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はてなキーワード: 棋士とは

2015-04-12

電王戦で利用されたバグは、そっからawake将棋ソフト)側が逆転した事例も多いらしいんだよね。

バグ利用されて圧倒的不利になった状況からawake将棋ソフト)が逆転する熱い展開も見てみたかった。

でも、プロ棋士相手に逆転は無理かな。

http://anond.hatelabo.jp/20150412145259

事前貸出+修正不可だとプロ半年研究と成長を続けてるのにプログラムは何もできなくなるだろ。

状況としては、プロアマチュアで対戦するとしてでプロが、

「君はどうもすごく強いらしいから君の棋譜研究現在の君のコピー相手に半年間練習をさせてもらう。君が将棋の練習・研究をして変わってしまうと、それは現在の君ではないから半年将棋に触れてはならない」って言っているようなものだ。

プロ研究するものだし、事前貸出は問題ないと思うけど、修正不可まで重なるとそれはコンピュータ一方的に不利な規定だと思う。

今回は特に2月バグ評価関数の傾向?が発見されて公になっていたというのもあるから、このルールコンピュータ側に極端に不利に働いたわけだし。むろんそれでルール的に修正できても技術的に修正できない、ってのならそれは開発者側の技術力の敗北だ。

公になっていないバグ・傾向を使って勝った(今回の角不成)なら、それはプロ研究の勝利で、開発者にとってもアルゴリズムプログラムの発展に貢献する素晴らしい成果だ。

上記は完全に個人の勝負観だから否定してくれても構わない。先に言った通り、ルールも決定段階で異論を唱えなかった以上、甘んじて受けるしかないし、それに対していまさら言うのは見苦しい。ついでに言うと対戦棋士が悪いのではなく、主催者側の問題だ。

ちゃんとクラスタ組んだ将棋ソフトと、

現役棋士全員が相談して手を決めるのとで、

時間たっぷり取って対局してほしいな。

http://anond.hatelabo.jp/20150412142821

棋士は悪くない。プロなんだしそれで食ってるんだから弱点があったら使うのは当たり前だ。

問題なのは修正不可and実機貸出ルールだと思うけど、これも決定段階で事前に批判せず今の段階で言い出したら単なる負け惜しみだ。結果的に早期に興行をぶっ壊し、相手への敬意も欠けていた開発者批判されるべきだ。

純粋違和感と恐怖を感じたのは「出すなら完璧ものを出せ」やら「バグがあることが悪い」という場外の声。エンジニアとしてはテストに対して100%充足していることを保証できて、そのテスト顧客同意してもらうこと(今回は顧客がいない+最大のケースが天文学的から最終的には個人の美学問題であると思うけど)はできても、潜在的なバグがないことまでは保証できないから

エンジニアという職業に対して完璧であることを強迫されているようにも少しだけ感じた。それも反語的にみんな言っているだけで実際には思ってないらしいから安心したが。

http://anond.hatelabo.jp/20150412140923

どんな結果になっても褒めなきゃいけないって言われてるような気がする……

開発者とか擁護派が終わってから文句言わなきゃ叩かれなかったと思うんだけどな〜

ほんとこの話って棋士批判派と棋士擁護派で折り合いつかないね

へーんなのー

http://anond.hatelabo.jp/20150412133936

そうなの?

別に変な言い訳とかしなきゃなんも叩くとこないと思うけどな〜

棋士バグをつくな、ズルい、みたいなこと言う奴がいたら、えー?それちょっとおかしくね?ってなるかも

バグ取り段階のベータ版の開発に付き合わされた上に文句言われるんじゃ棋士にはなんもメリットないな〜

http://anond.hatelabo.jp/20150412132612

確かに見てる人も開発者と完全な物を求めているけど、今回あーだこーだ言われてるのはプログラムが不完全だったからじゃなくて

開発者言い訳したり批判したりしたからでしょ。

それに対してプログラムが不出来だったせいなのに棋士側を批判するのはおかしいと思うよ。

もしそういう態度じゃなきゃみんな素直にどちらに対しても健闘をたたえたんじゃないかな。

将棋のはプログラムのものに対しての批判ではないよ。

他の件とはぜーんぜん別問題じゃないかな。

http://anond.hatelabo.jp/20150412123534

こうやって棋士が勝つようになってきたら、今度はコンピューター側も直前まで変更可能で戦って欲しいね

人間は直前まで勉強し続けてるんだからコンピューターも直前まで改良し続けていいよね!

http://anond.hatelabo.jp/20150412120018

棋士叩いてる人の方が技術者とかなのかなーと思ってたけど違うんだね

勝ち負けを決めるゲームなのにね

変なの

2015-03-28

羽生善治ははたして宇宙最強の棋士なのか

これだけ宇宙が広かったら、将棋と同じルールゲーム発明してる宇宙人存在してるはず。

宇宙の大きさが無限だと考えたら、いないほうがおかしい。

それどころか、将棋が強い生物が一番偉いという価値観文明宇宙人もいるはず。

宇宙の大きさが無限だったら、いないほうがおかしい。

そういう宇宙人が攻めてきたらはたして羽生で対抗できるのか。

ここまで考えを巡らせて来たら、根拠はないけど羽生宇宙最強のような気がしてきてた。

地球には羽生いるか安心していいな。

2015-03-27

第4回電王戦に感じる違和感

第1回、第2回の電王戦は、始まる前からとてもワクワクして待ちきれなかった。

第3回の電王戦お祭りみたいで面白かった。

しかし、今年の第4回電王戦は以前ほど興味が湧いてこない。

こう感じるのは、僕だけだろうか?


第1回、第2回はコンピュータプロに対する強さが未知数だった。

時間ネット将棋では人類を圧倒していても、プロが本気になれば違うとか、長時間になれば人間が有利だとかい意見が多かった。

対するソフト開発者側も、何とか癖を読まれないように貸し出しを拒否したり、定跡を本番で指定したりして勝負に徹していた。

第4局で塚田九段根性の粘りで引き分けに持ち込んだ後の、三浦八段対GPS将棋戦が、今から思うと電王戦のピークだった。

GPS将棋は600台程のPCクラスタを組み、全力で棋士に挑戦したのは、相手の強さを認めていたからだろう。

三浦八段は現役A級棋士タイトル獲得経験もあり、トップ棋士としての誇りとプライドがかかっているのが十分に伝わってきた。

三浦八段は破れはしたが、刀折れ矢尽きるまで戦ったその姿には感動し、1秒間に数億手読むクラスタと互角に渡り合える人間頭脳凄さを感じた。

昔の弱かったコンピュータ将棋からすれば、技術進歩も存分に感じられた。


第3回は、ハード統一、事前の貸し出し、ソフト修正禁止が義務付けられた。

前年までのガチンコ勝負感は無くなったが、棋士側は期待の若手、往年のベテラン将棋界の人気者、そして元タイトルホルダーのA級棋士と、前年以上に個性豊かで強いメンバーだった。

両国国技館小田原城を対局場にするという試みにも注目が集まった。

電王手くん機械らしく駒を持つ姿は、未来を感じさせつつも微笑ましかった。

後味の悪い番外戦は起きてしまったが、勝負に拘っていた事の裏返しだとも思えたし、両者の文化の違いが背景にあったとも思った。

残念ながら、結果はプロ棋士から見て1勝4敗。

唯一の勝利者の豊島七段の練習量に驚き、ponanzaの筋が悪くも巧みな中盤に感心した電王戦だった。


第4回は、ハード統一、事前の貸し出し、ソフト修正禁止のルールは引き継がれ、出場棋士公式戦で勝率の若手で固められた。

ここまで、棋士が頑張りを見せて2連勝。

斎藤五段、永瀬六段の努力と強さは伝わるが、どうも阿部四段や豊島七段が勝った時の様な気持ちは湧いてこない。

以前の電王戦スポーツだとすれば、今回は原作を知っている映画を見ているような、棋士が勝つ姿を応援しましょうという主催者が用意した舞台を見ているように感じる。


あれだけ驚きと興奮を与えてくれた電王戦は、きっともう見れないのだろう。

2015-03-22

http://anond.hatelabo.jp/20150322120909

対戦者に対する尊敬の念を忘れている行為だよね

まわりまわって、棋士という存在を貶める行為だと思うんだ

http://anond.hatelabo.jp/20150322114145

じゃあ、もちろん「この棋士振り飛車が苦手だから振り飛車にしよう」とかもダメなんだよね?

格ゲーとかでも「こいつは飛び道具が苦手だから」とか「こいつはフェイントで垂直ジャンプすれば昇竜してくるから」とかもダメなんだよね?

Civやってて「相手は同盟持ちかければ信じそうだからギリギリで裏切ってやる」とかもダメ

君のゲーム観は窮屈だなあ。

まあ君ひとりでそういうゲームをやってるだけなら誰にも迷惑からないけどね。

http://anond.hatelabo.jp/20150322105732

→今回のルール棋士に貸し出されたソフト不具合があっても開発側は修正不可能なので事前に教えても修正できない。

これはドワンゴ裁定次第でしょ。去年のやねうらで揉めた経緯があるから、慎重になる可能性はあるけど。

ちなみに生中継で見てた?

最初から見てた俺からすると「ここまできて最後それかよ!」感凄かった。

電王戦第2局FAQ

電王戦第2局の結末について微妙に間違った認識をもとにあれやこれや語ってる人が多いのでポイントを整理する。

人間側が不利な局面不具合をつくことでひっくり返した?

→No

角不成(又は成)の局面は後手永瀬六段の勝勢局面

不具合周りで議論が隠れてしまっているが大きなポイントがあって

複数の有力な将棋ソフトでは直前の局面を先手(ソフト)側有利と判断しているが局面自体は後手良し。

指し手が少し進むとようやく後手良しと認識されるようである

長手順の先に先後の優劣が変わる局面はまだ現在アルゴリズムでは苦手な模様。

なぜ裁定は反則負けなのか?

勘違いされやすいところで将棋勝敗決着条件は

敵の王手合法手で回避できなくなった時であり、回避義務

今回は敵の王手に対しそれを指し手と認識できず角不成自体存在しないものとみなして

次の手を読んでソフト側が次の手を指してしまったことによるものなので裁定自体妥当と思う。

角、飛、歩の不成を読むことが実装されていないのが今回の不具合の原因?じゃあ他の将棋ソフトもハメられる可能性はある?

→たぶんNo

「不成を思考選択肢から除外する」のと「不成を合法手と認識できない」は別問題

前者は思考部にブレークスルーを起こしたbonanza実装がそうなっていたためか、

現在モダン戦略になっている。(個人的には探索量にそこまでインパクトあるかは疑問だけど)

後者selene特有不具合

おそらくStockfishという思考エンジンを利用する際に将棋用の合法手生成ロジック不具合があったことが原因と思われる。

参考 : Seleneが反則負けしたようですが http://yaneuraou.yaneu.com/2015/03/22/selene%E3%81%8C%E5%8F%8D%E5%89%87%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C/

事前にわかってた不具合を指摘せず本番で実行するのは卑怯では?

→今回のルール棋士に貸し出されたソフト不具合があっても開発側は修正不可能なので事前に教えても修正できない。

卑怯云々は第1局のソフト王手ラッシュに「美意識がー」とかつまらクレーム言ってたのと同類だと思うけど

将棋ボードゲームとして捉えるか剣道とか「~道」みたいな精神性をもつものとして捉えるかで認識が変わってくるのかなぁ。

五分以上の対戦相手とみなしてとんでもない量の試行回数の末に見つけた弱点だろう。

個人的には人間敗勢の局面であれをやったとしてもスタンディングオベーションしたいと思う。

その辺の感想

「もちろん嫌だ、という方を否定するつもりもない。将棋には様々な楽しみ方があっていい。いや、様々な楽しみ方をしてくださるからこそ、我々プロ棋士が食べていけるのである。」(c) 先崎学

http://news.nicovideo.jp/watch/nw1499999

で良いと思う。

若手が難易度高いゲーム攻略法披露ベテランが終局時に涙を流すほどの意地を見せ。

電王戦シリーズ通して棋士開発者の魅力が存分に伝わってきて素晴らしいイベントだと思う。

それにしても将棋おもしろい。

http://anond.hatelabo.jp/20150322004308

これさ、人工知能人間の戦いって文脈にしてるから見えないけど、

プログラマー棋士の戦いだと思うと、開発者

「あーここのプログラム面倒だなぁ。まあ、角不成りなんて誰もやらないから対応しなくていいや」

って横着した結果が勝負の場で出ちゃったという、どうしようもない結果なんだなぁ。

例えるなら、パーティに10人友達呼んでるのに、

「どうせ一人ぐらい欠席するし、椅子人数分用意しなくていいや~」

とか言って、当日座れない人が出るくらいの、情けない話。

関係者は「てめー真面目にやれよ!」と怒っていい。

2015-03-16

http://anond.hatelabo.jp/20150316110504

基本的に開発側の言い分はわかっているつもりだし、流石に投了図に拘るはまだ無理だとは思うけど、

現実的に40手近く時間ギリギリまで使って王手ラッシュかけるのを見せられると流石にどうなんだろうと思う。

とは言え、このさじ加減こそ更にコンピュータ世界には無いんだろうけどね。。。

頭金打たれるまでやるのは将棋指しがやることで棋士がやることでは無いと思います。。。

今回のはボロボロで負けたから見苦しい感あったっけど、

逆に人間側が凡ミスで逆転とかだとどんな空気になるんだろうとか思うと。。。

コンピュータコンピュータなんかだと、数年前はそんなことあったような。。。

将棋電王戦FINALにおける異文化の衝突

3月15日将棋電王戦FINALが開幕した。

第一局は斎藤慎太郎五段が将棋ソフトAperyに完勝した。

序盤の折衝で築いた小さなリードをノーミスじわじわと広げる完璧将棋だった。

だがこの将棋、簡単には終わらなかった。

Aperyが必敗になっても自らの負けを認めず指しつづけたのである


一般に勝負世界では最後まであきらめないことが美徳とされる。

しかプロ将棋界では自分の負けを悟ったとき「負けました」と告げて終局にすることがほとんどである

これを「投了」とよぶ。

投了せずに自玉が詰むまで指しつづけることはみっともないことなのだ。

それがいわゆる「日本人の美意識」に起因するものかどうかはわからないけれども、

とにかく将棋界にはこんな文化があった。


から、Aperyが投了せずに自分の負けを先延ばしにしようとしたことに対して

非難する声があがった。

「美しい棋譜をつくるというプロ文化・習慣にのっとるべきだ」

プロ棋士への敬意がない」

など。

本対局が中継されたニコニコ生放送でも解説の某高段の棋士がAperyを批判したという。

しかにこの棋譜は私からみても少し見苦しいものだった。

しか批判の中には

「二度と将棋に関わらないでほしい」

などとAperyの開発者である平岡拓也さんを攻撃するようなものもあった。



なぜAperyは投了しなかったのか。

平岡さんはこの対局の前日にブログにこう書いていた。

明日斎藤慎太郎五段とAperyが対局する訳だけれど、

Aperyは負ける時は最後の一手まで指します。

開発者投了権利があるらしいですが、どんな勝ち目の無い状況になろうとも、途中で投げません。

一部の将棋ファンからしたら退屈になるかも知れませんが、

もしもプログラムに興味を持ってくれた人がいるなら、、、

負ける直前のコンピュータの特徴的な手は新鮮に映るかもかも知れません。

折角棋譜が残るのだからコンピュータの特徴的な手を残したいと思います

それに、Aperyと斎藤五段が戦う訳で、私が間に入って投了するというのは気が引けます

斎藤五段とは今日少しお話できました。その際に一応先にことわっておいた方が良いと思って、

すみませんが負ける時は最後の一手まで指しますと伝えておきました。

投了するようにプログラムすることは容易だ。

それでも平岡さんが最後まで指させたのは、

感情を持たず常に最善手を追い求めることしかできないというコンピュータの特徴が、

投了する直前の局面で立ち現われてくることを彼が知っていたからであろう。

投了しない手は明らかに投了する手よりは良い手である

なぜなら投了すれば負けてしまうからだ。

Aperyが投了しないのは、Aperyが最善手を求めた結果なのである

決してこれはプロ棋士への敬意を欠いた態度から出たものではない。



人間コンピュータは決定的に異なる存在である

それらが電王戦という同じ土俵にあがったとき、そこに摩擦が生じるのは必然である

将棋興行であるからプロ棋士は強くあるのと同時に美しい棋譜を残さなければならない。

一方プログラマの多くは、最強のプログラムをつくることを目指している。

どちらが尊いということはない。

電王戦を創設した故米長邦雄永世棋聖は「人間コンピュータ共存共栄」を唱えた。

それはコンピュータプロ棋士流儀にのっとって将棋を指すように強要することではないだろう。

しろもしコンピュータプロ棋士と同じように「礼儀」を心得て将棋を指すようになったら、

そして近い将来コンピュータプロ棋士より決定的に強くなったら、プロ棋士存在意義が問われることになるだろう。

棋士コンピュータ、あるいは棋士プログラマ立場差異を認め理解することが共存への道だ。

平岡さんはそれがわかっていたから、投了させないことでその差異将棋ファンに知ってもらおうとしたのだった。

2015-02-12

ポエムリアル将棋感想チラ裏

2月8日西武ドームで行われたリアル将棋ニコ生タイムシフトを見終えた。言わずと知れた羽生善治四冠と新進気鋭の豊島将之七段が対局したのだが、まず場所野球場であること、対局者はそれぞれ4時間の持ち時間を持つが、普段の対局とは異なり時間切れの場合秒読み勝負とはならずその時点で負けとなること、また直接対面せずに一塁側、三塁側に設営されたテントの中で考慮し、マイクで指し手の宣言を行い、そしてそれを合図にドライバー達がグラウンドへ駆け出し、でかでかと描かれた「将棋盤」上に配置された「駒」である車に乗り込んで目的場所へと移動することで対局を進めていくという、スケールの大きい、あえて別の言い方をすると非常に馬鹿馬鹿しい企画だ。

個人的には将棋は駒の動かし方と大まかな戦法しかからず、見る方も有名な棋士はなんとなく知ってはいものの棋戦を積極的に見ることはあまりない程度の者なので将棋の詳しい内容を語ることは難しいし、車に至っては公共交通機関の発達している都市部での乗用車利用は禁止してしまえばいい、くらいの考えを持ったことがある程度には車の所有欲がない人間である

そんな自分がこの番組に興味を持ち、最後まで見続けることになったポイントは、なぜこのような企画を立て、実行できたのか?という一点に尽きる。

今回の番組ドワンゴに並んでトヨタ主催という立場で行われた。つまり番組本質トヨタ宣伝だ。ドローン空撮を利用した壮大なオープニングからまりMCゲスト、解説の棋士が次々と入れ替わりながら途中休憩時以外ほぼノンコマーシャルで進行していくのは快適だ。ゲストは盤面の動きの多い序盤と終盤に将棋側、長考が多い中盤に車側を多く呼んでいたように思うが、盤面解説の棋士に対しても積極的に車のエピソードについても聞いていくというコンセプトで進められ、番組全体の長さは10時間を超えるものとなった。

駒となる車も、羽生側は往年のトヨタ車、豊島側は世界初量産型燃料電池車であるMIRAIをはじめとした最新のトヨタ車が選ばれ、豊島側の歩兵銀将飛車が成ったときは専用の車種に入れ替わるという演出も用意された。展開の都合上、成銀と龍王の出番はなく閉会式での紹介のみとなったが…。

陳腐表現だとは思うが、今回の番組ネット番組ならではの特性というか、地上波テレビではできないことを惜しみなく行う「良さ」を見た気がする。今回のような番組は当然ながら地上波では行えるはずもない。例え無尽蔵の予算があったとして、公共性が求められるとされる地上波放送においては10時間もの間、たった1社の宣伝のためだけの番組生放送し続けることを許す土壌がないからだ。地上波で行うとなるとたとえば1時間とか2時間の枠に圧縮され、視聴者に分かりやすいように編集され、宣伝色も薄められたものが届けられる。それはおそらくクライアントの思惑と必ずしも合致しないものになるだろう。

しかしこの番組はその逆をやり遂げた。

登場するゲストたちも、次々に「こんな企画誰が考えたんだ?」と口にした。東洋経済記事によるとドワンゴトヨタに持ち込み実現した企画とのことだが、トヨタ側の真剣な取り組み具合もその記事から見て取れるように、この番組を通していわゆる「若者の車離れ」をなんとかしたい、というトヨタの思いが強く感じられる番組作りだった。ネット番組にありがちの低予算番組とはせず、社長決裁が必要となる規模で行うほどの企画を通した担当者努力には敬意を表したい。

そういう意味番組全体を通して特に印象深かったのは、終盤戦に差し掛かったあたり、レーサーの脇坂寿一氏とトヨタマーケティングジャパン社員が登場した時間帯だ。脇坂氏がトヨタ社長豊田章男氏自らレースに出場するというエピソードを紹介したり、チャーリーチャップリンが「あなた最高傑作は何か?」と問われたとき言葉引用した「ネクスト・ワン」を会社キャッチフレーズにしているといった話、そして企画担当者の話を通して、トップをはじめとした社員達がが商品を好きであることが企業にとって強い力であるということを感じた。

本論とは外れるがピストン西沢氏の言葉も車将棋ならではといったもので興味深い。「羽生陣営玉将である二代目クラウンエンジンが冷えてしまうと大変なので、車ファンとしては定期的に動かしてほしい」。玉将はいったん駒組みが終わってしまえば終盤攻められない限り動くことはないし、実際本局でもその願いが叶うことはなかったのだが、終盤羽生玉が攻められた際に、移動中エンストをしてタイムロスを起こしてしまクラウンを見たときにはある種の痛快さを覚えた。

さて、このように自分としては今回の番組クライアントであるトヨタの思いが強く反映され、それが功を奏した画期的ものであるように感じられ、それが最後まで見続ける原動力になった。もちろん100点満点の番組だったという訳ではなく、段取りの悪いところや会場のチョイス(他に会場の空きもなかったのだろうが、吹きっ晒し西武ドーム10時間以上過ごすとか…)などの改善すべき点も見られた。トヨタの思いにマイナス方向の印象を持った視聴者いるかもしれない。もしこの番組に続編があるとしたらどうなるだろうか?たとえば「○○社vs××社」のような企画となったとき、別の意味を持つことになるだろうか。また、今後もドワンゴがまったく別の業種に対して大規模な番組企画を持ち込み、それが実現した際にどういう番組になっていくかというところについても注目していきたい。

2014-11-06

将棋棋士の頭は昭和で止まっている

将棋ソフトが既に何度も人間に勝っているのに、まだトップなら勝てると思っているプロ棋士の頭はおかしい。

バグを見つけるかのような粗探しをしないと勝てない時点で、実力としては負けている。

羽生の7冠を崩したことがあるA級の三浦が負けたのだから勝負は終わっている。

2014-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20140923133504

聞き手が女性棋士ばかりを登用しているからじゃね?

たまにしか男性立たないもんな

2014-07-26

http://anond.hatelabo.jp/20140726145335

投資数学もわからないけど

定量的って、ある物事の頻度や数を対象にするってことであってる?

定性的は、ある物事の現象を対象にするってことだよね?

例えば、すごい強い棋士でもゲーマーでもいいけど、それを調査するとして

~の戦術の特徴は~を基軸としたアグレッシブな攻めで… というのは定性的

過去試合560回を対象とした調査では、彼が~を使用したのは、~%の確率で~の状況が起きた時であった。その中でも何月から何月に及ぶ期間では~このことから

みたいのは定量的ってことであってる?

だとしたらさー

実際に対象未来において、その行動をいつ取るかどうか予知できなくても、定量的調査はありえるし

確率を話題にするということは、確率出すのにかならず数を対象にしてるんだから

それって定量的調査、なんじゃないの?

って素人は思うんですけど

2014-07-09

木村一基史上最強へ挑戦

勝率クン、それが昔のアダ名であった。

長らく勝率七割をキープしていたのはただ二名、その一人が木村一基八段である。もう十年近く昔になるが、その彼が七大タイトルひとつである竜王へ挑戦する。相手は渡辺であった。

結果は四局全敗であった。あと一歩の対局もあったが、勝ち筋を逃してしまった。

少し時は経ち、いまから六年前から五年前。同じく七大タイトル一角である王座戦棋聖戦と挑戦に名乗りを上げた。相手はどちらも当時復調した羽生善治。もう一人の、そして現在勝率七割を誇り、かつて同時に七大タイトルを握った棋士である

まず、王座戦は三局全敗であった。木村タイトル戦では勝てないのか、そうささやかれ始めた。しかし五番勝負棋聖戦でようやく二勝一敗とリーチをかけた。その後二連敗で敗退したが、直後の王位戦にも挑戦権を獲得した。

深浦王位を相手にいきなり三連勝してリーチをかけた。しかしここから四連敗を喫してしまう。よほどこたえたのだろうか、木村は七大タイトル戦の舞台から五年も遠ざかってしまう。

時は流れ……

羽生は更に強くなった。棋士というもの普通、齢四十を過ぎればだんだんと勝てなくなっていくものである羽生はもう四十三であるにも関わらず、名人戦棋聖戦ライバルの森内に全七局を全勝で叩きのめした。

プロ棋士レーティングを算出しているサイトがあるのだが、もともと異様に高かった羽生レーティングは、今年更に急激に伸びて、前人未到の1999に達している。参入と引退のレート差があるので普通にしていれば上昇するものだ、という意見はあるが、二位から九位まで約50しか差がないのに、二位と羽生との差は150に届こうとしている。

木村も齢四十に達して、レートは1700台をいったりきたりしている。十強(専門的に言えばA級等)からも遠ざかっていた。

木村は粘りの棋風で知られている。(専門的には少し違うが)取られれば負けてしまう玉自身も果敢に守備へ参加する「顔面受け」は木村真骨頂である。また非常に解りやすい解説をすることでも知られ、解説名人との異名も持つ。

だが、それだけで終わってしまうのだろうか。

木村は再び、王位戦の挑戦権を獲得した。そして第一局、十一連勝中だった羽生王位相手に今日、実績差を打ち破るかのように勝利した。戦いが始まってからは、守りを固めるのではなく、攻めきって勝った一局だった。木村進化したのだろうか?

第二局は7/23~7/24に予定されている。

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注意:ド素人が見た印象で書いてるので内容は保証しません

2014-06-18

少女漫画が嫌いな人にこそ読んでほしい女性作家作品

http://anond.hatelabo.jp/20140616005514

偏見で女性作家作品を読まない人がいるのはもったいないなと思ったので

少女漫画アレルギー」でも楽しめる漫画を集めてみます。すでにやっている人がいたらすみません


魅力的な世界観


漆原友紀   蟲師

この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。

深遠なる世界観

蟲と人との関わりを描く。基本的に一話完結。

語られる物語はどこか懐かしく、優しく切ない。

今市子   百鬼夜行抄

普通の人間には見えない不可思議なモノたちが見えてしまう飯嶋律。彼とそのファミリーがさまざまな妖魔との出会いの中で紡ぎ出す不思議絵巻。

現代を舞台に妖達が「リアルに」描かれる。基本的に一話完結。

語られる妖達はどこかで見たことがある気がしてくる。昔話の中で。民話の中で。

これこそが妖の本来の姿だ。「本当は恐ろしい日本昔話」

耽美な表紙を見て敬遠していた。もっと早く買えばよかった。

熱血


田村由美   BASARA

20世紀末、高度な文明は滅び、人々は暴君の支配する国で圧政に苦しんでいた。300年の時が過ぎ、山陽地方白虎の村に双子の兄妹が生まれ、兄の方はタタラ、そして妹は更紗(さらさ)と名付けられた。兄のタタラ暴君の圧政から人民を救う「運命の子」と予言されるが…。愛と冒険ジパング伝説!!

ファンタジー大河ドラマ

とにかく熱い。読んでいると天下統一したくなる。

主人公がゾクゾクする程かっこ良い。だが女だ。

個人的には黒船襲来あたりから読むのが止まらなくなった。

美内すずえ   ガラスの仮面

演劇の道にすべての情熱を賭けて生きる少女北島マヤ。幻の名作「紅天女(くれないてんにょ)」をめぐって、さまざまな人物とその思惑が交錯する演劇大河ロマン!!

貧しい母子家庭に育つ北島マヤは才能を見いだされ、逆境の中演劇の道を志す。

演劇の道に人生の全てをかけた2人の少女天才北島マヤ努力天才姫川亜弓

2人の才能のぶつかり合いが熱く描かれる。古典的名作。完結するのだろうか・・

一条ゆかり  プライド

今は亡き有名なオペラ歌手を母に持ち、同じ道を目指す資産家の娘、麻見史緒。バイトをしながらオペラ歌手を夢見る緑川萌と出会い…!? 

ガラスの仮面オペラ版。主人公亜弓さんサイドである

怒濤の展開に目が離せない。

ガラスの仮面」が絵柄が古すぎて抵抗あるという人はこちらだけでも読んでみてほしい。

人間ドラマ



羽海野チカ  三月のライオン

その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年職業は──やさしさ溢れるラブストーリー

棋士達の生き様を描く。

場所のない少年棋士能力だけで自分の居場所を作ろうとした。

生き方を見失った彼は3人の姉妹出会い、人との関わりを回復させて行く。

深谷かほる  ハガネの女

次々と担任が辞めていく問題クラス、4年さくら組の新担任になった芳賀稲子通称“ハガネ”。ひと筋縄ではいかない、クセモノぞろいの子供&その親たちを相手に、ハガネの真剣勝負が今、始まる―!!

いじめ虐待ネグレクト・・・扱う題材は極めて重いが読後感は悪くない。

この漫画では決して「ご都合主義」な解決をしない。

いじめられっ子はいじめられたまま。虐待児は虐待されたままだ。

しかしながら子供の成長を予感させるラストで読者に希望を感じさせる。

良く取材をしていると思う。

山下和美  天才柳沢教授の生活

ゴルゴ13より目が細いこの人は世界一ヒューマン大学教授である道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまいさんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、Y大経済学部教授柳沢良則の克明で愉快な記録である。 

ヒューマンドラマ基本的に一話完結。

暖かかったり、ほろっとしたり。泣いたり笑ったり。

勉強っていいな。学ぶ事はすばらしい。

はじめの方の巻はちょっと毛色が違うのであえて途中の巻にリンクしています

少年漫画

王道少年漫画

女の書く物語に面白い物がない

増田にも満足できるのではないかと。

加藤和恵   青の祓魔師

悪魔の血を継ぐ少年奥村燐の前に、突如父を名乗る魔神が現れ、悪魔が棲む虚無界へと連れ去ろうとする。高名な祓魔師である養父は、命を懸けて燐を守り死んでしまう…。燐は己の無力さを悔やみ、祓魔師になって魔神と闘うことを強く決意するッ!! 



田辺イエロウ  結界師

その昔、霊感の強い烏森家の殿様が妖しげなものを呼びよせてしまったために、それを退治する結界師が生まれた。かつての城跡に建つ私立・烏森学園を舞台に、400年後の現在跋扈(ばっこ)し続ける妖怪に立ち向かう墨村家と雪村家の若き後継者良守時音の活躍を描く妖結界バトルストーリー!!



荒川弘   鋼の錬金術師

兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。



ギャグ漫画

まとめは力尽きました。たくさんいますよね・・

中村光聖☆お兄さん) ヤマザキエリ(テルマエ・ロマエ)  岡田あーみん 新井理恵(ペケ) 柴田亜美

かいろいろ。不条理ギャグ系は古いと通じないかなぁ。ススメにくい。

載せるか迷ったもの

狂気を孕んだ耽美さに「少女漫画アレルギー」な人は耐えられないかも

名作だけど少女漫画っぽいかな・・?

ブコメから

コメントどうもありがとうございます

今日ちょっと時間がなくなってしまって途中までです。

ブコメも全部読めていません。すみませんすみません。日曜までには・・

佐々木倫子  動物のお医者さん

今日獣医学部ユニークな仲間とかわいい動物たちは大騒ぎ。思わずニヤリのおもしろさで、国民的人気大爆発のドクトル・コメディ



吉田 秋生  BANANA FISH

ストリートキッズボスアッシュは、胸を射たれて瀕死の男から薬物サンプルを受け取った。男は「バナナフィッシュに会え…」と言い遺して息を引き取る。ベトナム戦争で、麻薬にやられて、正気を失ったままの兄が時々つぶやくバナナフィッシュ」と同じことばを聞き、興味を抱いた。謎の言葉バナナフィッシュ』を追うアッシュに、暗黒街の黒影が迫る…! 大人気ハードロマン!!



末次由紀  ちはやふる

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!



よしながふみ  大奥

男女逆転大奥。 将軍は女、大奥には美男3000人。 よしながふみのSF大河ロマン



あしべゆうほ  クリスタル☆ドラゴン

緑の原の一族(グリアナンクラーク)の中で唯一、黒髪で生まれたアリアンロッド魔法使いのもとで修業を積むアリアンは、炎の中で一族を滅ぼした“邪眼のバラー”を目撃。運良く生き残ったアリアンは助け手を求めて旅に出る…。神話と伝説の古代ヨーロッパ舞台に、遠大な構想で描かれた大河ファンタジーロマンの決定版!!

2014-06-03

泥沼流に勝機なし

kawangoが泥沼流でビジネスやるらしいけど、これってダメなんよね。

 

将棋で一流の棋士が打つ時にはまだ有用性はある。

なぜなら将棋は相手がすぐにリアクションしないといけないから

一流の棋士が変な手を打ってくると「自分が何かを見逃しているのかも?」と疑心暗鬼になり、

短い時間内に勝手に「あ、これはマズい」と勘違いして間違った手を打つ可能性が出てくる。

記憶にない局面が現れて混乱したりもするだろう。

 

でもさgoogleとかappleとかから見たらゴミみたいな相手が変な手を打って来ても「だから?」じゃない?

相手として認識されてない可能性すらあるのに泥沼流がどう役に立つの

 

もちろん変なもの流行る可能性はある。ふなっしーとか?

でもさ、そんなの一過性のものだし、狙ってできるものでもないよね?

 

あの人って単なる馬鹿に近いと思うんだよね。

無欲だからから信頼されてるってだけで、それが市場から受け入れられるかと言われると非常に怪しいものがあるよね。

 

ドワンゴは今の所うまく回ってるけど、これは彼の経営がすごかったからじゃなくて、

たまたま着メロで小さく当たって、更にニコ動もなんとかヒットしたってだけでしょ。

もちろん経営がヘタクソすぎたらダメだけど、ニコ動は少なくとも使いやすくないよな。

アプリもクソだし。

わざと無意味ユーザーにとって不便な要素を入れるって手法は絶対に賛同できないし、

それがあるから成功してるんじゃなくて、それがあっても致命的じゃなかったというだけでしょ。

 

どうしてもkawangoの良さが理解できないし、突出してるのは人たらしって部分だけじゃないの。

(まあそれでもすごいのはすごいけど、最近の記事が持ち上げてる程すごいとは思えない)

 

反論があったら教えてくれ。

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