はてなキーワード: 奥ゆかしいとは
まだスマホが普及しておらず、Twitter等のSNSも無かった頃、ネット上でのゲイ同士の出会いは、主に当事者向けのWebサイトで行われていた。
お互いのことを知るためにメール交換から始めましょう、などといった奥ゆかしい出会いから、即時的な出会いまで、様々な出会いがそこにはあった。
ゲイサイトと呼ばれるそれらのWebサイトの中には、互いに出会うための掲示板とは別に、それぞれの経験を語り合うための掲示板が設置されていることもあった。
ネット上であるため真偽の程は確かめようもない(というより創作だろうと思われるものも少なくなかった)が、そこに書き込まれる体験談は、孤独なゲイにとって一つの慰めであっただろうと思う。若かりし頃の俺も、大いにお世話になった。
当事者が互いの慰めとするその場所は、無神経な部外者によって踏み荒らされることがあった。時折、不自然な体験談が大量に書き込まれ、当事者の書き込みが押し流されるのだ。
どう見ても当事者とは思えぬ軽薄さ。注目を得ることのみ目的としているかのような、歪な自意識の強調。それらの不自然さを隠そうともしない特徴的な文体に、えも言われぬ嫌悪を抱いたことを覚えている。
繰り返しになるが、ネット上であるため真偽の程は確かめようもない。当事者の手によるものだろう書き込みとて、創作を疑われるものは少なくない。ただ、ネット上のそこかしこに散らばる数々の状況証拠が、それらの不自然な体験談の主を、腐女子と認めていたのも確かだ。
(旧2chの当事者向けスレでも同様の荒らされが頻繁に発生していたため、ここに詳述することは控える)
おそらくは、自分たちの妄想を本物のゲイにも違和感なく読ませられるかどうかの腕試しだったのだろう。あわよくば当事者の友人ができるかも、という下衆な魂胆もあったかもしれない。
初心だった俺は、彼女たちが何故そんなことをするのかわからなかった。ただ気持ち悪く、そして惨めに感じていた。
今よりもずっと、偏見が根強い時代だった。自らがゲイであると知られることは、社会的な死を意味していた。(そういう地域は今も、この国に多く存在しているだろう)
顔を知られることにさえ大きなリスクを抱える当事者にとって、安心して己をさらけ出せる場所はネットしかなかったのだ。異性愛主義の社会から隔離された場所で、誰にも迷惑をかけないようにひっそりと交流していただけなのだ。それなのに何故、このような扱いを受けなければならないのか。
差別を受けてきた人間として、単に腐女子であるというだけで権利が制限されてはならない、と理解はしている。あらゆる表現は、それが差別的なものでない限り守られなくてはならない、とも。
ただ、「腐女子です」「腐女子です」「腐女子です」の書き込みで埋め尽くされたこの場所を見ると、当時の記憶が蘇って惨めな気持ちになるのだ。
それまでの私は新生活への期待に胸を膨らませつつ、田舎で見るはてブも都会で見るはてブもきっと同じくらいに星に満ち溢れているはずだなんて、甘い夢を見ていたものだ。
ところがどうだ。いざ上京してみると、星はすっかり見えなくなってしまった。
無限にあるはずの普通の星だけでなく、あの目に賑やかな黄緑色の星も、鮮烈な赤の星も、美しく奥ゆかしい紫の星も、ずいぶんその数を減らしてしまった。
お隣のツイッターでは、星は失われて久しいなんて話も聞く。
我々はもしかして、はてブのあの美しい夜空を失いつつあるのだろうか?
いや、まだだ。
まだやれることはあるに違いない。
ここでぼやいていても仕方がない。私は毎日はてブの夜空に、星を10個飾ることを目標としよう。
田舎で見たはてブも都会で見るはてブも、同じwebサーバに繋がっているのだから、きっとあの空をまた眺めることができるはずだ。
ナンパは迷惑行為だと長年思っていたのだが、どうも界隈によると違うようで困惑している
道に迷って困っている時に「すみません、●●ビルはどこですか?」と聞くことさえ、我々奥ゆかしい日本人の文化では「すみません」と謝るべき「迷惑」であり、「困っている人」という属性によってかろうじて許されるだけの行為なはずだ。身体障害者という弱者でさえ、「毎度毎度」通りすがりの人に介助を求めるのは大変厚かましいことであるし、駅員など施設の職員に頼むことすら、まともな人なら申し訳なさそうに頼むのが日本のマナーであるはずだ。
道を歩いている人が素敵なジャケットを着ている。どこのものか聞きたい、でも遠慮するのが日本な筈だ。駅で1人でぼんやりしたいときに他人に話しかけられたら不快だろうと慮って、遠慮するのだ。
他人がされて少しでも嫌な気持ちになる可能性があることは、しないのが我々のマナーであった筈だ。
自分に関して言えばやや過剰に迷惑を遠慮している節があるのも自覚しているが、他人と距離を置きたい自分にとっては「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」に従ってそうして生きてきたのだ。宗教の勧誘やNHKの契約員と同じく迷惑なやつらの筈だ。
が、一部のこじらせた非モテどもは「女がナンパされたぐらいで迷惑というのは性嫌悪だ。ナンパぐらい受け入れろ」と言う。ネットだけのネタかと思ってたが、まさにそれを一昨日の晩に同僚がいったので、とても驚いた。
何年経ったか分からないくらい昔だけど、大切な友達がいた。とても好きだった。問題なのが、その人と全く気が合わないということだった。当時はLINEよりメールが主流だったが、メールの返事もめったに来なかった。1人になると泣いていた。一緒に暮らしていたおばあちゃんが亡くなった時、聞いた話によると彼女は私のことを寂しがりやだと笑っていたらしい。今思うとそれで友達をやめればいいのに、私は我慢した。彼女を失いたくなかった。嫌われたくなかった。
日々が過ぎていく分我慢を重ねていたら、ある日不満が爆発した。冷静になってから謝罪の連絡をしたが、彼女は私を許すつもりはなく、そこで縁は切れた。ショックだったのか、私の当時の記憶は抜けてしまった。
ホモに目覚めていた。
ホモなんて恥ずかしくて見れないと言っていた奥ゆかしい彼女が、薄い本を出していた。メールの返事もなかなかくれなかった彼女が、饒舌に推しカプを語っていた。好きだった彼女はもうどこにもいないんだと、やっと気付いた。
あいつはあの夜居酒屋3階座敷で二人っきりになったとき窓をあけて、
夜空をぼーっと眺めるのも悪くないなんて言ってた。
会話は嫌いじゃないけど得意でもないと。
人と会うのも得意じゃないと。
お前くらい放っといてもベラベラしゃべってくれる奴でないとダメだと。
言ってた。特別だと。
でもその口で、わたしのことは本当にいい友達だと思ってるから、一緒になる将来なんて考えられないといった。
そして、とても苦労して頑張って努力して、気難しいあいつから特別にしてもらった。
なんとなく、うまくいってるように思ってた。
しかし、あの夜になって、ようやくあいつにとってわたしは都合がいいだけの存在だと気付いた。
あいつは気難しいんじゃなくただのめんどくさがりやのビビリだ。そして、わたしといるのは単に居心地がいいだけ。わたしはあいつに惚れててベタ甘やかしで悪いことや厳しいことを少しも言わないからね。特別な存在でもなんでもない。
理解者であったり、癒しであったり、尊敬であったり、自分をうつす鏡であったり、比護欲だったり、わたしは特別な存在に対してそういうものを求めたり、そういうものを感じさせてくれる相手を特別だと思ったりする。
あいつは、わたしが特別だというけど、わたしがいないとダメということではない。
3年間一緒に過ごして、いろんなことを語り合って、何度も抱き合ったのに、「それじゃ、これも今日でおしまいね」って言ったら別にそれでいいよって言うんだと思う。
あればつかうけどなければないでいい。そういうモノなんだと、今更知った。
「いい友達だと思ってる」なんて。
いいって何の話?友達にサカってんじゃねーよ。
他人からの奥ゆかしい好意につけこんで身体を貪ったことくらいわたしだってあるが、そういう子には深入りしないさせないが鉄則でしょう。
やられた。23から25の一番いい時間を全部あいつに使ってしまった。
あいつにとっては、とうが立つまえにこっちから勝手に消えてくれて処分清算もラクでよかったって感じなのかな。そこまでひどくないと思いたいけど。
身から出た錆か。
ろくな死に方しないっ言い回しあるけど、ろくな振られ方しねーぞっていうのが今のわたしにピッタリってわけか・・・
でもまだ好きなんだよなあ。
また一緒にMtGしたいなあ。
先日、聞いて仰天した話。
私:40少し前♂、仕事は結構きつめ、年収そこそこ、都内の国立大学卒、容姿は人並みだが肥満気味。
が、そろそろ子供を作るにはタイムリミットかなと思ったのでネットde婚活。
つり合いの取れる女性を見つけて婚約中、お互いの両親も面談済み、披露宴会場も予約済み。披露宴招待客も決めて、お返事待ち中。
彼女:30前半♀、仕事は忙しそう、大学の少し離れた後輩、容姿は好き嫌いはあれど間違いなく美人スレンダー。
とにかく頭がいいのでこちらが疲れない。仕事もしてるので、生活の安全保障も期待できる。お互い経済的社会的要因を重んじて選んでいるのは分かっている。
社会的なつり合いを重視して選んだお互いであるわりには、夜の相性はかなりいい。敏感なのに恥じらいが奥ゆかしい。ごちそうさま。
大学出て最初に付き合ったのは、会社の40代の既婚上司で、それがどうも初めて付き合った男性らしい。
むろん、最初の恋愛が不倫というのは恋愛観とか男性観が歪んでいる可能性もあって、そもそも上司と付き合うとかその月並みさに耐えられない。
本当かどうか問いただすことも考えたが、さすがに処女を誰にあげたかなんて聞いたらこちらの常識を疑われる。
よりによって最初の恋愛だから、それなりに思うところあっての選択のはずなんだから、きっと治らない病気みたいなものなのだろう。
もう一つは、実は次の不倫相手は私の上司らしい。夜、上司と腹心4人くらいで飲んだ時に気を許したのか今の彼女自慢を始め、しかも水商売じゃないと言う。
聞かされて興味津々に、彼のスマホを見せてもらったら、出ましたよ、壁紙リストに入っている私の婚約者の満面の笑顔。
もう3年くらいの付き合いらしく、聞くも不愉快な交際の経緯。某メディア企業の幹部からの紹介で取材を通じて仲良くなったんだそうな。
よくよく聞いたらそのメディア企業の幹部が付き合っていたのが彼女だったということで、要はその私の婚約者の処女を奪った男が、私の上司に彼女を譲り渡したと、そういうことだ。
上司のアホは、ペラペラペラペラ彼女との逢瀬について話す。しかも私とするときとまるで変わらない様子をしゃべりまくる。こいつ出世を諦めたのか。
さすがにこれは衝撃で、彼女に「つきあった男性、何人くらいいるの?」「その中で私に決めた理由はなあに?」と聞いてみた。
過去についてはあっさりと「2人だよ」と言って、だけどもう過去の話だから気にしないでほしいってこちらの顔色を窺って言うばかり。
確かに、上司と逢う頻度が私と知り合って激減しているようだし、それに上司が不満たらたらだったので、あながちウソでもないのかもと思ったり。
正直、こういう人と結婚するのは生理的に嫌悪が走りました。ビッチでしょ、どう見ても。過去の恋愛のすべてが不倫とかありえないよね。
怒りとともに婚約破棄しようとその瞬間は思ったのですが、よくよく考えれば、才色兼備で、もうこれより婚期を遅らせると、子供が大学に入学したころにもう定年を迎える時期にこれだけの条件を備えた相手なんてそうそういるわけでもなく。むしろかつてアナウンサーを目指していたという美貌を考えると、ほぼレア中のレア。
不倫のことさえ目をつぶれば、条件的には申し分もなく、彼女の一族は、都内某区で大規模な土地を持つ地主一族で、しかし財産に胡坐をかくことなく、一族そろってみな早慶以上の学歴、手堅い職歴。もちろん本人も、これまでの経歴も申し分なく、料理はプロ級、お茶と着付けの心得があり、聞くところによると、ピアノとヴァイオリンも上手、らしい。もちろん彼女家の資産は1億超えてます。
さて、どうすればよいのかしら。結婚すべきなのか、婚約破棄すべきなのか。
ちなみに、ここに書いた彼女に関する情報は、私の上司から聞いた話です。役員にもなったのに、婚外恋愛のことを酒に酔ってペラペラ話す彼は、軽率極まりないと思います。
私も女性経験は人後に落ちませんが、そんなことは口にすべき話ではありません。これまで心と体を開いてくれた女性に失礼です。
男は黙ってハメ撮り写真をクラウドに入れてニヤニヤすればよいのです。
こんな上司でも、私を引っ張ってくれたのは確かなので、苦言できませんが。
( 2018夏アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その1 からの続き )
きたないゆゆ式(哲学ではない)。圧倒的なキービジュアル詐欺。学校で女の子達がふざける日常アニメ。基本はSS。
プレスコ収録のため、声優の自由すぎる演技に合わせたキャラの表情が描かれているのだけれど、もはやキャラデザなんていらなかったんやレベルの顔芸アニメになっている。プレスコで作られたギャグアニメだと「月間少女野崎くん」がとても好きで、本作も野崎くんくらいボケとツッコミの勢いがすごい。1話は第1原画がたった一人だけれど、これからどうするのだろう。それからどしたの。
前回の続き。1話はナザリック地下大墳墓の日常回。ずっとこれが見たかったので嬉しい。
ど田舎ミステリー(モデルは伊豆諸島の新島)。原作はフロントウィングのノベルゲーで、本作の序盤も謎が謎を呼ぶ展開になっている。Steam版が出るらしい。ゲーム原作のアニメは最近たくさん新作を観たけれど、特に最近のゲームはシナリオのボリュームがとんでもないので、必然的にアニメもシナリオ消化のために早足気味になる印象がある。オカルティック・ナインとかめっちゃすごかった。翻って本作は心にフォーカスを当てたストーリーになっていて、ペル5みたいに事件が起きて解決して・・・と比べるとすごくゆっくりした展開になっている。風景描写が多く、BGMも控えめだし。そして各ヒロインの心情が丁寧に描かれていてすごくかわいい。私は荒川稔久の描くヒロインがとても好きなので(狼と香辛料のホロとかまおゆうの魔王とかこの美のうさみさんとか)、本作のお澄ましした感じが凄く好き。
シナリオで面白いのは、謎を解く鍵がSFでも村に伝わる言い伝えでもなく、心因性の現象かもしれないというところ。「電波女と青春男」みたいな感じ?あっちはかなり文学的な作品だったけど(主人公の語りでストーリーが進行していく)。
ヒロイン役の田村ゆかりは直近だとLOST SONGでも歌姫役をしていたけれど、何歳の役をやっても違和感がないというか、「10代のキャラが歌う歌は10代の声に聞こえる」一方で「20代のキャラが歌う歌は20代の声に聞こえる」みたいな魔力があるよね。
陰キャの日常アニメ。全編通学路のみを舞台にしたコメディ。あの頃のあるあるがほぼ全て詰まっている気がする。スクールカースト気にするとか、それとなく気配を消して同級生のグループから姿を消すとか、めっちゃ他人を見下す友だちがいるとか、変に正義感があるとか。
本作は海外で「バリバリ洋ゲー好きの女の子が出るアニメ」と話題になっているようで、1話でも既にアサクリ脳全開になっている。オープンワールドの洋ゲーを遊ぶ→通学中、「あそこの屋根、あそこについてるパイプに手をかけながらあっちに飛び移れば屋根伝いに移動できるんじゃね?」と思い立つみたいな妄想は誰しも1度は経験したことがあると思うけれど、そういうアニメである。出てくるタイトルも多種多様で、ゲーマー向けのアニメ。
家に居場所がない、かつ学校に居場所がないみたいな人にとって、通学路って案外「すべてのしがらみから開放された、短い休息の時間」みたいなところあるよね。
沖縄ご当地アニメ。沖縄行きたい。今季唯一の飯テロ枠?沖縄行きたい。タイトルは主人公のペアが”はるか&かなた”なので、はるかな。☓は↑る↓か↓な↑ ◯は↓る↑か↑な↑
ビーチバレー初心者の主人公がビーチバレーを始める話で、冒頭で最強ペアとの対決が示されている通り、最終的にはガチのスポ根アニメになっていく模様。でもみんなかわいい。特におばあちゃんがめっちゃかわいい。スポ根の作品だけれど、主人公が非常に鋼のメンタルを持っているので、すごく爽やかかつ後味のいいシナリオになっている。というか主人公がイケメンすぎる。2話とかかっこよすぎて泣いた。ちなみに「はねバド!」を観たあと日本作を観ると遠井成美がきっつい性格の子に見えるけれど、間違いなく気のせいである。
1話の時点では初心者視点で「ビーチバレーとは」が描かれているので、同期のスポ根アニメ「はねバド!」と比べると競技初心者向けのアニメになっている(競技人口の差かな)。中学時代バレー部だった身としては、「へーこういうとこバレーと違うんだ」という気付きをちょっとずつ説明していくスタイルが面白い。
ビーチバレーのシーンはとても作画熱量が高い。ビーチバレーは水着で行うスポーツなので、他の競技を描くアニメと比べてラインがすごくきれいな体の動きが描かれている。特に2話のジャンプサーブを打つなるみちゃんの動きとかめっちゃすごい。あと、主人公のつけている水着、柄が細かいのにちゃんと動いてて地味にすごい。
本作の世界は男女比100:0くらいでやや女性優位の世界(おじいちゃんを除けばかめきちが唯一の雄かもしれないけど、甲羅の形がメスっぽい)なのだけれど、予想としては”水着で行われるアツい試合シーンを丁寧に描くほどエロく見える→そういう視点をできるだけ排除するため、男性には犠牲となってもらうことにした”あたりだろうか。
あと本作は音楽がめっちゃ良い。担当したのはラスマス・フェイバー。特に1話冒頭の曲とか。サントラ買うかも。
AmazonPrimeVideo独占
アメリカのアングラ界隈を描く作品。全24話予定。すごくマッチョな世界。GTAってこんな感じのゲームなのかな。主人公がひょんなことから謎の薬物を手に入れ、そこからマフィアのゴタゴタに巻き込まれていくという話なので、いろんなクソ野郎が出てくる。1話ではシンプルなシーンチェンジを多用してどんどん話が進んでいったので、かなり駆け足で原作を描く感じなのだろうか。
アッシュがエロい。非常な才気を持ちつつもどこか危うさや孤独感がある感じとか、英二との対比によって強く印象に残った。作中でもよく綺麗どころ(?)としてイジられてるのも輪をかけて高嶺の花っぽさがある。
空気としてのアングラ感という意味では先のアニメ「メガロボクス」よりもずっとリアルなダーディーさがあって、時代設定をベトナム戦争からイラク戦争に変更したのも、そういう「空気」をちゃんと取材するために必要なことだったのだろうと思う。インタビューによると実際に現地を取材していて、いくつかのシーンは実在する場所とのこと。一度行ってみたいな。
他の作品と比べて、舞台の性質上、人種のるつぼ感がある描写がとても印象的。気になるのは、舞台がイラク戦争後なのでアラブ系が差別される描写の有無。リアルではさんざん差別されてる(現在進行系)みたいなので、それを反映していくのかどうか。そもそも社会派アニメじゃないから流石に無いか。
かなり可愛い絵柄の割にハードなSFアニメ。アリスと蔵六かな?かなり骨太なヒーロー物。シリーズ構成・ネーム・キャラクター原案 - 水上悟志とある通り、本作のために大量のネームを書いた水上先生の完全新作。
キャラデザ・作監:岩倉和憲、美術:ムーン・フラワー、音響監督:岩浪美和、プロデュース:松倉友二あたりはJ.C.STAFFの名作でお馴染みのスタッフなので、本作も非常に楽しみ。
1話時点では主人公の動機づけが不純(食欲とか復讐とか)なのも好き。
Netflix独占
ひたすらゲーセンとかでアーケードゲームするアニメ。台バンすんな。時は、世間が動いた1991年。当時のゲーセンってアングラで学生のサンクチュアリだったのね(今もそうだけど)。
とにかくアーケードゲームのオンパレード。ゲーム画面がちゃんとリアルで稼働している筐体を使って撮影したゲーム画面。そしてガチプレイ。各ゲームの解説(ハメ技とか)も付いてるので、初見にも優しい。けど今これを見てもリアルでプレイできないじゃん!
ゲーマー脳の異世界転生。もしノゲノラがエロアニメならこれはエロアニメ。
異世界転生アニメはたくさん作られているけれど、序盤の異世界転生プロセスはずいぶん多様化していて面白い。個人的に好きな異世界転生プロセスは「灰と幻想のグリムガル」「ノーゲーム・ノーライフ」あたり。本作は必要最低限の尺で必要な情報を描きながらちゃんとギャグとして落としているのが好き。
とても主人公が可愛い。「オーバーロード」のヒロインことアインズ様並にヒロイン力がある。序盤の展開が似てる作品の中では主人公の心の機微を丁寧かつテンポの良いギャグで描いているので、主人公がとても魅力的。
Netflix独占
地下アイドルのお仕事アニメ。ひょんなことからアイドルになった3人組が、不条理と戦いながらどんどん有名になっていくサクセスストーリーだし、実質アイドルアニメ。
ブラックユーモアなSSなので、気楽に見やすい。ほぼ会話劇になっていて、動きは少ない(原画は一人だけ)。全体的に漫画タッチの絵になっているのがとても奥ゆかしい。
一人のキャラを男性声優と女性声優が担当しているので、「魔法少女☆俺」とはまた違うテイストの好演を観ることができる。
ヤバくない「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」。京都を舞台にした、骨董屋のせがれとバイトちゃんの日常アニメ。いい最終回だった。
櫻子さんは嬉々として人骨を鑑定していたけれど、本作の清貴さんは工芸品の鑑定。作中で登場する美術品については、エンドクレジットに時代考証などがなかったのでよくわからない。櫻子さんも清貴さんも、いわゆるきれいどころなのにすごく人間味があるところがグッとくる。ちなみにこっちは割とハートウォーミングな話なので、いきなり人骨を見つけちゃったり、暴漢に殺されそうになったりとかはなく(と思う)、事件の内容がとてもはんなりしている。さすが京都。
1話では基本的にお店の中だけの話だったけど、そのうち京都をぶらぶらする話もある模様。楽しみ(2話は葵祭の話)。京都といえば、清貴さんを演じる石川界人の方言がまた誰かの琴線に触れるのだろうか(彼の方言指導をしているのは同じく声優で、ウマ娘ではゴールドシップの中の人こと上田瞳)。
AmazonPrimeVideo独占
きたないあまんちゅ。大学のダイビング部を舞台にした、ヤロー特有のノリ全開な部活モノ。
全編に渡って大学生特有の悪乗りやバカなマネが繰り広げられ、非常に銀魂みがある(1話の監督・脚本・絵コンテ:高松信司)。それにしてもOPEDがとても良い。
AmazonPrimeVideo独占
VRMMO群像劇。異世界の話でもなく、リアルの話でもない出来事の話。仮想現実世界の話で近いのは「.hack」とか?
惚れた腫れたでチームの危機とか、イベントでうまく行かなくて犯人探しからのチームの危機とか、概ねMMOあるあるを踏襲していくストーリーにわかり味が深い。加えて主人公が(1話時点では)小学生なので、より群像劇感がある。見た目が小学生じゃないからこそ感情移入しやすいのだろうか。
本作の「センス」というモチーフが好き。センス=努力では超えられない壁みたいな意味合いで使われるワードで、スポ根アニメにおける才能に近いかも。でも決定的にスポ根アニメと違うのは、例えば今期の「はねバド!」「はるかなレシーブ」ではその競技に拘る理由が「楽しいから」なのに対して、本作ではゲーム=選ばれし者の遊び=ステータスとして描かれていて、誰も「楽しいから」という理由ではゲームをしていない。主人公たちが小学生時代ゲームを遊ぶ動機は「名声を上げるため」であり、そのゲームから遠ざかった主人公たちのことを考えると、本作のテーマは「自己肯定」とか「自己否定」なのかも。
ゲーム世界の作画熱量は高く(特にアクションシーン)、スタジオちゅーりっぷの美術もすごく綺麗。BGMのゲーム風サウンドも相まって「ゲームやってる感」がある。