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2023-03-14

漠然とした。多分私の人生の話。

急に昔の話をしたくなったので衝動ではてぶに登録した。

多分春だからだと思う。これは花粉症の症状の一つ。

そもそも、真夜中にこのブログを開設するあたり、私はもう正気じゃない。

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漠然とした。多分私の人生の話。

5歳の頃、家族旅行アメリカへ行った。国外旅行へ行くのはこの20数年間でこの一度だけ。知らない言語に囲まれて、知らない文化に触れた、初めての経験

私はそれまで、父親よりも背の高い人間がこの地球にいるなんて知らなかった。

幼稚園キリスト教系だった。でも園の中に十字架とかそういう「偶像」がなかったので、私が日々の中に神の存在を感じる機会は非常に限られていた。お弁当を食べる時になると手を合わせて祈りを捧げた。「神よ、日々の糧に感謝いたします。アーメン」。この時間くらいじゃないだろうか。

先生たちは定期的に聖書の話をしてくれたけれど、当時の私には理解できなかった。そして多分先生たちも私たち理解することを求めていなかった。卒園式で綺麗に装丁された聖書記念品にもらった。字が読めるようになり、心に哲学概念が沸いた年齢になった時に初めて読み返した。そしてようやく何かしらは理解できたと思う。多分。…。時間差があるね。

でもこれだけは覚えているのがある。園長先生という方は非常に柔らかいお話の仕方をなさる方だった。わかるようなわからないような、でもそれはそれとして言葉がスーッと染み込んでいくようなお話をなさっていた。

先生はいつもこうおっしゃっていた。唇に歌を忘れずに。光の子として歩みなさい。

前半は知らない。でも後半は聖書の一節だ。「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意正義真実とが生じるのです」

小学校の頃は全く覚えてない。

中学時代勉強はできるような、できないような子供だった。

英語音楽国語だけできた。でも国語担当教師と年がら年中喧嘩してたので評定に定期テストの点数が反映された記憶がない。

英語は楽しかった。小さい頃漠然定型分だけ覚えて旅行に行ったあの「英語」が、形ある理論知識として目の前に再び現れた。いうなれば、旧友との再会のような。互いに少し成長していたけれど。

音楽は、心の拠り所を得るために気まぐれで合唱部に入ったら急に歌えるようになった経緯がある。何それって話なんだけど、私もよくわからない。ただ、ある日ある時急に突然「声の出し方、響かせ方」が分かった。2年生の時、ソプラノソロパート担当させてもらった。嬉しかった。あれは、私が自分の実力だけで勝ち得たもので、そして私にもできるものがあるのだという証明になったから。音楽先生卒業式の日私の母をとっ捕まえて手を握ってこう言ったそうな。

お嬢さん音大に行きたいと言ったら、どうか止めないで入れてあげてください」と。

周りの子供たちは「自由」が増え、レンタルショップビデオを借りた。麓の街に行って、友達同士で服を選び合った。私にもそんな自由が欲しかった。漫画の貸し借りをしてみたかった。アニメ情報を共有してみたかった。

ある日、一緒にピアノを習っていた友人から楽譜を借りた。

彼女は「あなたが弾きたい曲が入ってる楽譜、家にあるから貸してあげる。家まで来て」と言った。彼女の家は私の家とは少し離れていた。やや逆方向寄りなのだ。でも私は彼女について行った。そして楽譜を借りた。

家に帰ると母は非常に機嫌が悪かった。ただいま、という挨拶に対して返ってきたのは「どこほっつき歩いてたわけ?」だった。確かに帰宅時間は通常より20分ほど遅かった。

正直に話した。友人の家に寄って楽譜を借りてきた、と。楽譜没収された。

ちなみにその友人は時々漫画も貸してくれていた。しかし母はそれを目敏く見つけて隠した(母はよく私が学校にいる間に私の部屋に入って物を漁っていた)。そして3週間ほど経った頃にクロゼットから出してきて「あの子に返してきなさい、今すぐに」と言ったのだ。

少し考えればわかること。この家は、何かが少しずつ狂ってる。

私にも自由が欲しいとゴネた事がある。他の女の子みたいにガーリーな服(当時は少し露出があるのが流行っていた記憶がある)が着たい。髪を伸ばしたい。休日友達とお出かけをしたい。バレンタイン友達チョコレートの交換をしたい。

ことごとく跳ね除けられた。

おしゃれがしたいなら家でやらないで外で自己主張して頂戴。学校お菓子を持ち込むのは校則違反でしょ?(それをバレンタインの日だけは黙認されてるから私にもやらせてくれと言ったのだが。)お出かけして遊ぶ暇があるならピアノ練習して勉強したらどう?アンタは目の前の遊びを取って将来を失うつもり?それに私たちがアンタのピアノ習い事にどれだけの月謝を払ってると思ってるの?その分ちゃん練習してよ。

そんな言葉で私の心はポッキリだった。でもその時はまだ幼かったので「高校生になったらきっと変わる」と思っていた。

ちなみに上記言葉を言われた後で私は一度だけ地域お祭りに友人と行ったことがある。

一言で言えば、つまらなかった。目に映る何もかもがくだらなく見えて、そんなくだらないものにはしゃげる友人たちが寧ろ一周回って羨ましく思った。その日の私はピアノ練習もしなかったから、鍵盤が恋しかった。結局皆より一足早く帰宅したはずだ。

…そんな私の感想に、母は非常に満足げだった。こればかりは癪にさわる。

高校私立女子校入学した。良い大学に行くことだけが目標だった。それさえ達成できたなら、きっと私の人生は報われると思った。おしゃれらしいおしゃれをしなかったことも、友人と行ったお祭りを楽しめなかったのも、バレンタインの日にお菓子作りをしなかったのも、全部全部。

周りの友人は有名らしいアイドルにどっぷりとハマっていた。週末になれば電車に乗って遠くへ行き、グッズを買い、ブロマイドを買い、皆で見せ合って楽しんでいた。

街のお祭りを楽しめなかった女は、アイドルの良さもわからなかった。女の子たちが「ねえねえ、このひとカッコいいと思わない?」と見せてくるのを適当に「ほんとだ、カッコいいね」と返した。

ちなみにミュージカルをやる部活に入ったが、言わずもがな母は私がそこに入部するのを死ぬほど嫌がったし、門限は昔よりもシビアになった。当然遊べなくなったし、部活も毎回早退していた。それは舞台本番の1週間前でも変わらなかった。先輩も同期も私の家の事を理解してくれていたことだけがいである。あの人たちは皆優しかった。でもその優しさに永遠に甘えるわけにもいかなかった。当時私はスマホを持っていなかったから「今日だけは門限を伸ばして」と公衆電話から家に電話をかけた。「それなら家に入れてやらない」とだけ返されて電話を切られた。私は職員室の前で泣きながら「どうしろって言うんだよ!」と叫んだ。

その部活は1年生の冬に廃部になった。まあ色々あったのだ。晴れて私は本当に勉強しかすることの無い暇人になったのである

英語にのめり込んだ。きっと海の向こうの人たちが喋ってる言語は私の住む世界を広げてくれると思った。

音楽は私の心の拠り所だった。親には「私たちがアンタのピアノ習い事にどれだけの月謝を払ってると思ってるの?その分ちゃん練習してよ」と言われていて、それでよくピアノが嫌いにならなかったな、と思わないでもないが、それはひとえにピアノ先生の教え方が非常に上手かったからだ。あの先生は一生の恩師と言っても良いだろう。ピアノ技術だけでなく、音楽を体全体で楽しむことの大切さを教えて下さった。

必死勉強して、そこそこ良い大学に受かった。当時は大学入試の定員規定が厳しくなったばかりだったか絶対浪人すると思ってたけど、受かった。第0志望、希望希望通りの学科

高校生の頃(というか小学校中学から)ずっと母は私に「アンタみたいに頭の悪いやつは、私の時代なら商業高校に行ってたよ。今はいいね、アンタみたいなバカでも人並みに高校に入れて受験できるんだからさ」と言っていた。

何度も娘をバカだと言わなくて良い。言われなくても本人がちゃんと分かってる。

大学は色々な地域から色んな人たちが入学していた。

同じ地域に住み、同じ景色を見ていた小中、その延長線上にあった高校とはまるで違っていた。私のような実家住まいもいれば、一人暮らしで頑張る人もいた。

でもこれだけは断言したいが「明日屋根心配しなければならない人」は私以外あの空間には存在しなかった。

大学講義は遅くて6時に終わっていた。母は言った。

「7時半には返って来れるでしょ」

まり、7時半が門限だということだ。大学生の、門限が、7時半。

あんまりだよ、と泣いた。父を説得しようとし、父方の祖母を説得しようとした。大学生なんだよ、大人だよ?と。でも父は母のイエスマンだったし、祖母(と叔母)は如何せん価値観が若干古かった。「7時半は十分遅いよ、お母さんは譲歩してる方だと思う」と言って譲らなかった。

遊ぶことはなかった。化粧もしなかった。ファンデーションだけだった。化粧なんてね、若いうちは要らないの。それが母がいつも言うことだった。

少し考えれば分かること。あの時の母は、私を完全にコントロールたかったのだ。

大学2年生の時、母に内緒彼氏を作った。

その年の秋、私はこれまた突然、手首を痛めた。関節炎だった。ピアノの弾きすぎ、PCの打ちすぎで利き手ではない左手に過度の負担がかかったらしい。もうピアノは弾かないでください。と言われた。

あの時の絶望といったら。私は身近な人を突然亡くした経験はないけど、多分親友がある朝突然死んだらこういう気分なんだろう、と思った。うまく使えない左手、もう弾けないピアノ。虚無感、なんて言葉じゃ補いきれないものだった。

私にとってピアノはそれほど大きな存在だった。嬉しい時も辛い時も一緒にいたのが、ピアノであり、音楽だったから。

その時急に現れたのが昔の知り合いだった「彼氏」だった。

少しずつお互いのことを話す中で私は小さな打ち明け話をした。休日が大嫌いなんだ、と。

当時母は土日のたびに癇癪を起こしていた。やれ私の歩き方が気に食わない、やれ私の話し声が気に入らない。どうしてアンタは私の気に入るように振る舞わないの?と。当時私は土日の早朝6時〜9時でコンビニアルバイトをしていたので、その早朝勤務の後に母の喚き声を聞くと言うのはどうにも「来る」ものがあった。

さて話を戻すと、私の打ち明け話を聞いた彼は私を週末のお出かけに誘った。電車の向こうの街でかれこれこういう催し物があるらしい、行ってみようよ。気分転換にさ。と。そういう具合に。そして私はその誘いに乗った。

母には「友達と出かけてくる」とだけ言った。情報は不足しているかもしれないが、嘘はついていない。少なくとも当時は彼はまだ「友達」だった。

そしてその友人は彼氏になった。

から告白された時、私は一種のチャンスを感じた。きっと私は自分証明できるとお思った。私の人生は私のもので、私の人生の決定権は私が握っているのだと。

しかも、当時の私が心から欲していたのは「絶対的な安全」だった。そして痛めた手首によって失われた「心の拠り所」だった。

きっと彼ならそれらをくれるだろうと思ったので、私は彼の告白同意した。

まりにも、身勝手


彼はそれ以来ちょくちょく私を外へ連れ出した。

その度に私はまるで世間一般に溶け込んだ気分になっていた。世間一般の「普通の子」になれたように思った。そしてその時私は心から喜んだ。「生きてる!」と無邪気に思えた。

私が勝手に出かけ、挙句彼氏まで作ったので、母は怒った。最初父は「別にいいんじゃないか?」と言っていたが、母があまりにも怒るので父も手のひらクルリと返した。

彼の名前学歴を言わされた。ひどく侮辱された。

母は私から家の鍵と財布の金、銀行カード没収した。お前に鍵と金を渡すと碌なことにならない、と言いながら。(ちなみにこの銀行カード、取り返したら今度は月に3万、家に入れる事を要求された。当然今度は私の生活費が足りなくなってバイトを増やしたら、要求される金額がまた増えた)

母は、アンタがどこへ行ったか全部わかってるんだからね!と怒鳴った。最初意味がわからなかったが、どうやらあの時の母は私をスマホGPS機能で追跡していたらしい。それが判明した時、私は泣いて彼氏に詫びた。どうしようもないものに巻き込んでしまったと思った。ざっくり言えば、母のやったことは犯罪に近いのだ。

彼は「気にしてないよ」と言った。

私は「いや、そこは気にしてくれ」と思った。というか、そう言った。

彼は「お前がかわいそうだ、どうにかして救いたい」と言った。

その心はありがたかったが、ありがたがると同時に私はそれを拒絶した。

「かわいそう」と軽々しく言えた彼はどこまでも温室育ちだった。4人家族ペット付き、平均的かそれよりも幾許か上の環境で、ぬくぬくと、二親に愛されて育ち我らが王子様のような扱いを受けてきた彼が言ったのは、永遠に「かわいそう」な立場にはならないであろう人間の、無意識傲慢だった。

「救いたい」と言った彼は、きっと人間人間を救えると信じていたのだろう。確かに信じるものは救われるとは言うけれども、彼氏とはいえ第三者立場人間他人を救えるのなら、今頃イエスキリスト聖母マリアもこの世から用済みだろうし、仏典聖典も要らない。でも世界にはそういうもの存在するのだ…。彼はそれをちゃんとは理解していなかった。

私の状況も、世界の状況も、「聞いて知ってはいる」けど「理解」はしていなかった。

彼氏母親という人は、息子から私の家の状況を聞いて、こうコメントした。

「あそこの大学の子だと聞いて安心していたのに。それじゃあ全く、訳アリのお嬢さんを拾ってきたってこと?」

…ってうちの母がいうんだ、面白いよな、訳アリだなんて。と彼は笑いながら言った。少なくとも彼の中で「訳アリ」という言葉一種ネタとして消費されたらしい。

私は彼氏ができた、とか勝手に出かけた、とかそういう「罪」で度々家を追い出された。そんな時私を匿ってくれたのは大学の友人たちだった。

追い出されるたびに顔色が悪くなる私を見て友人は私の目を閉じさせ耳を塞がせ、その間に家中刃物という刃物を知らない場所に隠した。彼女曰く「今のアンタに刃物を見せたらすぐさま死んでしまいそうで怖い」。当時の私は一体どんな顔をしていたのだろう。

結局、私は彼と別れた。

彼は普通の家で育った普通人間だった。そんな温室の彼を「私」という人間に巻き込み、異常なものを見せ、その一部だけでも経験させてしまたことは、私が負うべき「罪」のように思った。そして、そんな異常な場所から彼を一刻でも早く遠ざけようと思った。「かわいそう」という言葉も「訳アリ」という言葉も、ネタとして理解できる世界に戻そうとした。

それが正しいかどうかは本当にわからない。でも身勝手だったとは思えど、あの時の私にできた「最善」の判断は、それだった。

どうか彼には「普通」の彼女ができていてほしいと思う。そして、私の視界に入らないところで幸せになってほしい。

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大学3年生になり、2つの喪失、「普通」の概念について考える日々、加えてコロナ禍。最悪だった。それでも秋までは保った。そして秋になって体調を崩した。

感情がわからなくなった。楽しいとか、嬉しいとか、悲しいとか。

指先から血の気がひいた。四六時中まるで体全体が後ろから引っ張られているような感覚だった。

ほんの少し正気に戻ったその瞬間に病院に行き、うつの診断を貰った。ついでに精神安定剤も貰った。(本来抗うつ剤をもらう予定だったが、そういう精神に効くタイプの薬を飲んだことがなく不安だったため、安定剤からスタートになった)

家族はまるでお手本のような否定言葉をぶつけてきた。

仮病だ、とか、考えすぎだ、とか、甘えだ、とか。診断をした医者はヤブだ、とも言った。そして私から保険証現金没収した。よって私は途中で治療が止まっている。


正直、大学3年4年をどう過ごしたか記憶がない。

ちなみにかの「原神」を始めたのは4年の最初だったか、それくらいだったはずである。(タブレットデバイス様様で、こういうゲーム自分スマホに入っていれば「実体」が無いので、両親は私が流行りのゲームを始めただなんて夢にも思っていない)





うつの診断を受ける前だったか後だったか、とにかくその辺りの時期に私は数回手首を切った。そのうちの一つだけ、鮮明に覚えている。

衝動に任せて切って、うっすらと血を滲ませた。最悪だったのはそれが金曜日で翌日にはバイトがあったということだ。(※この時は体調の限界やらシフトの都合やら色々なものが重なって、私のシフトは早朝6時〜9時ではなく、9時〜12時に移っていた。そこには私の幼馴染の男の子も一緒に働いていたので、早朝から働いていた時よりは幾分気が楽ではあった)

さて左手首を切って血を見て1時間、なんとなく冷静になった時に気が付く「待てよ、明日バイトじゃん」は本当に最悪だ。急いで薬をぬり(強めのステロイドだった気がする)、ガーゼを乗せて包帯を巻いた。

翌朝幼馴染の彼は「それ、どうしたんです」と聞いてきたので、私は笑って言った。

「関節炎の湿布


この幼馴染、私が怪我をしたとなるとまるで問診か何かのように問い詰めるのである。どこで怪我をしたの、どうして怪我をしたの。その時何があったの、いつもと変わったことでもあったの。

手首は数回掠った。そしてもし、もう一度でも金曜日にそれをやった上で「どこで、どうして怪我をしたの」と問い詰められたら、私は誤魔化せる自信がなかった。

そもそもコンビニアルバイトなんて、いつヘルプ要請が入るかもわからないものなので、それが金曜日じゃなくても、手首を切るのは普通にアウトだった。いつか誤魔化せない日が来ると思ったし、その調子で切ってたら取り返しのつかない事になるのは目に見えていた。

それ以来、手首を切るのは自制している。少しばかり、褒めてほしい。

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先日、この幼馴染と少しばかりの遠出をした。

出かける予定を作ったことを正直に母親に白状し、許可を得た(これがまたハードルが高かった。)母は私たち電車で行ったと思っているが。

私は彼が運転する車に乗って遠出した。





帰りの移動だった。彼は、夜の暗闇が一番好きだと言った。

私も夜が好きだと返した。夜は良いなと思う。あの暗闇も、程よい明るさも好きだ。

その日すっかり疲れてしまっていた私はぼんやりと、彼に少しばかりの昔話をした。

まだ私が早朝6時のバイトシフトに入っていた頃、5時に起きて支度をしていたから冬の早朝は真夜中みたいに真っ暗だったのだと。そして少し季節が春に近づくにつれて日の出時間も早くなり、西の空は暗く、東の空は明るくて、私はその真ん中に立っているような錯覚を覚えたのだと。まるで、昨日と明日の境目にいるような気分だったと。

ある時私は親に家を追い出されて、月曜火曜ならまだしも金曜日に追い出されたのなら翌朝のバイトは始発電車に乗らないと間に合わなかった。まだ空が真っ暗な時間にそっと友人の家を出て、電車の窓の外がうっすらと明るくなるのを見ていた。

そう言った。話し終えてからようやく自分が一体なんの話をしたのか、一体彼に何を聞かせていたのか気がついた。

変な話してごめん。私の家の騒動を知ってて私を家に泊めてくれた友人くらいしか知らない話だ、多分他人に初めて話した、幼馴染の女の子ですら知らない話だ…。と途方に暮れながら謝罪したところ、彼は「そうだろうね」と言い、こう続けた。

「よく、怪我しませんでしたね。危ないでしょう、色々と」





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今も私は「普通ってなんだろう」と考えている。

家では相変わらず母がつまらないことで喚き散らしているし、私の髪の一本一本にすら執着し干渉している。そして相変わらず父は母のイエスマンだ。


幸せになりたいな、と思う。

でもまず私は「幸せってなんだろうな」から思考を巡らせなければならい

そもそもはいまだに感情の生成についての問題解決していない。

たぶん私という人間も私の家族も、私の家の一族も何かしらが「おかしい」のだ。皆が皆で、それぞれ違うベクトルで狂ってるから、その異常性に気がつきにくい。

でも気がついた人が気がついた時に「終わらせなければならない」。母は自分自分母親と絶縁した。もしかしたらそれはいつか来る自分未来だと思う。

それはそれとして、もし誰かが私の幸運をほんの少しでも願ってくれているのなら、多分、私はまだ幸せだ。

2023-03-10

ADHDだけど育児楽しい

我が子、夏に爆誕し生後半年くらい。


自分特性育児のためにあったんじゃないかと思うくらい。そしてこうやって毎日楽しく育児できているのは共に育児している夫のおかげです。ありがとう

2023-02-24

anond:20230224073522

規定は手首から肘の内側までの長さにして、常に利き手に括り付けるとかが袖に隠れていいと思う

2023-02-23

anond:20230222183340

VR AVのほうが抜きやすいだろ。

利き手じゃないほうでザッピングして利き手でシコる、フィニッシュが近かったら利き手じゃないほうでティッシュ使うだけだろ。

VRエロゲーはこれにキャラ操作フィニッシュ操作イベント進行が入ってくるんだから

エロシーンただ見てるだけのVR AVのほうがシコりやすいだろうが!

2023-02-08

同性婚推進派は左利きを『良い例』として引き合いに出すのをやめろ

言いたいことのまとめ

同性婚推進派が「同性愛者は左利きのようにポジティブ偏見を持たれるけど面と向かって罵倒されない扱いになって欲しい」と考えるなら左利きを例に出すのはわかる。しか同性婚という仕組みを世の中に根付かせたいという目的左利きを『成功した良い例』として出すのは全く間違っている

ちなみに増田左利きかつ性的マイノリティです

「隣の家に左利き引っ越してきたところでお前の人生関係いか同性婚を認めろ。左利きには差別はないのに同性愛差別があるのはおかしい」という意見をみる。

左利き差別がないだって???

上の意見を言う人の根拠性的マイノリティ10人に1人いて、その割合左利きと同じだかららしい。

では、あなた普段生活していて左利き用の物はいったいどれくらい目にするのか?

改札も会社備品も日用生活品もどれくらい左利きのものが右利きと同じくらいの値段で同じ割合で普及している?

あなたの周りに左利きとわかる人は何人いる?

増田普段右手を使うから何人かは増田左利きということを知らない

なぜ右手を使うかというと世の中の道具のほとんどは右利き用だから

増田は箸とボールだけ左のまま字と道具は右に矯正されて大人になった

親の判断は今思えば正しいと思う。習字教室左手で書いていた友人はとても書き辛そうだったしとても目立っていた

そもそも増田文字は右利き用にできているから”仕方ない”と思っている

左利きストレスを感じるという呟きが定期的にバズる度に「自分はそんなに不便に感じたことはない」と意見する左利きが必ずいる

増田もそうだ。生まれながら利き手じゃない方で使うからそこまで不便は感じない

しろ左利き用が出来ても使い慣れてないし高い結局使わない

でもそれって右利きに生まれたら縁が無い感覚だよね

右利き用より少し割高な左利き用の道具を揃えるほどじゃないという不便さに慣れた「諦め」に近い

この感覚で生きることが性的マイノリティが求める左利きと同じ待遇なのか?

あと「昔は左利き差別されたけど、今は逆にスポーツとか芸術方面で秀でるから羨ましい」も別に褒め言葉じゃないからな

「オネエはみんな面白いから友達になりたい」と言うとキレる奴が同じ口で「左利きは器用だから」という場面は何度か遭遇した事がある

才能あるやつが左利き場合に優位になるだけで、左利き単体でいい思いをすることはほとんどない。大体の人は右利きの為の世の中に慣れているからだ

しろ今後同性婚などが認められる可能性がある性的マイノリティと、これからもずっと右利きの世の中で生きることに生まれながら適応するのが殆ど左利きを同列に語るのはおかしいのではないだろうか?

同性婚を語る時に左利きを引き合いに出す人は、現時点で右利きが優位に働く世の中に左利きが生きている事に対してはどう思っているんだろう。

もちろん増田の親戚のように「ぎっちょは親の躾が悪い」という人はこの数十年かなり減った。しかし0ではないし、面と向かって言わないだけでうわ…と思う人は必ず存在する

そして新しく「左利きは器用・芸術肌」という偏見は広まっている。これに関しては「いい意味から」という認識のせいで左利きに対して悪意なく浴びせる人が多い。もう何十人も言われてこちらはうんざりしている

世の中の仕組みは特に左利きにとって生きやすいわけではない。左利きが単に右利きの世の中で生きるのに慣れただけだ

増田左利きが生きやすい世の中に変わってほしいとは思わない。あまりにも右利き前提に世の中が成り立ちすぎて、もう取り返しがつかないと思っているからだ。増田だって今更文字を左で書こうとは思わない。文字が「右利き用」の時点で左利きが快適に過ごせる世の中は来ない

から同性婚推進派は左利きを引き合いに出す時に『良い例』として出すのではなく、むしろ取り返しのつかない『失敗例』として左利きを引き合いに出せ

2023-01-17

娘にひざカックンを伝授した

嫌なこと言われたときの仕返し用

相手の後ろに息を吐きながら足音を立てずに近づく。利き手の腕が上がらないように肩から押さえつけて首に手を回す。すっと膝を曲げながら体を地面に落としていき、離脱最後に上体を押してあげて相手廊下背中をつけるまで何も言わずに待つ。

相手が何を言ってこようがロボットのように繰り返し嫌だったこととやめてほしい旨言い続ける。

うまくいったようで何より。

2022-12-13

利き手が物によって違うんだけど

たまに「これどっちも利き手じゃねえな…」ってやつがあって困る

2022-10-30

anond:20221030230218

両手には付けんがな(ボケマジレス)

1台は外に出る時に利き手に着けて、家に帰ってきたら取り外して充電

もう1台は家に帰ってきたら交換で利き手に着けて、睡眠計測するアプリがあるので着けて寝てる

あと家の中での活動スタンドアップ時間のお知らせとiPhoneからの通知にも使ってる

 

繰り返すけどコスパは悪いぞ。iPhoneをメイン端末にしているか脳死の人用

こまめに色々やるならApple watchである必要性は皆無だな

でもスマホ周りであれこれ考えたくないのよ面倒で

2022-08-28

anond:20220828132729

それな

反差別主義者はまずお前の体全体に入墨入れて耳と鼻とベロにピアスつけて利き手の小指落として前科付けてから活動しろっつーのなw

2022-08-08

増田♂52歳のナントカ

スプーンフォークくるくるしてパスタまとめて口にしようとして、なんかぎこちない利き手に気がついた。

…あれ、俺これどっちでクルクルしてたっけ?

(´・ω・`)「コロナの影響だ~ぁ」マジ?

2022-06-08

小学生の時に通ってた塾

小学生の時に地元で評判の良かった少人数制の個人塾に通ってた。

・まず同じ学年で3人組を作る

宿題→1人忘れで3人全員、指示棒打ち3回ずつ

絶対ノーミス問題→1人ミスで3人全員、指示棒打ち5回ずつ

自習室利き手の反対の腕に手錠。鎖で教室中央に繋ぐ。トイレや離席は休憩時間のみ。

自習中、授業中の居眠りは居眠りした人だけ指示棒打ち5回

・「はい」か「いいえ」の返事忘れ→返事忘れた人は指示棒打ち5回

結果的に渋幕と筑附に合格した。同じ3人組だった人や他のクラスメイト市川中や開成筑駒など志望校に全員合格できた。あの頃は恐怖でどうにかなりそうだったけど、頑張った時はすごい褒めてくれたし、頑張るべき時に頑張らなかった人間の末路話は小学生ながら背筋が凍った。大人になった今ではかなり恩を感じてる。今はもうそういう教育不可能なんだろうな。

2022-05-09

3大 使えなくなって気付く利き手じゃないと困ること

ペン書き。

食事

うんこのあとにお尻を拭くの

2022-04-15

左利きのようにゲイであれ

昨日3回目のワクチンを打ってきた。歩いて行ける小さなクリニックだ。

1.2回目の時は予約がほぼ埋まっているような雰囲気で、順番を待つ時も接種後の15分待機も座る場所が足りないほどの状況だったが今回はかなりすいており、接種する時も前回のような流れ作業ではなくいかにもベテランといった雰囲気看護師さんがゆったりと打ってくれた。

「あ、右腕で大丈夫ですか?打つの

右腕を出している自分に目を見て確認してくれる。

「あ、はい左利きなんで」

「あぁそうですか、いやこうしてワクチン打ってるとね、左利きの人ってけっこういるもんなんですよね」

そんな会話にハァ...とか中途半端な返事をしているうちに接種は終わった。

左利き割合は約10%程度と言われている。そりゃけっこういると言っていいだろう。しかし見た目でわからいから気づかないだけなのだ毎日とっかえひっかえ来る患者10%も左利きなんだろうが、利き手がどちらかか確認するような機会がないし、字を書いたり箸を持ったりするのを見なければわからない。挙げ句左利きでも書く時や箸だけ右なんていう人はざらにいる。

そこでワクチン接種で利き手を申告する患者(?)を見て思うのだ、「左利きってけっこう多いんだな」しかしそれだけだ。へー左利きなんですね、とベテラン看護師は接種を控え緊張している者に声をかけて場をなごませる。その言葉にはなんの裏も意識もなく、天気の話くらい無難な会話だ。もし自分の子供が左利きだったとしても、それを思い悩む親なんていない。世間もっと自然に受け入れられているマイノリティと言えよう。

そして調べ方や地域によってばらつきがあるようなのだが、LGBTQの割合もまた10前後と言われている。左利きと同じだ。

そしてLGBTQであることも、見た目だけではわからない。そして左利きであることを人に申告する機会も必要もないのと同様、LGBTQであるということを普段生活で表明する機会もなければその必要もない。

例えば一緒に食事をして、箸を持つ手に気づいた時のように、会話のはしばしで「夫が...」と言ったら「あ、ゲイの方なんですね、うちの兄弟もそうなんです」みたいな感じで普通に反応してくれたら良い。スポーツ左利きが重宝されるように、LGBTQもその特性を生かした職場に配属になったら良い。どうしてそういうふうにならないのだろう。

そういえば昔は左利き矯正しなればだらしないとかみっともないとか言われる風潮があって、自分も昔「きちんと右手で書けるようにしつけてもらっていないなんて、ご両親は何をしているんでしょう」と言われたことがあり子供心にずいぶん傷ついたものだが、あと何十年かしたら少しは何かが変わっているのだろうか?

そんなことをぐるぐる考えていたら、だんだん頭が重くなってきて、熱も上がってきた。

今日は早く寝ようと思う。

2022-02-24

anond:20220224114845

普通に生活しててどっちが利き手かなんてどうやったら分かるの???

あれ?どっちの手で普段鉛筆持ってたっけ?って混乱しない??

anond:20220223230115

左右は自分わからん利き手が右だからこっちは右(左)みたいにワンクッション挟めばなんとか

2022-02-19

anond:20220218092929

アニメーターとか漫画家とか絵を描く仕事をしてると、

利き手が使えなくなったら食べていけなくなるという恐怖感から

両手で描けるように練習するようになるという話が…

2022-02-18

anond:20220218093641

ばっか、両手オナニー利き手じゃないほうが不器用であればあるほど普段と違う刺激が入るからいいんだろうが

2022-02-16

コロナの恐怖が迫ってきている増田と思うもおと出す丸井的テッ間瀬が府うょ気の奈路子(回文

おはようございます

あのさ、

知り合いの寿司屋大将コロナ罹ったとかで肺炎の症状がヒドくてピンチギリギリ入院出来たからよかったわー、

なんて言ってたのよ。

なんだかアウトかセーフなのかどちらかよく分からない絶妙状態よね。

それからの容態は聞いてないんだけど、

まあ回復していくのかしら?ってちょっと心配にマジなったわ。

でね、

その寿司屋大将ワクチン打たない派の思想

近代科学文明よろしく

私の意見ではどう考えても打たない方が危ないって見解なので、

分かるわよ。

身体意味不明な物を注射されたら危ないかも論ってのも。

でも世間こんだけワクチンが行き渡ってきて、

しかに何百万の超確立の万が一つの確立でとんでもない副作用出るかも知れないけど、

コロナ喰らった辛さに比べたらって、

どちらのリスクを取るかって

考えたら分かりそうなものだと思うんだけど。

私の場合は幸い熱も出ず腕が痛いので、

その時ばかりは利き手だけで戦えて勝てる!って

利き手じゃない方に打ったから事なきを得まくったんだけどね。

でもよくよく聞いてみたら、

自分意志ワクチン打たない派思想の人もいてさー

なんか心配になるわ。

うーん、

いかいかは難しい話しよね。

私の場合だと、

近代科学文明を信じるタチだわ。

あんだけみんな打って平気な人が多いんだから

じゃ!

俺が!俺が!じゃどうぞどうぞ!ってダチョウ倶楽部さん方式でもあるとともに、

打たない人の言い分を聞いてみるとさ、

周りが打ったかコロナ減ってるんじゃね?論なのよ。

これワクチン打ったか蔓延しているコロナウイルスが減ってるってワケじゃなくて、

文字通り耐性が付いている人ガイルから平気な人が多いってことで、

まったくコロナウイルスが世の中から減ってきているの意味ではないわよね?

これはさすがにかけ算の順番の掛ける順番の意味が違うような話では違うわよね。

私でもわかるわ。

ひとえにやっぱり病院嫌いとかそういのもあるのかもしれないわね。

でもやっぱりコロナ罹って喰らってとんでもない目に遭うより、

まあワクチンはないよりマシの打った方が効果がある的な意味

でもちょっと身近に反ワクチン派がいて

あんまり打った打たないって話しは

プロヤキウとかセイジの話しみたいに下手にしないようがいいかもしれないわねって思ったし、

やっぱり

手洗いうがいヤクルト1000に限るわ。

うふふ。


今日朝ご飯

今日は珍しいわよ。

草餅頂いたのでそれを合うかはまあ別として

甘いのにコーヒー見立ててまあカフェオレなんだけど、

草餅いただきました。

ヨモギお餅好きなのよねー。

それを誰かに言ったか忘れちゃったけど、

話しが飛躍してお饅頭が好きってことになって

なんでもお饅頭ならこっちが引き受けてくれると思ってくれても困るんだけどって、

私は草餅ヨモギのだけが好きなのよね。

草餅ならウェルカムだわ。

饅頭怖い!っていって饅頭攻撃を喰らいたいって言ってる創作現代落語ではないの。

草餅だけよ私が食べられるのは。

デトックスウォーター

緑の感じのもののウォーラーってキユリーしかないんだけど、

今の時期キューリーって感じでもなくない?

から普通にやっぱりホッツレモンウォーラーにしたかったので

ポッカレモン白湯ホッツウォーラーに投入して

温まる温活の朝よ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2022-02-11

anond:20220211161827

筆跡鑑定は筆跡同士を同定するものであって、人物を同定するものじゃないよ

利き手以外で書いた文字利き手以外で書いた文字比較するしかない

字体の覚え方とかに癖が出るので、右手文字左手文字関係性を全く見いだせないのかというとそうでもないらしい

2022-01-06

anond:20220106091354

君は利き手じゃないほうで猛獣の世話をするのかね

2021-12-10

咄嗟判断で大概利き手じゃない方を選んでしま

どう考えても右利きなのに脳がバカな気がしてる

例えばスーパーレジが終わって

特に意識せずにサッカー台にカゴ置いて荷物詰めようとすると

いつも左手で詰めていかなきゃいけない感じの配置になってて

たかよ…と思いつつカゴとエコバッグを入れ替えて荷物を詰める

近所のスーパーは狭くて、混んでるときは置き直そうとしたタイミングで後ろからサッカー台に突っ込んでくる人がいるのでもう諦めて左手で詰める


例えば歩いてて躓いて転びそうになって「危ない!」って思って

横の手すり掴もうとしたら何故か左手が出ちゃって掴めなくて無事転倒


みたいな感じで

利き手じゃないのに全体的に左手自己主張が強い

一度友達に話したら「実は左でやってる事とかない?」って聞かれたけど

ペンも箸も投げるのも右だしせいぜいゴルフぐらいしか思い浮かばない

ゴルフ打つ時右だと気持ちいから左打ちしてる

野球バットは右じゃないと打てないんだけどなあ

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