はてなキーワード: 一品とは
平日は仕事をして、休日はたいてい家でゴロゴロ。気分が乗れば電車で休日の日帰り旅行をする日々を過ごしていたら、貯蓄が1000万円を超えていた。
まあ、食事は毎朝フルグラを食べ、昼は社食、夜はご飯と主菜一品という非常に質素な食事生活なので当然かもしれない。
趣味もネットサーフィンとゲーム、読書、映画鑑賞などお金のかからない娯楽が多いから、特に出費が多いわけではないし。
ただ、お金が貯まったからといって特に満たされることはなかった。むしろ今まで使ってこなかった後悔すら覚える。
今後は少しずつ使っていきたいなーとは思うけど、今まで使ってこなかったから使い道が分からん。
体験にお金を使うことで幸福度が上がるっていうのは聞いたことがあるんだけど、じゃあ具体的に何に使ったらいいのやら・・・
それとも全く違う使い道があるのだろうか。誰かエロい人教えて。
わかるよ。便利だ。めんつゆは便利。
私だって未だに使う。ほうれん草のおひたしなんかはめんつゆ使うし、炒めものにつかったりする。
でも考えてほしい。
彩りを。
ある界隈で「めんつゆばかりを使う女性とは結婚したくない」という話があったが、彼らのそれも真の話。
そして、めんつゆが便利なのも真の話。
料理好きの一人として、めんつゆを使いつつ、他人に飽きられない料理方法を記しておく。
味の情報は、見た目や香りからの情報が強い。これをまず理解してほしい。
逆に言えば、「めんつゆ味」なんてものはこの香りや見た目でどうにでもできるという話です。
一番重要な話です。
めんつゆ料理初心者の人の料理はなにかと料理の色がめんつゆ色(茶色?醤油色的な)になりがちです。
例えば煮物なんかわかりやすいですよね。その芋の色が、めんつゆ色です。
この色に類似した色は、料理をする上で絶対に出てしまう色です。例えば、肉を焼いたり魚を焼いても茶色になりますし、チャーハンなんかもお米は最終的にこの色になります。
この色は「料理の基本色1 茶色」と勝手に自分は読んでいます。
1があるということは、2もあります。
料理の基本色2は「白色」のことです。
簡単に言えば、お米、豆腐、パン、素麺なんかはわかりやすいですけど、お皿も白ですよね。後は、上記で肉や魚を書きましたが、茹でたりすると白色に近くなります。
めんつゆ料理初心者がやりがちなのが、この基本色しかつかっていない、ということ。
ここでさらに「3色」足してみましょう。
黄:卵(卵黄)、かぼちゃ、とうもろこし、さつまいも、カリフラワーなど
青(緑):葉っぱ物(キャベツ、レタス、ほうれん草など)やブロッコリーなど
考えてみればこれは色んな料理がそうです。
例えば肉じゃがも、肉とじゃがいもだけでなく、にんじんが入っているはずです。
オムライスをレストランなんかで頼んだ時に、中のチキンライスにはグリーンピースやとうもろこしなど、赤色以外の物が入っているはずです。
できる限り、この三色を意識しましょう。それだけで「めんつゆ色」の比率を下げることができるはずです。
めんつゆ味の一番の要因は個人的にはこの香りだとおもっています。
このカツオだしの香りは実はものすごく美味しい香りなので、めんつゆ初心者がめんつゆ料理を作った時に美味しく感じる一番の理由だと私は思っています。
しかし、この美味しいカツオだしの香りも毎日食べていれば流石に飽きがきます。
例えば、夏の日に素麺が出てきた時、毎日素麺が続くと飽きますよね。でも、素麺自体に飽きたのではないはずです。素麺を作った炒めものを作るとあんなに飽きたとおもった素麺が美味しく感じるように。
なので、飽きが来ないようにに香りを変えるか加えてやる必要があるのです。
ただし、めんつゆを使う以上香りを変えることはできません。(まぁ、にんにくなどを使い無理やり匂いで上書きする方法もありますが…)
と言うよりも、めんつゆ料理が美味しい理由の1つがこの香りなので、下手に変えると美味しくなくなる可能性のほうが大きいです。
なので、一品増やして、カツオだしの香りを毎日中和することが必要です。
それが「脂質」つまり「油」です。
一品作成時にこの「油」をローテションすることで比較的用意にカツオだしの感じ方を変えることが可能です。
私の場合は、「ごま油」「オリーブオイル」「サラダ油」の三種類ぐらいでローテしています。
ごま油であれば、根菜と相性が良いです。土の匂いが強い根菜もごま油で調理するとクドくないよい香りになります。
オリーブオイルは大体の生野菜と相性が良いです。エクストラヴァージンって書いてあるやつなら火を通さなくても使えます。
サラダ油は卵料理や、天ぷらに相性抜群です。普段お使いかとおもいます。
なので、料理としては「めんつゆを使った料理1品」+「各種油で調理した料理1品」を意識するだけでも全然飽き方が違います。
よくやりがちな「野菜炒め(サラダ油+味付けめんつゆ)」と言った一品料理ではなく、なるべく分けてあげたほうが良いです。
そうなった時は最悪、スープでもいいのです。かつおだしを他のだしで相殺してしまえばいいのです。
私はよくコンソメを使います。同じぐらい味覇(鶏ガラだしベース)も使います。
ただ、これで万能だからってコンソメと味覇を使い続けてはいけません。あくまでもローテすること。コンソメも味覇もだいたいなんでも美味しく仕上げてくれるはずです。最近CMでよく見る創味シャンタンもよいですね。
当然、私も料理するのはめんどくさい、できればひたすらに外食にしたいと思っていますが、でも作る以上、食べてくれる人がどうやれば喜んで食べてくれるだろうということを考えると「毎日、味を変えてやる必要があるな」という事を考えたのです。
確かに、働く人間に対して、料理というのは唯のエネルギー補給なのかもしれません。愛を込めても1/3さえ伝わらないかもしれません。確かに、料理はめんどくさい。上で書いてあることを読んで「結局料理はめんどくさい」と思う人はたくさんいると思います。そして、食べてくれる人はそんな苦労も知らずに「今日はなんでもいい」「簡単なものでいいよ」とメチャクチャを言います。報われないです。
でも、「食」という唯の作業も楽しみがなければ拷問だと、私は思います。
私は「あなたに苦しんでほしくて料理を作っているんじゃない」と考えました。その結果、食べててきっと楽しいと思ってくれると信じて弁当も作りますし、晩ごはんを今日も作ります。
元増田です。
とりわけ甘い物が好きだったというわけではありませんでした。
その頃の父はしっかりしていましたので、母と父とで話し合って1日一品の少しだけ好物を食べるが、他は節制すると決めていました。
僕は親同士が話し合って決めたことだし、納得もしたのでその通りにしてました。
それが死期を早める結果につながったのかどうかは分かりません。
認知症を発症してから好物を食わせろー!と暴れたことはないので、どうなんでしょう。。。
ただ、1日一品だけの好物を本当に大事そうに食べてましたし、あと水の代わりに氷を口に含んでいた。10年近く前ですが、そんな記憶はあります。
返答になっていませんが、本人が判断力を持っているなら本人と家族と医者とでしっかり話し合ってお決めになるのが良いかと思います。
居酒屋とか、シェアして頼むのが基本的に前提の店で頼むものを決める時に
まあ適当に、これどう?○○もいいね、頼もうか、みたいな感じで決めていくわけだけども
そういう時に、別に、自分が好きなものを通せればそれが一番いい、ってことはないと思う
たいていの人が、適当に決めてくれたらそれでいい、決めてくれたほうがラク、来たのを食べるからそれでいい、と思ってると思う
(どうしても食べたい一品とかはあるかもしれないけど)
そこを理解せずに、自分はそういう感じだけど他の人はそうじゃないでしょ?食べたいもの注文できたほうがいいんでしょ?とばかりに
「どうぞあなたの食べたいものを頼んで下さい」と積極的に人に注文投げちゃう、
そしてそれを、配慮があって人を尊重していいことしてる私、と思ってる人が苦手だ
よくいる「なんでもいいよ」「どこでもいいよ」と言ったくせに、あとで文句言う人、の話ではない
本気で、なんでもいいどこでもいいと思ってるし、後で文句も言わない人の話
・深底フライパン
・トング
指を切って一時期スライサー恐怖症になっていたが、使っている。
(もう少し薄くスライスしたいと思うことが多々あるけど、出来ないようだ)
その上、中まで味が染みる。
味噌汁をあたためたら、長時間熱々状態が続くようになった。嬉しい。
リクック機能で「から揚げ」だって油なしで1から作れちゃう優れもの。
(とはいえ、見た目は油でやったほうがおいしそうだけどね)
・電気鍋
4000円未満で買った気がする。
・ティファールのケトル
アッという間にすぐに沸くから、とっても便利だ。
【使わなくなった家電】
家の中でゴミと化している
・圧力鍋
鍋の蓋がすぐに閉まりづらくなる。色々面倒くさい。
料理によって圧力を変えたりするのがとても面倒。料理本見ないと分からないのも嫌だった。
・たこ焼き機
たこ焼きやろう!という事にならない。
やりたい気持ちはあるのだけれど、相手がやろうとしない。無念。
もらい物だけど、心底いらなかった。
・一人用鍋
2人になった時点で無理。
吉野家のバカ親とスーパーの軽度知障の増田を読んだのでおいらも書く
http://b.hatena.ne.jp/entry/354436558/comment/kpkpkpchang
昔近所のスーパーに迷惑行為はないけど恐ろしい悪臭のホームレスの客が毎日来ていて、店はなすすべがない様子だった。耐えきれず行かなくなったけど、店はどう対応するのが正解だったんだろう。
おいらはつい数日前王将のカウンターでとても臭いジジイに遭遇した
ぼっちなのでカウンターに座るが座って早々に悪臭に気がついた。風呂に入っていないホームレスの臭いに加えて加齢臭だった
そっちを向いたらジジイだった
かまってちゃんらしく店員を呼び止めては一品ずつ注文をする。やれ酒だやれキムチだ。人件費節約なのか人手が集まらないのかピーク時にも関わらず店には明らかに必要を下回る店員しかいないのでこっちの対応がそれだけ遅れる。その分ジジイの隣に長居をしなければならない
不思議なことにジジイの着ているものはおいらより新しいものばっかりだった。言っとくけどおいらはこまめに洗濯しているよ。だから洗いざらしになるのが早いのだ
こういう状況に直面しないためにはもうちょっとだけリッチになって王将に行かないしかないのかな。今のこの国ではリッチになってる人口より貧しくなってる人口の方が圧倒的に多いんだが
いや、すまない。少々話を広げすぎた。
駅近くのスープ専門店のスープ、街のレストランで数百円の値段をつけられているスープ、そういった料理として十分に成立しているスープの話をしたいんじゃないんだ。
あれは美味しい。普段頼むことはあまりないが、ちょっとした贅沢として十分に食事の楽しみと満足感を増やしてくれる。
そう、スープは本来独立した一品として一回の食事に華を添え、ときに大きな満足感を与えてくれるものではないだろうか。
例えば街の中華料理屋。チャーハンを頼むとまるで当然のように黄色いスープがついてくる。
中華だしか何かで味がつけられ、申し訳程度に胡麻が浮かんでいるアレだ。
しかし、そこで出てきたのは味噌を溶かしたお湯のような液体。固形物は見当たらない。これは、ピュア・ミソスープ…?
私は軽い戸惑いを覚えながらピュア・ミソスープに箸を分け入っていく。
期待を込めて箸を手繰ると、そこには悠久の刻を超えてきたかのようなワカメがくったりとその体を横たえていた。
そうか、地球創生から長い刻を超えてやがて海が生まれ、潮が満ち、生命が生まれる。
即ち味噌の溶かされた湯は海であり、ワカメは海が創り出した生命の奇跡である。
海は生命を生み、海で生まれた命はやがてその姿を変え、あるものは肺呼吸と四肢を獲得し、またあるものは光合成の能力を獲得して地上での繁殖を開始する。それは幾つもの進化の過程を経て豚もしくはキャベツと呼ばれるようになり、今薄汚れたテーブルの上で再び母なる海との邂逅を果たしたのだ。
たまには銘菓を買おうと思ったのが運の尽きだった。
年末になると店が閉まるかもしれないから早めに買いに行ったのも失敗だったのだろう。
箱に堂々と購入日から3日以内にご賞味ください 2017.12.23と書いてあるのだ。
は?
ふざけんなよ店員の爺。
そういう事は先に言えよ。
◯◯◯!
この時期に買う箱入りの菓子なんて十中八九が地元への土産だろ。
それをお前なんだ?
あと3日しか持たねえだ?
なんだ?
俺がわざわざ「年末に持って買えるんですけど、日持ちしますかねえ?」って聞く必要があったのか?
あったんだろうな。
クソが!
ああそうだ。
今急いで「お前が悪い同情できない」とブコメしてるテメーらが正しいよ。
正義だよ。
クソが。
大失敗だ。
今ヤケになって箱を開けたら箱の中にまで「3日以内にお召し上がりください 12月23日」と書いてありやがる。
畜生が。
つうか3日しか持たねえなら新幹線に乗る直前に買ってもギリギリアウトじゃねえか。
こんなもん平気で売りつけてるんじゃねえよ。
サイコパスかよテメーらは。
とにかくだ。
最悪の一品だ。
渡される側からしたらポテチやスーパーカップの方がまだ気分がいい。
いきなり渡されて「今すぐ食え」と言われても困るだろ?
そういうことだ。
拡 散 希 望
そして、当日。
「ごめんね、週末の朝早くから。最初の店は朝のみの経営だから、どうしてもこの時間帯からじゃないとダメなんだ」
タイナイの言葉で引っかかったのは、その店のことよりも“最初の”という言葉だった。
この時点で嫌な予感が漂い始めていた。
「で、ここが目的の店、『竹やぶ焼けた』だ。第一印象はどう?」
「“どう?”って……注文どころか、まだ店の中に入ってすらいないのに何を言えってんだ」
俺と弟は、タイナイに導かれるまま店の中へ。
「はいーいらっしゃいー。3名さまね、好きなところ座ってー、すぐにおしぼりとお水持って来るから!」
店主らしき人が陽気に出迎えてくれた。
喋り方からして女性だと思われるが、イマイチ見た目で判別がつきにくい。
「うん? この水……」
「分かる~? アセロラを絞ってみたの! ビタミンCたっぷり。なんとレモン数十個分なのよ。でも“レモン何個分”って今日び権威が疑われる謳い文句だから逆に伝わりづらいかもね。うふふ」
「はあ……あの……」
「そうじゃなくて、メニューは?」
「日替わり一品しかないから、メニューは用意してないの。シェフの気まぐれよ! つまり私の気まぐれ!」
「……そうなんですか。ちなみに今日は?」
「『かなり毎週来た滝う油脂いまり中』。上から読んでも下から読んでも『かなり毎週来た滝う油脂いまり中』」
「は?」
「メニュー名よ。じゃあ、なるべく早く、なるはやで持ってくるから待っててね」
タイナイは店主が厨房に向かうのを見届けると、俺たちに話しかけてきた。
「で、意見を聞きたいんだけど」
「この時点でも言えることはいくらでもあるだろ。例えば店の内装とかの雰囲気とか、接客態度とか」
「ふむ、弟くんも」
「うん」
「それじゃあ何の参考にもならないよ。もう少し真面目にやってくれ」
そんなこと言われても、わざわざ口に出すほどの感想は俺にはなかった。
だがタイナイに奢ってもらう手前、ちょっと無理してでも捻り出さないと。
「えーと、そうだな。ちょっと照明がキツいような気がする。あとキツいといえばあの店主だな」
「あー、なるほど。弟くんはどう?」
「う~ん、悪い人ではないと思うけど……あまりお近づきになりたいタイプではないかな。ましてや朝とか特に」
「ほうほう、なるほど。やっぱり二人を連れてきて正解だ。すごく参考になるよ」
タイナイがやたらと頷いているが、本当にこんなんでいいのだろうか。
俺は不安になってくるが、弟はというとタイナイの反応に気を良くして、どんどん意見を盛っていく。
「何というか、ところどころ洒落臭いよね。この出てきた水とかも、正直これだったら普通の水にして欲しい」
「メニューだってそうだ。何だよ、上から読んでも下から読んでも同じって。しかも意味不明な言語で、言葉遊びとしては酷い出来だ」
「あ、こっちの出し巻き卵は美味い。付け合せの漬け物はビミョーかな」
「ふむふむ、弟くんの率直な感想は参考になるよ。マスダは何かない? ほら、このカルパッチョとか」
「いや……俺、ナマの魚介系はダメなんだ」
「なるほど。メニューが店主本位だから、こういう弊害が発生すると言いたい訳だ」
そんなつもりで言ったわけじゃないんだが、そう解釈するのか。
散らかった部屋に慣れきっているのか、なかなか掃除をしようとしない。いざ掃除をしても、埃や髪の毛があちこちに残ったまま。
洗濯物を回すだけでもいちいちあれこれ聞いてくる。普通に頭使って、適当に放り込めばいいのに。干し方も雑だから、皺が大量に残ってる。
野菜を切るのが下手すぎて、簡単な料理を一品作るのに平気で二時間以上掛かる。しかも、自分が不器用なのに勝手にイライラして不機嫌になってるし。料理のあと、フライパンとか鍋もほったらかし。調理しながら洗えばいいのに。
あと、食器を洗うのも下手。やたら時間がかかる割に、乾いた後で臭いが残ってるんですけど。
こんな有様なのに、「性別で役割が決まるのはおかしい」などと戯言をぬかす。理念はご立派かもしれないが、そういうことは家事ができるようになってから言ってくれ。
……という風にいわれても何も言い返せないほど家事能力に欠陥のある僕に、うちの妻は
「おしゃれ着は分けてるから間違っててもいいよ。気になるなら、やり方を紙に書いて貼っておこうか?」
「一生懸命作ってくれたんだね!すっごく美味しい!ありがとう!」
「食器洗ってくれたの!?うれしい!やってもらって助かるよー」
と、ひたすら褒めちぎってくれる。
能力が低すぎて大して役に立っていないのではと僕が卑下しても、
「でも、やってもらった分、ちゃんと私の仕事は減ってるんだから。ほんとに助かるよ!」
と全肯定。甘やかされすぎかもしれない。
足掛け5年以上好きなアニメシリーズの舞台となった街で、大洗規模とは言わないまでも、アニメツーリズムの成功例として数えていい聖地だ。
作中の景色や店が実在のものに忠実なこともあり、街の至るところに作品ゆかりの趣向が凝らされていると言う。
もともと巡礼に興味があった訳ではないが、古い友人(僕の後追いでその作品にハマった)からの熱いプッシュを受け、秋のオタク小旅行敢行と相成った。
シリーズを一から復習してやはりすばらしい作品だという思いも新たにし、いざ準備万端。時季外れの台風の影響は危ぶまれたものの、期待胸いっぱいに飛行機に乗り込んだ。
オタクというのは、秋葉原だろうが地方都市だろうが、一目でそれとわかるのはなぜなのだろう…。明らかに同じ目的を持った観光客たちとすれ違いながら、まず小雨の降る街を散策。カットの数々が蘇ってくるような景色を目にして最初に感じたのは、思っていたほどの感動はない、ということだった。
確かに、好きな作品の美術の中に飛び込んだような錯覚には、ある種の感慨がある。だが、僕はどうしても「(キャラ名)たちはここを歩いたんだ!」と興奮する隣の友人と同じテンションにはなれなかった。
そういえば僕は、アニメやマンガの二次元的世界と現実をリンクさせて考えるのがあまり得意ではない。コスプレには興味を持てないし、ポケモンGOが流行った時も、自分がスマホ越しに見ている景色にポケモンが現れるという虚実の交じり方がしっくりこなかった。ポケモンは、ゲームボーイやDSの世界にしか現れなくていいと思ったのだ。
だから、聖地に行ってみて僕が覚えた感動というのは「監督とスタッフはここからあの作品、あの場面、あのセリフを着想したのだ」というものに過ぎず、登場人物たちの暮らしの疑似追体験をしている気分にひたるのは難しかった。
街はきれいだった。雨のせいで写真撮影はままならず、予定されていた屋外イベントも中止になってしまったが、好きな作品についてあれこれ話しながら街を歩くのは単純に楽しかった。
また、至るところにアニメのグッズやキャラが使われていたのは聞いていた通りだったが、地元の人たちがとりわけ僕らに親切な訳ではないのも逆におもしろかった。「美少女がたくさん出てくるアニメを見て、そこに出てきた地方の街にわざわざ旅行する」オタクは、地方に住む一般的中高年の人々にとって理解しがたい存在なのだろう。それでもなお、観光客としてフラットに受け入れてくれていることはありがたい。謝意は消費で示したつもりだ。
ただ、今回の聖地巡礼に普通の旅行+αの良さがあったかというと、必ずしもそうではなかった。よくよく考えると、僕が旅行でおもしろさを感じるのはいつも「そこに行くまで知らなかったもの」との出会いだった。一方、聖地巡礼はアニメで既に見たことのある場所への再訪になる。言わば、予定調和の旅だ。前述したような二次元的世界を現実に透かして見られる人は、キャラへの思い入れなんかでそこに感動が上乗せできるのかもしれない。
作品を見直している間、ここに行ったりこれを見たりしたら泣いてしまうんじゃないかと思っていたのだが、そこまで感極まることもなかった。身もふたもないが、結局アニメを見ている時の方が感動は大きかったのだ。この発見は、我ながら結構おもしろいと思う。
作品内でキーモチーフとなる飲食店があるのだが、モデルとなった店舗には長蛇の列(全員オタク)ができていた。漏れなく僕ら(オタク)も並んだ。この日、店では作品とのコラボメニューに注文を限定していた。店側のサービス精神や作品への寄り添い方は尊敬に値するものだし、キャパ以上のオタクを捌く現実的な対策として、メニューを一品に絞るのは仕方がないことだ。
しかし正直なところ、旅先でアニメのコラボカフェメニューのような食事をしたい訳ではなかった。そこに行くまで食べたことのなかったご当地グルメ、との出会いが欲しかった。
友人と別れた後、聖地から少し離れた街に足を伸ばしてしばし散策した。その街の老舗飲食店で、地味だが底力のある旨いあれこれにありついた時、なんだかほっとした。僕にとっての旅行の醍醐味は結局こっちなんだ、と思った。
聖地スポットでいくつか回れなかった所があり、友人はまた来ようと誘ってくれた。しかし、僕はもう聖地巡礼はしないと思う。あの街にまた行きたいと思うことはあるだろうが、それも近い未来のことではない気がしている。
100%楽しめた旅行ではなかったし、これを読んで作品信者の風上にもおけん奴と言われるかもしれない。それでも、行ってみてよかった。
職場。ヤラかした人が遠方に飛ばされた。
飛ばされた人の私物が冷蔵庫にちまちま残ってた。その中にパスタ(開封済み3束ぶん)があった。
概ね頷いてた。僕だっていつ開封したかわからんような食いさしさっさと捨てるべきだとおもう。
でも料理好きな30中盤事務さんが手を挙げた。「それ使います」と。いやな予感がして僕は逃げた。正確には逃げようとした、だ。逃げる前に「増田さん」と呼ばれた。「明日の昼は予定ありますか?」と。
似たような場面で冷蔵庫にパスタがあったとき、その場にいた社員に事務さん手作りパスタが振る舞われた。
あれって早茹でパスタは対応してないんだね。あのとき初めて知ったわ。
それはそれは悲惨な味だった。ドロドロ。パスタがだよ、ドロドロ。ソースじゃなくてパスタがドロドロ。金曜の終電のあと、駅前に広がってる吐瀉物のようなパスタ。味は薄くてまずい。よく言えば、素材の味が活きている。(パスタとお湯の)
2回目は市販ソースを用意してたのに、必要分量の半分しかなくて無理矢理絡めるもんだからやっぱりパスタの味を感じられる一品だった。
あるときはなぜか張り切って唐揚げを作ってきてたときは髪の毛が入ってた。
そんなことがあって僕は人が作ったものを食えなくなった。
1番腹がたつのは、冷蔵庫に放置されたパスタが「もったいないから」と調理を名乗り出るんだが、自分はダイエット中だとかほざいて食わない。絶対に人に食わせる。
昼飯はほぼ食わないのに、ずっとオカキだセンベイだばりばりさせながら仕事をしている。
そんな経緯があるから、今回のパスタは辞退した。事務さんと仲がいいひとから「冷たい」「寂しい」と言われたがならあんたらが食べればいい。フロアがちがう後輩も、苦笑いしながら断っていた。
もったいないからと押し付けるのはやめていただきたい、ってだけなんだけどあまりにも腹が立ったのと匿名なのとで長文書いちまった。ごめんなさい。