「手書き」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 手書きとは

2024-03-16

字が汚い人はコミュニケーション能力が低い

当然そんな統計など存在しないので証明しようが無いが

経験的にそういう傾向はある

そもそも最近他人手書き文字を目にすること自体が減ってきているが

ちょっとした追加連絡でメモ書きを見て、字が汚い人ってコミュニケーション能力が低い人であることが多いよなぁと感じる

自分が読みづらい字を書くことで相手が読めずに困ってしまうということを想像すら出来ないのだろう

そんな想像すらできない人がコミュニケーション能力の高いわけがない

と思いませんか?

2024-03-15

[][]SpaceChem

2024-03-07 SpaceChemゲームクリア

2024-03-15 SpaceChem全実績解除(DLCの『63コルビ』クリアも含む)

プレイ時間 106時間(全実績解除時点)

あぁ、やった。

とうとう終わった。

しかったし、苦痛でもあった。

今はとにかく達成感に満ちあふれている。

印象に残ったステージ感想を忘れないうちに書いておこう。

ちなみにゲームの紹介は書かない。調べればわかることだからだ。

ネタバレをするつもりはないが(文章パズルネタバレをするというのも難しいけれど)、攻略する上でのヒントになってしまうかもしれないので、これからゲーム自力攻略したい人は読まない方がいいだろう。

あくまでも自分のための備忘録として書くつもりだが、すでにSpaceChemをクリアした人あるいはとっくに挫折した人は共感を得られるかもしれない。

(4番目の星)アルコノスト『[生産]ただならぬ頭痛

これまでのステージは、左側にある分子右側に運ぶだけの(ムーディー勝山的な)作業が中心だったが、このステージからはそう単純にはいかずに悩まされるようになる。

ステージ名の『ただならぬ頭痛』な伊達ではなかった。ちなみに2つ前のステージ名は『片頭痛への序曲』である。てっきりストーリー上での登場人物のことかと思っていたら、まさかパズルを解くプレイヤーのことも含んでいたとは。

このステージでいろいろと試行錯誤しているうちに、赤レイヤーで下側の入出力(inputβ、outputω)と青レイヤーで上側の入出力(inputα、outputψ)が可能なことに気が付いた。inputもoutputもシンボル右クリックすれば入力や出力の場所を変えられることに気が付いたのだ。

逆に言えば、これまでのステージはこんなにも基本的なウォルド(赤と青の2つある遠隔操作装置)の操作ができなくてもクリアできたというわけだ。

後のステージに比べたらまだまだ簡単な方だが、このステージきっかけにSpaceChemの難しさを実感することになる。以降は、パズルを考える時間苦痛が増えるとともに、攻略した時の達成感が大きくなっていった。

(6番目の星)ヘーパイストスⅣ『[生産(サイドストリー)]実験:KOHCTPYKTOP』

目標生成物が3種類もあり、しかも3種類とも原子が9個も必要であり、見た瞬間に難しいなと思ったステージ

サイドストリーであり攻略しなくてもゲーム進行が可能だったが、これまで全ステージを攻略したプライドからスキップをせずに挑むことにする。

実際にやってみたら意外と苦労せずに、目標生成物を気持ちよく出力できた。

(7番目の星)アトロポス基地『[研究]美しく青きドナウ

7番目の星の最初ステージ

チュートリアル的なステージ簡単クリアできたが、クリア後にReseachNetというオマケコンテンツが解禁されるときの画面が印象的だったので、強く記憶に残っている。

その画面に表示される頓痴気(とんちき)なメッセージ面白いのだ。

まりにも気に入ったので、こんな再現もしてしまったくらいだ。

ttps://anond.hatelabo.jp/20240211180709

ゲーム全体は問題なく日本語訳されているのに、なぜここだけヘンテコな翻訳になっているのだろうか?

(7番目の星)アトロポス基地『[研究]事故は起こるもの

ステージクリアするのに、挫折しかけたので印象に残っている。

入力も出力もシンプルであり、ぱっと見で簡単クリアできそうだった。

しかし、これには苦労した。

6番目の星は複雑そうに見えて意外と簡単クリアできるステージが多かったのと比べて、このステージ真逆だ。簡単に見えて難しい。

パズルを解くためにシンボルを設置していくうちにスパゲティ状にこんがらがってしまい、これ以上ウォルドを操作できなくなってしまった。そして、リセットして最初から組みなおしたが、それでもやはりスパゲティになってしまいうまくいかなかった。

2~3日に渡って数時間は考えて、最初から組み立てることを計3回はやったがそれでもうまくいかなかった。自宅の中で何度も頭を抱えて奇声を上げた。クリアしなければ次に進むことができないので、自分限界はここまでかと挫折しかけた。

SpaceChemはもう終わりにして他のゲームをしようかなどと思い始めたが、仕事中にこうすればスパゲティはもう少しはシンプルになるんじゃないかなぁと思いつく。

そしてギリギリクリアできた。

実力ではなく奇跡的なクリアだった。

使用シンボル数」は76で、ステージクリアランキングではグラフのほぼ右端だった。

シンボルをこれ以上配置するスペースは無かったけど、既存シンボルを利用してなんとか処理できたという感じだ。

クリアした瞬間に幸福感を感じたのか否かはあまり覚えていないが、ただただ解放感と安堵感に包まれたことは記憶している。

自分限界はもう近い、おそらく次かその次か、クリアできずに詰んでしまうことだろうと思った。それでも、たとえ詰むとしてもその瞬間までは全力を尽くし攻略情報などは絶対に見ないようにしようと、自分自身に誓いを立てた。

この時の誓いを破ることなく、ゲームクリアどころか全実績解除までできたことは我ながら意外なことだった。

(8番目の星)フリデイス『[生産]Ω-疑似エチン』

挫折しかけたステージその2。2~3日ほどかけてクリアした。

第一の反応装置でこれだけ多彩な入力対応しなければならないのかと、心が折れそうになった。

そして第二の反応装置パイプ構造意味が分からなかった。

反応装置が出力したものをそのまま反応装置入力とするループ処理に、一体どんな意味があるのかと。

第一の反応装置優雅さの全くないスパゲティ配置を奇声を上げながら作って、なんとか入力をさばくことができた。

そして第二の反応装置ループ処理の意味が全く分からないので無視したら、なんとかクリアすることができた。

今、YouTubeで『Ω-疑似エチン』のクリア動画を調べていろいろ見てみたら、やっぱりループ処理を無視していて草。

(8番目の星)フリデイス『[防衛]選択の自由

優雅さのまったくないスパゲティ配置で、2~3日ほどかけて奇声を何度も上げながらもギリギリ攻略できたステージだ。

ゴリ押し的な配置でなんとか三種類の目標生成物を作ることができたが、防衛ステージは出力タイミングがやはり重要となっている。三種類の目標生成物を作れるようになった後で、ギリギリのスペースで出力を制御する「分岐シンボルを組み込むこともできたが、そのタイミングにも苦労した。

ただひたすら出力を繰り返すだけでは、敵に効果的なダメージを与えられずにやられてしまうので、生成物の出力をわざと止める必要があった。サイクル数がXXXXになるまで出力して、敵に攻撃が当たったら出力を止めて、次はサイクル数がXXXXになったらまた出力して…という具合にである

そして、パイプに生成物が詰まったら反応装置内で原子が衝突してエラーになることが判明した。衝突を防ぐには最後の反応装置の出力を「sync」シンボル制御する必要があるが、もうシンボルを配置するスペースはなかった。

赤・緑・青のそれぞれの出力順がたまたま効果的だったので、「分岐」で出力を手動で止めてパイプに生成物を詰まらせないようにすることでなんとかクリアできた。

敵の行動パターンがもう少し多彩で、出力順序やタイミングを変える必要があったら、ステージクリアのものが詰んでいたかもしれない。

(最終ステージ)『[防衛]そして結末へ』

先ほどの『[防衛]選択の自由』をクリアしてへとへとになった後だったので、もう勘弁してくれと思った。そして、ステージを見た瞬間に心が折れかけた。目標生成物の種類が多くて何から手を付けていいのかわからなかったからだ。しかし、全力を尽くして詰むまではあきらめる気はなかった。

とりあえず、チラシの裏目標生成物と必要な原料の数をメモしていくうちに理論的には可能だと確信を持つことができた。入力となる原料と出力すべき目標生成物を全て列挙して、必要な原料の個数(入力回数)を決める。その際に原料の余りは最小限になるようにして、それでも生ずる余りはVGMレーザー反応装置で消すことにする。

そんな風に手書きメモ方針を決めてからは、奇声を上げることもなく着実にメモに基づいて進めることができた。

とはいえ全ステージの中で最もクリア時間がかかったステージでもある。4~5日ほどに渡って10時間はかかっただろうか。

目標生成物を全て作れるようになったら、プロメテウスの操縦でさらに苦労するのかと思ったけれども、意外とすんなりクリアできた。

これが2024-03-07のSpaceChemゲームクリアであった。

ゲームクリア以降

チャレンジ」を気にせずステージを進めてきたが、せっかくここまでやってきたからと思い残りもクリアした。

中でもやりがいがあったのは、反応装置の数に縛りのあるチャレンジだ。

『ただならぬ頭痛』の反応装置1個クリアは、ウォルドの動きがスパゲティになってしま頭痛になるほど苦労した。

『止まらない落下』の反応装置2個クリアは、入力と出力のパイプ配置に悩んだが、まさかという組み合わせを思いついて思い通りにクリアできたのが楽しかった。

チャレンジ」を全てクリアしたら全実績解除かと思ったら、ReseachNetの20クリアと63コルビ(DLC)のクリアがまだだった。

これらはゲーム本編および「チャレンジ」に比べたらあまり楽しいものではなかった。

ReseachNetと63コルビでは、原子テレポートさせる「量子トンネル」に、原子を分裂させる「核分裂レーザー」という本編にはないギミックが登場する。

最初のうちはやってて楽しかったが、「量子トンネル」も「核分裂レーザー」も他のギミックとの相性が悪いことに気がつく。

核分裂レーザー」は本編に登場する「核融合レーザー」の逆の発想で生まれもの想像する。「核融合レーザー」が「sync」や「FLIP FLOP」のシンボルと組み合わせることによってウォルド操作シンプル記述できるようになる一方で、「核分裂レーザー」はシンプル操作することが難しくスパゲティになってしまうので楽しくない。

「量子トンネル」も効果的な場面は限られており、63コルビでは「量子トンネル」を使わせるために狭い領域でのウォルド操作を強いられるばかりになってしまい、あまり楽しくない。

他にも、ReseachNetの問題はただただ複雑な操作をさせるばかりになっており、見るだけでやる気をなくすような問題ばかりだったのもあって、20クリアしてからはもうやっていない。

ゲーム本編及び「チャレンジ」の完成度は非常に高いものだと感じている。チュートリアルはしっかりしており、難易度の上昇幅も急すぎも緩すぎもしないので心地よいし、新ギミックの導入も丁寧だ。

ReseachNetと63コルビというおまけコンテンツはその犠牲となったのだろう。ゲーム本編の完成度を高めるために、ボツになったギミックステージはおまけ扱いされたのだろう。

最終ステージまでのゲーム本編全てのクリア及び「チャレンジ」の全クリアは非常に達成感の強いものだったが、その後の全実績解除までは消化試合のような気持ちだった。

いま思い返してみても、やはり最終ステージが最も達成感のあるステージだったと思う。

なにはともあれ、全実績解除するまで楽しみつくしたわけだ。

もう当分の間パズルゲームはやりたくないが、まだやっていないパズルゲームはZachtronicsゲームを含めてたくさんある。

数週間もすれば禁断症状が始まり、またパズルゲームがやりたくなるはずだ。

そうなったら、何のパズルゲームをしようか……。

2024-03-14

anond:20240314215726

そんなに書けるもんなんだ

すごいな

それって元からそうなの?訓練した?

調べたら大学入試小論文で800字/hが目安らしい

司法試験受けるなら2時間で4000字程度

準備してても結構かかるみたい

この辺は手書きからってのもあるのかな

それにしても論文で1万字を3時間で書けるのマジですごい

コツがあるなら知りたい

2024-03-12

anond:20240312161921

今回というかずっと弥生使ってるけど

毎回、先物取引に係る雑所得等の金額計算明細書は手書きしろって言われるのは納得出来ないが

本家ちゃんオンライン作成対応してんのかな?

なんで手書きさせたいのかよくわからん

共通フォーマット作って証券会社に出させて俺等は添付で終わりでいいじゃんね

2024-03-11

君たちはどう生きるか」を理解できないと言ってる人は逆に他のジブリ理解できてるのか?

君たちはどう生きるか」なんて変にうがった見方※(後述)をしなけりゃ普通の「行きて帰りし物語」でしないよね?

戦争が若干ノイズになってるけど、基本骨子は「はてしない物語」や「黄泉平坂(古事記)」と同じだって気づけば、どういう物語として見ればいいかは明白じゃない?

これが複雑に見える人って他のジブリ映画もアレコレ考えまくって見方を見失ってない?

もののけ姫」や「平成狸合戦ぽんぽこだって物語の大筋自体冒険譚だからね?

その冒険譚の中で自然人間対立について問を投げかけてはいるけど、それと物語自体は別のレイヤーにあるものであって、ごたまぜに混線させて考えるようなものじゃないけど大丈夫か?

ナウシカ」が人類の愚かさと滅びと愚行権を描いていようが、映画ストーリー自体は優しくて勇敢な姫様のおかげで世界は救われましためでたしめでたし以上でも以下でもないぞ?

人伝に聞いた高尚な見方意識しすぎて、最初の1回目は素直に物語を受け止めようって気持ちがなくなってんじゃないの?

しかにまあ「コクリコ坂」だの「思い出のマーニー」なんかは全体として退屈で、あまりに暇だから一周目からその奥にあるモチーフ探しが始まったりしてもおかしくなかったが、君生きは序盤ちょっとスローなだけで中盤以降はストーリーにだけ集中しても全然楽しめるぐらいの映画だったろ?

なーんか変な見方する癖がつきすぎてるんじゃないの皆?

鳥の羽ばたきの作画がヤベーとか、木材バラバラカットが全部手書きとか狂ってるとか、そういうのを単純に楽しんでりゃいいだけなのに、宮崎駿遺言探しでもやってたんか?

そんなのは金曜ロードショーに来た時にでもツイッターでやってりゃいいんだよ。

一回目は普通アニメとして楽しめっての。



※変にうがった見方の例「塔はスタジオジブリ」「インコジブリアニメーター」「インコ大王は例の映画監督」「ばあやは宮崎駿師匠世代アニメーター」「鳥は鈴木

anond:20240311171225

スクリプトではなく手打ちっぽいのは好感持てる

ただ西暦2024年履歴書手書きはない

Vが手書き披露しては履歴書に較べたら無理はないか

 

靴を引きずる、料理、箸、こちらをより掘り下げるといいだろう

anond:20240311170642

字が綺麗な人間は幼い頃にPCスマホを買ってもらえずいつも手書きしていた貧しい人間だぞ

2024-03-08

ドラゴンボール探しの旅に出て5年が経った

残るはイーシンチュウただ一つ。

鳥山明先生が亡くなったニュースは、あっという間に世界を駆け巡った。

世界はその偉大な業績を称え、そして悲しんだ。

しかし人々には希望があった。

誰しもが彼の代表作、ドラゴンボールを思い浮かべていた。

「7つのボールを集めることができれば、我々の願いは叶えることができる。」

ドラゴンボールは本当に存在するのか。誰もが当然に考える疑問だ。

ところが彼が亡くなった数日後、とある出来事をきかっけに事態は急転する。

誰一人立ち入ることが許されなかった鳥山明の自室から、星が描かれた3つのドラゴンボール漫画に登場したものと全く同じ形のレーダーを彼の長男が見つけたのだ。

そこには漫画で書かれた鳥山明から手紙が添えられていた。

父らしいと思いながら読んでみると、そこに書かれていたのは誰にとっても驚きの内容だった。

なぜなら、そこに書かれていたのは、彼が漫画家として成功できた本当の理由だったからだ。

鳥山明ドラゴンボール出会いは彼の小学生時代に遡る。

いつものように学校からの帰りを急いでいると、道端にぐったりと座り込んでいる一人の老人がいた。

彼は、今にも息絶えそうな様子で鳥山明に語りかけた。

少年老い先短い老人の最後の頼みを聞いてくれ。

ここに探知機が一つある。とある最新製品の試作品なので見慣れないのは仕方ない。

この探知機に従って山に入っていくと一つの水晶玉が転がっているはずだ。

それをワシのもとまで届けにきてほしい。お礼は弾む。」

鳥山少年は一切疑うことのないような澄んだ瞳で言う事を聞いた。

そして老人には険しくとも、少年にしてみれば何でもないような山道サクサクと登り、岩肌の隙間に挟まっている水晶玉を見つけた。

どこかから強く投げ込まれたようにめり込んでいたが、少年が手を伸ばすとまるでそれに返事をするようにゆっくりと光って地面に落ちた。

少年水晶玉を手にすると、大急ぎで山を下っていった。

少年の手に握られている水晶玉を見て、老人は表情を激変させた。

先程までの息絶えそうな呼吸は激しくなり、目玉が飛び出しそうなくらいに開かれていた。

お礼を期待する鳥山少年から何も言わず水晶玉を奪い取ると、彼は懐からさらに6つの水晶玉を出して眼の前に並べ始めた。

お礼を貰えなかったことに不貞腐れていたものの、少年好奇心はすぐに老人の異様な姿に奪われた。

老人は興奮した様子で水晶玉を並べなが、「ついにやったぞ」「いよいよだ」といった言葉を繰り返している。

「いでよシェンロン!」

老人が突然叫ぶと、辺りは一瞬で昼のように明るくなった。

少年は急いで目を塞ぐ。

相変わらず眩しい世界の中で、静寂だけが続いていた。

老人の声が聞こえないことが気になり、やっとの思いで薄く目を開いてみると、大きく口を開けて目をかっぴらいたままの老人が見えた。

あうあうと、声にならないような音が喉から漏れている。

老人の目線の先を追うと、そこに見えたのはこちらを見下ろすように中に浮かぶ大きな龍だった。

それに驚き老人を再び目を向けるが、老人は一点を見つめたまま動こうともしなかった。

気がつくと、周囲は夜よりも暗い闇と静寂に包まれていた。

老人が何も言えないでいると、目の前の龍は頭に直接語りかけてくるような声で「さあ願いを言え」と一言だけ言った。

その声が聞こえたと同時に老人の呼吸が荒くなり、何かを喋ろうにも喉が詰まって喋れないような、そんな様子で悶え始めた。

そうかと思っていると、老人は急に立ち上がり、大きく一つ息を吸ったかと思うと吐き出すことなくそのまま倒れ込んでしまった。

目は大きく見開かれたまま、ピクリとも動く様子はない。

突然のいろいろな出来事におどろいて動けないままでいる少年の頭に、さらに声が鳴り響いた。

「そちらの人間は願いが言えなくなってしまった。お前で良い。さあ願いを言え。」

少年事態が飲み込めないまま、まるで夢でも見ているような気持ちでそこに立っていた。

そうだ。どうせ夢なのだから。そう思って少年は答えた。

世界一の漫画家になりたい。」

亡くなった鳥山明の部屋からつのドラゴンボールレーダーが見つかった半年後には捜索チームが組まれていた。

添えられた手紙には、彼がドラゴンボール出会った経緯についての漫画と、そうしてレーダーを利用して秘密裏ドラゴンボールを再度集め始めていたことに関する内容だった。

漫画が終わると、その後には自分がいつ死んでもいいように、その時はこれらのドラゴンボール長男に託すと手書き文字が書かれていた。いわば遺言状である

彼が再び何を願いたいのかまでは書かれていなかったが、「これを見つけたということは俺はもうこの世にはいないということだ。それは残念なことだが大丈夫。俺はお前を信じている。」とだけ書かれていた。

捜索チームのリーダー鳥山明氏の長男が担った。

長男秘密を守りながらも信頼できる人間を集めた。

生前に返しきれないほどの恩を受けたであろう彼の信頼できる弟子や、同じ時代にしのぎを削りあった漫画家や編集者たち5人が集まった。もちろんトリシマもいる。

はじめのうちはレーダーが一つしかないために捜索の効率はとても悪く、誰にも悟られないように慎重に進めていることもあって全く見つけることができなかった。

レーダー範囲より外の反応はレーダーの端に表示されるだけなので、水平方向に移動した時に見られるわずかな収差をヒントに距離予測して地点を絞り込んでいった。

飛行場が近くにないような場所ヘリコプターを使ったりもしたが、そうした交通手段が揃っている場所であることのほうが稀で、迂闊に他人を巻き込めないという状況も手伝っていたずらに時間ばかりが過ぎていった。

それでも地道に場所を絞り込み、一つは5,000m級の山の上、一つは1,500mの海底、一つはアマゾン奥地の原住民族に神と崇められている祭壇から、3つのドラゴンボールを集めることができた。

残りの一つは、日本とは国交のない、しかも今現在戦時下真っ只中の高い壁に分断された自治区範囲に絞られた。

鳥山家長男は、難民支援目的とした多額の資金を手に、そのために作った慈善団体代表として同行することでやっとの思いで入国を許されることができた。

そのために使った金額は、実に鳥山氏が生涯稼いだ財産の半分以上に至り、彼の行動の一つ一つが世界中で報道されてしまうことで、余計な注目を集めることになった。

どこにいてもマスコミの目から逃れられない状況は足かせでしかなかったが、支援活動の間を縫ってはレーダー確認し、やっとのことで場所を絞り込むことができた。

今、目の前には爆弾で崩れ去った瓦礫の山がある。

マスコミの目を盗み、現地のコーディネーターの反対をのらりくらりとかわしながら瓦礫の山を登る。

ドラゴンボール位置を示すレーダーの点が中心に移動し、今まさに自分の足元に埋まっていることを指し示す。

しかし、どうやって掘り起こせば良いのか、途方に暮れながらひとまず座り込むことにした。

いたずらに瓦礫をめくってみると、それはまるで当たり前にそこにあるかのように淡く光を湛えて転がっていた。

それこそが紛れもないイーシンチュウだった。

とうとう最後の一つ、イーシンチュウを手に入れた彼は、支援活動も放り投げて早々に日本行きの便に飛び乗った。

残りのドラゴンボールを持ち歩くことで万が一のことがあってはいけないし、過酷環境下で願いを叶えること自体危険だと考えていた。

他のメンバーにしてみれば、彼が日本への帰国を急ぐこと自体がイーシンチュウ発見の合図である

彼が日本に着く頃には、全てのメンバー鳥山邸に集合していた。

すぐにでも願いを叶えたい気持ちを抑えて、皆で願いを叶えるための準備を進める。

ここまで一緒に戦い抜いてきた仲間である。誰の言葉で願いが叶っても良いのだ。

焦って願いが失敗してしまうことのないように、この日メンバー全員で何度も願いの言葉練習した。

翌朝、目が覚めると外が騒がしかった。

家の中庭に他のメンバーが何かを囲うかのように集まっている。

その中心に横たわっていたのは、一部が焼け焦げてはいるがトリシマだと分かった。傍に黒く焦げたアタッシュケースが転がっていた。

メンバーたちは動揺を隠せないでいるが、リーダーである長男だけは落ち着いていた。

彼は最後までメンバーを信じていたわけではなかった。

誰かが裏切り皆を出し抜こうとしたときだけに発動する罠が仕掛けられていたのだ。

それがシェンロンをよびだす呪文である

鳥山明氏の遺言状とも言える漫画の一部、シェンロンを呼び出すシーンに手が加えられていたのだ。

正しい呪文は「いでよシェンロン!」であるが、漫画には「ででこいシェンロン!」に書き換えてあった。

そしてその呪文に連動するように、ドラゴンボールを格納しているアタッシュケースには細工がしてあった。

それが音声認識による爆弾起爆だった。

メンバーには直前に正しい呪文を教えるつもりだった。つまり、誰かが出し抜こうとして間違った呪文を唱えれば途端にアタッシュケースが爆発し、たとえそれでシェンロンが現れてしまったとしても、爆発によって願いを叶えることはできなくなるという仕掛けだった。

もちろん、位置情報によってこの建物を離れようとしてもアタッシュケースは爆発するようになっていた。

そのことは他のメンバーには伝えていなかった。

ざわつくメンバーを尻目に、リーダーである長男レーダーを元にそこら辺に飛び散ったドラゴンボールを拾い集める。

流石のドラゴンボールだ。傷ひとつどころか、汚れさえも全くついていなかった。

動揺するメンバー事情説明して、この事故自業自得であることを理解してもらう。

メンバー達は安心したような、それでいて何かに怯えるような表情をしている。怒りの表情を浮かべるものもいるがもう知ったことではない。

そんな状況を仕切り直すように「さあはじめようか」と、長男一言だけ言った。皆は無言で頷く以外になかった。

いよいよだ。

「いでよシェンロン!」

途端に視界が光に奪われる。まだ朝だというのに、真夜中に突然目の前でナイター照明を焚かれたかのような明るさだった。

少しずつ目を開けて見上げてみると、まさに生前に父が漫画で描いたかのようなシェンロンがこちらを見下ろしていた。

父の圧倒的な画力に改めてため息が漏れた。

「さあ願いを言え」

これも父が漫画に描いたシーンのように、直接頭に響くような声だった。

漫画で見ていた分、少しは冷静でいられたために周りを見回す余裕もあった。

周囲はすでに夜よりも暗い闇に包まれている。

どうやらこの周辺以外の時間が止まっているらしく、ここにいるメンバーたち以外に何かが動いているような様子や音は感じられなかった。

それならば騒ぎになることはない。焦る必要はないのだ。

メンバー達と目配りをする。

失敗しないように何度も練習をしたセリフだ。

「どうした。さあ早く願いを言え。」

その声が皆の頭に響いたのを合図に、メンバー達は同時に願い叫んだ。

ここまできて裏切りがあったのであれば、それはもう仕方ない。

また探せばいいのだ。残ったメンバーの数だけ、探し続ければいいだけのことなのだ。

そんなことを考えながら願い事を言い切ると、「たやすいことだ」という一言が頭に響いた。

周囲が光に包まれると同時に目を閉じる。

そして眩しさが去ると、辺りに喧騒が蘇ってきた。

恐る恐る目を開けてみる。メンバー全員が不思議そうに顔をみあわせる。

それぞれの表情を見比べると同時に、自分たちの願いが叶ったことを理解した。

そう。皆の頭には、今まさに脱ぎたてのようなほかほかな暖かさに包まれた小さなリボン付きの純白なパンティーが、それぞれかぶらせられていた。

偉大なる巨匠であり我が父よ。あなたの願いはこれで間違いないだろうか。

皆で何度も相談した結果、どう考えてもこの結論しか至らなかった。

今まで人類に大きな夢と希望ありがとう。どうかこれで安らかに眠ってほしい。

そんな達成感と安堵に満たされながら、リーダードラゴンボールレーダーを踏み潰して壊した。

2024-03-07

anond:20240307032818

昔の学校図書室にあった蔵書はほとんどが活版印刷で、かすかに活字押し付けときのふくらみが残っているのがわかるのがなんとも味わいがあったと今になっておもう

オンデマンド印刷で活版にして店内のカフェで待ってたら出来上がりを買って帰れる本屋とかどうだろうか?

大量出版というのは電子書籍インターネットブラウジングにもうとって代わられたのかもしれない、だから手書き装丁の実質一品ものだった時代に近い価値観にしたら…

2024-03-06

戦争、やな

AIであらゆる絵柄、構図の絵を生産手書きと称してとんでもない勢いで投稿し続ける

投降後に公開された類似の絵柄の作者に手当たり次第に裁判を仕掛ける

2024-03-05

anond:20240305221216

でも「手書きは心が籠ってる」って言葉大体みんな嫌いじゃん

絵師たちは、盗人だという自覚がない

 AIを使っていると、反AI誹謗中傷嫌がらせを受けている個人企業をよく目にするようになった。

やれ「無断学習」やら「泥棒」やらAI利用者について好き放題言っているけれど、

絵師さんたちって自分たちはその「無断学習」や「泥棒」してるって自覚ないんだよね。

自分たちがその「盗人側」だっての、忘れてるでしょ。

.

 絵師さんも他の人が発表した作品を模写して自分もそれが再現できるように訓練したりしてるし、

.

 こういう話すると、手書きの無断学習AIの無断学習と違うって言い始めるんだけど、

今の法律ではAIだろうと人間だろうと一緒の扱いなんだよね。

現在法律では公開されてる他者著作物学習するのは手書きAI自由にやっていい。

これによって、絵師さんたち自身ものすごく恩恵を受けてきたんだよ。

AIは「無断学習やめろ」って叫ぶけど、そもそも学習許可なんかいらないんだよ。

それに絵師さんはさんざん他人著作物を無断学習して無断利用してきたでしょ。

絵師さんは無断学習してよくって、AIは無断学習やめろって叫んでるの、流石に無理筋でしょ。

.

 それに反AI自分たちが何を言ってるか分かってないみたいだけど、

「無断学習」を禁止したときには、絵師たちも無断学習できなくなるけど大丈夫

上にも書いたけど、AI人間もおんなじ扱いされるからね?

AI絵師利益還元しろとか言うけど、

絵師たちは他人著作物から学習するのに許可なんか取ってないし、

同人誌作って著作権侵害したコンテンツ利益還元したりなんか、一度でもしたか

原作や関連商品を買ってる」とか言うのはやめてくれよ?

商品お金を払うのは「当たり前」のことだろ。

「いつもこのスーパーで買い物してるからたまには万引きしてもいいよね」みたいな話じゃないんだよ。

原作愛っていうのは著作権侵害免罪符じゃないんだぞ。

絵師さんは昔からゲーム漫画キャラクターを脱がした絵で金儲けしてたし、

他人著作物勝手に改変して同人誌つくって金儲けしてたよね。

自分たち学習したりし利用してきた著作物利益還元する覚悟、ある?

本当にある?本当に?本当に?

絵師さんは、合法AIお気持ちいちゃもんで盗人盗人言う前に、

自分たちが盗人側だってことについて、もっと自覚してくれないか

.

 クリエイターAI未来を考える会とかいう反AI組織が、

AI著作権侵害するな!クリエイターを守れ!

って言いながら代表二次創作ガイドライン禁止してる

ぼっちざろっく」の主人公のおもらしイラストをFANBOXで公開して金儲けしてたし、

なんならぼっちざろっくの海賊版グッズを制作して全然関係ない自分のおもらし同人誌抱き合わせ販売してたりした。

AI同人ゴロ絵師さん、そういうところだぞ。

2024-03-04

前は手書き二次創作やってた人が、さっさとAI自分の絵柄学習させて、絵だけAIに出力させて、

そこにツール台詞を入れて1~4コマ漫画にしてるのを見てやり方が上手いなあと思った。

評価コメントを見る限り、明らかにAIぽんだし投稿より賑わってる。

投稿者は自己承認欲求を満たせて、閲覧者は豊富供給あやかれてWinWin。

絵の生産能力が、妄想生産能力に追いつかない人はAI生成も有力な選択肢になる例だと感じて興味深く観察してる。

anond:20240304095429

現状のAI判定ツールは少しでも手書き加えたら効かなくなるからその判定ができない

2024-03-01

40手前、漫画家を辞めて転職しようと思うのですが、まともな職業転職することは可能ですか?

冠婚葬祭以外でスーツもろくに着たことのない人間が、まともな職業転職することは可能ですか?



フルデジタルで絵を描いているので、PC周りのスキル器用貧乏な感じなのですが、

その道のプロというほど使いこなせるかといえばそうでもないため、40代から転職で役に立てる気がしません

anond:20240301115444

実際加筆からイラスト技法に入ってく人多いからな。

手書きAIもどっちも使いこなせるやつは使える。計算機無くても暗算できるほうがいいのと同じ。

2024-02-29

anond:20240229090419

生成AI作る側の課題は癖を込めるのがヘタクソでも作画だけはキレイなっちゃう事だとは思う。

普通の下手くそ絵師は描きたい表現情熱作品クオリティが比例するので一目で分かるんだけど、AIはそうでないから困るよね。

ヘタクソ絵師のクソみたいな誰もRPしない落書きって山ほどあるじゃん

あいレベルと同じなのが絵心ない雑魚の作るAI生成と同じポジションなんだけど、作画クオリティ判別できないから面倒ではあるね。

うまい人は絵柄もAI絵とは少し変えたり、情熱ある生成をしてる人もいるんだけど、逆に手書きに近すぎて気付かれにくい人までいて逆に紛れちゃうんだよな。

2024-02-23

アニメ「陰の実力者になりたくて」を観ている

人気だそうだから前々から観たいと思っていた

シャドウはなぜ強いんだろう?

それよりも敵はなぜ弱いんだろう?

敵も魔法自在に使えばいいのに

あとシャドウ配下女性ばかりなのはなぜなんだろう?

あいいや

なんか配下どっかいったし(2話最後

EDいね。さわやかで疾走感がある

なろうのWeb版をチラ見したんだけどアニメでは大幅に手が入っているのか順番というか構成が違うような気がする。チラ見だから実際のところはわからないけど。書籍版に則っているのだろうか?

OPを歌うのがOxTから頭の中にオーバーロードがよぎる。あれほどの異世界アニメ代表作となるのだろうか?なんとなくそんな気がしない。深みがない、と言うと安直映像化に反対する厄介な原作信者みたいだ

付き合ってくださいと言って男女が付き合う世界があるんだ。「付き合う」という概念がこの世界にもあるんですか?交際歴史について学びたいと思った

アレクシア・ミドガルがかわいくない

魔法存在があるのに汽車が走っているような19世紀ヨーロッパっぽい雰囲気がそぐわなく思える、魔法があればそうならないんじゃないかと思ってしまう。なんで車両内が山手線みたいな見た目なのだろう?まるでコンピュータテクノロジーの発展した世の中なのに紙の書類手書きにハンコ文化が生き残っているそんな不和を感じる

出てくる人物がどれも特徴的だ、いや、特徴的過ぎる気がする。普通なのがいないのだろうかと思う

アルファがいきなり出てきた(4話中盤)。どっかいったんじゃないのか。じゃあぜんぜんシド孤立したんじゃないのか。なんだよ

異世界ってよくわからない

2024-02-22

コイツ、実社会ではどんな仕事ぶりしてるんだろ」と思うSNS投稿

○隠したい箇所を手書きツールでテキトーにぐしゃぐしゃっとしただけの画像

 書類作成とか任せたくない

USBかに入ってる動画をそのままスマホで撮った動画

 そのうえ手ブレしまくりの縦撮り 新しいことを一生習得しなさそう

自分の顔だけしっかり隠してたまたま映り込んだ他人の顔はそのままの画像

 「どうしても欠かせない用事が~」とかいって他人残業押し付け自分は帰ったりしてそう

字数制限があるのに気が済むまで連投

 「○○分でプレゼンしてください」っていっても平気で超過してきそう

○前置きが長くもったいつけが過ぎる内容

 上司から「で?何言いたいの?」ってしょっちゅう怒られてそう

2024-02-21

いちいち全てを報告してくる部下をどう管理するか悩んでいる

ある新入社員が入ってきた。

俺がある程度面倒をみるんだけど、この子個人的に気に入ったのはきちんと報告を行う子だったということだ。

最初は「報告きちんとしてくれるから安心だな~」とぐらいに思っていた・・・んだけど、会社に慣れてくるとちょっと度が過ぎるということで周りにも迷惑をかけはじめた。

とにかくなにかにつけて全て報告をあげて指示を仰いでくるのだ。

ざっくりいうと「そんなもん大した話じゃねーからいちいち聞いてくんな、自分でなんとかしろ」と言いたくなるものも全部報告してくる。

例えばティッシュが切れたらそれをいちいち上司に報告をあげる。

増田さん、3F の303会議室ティッシュが切れてます。どうすればいいですか? ちょうど近くのコンビニティッシュ安く売ってましたけど」そんな感じだ。

しかも指示を仰いだ挙句自分オリジナリティをぶっこんでくるのが厄介なのだ

下手にきっちり報告しつつ、オリジナリティを入れてくるもんだからこちらも対応せざるをえなくなり、業務がとまったり他の部署に影響がでたりしはじめた。

一度、受付窓口を一か月好きにやらせたら客の問合せに全て対応し、我々に指示を仰ぎ、結果として窓口周りが

・〇〇はこち

・××はこち

・△△はこち

みたいな手書きのポップでとんでもないことになった。コンビニコーヒーメーカーが指示のシールですごいことになってる写真をみたことあるだろうか。

あんな感じになったのだ。

姑が窓の端を指でさわってほこりがついているのを見せつけてくる・・・

という表現があると思うけど、とにかく「改善点」を探していてそれが見つかったら報告してくる感じだ。そしてその改善案もなんかズレている。

周りから増田あいつを止めろ」と言われ俺もちょっとやりすぎだといいたいけれど、「どのラインが報告すべきでどのラインは報告すべきでないか」を明確に文章にできない。

ベースとして報告は欲しいのだけど、それは要らないという線引きを文字化できないのだ。

こういう場合、どうすれば良いのだろう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん