子書籍YouTube」でしょう

赤松さんは将来を見据え、Googleamazon運営し、多量のインセンティブを取られ、アメリカ式表現規制が導入された読み放題サービスではなく

発生利益のほぼ全てが権利者に渡り、過度な表現規制のない「マンガ図書館Z」という読み放題サービスを作りたいと考えているのです

「え?読めなくなった絶版漫画を読めるようにするサービスでしょ?」

絶版漫画以外は扱わないんじゃないの?」

このように思われる方もいるかも知れません、それも当然です

赤松さん自身ブログにおいて当初から絶版漫画対象に、と明言しています

しかし実は最近ブログ記事では少しトーンが変わってきています

(切り取った文章では、赤松さんの言いたいことが伝わらないかもしれません、できればぜひそれぞれ全文を読んでみてください)

最近アマゾンAmazonプライムで「ビデオ見放題」に続いて「音楽聴き放題」も始めました。

次は、どう見てもAmazonプライムでの「マンガ読み放題」を狙っているはずです。もともと本業書籍ですしね。

(略)

・・・ここまで来ると、我々「日本人」が、しかも「クリエイター主導」でこれを率先して進めないと、

またもや外資に扉を開けられて、我々日本人はそれを「使わせていただく」ことになってしまいそうです。

http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20160113/p1

・・・目指すは、出版社(=新作を持つ)と共同での、日本の全マンガ作品コンプリート蒐集

ここに来れば、どんなマンガでも必ず読める(または新作を買える)。私たちの仕組みを使えば、この果てしない夢が叶うと考えております

http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20151224/p1

さあ、そして今回。いよいよ私たちの最大の夢である

・「日本過去の全マンガ作品コンプリート収集

に着手いたします!

http://www.mangaz.com/siteinfo/view/author/



更に「マンガ図書館Z」には月額300円の有料プレミアム会員プランがあります

これは、アダルト漫画対応するためと説明されていますが、今後、プレミアム(有料)会員向けに絶版以外の漫画が読めるサービスを開始することを視野にいれた展開でしょう

ここで繰り返しになりますがもう一度、論冒頭の逆説的な説明をさせて下さい

まずそもそも絶版漫画だけを読めるようにする便利サービスというのであれば

youtube的なアップロードシステムを取り入れる必要などありません、従前のアップロードシステムで十分に対応可能ですね

更に最初からその目的として謳っていた海賊版に対抗するという文句も、あまり意味のあるもではありません

違法アップロードされる漫画の量は圧倒的に絶版<その他だからです、つまり絶版以外の現在連載、発行されている漫画殆どなのです

そして何より、絶版のみを扱うのであれば、黒船としてgoogleamazon漫画読み放題サービスを始めた時の対抗軸になることは絶対に出来ません

まり本当に絶版漫画専用のサービスのみに終始するというのならここまで面倒くさいことをやってきた意味などないのです

別に赤松さんが途中で目的を変えたであるとか、そういうことではないと思います

最初からこういう展開を視野に入れた上で、扱い易い絶版漫画という分野でまず実績を積み上げて、その後絶版以外の漫画にも進出たかったのでしょう

そしておそらく、今すぐに読み放題サービスを始めるということもないでしょう

ある程度今後の成り行きを見守り、上手くいきそうなら、といった感じだと思います

反論

しかし種々の権利問題出版社への合意を取り付け、実際にマンガ図書館Zが絶版以外の漫画を扱い出した場合

そのサービスに対して様々な反対意見も考えられます

現在違法サイト海外違法サービス漫画が読み放題だとはいえ、そんなサービスを利用する人間は限られている

しかし、マンガ図書館Zとして正式国内サービスを開始してしまえば、今まで紙の書籍を買っていてくれたお客がそちらに流れてしまう」

これは非常に筋の通った意見だと思います

確かにいくら海賊版が溢れているとはいえ、やはりそんなものを利用するのは少数派です

一つにはそもそもその存在を知らないという人たちも多い

更に一つ、知っていても違法な事に手を染めたくない人たちが大半、というような理由です

マンガ図書館Zというサービスがもし出来てしまい、そして有名になれば、今まで海賊版存在を知らなかった人たちの中にも利用を始める方が出てくるでしょう

そして違法からという理由で避けていた人たちも、やはり使いはじめるでしょう、そうなると当然、書籍の売上は減ることが予測されます、これは確かに問題かもしれません

しかしそれは果たしてマンガ図書館Zがなければ解決される問題でしょうか?

この記事でも述べてきたようにそして赤松さん予測されるように、例えマンガ図書館Zが読み放題サービスを始めなくても

Googleamazon類似の読み放題サービスを始めるのではないでしょうか?

もしそうなればやはり紙の書籍の売上は減るでしょう

そしてそれがスタンダードに、日本とは表現規制も何もかも違う外国サービス業界標準になってしまったら、それは漫画家にとって不利益はいえないでしょうか

但し、このように、より悪い状況を想定し、それを人質のように選択を迫るという行為を嫌う方も多いと思います

確かにある意味から物言いでこの様にどっちが良いか、と選択を迫られるのは気持ちの良いものではありません

しかし、現実音楽業界及びネット販売業界では、そうした選択の末、現在amazonApple支配するような状況が生まれしまっています

もちろん

「それでも、昔ながらの紙の書籍を売るビジネスが好きだ。電子書籍ビジネスには関わりたくない」といった意見

「本当にGoogleamazonが読み放題サービスを始めるかなど誰にもわからない、そしてそのサービス日本にとって悪いものであるという想定も所詮はただの推測に過ぎない」

という意見もあると思います、前者の方にはマンガ図書館Zというサービス自体が決して受け入れられるものではないでしょうし

後者の言い分もそれを100%否定できるような材料はありません

他にも

「そもそもなぜ赤松さん(GYAO)がサービス運営するのか?自分赤松さん(GYAO)は嫌いなので使いたくない」

「結局はお金や名声目当てでは?マンガ図書館Zが成功した後、サービス内容が改悪されない保障がどこにある?」

マンガ図書館Zが次善の策であるように言っているが、もっと考えれば漫画業界にとってより良い方法があるのではないか」

等など、考え出せば切りがありません

ありがちな結論

そしてそれはどの意見尊重されるものであると思います

漫画家権利者、そしてマンガ業界を支える関係者やファン、消費者の方々が十分に考え、導き出した結論であれば

例えそれがマンガ図書館Zには反対!という意見であっても仕方のないことでしょう

何より重要なのは、より多くの当事者日本マンガ業界の現状を認識し、ただ座視するのではなくそれぞれに考え行動することではないかと思います

そしてもし、その結果がマンガ図書館Zを支持するというものであれば、ぜひ応援して頂ければと思います

最後

何度も繰り返しになりますが、断定口調で書いているもの含め、この文章殆どが、あくまで筆者の推測です

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