あいつはあの夜居酒屋3階座敷で二人っきりになったとき窓をあけて、
夜空をぼーっと眺めるのも悪くないなんて言ってた。
会話は嫌いじゃないけど得意でもないと。
人と会うのも得意じゃないと。
お前くらい放っといてもベラベラしゃべってくれる奴でないとダメだと。
言ってた。特別だと。
でもその口で、わたしのことは本当にいい友達だと思ってるから、一緒になる将来なんて考えられないといった。
そして、とても苦労して頑張って努力して、気難しいあいつから特別にしてもらった。
なんとなく、うまくいってるように思ってた。
しかし、あの夜になって、ようやくあいつにとってわたしは都合がいいだけの存在だと気付いた。
あいつは気難しいんじゃなくただのめんどくさがりやのビビリだ。そして、わたしといるのは単に居心地がいいだけ。わたしはあいつに惚れててベタ甘やかしで悪いことや厳しいことを少しも言わないからね。特別な存在でもなんでもない。
理解者であったり、癒しであったり、尊敬であったり、自分をうつす鏡であったり、比護欲だったり、わたしは特別な存在に対してそういうものを求めたり、そういうものを感じさせてくれる相手を特別だと思ったりする。
あいつは、わたしが特別だというけど、わたしがいないとダメということではない。
3年間一緒に過ごして、いろんなことを語り合って、何度も抱き合ったのに、「それじゃ、これも今日でおしまいね」って言ったら別にそれでいいよって言うんだと思う。
あればつかうけどなければないでいい。そういうモノなんだと、今更知った。
「いい友達だと思ってる」なんて。
いいって何の話?友達にサカってんじゃねーよ。
他人からの奥ゆかしい好意につけこんで身体を貪ったことくらいわたしだってあるが、そういう子には深入りしないさせないが鉄則でしょう。
やられた。23から25の一番いい時間を全部あいつに使ってしまった。
あいつにとっては、とうが立つまえにこっちから勝手に消えてくれて処分清算もラクでよかったって感じなのかな。そこまでひどくないと思いたいけど。
身から出た錆か。
ろくな死に方しないっ言い回しあるけど、ろくな振られ方しねーぞっていうのが今のわたしにピッタリってわけか・・・
でもまだ好きなんだよなあ。
また一緒にMtGしたいなあ。
自由意志でセックスしたのに被害者意識丸出しとかこわい
25歳ならまだまだこれからなんだから次いけ次