はてなキーワード: 漫画家志望とは
こういう話はこういう場所に放流するのが美しいだろう。
同人時代から追いかけてた作家がプロデビューした。
もうエロ漫画描いてくれないのかと思うと少し寂しい。
というのは聞いてうれしい話だがこれは「それを夢見て、そうならなかった」場合の話だ。
筆者は10年以上前にとある漫画家志望に出会った。
出会ったといっても一方通行だ。
その頃ハマってた漫画の、二次創作サイトの管理人。
二次創作もやっているけど、オリジナルのほうがメインで、漫画家を目指してるということだった。
あの人は当時高校生。
作風は王道ファンタジーで、本編こそなかったが、キャラクターが生き生きと魅力的で
とにかく、応援したい追いかけたいと思えるエネルギーを持っていたのだ。
キャラの活きの良さに違わず、本人もかなりアグレッシブだった。
一定の人を惹きつける力は確かにあって、自分みたいな熱心なファンもよく付いていた。
が、二次創作方面でやらかしたり、閲覧者からの投稿をイジる毒舌相談コーナーとかをやっているうちに傍若無人ぶりが某所の住人の目につき、早い段階で専…持ちになってしまった。
不安になったかもしれないが、良い作品を描いて人格に難があるなんてよくある事だろう。
尖った漫画家になって作品でねじ伏せてくれればこっちは満足だと思う。
事実あの人は不屈の精神を持っていて、
何回サイト閉鎖しても、
飽きっぽいのにでかい企画立ち上げて運営しきれずに逃亡しても、
こっそり復活して活動してたはずがトレパク発覚して干されても、
まだ、、呆れたものだが、まだ何かを描いて人に見せるのがやめられないような人だ。
今もちゃんと見られる場所で活動してるし、
やっぱり熱心なファンは一定数ついている。
でも相変わらず本編はないのだが。
なんで何回も消えてるのにそんな事知ってるのかなんて言わせないでほしい。
どうせ今残ってるのは同じような奴なんだろう。
ただ痛い人を見たいだけの奴が10年も同じ人間を追いかけるか?今何してるか分かったのは有り難かったけどやめるべきだ。彼らも、自分も。期待なんてするだけ無駄だってとっくに分かってるはずだ。
一時は漫画の専門学校に進学し、出版社に持ち込みをして担当がついたのだ。
でもそれもなんか仲違いしたとかどうとかでいつの間にかなくなっていた。
あの人と学生時代に仲の良かった声優志望のご友人は元気だろうか。
「サイトで連載してる漫画がアニメ化したら声を当ててくれよな!」
ってバクマンみたいな約束していたな。バクマンも始まる遥か前だけれど。
「でもWeb漫画がアニメ化するなんてあるのかな」
って言ってたの当時はアホだなぁと思ってたけど、ツイッターの一コマ漫画ですらアニメ化する時代、本当に来たぞ!
趣味ででもコツコツ連載してさえいれば今頃当ててたかもしれないんだぞ!
分かっている。そんな事は本人が一番悔しく思ってるはずだ。
昔の日記をしつこく覚えてる自分がマジで気持ち悪い事もだ。
でも、今からでもオリジナル漫画(トレスはなしでな)、描いてはくれないだろうか。
マンガアプリで3話ぐらいまで上げてそのままの作品はあったけど。
いい加減満足いくまで本編を見せてくれないだろうか?
ここまで何もなきゃ、漫画家の夢は諦めたと思うのが普通だと思うが
最近また一度見てしまったのだ。
ファンであろう人に「プロではないのか」と聞かれた時に
「なりたいなーとは思ってる」って答えてたところ。
「なりたいなー程度の気持ちでなれると思ってません。絶対なってやります」
って昔は言ってたんだけどね。
いじめっ子を見返すとも言ってたし。
わたしの近しい友人で男関係うまくいってるやつが一人としていない。
不毛なセフレにマジ惚れしたり、セフレに対して依存やメンヘラ発動をくりかえして泥沼化したり。
なんでなんだろう。
ちょっと離れて、そんなに近しくもないが数カ月に一回同窓会なんかで会う高校の友人らの話を聞くと、みんな順当に普通の男と恋をし、うまくいかなければ別れ、新しい彼氏を作り、うまくいけば結婚している。いずれにしても楽しそうにしているし幸せそうだった。「近しい友人ら」のように男に振り回され精神的に追い詰められている様子を感じることは全くない。
25歳社会人4年目。そんなわたしは高校は少し偏差値が低いがリア充が多い部活動が盛んな普通科共学に通っていた。わたしは当時からはてなーの素質を秘めたひねくれもののややオタクだったが、環境から浮かない程度に足並みをそろえる程度の社会性は持ちあわせていたし、なんとかかんとかだましだましキョロ充として人並みの青春を送るというミッションめいたものはコンプリートしたと思う。
その後大学進学するも異性関係で派手に失敗しキョロ充の皮がはがれ本来の卑屈ひねくれ陰キャが全力で本性を出したため大学を中退した。一年の夏だった。
その次の春に、専門学校に入る。
大学時代のトラウマを盛大に引きずり夏から春まで実家に引きこもっていた私は、一個下のやつらに混ざってお勉強する生活を2年も続けられるんだろうかという不安でいっぱいだったが、全ては杞憂だった。
入学したのはクリエイティブ系の専門学校で、そういうと聞こえはいいが要するにアニメーターや漫画家志望の学生向けの学科もそろっていた。
そこでわたしは過去のトラウマや人に絶対にバレてはならないオタク面やひねくれた人間性などを生まれて初めてすっかりオープンにしオタク達と楽しい学生時代を過ごした。
しつつも、一度男を知ってしまっていたので中高と完全なる喪女として過ごしてきたエリートオタク友人たちとは一線があった。わたしは元来の旺盛な繁殖本能とざっくばらんな性格に加え精神的にオープンになったことも相まって夜は奔放な生活を送った。
そして就職。友人らもそれぞれなんとか職につき、社会人となった。
学生期間が終わり、いままでは何もしなくても存在した進級や進学といった人生の区切りがなくなる。
会社や家庭で、周囲の大人達からも口うるさく言われはじめる結婚や孫。
男なんか全く興味がないといってはばからなかった友人らが、就職二年目あたりから〝彼氏〝を欲しがり始めたのだった。
しかし喪女たちには出会いもなければ積極性もないし男友達だって男を斡旋してくれる女友達だっていない。
チャットサイトやヤリモクアプリしか頼るものがなかったのか、一人また一人とネットの海で男漁りを開始した。
二十歳を超えて恋人がいたこともなければ夜の経験もない彼女らだが、わたしという奔放な友人がいたせいかもしくは焦りからか、チャットで知り合った遠方の男の元へ新幹線で安くない運賃を支払い出向いては初対面にもかかわらずあっさりと簡単に体を許し関係を持っていった。
そういった関係をうまく転がすのはおそらく百戦錬磨の恋の魔術師でも難しいのではないだろうか。
高齢喪女たちの問題点は処女膜の有無でなく恋愛への過度な期待度や異性への無理解などメンタル面だということをあらためて痛感した出来事だった。
セフレに依存しつつも結婚という目的のために別れたいと別れられないを繰り返す友人。
セフレにマジ惚れしすぎて結婚を諦め相手が飽きるまで関係を繰り返すことにした友人。
彼女らに足りないものは諦めで、彼女らが有り余るほどに持ち合わせているのは青さだろうか。
恋愛の酸い甘いを経験し学ぶには彼女らは老いすぎてしまっているだろうか。
失恋とすら呼ぶにはばかる失敗経験で初めての異性との接触をもってはもう彼女らは立ち直れないだろうか。
先程はてなのIDを取得した足で投稿する。ここについては匿名でチラ裏できる場所という程度の認識しかない。
あわよくばニコニコニュースで取り上げられたり、有名な「保育園落ちた日本死ね!!!」みたいな壮大な反応を貰えるかもしれないという希望のみでこれを書く事に決めた。
俺の唯一の情報発信源、Twitterではフォロワー数293。社会問題等に対策を発案したりと、どれだけ社会に一石を投じた気になっても誰もリツイートなんかしちゃくれない。
俺の悩みは実は結構なサイレント・マイジョリティではないかと思う。現代の若者の代弁者のつもりで一筆書かせていただく事にする。
俺は漫画家志望歴13年目を迎える20代中盤の非正規雇用者だ。今の職場はホワイトだが持病のせいで来年も居れる保証は無い。
確かなのはどんな職に就こうがクリエイターへの憧れを捨てきれないだろうな、という確信のみである。
だが実の所、そんなに創作活動をしている訳でもない。産みの苦しみというのはイライラするし、むしろ創作は嫌いなのかもしれない。
いつも作品の断片的なものを妄想しては創作した気分に浸って床に就いている毎日だ。最早俺は、老後のように生きる目的を失っている。
大学に入った。漫画に専念するためにあえて地方のバカ私大を選んだ。そして漫研の部室に籠りっきりの青春を送った。
当時から薄々感付いてはいたが、それに気付きたくはなかった。数こなせばどうにかなると信じていた。要するに、俺は要領が悪過ぎたんだ。
どんなに描いても上達しない。不器用過ぎて何を描くにも時間がかかり過ぎる。結果、かけた時間の割に何の成果も出なかった。
どれくらい下手かというと、昼間は彼女を小脇に麻雀三昧、夜は彼女とよろしくやってるような半端な志の後輩にも劣る程だった。
何度か持ち込みの経験もさせてもらったが、結局俺は在学中に漫画家デビューする事はできなかった。
1年のフリーター期間を経て、俺は体よく上京するために今の職に就いた。詳細は省くが、サーバー室でPCをカタカタやってる仕事である。
これが見事に向いてなかった。業務は煩雑だしどれもこれも似通っていて覚えきれない。メモを取る余裕も無い。一度は教えてくれた先輩も今や辟易している。
自律神経をやられて奇行が出始め寮の先輩にもどやされる毎日。慰めてくれる彼女もいない。自分の存在価値を疑うようになる。自殺一歩手前の精神状態だった。
そんな折に思い出した。そうだ俺は漫画家を目指していたんだ。漫画家にはなれなかったけど、これまで伊達に頑張って来た訳じゃない。
たとえリアルが悲惨でも、ネット上ならばこの力でひと花咲かせられないだろうか。これが俺の唯一の生きる希望になった。
当時から俺の情報発信手段はフォロワー250そこそこのTwitterのみである。目標としてはこの10倍は欲しい。
最初は仕事の愚痴ばかりだった。とにかく同情して欲しかった。だけど誰も相手にしてくれなくて腹が立った。その怒りをツイートに込めても一向に反応は来なかった。
一方で職場環境が一変する。勘違い上司による一喝で俺は精神的にノックダウン、しかしホワイトな社風に救われ、雑用係的なポジションに転属となった。
考えようによっては余計に存在価値を疑う業務だが、とりあえず創作活動を行うだけの精神的余裕を確保した俺はTwitterへ作品の投稿を始めた。
確認させてほしい。画業10年以上の中の人によるTwitterアカウントである。フォロワー数、ふぁぼ、RTの期待値は如何程であろうか。
勿論俺はそれ程の期待をしていたし信じていた。リアルが悲惨な反動がネット上で大ブレイクを巻き起こす。そんな一発逆転ストーリーを世のダメンズたちに届けたかった。
結果は2である。これは俺が投稿した絵に対するRTやふぁぼの中央値である。もう一度確認させてもらうが、画業10年以上のアカウントである。
働かない言い訳にクリエイターを目指してるニートのアカウントではない。これほどに無情な事があってたまるものであろうか。
俺は偏屈なオタクなのでひとつのマイナーな界隈に居続けているが、それでも絵師と呼ばれる連中はフォロワー数に関係なく100ふぁぼくらい余裕で集めていた。
つまり期待値100ある界隈で、たったの2しか得られないのである。俺の10年間は何だったのか。職場での臥薪嘗胆の日々は何だったのか。
憤慨していると、TLにまるで俺を煽るかのように、神絵師様の作品が3桁の成果を引っ提げてRTされてくる。何様のつもりなんだ。
俺はお前と違って趣味で楽しくお絵かきしてきた訳じゃないんだ。背水の陣を敷いて死ぬ思いで描いて来たんだ。正当な評価を寄越せ!
どいつもこいつも成果成果というがこちとら出せる力の全てを出している。これ以上どうしろと言うのだ。改善点があるならば受け手の問題だろう。
青春の全てを捧げて、親に凄まじい出費をさせて生きてきてこの成果である。世の中何のために生きているのかわからない糞野郎がのうのうと暮らす中、
大志を抱いて身も心も削って来た俺にはこの仕打ちなのか。いや、怒りをぶつけるべきはこの十数年間全く成長できない自分なのか。
でも知った事じゃあない。俺はベストを尽くしたんだ。その片鱗を見出せない衆愚を恨むべきか。
もう全部が狂っている。俺は経歴相応の実力を発揮すべきだし、絵師はその席を譲るべきだし、ロム専は作品の本質を見抜く目を養うべきだ。
それが社会で活躍できない俺みたいなのに対するせめてもの対価だと考える。クリエイター職は一般社会に適応できなかった連中の一発逆転の最後の砦であり、
才能溢れる天才が技術をひけらかす場であるべきではない。そういう奴はそもそも生まれ持っての器量があるんだから絵なんか描いてないでネクタイ絞めてろ。
去年、俺はADHDの診断を受けた。社会人としての才能が無い証明と、芸術家としての可能性を秘めている証明である。
こんな人間にワーカホリック用の仕事を押し付けたって無駄である。いいから絵の仕事を寄越せ。それが世の中に一番貢献できるんだ。
俺はこれでしか世のために尽くせないんだから、絵師は黙って身を引いてビジネスマンとして1千万でも2千万でも稼げばいいさ。
なんて長々とかいたが結論。『いいね寄越せ』それがこのネット社会における第一の願望だ。
ひい爺さんみたいに戦争で死にたくはないし爺や親父のように会社に出て家族を守るだけのアリみたいな一生を送りたくもない。
目立ちてえんだ。あわよくば法外な金が欲しい。だからその訳のわからねえ絵師様にいいねする暇があるくらいなら、俺にも寄越せ。それが全てだ。
※※追記※※
コメントくれた方、ありがとう。2chでボコボコにされた事とTwitterで無視を決め込まれた事しかないから、もっと死ね死ね言われるものだと思っていた。
そうであっても反応を貰えるという事自体が破格の待遇であった中、建設的なアドバイスや率直な感想をいただいけて幸せ者です。
ニュースサイトに紹介される程の記事でもないだろうけど、積りに積もってた鬱憤を吐き出せてこれはこれで満足した。
まあ、今後も似たような投稿をするだろうけど、これはもう十数年間積りに積もった事なのでいただいたアドバイスをすぐにフィードバックさせるのは難しいかもしれない。
こんな奴もいるんだなというファンタジーをみるつもりで見守っていただければ幸いに思う。
補足
「オレはこんな型にはまりたくない!」という漫画家志望はいるだろう。
また、暗殺教室のような少し変わった邪道漫画が得意な作家もいる。
それならそれで、アクの強いものを書けばしっかりと賞には通る。
仮に読み切りが掲載されたとしても、票が取れなければ「要らない邪道作家」になり、「センスが悪い作家」という認識をされる。
「この作者の題材、独特だなあ」という作家は、いろんな漫画雑誌を渡り歩いていることに気づいて欲しい。
一つの雑誌にしがみつきたいなら、邪道漫画なんて書くものじゃない。王道一直線だ。
まあ、言いたいことは判るが、斜陽産業というのはそういうもの。見切りをつけて辞めるか、諦めて割に合わないの承知でやってくしか無い。
一定以上のパイを前提としていたビジネスモデルは一度パイが縮むととてもやってけない代物になるのに、疲弊していく中で構造を変える余力なんて無い。
そのモデルの欠陥をを何故漫画家だけに押しつけるのか、という怒りは判るが、そこを出版社も共に背負えば共倒れになるだけ。
いまのところまだ漫画家は「憧れ産業」の地位を保っていて、漫画家の方が使い潰そうが、搾取して嫌気差して辞められようが替えが利く。
一方「一流企業でございます」という出版社の看板は、一度大手で経営危機でも起きれば「実際は未来の無い斜陽産業である」という化けの皮が剥がれて、
需給関係で弱い側に負担を押しつけ、将来展望でよりクリティカルパスになる方にリソースを回すのは経営判断として間違ってない。
全く公正では無いが、経営の論理に公正を求めるのが、そもそも無茶というもの。
そりゃあまあハンタのあの完成された未完成原稿と比較すると完成度も未完成度も劣るけど、また違う面白さがあってすごいよかった
ハンタは要素がべらぼうに少なくて面白い漫画はどこまで削っても面白いのか、って感じだけど、今週のはちゃんと要素は多いのに、小ゴマとか遠景とか中景とかどこまでアシさんに描かせてるのか=何を重視してるのかが露骨に浮き彫りになってて作者が漫画を面白くするためには読者に何が伝わればいいと考えているのか、という部分がすごく明示されてて興味深い
たぶん漫画家志望者からしてみれば生原稿なんぞよりよっぽど未完成原稿のほうがありがたいよね。コミック化で修正されるのがもったいない妖怪出ちゃいそう。というか集英社さん未完成原稿集出す気ありませんかね? 結構売れると思うんですけど
数年前の話。
コミケやイベントに頻繁にサークル参加してる、そこそこの規模の二次創作サークルの主宰が知り合いにいた。Aとする。
Aの口癖は「今は二次創作を描いてるけど、いつか商業雑誌で連載を持ちたい」
しかし、オリジナル漫画を描いて、出版社に持ち込んだり、新人賞などに応募したり、コミティア(一次創作のイベント)の
出張マンガ編集部に漫画を見せに行ったりしていない。何故、そういう努力をしないのか訊いてみると「そんな暇があったら、
新刊を作ったほうがマシだ。今は二次創作でかなり儲けられてる。確かに商業で連載を持ちたいけど、俺の新刊を見た
編集部から声がかかるかもしれない。その前に、まず俺の生活がかかっているから、新刊だ!」
同じ頃、コツコツとオリジナル漫画を出版社に持ち込んだり、新人賞に応募したりしていた、Bという奴がいた。
BもAと同じく、商業雑誌で連載を持ちたいという夢があった。ただ、彼は二次創作はやってなかったけどね。
AとBと俺は共通の知り合い。正直、Aの方が画力が高いし、知名度は圧倒的にAの方が上だったから、Aの方が早い段階で
商業進出だろうな、Bはこのままかな、と思ってた。
数年後。BはWeb漫画で連載を持った。
AとBを見て思ったのが、二次創作にハマると、それが生活基盤となり、Aみたくまずは新刊、チャンスがあったら商業進出
みたいな考えになる。漫画家志望が沢山いるこのご時世、自分からオリジナル漫画を描いて持ち込んだりしないと、ずっと受け身のまま。
という人がかなりの数いると聞いて半信半疑だったが、
ブコメの多さをみて本当かもしれないと感じた。
下手に大学まで行ってしまい頭脳労働をするのが普通と本人も周りも思い込み
当然上手く行かず苦しんでいる人はたくさんいると思う。
元記事の漫画家志望の人も似たようなもんではないだろうか。
http://anond.hatelabo.jp/20140604224538ある漫画家志望の半生
http://anond.hatelabo.jp/20140605083137兼業作家からのアドバイスです
この辺が賑わってるみたいなので便乗して。
友人の友人(Aとする)が漫画家志望。
自分は一応底辺ながらプロなんだが、何の下心があるのかAは同人誌を作る度に送り付けてくる。
これがまた長い手紙が付いている。しかも何故かレポート用紙で5枚前後。
「このシーンは~で、●と○が~な所がポイントで、ここは俯瞰で表現して~」
肝心の中身はどうか、というと、これがクソつまんない。
わかりやすく恋愛に例えると(少々ニッチなのでそのまま書くと特定されるのでぼかす)
どうでしたか!!!と目をキラキラさせて聞かれても正直困るのだ。
などとこちらも浅い返事しかできないのだが、彼は持ち込みなどしいない。
延々即売会でお声がかかるのを待ち続けている。
「どうして僕の漫画は評価してもらえないんだろう…」
評価されないにはされないなりの理由がある。
ましてや担当にこんな人がいるんですがなんて紹介なんかしねえよ。
これだけでは何なので、自分が漫画家になるまでに必要だった約束みたいなものを書いていく。
1.面白くない漫画を描き続けていても先はない。君が面白いと思う漫画やアニメをどこが面白いのか研究しろ。
2.毎回趣向を変える。そのテーマ、その展開が描きやすいのかもしれないがそれは手垢にまみれた「手癖」であって君の個性にはなりはしない。
以上
中学生の時、「漫画家になるために絵の勉強がしたい!美術系の高校に行く!」と宣言。親、激怒。
見返すために漫画を一作仕上げ雑誌に投稿。結果、選外の最下位クラス。
漫研もなく美術部も名前だけしか存在しない高校だったため、漫画の次に興味があった演劇部に入部。
そこそこ楽しいハイスクールライフを送るも、中盤で「やっぱり絵に関わることがしたい」と美術系大学への進学を考える。
大学及び予備校の資料を集め、足を運び、大学卒業後のことも視野に入れ情報を集めるも、家庭の経済事情により断念。
大学では漫研と美術部を行ったり来たりするも、大学サークルの雰囲気に馴染めずドロップアウト。
演劇とサブカルの間をうろうろしながら、のろのろと漫画を描き上げ、数作投稿。結果、選外。
二次創作も含めウェブでの作品発表をぽつぽつと行うも、底辺の描き手から抜け出すことはなかった。
この鈍くささは創作活動以外にもおよび、わりときちんと就活に勤しむも無い内定のまま大学卒業。
そのまままた一年就活に駆けずり回り、文学にも演劇にも漫画にも関係ない所に就職。
仕事のストレスによる胃痛を抱えながら漫画を描いて投稿。結果はもちろん選外。
そうこうしてるうちに初投稿から10年あまりが経過し、同世代はおろかデビューするのは年下ばかりになってきた。
上京して必死に持ち込みしたり、アシスタントをしながら頑張ってたりするガチの志望者にGペンでぶっ刺されそうなぬるい経歴である。
そんな身で言うのもなんだが、やはり全てが足りなかったのだと思う。努力も、才能も、覚悟も。
全てをぶったぎって漫画一筋に懸けりゃあよかったんじゃねえの?という思いも無きにしもあらずだが、そこまで自分の才能を信じることもできなかった。
遅咲きデビューの売れっ子作家もいるよ、と励まされたこともあるが
そういう人は、たまたま漫画を描き始めるのが遅かった天才か、美大出てたり同人活動で実績があったりという人で
なんやかんやで20代前半までにきっちりとした土台を築いている人なので、自分のような人間と並べても意味がない。
それでもまだ、仕事を終えると家で漫画を描いている。ネタを思いつくとネタ帳に書き連ね、手が空けばクロッキーなどをしている。
最近自分の絵を見ていて「やっぱりちゃんと絵の勉強したかったなぁ…」という気持ちが湧いてきて、社会人の経済力()を活かして画塾に通うことにした。
同世代が婚活だキャリアアップだと息巻いてるなか、画塾。我ながらアホじゃないかと思う。
これは自分への投資などではなく、ただ世の自己承認欲求に付け込んだ商売に絡め取られているだけなんじゃないか。
まぁもうお金払っちゃったんだけど。
漫画を描いていることは中学生以降人には黙ってたのだが、最近恋人にカミングアウトしてみた。
なにやってんの、いい年して夢ばっかり見て、現実見なさいよ、と叱り飛ばされることを期待したのに
「いいんじゃないの、社会人なんだし自分のお金で好きなことしたら。夢があるって素敵だよ。
芸術ってさ、いつ評価されるかわかんないじゃん。死んだ後に価値が上がるとかザラにあるんだからさ」
と励まされた。恋人以外の人もわりとこんな感じの返事だった。
漫画は死後に価値が上がるような芸術ではないし、自分が万が一デビューするようなことがあっても漫画で食べていくことは不可能だろう。
なんで止めないんだろう。人に引導を渡すのは嫌だからだろうか。
そしてここまでのことを理解しておいてなお、なぜ自分は漫画を描いているのだろうか。
漫画を描いていることがこれからの人生でプラスになることがあるのだろうか。
安西先生、諦めとはなんでしょうか。