はてなキーワード: 物質とは
魔法が学問になって体系だったのに相変わらず浮遊のふわふわだったり空間から物質を出したりな超能力は「未解明」という事で謎のまま当たり前に使われる
だけど「魔法はイメージなんだ(ドヤア」で攻撃魔法とか防御魔法は知識ひけらかしが始まるよね
とか書いとけば入れ食いですよ
キモオタデブどもはGWの予定なんか無いから自室のPCから不毛なレスバを始める訳ですよ
チョロすぎw
追記:
露骨に「どうだ!俺は今から釣りをするぞ!!」ってアッピールしたつもりなのに普通に反応があって
みんな優しいんだな
冒険心というかバトル脳のようなものは男なら誰でも理解できる。少年の心はこの胸の奥にある。
脳の物質的構造にまったく差異がないのなら、どうして明らかな男児女児の言動の性差が出るんでしょう。友人宅の双子は男の子は少年マンガを読んで、女の子は少女マンガと、好みは明確に分かれてるようです。
■不幸率以前に、まずスキンケアね
こないだ東大の先生が言ってたんだけど、男女の脳は何も違いがないらしい。なのに。どうしてセルフケアしようとしないんだろう、どれだけ勧めても、そもそも自分をいたわる感情が欠けてるような気がして。
ソース検索しました。確かに最新の研究では男女に脳の差はない、とのことでした。
でも私にはどうしても信じられません、男の子はワニとか恐竜とかロボットとか、女の子はピンクとかフリフリとかおママごととか、好みには明らかに性差があります。
男性ホルモンの影響を考えましたが、精巣が男性ホルモンを生産するのは思春期以降とのことです。
説明がつきません。
脳の物質的構造にまったく差異がないのなら、どうして明らかな男児女児の言動の性差が出るんでしょう。友人宅の双子は男の子は少年マンガを読んで、女の子は少女マンガと、好みは明確に分かれてるようです。
セルフケアの話題も出ていますが、私自身のクラスメイトの友達を思い出してみても男子たちは、どこかガサツで、他人や自分への優しさが足りなかったな、と思うのです。
結局のところ我々は、この思想の完遂に失敗した者たちの末裔なわけなのだけれども。
時代を経ることによって大衆の意識が変わり、出生が倫理に反することとなる日は来るのだろうか?
どこからか、出産にメリットはない(けど幸せ)みたいな記事がバズったかしらんが流れてきて、こういう記事にこそ「何でも許せる人向け」をつけて欲しいと思った。という余談はさておいて、そんな但し書きが付いていないと言う事実が、何よりも世論を表している。
メリットがないのにやりたくなる、そこだけ切り抜くと薬物と何が違うんだと言いたくなる。どちらも同じく、個々人の社会的な人格としての損益計算を、脳内物質の分泌により無視させ、人をそこまで突き動かしてしまう。結局のところ人間は脳内物質に支配されているのだなぁと思うところだ。
生殖と薬物で異なるのは、生殖に社会的なメリットがあるかどうか。生殖は単純に将来の働き口が増えるし、種の存続には必須である。個々人は損をするかもしれないが、種としては得である。産まれてきた人間の何割かはその人生全体で「損」をするが、そんなことは種としては知ったこっちゃない。
この脳内物質による支配の盤石さは、紀元前から数千年に及ぶ反出生主義の敗北史が証明している。それほどまでに強力なのだ。
反出生主義の成就という目線で重要なのは、生殖によって社会的人格としては「損」をするということ。何よりも現在進行中の少子化がそれを証明している。それでもなお、生殖を根絶することは出来ていない。個々人の社会的人格を膨れ上がらせて、損益のみで人類をコントロールすることは難しい。
だいいち、人間は外付けの社会的価値の差し引きによっては脳内物質の支配に抗うことができない、というのは薬物でわかっていることだ。損をしてもやりたいんだから、辞めないに決まっている。我々は学ばなくてはいけない。
であれば次に目指すことは、生殖の社会的メリットを減らすことだ。これはごく単純に、人間以外の働き手を増やせば良い。今を生きる人間たちが、後続世代がいなくても豊かな老後を暮らせると思わせさえすれば良い。そうすれば、老後に面倒を見てもらうためだけに子供を産むクソゴミカスウンコの行動を封じることができる。生殖も、少しは減るだろう。
しかし、そこまでやっても人間は止まらない。たとえ生殖が不要な社会になり、生殖がただただ社会的個人として損をするだけの行為になってもなお、人間は生殖をやめないだろう。薬物は現代その状況にあるが、それでも根絶できていないためである。であればもう手詰まりだ。人間が生殖をやめることはない。人間が生殖のための生殖器であるが故に。
どうしてそんなに産みたいんだ。何故。
誰もが死にたくない。であれば誰もが産まれないしか選択肢はない。ないのだ。
赤子は意味もなく産声をあげるかもしれないが、遠い未来、彼らの何割かはやはりあのとき産まれたくなかったと泣いていた、そう気がつくと言うのに。
――悪性のすべてを兼ね備えた最悪の食品
最近、ポテトチップスなどのスナック菓子に「ノンフライ」をうたうものが多くなっていることに、あなたは気づいているでしょうか。
これは、「こんなものをつくっていてはまずい」と早くからわかっていたメーカーが、ようやく自主規制を始めたからだと、私は推測しています。
実は、ポテトチップスには「アクリルアミド」という発がん性の高い物質が大量に含まれています。アクリルアミドはAGEの1つです。
もともとアクリルアミドは工業用に広く使われていた物質で、がんや繁殖障害を起こすことが知られていました。そのため、あくまで「公害問題」として実態を調査していたスウェーデンで、食品中にもアクリルアミドが存在することが偶然にわかったのです。
このことは世界中に衝撃を与え、日本でも厚生労働省や農林水産省を中心に本格的な研究が開始されました。
その結果、とくに、120度くらいの高温で加熱した炭水化物(イモ類や小麦粉、米粉など)に大量に含まれることがわかりました。つまり、ポテトチップスやドーナツ、油で揚げたスナック菓子などには、アクリルアミドがいっぱい入っているということです。
こうした調査結果が出た段階で、スナック菓子のメーカーは相当な衝撃を受けたことでしょう。そして、「ノンフライ化」が静かに進められたのだと、私は考えています。
しかし、そういう一連の出来事を一般の消費者の多くはいまも知らずに、高温の油で揚げたポテトチップスを喜んで食べているのです。
ギャンブル依存症はふつうに病気。これは誇張とか貶めようとかじゃなくて、病気。
依存症は、日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない(コントロールできない)状態となってしまいます。
依存症にはアルコールやニコチン、薬物などに関連する物質依存症とギャンブル等の行動や習慣に関連する行動嗜癖があります。これらは、特定の物質や行動を続けることにより脳に変化が起きることにより症状が引き起こされる病気で、本人のこころの弱さのために起きている現象ではありません。
依存症は病気の一つで、適切な支援や治療を受けることが重要です。「(家族や知人、自分が)依存症かもしれない」と思ったら、保健所や精神保健福祉センターに御相談ください。依存症について正しい知識と理解を持つことが、当事者の方を支援や治療につなげる一番の近道です。
最近、スポーツが、軽音楽(バンド活動)並に、社会不適合者を育てるのではないか?と思うようになった増田です
(ヤベー口の利き方するプロパーがかなりの割合いる某社を見て)
まぁ体育会系の有害さと、男女のあれそれは横に置いといて・・・・
筋肉貯金、体力作り、運動による脳内物質のコントロール、これらの有用性については異論ないです
きっちりやっていきたいよね・・・
ただ、発達にありがちなこと言うと、協調運動に問題あるから、それ以前の問題なんだよなぁ・・・
(もちろん、発達のアスリートやフィジカルワーカーもいるので全員ではない)
ジム行っても筋トレすらロクにできないよ・・・トレナーつけても全然効いてる様子ないのよな
めっちゃ運動負荷の低いサークルトレーニング用の機器なら、まぁ運動音痴でもなんとかなるけど、
共働き。
職場の健康診断で卵巣近辺に影がある。と言われて、クリニックをさんざん盥回しさせられたあげく、
リンパに転移もがっつりしてて、もう手術の適応ではない。なんだそうな。
はあ?としか言えんかったね。
そのうえで、今だに自覚症状はほとんどなく、言われてみたら腹が張ってるかな?という程度らしい。
始まった抗癌剤の副作用の方がはるかにデカい。食欲不振、手足のしびれ、便秘。。。
その副作用も一週間ほどでなくなり、仕事も休んで家でゴロゴロ。
つまるところ、増えるデキモノらしい。
ほいで、ガン死とは何か?
いまんとこ、どれにもあてはまってない。
ほんま、いつ誰が罹る、ところから、どういう進行するのか、ひたすら最悪なガチャ回してるみたいな病気やで。
ひたすら、主要臓器に転移しないこと。癌自体が膿んだり出血しないこと。悪液質にならんこと。抗癌剤が効いてくれること。を祈る毎日です。
順調で問題のない自然妊娠・出産・育児について、ネガティブなことを言っています。ひとによってはとても気に触る内容だと思いますので、自衛をお願いします。
薄々「不妊」の2文字がちらつき、ひとりこっそりググり始めたところで自然妊娠、出産した。
客観的にはごくごく平均的か、順調な部類だろう妊娠・出産・育児の2023年度だった。夫や親族との関係、職場環境は恵まれていたが、そりゃあ先進国は少子化するわな〜とも思った。
いわずもがなつわりはつらい。妊娠前に漠然と想像していたのは猫が突然毛玉を吐くような、日常生活に「嘔吐」が足されたものだった。実際なってみるとつらさの本体は、なんとなく過ごす「日常」の全てが「吐き気がする時間」に塗り替えられることだった。
数割の確率で流産するという妊娠初期がつわりのピークなので職場にどこまで報告するのか迷いながら、まともに働けない体になってしまったのだとばかり感じた。
膨れていく腹は皮膚が張り裂け、赤紫にひび割れる。お産の瞬間にはお股の穴が肛門に向かって裂ける、あるいは予防的に鋏で切られる。
黒変していく乳首は、マッサージと称して指先三本で少し痛いくらいまではさんでつねって、産後に備えることが推奨される、ニキビを深追いしたときのような黄色く透き通ったベタベタした汁がにじみ出る。
自分の内臓に、ひとひとりの命が掛かっていることがプレッシャーだった。断続的な胎動が2時間とだえているときは胎児の命が危ぶまれるので急いで病院へ、とはいえ30分あくのは胎児の睡眠サイクルであり正常。胎動が弱ったときも病院へ、ただし臨月になると弱く感じることもありそれは問題無い。
食事の不摂生をすれば悪い影響を背負わせるかもしれない。睡眠時は仰向けはリスクがある、うつぶせなんてしたくてもできない、左を下にしてシムス体位と呼ばれる格好を。心肺機能は圧迫されるが体力は落ちないように。
産気づくその瞬間まで8〜9ヶ月間ずっと何事もなくとも、お産のその数時間でのトラブルもありえる。狭い産道を抜けるのは子供にとっても負担で、その瞬間に障害を負うことがある。「羊水塞栓症」といって破水後に発症する原因不明・母体死亡率6割の病もある。
日本のお産の1/4が帝王切開で、これは内視鏡手術やカテーテル手術が発展した現代において珍しく大きく腹筋と内臓とを切り裂く手術だ、3kgの胎児を、腫瘍と違って無傷のままで、まるっと取り出さなければならないのだから。
産休育休でキャリアが、とか、つわりが重いとか軽いとか言う以前に、母体にメリットが無さすぎる。新しい命が産まれる、ひとひとりが無から育まれ出会える奇跡を前には些事ではあるんだろうけど、男性がうらやましくて仕方がない。現代医療のおかげで母体の死亡率は限りなく低くなっているけれど、母親の死亡率が「限りなく低い」に対する、父親の死亡率の限りのない低さよ。
代理母出産ビジネスの、金で人権を買う感覚の先進的っぷりに目眩がする。人工子宮が実用化してほしい。透析なんかと比べても遠く遥かハードルは高いとは聞くけど。
妊婦健診や出産には補助金が出るし、有給休暇とは別枠で必要な休みは取っていい制度はある。(実際のところ大抵の病院で補助金以上の支払いが発生するし、休みを取る心苦しさはおぼえてしまうけれども。)こういった、必然的に生じるマイナスをゼロをする制度は整えようとされている。でも、本音を言えばゼロでは割に合わない。代理母ビジネスで動く金の半分ぐらい夫から妻へ、男性から女性に動いてほしい。いくらか知らないけど。代理母ビジネスが適切な額なのか知らないけど。
閑話休題、こども家庭庁までもが「妊娠は病気じゃない」と言ったが、私自身という個を尊重すればするほどに、孕むという行為は私自身を損なうものだと感じる。
妊娠、怖かったし、やだった。いいことなかった。夫との間に新しい命が生まれて大切な家族に出会えたことは望んだことだけど、それ以外の…、私自身のことを考えた時に、妊婦であることに良いことなんていっこもなかった。心身がつらくて、体が醜くどんどん変形して、私自身ともう一人の命にリスクと責任が生じただけだった。上手く言えない。伝わるだろうか。
妊娠初期、つわりが辛かった時期に、周囲のごく一部の人たちに妊娠を伝えると皆「おめでとう」と言ってくれるのに泣きそうだった。周りの人から祝福されないとやってられないと思った。私が吐き気に苛まれ続けるコレはめでたいんだ、喜ばしいんだと周りの人が皆で言ってくれないと。
じゃあ私は今後避妊を徹底して第二子以降はナシで、かというと、それも断言できない気持ちも正直ある。メリットデメリットや打算計算で妊娠はできないなと感じた。子供はかわいい。両腕にすっぽり包まれてなお空間の余る命を抱きしめていると、そういう脳内物質がドバドバ出るのを感じる。こんな可愛い子供に会えるならもう一人産みたいのが本音。こんな可愛い子供に会えるなら。
女を濡らすのも社会的に信頼されるのも高身長男の低音なんだよなあ
──ビジネスシーンにおいて好まれる声や、「頼りになる」と思われやすい声の傾向はありますか?
よく言われるのは、低くて落ち着いた声ですね。デューク大学とカリフォルニア大学がかつて行った調査では、企業においてCEOの声が低ければ低いほど年収が高く、会社規模も大きく、より長い間トップの座を守れる傾向がある、という結果が出たことが話題になりました。
たしかに、「甲高い声は不安になる」という方は多いと思います。甲高い音には高い周波数が含まれているのですが、高い周波数の音を聞くと、脳の本能領域でストレス物質が生まれます。それが続くと、私たちはなんだか落ち着かないな、嫌だな、と無意識に感じてしまうんです。
逆に、低い周波数帯を多く含む声は人の精神を落ち着かせ、リラックスさせることがわかっています。もちろん高い声が悪いというわけではありません。ある程度高さのある明るい声は、人を元気づけたり覚醒させたりする効果も持っています。
たとえば、身長が高い人は比較的声帯が長く、低い人は比較的声帯が短いのですが、声帯が長い人ほど声は低くなる傾向があります。楽器でいうと、コントラバスのほうがバイオリンよりも音域が低いのと同じですね。ですから、地声を聞くと、その人の大体の身長や顔の骨格がわかります。
寝ている間に、脳で悪い物質を分解してるらしいが…そもそもの話だよ。寝るような体に進化するなよな。
寝てる間って無防備だし、睡眠時間もバカ長い。人間なら人生の1/3〜1/4は睡眠に使う。快楽を感じるわけでもない(体は感じてるのかもしれないが、寝てるから自覚がない)。とんでもない無駄行為。
どうして、こんな無駄機能を備えたバカ生物が生き残って、睡眠を必要としない生物が生き残らなかったのか。
鳥やイルカは片目睡眠できるから24時間活動できるけど、それでも「睡眠」はしてるんだよな。
睡眠で脳の悪い物質を分解してるっていうけど、起きてる間にそれ分解できる機能を持った生物はいなかったんだろうか。
人間では、何例か、ずっと起きてられる人がいるらしい。高熱の後にそうなったとか、脳にダメージ受けてそうなったとか理由は色々だが…つまり、可能なんだよ。脳に悪い物質がたまらないのか、起きながら分解してるのかは知らないが、とにかくできるはずなんだよ。
うーん。謎だなぁ。
補足:https://anond.hatelabo.jp/20240410005251# https://anond.hatelabo.jp/20240409234937#
(日本語記事) 新宿区でうつ病の治療ができる心療内科・精神科は神楽坂ストレスクリニック
https://kagurazaka-clinic.com/depression/
内科的疾患(甲状腺機能低下症、鉄欠乏性貧血、薬物性の疾患など)によって、表向きのうつ状態を引き起こすこともあり、適切な診断と治療が必要です。最近では、「鉄不足」がうつ状態やパニックを呈することがある事がわかってきました。この場合は、向精神薬よりも鉄剤を処方するほうが効果的です。
[NDPI] Latent Iron Deficiency as a Marker of Negative Symptoms in Patients with First-Episode Schizophrenia Spectrum Disorder
https://www.mdpi.com/2072-6643/10/11/1707
[Bibliomed] Assessing severity of involvement of autonomic functions in iron-deficiency anemia patients
https://www.bibliomed.org/?mno=36434
[Frontiers]Iron Supplementation Relieves Dysautonomia in Non-Anemic Female
[四季報 ONLINE] ヤクルトが大幅反発、「乳酸飲料がうつ病予防・治療に有効」と (2016/06/10)
ヤクルト本社(2267)が大幅反発した。11時02分現在、前日比220円(4.14%)高の5530円と東証1部の値上がり率上位20位以内に食い込んだ。
9日に国立精神・神経医療研究センター神経研究所との共同研究で、腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクが高くなることを世界で初めて明らかにしたと発表し、好感された。そのうえで、乳酸菌飲料やヨーグルトなどのプロバイオティクスの摂取がうつ病の予防や治療に有効な可能性があるとしている。
43人のうつ病性障害患者と57人の健常者の腸内細菌について、善玉菌のビフィズス菌と乳酸かん菌の菌数を比較したところ、うつ病患者がビフィズス菌、乳酸かん菌がともに一定以下であることが判明したという。
日本の精神科医ってものすごくレベル低そう・世界からクソ遅れてそうって偏見持っているけど
日本にはヤクルトがあるし食品メーカー(健康食品)も強いので研究費が降りるのだろう
脳腸相関が科学的に説明できるようになってきています
○ 脳腸相関とは?
機能性消化管疾患の患者さんを診療していて気づくのですが、おなかの症状だけでなく、眠れない、落ち着かない、頭痛、食欲がない、意欲がない、などの精神神経症状を訴えられる患者さんがたくさんおられます。
腸のせいで脳に影響しているのか、脳のせいで腸に影響しているのか難しい悪循環になっているように思えます。「脳腸相関」として医学的には以前からよく知られた現象として有名です。
これまで、便が軟らかくなりやすい下痢型の過敏性腸症候群の患者さんに対しては、「ストレスが原因ですから、生活などのライフスタイルを見直すことが重要です」といった説明をすることが治療の出発だったわけです。ところが、最近の研究によりこのような脳腸相関をある程度科学的に説明することが出来るようになってきました。
過敏性腸症候群の病態においては、腸内フローラの異常、短鎖脂肪酸などの腸内環境の異常により、腸から脳への信号伝達に異常が生じているようです。
消化管内腔の粘膜細胞に刺激が加わると、この信号は迷走神経下神経節を介して延髄孤束核へ、また、脊髄後根神経節を介して視床、皮質へ伝えられると考えられています。これが内臓知覚といわれるものです。この内臓知覚には消化管壁内に存在している内在性知覚ニューロンからの信号も関係していると考えられています。
特に、この内在性知覚ニューロンの情報伝達にはセロトニン3受容体(5-HT3受容体)が関与していると考えられており、過敏性腸症候群の下痢型の治療薬として5-HT3受容体の拮抗薬が著効することが証明され、臨床応用されています。腸内細菌のなかで神経伝達物資であるγアミノ酸(GABA)を産生する菌があることも確認されています。
この菌が少ない子どもは、行動異常、自閉症などになりやすいとされています。自閉症の子どもに対して腸内環境の改善による治療が試みられています。
ストレスの実験モデルとしてラットの脳室内にCRFを注入するモデルがあります。ストレス下で脳から腸へのシグナルの最初は視床下部の室傍核から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)です。このCRFは、下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌を刺激し、ACTHは副腎皮質からの糖質コルチコイド分泌を刺激し、ストレスに対して適応する様々な生体反応を起こします。いわゆる視床下部-下垂体-副腎軸(HPA軸)といわれるストレス応答です。さらにCRFは下部消化管(結腸)の運動亢進を起すとされ下痢型過敏性腸症候群のモデルとして使用されています。
こういったCRF投与によるストレス負荷を受けた腸管では、平滑筋刺激による運動亢進だけでなく、腸内の細菌叢にも変化が生じるようです。脳内のストレスが腸管に何らかのシグナルを送り、細菌叢に働きかけているようです。ラットの実験ですが、CRFを注入する前にラットに水溶性食物繊維を前もって投与しておくと、この腸管運動亢進が抑制されることも見いだしています。つまり、様々なストレスに対して腸管内からのアプローチが可能になってきているのです。
私たちが脳で幸せを感じるもとになる「幸せ物質」のひとつがセロトニンなのです。このセロトニンが脳内で正常に作用すると、ヒトは前向きな気持ちを保ち、幸せを実感し、健康ですごせるとされています。
セロトニンが不足すると、怒りやすく、時間が経過してもそれを抑えられなくなり、キレやすくなるようです。
実は、このセロトニンは腸管で作られているのです。さらに、このセロトニンの生成に特定の腸内フローラが関与することが明らかになりました。
無菌マウスの血中セロトニン濃度が通常環境で飼育されているマウスに比較して低濃度であり、無菌マウスは落ちつきがなくなるようです。
このようなマウスを普通の環境に戻したり、乳酸菌などを投与すると、マウスは落ちつきを取りもどします。子どもの脳の発達には腸内細菌の働きが大変重要であるようです。
腸内細菌にはカラダにとってよい作用をする有用菌(善玉菌)と悪い作用をする悪用菌(悪玉菌)が競り合ってすんでいます。この種類の多くは7歳ぐらいまでの生活で決定されるようですが、その後も腸内細菌の種類、量は多くの因子の影響を受けています。図を見てください。現状で私が考えている重要な因子を並べてみました。
有用菌を増加させるために最も重要なものが食物繊維です。特に水溶性の食物繊維が大事です。
大便の80%は水分で、残りの20%は剥がれた腸粘膜細胞、食べ物のカス、腸内フローラです。「バナナ便」と言われるような健康な大便のためにはいろんな対策が必要です。
重要なポイントは、大腸で「発酵」といわれる反応を上手く導き出すことで、この発酵反応には、材料としての食物繊維と主役の有用菌の存在が必須なのです。ところが困ったことに、日本人の食物繊維の摂取量は年々減少して、最近の調査によると、成人の1日当たりの食物繊維の摂取量は男女ともに15gほどに低下しています。
10代、20代では10g前後と極めて少なくなっています。食物繊維を多く含む食材としては、野菜、芋類、キノコ類、海藻類、豆類などがありますが、洋食の普及と共にこういった野菜の摂取が減少しています。
玄米から精白米にする過程で食物繊維は6分の1程度に減少してしまいます。現在の日本人は平均で5〜10gの食物繊維不足と考えられます。発酵食品は世界各地で昔から食卓に並んできました。
日本でおなじみの納豆、酢、みそ、しょうゆ、日本酒、漬け物、ヨーグルトはすべて発酵食品です。これらの発酵食品の製造には、カビ、酵母、細菌などの微生物、いわゆる発酵菌の働きが必要です。
もっとも重要な作用は、このような発酵菌が腸内フローラを有用菌に変化させることと考えられています。ポリフェノールにより腸内細菌の有用菌が増加することも分かってきました。
太陽化学株式会社:食と健康Lab>学術コラム>脳腸相関が科学的に説明できるようになってきています