はてなキーワード: 犠牲とは
共同親権よくある誤解 Q&A
https://note.com/morry_nonno/n/n19f571b617ed
Q1. 共同親権は子供の利益を犠牲にして親の権利を大事にしている。
A1. いいえ。共同親権 (監護権を含む)を原則とする法制度を支持する第一の理由は、共同親権が子供の利益となるからです。
大多数のケースにおいて、共同親権の下で育った子供は単独親権で育った子供よりも、
子供の幸福(well-being)に関する全ての指標において有意に高いスコアとなることが、40年以上にわたる社会科学研究によるコンセンサスです。
Nielsen (2014); Baude (2016); Bauserman (2002 & 2012)
A2. いいえ。両親が高葛藤である場合でさえ、共同親権は全ての指標で子供の幸福にとって良い結果をもたらします。
両親の間が高葛藤である場合でさえ、共同親権は単独親権よりも、
素行面、心理面、身体面そして学業面の全ての指標で子供の幸福にとって良い結果をもたらし、
子供と両親・両祖父母との関係も良好にすることがわかっています。
親子関係の質は、両親間の葛藤よりも、子供の長期的な生育結果を良く予測するファクターです。
Fabricius & Leucken (2007); Nielsen (2017 & 2018); Harmon, et al. (2022); Fabricius & Suh (2017)
俺は夫婦別姓には賛成の立場ではあるんだが、賛成反対は別にしても現状で夫婦別姓にするというのは要するに結婚できないということ、もしくは別姓のための手間やトラブルが生じるということなので、よほど正義感が強くてまだ会ったこともない人間と正義のために自身の人生を犠牲にしたい奇特な人以外は当然敬遠するよな
あえてそんな人を選ぶ理由がないし、それを条件に書くだけですごく不利になりそう(実際避けられてるみたいだし)
それが見え透いててなお条件に書く我の強さは、日常生活で出会った場合なら魅力的に映る場合もあるだろうけど、婚活では不要なリスクを背負った地雷以外の何者でもないよな
特に、これらの活動が他者の権利や自由を侵害し、社会に不必要な対立や混乱をもたらしている点について、以下に説明します。
多くのトランス活動家は、トランスジェンダーの権利を擁護することを目的としていますが、その方法がしばしば過剰であり、他者の意見を抑圧する形で行われています。例えば、トランスジェンダーに対する疑問や異論を表明することすら許容されず、「トランスフォビア」として一方的に攻撃されることがあります。これは、言論の自由や学問の自由を脅かし、健全な社会的議論を封じるものであり、民主主義社会における自由な言論の基盤を危うくします。異なる視点や議論の余地がある問題に対して、抑圧的な手法を用いることは、社会の多様性や寛容さを損なうものです。
トランス活動家の主張の中には、女性の権利や安全を直接的に脅かすものがあります。例えば、トランス女性が女性専用の空間にアクセスする権利を強く主張することが挙げられます。これは、生物学的な女性が安全な空間を求める権利と衝突する可能性があり、女性たちの不安や懸念を無視するものです。ジェンダーアイデンティティを尊重することは重要ですが、それが他者の安全や権利を犠牲にするものであってはなりません。このような活動が無批判に推進されることで、女性の権利が後退するリスクがあることは見過ごせません。
トランス活動家の中には、科学的根拠に乏しい主張を展開し、それを広く受け入れさせようとする者もいます。例えば、「ジェンダーは完全に社会的に構築されたものであり、生物学的な性別は無意味である」といった主張は、多くの科学的研究によって否定されています。性別には生物学的な基盤があり、それを無視することは、医学的および社会的な混乱を招く可能性があります。科学的根拠に基づかない主張をもとに社会の規範を変更することは、無責任であり、長期的には多くの人々に悪影響を及ぼす可能性があることを認識すべきです。
一部のトランス活動家は、過激なレトリックを用いて社会的対立を煽る傾向があります。例えば、異なる意見を持つ人々を「敵」と見なし、彼らを排除しようとする姿勢は、社会の分断を深める原因となります。このような過激なアプローチは、トランスジェンダーの権利の正当性を損なうだけでなく、より広範な社会的理解や共感を得ることを困難にします。人々が互いに対立するのではなく、共通の理解に基づいて問題を解決するためには、対話と妥協が必要ですが、過激な活動家たちはその可能性を閉ざしています。
以上のように、トランス活動家の中には、他者の権利や自由を侵害し、社会に不必要な混乱や対立をもたらしている場合があります。トランスジェンダーの権利を擁護することは重要ですが、それが他者の権利や社会の安定を犠牲にするものであってはなりません。冷静で理性的な議論と、すべての人々の権利が尊重される社会の実現が求められています。
イスラエル国防軍の戦車は性能上の合理性を一部犠牲にしてでも搭乗員の脱出可能性を残すべく後部ハッチを設ける設計になっている。
とか
なぜユダヤ人は賢いのか?という疑問にかれらはこう答える「そうあらなければ生き残れなかったのだ」と…
みたいなイスラエルさんカッケー伝説を正直ちょっと真に受けちまってたけどさ、もう笑っちゃうよな。
いまや振り上げた拳下ろせなくて「ひぃ~じぶんじゃ止まれねぇでヤンス〜」なていたらくだよ。
みんなこのままじゃどうにもならんとわかっててどうにもならんかった数々のJTCとかと同レベルだよ。しょせん人間は人間の集団は、どこもそんなもんなんだな。
〇〇〇〇人は世の中の問題何でもウヨサヨ闘争ネタにしちゃうしいい大人が陰謀論信じまくってて情ない....「ニッポン」かな?「アメリカ」かな?はたまた?
新聞社から電話世論調査を受けたがとても答えにくい質問をされた話「いやらしい質問の仕方」「誘導尋問」
たった今人生で初めて新聞社(毎日新聞)の電話世論調査を受けました。
普通の質問(年齢性別内閣支持不支持辺野古埋め立て問題など)のあとに
「あなたの街に基地移設されるとしたら賛成ですか?反対ですか?」
この質問、二択で答えさせるところに、何かの意図を感じてしかたがなかった…。
「戦略的に意味の無い私の町に基地を作るなら、税金の無駄遣いなので反対」という意見は、はたして正しく調査に反映されるのでしょうか…?
https://togetter.com/li/1329002
いいねー! これがいやらしく感じる潜在的なバイアスに無自覚なところ、すごくいい!!
これがいやらしい質問だと思う人は、自分の町に基地が来るのは誰だって嫌に決まってるという考えの人
何がいやらしいのかわからん。自分の街には嫌だけど沖縄なら良いってただの自己中じゃん
戦略的な意味がない事に安心してそこに住んでるなら「私の住む街に基地は欲しくない」のと違うか?
聞かれて困るのは沖縄への押し付けが明白になって本州人の身勝手が誤魔化せなくなる以外に理由ある?軍とはいえ一官庁に過ぎず民主制下の国においてその都合だけで住民を無限に犠牲にして良い訳があってたまるかよ!
どこがいやらしいのか?“あなたの街に基地移設されるとしたら賛成ですか?反対ですか?” 沖縄にとって日常で、それが多すぎる危険すぎるという声の延長にある「移設」に関するまさに世論調査で、重要なとこでは。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1329002
基地問題ではこういったコメントに人気が集まっていたので、これが口先だけでなければ
クルド人擁護が多数のブクマカたちは言われるまでもなく川口市に押し付けられている現状を良しとせず既に受け入れているでしょうよ
特に、これらの活動が他者の権利や自由を侵害し、社会に不必要な対立や混乱をもたらしている点について、以下に説明します。
多くのトランス活動家は、トランスジェンダーの権利を擁護することを目的としていますが、その方法がしばしば過剰であり、他者の意見を抑圧する形で行われています。例えば、トランスジェンダーに対する疑問や異論を表明することすら許容されず、「トランスフォビア」として一方的に攻撃されることがあります。これは、言論の自由や学問の自由を脅かし、健全な社会的議論を封じるものであり、民主主義社会における自由な言論の基盤を危うくします。異なる視点や議論の余地がある問題に対して、抑圧的な手法を用いることは、社会の多様性や寛容さを損なうものです。
トランス活動家の主張の中には、女性の権利や安全を直接的に脅かすものがあります。例えば、トランス女性が女性専用の空間にアクセスする権利を強く主張することが挙げられます。これは、生物学的な女性が安全な空間を求める権利と衝突する可能性があり、女性たちの不安や懸念を無視するものです。ジェンダーアイデンティティを尊重することは重要ですが、それが他者の安全や権利を犠牲にするものであってはなりません。このような活動が無批判に推進されることで、女性の権利が後退するリスクがあることは見過ごせません。
トランス活動家の中には、科学的根拠に乏しい主張を展開し、それを広く受け入れさせようとする者もいます。例えば、「ジェンダーは完全に社会的に構築されたものであり、生物学的な性別は無意味である」といった主張は、多くの科学的研究によって否定されています。性別には生物学的な基盤があり、それを無視することは、医学的および社会的な混乱を招く可能性があります。科学的根拠に基づかない主張をもとに社会の規範を変更することは、無責任であり、長期的には多くの人々に悪影響を及ぼす可能性があることを認識すべきです。
一部のトランス活動家は、過激なレトリックを用いて社会的対立を煽る傾向があります。例えば、異なる意見を持つ人々を「敵」と見なし、彼らを排除しようとする姿勢は、社会の分断を深める原因となります。このような過激なアプローチは、トランスジェンダーの権利の正当性を損なうだけでなく、より広範な社会的理解や共感を得ることを困難にします。人々が互いに対立するのではなく、共通の理解に基づいて問題を解決するためには、対話と妥協が必要ですが、過激な活動家たちはその可能性を閉ざしています。
以上のように、トランス活動家の中には、他者の権利や自由を侵害し、社会に不必要な混乱や対立をもたらしている場合があります。トランスジェンダーの権利を擁護することは重要ですが、それが他者の権利や社会の安定を犠牲にするものであってはなりません。冷静で理性的な議論と、すべての人々の権利が尊重される社会の実現が求められています。
「誰かを犠牲にするなら補償を与える」という考え方は、経済学における補償原則と呼ばれるものです。これは、ある政策や制度によって一部の人々が損害を被る場合、その人々に対して何らかの形で補償を行うべきという考え方です。
「パレート改善」は、ある経済状態から別の経済状態に移行する際、少なくとも一人の人の効用が増加し、誰の効用も減少しないような状態を指します。つまり、誰かを犠牲にすることなく、全員がより良くできるような改善を目指す考え方です。
経済学は、このような複雑な問題に対して、様々な分析手法やモデルを提供することで、より良い社会の実現に貢献することを目指しています。
経済学は、単に物事を数値で表す学問ではなく、より良い社会を築くための指針となる学問です。
「誰かを犠牲にするなら補償を与える」という考え方は、経済学の根底にある重要な概念の一つであり、この考え方を踏まえて、より公正かつ効率的な社会の実現を目指していくことが重要です。
弾丸もタンクも剣も、一時の野営で草枕となりますが、そう言えるほどの余裕があるなら、トラウトマン和平工作を妨害するような人物を首相にするのはなぜ許されたのか、その最悪の人事に直面すべきです。鳴くな、草の虫たちよ。東洋の平和のためには、日本人はどんな犠牲も惜しまないという心持ちだったのでしょう。
夢に現れた父上に、タヒんで帰るよう励まされたとありますが、父上が指摘すべき点は、昭和のお役所仕事がいつの間にか戦争へとズルズルと進んでしまったこと。
昭和時代の官僚主義により、対米開戦を避けることができなかったのは、日本人の弱点でした。戦争に身を投じる者は、常に覚悟を決めています。もし余裕があれば、尾崎やゾルゲを早期に排除し、トラウトマンの和平工作を成功させるべきだったかもしれません。
オタクわい、ラストマイルで製作陣から業界問題の物語への落とし込みをくらって、えらい目に遭いました……
さすがですほんと……見事すぎる。
現実のいくつもの問題を、エンタメとして質を犠牲にせずに誇張も矮小化もせずに書いている。
ロジスティクスセンターとはあまり関わったことがなく、運送会社側の話が多くなりますが、物流業界の問題という視点で個人の感想を書いておきます。
止まらない社会の流れ。本作では誰かの辛さ、誰かの欲望、誰かからの圧力が止まらない連鎖となって事件が起こり、このメタファーとしてベルトコンベアを据えているのが印象的でした。
映画の序盤で、羊急便のドライバーが賃金について触れる場面が何回かありました。
(「1個運んでいくらだぜ」、「いくら運転しても荷物受け取ってもらわなきゃ金もらえない」、「配送止めた分の運賃は……」という呟き)
平均賃金が他業界より2割低く、平均労働時間が2割長いのが物流業界です。
特に最近は残業時間にも規制がかかり、長く働きにくくなることから残業でも稼ぎにくくなってきており、ますます人手不足にも拍車がかかっております。
ドライバーの給与を上げればよいのでは、という問いの回答は、給与は結局荷主(荷物の依頼主、映画だとDailyFast)が払う運送料から払われ、その運送料が上がりにくいのは映画のとおり…
そしてその結果、緊急時でもリソースが集められないという事態になるわけで、終盤の八木さんのタバコシーンが一層やるせなかったです
以下は補足なので流し読みでも。
ドライバーの給与は運送会社によってだいたい以下が代表的だと思います。
①歩合制
②日給(時間給)制
シンプルなところだと歩合制すらなく固定給ですし、複雑なところだと歩合も複数の要因から組み合わせて構成されます。
歩合制の代表的なものは、映画に出てきたような1配達いくらというもの。ほかにも時間や距離でいくらというものなど。
以前は時間制が主なところも多かったようですが、俗に言う2024年問題、残業時間の規制が強くなり、ドライバーに時間で稼ぐより成果で稼げるようにして残業時間の低下のモチベーションを上げる取り組みが増えてきています。
また、映画中の運送会社である羊急便はロジスティクスセンターの荷物を個人に届ける画一的な配送が多かったようですが、実際には荷役と呼ばれる作業(配送前後の積み込み荷下ろしやパッキング、棚入れなど多岐に渡り、これもこれで問題が山積してるのですが…)が課せられることもあったり、資格が必要な配送があったりというケースもあるので、そういったケースごとに歩合を出している会社もあるようです。
映画中盤で、荷物のチェックのフローを運送前に組み込まなければならず、医薬品の配送が滞り、どこにあるのかを追おうとしてFAXで追えない!?というシーンがありました。
また、慌てふためく事務所に大量の紙書類。チラリとボカシで見えるExcelのような画面。
これもすごく胃が痛くなった……
トラック業界で働く人間の45%以上は40代以上、29歳以下は10%以下。
事務員もドライバーあがりの場合もかなりあります。経理系は女性は若い方もいますが、特に配送手配、計画系はことさらベテランのドライバーあがりも多く、PCのキー操作もおぼつかない人も一定数います。
また、忙しい際は事務員や所長自ら配送に出る場合もあり、そうなるとメールすら満足に見れないわけで、未だに電話やFAXがはびこる業界になっています。
また、自拠点がPCを使いこなせたとしても、連絡先の拠点(や、他の協力関係にある他の運送会社、倉庫など)も使いこなせない限りはアナログでの連絡は残ります。
ただ、羊急便はある程度大きな会社ぽかった(本社でなくてもそこそこの事務人員がいた)ので、これを機に改革しようと思えばある程度は融通を利かせられるかもしれません。
映画を通して、様々なストレスがDailyFastと羊急便に押し付けられます。
警察からの捜査協力要請、DailyFast上層部からの売上の圧力、受取り手からの荷物が届かないクレーム。
そして羊急便にはDailyFast西武蔵野ロジスティクスセンターからの、責任と、低料金の負担の押し付け。
同じ物流業界でも、仕事を渡す側と仕事を貰う側、つまりはお金を払う側と払われる側、お客様側とサービス提供側という立場の差がこの押し付けにあります。
特に羊急便は6割の仕事をDailyFastから貰っており、これを切られるというリスクがある以上常にイニシアチブをDailyFastが握っています。
また、賃金の交渉をしようにも、そういった立場差の他に競合企業の存在もあります。
運送会社の提供するサービスとは、物をある場所からある場所に運ぶこと。他社との差がつけにくいのです。
(もちろん資格や特殊な車両の必要な荷物の扱いや、積み下ろし後の作業など、独自の価値を提供して差をつけようとしている会社もあります)
そのため、依頼主からの要求を受け入れなかったり交渉しようとすると、簡単に切られてしまう可能性があり、ドライバーや社員を食わせていけなくなる。
八木さんの、本社からの電話にキレるシーン。DailyFastにばかり依存して、おまえらが安い金額で請け負うから……という話の背景にはそういった事情もあるのではないかとおもいます。
そして終盤のストライキ報告時の、「脅しは立場が上の者が下の者にやること、これは交渉です」という言葉。
すべき交渉を、かれらはやり切りました。
このストライキの裏には、中盤の医薬品のように、その間「届かない荷物」の存在があることを忘れてはいけません
ストライキをしたドライバーたちは、運んだ先の相手の、「医薬品が届かなかったときの困る姿」も「備品が届かなくて仕事が進められない姿」も、「誕生日プレゼントが届かなかったときの悲しみ」も容易に想像できるし、届けることの責任と喜びも知ったうえでその選択を選んだ、あるいは選ばねばならないのですから……
私個人としては、SNSで賃金の愚痴を言う人が増えたこの社会で、もっとストライキは起こっていいと思うのですけど。
また、それを支えるのは羊急便以外の(おそらく大手の)運送会社の連名意見書でした。
運送会社では、荷物が溢れたときに他の会社に溢れた荷物を頼んだり、頼まれたりする協力関係も、競合関係の他に持ち合わせています。
これはこれで多重下請け構造の発生などのよくない側面も持ち合わせているのですが、今回は運送会社としての連帯感がこの会社間に作用したように見えます。
正直胃のキリキリとやるせない感情で本当に爆泣きしてしまってところどころの記憶が曖昧です。こんなはずでは……久々の伊吹藍の供給だぞ……
でも胃が本当に痛くなるのでしばらくは見られなそう……助けて……
本当に、10年後どうなっているんでしょうね
どう、変えられるんでしょうか
オタクわい、ラストマイルで製作陣から業界問題の物語への落とし込みをくらって、えらい目に遭いました……
さすがですほんと……見事すぎる。
現実のいくつもの問題を、エンタメとして質を犠牲にせずに誇張も矮小化もせずに書いている。
ロジスティクスセンターとはあまり関わったことがなく、運送会社側の話が多くなりますが、物流業界の問題という視点で個人の感想を書いておきます。
止まらない社会の流れ。本作では誰かの辛さ、誰かの欲望、誰かからの圧力が止まらない連鎖となって事件が起こり、このメタファーとしてベルトコンベアを据えているのが印象的でした。
映画の序盤で、羊急便のドライバーが賃金について触れる場面が何回かありました。
(「1個運んでいくらだぜ」、「いくら運転しても荷物受け取ってもらわなきゃ金もらえない」、「配送止めた分の運賃は……」という呟き)
平均賃金が他業界より2割低く、平均労働時間が2割長いのが物流業界です。
特に最近は残業時間にも規制がかかり、長く働きにくくなることから残業でも稼ぎにくくなってきており、ますます人手不足にも拍車がかかっております。
ドライバーの給与を上げればよいのでは、という問いの回答は、給与は結局荷主(荷物の依頼主、映画だとDailyFast)が払う運送料から払われ、その運送料が上がりにくいのは映画のとおり…
そしてその結果、緊急時でもリソースが集められないという事態になるわけで、終盤の八木さんのタバコシーンが一層やるせなかったです
以下は補足なので流し読みでも。
ドライバーの給与は運送会社によってだいたい以下が代表的だと思います。
①歩合制
②日給(時間給)制
シンプルなところだと歩合制すらなく固定給ですし、複雑なところだと歩合も複数の要因から組み合わせて構成されます。
歩合制の代表的なものは、映画に出てきたような1配達いくらというもの。ほかにも時間や距離でいくらというものなど。
以前は時間制が主なところも多かったようですが、俗に言う2024年問題、残業時間の規制が強くなり、ドライバーに時間で稼ぐより成果で稼げるようにして残業時間の低下のモチベーションを上げる取り組みが増えてきています。
また、映画中の運送会社である羊急便はロジスティクスセンターの荷物を個人に届ける画一的な配送が多かったようですが、実際には荷役と呼ばれる作業(配送前後の積み込み荷下ろしやパッキング、棚入れなど多岐に渡り、これもこれで問題が山積してるのですが…)が課せられることもあったり、資格が必要な配送があったりというケースもあるので、そういったケースごとに歩合を出している会社もあるようです。
映画中盤で、荷物のチェックのフローを運送前に組み込まなければならず、医薬品の配送が滞り、どこにあるのかを追おうとしてFAXで追えない!?というシーンがありました。
また、慌てふためく事務所に大量の紙書類。チラリとボカシで見えるExcelのような画面。
これもすごく胃が痛くなった……
トラック業界で働く人間の45%以上は40代以上、29歳以下は10%以下。
事務員もドライバーあがりの場合もかなりあります。経理系は女性は若い方もいますが、特に配送手配、計画系はことさらベテランのドライバーあがりも多く、PCのキー操作もおぼつかない人も一定数います。
また、忙しい際は事務員や所長自ら配送に出る場合もあり、そうなるとメールすら満足に見れないわけで、未だに電話やFAXがはびこる業界になっています。
また、自拠点がPCを使いこなせたとしても、連絡先の拠点(や、他の協力関係にある他の運送会社、倉庫など)も使いこなせない限りはアナログでの連絡は残ります。
ただ、羊急便はある程度大きな会社ぽかった(本社でなくてもそこそこの事務人員がいた)ので、これを機に改革しようと思えばある程度は融通を利かせられるかもしれません。
映画を通して、様々なストレスがDailyFastと羊急便に押し付けられます。
警察からの捜査協力要請、DailyFast上層部からの売上の圧力、受取り手からの荷物が届かないクレーム。
そして羊急便にはDailyFast西武蔵野ロジスティクスセンターからの、責任と、低料金の負担の押し付け。
同じ物流業界でも、仕事を渡す側と仕事を貰う側、つまりはお金を払う側と払われる側、お客様側とサービス提供側という立場の差がこの押し付けにあります。
特に羊急便は6割の仕事をDailyFastから貰っており、これを切られるというリスクがある以上常にイニシアチブをDailyFastが握っています。
また、賃金の交渉をしようにも、そういった立場差の他に競合企業の存在もあります。
運送会社の提供するサービスとは、物をある場所からある場所に運ぶこと。他社との差がつけにくいのです。
(もちろん資格や特殊な車両の必要な荷物の扱いや、積み下ろし後の作業など、独自の価値を提供して差をつけようとしている会社もあります)
そのため、依頼主からの要求を受け入れなかったり交渉しようとすると、簡単に切られてしまう可能性があり、ドライバーや社員を食わせていけなくなる。
八木さんの、本社からの電話にキレるシーン。DailyFastにばかり依存して、おまえらが安い金額で請け負うから……という話の背景にはそういった事情もあるのではないかとおもいます。
そして終盤のストライキ報告時の、「脅しは立場が上の者が下の者にやること、これは交渉です」という言葉。
すべき交渉を、かれらはやり切りました。
このストライキの裏には、中盤の医薬品のように、その間「届かない荷物」の存在があることを忘れてはいけません
ストライキをしたドライバーたちは、運んだ先の相手の、「医薬品が届かなかったときの困る姿」も「備品が届かなくて仕事が進められない姿」も、「誕生日プレゼントが届かなかったときの悲しみ」も容易に想像できるし、届けることの責任と喜びも知ったうえでその選択を選んだ、あるいは選ばねばならないのですから……
私個人としては、SNSで賃金の愚痴を言う人が増えたこの社会で、もっとストライキは起こっていいと思うのですけど。
また、それを支えるのは羊急便以外の(おそらく大手の)運送会社の連名意見書でした。
運送会社では、荷物が溢れたときに他の会社に溢れた荷物を頼んだり、頼まれたりする協力関係も、競合関係の他に持ち合わせています。
これはこれで多重下請け構造の発生などのよくない側面も持ち合わせているのですが、今回は運送会社としての連帯感がこの会社間に作用したように見えます。
正直胃のキリキリとやるせない感情で本当に爆泣きしてしまってところどころの記憶が曖昧です。こんなはずでは……久々の伊吹藍の供給だぞ……
でも胃が本当に痛くなるのでしばらくは見られなそう……助けて……
本当に、10年後どうなっているんでしょうね
どう、変えられるんでしょうか
パレート最適とは、誰かを犠牲にしないと誰も利益にならない均衡であり、誰かを犠牲にすることではない
つまり経済政策とはこういった道徳性に基づかねばならないと理解しなければ、単なる好き嫌いで政策を決めることになってしまう
個人が「こういう政策をすべき」と言うときはその個人の利益にしか基づいていないので鵜呑みにせず、ちゃんとパレート改善や補償を考えるべきであろう
研究費がないだの給料が安いだのポストがないだの、研究者周りの愚痴を見ることが多々ある。そして、医療費や保険料を含む社会保障費なら1%削減するだけで、今のアカデミアの人達は十分に潤う。
増税は確実に消費減からの不景気か、設備投資減からの不景気が来る。
国債増発は更なる円安圧力になる。円安で論文が講読できないとか海外の学会への出張がデキないなんて愚痴を聞くが、それが現在よりやりにくくなる。
ただ、もちろん社会保障費の減ってのは今ギリギリのラインで支えられてる人達の生活を直撃する。直接的に言うと生命の維持が難しくなる。
なら何故、
と主張しないのか。
悪役になるのは政治家や行政に任せて学者は倫理的に善の位置に居たいんだろうけどね。悪質だよホント。
まぁ規模の大きい費用(社会保障と比べたら小銭だが)でいうと、
・防衛(8兆円)→今でも自衛官の自腹で賄ってる部分が多いのにどこ削るんだ?
・土木(7兆円)→これだけ災害の多い国で、さらに温暖化で雨の災害が増えてるのに?
となるのは目に見えてるよね。
ちなみに文教学術の予算は5.5兆円だからインパクトのある増やし方するとなると、防衛とか土木から引っ張ってくるなら大鉈を振るう形になる。
という趣旨のことを述べていて、知り合いの官僚が「そんなことも理解せずに批判ばっかりしてたのか」とブチ切れてたけど、今のアカデミアはそれ以下だよね
ブコメで「削ったって学術に回ってくるとは限らない」、「そんなこと主張しても炎上して得がない」って意見が散見された。
なるほど理解できる。
しかし、「私(この文章)が、社会保障費を削減すべき、と考えている」と読む人が人気ブコメを含めて結構いて驚いた。どちらかというと逆なのだが。
なぜ、コロナを経験してリモートワークがこんなにも普及しないのか。
生産性だのセキュリティだのくだらない理由をつけて、リモートワークの割合がどんどん減っていっていることに絶望している。
コロナ禍のまっただ中、うちの会社ではリモートワークが強制されたものの、住所を東京から別の県へ移すことは会社の許可が必要だった。
どこの会社でも似たようなものだろう。移動の自由というのは、生活を考えれば現実的に存在しない。
日が差し込まない6畳半1Kの犬小屋で仕事をするのはもううんざりだ。本当につらい。
会社が東京にあるから、仕事が東京にあるから、仕方がなく犬小屋に住んでる人間が大半じゃなかろうか。
そりゃ、お偉い方々は東京でも十分良い環境に住めるだろう。金があるから。
ただ、大半のリーマンは通勤時間と居住環境のトレードオフに悩んでいるはずだ。
むしろ、インフレに押され地価・家賃が高騰する割に所得は増えない。
都心まで1時間の距離でも、犬小屋に住まざるを得ないケースが今後増えていくだろう。
なぜ、世の中はもっと本質的に「リモートワーク」を推進しないのか。
より人間的なより余裕をもった生活をするため、「リモートワーク」を推進してほしい。
短絡的な「リモートワークの生産性」云々の話にはほんとにうんざりする。
一つの会社に閉じた話ではなく、社会をより豊かにするために「リモートワーク」がどうあるべきかを考えて欲しい。
現状は、もっと居住環境が良い場所へ引越そうとしたら、大半のリーマンにとってそれは今の仕事を辞めることになる。