パリオリンピック開会式で、斬首されたマリーアントワネットが自身の首を持ちながら歌う演出があった
そのモチーフとなったのはフランスの守護聖人聖ドニの逸話
パリで伝導していた聖ドニは異教徒の怒りを買い斬首されるが
自分の首を拾って説教しながら6km歩きそこで絶命したという伝説がある
マリーアントワネットの首の髪型が上方に伸びていたが
司教のかぶる帽子のイメージを重ねたのだろう
斬首刑にあった場所がモンマルトル殉教者の丘、絶命した場所は名前をとってサン=ドニ
サン=ドニ大聖堂には歴代フランス王家の墓がある
しかしギロチンで処刑されたルイ16世とマリー・アントワネットはサン=ドニに葬られなかった
ナポレオン没落後のルイ18世の時代に遺体と思しき残留物がサン=ドニへ改葬された
日本語圏ではフランス革命やギロチンの良し悪しばかし論じられて
フランス国民なら誰でも知っているようなこういう背景情報は流れてこないが
文脈を踏まえてみると、やっぱり悪趣味だと思うね俺は
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