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はてなキーワード: お礼参りとは

2022-04-01

anond:20220401004608

告白された人は、増田にフラれたお礼参りされるのが怖くて布団の中で怯えてそう。

2022-01-19

anond:20220119182203

警察は調べてくれないよ。

なんかちょっと前、ナンパを断った女性暴行を受けた事件で、被害女性犯人動画に撮ってたけど

それを見せても警察が「誰かわからないと捜査できない」っていって調査しなかったから、被害者が犯人動画ネットに公開した。

それを特定班が犯人を見つけて不動産屋の従業員逮捕された。みたいな話あったじゃん。

警察は調べないよ。たとえ動画があっても。

犯人を捕まえても微細な犯罪からすぐに釈放されて、あなた逆恨みしてお礼参りするかもね」とか言われて泣き寝入りよ。

2021-12-03

anond:20211203150047

は?お礼参りし放題じゃね?

「おい、これ捨てとけよ、お前の仕事だろ?」とか言えるじゃん。

2021-08-24

anond:20210822062654

テロリズムというものの正体っていうのは、高学歴といった少数のエリート情報の秘匿化で「美味しい思いができた」時代の名残りなんだよ。なんと言っても、鉄砲玉を除いて、テロを起こす連中は「テロで死なない」だろ。死ぬのは、無学な『身内以外』なんだよ。テロリスト集団は、情報格差を使って『良い思い』をするために集うの。テロは、その歪なものを作り出すために利用された『結果』であって、その結果を期待したくなければ「テロリストにミカジメ料を払う」という方法回避するしかない。じゃあ、どうやって?

マスメディアテロリズムを己の存在理由活用してきた。」

テロリズムというのは、マスメディアという情報律速段階が存在した時代の名残りであって、マスメディア自己存在理由がために、テロリズム活用して来たのだよ。頭の良い増田はピンとくるかもしれないが、その際たるのが朝日新聞だ。朝日新聞というのはゾルゲ事件をはじめとし、北朝鮮韓国中国に「自社のせいで被害にあった方々のために、わざわざお礼参り」をして、反日運動を煽ってきた。そうすると、朝日新聞が儲かり、日本特定アジアに甘くなる、というゴールデン・サイクルが昭和の末期まであった。ネトウヨムーブメントはここに起点する。ところが、平成の初期にインターネットができてしまって、謝罪で儲かる朝日新聞というループは消えてしまった。なんといっても、朝日新聞の「取材する→記事にする→輪転機を回す」ということよりも、twitter の方がスピードが速い。今という時代は、朝日新聞は間接的にテロをしても儲からないのだ。そうだとも、我々は「新聞を購読することで、テロリズムを養ってきた」のだ。テロリズムで「一気に赤化して、世界同時革命!」という方式は、もはや実現できない。そう、インターネットのせいでね。マスメディアは、テロリズム活用して自社のプロダクトを売ってきたのだけど、もはや「民衆を動かす」という力を失ってしまい、テロリズム必要な「(嘘の)姿、たとえばクメール・ルージュを『アジア的優しさ』と形容したような(嘘の)姿」を広げる力は、ひろゆきの「それ、あなた感想ですよね?」という『2ちゃんねる』の出現によって、空気を読めないバカが「大虐殺現場」をアップする時代に、価値を成さなくなってしまったのだ。

テロ時代に、死なない方法は「新聞を買う」ということでした。今は死なない方法は、スマホを持つことです。そして、テロ共感しそうなアホは可視化できないけど、アホは「スマホ自爆してくれる」ので、ちゃっちゃとデジタル・タトーを刻まれて、一生ひもじく暮らしてください。良かったですね、本当に。

2021-07-07

転職しました。

転職しました。

クソみたいな前職場から逃げ出したいというすごくネガティブ理由です。

セクハラやらパワハラやらトイレ時間まで管理され死ぬかと思った、同期は楽しくて最高の人たちだったけど業務内容は泣くほど嫌いだった。

みんな死ねばいいと思ってた、客も上司も大嫌い。

毎日夜にお布団の中で明日のことを考え泣いていた。通勤途中に事故に遭いたいと思ってた、そしたら労災お金も出るし会社も行かなくていいし万々歳だよね。

業務の一環ですごく自分の強みを発揮する瞬間があったけど、全然評価されなかった。私すげーじゃんって毎日涙目自分のこと褒めてた。すげーじゃん私。

客と仲良くなるのが得意だった、あなたでよかったと何度も言われた。今でも思い出す。元気かな。

クレームの客に怒鳴られて心が萎縮しても死ぬ気で次の現場に向かってた。夢の中でも寝言接客してた。真面目か。

給料はそれなりにもらえたけど非正規雇用なことや土日休みじゃないことで、プライド邪魔して親にも友達にも職場のこと言えなかった。しんどかった。頑張っても頑張っても自分自分のこと認めてあげられなくてしんどかった。苦しかったね。

京都鈴虫寺幸福地蔵に、稼げて私にぴったりの職に就かせてとお願いしたはいものの、こんなことになるなんて困りもので。お礼参りに行ってないからこんなことになってしまったのかなあ。

頑張りたかったよ、もっと色んな客を救ってあげたかったよ。でも無理だった。

さよならコールセンター愛してたよ。

2021-03-29

赤いボタンラストシーン(シンエヴァネタバレ感想

赤いボタンを知ってるか。



戦闘配置につくサクラが、自室から耐爆隔離室のシンジ電話をする場面。

「何かの時は赤いボタンで呼んでください」


赤いボタンナースコール的なものと思われるが、艦内が侵食された際もシンジ君が押さなかったため、

溶ける弾の次くらいにネタにされるアイテム

(押したけど停電で使えなかったという説もあり)


ただ、シンジ隔離室にはそれらしきボタンは見当たらない。

柱に緑と赤の丸いのが付いてて、これか?とも思ったけど、なんかの器具のランプっぽい。

それに備え付けならのナースコールなら最初説明するだろうし。

単純に、電話に赤いボタンがついてる可能性もあるが、それなら普通に番号教えればいいだけだし。

やっぱりサクラから直通のボタンを渡してたんじゃないかなぁ。

あとから電話説明してるのも、戦闘配置になったときのためにあらかじめ渡しておいた感じで。

「何かのとき」ってのも体調不良とか怪我とかじゃなく、

射殺許可理由ニアサー遺族に襲撃される可能性とか、

作戦の都合でエヴァに乗せられそうになる、みたいなケースも想定してたんじゃないかと。

普通医官ならどうしようもないけど、サクラ少尉には銃があるし。

あと、赤いボタン携帯式なら、DATとかチョーカーと同じくマイナス宇宙に持ち込んでたかもしれないんだよな。

押したらイマジナリーサクラ召喚される。

あとは、駅を出たところでポケットボタンに気づいて、押したら現実世界に戻ってくるとか。


振動の強弱が調整できるようになってて、ゲンドウに見せたら大人になったな…と褒めてくれるとか。






ラストシーンについて。



「相変わらずいい匂い」「君こそ相変わらずかわいいよ」ってやりとり、

アスカの裸に動じなかったり、別れ際に動画撮ろうとするケンケンみたいな、男女の仲をほのめかせてる感じがしてたんですけど、

「相変わらず」って言葉ちょっと気になるんですよ。毎日会ってる人に「普段と変わらず」とかあんま言わないじゃないすか。いや、言う人は言うかも知れんけど。

例えば、TV版の8話で加持さんがミサトさんのことを「相変わらず凛々しい」「相変わらず寝相は悪いのか?」みたいなこと言うんですけど、これ久しぶりの再会で、変わらないところを確認してるセリフなんですよな。だから二人も久しぶりに会ってるということなんじゃないかなぁ。

で、ゲンドウがマイナス宇宙人間には知覚できないから、LCL記憶から認知可能な形に再構成するみたいな話をしてたじゃないすか。

それで背景がミサトさんの部屋になったり、ゲンドウが子供になったりしてたんだと思うんですけど。

から相変わらずいい匂いかわいいってのは、再構成されても相変わらず現実記憶)どおりの匂いとか容姿で知覚されてるってことなんじゃないかと。声が神木に変わってたのは再構成されたからで。

マリの「だーれだ?」の下りも、ヴンダー内で一回やったことの繰り返しなんすけど、これはシンジ再構成されて知覚できなかった時のための符丁じゃないかと。

それと、字幕版だと役名が男と女になってた、とも聞いたことがあって。自分で見たわけじゃないか未確認情報ですけど、エヴァがないか普通の男女になったとも、シンジに似てるだけの別人とも言われてますが。観客もシンジマリとして知覚してるけど、マイナス宇宙から実際はわかりませんよ?ってことかもしれない。

まぁ、迎えに来たのはマリだけど、だからってマリエンドとは限らないんじゃないすか?って言いたいだけなんですけも。


なんで執着が宇部新川駅なのかってのは、うまくこじつけられそうもないしよくわかんないんですけど、

監督地元に行ってこれから庵野お礼参りするって解釈が一番好き。

2020-12-31

anond:20201230115941

それはゲームが下手な人の辞め方。

ちゃん効率計算できる人は「そろそろ辞め時だからここクリアしたら終わり!」って決めてそこでボス倒すなりしてから最後お礼参りみたいな感じで適当に苦労したステージを雑にプレイして終えるよ。

スタミナ消化頑張ってやらなきゃなんて考え方はしてない

2020-10-17

anond:20200810230220

■ 2020-08-11

横の横だし、松下がどうかは知らんけど

たいてい末端下請けは信用されてないか

お礼参りしないように最低限の顧客情報しか知らされてないぞ

相手遅刻の連絡するにも電話番号わからんから元請け経由で

そこが対応しないなら出来ない

詰んでるけど客からは責められる

(https://anond.hatelabo.jp/20200811232323)

 

トラバ気付かなかった

そうだったのか。端末で顧客電話番号くらいは見れるのかと思っていたよ

こういうケースもあるなら仕方ないね

 

しかし、板挟みで病みそう。慣れるものなのかな

2020-07-18

しかし今回やっと事実がわかります。 この顧客サービス部、苦情を聞いて営業所に注意する以外は何もしないのです。今までの苦情は全部顧客サービス部で堰き止められており、社内で共有や検討も一切されていないのです。

この界隈はみんなお礼参りちゃうから仕方ないね

2020-06-29

とても大きなごん狐

 これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。

 むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに人類を守るためのお城があって、中山さまという将軍さまが、おられたそうです。

 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちゴジラよりも大きな狐で、しだの一ぱいしげったアマゾンのような原生林の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って東京ドーム十個分の芋をほりちらしたり、菜種油の貯めてあるタンクへ火をつけて村を焼き払ったり、百姓家の裏手に建っている発電用風車の羽をむしりとっていったり、いろんなことをしました。

 或秋のことでした。二、三年雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。

 雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、ごんが穴からたことを知らせる警戒警報が地の果てまできんきん、ひびいていました。

 ごんは、村を流れる黄河十倍ぐらいある川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三年もの雨で、水が、どっとまし、辺りの村々は全て水没していました。ただのときは水につかることのない、川べりの大きな鉄塔や、世界一長い橋が、黄いろくにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは川下の方へと、すっかり水没した高速道路を歩いていきました。

 ふと見ると、川の中にシュワルツネッガーを百倍屈強にしたような人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと原生林の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。

「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はその名の通りグリーンベレーの選りすぐりの兵隊十人を瞬殺したという人類最強の男で、盛り上がった筋肉によってぼろぼろにはち切れた黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、総延長五十キロに及ぶ定置網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、お盆が一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。

 しばらくすると、兵十は、定置網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、車や家や橋の残骸などが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものきらきら光っています。それは、鯨ぐらい太いうなぎの腹や、ジンベエザメぐらい大きなきすの腹でした。兵十は、体育館ぐらいの大きさのびくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。

 兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを山の峰においといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。

 兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと原生林の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、定置網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、大谷翔平投手のような豪速球でびゅんびゅんなげこみました。どの魚も、「ドゴォォォン!」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみ、大きな水柱を立てました。

 一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュオオオオオオンと超音波のような叫び声を上げてごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから

「うわア石川五右衛門アルセーヌ・ルパン怪盗セイント・テールを足して三で割らない大泥棒狐め」と、地球の裏側でも聞こえるような大声でどなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままごんを縊り殺さんと巨大重機のような力で締めあげてはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、超音速旅客機コンコルド並みの速度でにげていきました。

 ほら穴の近くの、ごんの挙動監視するためのセンサーの下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。

 ごんは、ほっとして、象ぐらいの大きさのうなぎの頭をかみくだき、なおも圧搾機のような力で締めあげてくる胴体を渾身の力でやっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。

 十日ほどたって、ごんが、大日本プロレス代表する悪役レスターである地獄カントリーエレベーター”弥助の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木で懸垂をしながら、弥助が、おはぐろをつけていました。総合格闘技界の若きカリスマ、”溶接王”新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛がダンベルを上げながら髪をセットしていました。ごんは、

「ふふん、格闘技村に何かあるんだな」と、思いました。

「何だろう、異種格闘技戦かな。異種格闘技戦なら、プレスリリースがありそうなものだ。それに第一、告知ののぼりが立つはずだが」

 こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に手掘りで地下30キロまで掘り抜いた赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。その大きな、兵十が歩くたびに立てる地響きによってこわれかけた家の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきのコック服を着て、腰に手拭をさげたりした三ツ星シェフたちが、厨房で下ごしらえをしています。大きな鍋の中では、本日メインディッシュである比内地鶏胸肉の香草和え~キャビアを添えて~”がぐずぐず煮えていました。

「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。

「兵十の家のだれが死んだんだろう」

 お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、坐像としては日本一の高さの大仏さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向うには、ごんから人類を守るためのお城の大砲が光っています墓地には、ラフレシアより大きなひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、延暦寺東大寺金剛峯寺増上寺永平寺など日本中の名だたる寺から一斉に、ゴーン、ゴーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。

 やがて、世界各国から集った黒い喪服を着た葬列のものたち七十万人がやって来るのがちらちら見えはじめました。話声も近くなりました。葬列は墓地はいって来ました。人々が通ったあとには、ひがん花が、跡形もないほど木っ端微塵にふみおられていました。

 ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、3m程の位牌をささげています。いつもは、赤い閻魔大王みたいな元気のいい顔が、きょうは何だかしおれていました。

「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」

 ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。

 その晩、ごんは、穴の中で考えました。

レスリング女子世界チャンピオンだった兵十のおっ母は、床についていて、巨大うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで兵十が定置網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母に世界三大珍味を始め、ありとあらゆる有名店の美味しいものは食べさせても、巨大うなぎだけは食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、巨大うなぎが食べたい、ゴテゴテに脂が乗って胃もたれがする巨大うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」

 兵十が、世界一深い井戸のところで、指懸垂をしていました。

 兵十は今まで、おっ母と二人きりで、ストイックなくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。

「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」

 こちらの道場の後から見ていたごんは、そう思いました。

 ごんは道場そばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。

いわしやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」

 ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から

いわしを五千匹おくれ。」と言いました。いわしの仲買人は、いわしつんトラック三百台を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを満載にした発泡スチロール容器を三百人がかりで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、車列の中から、五、六台のトラックをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の屋敷の裏口から屋敷の中へトラックを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、落ちたら骨まで砕け散る井戸のところで小指一本で懸垂をしているのが小さく見えました。

 ごんは、うなぎつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。

 つぎの日には、ごんは栗がなった木々を山ごと削りとって、それをかかえて、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、鶏のささみ肉十キロの午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がついていますボクシング世界ヘビー級王者と戦った時も傷一つつかなかった兵十の顔にです。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。

「一たいだれが、いわしトラックなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、盗人と思われて、いわし仲買人のやつに、ひどい目にあわされかけた。まさかトラック三百台が一斉に突っ込んでくるとはな。受け止めるのはなかなか骨だったぞ」と、ぶつぶつ言っています

 ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし仲買人にトラック三百台で突っ込まれて、あんな傷までつけられたのか。

 ごんはこうおもいながら、そっと兵十の三十年連続総合格闘技世界王者防衛を記念して建てられた東洋一の大きさを持つ道場の方へまわってその入口に、山をおいてかえりました。

 つぎの日も、そのつぎの日もごんは、山を丸ごと削り取っては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗の山ばかりでなく、まつたけの生えた松の山も二、三個もっていきました。

 月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を間断なく降り注ぐ砲弾を手で払いのけながら通ってすこしいくと、非常時には戦闘機が離着陸するために滑走路並みに広くなっている道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えますチンチロリンチンチロリンと緊急警報が鳴っています

 ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近くなりました。それは、兵十と加助というムエタイ世界王者でした。

「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。

「ああん?」

「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」

「何が?」

「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに大量の土砂を、まいにちまいにちくれるんだよ」

「ふうん、だれが?」

「それがはっきりとはわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」

 ごんは、ふたりのあとをつけていきました。

「ほんとかい?」

「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。俺の屋敷を埋め尽くす土砂の山を見せてやるよ」

「へえ、へんなこともあるもんだなア」

 それなり、二人はだまって歩いていきました。

 加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってたちどまりました。加助は、ごんには気づいていましたが、そのままさっさとあるきました。吉兵衛という館長の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンサンドバッグを叩く音がしています。窓の障子にあかりがさしていて、兵十よりさらに大きな坊主頭うつって動いていました。ごんは、

連合稽古があるんだな」と思いながら井戸そばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三万人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。千人組手の声がきこえて来ました。

 ごんは、吉兵衛館長主催の一週間で参加者の九割が病院送りになるという連合稽古がすむまで、井戸そばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、ついていきました。中山将軍が最終防衛ライン死守のために投入した戦車部隊ふみふみいきました。

 お城の前まで来たとき、振りかかる火の粉を払いながら加助が言い出しました。

「さっきの話は、きっと、そりゃあ、怪獣のしわざだぞ」

「まあそうだろうな」と、兵十は飛んできた流れ弾をかわしながら、うんざりした顔で、加助の顔を見ました。

「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、怪獣だ、怪獣が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」

「そうかなあ」

「そうだとも。だから、まいにち怪獣お礼参りをするがいいよ」

「無茶を言うな」

 ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、怪獣にお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。

 そのあくる日もごんは、栗山をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は道場で縄登りのトレーニングを行っていました。それでごんは屋敷の裏口から、こっそり中へはいりました。

 そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が屋敷の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。

「ようし。」

 兵十は立ちあがって、中山の城に設置してある、対ごん戦に特化して開発された砲身長30mの520mm榴弾砲をとってきて、火薬をつめました。

 そして足音をしのばせてちかよって、今門を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、びくともしませんでした。兵十は五百発ほど打ち込みました。ごんはかすり傷一つ負っていません。兵十は榴弾砲を剣のように構えると、ごんの足に五千連撃を叩き込みました。ようやくごんは足をくじいてばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、家の大部分が栗山で押しつぶされているのが目につきました。

「おやおや」と兵十は、うんざりした顔でごんに目を落しました。

「ごん、やはりお前だったのか。いつも栗山をくれたのは」

 ごんは、お礼を言われることを期待したきらきらした目で、うなずきました。

 兵十は榴弾砲を地面に叩きつけました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。

2020-06-23

藤井くんすげえな

ほんの五年前は、ただの詰将棋鬼のように早い小学生だったのに今や渡辺にも永瀬にも勝ってタイトル初挑戦ですよ。

当時から行方宮田斎藤あたりの詰将棋派は藤井くんの実力を認めてたけど(並居るプロを尻目に答案書き終えてさっさと退室して結果優勝してたんだからそりゃそうだが)、ここまでの大器とは思ってなかったのではないかなあ。

王位戦楽しみだなー。木村王位にクソ粘りしてもらいたい。

師匠お礼参りした勢いで、竜王戦もこのまま勝ち抜いてチャレンジしてほしいよ。

2020-03-09

anond:20200309050245

一生懸命 むししているもの

一生懸命 つたえようとする 自称 友人

いやだったら 自称恩返し

お礼参りと一緒で 復習のこと

2019-10-31

anond:20191031090102

刑事で2-3年

出てきたらお礼参り

また刑事

また

出てきたらお礼参り

被害者被害届を出したくないといって、あとは触られまくって頭おかしくなるまで お礼参り

そういう悲惨未来しか見えねー話だな

2019-09-12

妖怪エンジニアもどき

tl;dr

さっさと転職しよアホらしw

クソレガシーIT音痴どもは滅べ

フルスタックになってお礼参りしてやるから首洗って待ってろ

最近SI業界存在する何もできないおっさんSE記事を読んだ。

恐ろしい事に、私は今までSESとしてその業界渡り歩き、まさに記事のようなおっさん存在する事を知っている。

私とそのおっさん達との違いは給与くらいなもので、私はSESのため商流が2つほど挟まって利益会社自分の手元に来る。

まりこのまま時間が経てばそのおっさん下位互換として業界に居座る形になるわけだ。

はっきり言って虚無の未来しか言いようがない。現場での私の単価が100万としても、手元に来るのはおよそ30万ない程度だ。

ここから100万円の仕事をしている自負が生まれるのか?私にその自負は持てなかった。

ならば所属元がコンテンツサービス作成して自社開発にリソースを割くようになった時に戻れるように研鑽しつつ耐えるしかないのか?

無理だ。何年耐えればいい?

私はすでに自社開発を見越して現場に出てもらっていると聞いてから4年経過しているが、現在自社でコンテンツ作成しているのは2名ほどしかいない。

自分仮想化インフラ基盤の業務を選任にしているが、それが自社で求められるとは到底思えないし、開発にコンバートして間もないレベル技術力で少ない開発陣に貢献できるとも思えない。

私が経営層の視点なら、現場で開発経験を積んだ人間から優先的に戻すに決まっている。

まり間もなく自分の惰性で生きてきた人生のツケを払う事になる。

幸い今の現場では自身初のバックエンド開発案件に参画することができ、今までとは比べものにならないモダンな開発環境サービスを作ることを学べている。

日を経るごとに自分の至らなさを痛感するが、その分成長している手応えもある。

大丈夫、やれば何でもできるようになるから現場の方から背中を押され、自分に言い聞かせ、少しずつ未知の分野が拓かれていった。

この現場に来て迷いが確信に変わった。

転職しようと。

私はSIが嫌いだ。一部本当に尊敬できる人間を除いて技術研鑽サービスのあるべき姿に向き合ってる人間が少なすぎる。

顧客IT理解度が低く、エンジニアを見下した仕事の進め方が嫌いだ。

歩み寄る気の無い仕事の指示、消耗品として補充しては潰れるまで決して効率的ではない悪習残る仕事を延々とさせる思考が。

そして5年弱自分の糧になる環境を与えてくれたSESにしても、ついぞ好きになることはできなかった。

皆の力添えあって、自分努力あっての今とはわかっていても、私にはこの業界構造肯定できない。

ゆえに転職という決断を下した。

思い上がりだろうが、それは今後の結果で明らかになる。是非もない。

どうか同じ境遇疲弊している方がいたら、迷わず道を変えて欲しい。

出来ないことなんてない、時間が人よりかかるかもしれないが、いずれ出来るようになるから

私は年明けから自営業となり、一切の後ろ盾を無くすが、晴れやかな気持ちしかない。

失敗しても死ぬわけではないし、何より自分と向き合って選んだ道だ。悔いはない。

そして必ず、私を虐げてきた業界復讐してやる。滅ぼしてやる。

そのために私は今日設計をし、コードを書く。

2019-06-14

anond:20190614120207

こういうちょっとでも低能先生本人の発言を見てれば一発でわかることを今頃になって歴史修正しようとしてるポンコツなんなの

こないだも「先生は(株)はてなお礼参りに行く動機ないだろ!先生の怒りの方向性をわかってないのか」とかドヤ顔理解ぶって

「いや犯行声明でもはてな本社を襲う計画だったって書いてたけど」って一瞬で論破された奴いたよな

2019-06-04

anond:20190604221548

お礼参りに行けってことだよ。。 そのくらい分かれよ

2019-01-27

暴力マジで怖い。勝っても枕を高くして寝られない

https://togetter.com/li/1312686

https://www.facebook.com/so.takei/posts/10218584964403991

この記事ブコメを読んだ感想です。

一部の体罰容認してる人は、体罰を受けた生徒が皆すっかり反省しておとなしくなると思ってるように見受けられるが、

実際に暴力をふるった経験があるのだろうか。

これはあくまで例え話だが――例えばゆきずりの相手喧嘩して勝ったとしましょう。

まあ相手ボコっている最中は妙な高揚感があり、勝てば勿論スッキリします。

しかし勝っても仕返しが怖い。翌日から髪型服装乗り物を変えなければならない。

さらに誰かに撮影され、どこぞに通報投稿されて一方的悪者にされていたら・・・と考えると、その喧嘩した場所には近づけない。

――暴力の怖さをちょっと想像してもらえただろうか。

お礼参りや卒リン言及しているブクマカは慧眼だ。

学校教師ともなれば家もバレやすい。

家にxxxxxxxられたり、xxxxxxxxxxxxxxれたりする恐れと闘わねばならない。(伏せ字にしています)

家がバレなくても乗ってる乗り物はバレる。xxxxxxxxxxxxxれたら・・・

体罰容認却って教師危険晒しかねない。

武井氏の言う「いい先生を守るためにも暴力廃止しないとですね」には深く首肯する。

また氏は具体的な対案も既に出している。

「ひとりででなく職員室で対応するだけでも違うし、生徒指導時は動画で記録したっていい」「言葉で返すべき」等。

それとブコメにあった「親と一緒に授業受けさせる」は傑作。これは結構強力な抑止力になるだろう。

ただ私は絶対という言葉はなるべく使いたくないので、

少し言い換えて「一部の稀有特殊な事例を除いて、体罰には反対」としておきます

2018-12-29

anond:20181229220204

日本神社とか寺に詳しいのに、いきなりジャニーズの話とか始めるオバハンの配信のことだろ。

コメント欄同級生が狂って幸福の科学お礼参りにいきましたって言い出したときワロタ

2018-10-09

同人において「戦え」という言葉凶器

https://anond.hatelabo.jp/20181008162057

この記事を書いたのは自分だ。

見かけてくださった方が拡散してくれたようで、広がっているようだ。苦しすぎてオタク垢は消してしまったので、自分の目に入るということは非オタ垢に届くほど拡散されているということなのだと思う。見つけてくれて、ツイートしてくれた人、ありがとうございます

これでひとりでも「匿名の悪意」を向ける人が減ると嬉しい。匿名の悪意がどれだけ恐ろしいか、伝わるといい。

同時に、「匿名の悪意を打ち消すことができるのは、ありがたい感想」だけだということも書き添えたい。ありがたい感想がなければ、二年も描けなかっただろう。ポジティブ感想もっと気楽に送られるべきだ。

同時に、TLの反応を見て、ああ書きそびれたなと思ったことがあったので最後に書く。

相手の悪意に負けて筆を折るな」

「書き続けることこそ復讐

と言った声は、自分も何度ももらった。

筆を折らせるために匿名凸されているようなものなのだから無視して描けばいいと。

だけれど、自分にそんなことはできなかった。

届く感想に怯える日々はもう嫌だし、「負けてたまるか」という気持ちを持てるほど強くもない。匿名の悪意によって筆を置くことも悪なのかもしれない。それは負けなのかもしれない。

だけれど、自分を守ってくれるわけでもない人の「負けるな!描いて復讐だ!」は、呪い言葉に近いということだけ、ここに明記しておきたい。負けでもいい。もう同人という趣味世界で傷つきたくないのだ。

そして、匿名の悪意を鼻で笑って、自分の描きたいものを追求できる人が、涙が出るほど羨ましいことも、書いておく。あなたたちはどうか、負けずに描き続けてください。

さきほどpixivを削除した。ツイッターは数ヶ月前から鍵をかけていたのを消してしまった。昨日からしている、感想をくださっていた方々へのお礼参りも終わった。匿名投稿もこれで最後にする。完全にさようならだ。怖いのでもう同ジャンル即売会にも行かないだろう。

本当に最後に、もう一度だけ、言いたい。

てめえの解釈絶対だと思うなら、てめえの描く本でこっちをねじ伏せてくれよ。文句ばっかり垂れてんじゃねえ。

そうやって最後匿名で書いて逃げる自分が、一番情けない。

2018-03-19

前の彼氏と長く付き合って色んなところに行き過ぎたおかげで、今の彼氏デートしても

「あ、ここ前回行ったことあるな。あそこでこうして・・・」と脳裏に浮かんで、相手申し訳ない。

こうなったら行ったことある場所を全部回って記憶を上書きしていくしかないのでは。

そうだ、お礼参りに行こう。

2018-03-12

anond:20180312224338

訴えられる覚悟が出来ている(逃げない)体罰が、体罰的躾だろうな。自分も腕以外にもっと痛むかもしれない、誤解からまれることも覚悟

社会からでも、お礼参りでもどちらでも。

ところで、暴力のない躾は山ほどあるけど。。

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