はてなキーワード: 通勤とは
たいていイヤホンを持ち歩く。
音楽を聴きたいと思ってつける時もあるけれど、周りの雑音を紛らわしたい時につける事も多い。
この前、イヤホンを忘れて通勤してしまい、電車で隣に座る人の呼吸音、赤ん坊の鳴き声、色々な音が入ってきた。
意識しなければ良いのだけれど、一度気になるとなかなか無視するのは難しいもの。
そんな中、イヤホンを忘れたことに後悔をし続け、帰りに同じ思いをしたくないためにわざわざイヤホンを買うほどである。
こうして少しずつイヤホンが溜まっていってしまうのである。最近は溜まりすぎたので、メインのイヤホンを忘れた時のために、
持っている複数のカバンにスペアとして入れておいたりしているけれど、それでもスペアを何らかのタイミングでカバンから取り出したままにして、
忘れてしまう事が発生するため、今後もイヤホンは溜り続けるのだろう。
とりあえず、会社にもスペアとしてイヤホンを置いておこうかと思う。
寝台では浅く眠っただけだった。起きるとそこは横浜駅を発車したばかりで、車内は人々がまばらに朝の眠気を横たえていた。
金曜、仕事が定時を少し回って終わった。
エンジニアとして現場研修をしている私は、帰路につくためバスから電車へと乗り換える赤羽駅にいた。
――どこか遠くへ行きたい。
そう思いたち、改札を抜ける前にみどりの窓口へと向かった。
用意されたのは、琴平行きの座席特急券。それを手にしたあと、大宮にある自宅へ一旦戻って、身支度を始めた。
最低限の替えの着替えと、歯ブラシ、タオル、文庫本をリュックサックへ突っ込み、口座から少しだけ金を引き出し、気付くと東京駅9番線ホームでサンライズ瀬戸を待っていた。
入線してきた赤色と薄茶色の車体に乗り込み、間もなく発車したサンライズ瀬戸号の車窓へ目を向ける。
通過する品川駅にはまだ多くの通勤客が帰路を急ぐ。彼らを裏切るかのようにして、私は東京を離れた。
小学生の遠足のときのように、興奮で眠りは浅く、然し心地の良い揺れはまるで子守唄のようだ。
沼津を過ぎるまではそんな調子で、しかし体がいよいよ慣れたのか、それからは岡山で出雲市行きと分割するまでぐっすり眠った。
瀬戸大橋線に入り、車窓には瀬戸の島々が並ぶ。それまで横になっていた私は、その時を待っていたかのようにすぐさま体を起こし、洗面台で丁寧に顔を洗い、歯を磨いた。高松では多くの乗客が下車し、それから延長運転を行う琴平行きの車内は伽藍であった。
定刻で琴平に到着したサンライズ瀬戸は、しばらくホームに身を横たえ、旅を始める我々を見送っていたように思えた。
観光案内所も閉まっている。まだ9時前だった。
急ぐ必要もない私は、とりあえずその足で気の向くままに、初めて足を踏み入れた四国の道を歩き出した。
金比羅山の長大で急な階段参道はやはり足に堪えたが、御本宮からの眺めを見てそれも消えてしまった。
初詣からまだ数週間足らずで再びお参りをするのは変な気分だったが、この旅の無事を願い、参道列に加わり手を合わせる。
いきあたりばったりでこのあとの予定も何一つ決まってはいない。不思議とそれが心地よかった。
来た道をそのまま下り、琴平駅に戻る間に土産の品をいくつか買った。飴、手ぬぐい(今治のものだ)、饅頭。
すれ違う人々は意外にもスーツ姿の団体が多く、1人の私は割に目立った。それもまた不思議と気分を高揚させた。
予讃線に乗り継ぐ多度津駅で近くの食堂に入り、日替わりの昼食を注文した。
予想はしていたが、メニューにはナチュラルにうどんが設定されていた。かき揚げやおにぎりと一緒にいただく。もちろんとても美味しかった。
予讃線下り松山行きの特急いしづち、しおかぜの自由席は半分ほど埋まっていた。
空いている窓側席に腰を下ろし、金比羅山で蓄えた疲労をしばしの間、癒やす。
文庫本を開いてすぐ眠ってしまい、松山駅の到着案内で目を覚ますことになった。
松山駅を降りると、失礼ながら想定していた風景とはだいぶ違った街並みが広がった。
すぐそばに伊予鉄道の路面電車が走り、人々が休日らしい顔持ちで道を往きかっていた。
バスターミナルにて1Dayパスを購入し、中心市街である大街道電停に向かう。
大街道電停は松山城の目と鼻の先にあり、電停を降りる瞬間、目に入った。
琴平駅では松山方面に向かうか、高知方面に向かうか一寸悩んだのだが、松山に来て正解だったようだ。非常に立派な天守閣だった。
城を横目にマンホールカード収集のため坂の上の雲ミュージアムに赴き、1時間ほど観賞したのち、喫茶店に入りたばこを吸った。
道後温泉行きの時刻に合わせて喫茶店を出て、再び路面電車に乗り込む。
きっとこのまま温泉宿に泊まるのだろう。車内は温泉客でほぼ席が埋まっていた。
道後温泉街は本当に賑わっていて、改めて今日が土曜日だということを私に再認識させた。
――少し急がなければ。
人混みを縫うようにアーケードを抜け、道後温泉本館で湯に浸かった。
復路の寝台が高松駅を21時半前に発車する。
琴平駅のみどりの窓口ですでに確保していた、その列車のことを念頭に置きながら、再び路面電車に乗り、JR松山駅前電停で降りる。
駅前のキオスクで少しのビールとつまみを購入し、もうすぐ発車する高松行きの特急に乗り込んだ。
もうこの旅も終わりだ。
余韻と若干の寂しさを感じながら、日が暮れかかっている四国の風景を見て、ビールを飲んだ。
2時間以上瀬戸内海のふちを走りきり、降り立った高松駅は、高層ビルがいくつかそびえ立つ、立派な港町だった。
連絡船時代の面影をほんの少しだけ残したホームでまたうどんを食べ、キオスクでビールとつまみを買い足す。最後の晩餐ともいえるような光景だった。
もう少し、ここにいたかったな。
そんな気持ちを奪い去るようにして、寝台特急サンライズ瀬戸は高松を出発。途中の岡山で出雲市から来た列車と連結し、東京に私を運んだ。
<追記>
「座席特急券」と書いたのは、ノビノビ座席について、寝台券の必要がなく座席として発券される特急券というニュアンスを込める為です。
・高知について
今回でサンライズが大好きになったので、また近いうちに乗って、高知城も見てみたいです。
あと、四万十川も。
はてな民にとって、すでに常識となった「睡運瞑菜」。言葉の通り、これは四つの生活習慣の総称である。
宣教師の際立った存在感のおかげでネタとして消費されがちであるが、これらが現代の厳しいストレス社会を生き抜くために極めて効果的であることに疑いの余地はない。
一方で、これら全てを実践することが容易ではないこともまた事実である。
ここでは、私がいかにして「睡運瞑菜」を実践してきたのかについて話したい。
私個人は比較的ロングスリーパーであり、経験的には、少なくとも8時間の睡眠が確保できなければ明らかに仕事の能率が低下する。過去に1日6時間睡眠を続けた時期もあるが、金曜日には体力を消耗しきってしまい、まともに仕事ができない状況になってしまっていた。
また、長年にわたる学生生活 (入学から博士を取るまでに9年) での不摂生の結果、午前中には強烈な眠気が襲い、夕方から目が冴えてくるという体質になってしまっていた。
職場は裁量労働制で残業代が出ないこともあって、夜中までだらだらと職場に残って仕事をするのが日課になってしまっていた。
以前は、裁量労働制であるにも関わらず、上司に気を遣って定時出勤を厳守していた。
上司は早い時間に出勤する生活習慣を取っているが、私までそれに合わせる必要はないと思うことにした。
その結果、朝ゆっくり寝て昼前に出勤し、夜は遅めの時間に帰るというペースを確立した。
上司は内心では快く思っていないようだが、それによって不当な扱いを受けるということはなかった。
どの道、以前の働き方では午前中の能率が低すぎたから、寝ていたほうがマシなはずだ。
仕事はデスクワークであるため、普通に家と職場を往復しているだけでは十分な運動時間を確保することは難しい。
出不精な私にとって、ジム通いを続けることもハードルが高い。ジムでの運動が嫌いなわけではない。まともな人には理解できないかもしれないが、受付の人とほんの一言や二言やり取りするのを想像するだけでも、心の中に忌避感が充満するのだ。
新たにスポーツを始めるのも難しい。昔、嫌々やっていた部活なんて思い出したくもない。
そもそも、私の特性上、他人と関わりを持たねばならない習慣は中々続かない。完全に個人でできるスポーツというのも限られている。
そういうわけで編み出したのが「通勤の中で運動時間を確保する」という手法である。
基本理念は非常に単純だ。
雨の日も風の日も、とにかくこの二つをひたすら厳守して生活する。これにより、毎日およそ10kmを歩くスタミナ、加えて、階段を上っても息切れしないほどの心肺機能を手に入れることができた。
また、明らかに睡眠の質も向上し、以前よりも精神が安定し始めるなど、多様な効果が得られたように思う。
「睡運瞑菜」の中でも、何をすれば良いのかが一番分かりにくいのが瞑想ではないかと思う。
瞑想を行う目的は、はっきりとしている。現代人はとにかく脳 (心と頭脳) を使いすぎているのだ。
暮らしのこと、仕事のこと、たくさんの心配事でいつも頭が埋め尽くされて脳が疲れ切っている。
心配事から気をそらすために、スマートフォンを握りしめ、さらに過剰な情報を疲れた脳にぶち込んでいる。
こんなことをしていては、脳が「壊れて」しまうのも時間の問題だろう。
目に見えて「壊れる」という状態にまでならなくても、いつでも頭の中はネガティブな思考が充満していて、まともな幸福感が得られなくなっている人は多いのではないだろうか。
とにかく、脳が疲れているのだから、休ませないといけない。
脳を休ませるにはどうすれば良いのか。様々な手段があるだろうが、私はマインドフルネス
という概念に着目した。
Wikipedia の記述にある通り、マインドフルネスとは「今現在において起こっている経験に注意を向ける」ことである。
これは特に、ネガティブな思考を何度も頭の中で繰り返してしまう「反すう」や,頭からこびりついて離れない「心配」を減らす効果がある。
私個人は非常に心配性であるし、幼い頃から、過去の嫌なことをひたすら「反すう」する癖がある。
学生時代、研究の成果を学会で発表すると周囲から褒めてもらえることが多かった。その日はすごく気分が高揚して、自己肯定感が急上昇したように錯覚する。しかし、次の日の朝に目が覚めると、胸の中には既にネガティブな感情が渦巻き始めて、一週間もすれば朝の目覚めが最悪になる。
ポジティブな経験をすると、ほんの一瞬だけ気分が良くなるが、その後、楽しい気分は指数関数的に減衰する、というのが経験則だ。とにかく、「睡運瞑菜」を始める前は、メンタルがいつもズタズタになっている状態だった。
脳というのは非常に創造性の高い代物になっていて、放っておくと、蓄えられた膨大な記憶や刺激をもとに、極めて雑多で有害な情報を次から次へと生成して人の精神を蝕んでしまう。
そこで、1日にほんの10分程度でも、過去の嫌なことや将来の心配をすべてシャットアウトし、無理やり今現在という限られた対象に注目させる時間を取る。
PCをつけっぱなしにしていると、どうしてもメモリにはゴミが溜まっていく。そうすると思わぬ不具合が出始める。
こういう事態を避けるために、再起動 (リブート) が大事であることはもはや常識ではないかと思う。
経験上、睡眠だけでは不十分だ。睡眠中、脳はここぞとばかりに創造性を発揮する。夢の世界に浸るのは愉快かもしれないが、それだけでは脳はゴミにまみれたままだ。
1日たった10分で良いのだ。難しい話ではあるまい。
私のように家事の苦手な人種にとって、最大とも言える難関だったのがこれである。
長年、コンビニ弁当やスーパーの惣菜に依存しきった食生活を送っていて、お世辞にも栄養バランスが良いとは言えない状態だった。
そもそも、手軽に購入できる食事は、栄養価が炭水化物や脂質に偏重していることが多く、十分な量の野菜を摂ることは難しい。
昔、自炊をしていたこともあるが、あれは学生時代に時間が有り余っていたからできたことだ。私のように手先の不器用な人間は、野菜を切るだけで1時間以上かかるのだ。食後の洗い物も苦痛だし、やはり不器用なので時間がかかる。
私のスキルでは、仕事をしながら自炊をするなんて不可能に近い。
そこで、どうしたのか。
相手は5歳年上の家庭的な女性。健康と栄養に詳しい医療系専門職。
(信じがたいことに) 家事が大好きで、私とは比べ物にならないスピードで家事をこなしていく。
職場に不満もあったようで、結婚と同時に退職。今は専業主婦をやってくれている。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
……完全に他力本願であるが、こうやって「睡運瞑菜」を実践する環境が整ったわけだ。
あ、ちなみに瞑想の項で私自身の実践方法を書き忘れましたが、毎日、妻と無言でハグする (甘える) 時間をとって、マインドフルネスしてます。
もうすぐ1年目も終わるな。
周りの奴らの中には「あとちょっとで2年目なのにこんな簡単なことも出来ないのか??!!」って平気で行ってくる奴もいるだろ。
そうやって言われ続ける内にお前も「なんで俺はこんな簡単なことも出来ないんだろう……」ってみるみるやる気や自信を失っていることだろう。
あのな、お前は十分にやってるよ。
お前がやっていることは確かに一見すると大したことねえよ。それは事実だ。
でもそれでもお前が十二分によくやってるよ。
お前が今やっていることが上手くいかないのは、お前がそれを上手くやるための手段が不十分だからだ。
そして、その責任は会社や上司や先輩や、ないしは誰の責任とも言いようがない所にある。
お前がそれを気に病むのはただメンタルを損失してるだけだ。
たとえば、今NHKでやってる大河の中で滅茶苦茶走って通学してる人がいるだろ?
お前があれみたいに毎日走って通勤するとしたら、20kmぐらいの距離でも十二分に地獄だろうよ。
でもお前が自転車に乗ってればまあなんとか耐えられる程度の距離にもなりうるし、電車や車で通勤するんだったら何の問題もないような距離になる。
お前は今、その道を必死に走っているようなもんだ。
それを毎日電車に乗って通勤してる奴らが「なんでアイツは20kmの通勤がそんなに辛いんだろう……なんでこんな事にそんなに時間がかかるんだろう」とか抜かしてるのが今の状態だ。
遅くて当然なんだ。
遅くてもなんとかそれで食らいついてる時点で十分凄いんだ。
それが分からない奴らは、単にものを考える力を失っているだけだって割り切っちまえ。
ゆくゆくは手札を揃えてまともに勝負できるようにならないといけないし、その手札も自力で調達できるぐらいになる必要はある。
でもそれはもっと先の話だ。
今すぐやる必要はない。
まだまだ焦る必要はない時期だ。
そこで焦ってくたばるのは単なる損失だ。
お前を裏切らせようとしておきながら、そんなお前を裏切り者と呼びたがるキチガイが身内にいる不幸に絶望しなきゃならないだろうが、それは受け入れるしか無い。
パワハラとアレルギーで精神も物理も体壊して失職ナマポ生活4年目。親族には絶縁されて人生詰んでいた。
病院が辞めた職場に近いことや、その職場に勤める為に引っ越したこともあり、もうとっくに仕事をやめたのに未だにずっと息苦しかった。通勤経路とかぶる電車に乗るのすら苦痛だった。
それを今日、医者に正直に話したら「引っ越すのも良い手段」と言われた。
医者にはもう6年かかっているが、ぐじぐじと悪い状態が続きお手上げだったのだろう。
役所としても4年間ずっと労働にドクターストップかかりっぱなしで改善の見込みがないメンヘラを区内に抱えたくないんだろう。
そう言う勘定があって、体よく追い出されるのが実情なのだろうが、それでもこれはいい機会だと思った。
どうせなら思いっきり遠くに引っ越そうと思う。間違っても自分のことを知っている人間が一人もいない、かつ「都会の風景の一部=認識されない存在」になれる程度の人口があるところに。
恐らくだが20歳前後のあなたはまだまだ若い、今からでもどうにでもできる
夫は元々一人暮らしをしてたから家事も食事も大丈夫なのはわかってるんだけど、ここ数日体調崩してるみたいで心配。
下痢と嘔吐があるみたいなんだけど病院かかってくれない…。なんかそれなんらかの細菌だと思うからとりあえず病院いって欲しい。
何か体調不良はすべてポカリ飲めば治ると思ってるフシがある。ポカリは万能じゃないぞ!
重篤な病気の前兆だったらどうしよう…とか、高熱で動けなくなってそのまま…とかなったらどうしよう、とか通勤中トラブルに巻き込まれたらどうしようとか考えてしまう。
おおー不安だ……。
地獄すぎてびっくりした…。
件の女性は席を譲らない事に対して皮肉を言ってるわけじゃなく、単純に全員が寝てる状況が面白かったんだと思う、というかそう思いたい。
みんなそもそも疲れてるし、譲らなくて済むならそのまま座ってたいよね。
お腹が目立つようになってから、夫に「ただのデブと見分けがつかない」と言われリュックに妊婦バッジを付けるようになった。
朝の通勤ラッシュ時は身動きが取れず、どっちにせよ乗るのも2駅だけなので座りますかと声をかけられた事は無い。
ただ、バッジを付けるようになってから電車に乗り込むとき後ろからグイグイ押される事が無くなって安心した。
朝以外は結構な回数、男女問わず「座りますか」と声をかけて席を譲ってくれた。
正直このところお腹の重さで足腰が辛かったのと、貧血気味だったので本当に助かった。その節はありがとうございました。
ラッシュを過ぎた帰宅時間の電車で、席は埋まっているけど立ってる人はぱらぱら程度の車内。優先席の無い?車両に乗ってしまったようで、銀のポールを掴んで普通席の前に立った。
リュックを背負ってると邪魔になるので前に抱えた。目の前の席に座ってる四角い顔のおじさんが一瞬アッ!という顔をして目をそらし、直後顔を伏せ目を閉じ、ゆらゆら揺れながら口の中でモゴモゴと寝言のようなものを発した。
おじさんが薄眼を開けてこちらを何度か確認したのをみて、「あ、狸寝入りだ…」と思った。
その寝たふりがあまりにも下手くそで滑稽で居た堪れなくなった。
これだけ書くとおじさんに対する差別だ、とか言われてしまいそうなのでもう一個。
講習会参加の帰りいつもと違う路線の電車で立っていると、肩をぽんぽんされ「いやあすみません、(妊婦だと)気がつきませんでした、どうぞどうぞ」と明るい調子でおじさんが席を譲ってくれた。何駅か後でおじさんは颯爽と去っていった。な、なんていい人なの。
親切をたくさんもらった分、自分が譲る立場になったら譲ろうと思うよ。
だから疲れてるみなさんはそのまま寝ててください。
会社員は終わっている、自分の武器を作ってフリーランスになれとアジっている人が多い
上司も仕事も勝手に決められる会社員より、得意分野に集中できるフリーランスのほうがいいぞ、と彼らは言うが、そんな甘いもんじゃない。
最も大きな嘘はこれだろう。自分の武器を売るから、フリーランスは得意分野に集中できると彼らは言う。
なぜなら、フリーランスは営業も打ち合わせもスケジューリングも経理も自分でやらなきゃいけないからだ。
たとえば、デザイナーのフリーランスだったとして、デザインをやっている時間は2割くらいだろう。
まるでロックスターのようにフリーランスが好きなことだけやっている職業かのように喧伝されるが、むしろ好きなことをやっている時間は大幅に減る。
売上が減ったらクライアントの新規開拓を考えなきゃいけないし、自分で打ち合わせに行ってスケジュールを引かなきゃいけないし、請求書をいちいち発行しなきゃいけない。確定申告もある。忙しい時期でも問い合わせ対応はしなきゃいけない(これが一番つらい)。
会社員なら打ち合わせもスケジューリングもディレクターがやってくれる。売上が減ったら営業してくれるのは営業職だ。請求も経理がやってくれる。どっちが「得意分野に集中できる」かな?
フリーランスは満員電車も会議もなくなるから、生産性が上がるという。はたしてそうかな?
客先常駐なら満員電車に乗らなきゃいけない。常駐じゃなくても、定例会議を組みたいというクライアントはいる(長期プロジェクトなら当然だね)。
そのたびにフリーランスは自腹で交通費を払い、せこせこと会議に出席しなきゃいけない。そして何にも進まないこともある。
オフィスの問題もある。どこかコワーキングスペースを借りていたら、当然そこに通勤しなきゃいけない。朝から行くのなら、当然満員電車だ。
そして、朝よりも夜の満員電車のほうが避けづらい。どっちも避けて通勤できないこともないが、昼頃に行って夜のラッシュを避けて夕方かもっと遅くに帰るとなると、わざわざ借りている理由は?となってくる。
オフィスを借りないとなると、今度はワークスペースを家に構築しなきゃいけなくなる。
自宅というのはとても気が散りやすい。キッチンに行くたびに「あ、洗い物しなきゃ」と思い出させられるし、眠たくなったらちょっと寝ようかなって気分になる。いつまでもサボっていても誰も何も言わない。
会社員は、それらの集中できるスペースを、会社が構築してくれる。そういう部署がある会社もある。もちろん光熱費も払ってくれる。
会社で給与アップするより、フリーランスで収入を増やすほうが早いといわれる。
しかし、これは出費をまったく考えていない。たんに年商がアップして喜ぶのはフリーランスとしてセンスないです。やめたほうがいい。
フリーランスになると保険、年金、税金をすべて自分で払わなきゃいけない。だいたい3倍ぐらいになります。そして、交通費やオフィスの経費などもぜんぶ自分で払います。
売上が増えれば増えるだけ、来年の所得税が上がるので、安易に使うこともできません。つまり、フリーランスは収入が増えるんじゃなくて、一時的に入ってくる金が増えるってだけです。ここを言わないところに、煽り屋のマジックがあるよね。
もっというと、フリーランスの仕事はふわっと始まって、ふわっとなくなります。
1、2回打ち合わせして、「社内で通します」とか言われて、その後連絡なし、なんてことは普通にあります。
問い合わせがあったので行ってみたら、雑談めいたことで終わってその後何もなし、なんてこともざら。その間の時間は無給だし、何なら交通費払っているので赤字です。
個人的に一番つらいのは、継続案件が急になるなること。「来月でいったん終わりで」とか言われて、その後に入るはずの何十万、何百万が急になくなる。
これがざらにあるので継続案件でパンパンな状態でも油断ができない。急になくなることを見越して新規開拓を考えてなきゃいけない。これかなりストレスですよ。予想つかないんだもん。
はい、こっちのほうが最大の嘘かもしれないですね。フリーランスは上司もいないし、誰にも雇われてないんで、自由に振る舞えるとかいうのは嘘も嘘、大嘘です。
フリーランスは誰にも雇われていないんじゃないですよ。むしろ、逆で、いろんな会社から雇われている状態なんです。そして上司も無限大に増えます。
だって、そうでしょう? A社、B社、C社と仕事をしていて、会社ごとに担当者がいるんですよ。
案件が途切れないよう担当者に対していい顔してなきゃいけない。嫌われたら当然、仕事を切られます。会社で、周りに対して反抗的な同僚っていませんか。そういう人でも仕事があって給料がもらえているのは、会社だからです。フリーランスでそんな人がいたら、誰も仕事を発注しません。
そして、フリーランスだとSNSとかで自由に発言できる、というのも嘘。A社、B社、C社に常に気を使ってなきゃいけない。利害関係者に差し障りのあることは言えないです。たとえば、A社の業態、商品に差し障りのあることは何も言えません。言ったら仕事なくなるでしょう(当然ですね)。業務の内容も各社とNDAを結んで、何も話せなくなります。これのどこが自由なんですか。
フリーランスでいっぱい仕事しているほうが、話せることは少ないんですよ。現に煽り屋じゃないフリーランスの人で業務内容べらべら喋ってる人いないでしょ。
そして、個人の名前で仕事をしていて、その個人が炎上でもしようものなら仕事は一斉になくなります。デジタルタトゥーがついて、その後の仕事にも影響あります。これが一番怖いところ。会社なら個人の名前出ないし、守ってくれるよ(そうじゃないところもあるけど)。
誰もこんなこと書かないよね。かっこ悪いもん。でも、これが真実なのですよ。
いちおう、テレワーク推進するらしいで
省庁の障害者雇用拡大へテレワーク推進=水増し問題受け政府方針
政府は12日、障害を持つ国家公務員の雇用拡大に向け、情報通信機器を使って自宅など職場以外で働く「テレワーク」の活用を推進する方針を固めた。各省庁に対し今年度中に、障害を持つ職員がテレワークを利用しやすくする方法を検討し、利用基準を見直すよう呼び掛ける。
省庁による障害者雇用の水増し問題の発覚後、政府は法定雇用率(2.5%)達成のため、2019年末までに常勤と非常勤合わせ約4000人の障害者雇用を目指すことを決定。障害を持つ職員の中には、通勤時に介助を必要としたり、通勤自体が困難だったりする人もいると想定され、テレワーク活用の環境整備が求められている。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.jiji.com/amp/article%3fk=2018111200703&g=soc