はてなキーワード: 親分とは
まず大元増田の「嘘吐くな」は一人一派云々みたいな話じゃないので、その時点で「まずそれぐらい認識合わせてくれよ?」って感じだけど、そこは横に置いとくね。
で、一人一派はわかる。
わかるよ。で、その、例えば「子どもへの悪影響を危惧する人」にとっては、特に根拠も無く性犯罪を誘発するとかいうレッテル貼りに行く人や、不快だという感情論で暴れる人は、敵だと思うんよね。そっちはそっちで子どもに悪影響ありそうでしょ。例えば90年代のクレヨンしんちゃん程度には。そんな大人、子供に見せたくなくない?
まあそこまで行かなくても、味方の顔してトンチキな暴れ方する奴って、普通に自説を通すのに邪魔になるでしょ。批判したり決別するのが妥当でしょって程度には、ベクトルがズレてると思うんよね。
でも、そういう人らが、何故か連帯してるの。いいね付けてRTして★付けてる。(もちろん、言ってる事がコロコロ変わる個人というのも普通にいるけど、そういうカスは除いておきますね)
それを外野の視点から「あの人ら主張は全然噛みあってないけど、オタクのお色気を社会から排除するために連帯してるんだな」って認識してしまう事って、そんなにおかしい?
「お笑いバラエティの真似してイジメが起きる」と、例えば「宇崎ポスターが売血に繋がる」「戸定梨香が性犯罪の増加に繋がる」を、同じ「エビデンスは無いっちゃあ無いよね」で、それ本当に自分で適切な比較だと思って並べてる? 程度問題ってあるやん?
まあ程度問題ってのは、つまり個人の匙加減の話だから、増田が「同じでしょ」っつうならもうそこで終わる話だけど。
議員の肩書使ってV個人に無茶苦茶なレッテル貼って異議申し立てにはだんまり決め込んで逃げに徹するとかいう政治家ムーブ決めるフェミ議連を積極的に支持する連中が、平気な顔して「ポルノが大好きなだけだろwww」ってセクハラ垂れて、それでオタクの美少女ポスターには悪影響悪影響言うの、バランス感覚がバグってるとしか思わんけど。仮に「社会への悪影響」なるものが存在するとしたら、どう考えてもそっちの方が悪影響は大きいでしょ。
あと個人的にはもものネタは気にしてない。ルッキズムへの皮肉と解釈できる余地があるので、そこを信頼する。ま~でもやっぱダメなんでしょうね~という諦観もあるが。
チー牛の件とかもそうだけど、普段はルッキズム批判でキャッキャしてた連中が、ことオタク?男?が声を上げた時に限ってフルスイングの当て擦りをおっぱじめる所はマジで気持ち悪いねとは思うけど。
どっちかっつうとイジられてない? 「タイムリミットが迫ってるのに律儀にシートベルトwww」とかって。タバコもそう。うろ覚えだけど、銀魂で本誌でイジられてなかった? 自転車二人乗りは知らん。
で、その規制を体現した化身みたいなもんがネットで殴れる射程範囲に降りて来ないから殴り合いが発生しないというのも思いつつ。
それで特に表現を大幅に歪まされて原作レイプ食らったとかが無い(僕が知らん所で起きてたのかも知れない。銀魂の土方ファンとか)から黙認されてるだけではというのも思いつつ。
レーティングも後者かな。実質的な支障は無いから容認されてるだけ。小学生は20歳のテイでアカウント作ってフォートナイトやってる。それでも例えばバイオハザードのゴア表現とかで時々俎上に載ってる。
最近だとクレカとFANZAの話とかもあり、そっちは危機感が高まって来た感じがありますね。
「相手が強すぎるから戦ってないだけ、勝てる相手を選んでイキってる」という指摘は、半分はその通りだと思う。残り半分は、お色気批判はずーっと続いてる話だから、反対側もずーっとそこが最前線になってるだけというのもある。
で、その増田の言う「エビデンスなくても規制してよい。お前らも受け入れてる」という主張は分かるよ。それが即ち「だから俺らのエビデンス無き主張も受け入れられるべきだ」となる理路は、何かしらおキメあそばしてるのかな?って程度には分からんけど。
エビデンス無いなら無いなりに、納得感が要るよね? 日本共産党も「社会的合意を形成する」って言ってたよね。要るのよ。合意が。反対論者と膝突き合わせて対話の努力して理解を得るっていう超々々泥臭い手続きが待ってるわけよ。
https://www.tyoshiki.com/entry/2021/11/11/121604
>長くなったのでまとめると「人に話を聞いてもらいたかったら地道なコミュニケーションが必要。サイゲームスは頑張った。フェミはサボった」
それ、誰がやるん? 誰もやってへんよね? ネットで暴れて反対論者を侮辱してたら自動的に形成されるとでも思ってるのか? それとも自分らはなーんもやらなくても、志位和夫という強くて優しい日本一のパパがお膳立て全部やってくれるみたいなつもりでいたのか?
実際は、若者はどんどんリベラルになって行ってるし、男女同権意識もどんどん広がってるわけやん? 今日日、「職場にスケベポスターを貼るのは普通」みたいなのおらんわけよ。誰かがやってるの。
ネットで暴れて雑語りして、たまに一線踏み越えて男性・障害者・トランスセクシャルを蔑視・排除する発言やらかしても「自分がやったのは差別じゃなく区別だ」って醜く正当化する様なネトフェミ連中などでは決してない、立派な人らが頑張ってるお陰で、50年100年掛けて社会はそういう風に変わって来たし、これからも変わって行くの。
で、50年掛かる様では意味が無いぞ、今すぐ変わらないと自分にウマ味が無いぞって癇癪起こす個人主義全振り野郎がネトフェミなの。そいつらがフェミニズムを騙ってるのもそう。過去の偉人の業績を笠に着てイキってるだけ。代紋チラつかせるチンピラが親分の顔に泥塗ってるの。
「勝ち馬に乗ってる」と言ってもいい。世の中はそっちに変わって行ってるんだから。町山智浩らの界隈もそうじゃないですか。内面は90年代の露悪のまま、表面的に先進さを装ってイキってる。「簒奪」と言ってもいいよ。
何の事は無い、ネトフェミ連中が例えば男性、例えばネトウヨ、例えば差別主義者に投げつけた言葉は、全部自分らもやってる事だったの。自分が蛇だから、相手も蛇に見えたの。
ってやり方もまあ模倣になっちゃうんだけど、当増田はメモスト氏とは別人です。元増田が箇条書きで返してたので、そこに乗っかった。それで誤解を招いたみたいで、申し訳ない。元々増田はメモスト氏かも知れんね。違うかも知れんけど。
個人的には箇条書き以外で寄せたつもり無いので、箇条書きオンリーでメモスト氏扱いされても困るなあというのはある。
あと、トラバとブコメで「連帯なんかしてねーよw被害妄想www」みたいなリアクションが多々ついてるんだけど、じゃあ「一人一派」って何なんだよ。「連帯してるが、一枚岩の群れとして一貫しているわけでは無く、個人個人の意見がある」って言葉じゃなかったの? 単なる個人ではなく一人一派を標榜するなら、連帯は前提だろ。それに対して「そんな身内の理屈は外野に通じないから、理解を得る努力を(アンチフェミ見下し遊びなんかよりも大きく優先して)するべきでは」って話をしてるんだけども。
はてサとかネトフェミ(に限らず、無論ウヨ側の底辺イナゴもだけど)ってそういう、目の前の気に入らねーモンの揚げ足取るためなら自分らの立脚する大前提をぶっ壊すのさえ厭わない猪突猛進って感じ、本当にかっこよくて尊敬してるんですよ。でも、
まずそれぐらい認識合わせてくれよ?
って言うとる元増田の顔立てるくらいはせえへん?
大体親ガチャって言ってる奴らはランクを決めなさすぎなんだよな
親ガチャSSR:
・何もしなくても血筋だけで親も家族も子孫も幸せになれる血筋、環境
・意欲を見せたら然程努力しなくても結果が伴いまくる血筋、環境
親ガチャSR:
・何もしなくても親の会社の地位だけで親の会社はもちろんのこと他の就職先が選べる
・親がヤクザの親分クラス、最終的に組を継がなければならないというプレッシャーがあるものの好き勝手できる、捕まってもすぐに保釈金を出してもらえる、ぶっちゃけ別に継がなくてもいい
親ガチャR:
・仕事はしなければいけないが定時に帰れる仕事を親が紹介できる
・意欲があるなら努力は当然しなければいけないし家族もそこまで乗り気ではないけど結果を待ってもらえる血筋
・親がヤクザの幹部クラスだが逆らってはいけない人も沢山いるが大体の奴らに好き勝手出来る、捕まっても保釈金は出してもらえる、好き勝手した分同じ組み合わせに世話になるが動向次第では鉄砲玉も、ここら辺からそういうルートから外れても良くなる
親ガチャN:
・仕事は当然しなければいけないし親にも仕送りをしなければいけない、当然、定時で帰られる仕事ではない、またはそういう仕事を親がしていてそれを継がなければならない
・意欲があってもなかなか努力が実を結ばず、家族は常に理解がなく、意欲を否定する発言も出てくる
・親がヤクザ、チンピラの幹部クラスなので目を付けられる、好き勝手しても捕まるし保釈金を払うこともできないので基本的におつとめする、ここら辺は普通の生活しても問題はない
親ガチャN−:
・仕事をしても家族がこちらの収入を貪る、親が無職のギャンブル狂い、または不安定でダーティな職についているし、その使いっ走りである
・意欲は枯れ、生命活動以外に努力出来ない、または精神や肉体にストレスを抱えており報われてこなかったことが何度もある、家族がストレスの原因であり人生に於けるどうしょうもない枷
・親が名の知れた殺人犯、バレた時点で引っ越しが始まる、悪党連中からは目を付けられて利用しかされない
親ガチャN−−:
・親に殺された
ぐらいのランク分けはほしいよな!
つまり
手下がちゃんともらった風俗代で射精してるかチェックしてもらいたい親分(経産省)
↓
に依頼を受けて射精管理をしようとしたけどえっちな知識で頭がいっぱいになっちゃって何したらいいかわかんないドスケベ素人女子(なんたら推進委員会)
↓
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ということだな!
多様性を認められない組織は瓦解しますよ - id:motinoyaketru3
ブコメページ - 木原みのる(木原稔) on Twitter: "残念ながら教育現場に中立性を逸脱した先生がいます。18歳の高校生が特定のイデオロギーに染まった結論に導かれる事を危惧してます。そこで、学校教育における政治的中立性についての実態調査を実施します。皆さまのご協力をお願いいたします。https://t.co/NZH1bOXCOR"
逆。本来は上司が部下を守る。ヤクザもそう、最後に体を張るのは組長。日本の労働者は奴隷根性が染み着きすぎてる。 - id:akikonian
責任が取れるというのは問題が生じた時に被害者にきちんと補償ができるということであって,担当者がクビになることではないよ。大手メディアほどの資金力が個人にはないという意味でなら正しいかもね。 - id:nakex1
誰かが休んだら回らない会社は無能の集まりというのは本当のようだな。 - id:molytack
日本は人を育成しない。ふるいにかけているだけ。それを育成だと勘違いしている。そして自分の指導法が正しいと思い込みたいがために、出来ない子達を強く責め否定する。 - id:punkgame
ブコメページ - 朝練、球拾い、応援団… 元スペイン代表GKが唖然、日本の育成年代に抱いた疑問 | THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト
「アレみたいだけどアレじゃない新作を{見たい|見せろ|作れ}」という声は観客からもスポンサーからも上がるものです。
ある程度以上たくさん作られると”西部劇”「ジャンル」になり、数が少なくて類似度が高いと「パクリ」と言われたり。
ジョーズ然り、スターウォーズ然り。ゴジラ然り。PUBG然り。ドラクエ然り。
吸血鬼を狩るアニメも鬼滅のヒットを受けてきっと企画が走っているでしょう。
で、本作は「ワンスアポンアタイムインハリウッド」ものと言えます。実際はそれよりずっと前からの企画だったようですが。
(「ヘイル・シーザー!」「プロデューサーズ」という作品もありました)
1974年のハリウッドを舞台にした、人間の屑映画プロデューサーが主人公の、映画作りを舞台にしたコメディ。
主たる劇中劇がマッチョな映画の代表ともいえる西部劇作品なんですけど、女性が監督に立候補する。え?西部劇だよ?無理無理、って反対する主人公(プロデューサー)らがちょっと間抜けに描かれます。逆にマッチョの体現者(ジョンウェインを思わせる)老俳優がその女性監督を抜擢させます。
映画の内容も、ざっくり言うとインディアン(アメリカンネイティブ)を敵として生きてきた主人公が老人となって最後にインディアン(アメリカンネイティブ)の味方になるというもの。これもステレオタイプではない、「新しい」西部劇っぽいですよね。
BLM時代を反映する黒人差別ギャグもあります。メインキャラクターの一人、モーガン・フリーマンは映画オタクで部下のチンピラを引き連れて主人公の映画製作の邪魔をしたりする悪役なんですけど美味しい役どころ。
部下も当然黒人。
親分が「ここで○○(作品名)がShotされたんだ」って言うと
撮影のことをShootっていうのが掛け言葉になってるんですね。(ツーショット写真のShotと散弾銃ショットガンのShot)
でも最後には「これからは黒人主演の黒人のための映画を作るぜ」ってなっちゃう。(タランティーノも好きな「ブラックエクスプロイテーション」ってやつを反映してるんだと思う)
これは字幕で訳出されていないんですけど、新進気鋭の女性監督はリアルを追及して地味な色調のまま画を撮ろうとする。インディアンの服も、橋も、建物もみんな茶色。
頭が古そうなベテランスタッフは「カラーが足りない…」とボヤく。
で、撮影中に上記の黒人ヤクザの子分が派手な服装で現れたのを見てそのスタッフが一言
これ、服の色だけじゃなく、Colored People =有色人種 というネタですね。
英辞郎でいうと”1.色のついた、色付きの、着色[彩色]された、有色の、色づいた
2.有色人種の ◆特に「黒人の」という意味で用いられた時期もあったが、今日ではblackを用いるのが一般的。”
また、若き日の俳優は黒人女性と愛し合っており、結婚したかったのですが、キャリアのためにそれを断念したー断念させられたという過去が明かされます。ここも現代風ですね。
現代社会視点の盛沢山の中に、最後にLGBネタまでもぶち込んでくるのはサービスしすぎかな?
多幸感に満ちた、「これぞ大団円」って感じで終わるので、多少のツッコミどころはありますが、おおらかな気持ちで楽しめる、良い作品でした。
エンドロールが始まってから、冒頭の屑プロデューサーの作ったクソ映画の嘘予告編が流れて、これもタランティーノを連想する要素でした。
長年忘れてた、と言うか記憶から消していたのだが、このコロナ禍の間に思い出したことがあった。
二十年近く前、私と当時の妻は共働きで、子供を保育園に入れなくてはならなかった。それで希望の園を選んで、抽選に申し込んだが、見事に落ちた。
二十年近く前だから、「日本死ね」が話題になるよりずっと前の話だ。保育園の抽選が厳しいというのは噂には聞いていたが、実際落ちてみると、非常に困った。第二希望の園では仕事に定時に行けるかわからないし、第三希望となると定時出社は距離的にほぼ無理だ。今みたいに「イクメン」なんて言葉もない頃で、少なくとも私の勤務先は、保育園に行くからシフト勤務、など許してもらえる会社ではなかった。
困った挙句、妻が知人にその悩みを相談したところ、何処そこの誰それさんに連絡してみて、と言われ、藁をも掴む思いだったので言われた通りにした。したところあっさりと、第二希望が通った。
助かった、と思った。が同時に、なんとも釈然としない気持ちになった。だってそうだろう。そんなことで決まってしまっては、抽選など、なんの公平性もない。
後日、その議員さんに、手紙を書いたのか菓子折りでも持って行ったか忘れたが、とにかくそれきり、そのことは忘れた。何処の党の人だったかも、聞いたかどうかすら記憶がない。
何故、この話を今思い出したのかというと、日本の政治家のやっていることは詰まるところ、こういった御用聞きというか人たらしというか、そういうことなのだと、この二年間のニュースを見続けて嫌というほど思い知らされたからだ。安倍にしても菅にしても、他の多くの政治家にしても、皆が皆、我々が想像するような悪人ではないのかも知れない。ただ近しい人によくしてあげる、ただそれだけを何の魂胆もなくやってきて、その積み重ねで今があるのではないかと。これは与党も野党も同じなのだが、強いて言えば政権を取れる人というのはチヤホヤされるのが人一倍好きな人で、その分周りに親分肌を利かせるのではないだろうか。
そして、偉くなればなるほど、金目当てでイカサマな取り巻き連中も増えるだろうし、全力で証拠隠滅に走る部下もまた、いるのだろう。
決して日本だけの話ではないだろう。とはいえ、日本人は良くも悪くも、純真過ぎるのだと思う。「美しい国」なんて言葉であったり、党首討論でオリンピックの思い出話を始めたり、我々からしたら何故それが受け入れられると思ったのか理解に苦しむ失言であったりというのは、まさにそういうことなのだろう。
ただそろそろ、そういうことは本当にやめにして頂かないと、この国は滅んでしまう。この二年間に報道されただけでも、一体どれだけの金が訳の分からぬ処へ流れたか。もういい加減、限度を超えてしまっている。近しい人だけ見ている人は、それに永遠に気付かない。
思い返せば自分も、それでその議員に感謝して応援するような人間でなくて良かったと思う。その分、生きづらい人生を送っている気もするが。
近しい人を助けることで、全体が上手く回った時代というのもあったのだと思う。がしかし、とうの昔に、そしてこの二年間で尚のこと、時代は変わってしまったのだ。
毎月25日に少ない給料の中でやる贅沢、王将で餃子と酢豚と唐揚げを買って帰り、家でお気に入りの皿に盛り付けてビールを飲む。
今月の25日もいつもの王将でネット予約をして受け取るためにレジに並んだ。
列が進んで、店員さんに俺が予約した増田ですと伝えようとしたその時、事件が起きた。
身長190近くあろう大男とほっそい腰巾着のようなチンピラが割り込んできた。
「これ持ち帰りの列やろ?俺ら会計」
「は?会計やぞ?」
関西弁の大男がイキり散らかしている
先に外に出た腰巾着チンピラに「会計も並ばなあかんらしいぞ?そんな店聞いたことある?」
そこで俺は
「どこの組のやつか知らないが、お前のところの親分は社会のルールを教えてくれないのか?店には店のルールがあるんだよ。守れないなら来るな。そこからそこの金魚の糞、お前は一人で何も出来ないんなら黙ってろ」
とは言えなかった。
俺が取った行動は
「あ、自分後でいいんでどうぞ」
我ながらダサいなと思ったが、並び直しさえすれば誰にも迷惑かけずにチンピラを早々に店から出すことができると考えた。
これは成功した。
チンピラはふてぶてしくも札をレジ担当に放り投げ、おつりを奪うようにして大股で店を出ていった。
俺はちょっと恥ずかしい思いをしつつも最後尾にいたんだが、店中が俺を見てる。
とまでは行かなかったが、近くの人に兄ちゃんやるなと言われたり、店員さんには凄く感謝された。
列の前にいた人には先にどうぞと言われ、視線を浴びながら餃子と唐揚げと酢豚を受け取った。
「いえ、なんにも考えてないんで」
店を出る時、テーブル席の少年が手を振ってきたので親指を立てて店を後にした。
この帰路はもう最高。
己の咄嗟の起点を振り返り、拳を振り上げたままおめおめ帰るチンピラの後ろ姿を思い出す。
家に帰ってセッティング。いつもの王将中華が魔王を倒した後の打ち上げ会場に見えた。
食べながら、寝る前も次にああいうことがあったらこうしようとか、王将のロゴが俺の顔になる別エンディングまで妄想。
学校、会社とロクな成績を残してこなかった。良い意味で注目されることもなかった。