はてなキーワード: 人月とは
理由とかを思いつきに書く。
まず、人月商売に嫌気がさした。1人1ヶ月160時間と扱われ、ただの機械扱い。優秀な人もそうでない人も160hで扱われる。スケジュールがきついと人を増やせば終わるだろうという上層部の意見。おそらく、上層部は本心では思っていないのだろうけど、さらに上からの圧力で「終りません」って言えなくて、どうすれば終わるのかと問われた時に、「スコープを狭める」という発言が許されない空気で、「人を増やす」としか選択肢がない状態になったのであろうと考えている。アジャイル(笑)状態。でも、やっぱそれは違うよね、と。それでは良い物つくれないよね。人月の神話状態。神話だから誰も信じてないんでしょうね。
それに、絶対おわらないだろーという工数も、納期内に収めるために過少な工数を出さざるを得なくなったりして。その結果、当然余計に毎日の業務が厳しくなったり。
そして、増員に次ぐ増員で間接業務の増大。スケジュールの見直しに見直しに見直し。後ろを振り返れば糞コードすら作れず、それよりも糞スケジュールがあるのみ。そしてただ単に人を増やした計画なので実際にその通りに成果が上がるわけではない。さらには人を増やしたのになぜ終わらないのかと問い詰められたりて。
メンバーも増え、さぁ開発だ、といっても新しく入ってきた人とはコンテキスト共有できていないし、みんな違う方向を向いている感じ。目の前の仕事こなすのに精一杯だけど、目の前の仕事がそもそも最適化されているのか、本当に将来のValueになるのかも不安な感じ。
やはり受注開発だとどうしても主導権は発注側にあって、これは当たり前なんだけど、それによってこっちが必要以上に苦しめられている感じが否めない。受注するために営業は納期は短く、価格は安く言ってくるわけ。そして苦しむのは開発者。
だから、SIにとっては納品のない受託開発のような開発が受注と発注側が双方幸せになるのではないかと思うわけ。これも1ヶ月あたりの金額で契約するから、人月商売といえばそれまでなんだけど、期日が近いから人を増やして終わらせる、とか短絡的な思考にはならなくていいかなと思う。
でも、もうSI疲れた。それでは納品のない受託開発のような開発にシフトしましょうっていってすぐにシフトできるような世の中ではないから転職しようかと。じゃあSIは同じだよね。変えてみよう。それにIT使うからには初期コスト抑えられてスケールもし易い利点を活かさないと幸せにはなれないのではないかって。
それならば自社サービスを展開している会社で働こうかな、と思った。あぁ、それってWeb系なのではと感じ転職することにした。
転職活動はわりとすんなり。Androidアプリ公開してたり、Webサービスをいくつか作っていたから、職務経歴にそれを書いたりしたら結構興味持ってもらえて無事転職できた。
あの業界は向き不向きがあると10年経って気づいた、実感した。
次の業界で頑張ろう。
受託開発やSIer、そこで採られる人月での見積と契約はスタートアップ・Web系・ベンチャーな方々から軽蔑されがちです。
けれど社会のインフラや企業の基幹を担うこともある重要なシステムでは残念ながらこれらの手法をとらざるを得ないのが現状となっています。
これを打破するイノベイティブでエポックメイキングでパラダイムシフトな変革は期待されていますが、文化や慣習、人手不足とレガシーコードはなかなかそれを許してくれません。やり玉にされがちなSIerのスタンスだけに帰せる問題ではないのです。
そんな状況でもわれわれSEは社会の繁栄のために、愛する(現在の/未来の)家族のために、そしてご飯を食べていくために働く必要があります。
しかし、この業界で難しいのは流動性が高い割にキャリア形成が難しいこと、自分の精神的・肉体的な健康を損ないやすいという問題があることで、苦労されている方も多いかと思います。
そして働く人が多いにもかかわらず、会社・システム・プロジェクト固有の用語や知識が多いことやセキュリティポリシーに抵触するか微妙なこともあってかなかなかノウハウや知見が共有されていないように感じています。一方で個々のプロジェクトに埋没している問題が共有されていないことへの懸念もあります。
今回は、これを打破するためにアドベントカレンダという不思議文化に乗ってみなさまがこれまで得てきたノウハウをドキュメント化していただけないかというご提案になります。ノウハウの共有は日本のソフトウェア開発文化の発展に、問題の共有は社会(発注企業・元請け上層部含む)への啓発につながればと期待しており、なにより自分がみなさまの環境に興味を持っています。
ぜひ、書いてみませんか?
トラックバック・ブクマを送っていただければここにリンクを貼っていきます。増田でも可ですし、重複・フライングも気にしません。
本当だよ。
あと1ヶ月早ければサンプル見させてもらって、クオリティが一定以上のレベルにあればお願いしてたかも。
2Dできるところがなくてスケジュール的に猶予もないから社長が仕方なく3Dしかできない所に出しちゃったんだけどね。
星の島のにゃんこみたいなクオータビューの箱庭パーツ作るのに8人月だってよ。
馬鹿じゃねーの…って。業界25年の経験上、ドット打ちならマジで3人月で上げられる分量なのに。
俺と同じこと思ってる奴はまだまだ多いよ。やれる外注(人材)が見つからないから仕方なく3Dで…ってのは実際よく聞く。
営業はコンソール機よりもスマホアプリをやってるところの方が受注の可能性は高いと思う。
もし営業が苦手ならマージンは取られてしまうけど営業専業に仕事してるやつにマッチングを頼むってのもある。
日本のIT業界の多重下請け構造が悪だ、Slerがクソだ、みたいな話あるけど、論点混ざってることが多い。
どっちかというと「仕事を出す側」として、多重下請け構造の問題点とポイント書いとくよ。
必要とされる多重請負と、ブラックな多重請負があって、分けて考えないとイカン。
ハナキンなのにやっと終わって一人酒だよ!
発注者から直接仕事を請け負った元請け担当者(大抵の場合、安請け合いする部長)が、
請けた仕事を切り出して、課長、各チーム主任、ヒラと仕事を下ろしていく。
ピラミッド構造で上意下達で、力関係も対等ではないが、こういうのは多重下請け構造とは呼ばれない。
そして、仕事の報酬が会社に対して支払われ、各員には会社から給与が支払われる。
「オレの言う多重下請け構造と違う」と言われても何なので、定義はそのまま引っ張ってこよう。
発注者から直接仕事を請け負った元請(たいていの場合が大手SIer)が、
請けた仕事を切り出して2次請け、3次請け、4次請けと仕事を下ろしていくピラミッド構造の事を言います。
良くある例で言うと、元請は要件定義や概要設計等の上流工程を請負い、開発・実装などの下流工程は2次請けに委託する、というような構造です。
これ、多重下請け構造の問題点じゃなくて、受注価格交渉の話なんだよね。個別。
例えば、一社のみなら給与体系の話になるわけで「部長が中間搾取してる!」とは言わない。
さらに「部長が安請け合いするから、現場のエンジニア給与が低い」というのは、一社のみでも起こる。
つまり、「中間搾取」によって「給与が低くなる」というのは、飛躍がある。飛ばしてはイカン。
(以後、n次請け, n+1次請けは、全て元請け, 下請けと表現するな)
1番と2番とは分けて考える必要がある。
まず、エンジニアの給与が低くなるのは、会社の給与体系の問題だ。
ということは、「エンジニアの給与が不当なほど低い」のであれば、それは多重下請け構造の問題ではない。
不当なほど低い賃金で働かせている「本来潰れていなければならない会社」の問題を、多重下請け構造問題で誤魔化してはイカン。
で、元請けと下請けとの報酬差だが「要件定義や概要設計等の上流工程」をやった対価を取って「中間搾取」とは言われたくないだろ。
答えから書くと、さっきの式は以下の形で使われてる。
一目瞭然で、下請け報酬が少ないから、「中間搾取」と呼ばれる「元請け仕事の対価以上の報酬」が生まれる。
つまり、「マージンを抜くから適正単価にならない」ではなく「適正単価でないからマージンを抜く余裕がある」だ。
「要件定義や概要設計等の上流工程」が2000万で、実装やテストの下流工程が1000万で、という区分けをしていない。
仕事の中身で値段を決めずに、人月計算をするから、常に下請けは元請けよりも単価が低く設定される。
なぜならば、元請けは儲けるために下請けに仕事を流すわけで、損するためにじゃない。
というわけで、潰れずに責任とってくれるような大企業しかクライアントは選ばないので、Slerが繁栄する。
一軒家立てるときに工務店を選ぶ人もいるけど、ハウスメーカーも大人気だよね、というのが酷くなった感じ。
これは構造的な問題で、既得権益って言うとそうだね、という話。
じゃあ、なんで請けるの?という話。
まあ、最近はインドとか中国とか、単価低いしアッチで、みたいになってるけど。
請けないと会社潰れるから激安で請けますどうせエンジニアは使い潰せば良いし、みたいな会社が多い。
で、ブラック会社は人が足りないとさらにブラックな会社を呼んで……みたいな泥沼状態。
エンジニア雇ってる会社がブラックなので、結果的に多重請負になってる。逆じゃない。
プロジェクトマネージャがプログラマを鬱で辞めさせました。ボーナスが減ります、となってない。
元請けA、2次請けB、3次請けC…みたいになると、Bが指示してEが無茶苦茶な残業で体壊して、AはExcelしか観てない、みたいな。
クライアントにIT知識がないとか言っても無駄。信頼関係も効率性もある。
ハウスメーカーがお客さん呼び込んで、指定した建材で地元工務店と契約して、さらに左官屋雇って家を建てたりするだろう。
そういう時に、「客が直接知識を持って、左官屋と大工と設計家と交渉すれば安く付く」とか左官屋が言ったりしない。
出版社から直接本を買って、取次とか本屋のことを「中間搾取め!」とか言わないだろ。
IT業界は、そういう「効率のための多重構造」とは違う「果てのないダンピング会社の多重構造」がある。コッチが問題。
さらに多重請負って、普通に偽装請負で命令系統と責任系統が乖離してる。
人壊しても責任とらなくて良くて、補充がいくらでもきくなら、そりゃ無茶苦茶するわな。
まあ、ITエンジニアが育たないとか言ってないで、勉強して転職しようぜ!
俺はIT奴隷だ。当たり前のように日々の生活のために自らの全てを捧げてきた。他にスキルがないからただ必死にしがみついている。安い給料で本来違法であるはずの割り増し賃金なしの休出残業を続けている。
状況が改善する兆しはない。国は見てみぬ振りをする。経営陣が何かする事もないだろう。生活のためにYESマンにならざるを得ない上司も何もしないだろう。凄まじい技術革新ももう起こらないだろう。この業界にいる限りこの「奴隷」状態は絶対に解決しないだろう。ひたすら目の前の業務に自分の人生を注ぎ込む。人月が指し示す仕事を生け贄として抱え込んで、身を挺して解決する日々が続くだけだ。ここはそういう場所だし、同業界であれば他の場所も同じだ。
多くの人がITしか脳がないからITにしがみつくしかなくて、ITにしがみついているからこの業界は当たり前のように奴隷制度を保持し続けるのだろう。
「金融政策で物価と賃金が上昇します」「消費で経済を活性化させましょう」「女性の活躍を支援します」
大いに結構だと思う。是非頑張って欲しい。でも、少しは触れてくれないだろうか、労働問題。仕事のし過ぎで精神的に潰れた同僚を山程見てきた。自殺した仲間もいた。それでも何も変わらない。会社はいつものように利益を求めて突き進む。何人もの人間を壊しながら、ときに殺しながら。国がそのことに触れる姿を俺は一度として見ていない。国にとって当たり前の風景なのだろうか。この業界のこの状況は。
俺たちは元々弱い立場だ。一部の優秀な人間を除いて大部分は大した能力がないからこの仕事をしているはずだ。ハゲデブオタクアスペが周りに何人もいるだろう。そういう人間が最後の希望として選ぶのがこの仕事なのだろうと思う。だから、声を上げても上には届かない。「軽視」される。そういう人間に対する「軽視」が今の状況を生んでいるような気もしないでもない。俺たちに状況を変える力はない。だから何十年もこの状況は変わらなかったのだろう。元々軽視される生活をしていたわけだから、この社会で生かしてもらうだけありがたいのかもしれない。そう思うべきなのかもしれない。何故なら俺たちは、社会から見たら単なる社会不適合者であり、奴隷にふさわしい存在なのだから。
単なる愚痴。
人月100万もとるの?高くね?
嬉しそうにソシャゲを下請けされる会社さんが後を絶たないので以下に現実を記載。仕事受ける前によーく考えよう!
ちょっとブラック企業な香りがしますが、以下の体制を仮定します。
ソシャゲ作って運営しようと思うと、スマホアプリに2名(一人は顧客クレームのバグFIX作業、一人はイベント等の改造/開発ね!)、サーバー側に2名(一人は同じくバグFIX、一人はイベント等の改造/開発ね!)、音楽/効果音1名、グラフィックに1名、全体のディレクタ1名、プロデューサ兼広報担当で1名の体制で、開発1年、リリース後に開発費もろもろ回収に1年以下がノルマという事を仮定します。なお、開発している時だけ、スマホアプリに1名、サーバー側に1名ですみます。なお、運用中のお客様サポートはスタッフみんなでやります!笑
一人100万円/1ヶ月を人件費とすると、開発1年なら、6 x 100万 x 12ヶ月=7,200万円が開発費用です。で、1年で回収しようとすると月600万の利益が必要です。でも、うまく運営(イベント企画、アップデート追加頻繁にやる等)しないとお客逃げちゃうので、8x100万=800万円の運営時の人件費用がずっと必要です。また、サーバー代だっているので、仮にサーバー代を500万円/月とします。
1年後に、開発費をすべて取り返し、運用中に利益0円となる限界の売上を計算すると、上の諸々の金額から、1,900万円/月の売上を最低1年間続ける必要があります。これは年商2億2,800万円となります。つまり、これを割り込むと、誰かが飯を食えなくなります。
当然注文側の人件費もペイできないといけません。何だかんだで、注文側ディレクタ1名及び、注文側プロデューサ1名が必要になります。彼らの人件費用は開発中も運用中も変わらず2人月なので、200万円/月となります。つまり、下請け含めて関係者みんながトントンになるには、合計2,100万円/月の売上で、年商2億5,200万円となります。
そのものズバリの公開情報なんてこの世に無いので、他の会社の業績から妄想膨らませてみます。ここに、観察対象として最適なものを探していたら、大変興味深いソシャゲの会社でe-Dragon Powerという会社があります。ここはホームページ見ると1本しかソシャゲ出してません。で、こちらはユニデングループ(http://www.uniden.co.jp/company/group.html)ですので、ユニデン側のを見ると、グループ会社でゲーム事業やってるのはe-dragonpower社だけでしょうから(多分)、結論としてゲーム事業セグメントの売上情報(平成27年3月期第1四半期の決算)はそのままe-dragonpowerのソシャゲ1本の売上と仮定しちゃいます。で、具体的に1ヶ月あたりに直すと、Android+iphoneで、約3,000万円/月の売上のようです。この会社のタイトル製品を使ってAppDB - iPhoneゲームアプリのランキングデータベースで当時の順位を検索すると、だいたいiphoneでトップセールスランキング200位以内のようです。
つまり、先の計算と照らしあわせると、関係者みんながちゃんと生きていけるソシャゲである為にはiphoneのトップセールスランキングの200位には最低でも入って欲しいという事になります。
下請けしようとしているあなた担当の製品が、iphoneのトップセールスのランキング200位に1年間入れる自信が無いと、壮絶なブラック企業人生が待っている事になります。
半年打ち合わせにつかったら 製品に使えるのは 6人月 250万ぐらい。
1ヶ月で打ち合わせを終わらせれば 製品に使えるのは11人月 450万ぐらいは使える。
常識的に考えれば、打ち合わせを手早く終わらせられれば終わらせられるほど商品の品質は良くなる。
だけど、大抵の客はたっぷり打ち合わせをして、もう製品に使えるコストが殆どなくなってるのに、そこは営業努力とか言い始める。
逆に悪徳なら、色いろあるのかもしれないが。うちらまっとうな業者は、
11人月残れば多くテストやったり、チューニングしたり製品の品質を上げられる。
そして 月はおおよそ中級ぐらいのエンジニアで
80−60ぐらいで40なんかじゃない。 営業コストとか、品質管理コストを入れたらもっとかかる。
都会と田舎とか、あちら側とこちら側とか、セックスとか失恋とか。誰もがなんか言えるというのがミソでブクマもコメント付きのものが多くなる。
あと機能不全家族、毒親、病気、家族の死、障害、精神疾患、社会人の愚痴、家庭の不和、うんこあたりも鉄板だが、量も多いので良いエントリを書かないと埋もれる。強烈でかつ人に言いにくい実体験があればそれを素直に平易に淡々と書くのが良い。ただ、あまりにも文章が下手だと変なの呼び込んで自分が傷つくだけなのでやめたほうが良い
増田は夕方以降、どうでもいいものもふくめて流量が多くなるので、良いエントリは流されてしまう。昼間は以外にPVはあるみたいだが流量は少ないので1ページ目に滞留しやすいようだ。しかも1~2ブクマつけばはてブのトップページにも滞留する。ライバルエントリが少なくかつ、PVが多いというのははてブを稼ぐ基本である。しかしけっこう昼間にも会社員がみてんだなー俺もだけど
できなかったら、どっかから借りてきたのとか、流行ってる文句を改編するのとかでもいい。
釣り師がよくやるやつ。
1と4の合わせ技+タイトルが3にあてはまる
もうみんなdisってるようなのをdisるならよっぽど一言でうまくdisらないと駄目。え?それ?みたいなのを狙うのがたぶんよい。
何いってんのかわかんない煽りが来たら即座に「黙れやハゲ」くらいやるといいかもしれない。
穏やかでもっともな内容のTBが来たら、流量が多くなる夜に返事をすると、TBツリーが伸びて多くの人の目に元エントリが触れやすくなる
わかってないひとは「なるほど」となるし、当事者は「そうそう」となるので比較的穏やかに無言はてブが成長する
言語化するときは出来る限り、カテゴリに分ける、時系列を箇条書きにする、などのライフハックエントリメソッドを活用するとよい。
韓国の話が混じっているとなおよいが、はてなの場合嫌韓はあまり人気がないのであくまでも客観的に事実を書くことが大事。一番大事なのはエビデンス。
語学力があると強い。なお上の二つは相互作用でブクマ数が増えた模様。ココらへんは完全に運。
増田文学といえば文学なのだが、とにかく熱量があるエントリは好まれる。
またファンが書いた熱量のすごいエントリも結構な割合ではてブを稼ぐ。
もうすこしタイトルを工夫すれば200くらいいけたかもしれないが、この人の場合、これでいいんだろうな。
職場で上司とハイタッチをしてしまった。相手は一回り上のPM。
フィジビリティ調査とは、システムの実現可能性を調べることを指すけれど、
PMは、多分プロトタイプ開発によるCIを狙ってるのだと思う。
典型的なウォータフォール開発がメインの業務プロセスにあって、
80%→120%への細かい微調整とレベルアップを可能にする。
設計書の山に、エクセルスクショの貼付けも健在ではあるけれど、
現物があるので、机上でデバッグを繰り返すよりよほど楽だし、そんなに辛くはない。
最も、表立って工数は積めないから"調査"の範囲内である程度動くものを求められるわけで、
異常系の処理に全てTODOを書き込んで、ワンパスを通すことに腐心する。
本来のプログラム行程はリファクタリング機能の呼び出しとコメントの追加が
主な作業だけど、致命的な欠点が見つかってロジックをごっそり変えたことはないから
火事場の馬鹿知恵は、便器の上でうなり続ける時間に匹敵するのだろう。
先日、朝の進捗の打ち合わせでお客様から出た業務アプリの改修案件について、
いつものように、とりあえず調べてみようよということになった。
システムテストまで含めて2.5人月かかるよと試算は出ていたが
俺とお前なら1週間かからないんじゃねえのとPMはこっそりうそぶく。
席に戻ったら、割り込みで申し訳ないけど、と他のメンバーに謝って
今日のお題は、QRコードを取得している箇所でバーコードも使えないかという相談だ。
QRコードを開発したのは日本人だよと、トリビアから始まった会話の中で、
そういえば、と過去に行ったシステムテストで見つかったインシデントを話す。
バーコードを読んでいる箇所でふざけてQRコードを読み込んだら
通ってしまったので慌ててバリデーションチェックに追加したんですよと。
もしかしてバーコード関係のAPI(GoogleのZxingをラップしたもの。他社開発)って
あまりその辺を意識しなくていい?あ、やっぱりそうだ。今日中に終わるかもねみたいな流れから
Bluetooth機能のIF追加などやらなければ行けないことが決まって大雑把に機能分担して
コーディングに入った。
Dドライブ下に同じドメイン配下の共有フォルダを置いてやり取りをする。
ここどうすればいい?みたいな質問をお互いのモニタを見ながら2,3回やって
ほぼ同時に作業が終わったので、二人で個別に組んだコードをマージする。
初ビルドはエラーもなく、すぐに終わった。アプリを立ち上げた後、
テスト用のバーコードやQRコードはお互いに用意してくれているだろうと無言の目線を交わす一幕も。
上司が両手を上げる。普段空気が読めない自分が、何故かこの時は自然に手が出た。
普段表情が硬いメンバーの女性がクスクス笑っていたのでよほどテンションが上がっていたのだろう。
結果として、3週間PGに時間を取るはずが、半日かからずに終わってしまった。
別の作業に戻った後も、やり遂げたという高揚感にその日はずっと酔っていた。
上司はいつも笑っていて、仕事を楽しくさせることに努力を惜しまない人だ。
同じ会社だし、お会いする機会、仕事をする機会もまだまだあるのだろうが、
その時は今の距離感は許されないだろう。
短期で人が入れ替わり立ち替わりが当たり前の職場で
自分はどこか人間関係も段々ドライに捉えるようになっていたから、
今はただこの寂しさに慣れない。