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はてなキーワード: lccとは

2017-06-30

LCC木島英登の件

2ch見てみたら概ね同じ意見だった

はてな界隈は割りと擁護多いよね

はてなユーザーのそういうお利口さんから脱せないところ嫌い

https://anond.hatelabo.jp/20170629190220

1.障害者差別撤廃法は理念法です。

2.事業者が為すべき差別の解消は努力義務であり、義務ではありません。

3.事業者障碍者の求めに応じて対策を講じる義務がありますが、負担が過重な場合免除されます

4.バニラエア関空奄美の片道料金は約5000円ですが、自力歩行困難者のためにボーディングブリッジを使うと、1回毎に赤字が発生します。

5.結論として、バニラエアのようなLCCでは負担が過重となるため、自力歩行困難者を健常者と同様に扱うのは無理ですが、これは同法違反する行為とはなりません。

ということらしい。

http://tikuwa.hatenadiary.com/entry/2017/06/29/004641

LCCで快適かつ配慮を行き届かせろってのはドヤ街簡易宿泊所帝国ホテルを求めるようなもんだと思うんだよな・・・

2017-06-29

LCCなんだから障害者への対応が未熟なのは仕方が無い←これ

この理論そもそもの良し悪しはとりあえず置いといて

本当にLCC全般問題なのか?LCCの中でもバニラエアけが法令違反してたんじゃないのか?という疑問

ジェットスター春秋航空はどうなんだろう?

木島批判派はもっと本音を出そうや

お前らの本音はこうなんやろ?

 

障害者LCCに乗るな、迷惑JAL使え

運賃高くなるのは嫌、バリアフリー要らん

お前らなんで自称弱者違法企業に甘いの?

創業間もなくなら労働法を守らなくていい、零細なら残業代を払わなくていい、個人商店なら消防設備をつけなくていい、

LCCなら車椅子客は通常客よりずっと前に連絡しないとダメ、みたいな自称弱者企業に甘すぎない?


右も左も大企業責任には厳しいくせに、事業が初めから失敗してる自称弱者企業違法行為に甘すぎる。

活動云々じゃねえんだよ、事業の失敗は社会貢献でもなんでもねえの。さっさと破滅しろ

需要掘り起こしになったんじゃないですか

車いすでも気兼ねなくLCCが使えるとなったら使う人増えると思いますよ。

ただでさえ、車いすの人は外出を自粛し、収入も低くならざるえない傾向にあるんですから

LCCが使えるとなれば良い方向にいくんじゃないですかね。

特にLCCが多い地方空港近くに住む障がい者には朗報ですね。

ラジオ小西克哉が言うてたけども、アメリカでは共和党シンパ民主党シンパの間の生活スタイルの差が思考の違いを生み分断を広げているのが困るねと問題視されていて、アメリカ政治哲学業界では調査研究が盛んに行われているらしい。

例えば、ホールフーズマーケット or ウォルマートみたいな生活スタイルの差が、思想メンタリティの差を広げてしまうことで、コミュニケーションポイントが無くなってしまう、という割とお先真っ暗感の強い話。

確かに「貧/保守/全体」 vs 「富/グローバル/個」みたいな分断はすっかりインターネットではお馴染みの対立構造だし、両者の橋渡しが可能となるコミュニケーションがどんどんなくなってきてる実感はある。

アメリカのことだけじゃなくて近頃は日本でも世界中の他の国でも、話し合いのしようがない分断はあちこちで目にする。それこそバニラ・エア事件でも同じような分断が見えるし。

バニラ・エアの件は、あれがLCCじゃなかったら一方的飛行機会社けが炎上してたと思うんだよな。「貧・全体」という視点によって対立軸になって、結果的に分断を更に深める役に立ってしまっている。単に 全体vs個 じゃないから話がややこしくなるというか。

自分比較的「富/グローバル/個」の側に偏ったスタンスなのだが、こちらサイドの謎の頑なさにも正直へきえきすることも少なくないんだ。落としどころを見つける気があるのかお前らという感じで。

これ、日本研究者もだれか手を付けてないんだろうか。何となく日本の法哲・政哲系の研究者が手を付けると、例のごとく説教くさい左巻きのこしか言わなかったりしそうな悪い予感はあるが…。小西さん研究者名前上げてたか原典当たるかなぁうーん英語読むの面倒くさいんだよな。

https://anond.hatelabo.jp/20170629131124

Z武も言ってるけど

事前に言ったら「乗れません」って答えるから言わないんだよ

そこがまず解消されないと、事前に言わないかトラブルになるんだ

って良い訳は通用しない

 

ブリッジ出来たってLCCは使わないよ

ブリッジ使用料が高いからね

これだけクレーマー優位社会だと、普通に日本外すLCC出てきそうだよね

たかられ損だしな

とある離島に向けて離陸を待つLCC。その離島にはLCCしか便がない。

車椅子の老人が搭乗口で係員に制止される。「車椅子の方は搭乗できません」。

車椅子を押す(おそらく)彼の妻と係員が押し問答。

あなたたち、去年も事前に連絡したら勝手キャンセル扱いにしたじゃないの」

老人は黙ったまま。

待たされた機内から40代女性が飛び出してくる。

離島でのスピリチュアルツアーに参加する客だ。

ちょっとあんたのせいで遅れてるのよ!迷惑なのよ!!」

彼女は金切り声で叫ぶ。彼女の息子らしき客も降りてきた。母にはうんざり、といった様子でなだめる。

とうとう老人は重い口を開く。

申し訳ない。私はもう余命がない。どうしても最期に、友人たちが眠る島へ行きたいのです」

そう言って老人は車椅子を降り、這ってタラップを登り始めた。

金切り声をあげた女性は顔を真っ赤にして立ち尽くす。

息子「あの人が戦ってくれたから、今の僕たちがいるんだ」といって、静かに敬礼をした。

こんな感じだったら全然違う反応だったかもしれないネ☆オエー

anond:20170629103238

バニラエアの件だって謝らなくていいのになぁ。

博愛精神で薄利の会社はやっていけないよ。

例えばJRにできたとしてもLCCにはできない。

バニラエアの件見てて思ったんだが

LCCってそもそも健常者相手ならまともにサービスしてるのか……?

あんなの一つの立派な公共交通機関として存在していると数えることがまず間違いってイメージなんだが。

大手格安チケットとかならともかく、わざわざ会社分けてあるようなものなわけで。

バニラエアの件

まず私は件のような場面において「困ってる人が居たら助ける」のが普通だと思っています

そこに障害の有無は関係ありません。

お礼を言って欲しいわけでもありません。

件では企業努力が足りないというのが大前提にあったとは思うんですが、

利用者側には選択の自由があるわけでなので、重箱の隅をつつくようなマネをせずに

単に別の航空会社にすれば良かったのでは?という気持ちが強いです。

で、当人サービスコスト削減で利用料を下げているLCCをわざわざ選んでいるのだから

どういうサービス内容なのか確認同意の上で利用するべきだと。

やっぱり事前連絡するのが好ましいと。そう思いました。

理由簡単です。ここで冒頭に戻りたいんですが

事前連絡も無くハナからファイティングポーズで乗り込んできている相手

「困っている」のはバニラエア側だったんじゃないかと思うからです。

「利用する度に連絡したり確認するのはウンザリだ」という主張もわかります

サービス提供する側にだって事情はありますから

対応する為に必要コスト人員の確保の時間くらい頂戴よ、と。

件の車いす客に問いたいです。

「困っている健常者を障がい者は助けなくてもいい(ここでは事前連絡を指します)のか?」と。

バニラエアタラップの件

からさあ、「平等であるべき」という前提で議論を始めようよ。

なんで「LLCが安い理由」とか「クレーマー」とかい意見が出てくるんだ??



プロ市民とか、LCCからとか、事前確認しない方が悪いとか、そんなことどうでもいいんだよ。

全然本質的じゃないんだよ。



車椅子の人と健常者が同じ条件でサービスを受けられていない」ということが問題なのだということを認識しようよ。



なんで車椅子だと事前連絡しないといけないんですか?

車椅子対応というニーズに応えるかどうかという、企業ビジネスモデル問題ですか?

車椅子なのに飛行機に乗れること、は優遇ですか?

車椅子の人が乗っていると事故の際に邪魔になるので、乗ってはいけませんか?



木島氏の職業がなんだとかも、全然関係ねーよ。

立場上ああいう極端な行動を取ったということはあるのかもしれないよ。

からなんだよ。サービス享受できていない事実には何の関係もないよ。



別にその格差を埋める実装社会保障であっても構わないよ。

社会保障費によってLCCではない航空会社との航空券の差額を補填できるとか。でもそういう制度はないでしょ。

だったらじゃあそれはサービス提供者が保障するべき、ってどうして思えないの??

本当に理解に苦しむよ。



仮にも航空会社交通インフラなんだよ。車椅子でも登れるクライミングジムを作れとか言ってるわけじゃないんだよ。



バニラエアは健常者のための航空会社なんですか?

LCC障害者が利用できないサービスとなっておりますか??



ブコメにもあったけど、こんなんで東京パラリンピックちゃんとできるのかね?って思うよ。

2017-06-28

https://anond.hatelabo.jp/20170628161919

LCCはい大企業が、杓子定規対応で気の毒な障碍者理不尽いじめている』っていう伝える新聞側が期待するアングルにばっちり嵌めて来たってのも、この件のキモかも知れない。

こういうアングル大好物な人は乗っかってじゃんじゃん企業批判するだろうし。実際してるし。

バニラエア車いす客が自力タラップ上がった問題について

まず木島英登さんのサイトを見てみよう。これは過去にあったANAでのトラブルの話である

http://www.kijikiji.com/self/ana.htm

私が乗りこむ番が来た。

係員は助けるというが、最初に「乗せない」と言われているので、助けなんていらない。

それに、私は一人で乗ると言った。実行してやる。

また、助けるといっても、おんぶして担ぐと予想され、おんぶされる経験豊富な私は

その人が、おんぶで担ぐのは無理で、途中で崩れ落ちたりするだろうとも予想された。

おんぶ場合、途中で崩れ落ちる予想があるから嫌と言っている。

さて、車イス階段の横につけた。

階段に乗り移り、一段ずつお尻を上げて、足を乗せて、登っていく。

登りきったら、床をすりながら座席まで移動。そして床から座席まで這い上がる。

座席配慮最前列だった。周りの乗客は、しーんと見ていた。

過去にも自らの意思階段を這い上がって上るのはおこなっている。

これらの経緯もあって、余計なトラブルを避けるため、車椅子であることを告げない。

食事や機内でのトイレなど、機内での介助が必要ときや、

規定を超えた大きな車椅子電動車椅子がある場合は、航空会社に伝えるべきだと思うが、

私の場合は、アイルチェアー(機内用小さい車椅子)の用意だけである

現場レベル対応で十分と考えているか事前連絡必要ないと考えている。 

どの航空会社でも事前連絡をして欲しいというアナウンスに対しては、要望アイルチェアーのみであり、過去に伝えたら拒否されたことがあり、現場レベルでの対応は要らないと思っている為、事前連絡はしていない。

実際に、乗ることの多い 伊丹羽田 では、普通乗客のように利用してます

伊丹羽田間は問題いから、他の便でも同じように利用できる筈だろうということだろう。

この記事で分かる事は、いずれも問題が起きているのは『ボーディングブリッジ』を利用しないケースである

伊丹羽田間はまずボーディングブリッジ使用なので利用できているかと思われる

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/12/120303/05.pdf

http://www.mlit.go.jp/common/001091414.pdf

伊丹羽田間のPBB利用率はほぼ100%(平成19年1012月平成27年1~3月)

今回のバニラ航空での記事を見てみよう

http://www.kijikiji.com/self/vanilla.htm

関空から奄美の際は、

同行者が5人いるので「同行者の手伝いのもと乗降する」というので説得して搭乗しました。

同行者に手伝ってもらって乗降するといって了解を得る。

奄美空港では3人に自分車椅子に乗った状態で担いで降りた。

本来であれば、この時点でバニラエア側はこの行為を止めていなければならなかったと思う。

この行為を認めてしまったため、同様の事を奄美空港でやって、奄美空港では止められた。

2日後の奄美空港チェックインカウンター空港車いすに乗り替えて欲しいと言われる。

空港用意の車椅子乗換を拒否している。

空港用意のにするのは、移動により万が一車椅子が破損した場合にその対応処理を楽にする目的もある。

設備はないのはわかっているので、同行者に階段を担いでもらうのには自分車いす簡単

できるなら自分のを使いたいと返答。すると15分ぐらい待たされて、ようやく回答が。

往路に車いすを担いで降りたのは違反とのこと。

「同行者のお手伝いのもと、階段昇降をできるなら」という条件で、ようやく搭乗が認められる。

搭乗タラップの前、同行者が車いすを持ちあげて乗ろうとしたら、ダメ!と静止。

ここが今回の件における、一番の問題だと思う。

本人が乗った状態で同行者が車椅子を担ぎ上げるのは違反と告げられている。

それでいて「同行者のお手伝いのもと」で許可を貰ったのに、再び違反と告げられた方法で搭乗しようとしている。

ここで許可された「同行者のお手伝いのもと」というのは肩を貸すとかであり、禁止といわれた『本人が乗った状態で同行者が車椅子を担ぎ上げる』ではない。

木島さんは確信犯とも言えるようなことをしているように見える。

仕方ないので、階段に座って、一段一段、這って登ろうとすると、それもダメだと言ってくる。

無視して上っていくしかない。でないと大阪へ戻れない。

一段一段、階段を這い上がったのは空港側、航空会社側の指示ではなく自ら選んだ方法である

駄目と指摘受けても無視してのぼっている。

同行者は私の足首をもってお手伝い。途中でキャビン・アテンダントが手伝うと駆け下りてきた。

機内には折りたたみの小さい機内用車いすが有り。飛行機のドアの前でそれに乗り移る。

その機内用車いす座席へと移動して、なんとか大阪へ戻ることができました。

バニラエア側は何もしていないかというとそうでもなく、CAが手伝おうとしていたり、機内に専用の車椅子を用意している。

ブコメなどで、「事前連絡なんてする必要ないだろ!」と言っている人達が多く見かける。

なぜ「事前連絡」が必要かといえば、それは車椅子利用者安全に利用できるように準備するからである

http://www.cilmsa.com/cilmsa/advocacy/advocacy_barrier_lcc.html

ピーチ車椅子利用について問題になった記事がこれである

そこで航空会社から事前連絡必要性理由を答えている。

・専用バスの手配、サポート要員の確保の為

・肘掛けが上がらない席があり、そこにあてがわない為

電動車いす場合バッテリーなど危険物対応の為

JALANAなどレガシーなら人材に余裕がありサポート要員も容易に確保は出来る。

しかLCCといった格安航空会社では人材ギリギリで設定しており、容易に確保が出来ない。

その為だからこそ、予め数日前には事前連絡を入れて欲しいと周知しているのである

アポイント無しで必要以上の対応を求めろというのは、それはどうかと思う。

バニラエアの件

バニラエアの件はバニラエア側の気持ち車イスで乗ろうとした木島さん側の気持ちも分かるというかどっちが悪いという話じゃないんじゃないかなと思う。

とりあえず朝日新聞見出し自力で登らせたというのはまず言い方がおかしい。

安かろう悪かろうから障害者LCCに乗るなというのもおかしい。

航空会社側が事前に連絡してほしいというのはそうなんだけど、事前に連絡できない時もあるし障害者が健常者と同じように飛び込みで車イスの人が乗りたい時に乗れるようにするべきだという主張があって今回の行動したんだろうなと思う。これが最善かどうかは分からないけど。

バニラエア側も規則があって手伝えなかったんだろう。もし規則違反であることを認識して手伝って事故でも起こしたら誰が責任をとるのかということを考えたら、手伝え!規則規則おかしいだろ!という人たちこそおかしいと思う。

LCC障害者も乗れるようにする設備のために運賃が上がったとしてもそれは仕方ないじゃん。障害者普通には乗れないか運賃が安くて競争に勝てるっていうのはブラック企業違法残業させて人件費安く抑えてるから競争に勝てるっていうのと同じようなもんだと思うよ。

2017-05-02

自分がもし年収2700万だったら

今も4000万のマンション買って、5年前に返済終わったところなんだけど

次に買うなら別荘だな

やはりさっきも言ったけど温泉

近場の熱海箱根(たぶんマンション)と、別府に一軒家

熱海箱根マンションは500万以下で買ってリノベ入れて普段民泊に使う

月~水は客入れないで、自分で使おうかな

民泊の維持は外注業者いるか外注で。

それなら自分時間拘束されないからね。

で、ちょっと休みが多めの時期は別府

もう最高だよね、温泉1日2つも3つも入っちゃう

ほっかほかになって自宅に自転車で帰ってきてごろごろ

近場の地獄蒸し器でサツマイモやら玉子ふかしたりして

いや、金持ちなんだから、肉やら魚やらも蒸していこう

最高だろうな、程よく油の落ちた黒豚とか食べたいわ

普段の移動もLCCなんて使わないで済むだろうなー

航空会社1つに決めてマイレージ貯めて

たまには海外行ったりしたいわ

いやこれもしかして2700万なくてもできるのかなw

2017-03-31

就活について覚えていること/考えていたこ

 自分就職するのだな、というのが決定的になったのは、大学三年の正月帰省したときだった。そのとき姉は子どもを身ごもっていて、結婚式の準備を進めている時期だったと思う。両親の住む実家はいつになく浮き足だっていて、居間に鎮座した年代物のコンポが機嫌のよい音楽を流しているのを何年ぶりかに聴いたりした。この雰囲気だったら言っても大丈夫だろうかと思った。家に着いたその晩、おそらく姉の結婚式やお腹のなかの子ものことをしばらく話したと思う、そのあとに切り出した。あのさ、大学院に行きたいっちゃけど。

 予想外に、部屋の空気が一瞬で凍りついたのを覚えている。両親は言葉を発さず、コンポから流れる陽気な音楽荒井由実セカンドアルバムの六曲目、あなただけのもの、)がいっきに、なにか強烈な、皮肉めいた疎外感のようなもの演出する異物となって浮き上がった感触があった。しばらくして、母が重々しく口を開いた、なん言いようね、そげんお金なかよ。大学院てなんね。行ってなんすると。もとより自分も、大学院で何か研究したいことがあるわけじゃなかった、研究というのが何をすることなのかもよく分かっていなかった。ただサークルや何やで接する先輩たち、自分より二年間長く学生でいられる、その二年間は就職せずにいられるひとらのことがうらやましかった。その程度の動機だったから、突如として部屋に現れた重苦しい空気を前にして、うっかり声に出した気持ちは途端に冷え切り、しぼんでいった。なんでんなか、分かった。話を逸らすような話題もなく、アルバムが次の曲に行ってしまうまえに居間を出て階段を上がった。あのコンポ音楽を流しているのを聴いたのはそれが最後だったと思う。

  *

 就活はいろいろな街へ行った。下宿していた福岡から、十分な交通費支給されるとき新幹線飛行機LCCはまだなかったから、スカイマーク)で行き、そうでないとき夜行バスで行った。その土地の知人に当てがあれば泊まらせてもらうときもあり、ネットカフェに泊まるときもあった。神戸三宮とか東京蒲田とか、そのころネカフェに泊まったっきり訪れていない街がいくつかある。

 就活にかかる交通費は多くの同級生にとって悩みの種だったと思う。専攻柄、東京一極集中したメディア広告出版関係企業を受けるひとが多かったせいもあったか、とにかくいか交通費破産せず就活を乗り切るかはひとつ重要テーマとして共有されていた記憶がある。自分もそんなに多くの交通費を出せる状況ではなかったので、受ける企業の数をかなり絞っていた。当時の就活サイト提唱する標準的エントリー数は二十社くらいだったけれど、自分は十社も受けなかった。それでも度重なる関西関東への移動はそれなりに負担で、特に東京会社選考が進むたびに片道半日以上かかる夜行バスを往復するのは楽ではなかった。

 夜行バスが発着するのはたいてい新宿西口だった。あるとき、行きのバスに乗っていた添乗員さんと、帰りのバスでも鉢合わせたことがあり、乗り込みざまそのひとが、就活ですか、がんばってね、と声をかけてくれた。あのひとはたぶん、その数日間だけじゃなくてずっと、何十往復も、あの片道半日はかかる夜行バスに乗りつづけていたのだと思う、いまも乗りつづけているかもしれない。西新宿ビル街を歩くと時々そのことを思い出す。

 支給される交通費収入を得るモデルを立てていたひともいた。関東実家や知人のところに滞在しながら、東京会社をたくさん受け、それぞれの会社に対して福岡東京間の交通費申請して利益を得る手法だったと記憶している。あるいは近場であれば、実際には18きっぷで移動しながら新幹線のぶんの交通費を出してもらう方法もあったらしい。これは静岡会社大阪から来ていた子が教えてくれた。会社でいっしょに最終面接を受けたあと、内々定をほのめかす説明会から帰るバスの中でのことだった。その子はすでに他社から内々定を得ていて、ほんとうはそちらに就職するつもりだと言っていた。第一安倍政権ときで、少なくとも経済政策はうまくいっていて売り手市場だったから、そのように交通費収入を得る目的で、実際には就職する気がない企業内々定までを得る学生はその子だけではなかったと思う。二年後にはリーマンショックが起こって、ふたたび新卒市場氷河期を迎えた(らしい)。もし自分大学院に進み、二年後に就活をしていたら、たぶん学部とき受かったところには受かっていなかっただろう。

 職を得るためにスーツを着ることは苦ではなかった。それは公立小学校から高校までをずっと制服で通わなければならなかったのと同じ程度の義務だと思っていた。大卒でそれをしなくてよい人生がどういう仕組みで成り立っているのか、そのころさっぱり想像がつかなかったし、いまでもその仕組みを十全に理解しているとはいいがたい。いずれにせよ、そうしたもの自分には関係のない、自分に与えられた生の可動域からは逸脱するものだと思っていた。もちろん、自分を取り繕って面接官に良い顔をすることとか、所与の経歴と志望動機矛盾なく有効に繋げる作業会社ごとに行うこと、そうした虚飾じみた行為への疲れはあった。リクナビみん就サイトを見るのも好きではなかった。けれど仕方のないことだと思っていた。ほかに生きられる道があるとも思えなかった、だからメンタツも読んだ、SPIも受けた、そうこうしているうち、他人自分矛盾なく説明するために用意したぎりぎり嘘でない物語の数々は、徐々に内面を染めかえ、自分なかに元々あったそれらと区別がつかなくなっていった。照明がおとされた夜行バスの車中で、自分は眠れずによく手を組んで、いろいろな願いごとをしていたけれど、どうか今度の面接が通りますように、内定が取れますように、そういうこともふつうに願った。

  *

 先日、はじめて海外旅行に行った。羽田から仁川経由でニューヨークへ向かう機内の十数時間体験しながら、ああ、これは博多から東京まで夜行バスでかかったのと同じくらいだなと思った。

 夜行バスに乗っていたとき自分にとって、海外旅行宇宙旅行も似たようなものだった。どうせ行けないのだから費用や行きかたなんて調べても意味のない、視界に入れたってしょうがないもの。行けるわけのない外国の遠さよりも、見慣れた田んぼ、そこにある変わらない暮らし、そういったものに思いを馳せるようになるのは、そのとき自分にはごく自然な成り行きだったと思う。だから新宿の街も好きではなかった。東口ネットカフェに泊まったりから歌舞伎町銭湯に入ったりする小旅行を、楽しんではいたけれど、駅の通路浮浪者排泄物のにおいが漂っていたのを強烈に覚えてもいた。長く住むところではないと思った、その都市に、けっきょくいまは福岡下宿していたのよりもずっと長いこと住んでいる。

 去年はじめて実際に調べた、二月のヨーロッパアメリカへ渡る往復航空券の値段は、盆や正月ラッシュのなかを新幹線実家に戻るのと大差がなかった。どうせ行けるわけがない、他に選べる道もない、と見過ごしてきたものごとの数を考えた。けれど、そのときはたしかに、それが自分の視界に映るもののすべてだった。その視界が十分に広くなかったとして、いまを測るための物差しとしては省みることかもしれない、けれど責められるものではない。いまとむかしの自分は違う、同じものでない、そのことは互いの存在を妨げない。一応は自分お金大学院を出て一年が過ぎ、将来の自分から先借りしているお金を返しはじめて半年が過ぎたいまはそう思っている。

2017-03-02

では、旅行至上主義ではない「旅行」をしてはどうか。

http://anond.hatelabo.jp/20170302112844

自分旅行が好きなのに、旅行至上主義は嫌いというめんどくさい人間である

ガイドブック確認作業とか大嫌いなタイプ人間だ。それでも旅行はする。

じゃあどういう旅行をするのかって、

・近場あるいは早く行けるところに

自由観光をし

貧乏旅行

をするのだ。

東京熱海名古屋大阪大阪福井あたりなら、青春18切符で安く済ませれば良い上に、そんなに時間はかからない。

で、観光というのも、ガイドなんかに従わず自由に行きたいところに行けば良い。

自分名古屋に住んでいて、数え切れない回数京都に行ったが、一回もガイドブックなんて見たことはない。

在来線で行けば、京都往復は定価でも5000円ぐらいであり、これを金券ショップなどで安くしたりすれば良い。目的地等によっては山科まででも良い。

京都大阪間の移動はいつも、四条河原町界隈の金券ショップで購入した阪急の回数券で安く上げている。

関西圏首都圏に済んでるなら、新千歳空港までLCC往復するという旅行も、ある程度の予算である程度の時間ですむようだ。

LCCは「安く」「早く」行けるので、貧乏かつ短期間の旅行に向いている。新千歳ぐらいなら、空港自体観光地のようなものなので

極端に言えば、札幌まで行かず、千歳だけを見ていても良い。

とにかく、「世間様の言うところの旅行」だけが旅行ではない、ってのを強く意識すれば、

今までとは違った感覚を持てる可能性もあるのではないだろうか。

「~に行くなら当然この交通手段。それ以外はありえない」みたいな意見をいちいち聞いて旅行するなんて、

もはや旅ではない。

2017-01-21

本屋で「ネットでただで公開されてるんだから本も無料でよこせ」と店員無理難題を押しかける人って

LCCの「ネットで予約すれば手数料無料カウンター電話手数料有料」にも文句つけてるんだろうか。

価格競争が悪なのだろうか?

無料公開」によって市場崩壊する理由解説したイラスト話題に ソシャゲー、ユニクロweb漫画いらすとやダンピングによって壊れる日本

https://togetter.com/li/1072368

記事をまとめると

企業低価格サービス提供すると業界シュリンクする。

そんなことをする企業は悪だ。

選択する側は消費者

この記事内での「低価格サービス提供している企業が」という風潮に違和感を感じました。

政治国民を映す鏡」という言葉があるが、「企業消費者を写す鏡」であると私は思います

大きな企業消費者ニーズを満たすのではなく、消費者ニーズを満たした企業が大きく成長します。決して逆ではありません。

低価格サービス提供する企業けしからん」と言いながら、ユニクロしまむらで服を着て、IKEYAの家具を使い、ディスカウントストアで買い物をし、メルカリ古着を探し、LCC旅行をする。

矛盾しているのではないでしょうか。いつだって選択権は消費者にあり、選択を行っているのは私たち自身なのですから

競争が悪いことなのでしょうか?

ピークを迎えた産業が次に待ち受けるのは、激しい生存競争です。

様々な差別化価格競争で生き残ろうと、企業店舗個人がしのぎを削り合います

そこに対応できなかった者から順に淘汰されていきます

「行き過ぎた競争産業寿命を縮める」というのも事実かもしれないません。

しかしながら、遅かれ早かれ寿命はいつか尽きます。結局のところ「〇〇が業界を壊す」と言うのは淘汰される側の言い分でしかない様に感じます

イラストレーターデザイナーが苦しい根本的な理由

最近アニメ業界デザイン業界のいわゆる中の人の「悲鳴」が取り上げられています

これらの業界は、少し調べたら分かるほど「悲惨」としか言いようがありません。

しかし「不当な評価」「搾取」という言い分は、はたして本当にそうなのでしょうか?

数字が語るこの市場の深層【デザイン市場

http://j-net21.smrj.go.jp/establish/columninterview/column/gyokai/20130108.html

この資料によるとデザイン市場は四半期で140億 その内約半数がグラフィックデザイン市場

まり70億*4=280億が年間グラフィックデザイン市場規模だと考えられます

対して業界就業人数はというと

グラフィックデザイナー人口ってどれくらい?

https://www.d3d.jp/info/archives/531

正確なグラフィックデザイナー人口は算出されておらず、推測の域を出ないのですが、

今回は記事内の書かれていた

デザイン会社従業員32000名

・予想人数10万人

の2つの数字を参考にしてさせてもらいます

まり1人当たりの年間の売上は

就業人数が32,000なら、84万円

100,000人なら、たった27万円です。

気付かれたと思いますが、市場規模に対して就業人数が多すぎます

イラストレーターを苦しめるのは、イラストレーター自身ではないでしょうか。

まれてきてごめんなさいではないが、イラストレーターになってごめんなさい。といったところでしょうか。

この異常な業界を正常に機能させるためには、供給就業人数)を少なくとも半分程度に減らす必要があるのではないでしょうか?

2017-01-08

彼氏を作ると金がかかる

彼女を作ると金がかかるという男性がいるけど、彼氏だって金がかかる。

完全に奢ってもらうことなんてそうないし、割合としては6:4くらいだろうか。

そりゃあ相手質素デートで満足してくれる人ならいいけど、アラサー男性なら飲みに行きたいだのずっとカラオケは嫌だの駄々をこねるし、

そうなるとどうしてもお金がかかる。旅行に行きたいとか言われたら最悪だ。わたしが一人で旅行に行けば二泊三日でも三万程度で済むが、男性と一緒となるとそうはいかない。

ガソリン代高速代を割り勘にするぐらいなら、一人で昼間のバスに乗ったりLCCに乗るほうが安上がりだし。

昨日はデート後に財布を開いたら一万円なくなっていた。

デートのものは楽しかった。彼のことも好きだ。だけど、毎週一万円かかるデートをされるとお金がもたない。今回の彼氏は割り勘派だから仕方ないけど…。

別に男性に全額払えとは思わない。ただ、割り勘にするなら相手収入考慮してほしいなといつも思う。それに付き合わされる低収入の身にもなってくれ。

そりゃ7割くらい奢ってくれるなら見たくもない映画や、飲みたくない飲みにも付き合うけど、5割負担だと合わせられない。相手収入わたしの何倍もあるからそりゃあ金の使い方も違うだろうけどさ。

相手が年上で収入もそこそこだと知っていたから、せいぜい五千で済むだろうと見込んでいたわたしわたしだけどさ。あー今月苦しいな。デート厳しいなあ…新年会あるし…。こんなことな新年会断っていればよかったな。

交際費を気にしないで純粋に楽しめる彼氏が羨ましいな…。

2016-09-05

http://anond.hatelabo.jp/20160905093742

ぐうわかる。電話なんてなくなればいいのに。ピーチみたいなLCC業者のようにクレーム対応メールのみ対応にしたら、メール書いてる間に怒りが収まって要点だけ書くようになるし、それゆえに対応する側もスムーズ対応できるのにな。

電話だと怒り100%でかけてくるから話がループしまくって不毛メールもできないようなやつのクレームは受け付けないみたいな割り切りをしてくれたらなー

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