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2016-04-02

2016 将棋 第1期電王戦 勝敗予想


第1期叡王戦を勝ち抜いた山崎隆之叡王と、第3回電王トーナメント優勝ソフトPONANZA」による2番勝負、「第1期電王戦」の第1局が一週間後の4月9日10日に行われるので、勝敗予想を書いてみた。


事前貸出・改良修正不可ルールの下での勝率は?


2014年の第3回電王戦からソフトの事前貸出・改良修正不可・マシン統一などが義務化された。このルールは今回の電王戦までずっと変わらない。
ではこのハンディ有りルールでのプロ棋士将棋ソフトとのレーティング差はどのくらいか?
プロ棋士発言をもとに結構てきとーに計算してみた。


年月日ソフト推定レート前年との差
2013.4.61650-
2013.11.111735+85
2014.12.71800~1850+65~115
2015.12.23 ? ?


年月日ソフト推定レート前年との差
2013.11.112020以上-
2014.12.72100以上+80
2015.12.23 ? ?


だいたい1年につき、プロ棋士から見てソフトR80~100程度上昇している、と言えそう。


また、先手番と後手番では事前に研究しなければならないゲームツリーの量が大幅に違うことから勝率がかなり変わるようである

永瀬六段の発言を真に受けるとすると、本来勝率約52%の先手番と後手番の差が約80%(R300)もの差になっている。



山崎叡王の勝算は?


昨年(2014.12.7)の時点でAperyとSeleneプロ棋士先手でR1825くらいとして、昨年の時点でPonanza半年リードしていて+40~50、この一年で+80~100と考えると、
今年のPONANZA(2015.12.23ver)は先手番でR1945~1975程度、後手番は+300としてR2245~2275ぐらいなのではないだろうか。

使用されるPCが去年より弱体化(5960x→6700k,メモリ64GB→32GB)しているが、それでもせいぜいR30くらい下がる程度だろう。


プロ棋士側の現在レーティング山崎叡王R1766。(ちなみに羽生四冠R1923

数字の上では山崎叡王の先手番期待勝率23~26%後手番約5~6%。なので山崎叡王が後手番である第1局については、どうも勝てる確率絶望的に低いと思われる。

一方で先手番の第2局については一発入る可能性も否定出来ない。
しかし、二日制になり局面誘導の練習がやりずらくなったこと、PONANZASelene等他ソフトに比べて事前研究対策が上手であること、
今回のPONANZAが相当強いという情報があることなどを考えると、すんなりと勝たせてはもらえないだろう。

もちろんソフト側にバグや、かなり有効なハメ手が存在すればもっと差は縮まると思われるが、山崎叡王の発言から推察するに、今回のPONANZAにはそれもなさそう。


以上を踏まえて

本命 山崎叡王 0-2 PONANZA
 対抗 山崎叡王 1-1 PONANZA

と予想する。


個人的には、事前貸出有りで、かつ先手で勝利したとしても、それは駒落ちしてさらに下手側が先手になるようなものだと思っているので、別に感動したりはしなさそうだなぁ。

まあそれでも山崎叡王が1勝でもすれば、あまり深く考えない将棋ファンは喜ぶだろうし、興行としてはありかもね。



もうプロ棋士将棋ソフトに勝てないのか?


日本将棋連盟ドワンゴは、一般人平等でないと気付いてしまいそうなルール駒落ち森下ルール、持ち時間に差をつけるetc…)を避ける傾向にあるようなので、
これ以上プロ棋士側に有利なルールを制定するとなると、使用するPCスペックさらに下げるしかないだろう。

しかし、例えばCPUをXeon4個から6700k1個に変えても、一般人にはスペックダウンしたことがよくわからないが、
デスクトップPCからノートPCタブレットに変わるとさすがにハンディがあるという印象を拭えない。

また、スポンサーであり対局PC提供しているガレリアは一応ハイスペックPCが売りのブランドなので、
これ以上スペックを落とすことはブランドイメージに傷がつきかねないだろう。



よって、「プロ棋士将棋ソフトにもう勝てないのか」という問いについては
「『多くの一般人から見て公平に見えるルール』で七番勝負を行う場合名人でさえもバグやかなり有効なハメ手等を見つけないかぎり)勝ち越すことはかなり難しい」
と言えそう。


ちなみに、事前貸出なし(レート+400以上、角落ちくらい?)、PCスペック制限をしない(クラスタ化でレート+400)と仮定すると、1945+800=R2745となる。
2013年の第2回電王戦ルールでは、もはや1勝も出来ないだろう。


2015-04-15

はてなトピックは役立たず [はてな]

一番ブクマ付いてて記事自体も著作の内容に触れていて独自性のある朝日新聞デジタル記事トピックに含まれていないのは何故?

    

ログ・ホライズン」の橙乃ままれさん 脱税の疑いで告発 トピック

http://b.hatena.ne.jp/topic/300611647708500564

はてなブックマーク - ライトノベル作家脱税容疑で告発 税扱う作品手がける:朝日新聞デジタル

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASH48538QH48UTIL01J.html

   

電王戦の件でも「阿久津主税八段vs.AWAKEの対局 AWAKE投了する」が2015年03月22日トピックになってる。

阿久津主税八段vs.AWAKEの対局 AWAKE投了する トピック

http://b.hatena.ne.jp/topic/300611146308931671

   

対局の行われた4月11日と翌日12日のトピックURLには掲載されてない。

   

2015年04月11日トピック - はてなブックマーク

http://b.hatena.ne.jp/topiclist/2015/04/11

2015年04月12日トピック - はてなブックマーク

http://b.hatena.ne.jp/topiclist/2015/04/12

   

どうやら3月21日の第2局Selene戦と一纏めのトピックにされているよう。

第5局AWAKE戦のニュース知りたい人が普通わざわざ3月22日まで遡って探さないでしょ。

例えるまでもないが、甲子園決勝戦ニュースと第2戦のニュースが一緒にされてたらおかしいと思うでしょ。

   

独自性のある記事ブコメの多い記事など価値有る記事フォローされてなかったり

求める記事に容易に辿り着けなかったりでは利用者の増加は望めないと思う。

2015-03-22

電王戦第2局FAQ

電王戦第2局の結末について微妙に間違った認識をもとにあれやこれや語ってる人が多いのでポイントを整理する。

人間側が不利な局面不具合をつくことでひっくり返した?

→No

角不成(又は成)の局面は後手永瀬六段の勝勢局面

不具合周りで議論が隠れてしまっているが大きなポイントがあって

複数の有力な将棋ソフトでは直前の局面を先手(ソフト)側有利と判断しているが局面自体は後手良し。

指し手が少し進むとようやく後手良しと認識されるようである

長手順の先に先後の優劣が変わる局面はまだ現在アルゴリズムでは苦手な模様。

なぜ裁定は反則負けなのか?

勘違いされやすいところで将棋勝敗決着条件は

敵の王手合法手で回避できなくなった時であり、回避義務

今回は敵の王手に対しそれを指し手と認識できず角不成自体存在しないものとみなして

次の手を読んでソフト側が次の手を指してしまったことによるものなので裁定自体妥当と思う。

角、飛、歩の不成を読むことが実装されていないのが今回の不具合の原因?じゃあ他の将棋ソフトもハメられる可能性はある?

→たぶんNo

「不成を思考選択肢から除外する」のと「不成を合法手と認識できない」は別問題

前者は思考部にブレークスルーを起こしたbonanza実装がそうなっていたためか、

現在モダン戦略になっている。(個人的には探索量にそこまでインパクトあるかは疑問だけど)

後者selene特有不具合

おそらくStockfishという思考エンジンを利用する際に将棋用の合法手生成ロジック不具合があったことが原因と思われる。

参考 : Seleneが反則負けしたようですが http://yaneuraou.yaneu.com/2015/03/22/selene%E3%81%8C%E5%8F%8D%E5%89%87%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C/

事前にわかってた不具合を指摘せず本番で実行するのは卑怯では?

→今回のルール棋士に貸し出されたソフト不具合があっても開発側は修正不可能なので事前に教えても修正できない。

卑怯云々は第1局のソフト王手ラッシュに「美意識がー」とかつまらクレーム言ってたのと同類だと思うけど

将棋ボードゲームとして捉えるか剣道とか「~道」みたいな精神性をもつものとして捉えるかで認識が変わってくるのかなぁ。

五分以上の対戦相手とみなしてとんでもない量の試行回数の末に見つけた弱点だろう。

個人的には人間敗勢の局面であれをやったとしてもスタンディングオベーションしたいと思う。

その辺の感想

「もちろん嫌だ、という方を否定するつもりもない。将棋には様々な楽しみ方があっていい。いや、様々な楽しみ方をしてくださるからこそ、我々プロ棋士が食べていけるのである。」(c) 先崎学

http://news.nicovideo.jp/watch/nw1499999

で良いと思う。

若手が難易度高いゲーム攻略法披露ベテランが終局時に涙を流すほどの意地を見せ。

電王戦シリーズ通して棋士開発者の魅力が存分に伝わってきて素晴らしいイベントだと思う。

それにしても将棋おもしろい。

 
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