はてなキーワード: 卵子とは
(余談だけど漫画アニメ等で男の乳首はないことになりがちなのすごい不思議で
じゃあ女の乳首も描くなよって話だがそれは絶対にある前提なんだよな
男は男の乳首が女の名残りで自分の根源が女体なことうっすら自覚してて無いことにしたいのかな)
戦争して要らない男を減らしたり経済戦争で淘汰の争いしてきたんだし
先進国の女が子どもを産まなくなるのってそういう危機状況に対する生物的反応もあると思ってる
これ以上の発展はいらないぞ、そこに関わる人間は少なくていいぞみたいな
男の本能が!性欲が!を言いたがるけど、身体リスクを抱えた女の生物的本能のほうが遥かに強いんで
同性婚を認めたら代理出産が合法化されるという理由で同性婚に反対しているけれど
そもそも論として、男性カップルの場合って「代理」じゃなくない?
代理母とされている女性が自分の卵子を使って産むなら普通に自分の子供だよね?それを養子に出すのと同じだと思うんだけど。代理母じゃなくて普通に実母。
そして自分の遺伝子を受け継いだ子供を他人が勝手に育ててくれるのだとしたら、産んだ女性にとっては得しかなくない?
勿論子供に障害があった場合に引き取り拒否されるとかの問題はあるけれど、それは普通の出産であっても同じだしなぁ。
他人の卵子で産むなら確かに代理出産だけど、より確実にそうなるのは異性カップルの代理出産の場合だよね?
代理出産に反対するなら異性カップルの代理出産の方により強く反対すべきだと思うんだけど
何故かそうじゃなくてまだ実現してもいない同性婚の方に反対しているのはどうしてなんだろ。
90年代からオカルト作家・研究家として活躍してきた山口敏太郎さん(58)。長きにわたる不妊治療を断念し、2021年に代理母出産を選択する決断をしました。費用面の問題から社会情勢の不安定なウクライナで代理母を探し、運命を託した
山口さん:今は、それが確固たるルールみたいです。産まれた子に『自分の子』という感情が湧いてしまうのを避け、あくまでも代理母、卵子提供者という認識を徹底するためです。卵子を提供してくれた女性とは会っていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/05e1a9604a3759b2d0c2b586c420df13c7a6173c?page=1
日本では代理母出産は認められていませんが、アメリカやロシアではめずらしいことではないし、これの何が悪いのかと。世の中には、5人も6人も子どもがいる人がいる。でも、どんなにほしくても恵まれない人もいる。子どもに恵まれている人から「夫婦だけの生活も楽しいじゃない」「お金が残っていいじゃない」なんて慰めを言われても、そうじゃないんだよと思っていました。
簡単に子どもを授かった人に、この寂しさはきっとわからない。自分が頑張って作った財産だって、自分の子どもに委ねたいじゃないですか。太郎のことを公表したあと、ネット上でずいぶんと叩かれました。人身売買だとまで言う人もいましたが、すべて受けて立とうと思っていました。でも、そういう人に「挑んでこいよ」という態度を見せると、ことごとく逃げていきましたが。
代理母が盛んなアメリカ、ロシアよりもウクライナがいちばん費用がかからず、諸経費込みで2000万円で受けられると。それでもかなり高額にはなりますが、車など売れるものは全部売って、ここに勝負を賭けようと決めました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b12b90be355e00273af9bbf0fb5e8072996f46ed?page=1
氷河期負け組がもう初老なのにいつまでも若者気分でいるって、上の世代や下の世代の人達から馬鹿にされるけれど、
こんなに腹が立つ事はない。
氷河期負け組がいつまでも大人になれずに若者気分でいるのだとしたら、新卒で正社員や公務員として就職出来なかった事によって
結婚や妊娠出産、子供の受験や進学といったライフイベントを順当にこなせなかったからです。
新卒就職を逃した事によってまともな男性には出会えず、出会えたとしても相手にはされず、
非正規で働きながらやっとの事で難関資格を取得して就職しても時既に遅く
世間では卵子の老化が大々的に騒がれて女が35歳過ぎたら必ずダウン症が産まれると言われ、
特に下の世代については本当に腹が立つ。あなた達の世代が子育て世代として社会全体から大切にしてもらえるのは、
あなた達の世代が順当にライフイベントをこなして、世間が認める立派な大人になれているのは、
上の世代が就活セクハラだのマタハラだのと騒いで問題が表面化され解決され済みだからです。
氷河期には女子にはそもそも説明会の案内も来ないなんて珍しくなかった。就活では当たり前のように彼氏の有無や結婚の予定を聞かれて嫌味を言われた。
「どこかで誰かが現実的なところが知りたくなった時に見かけてくれればいい」くらいの気持ちで書いたら、一晩ですごいブックマークやコメントを貰っていて、数日後に見返して驚いた。
子供はビックリするくらい健康に育っています(日々夜泣きやお尻かぶれ等のマイナートラブルには見舞われるけれど。
あと、元エントリのコメントで目についた質問・疑問に以下、答えます。
我々が通った医院ではやらなかった(コメント見てて思い出したけど、実際夫婦で「なんでやらんかったんだろ?」と話した記憶もある。
想像でしかないけれど、最初に通ったところが「男子禁制」で男性不妊を扱わない医院という方針だっただけな気がする。
男性不妊治療で通った系列の医院(最終的に妻の採卵もこっちに転院)は男性不妊もカバーしていたので、最初からこっちに通っていたらやったのかもしれない。
いや全くその通りだと思うし、妻と「おかしいよね」という話は何度もした。
痛み止めの座薬は正直ヌルヌルして気分のいいものではないし、女性側の処置も麻酔にして欲しい。
尚、この「女性の妊娠に麻酔を使わない」雰囲気は妊娠・出産全般的に強いな、と感じているし、実際おかしいよな、とは思っている。
妻は最終的に帝王切開なので麻酔は使っているが、当初無痛分娩を希望していた。
病院的には「無痛分娩はやってはいるけどお勧めしない」的なスタンスで、「いや無痛分娩やってるっていうからここにしたんだが?!」と心の中で叫びながら「無痛分娩がいいです」とお願いしていた。
余談だけど、元エントリに書いた知人女性は「24時間365日無痛分娩対応」を決め手にして産院を決めていたので、そういう切り口で産院を決めるのは分かりやすくて良いと思った。
(我々は遠かったので同じ産院にはしなかったけれど
そもそも結婚が遅かった(元エントリにも書いたけど結婚して数年。
40くらいで不妊治療が保険適用になった(+保険適用可能なタイムリミットが近いと知った)。
とか色々あるけれど、思い返して意外と大きいなと思ったのが、
「広い家への引っ越し(お互いオタクなのでパーソナルスペースが欲しい)」
「車を買い替えて少し大きくなった」
そう、「戻すだけ」の卵子が残ってる。
ただ、帝王切開の関係で今年はもう戻せず、戻せる時には保険適用がされない(自費治療になる)。
それでももう一度チャレンジするかどうかは、来年、子供が1歳になったら考えようと思っている。
そういう文章の癖なんだ、ごめん。
確かに、慣れないスクリプト書くとカッコ閉じ忘れのエラーがよく出るタイプです。
またコメント等増えたら、時々見返して返信しようと思う。
半年ほど妊活していたが、このタイミングで来るとは思わなかった。
転職前の企業じゃ子育てできるほどの賃金の余裕はないし、かといって転職を待っていたら、精子か卵子かどっちかがダメになってしまうと思って並行して進めたのがマズかった。
いくつかカジュアル面談はしてみたのだけど、どこも1年未満は育休取らせないための労使協定が組まれてる。
育休取得妨害が違法になったとはなんだったのか。こんなん片手落ちじゃん。
育休しないという選択肢はない。
妻にばかり負担をかけたくないし、なにより新生児に夜中叩き起こされた状態で、昼間まともなパフォーマンスが出るとも思えない。
それにケチくさい条件を出してる経営者の下で働きたくない。奴隷じゃないんだから。
どうやら日本ではキャリアか子どもどっちか諦めないといけないらしい。
せーのっ、
日本死ね
内容確認段階では最後まで表示されるのに、実際に投稿されたものは途中で切れている謎…。
こんなにコメント貰えるなんて思っていなかったし、実際参考になったって人がいたのは本当に良かった。
ツッコミを入れてくださる人たちについては「全くその通りで申し開きもございません、至らぬ夫で申し訳ない」という感情です。
ともあれ、以下、続きです。
少なくとも東京都では、不妊治療に際して先進医療分の補助金が存在する。
補助金は不妊治療の「周期(採卵→着床→妊娠判定のサイクル)」ごとに支払われる。
補助額はかかった費用の最大7割(上限あり)。
更に、我々の住む市区町村では、東京都の助成上限を超えた際に適用可能な助成金もあった。
こういった制度が自治体にあるなら、先進医療はガンガン使って問題ない。
ちなみに、我々は上記10万円(受給額はその7割)でも補助金の上限額を全く使い切れていない。
また、各種保険・制度で直接のカバーはできなくとも、国保・社保には医療費の自己負担上限額が設定されているので、私は精子の採取手術について、後から詐欺じゃない本物の還付金(微々たるものだが)が受け取れた。
もちろんレターパックではない。
年間の医療費が10万円を超えたら、年末調整で控除にも使える。
これら保険や制度を適用することで、先進医療を含めてもだいぶ現実的な値段に見えてきたんじゃないかと思う。
勿論、決して「安い!不妊治療まじコスパいいわ!」と言えるような額ではないけれど、ビビるような金額でもないのだ。
妻については、その後出産時の「帝王切開+入院」でも民間の保険金が下りたので、不妊治療開始から出産まで含めたトータルの収支は最終的にトントンか黒字になった様子。
出産時には国から一時金(執筆時は50万円)が出るし、妊婦検診のクーポンも配られるので、「妊娠さえしてしまえば」国と自治体の保護は「思っているよりは」手厚い印象。
「タイムリミットまでやってダメだったら素直に諦める」覚悟を決めて臨んだとはいえ、やはり大小様々な要因で時間は食われるので、焦る。
この焦りが地味に厄介だった。
我々のケースでいえば、
(そもそも年齢により、一度に採卵できる数が少ない)
といった理由で、次の生理周期まで待たなければならないケースが発生した。
次の生理周期を待つということは、丸一か月間、妊活サプリ(葉酸とコエンザイムQ10が大事らしい)飲む以外の行動が何もできないということ。
当初、「年間の保険適用回数は3回(採卵→受精→着床のセットを1回と換算)」という説明に「少ない…ということは妻のタイムリミットまでに試行回数が6回くらいしかないということか?!」と思っていたけど、なんだかんだ若くても年間6回フルにやれる人は多くないんじゃないかと思えてきた。
特に40代の場合、妊娠成功率が10%程度な中、試行可能回数が6~9回…これは随分と排出率の悪いガチャだな…と思う。
つくづく、我々は割と運がいい方だったんだと思っている。
ここまでやった感想としては、誤解を恐れずに書くと「子供が欲しいなら顕微授精が一番いい」と感じている。
・人の手で卵子の中に直接精子を入れて確実に受精させ、成長した卵子のみを保存
これら、妊娠の確率を上げるための非常にストレートで堅実な対策が全て取られている。
前述したように、40代の我々では卵子がちゃんと受精する率がそもそも20%なのだ。
プラス、ちゃんと着床する率も考えると、自然妊娠やタイミング法ではまず妊娠に至らなかったと思う。
どれもこれも、自然妊娠ではできないことだし、「ここまでやって妊娠できないならもう何をやってもダメだ」と逆に諦めがつく。
気持ちの面で、よほど自然妊娠にこだわりがないのであれば、下手にタイミング法などに手を出すよりは、初めから顕微授精に全力投球した方が妊娠確率も高く、最終的な母体への負荷や、2人の精神的ストレスも低いんじゃないかと感じた。
このエントリを書くに当たってタイミング法を調べたが、私は率直に「精神の消耗激しそうでやりたくない…」と思ってしまった。
「知識を詰めてから…」「まずはお互い、精子と卵子の検査をしっかりしてから…」「最初はお金のかからない方法で…」なんてしてると、ズルズルと時間とお金を浪費し、タイムリミット(何度も書くけど保険適用は43歳になる前日まで)が近くなる。
年齢が高くなると、年間で保険適用できる体外受精の試行回数自体も減る(6回→3回)。
「徐々にグレードアップ」は本当に良いことがない。
運が良ければ安く済むかもしれないが、ダメだったときの精神的負荷が高すぎる。
そんな中、二人で決心して一気に走り出せば、治療の過程で必ずお互い検査が入り、何か異常があるなら炙り出されるから、それから考えればいい。
でないと、私の男性不妊に気づかないまま情報に踊らされてタイムリミットを迎えていた可能性だってあるのだ。
実際そんなこと言われたことないけど、保守的な人が言いそうなことに先回りしておくと、こちとら自分の子供が卵子の時から写真があるのだ。
いつか子供が成長した時、卵子の頃の写真を見せたいと思っている。
(嫌がるかもしれないが
ここまで読んでくれてありがとう。
彼女にいつ結婚する?って言われたけど明言できなかった。顔がタイプじゃないから。性格良さ、気遣い、料理、頭の良さ、落ち着き、全部持ってるのに・・・
このどうしようもない最低最悪のクソ男。
《顔がタイプじゃない彼女》と結婚に踏み切れず… SNSの“告白”に賛否紛糾「早く別れて」苦言も
https://news.yahoo.co.jp/articles/272d1708aa811db715c693c66f72cd40ea777cd0
実在するかどうかは知らんが、yahooのニュースにまとめられて、この男を擁護するコメントが沢山ついてる
「賛否紛糾」って、たとえ一つでも「賛」の意見がある事にびっくりだよ。100%否じゃなければおかしいだろこんなの。
批判派は結婚相手を顔で選ぶ事そのものは全然否定してなくて、好みじゃないなら最初から付き合うな、とっとと別れろとしか言っていないのに
擁護派は何故か「顔で選ぶ事の是非」に話題逸らししているのが卑怯過ぎる
これがもし男女逆だったら、顔がタイプじゃない男とは結婚したくない、好みじゃないから予め付き合わないと言った「だけ」で
負の性欲だ女尊男卑だと大騒ぎするだろうね。
つくづく男の性欲に甘過ぎるんだよ。
男の書いた小説の内容に対して女が「キモい」と言っただけで、男を受け入れない女は許せないとばかりに袋叩きにするくせに
女を受け入れない男に対してはこんなに甘い
若い時期に産まなかった女に対しては卵子の老化がタイムリミットがと叩く一方で、
結婚する気もないのに女の若い時期を拘束して無駄に消費させる男には甘いのがとことん男に都合の良い社会。
ていうか、付き合って同棲してるって事は性行為もしてるって事なんだろうし
顔が好みじゃないと言いつつ欲望の捌け口にはしているっていうのが本当に堪らなくキモ過ぎる。
今すぐ別れたとしても既に彼女にはとんでもなく実害出てるよ…気の毒過ぎる。
(途中で切れてたので、続きはこっち https://anond.hatelabo.jp/20241017030144 )
(コメントへのかいつまんだ返信はこっち https://anond.hatelabo.jp/20241021145456 )
…と、見出しは引きの良さで付けてしまったが、我々が体験した体外受精(保険適用)、更に男性不妊という状況での妊娠・出産について、教訓の多い体験だったので、経緯をちゃんと残しておきたいと思った。
本音としては「こんな面白い体験、文字にして残しておくしかないだろ!」という面が強い。
特に、不妊治療において男性側と女性側両方を体験した事例はそんなに多くないと思う。
結果としては、精子はいたし妊娠もできたし、先日無事出産したので、めちゃくちゃ不幸な話を期待した人がいたらごめん。
この経験を書き残すことで、体外受精や高齢での不妊治療・男性不妊の現実的なところ、また費用面の不安を感じている人に、それらの不安を少しでも現実に昇華できればいいなと願う。
不安は「よく分からない」が原因の面が大きいと思っているし、そしてたぶん「思っているよりは」費用はかからない
むしろ、妻に関しては妊娠・出産に関して出ていくお金と入ってくるお金がトントンに近かったので、「最高の不妊治療を受けて実質無料で子供を作った」と言ってもいいくらい。
何より、実際やってみて我々は夫婦ともに「不妊治療やるなら体外受精(特に顕微授精)一択」と感じている。
インターネット上には不妊治療や高齢出産に対してネガティブ寄り(というか慎重論というか)の意見が多いように感じるので、たまにはポジティブ寄りな意見があってもいいんじゃないかな。
もちろん、若いうちに子供を作れたら理想ではあるけれど、40過ぎてチャレンジしたって罰が当たるようなものではないのだ。
本筋含め長いエントリだけど、興味のある人は付き合ってくれれば幸い。
※ワードとしての伝わりやすさからここまでは「体外受精」と書いたが、実際は顕微授精なので以下は「顕微授精」統一で書いていく
=====
詳細は後述するが、夫婦(私は40、妻は41)で不妊治療を始め、最初から体外受精、それも顕微受精(精子と卵子を別個に採取し、人工的に受精、培養させる方法)を選択した。
顕微受精となると、一度の採卵で母体から何個も卵子を取り出す(別途採取した精子と受精させ、ちゃんと分裂始まった卵子のみを冷凍ストックする)ので、排卵誘発剤の自宅注射を2日に1度くらいのペースですることになる。
「Falloutみたいだ!」「今日もヤク入れるよ!」と二人で笑いながら自宅で注射をしていた。
(Falloutのスティムパックのように、針を腹に刺して薬剤を注入する方式なのだ)
採卵日間近になると、今度は貯まった卵子が出てこないよう、点鼻薬による排卵抑制剤の投与が始まる。
妻は前日22時以降禁食、当日朝は水しか飲めない。
妻は座薬(痛み止め)を入れ、施術着に着替え、採卵の待機を…といったところで、私に医院から呼び出しがかかる。
一抹の不安を感じつつ、再度提出。
どうやら、精液の中に私の精子が一切出ていないらしい。
「少ない」とか「元気がない」なら年齢的に覚悟していたが、掛け値なしのゼロとなるとショック度が違う。
医院の先生が、ちょっと歯切れの悪い、バツが悪そうな言い方をしていたのが印象に残っている。
ということで、ここまで妻が色々頑張ってくれた経緯は全て無駄となり、その日の採卵は中止となる。
先生曰く、「ウチではこれが一時的なものか先天的なものか判断ができない」と。
通っていたところの系列医院なら男性不妊も対応できるというので、その日のうちに速攻で仮予約の連絡を入れた。
ただ、その日は土曜日。
この2日間はなんだかすごく長かった気がする。
恥ずかしながら、今まで「自分の精子が出ていない」ということを疑う機会・症状などなかったので、かなり頭が混乱した。
今までは、年齢とか仕事とかお互いのストレスとか、子供を作らない(作れない)原因は色々あると思っていたのが、不妊治療を始めて一気に100 : 0になってしまったのだ。
精子が出ないなら出ないでいい。
そもそもが高齢だし、もう子供ができる可能性がゼロならば、それはそれで諦めがつくのだ。
ただ、何もかもハッキリしないのがひたすら怖い。
月曜に医院からの返信が来たときは、まだ何も始まっていないのにすごく安心した。
学生時代(大学が女子9割の学部だった)を思い出し、懐かしいと思うなどする。
先生は後述する「この医院らしい」先生で、現実的なことを淡々と包み隠さず話してくれ、安心感があった。
1 : 主な一つは精子の通り道が何らかの原因(性病や各種炎症の後遺症など)で詰まる機能不妊
2 : 主なもう一つは先天的に睾丸の機能が弱く、精子の作成能力が低い遺伝的な不妊
3 : あとはストレスやホルモン異常による一時的な精子減少などなど
2~3週かけて何度か採精し、毎度精子ゼロだったため、3の可能性はほぼなくなった。
ということは、可能性は1か2。
併せて行ったエコー診断や採血、染色体検査を見て、先生的には「データと診断の限りはどこを見ても健康体で、健康な精子がいる可能性が高い」とのこと。
染色体に異常がないので、精子が採れた場合、障がい児が生まれる可能性も下がるらしい(結果を聞いて、思っていたより安心感強かったので、子を望む人は染色体検査やった方がいいと思う。
そして、この「おそらくいるであろう精子」を取り出すには、手術の必要がある。
つまり、「睾丸を開いてみないと実際いるかどうか分からない(開いてから取り出す方法を決める)」ということだ。
ちなみに、症状が1なら高確率で妊娠可能精子が採れ、2だったら30%とからしい。
まさか人生初の手術が「精子を取り出す」になるとは思わなかった。
前日は22時以降禁食、当日も朝から厳密な制限を経て、朝早くから通院。
次の瞬間に手術が終わっていた。
ビックリするくらいあっけない。
ソ連のSF映画「不思議惑星キン・ザ・ザ」を思い出した。
(分かる人だけ感覚を分かってほしい
結果からすると、精子はいたし(前述の状態でいう1)、数値を見る限り年齢なりの衰えはあるっぽいが、先生曰く「健康な精子いっぱい採れました」とのことなので、顕微受精に支障が出るようなものではないようだった。
もし使い切ったら、もう一度同じ手術をすることになる。
(ちなみに、冷凍精子は原則として婚姻関係又は事実婚の相手にしか使えない)
ちなみに、切開したのは1~2cmほど。
いわゆる「金的を蹴られたような痛み」が、その後1週間は続いたことも記しておく。
結構痛くて寝るのに支障があった。
事前に「まあほぼほぼ大丈夫でしょう」と言われていたので、喜びや安堵はそこまで大きいものでもなかったが、「ハードルを1つ越えた」実感があった。
術後、なんとなく興味本位で「精子を取り出す」以外の選択肢(例えば元のように精子が精液に混ざって出てくるようになる術とか)があるのか聞いてみた。
先生曰く「かつては詰まった精子の管をバイパスする手術があった」らしい。
ただ、術式的に「精子だけ取り出す」より難易度が高く、ニーズも低いため今は殆ど行われていないとのこと。
まあ、精子が再度出るようになって得するケースは確かに少なそうだと思った。
改めて我々のスペックは以下の感じ。
不妊治療の保険適用は43歳(になる前日)までなのと、私の本厄を目の前にしての治療開始なのが、なかなかヘヴィなところ。
現代で似たような年齢・タイミングで高齢出産を考える人は結構多いんじゃないか。
前述のとおり精子は手術で取り出して凍結済。
そこからのざっくり経緯としては、
・生理周期に合わせての採卵2回(男性不妊発覚で中止した回は除外)
・着床試行回数1回
最終的に採れた卵子が2回合わせて10個くらい(中止した初回を入れれば15くらい?
若い人は1回に20~30個採れる人もいるらしいので、ここはやはり年齢が出るところなのかもしれない。
ちなみに1回目の採卵で採った卵子は全滅(受精させても細胞分裂が始まらなかった。
単純計算で妊娠に適した卵子が出る確率が40%、妊娠まで到達した卵子が20%。
これを自然妊娠(タイミング法含む)でやろうとしたら更に確率が下がるのは想像に難くないので、この時点で既に、我々の年齢で自然妊娠は相当に難易度が高いというのが分かる。
そもそも、「卵子に精子を注射針で直接ぶち込む」という超・直接的な手法をもってしても妊娠に至らないケースがあるんだと驚いた(成功率は我々で50%。
とはいえ、そんな状況でも通院開始から男性不妊の治療を経て、妊娠判定まで半年ちょっとなので、我々は総合的に比較的運がいい方だったんだとは自覚している。
妊娠判定時で妻42歳、私は41歳になる直前。
後から考えると、
・病院選び
あたりが妊娠成功率を上げるポイントなんだと思ったので、それぞれの感想とか以下に書いていく。
勿論だけど、顕微受精は採卵時の母体への負荷があるので、母体が許すなら、という条件は付くが、何度も書くけど我々は「それでも顕微授精が最も良い」と感じている。
また、後述するが「思っているよりは」お金はかからない(金額について知りたい人は飛ばしてほしい。
なんとなくぼんやり「子供欲しいよね」くらいの気持ちで、不妊治療が保険適用になったことだし、そろそろ…と思いつつ、不妊治療自体には少し二の足を踏む。
…と、これ自体は我々含めよくあるケースだと思うけれど、やってみて分かる二の足を踏むには事情がある。
みんな実際ちょっとGoogleマップとかで「不妊治療」で調べてみてほしい。
我々の場合(都内在住)、一番近所の不妊治療クリニックが「魂のこもった~」とかなんかラーメン屋みたいなこと書いてあり、この時点で結構キツい。
それ以外も「不妊治療専門の鍼灸院」というよく分からないトコがあったり、口コミで医師への愚痴が延々書いてあったり、「子供」というある種神聖なものを取り扱うからか、とにかく情報のノイズが多い!しかも口コミでみんな専門用語使うから、ふわっと興味で調べてみた勢は口コミ勢の知識マウントでだいぶ気持ちが挫かれる(それだけみんな真剣なんだとは理解するが。
そのうえ、病院ではよくあることだけど、どこも口コミ評価が1か5に完全に二分している。
特に不妊治療ともなれば、子供ができたら高評価になるだろうし、できなかったら低評価になるだろうことそれ自体は分かるが、手探りでこれら情報のノイズを潜り抜けて「ここにしよう」と思える場所を決められる人はそんなにいないんじゃないか。
私の場合は、調べ始めた一発目が明らかに相性悪めな「魂のこもった」ラーメン医院だったので、だいぶ「これは大変だ…」と思ったのをよく覚えている。
そんな折、知人女性とたまたまXで話してお茶することになり、話の流れで不妊治療の話題になった(相手は顕微受精で子供を産んでいる。
曰く、
実際に転院をしている人の意見は心強い。
この知人はハッキリとデータで話す人を好むタイプなので、そんな人が「自分に合っている」と感じた医院なら、前述のラーメン医院みたいな要素が薄そうでいいな、と思い、後日妻と相談の上、同じ医院を受診。
なんだかすごいエレガントな門構えの高級感ある医院だった。
少し遠いので、私が毎回車で送迎することにした。
結果から言うと、我々が選択した医院は目的への最短経路を選ぶ傾向があって良いと思った。
初診時の説明は、ふんわりとした要約ではあるが、
「あなたたち、その年齢で顕微授精以外の選択肢があると思ってるの?」
当初、顕微受精を大前提とした説明が始まったので、「我々は知識がない、他の方法はどんなのがあるのか?」と割り込んで質問したところで、↑の回答。
一応他の方法も形だけの説明はしてくれたが、提示されたデータからは、現実的に「顕微受精(保険適用)+随時先進医療」以外の選択肢がなさそうなのは明らかだった(結果として、それが一番二人のストレスが少なく、かつ費用的に安くなりそうだとも。
「成功率の高い妊娠を最速且つ確実にさせる」「その際、女性のキャリアを極力邪魔しない」ことを是としたような医院で、さすが都心、オフィス街ど真ん中にある医院だと思う。
加えて、医院の「ウチは高いですよ」オーラによるのか、客層がいい(こういう書き方をすると角が立つとは承知しているが。
客側に理解力があるので、ギスギスもしていないし、医師も相手が咀嚼できることを前提にハッキリ説明してくれる。
年齢による態度の変化もないし、100%の確約もしないし、変な励ましも空約束もしない(確率の低いことは隠さず低いと言ってくれる。
予約した時間に行ったら、30分以内には何がしかのアクション(診察・採血等)が起こる。
私見にはなるが、この医院は「魂」とか「寄り添う」とかやらなかった。
目の前の患者に対して「結果」への最短距離をデータ準拠で提示する。
人によっては冷淡に映るかもしれないが、我々にとっては初診の時点で「もうここしかないな」と思わせるには十分な明快さだった。
結果として、初診時に顕微受精以外の選択肢を閉じてくれたことで、男性不妊の発覚も早かったとも言える。
ざっくりと妊娠成立までにかかった費用(窓口で支払った費用のみ、交通費など諸経費は入れない)については、
男性不妊治療 : 合計10万円ちょっと(実は男性不妊手術も保険適用)
顕微受精(採卵3回、着床1回) : 50万円くらい
これだけ見ると高いと感じるかもしれないが、ちょっと待って欲しい。
これはあくまで国保・社保のみ適用した場合の金額(自己負担3割+自費治療 + 先進医療)で、実際は様々な要因でここからお金が返ってくる。
まず、上記の内、妻の先進医療分約10万円が、東京都の助成金で7割補填される(上限額あり。
また、我々のケースでは使えなかったが、東京都の助成の上限額を超えた場合は、市区町村の助成金が出るケースもある。
さらに、民間の医療保険で不妊治療(正確には先進医療+日帰り手術)をカバーしているものがあり、それを適用することで妻は30万円くらい保険金が入ったようだ。
私の最終的な負担額は5~6万円程度(民間医療保険+国保の上限制度で多少補填された。
こう考えると、まあまあお金持ちでなくても払えなくはない額に収まっていると思う。
ただ、重ねて書くが、これは我々が比較的運がいい方だったからの金額だ。
もし受精卵のストックが切れるまで着床を試してダメだったら、また採卵→受精→着床のサイクルが始まり、上記の女性側の金額が単純に倍になる。
予期せぬトラブル、流産が起きないとも限らないし、民間医療保険の審査が通らないことだってあるだろう。
治療中の気持ちとしては、最終的に自己負担分50~100万円くらいまでは使う覚悟をしていたし、実際そのくらいの覚悟で臨むのが適正だと思う。
(続き→ https://anond.hatelabo.jp/20241017030144 )
少なくとも東京都